JPH1026420A - 電気採暖具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】この発明は、温風と輻射熱により、暖房の立
ち上がり時間を早くすると同時に、暖房空間が設定温度
に達した後は、気流の流れや、ファンの音を消した輻射
熱による快適暖房空間を提供するための電気採暖具であ
る。 【構 成】本発明の電気採暖具は、放熱板１と、発熱体
Ａ２と、発熱体Ｂ３と、ファン４と、電子コントロール
部５と、外装部６とを備え、前記発熱体Ａ２は、前記放
熱板１の裏面に固定され、前記発熱体Ｂ３は、前記ファ
ン４よりの送風により温風を吹き出し、前記電子コント
ロール部５によつて、温風と輻射熱の同時運転又は輻射
熱のみの運転と自由に選択できるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、温風用の発熱体と、輻
射用の発熱体が内蔵された電気採暖具に関する

【０００２】

【従来の技術】従来の電気採暖具は、内蔵されたファン
によつて温風を強制的に吹き出して室温を上昇させる温
風式か、ラジエターや、パネルによる輻射熱による輻射
式暖房かのいずれかによる暖房であつた。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、ファンによる温風暖房のように温
風によつて皮膚からの水分が奪われことと、室内の空気
がファンによつてかきまはされるので不快であると同時
に天井面に近い部分の温度が高くなり、人間の生活空間
を必要な温度に保つためには天井近くの空気を不必要に
暖めることになつたまた、ラジエターや、パネルによる
輻射暖房は、温風暖房のように気流の動きがなく快適な
暖房が得られるが、室温の立ち上がりに時間がかかり、
部屋が暖かくなるまでに時間がかかり寒い思いをすると
いう問題があつた。

【０００４】このように従来の構成でわ、暖房開始時の
室温立ち上がり時間を優先させるか、暖房中の快適さを
とるのか二者択一しかなく、利用者は不便を強いられて
おつた。

【０００５】本発明は、かかる従来の課題を解消するも
ので、暖房開始時には、内蔵されたファンと、ヒーター
により温風を吹き出させる一方、放熱板からの輻射熱と
のダブル効果によつて、室温の立ち上がりを早くし、室
温が希望する温度になつた後はファンを止めて放熱板か
らの輻射熱による快適暖房を維持することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の電気採暖具は、放熱板１と、発熱体Ａ２
と、発熱体Ｂ３と、ファン４と、電子コントロール部５
と、外装部６とを備え、前記発熱体Ａ２は、前記放熱板
１を加熱し、前記発熱体Ｂ３はファン４による温風を供
給するよう構成しており、

【０００７】放熱板１の材質を遠赤外線の放射効率のよ
いセラミックや、ホーロー仕上げや、黒体塗装処理する
ことにより、熱の放射を均一にした。

【０００８】温風用の発熱体Ｂ３と、ファン４を設ける
ことにより、暖房開始時の室温の立ち上がりを早くし
た。

【０００９】

【作 用】本発明は、上記した構成によつて、温風によ
る暖房の立ち上がりを早くすることと、輻射熱により快
適な暖房空間を保つことが得られる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図１及び図２に示すように、本発明
の電気採暖具は、放熱板１の裏面に発熱体Ａ２を両面粘
着テープ、アルミ箔等をもちいて固定し、発熱体Ｂ３
に、ファン４から送風して、温風を吹き出すように構成
したものである。

【００１１】上記した構成材の放熱板１の表面を遠赤外
線の放射効率の良いホーロー仕上げすることにより、輻
射熱が多量に放出され、ソフトでマイルドな暖房により
健康にも寄与するようにしたものである。

【００１２】上記した構成の電気採暖具は、内蔵された
ファン４によつて発熱体Ｂ３に送風し温風を外装部６下
部より吹き出させることにより暖房開始時の立ち上がり
温度上昇を早くするようにした。

【００１３】電気回路に温度過昇防止装置として温度ヒ
ューズ７を組み込むことにより、放熱板１の温度が異常
に上昇しないようにしたので、火傷や、火災等が防止さ
れ安全である。

【００１４】本実施例において、放熱板１の表面をホー
ロー仕上げとしたが、放熱板１の材質をセラミック材と
したり、遠赤外線効果のある塗装仕上げとしてもよい。

【００１５】本発明の電気採暖具の電気回路に自動温度
調節器を組み込むことにより、放熱板１の表面温度を自
由に希望する温度に調節でき、好みの温度を自動的に保
つことができる。

【００１６】また、電気回路にタイマーを組み込むこと
により、暖房時間を自由に設定できるので無駄なエネル
ギーを使わぬようにした。

【００１７】なお、本実施例において、発熱体Ａ２及び
発熱体Ｂ３を温水パイプや、温水ラジエターを利用し
た、温水式採暖具としてもよい。、

【００１８】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の電気採暖具によれば、放熱板１と、発熱体Ａ２と、
発熱体Ｂ３と、ファン４と、電子コントロール部５とを
備え、前記発熱体Ａ２は、前記放熱板１を加熱し、前記
発熱体Ｂ３は、前記ファン４からの送風によつて温風を
吹き出させるように構成されているので次ぎのような効
果が得られる。

【００１９】暖房開始時には、放熱板１からの輻射熱
と、発熱体Ｂ３及びファン４による温風のダブル効果に
より、室温の立ち上がりを早くし、一定の室温に達した
後は、温風を止めて、放熱板１からの輻射熱による輻射
暖房のみとするので、室内の嫌な気流の動きがなく、温
度分布がむらなく均一に保たれるので静かで、快適な暖
房が確保される。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本発明の一実施例を示す平面図である。

【図 ２】Ａ−Ａ′断面図である。

【図 ３】実施例を示す斜視図である。

【図 ４】電気回路を例示する回路図である。

【符号の説明】

１ 放熱板 ２ 発熱体Ａ ３ 発熱体Ｂ ４ ファン ５ 電子コントロール部 ６ 外装部 ７ 温度ヒューズ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項 １】放熱板１と、発熱体Ａ２と、発熱体Ｂ３
   と、ファン４と、電子コントロール部５とを備え、前記
   発熱体Ａ２は、前記放熱板１の裏面に固定され、前記発
   熱体Ｂ３は、前記ファン４よりの送風により温風を吹き
   出し、前記電子コントロール部５によつて、輻射熱と温
   風の同時運転及び輻射熱のみの暖房運転が出来るように
   構成された電気採暖具。