JPH0419364Y2

JPH0419364Y2 -

Info

Publication number: JPH0419364Y2
Application number: JP1986145105U
Authority: JP
Priority date: 1986-09-24
Filing date: 1986-09-24
Publication date: 1992-05-01
Also published as: JPS6352017U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）本考案は室内ユニツトの前面に輻射暖房用の補
助ヒータを有する空気調和機に係り、特に補助ヒ
ータによる輻射暖房範囲の拡大等を図つた空気調
和機に関する。

（従来の技術）近時、冷暖房兼用のヒートポンプ式空気調和機
が多用されているが、冷媒による暖房作用には加
温に一定の限度があり、またストーブ等の輻射に
よる暖房器具と異なり熱性の暖房感が得にくいな
どの難点がある。

このため、最近では、室内ユニツトの前面に輻
射暖房用の補助ヒータを設け、輻射による暖房器
具と同様の熱性の暖房感を得るようにすることが
考えられている。

ところが、これまでのものでは、輻射暖房用の
補助ヒータとしてはシーズヒータ、赤外線ヒータ
が主に用いられ、また補助ヒータによる放熱面と
しての前面パネルが平坦であるため、輻射効率面
で限度があつた。即ち、人間が輻射で暖かさを感
じるのは、体の顔とか足とかを含めた全体である
が、従来のタイプでは、輻射幅が狭く、体の一部
にしか輻射の効果が及ばなかつた。

（考案が解決しようとする問題点）従来では、輻射暖房用の補助ヒータとしてはシ
ーズヒータ、赤外線ヒータ等が用いられ、また補
助ヒータによる放熱面が平坦であるため、輻射幅
が狭く、体の一部にしか輻射の効果が及ばない
等、輻射効率面で限度があつた。

本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、輻射幅が広く、体の全体に、または室内に広
く輻射の効果を及ばせることができ、輻射効率の
向上が図れる空気調和機を提供することを目的と
する。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段）本考案に係る空気調和機は、室内ユニツトの前
面に輻射暖房用の補助ヒータを設けた空気調和機
において、前記補助ヒータを室内ユニツトの前面
に向つて凸状に湾曲する面状ヒータとしたことを
特徴とする。

（作用）補助ヒータを室内ユニツトの前面に向つて凸状
に湾曲する面状ヒータとしたことにより、室内ユ
ニツト前方の輻射範囲が拡大し、例えば顔の付近
や足の付近も充分に加熱できるなど、体全体で暖
かさを感じることができるようになる。

また、横方向の曲げの場合は輻射面が広がるの
で、空気調和機全体から暖かさを感じることがで
きる。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

なお、以下の実施例はヒートポンプ式空気調和
機の床置式室内ユニツトに適用したものである。

第１図〜第４図は第１の実施例を示している。

前面が開口したケーシング１に室内フアン２，
３、および室内熱交換器４を設置している。

ケーシング１の前面上下部には、空気吹出孔
５，６を設けている。

また、ケーシング１の前面中央部分は多孔形状
の前面パネル７で覆い、さらにその前面パネル７
の裏面中央部分に位置して輻射暖房用の補助ヒー
タとして、セラミツクなどで構成した面状ヒータ
８を設けている。

この面状ヒータ８は第３図に示すように、前面
パネル７の表面側に向つて横方向に凸状に湾曲し
ており、その面状ヒータ８の裏面を同じく凸状に
湾曲した固定板９によつて支持している。

室内空気は前面パネル７の廻りからケーシング
１内に吸引され、室内熱交換器４で熱交換された
後、フアン２，３により吐出口５，６から吐出さ
れる。

また、室内ユニツトの前面側では、面状ヒータ
８による輻射熱が横方向に所定の広がり角度θ₁
（第４図参照）で放熱される。

このような構成によれば、輻射暖房により、ス
トーブのような暖房感があり、快適性が増すのは
勿論であるが、面状ヒータ８の放熱面、前面パネ
ル７を左右に凸状に湾曲させているので、輻射幅
に広がりがあり、空気調和機全体から暖かさを感
じることができ、居住面的に優れたものとなる。

前面パネル７の吸込面と面状ヒータ８による放
熱面とが同一形状で違和感がなく、部屋とマツチ
する。

また、補助ヒータを面状ヒータ８としたことに
より、面状ヒータ８の特徴とする、均一な輻射、
比較的低い温度により、安全性の面でも優れたも
のとなる。

また、従来のものでは、ヒータ輻射面のまわり
から、空気を吸い込み、熱交換器を通して上、下
部から吹き出す構造であるが、輻射面と吸込面と
が異なるため、商品的なイメージが必ずしも良く
ない場合があつたが、本実施例によると、輻射面
と吸込面とを全体のパネルとみて、同一形状にな
るような穴の形状にしているので特に違和感が無
く、湾曲面を含めた空気調和機全体として暖かく
感じられ、輻射の効果と合致している。

第５図〜第８図は第２の実施例を示している。

この実施例においても、前面が開口したケーシ
ング１に室内フアン２，３、および室内熱交換器
４を設置している。

また、ケーシング１の前面中央部分は多孔形状
の前面パネル７で覆い、さらにその前面パネル７
の裏面中央部分に位置して輻射暖房用の補助ヒー
タとしてセラミツクなどで構成した面状ヒータ８
を設けている。

この面状ヒータ８は第６図に示すように、前面
パネル７の表面側に沿つて、上下方向に凸状に湾
曲しており、裏面を同じく凸状に湾曲した固定板
９によつて支持している。

室内空気は前面パネル７の両側からケーシング
１内に吸入され、室内熱交換器４で熱交換された
後、フアン２，３により吐出口５，６から吐出さ
れる。

また、室内ユニツトの前面側では、面状ヒータ
８による輻射熱が上下方向に所定の広がり角度θ₂
（第８図参照）で放熱される。

この実施例によつても、前記実施例と同様に、
輻射暖房により、ストーブのような暖房感があ
り、快適性が増すのは勿論であるが、面状ヒータ
８の放熱面、前面パネル７を上下方向に湾曲させ
たので、第８図に示すように、人の体の顔から足
まで充分に暖めることができる。

（考案の効果）以上のように、本考案によれば、補助ヒータを
室内ユニツトの前面に沿つて凸状に湾曲する面状
ヒータとしたことにより、室内ユニツト前方の輻
射範囲が拡大し、体の全体に、または室内に広く
輻射の効果を及ばせることができ、輻射効率の向
上が図れるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例を示す正面図、
第２図は第１図の−線断面図、第３図は第１
図の−線断面図、第４図は作用を示す説明
図、第５図は本考案の第２の実施例を示す正面
図、第６図は第５図の−線断面図、第７図は
第５図の−線断面図、第８図は作用を示す説
明図である。１……室内ユニツトのケーシング、７……前面
パネル、８……補助ヒータ（面状ヒータ）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１室内ユニツトの前面に輻射暖房用の補助ヒー
タを設けた空気調和機において、前記補助ヒー
タを室内ユニツトの前面に向つて凸状に湾曲す
る面状ヒータとしたことを特徴とする空気調和
機。２補助ヒータは上下、左右方向のいずれか、ま
たは両方に沿つて湾曲している実用新案登録請
求の範囲第１項記載の空気調和機。３面状ヒータは室内ユニツト前面の前面パネル
の中央部に配置され、その前面パネルの周辺部
にその面状ヒータと略同一形状で送風器の吸込
口が形成されている実用新案登録請求の範囲第
１項記載の空気調和機。