JPH10264015A - 研磨用成形体、それを用いた研磨用定盤及び研磨方法 - Google Patents
研磨用成形体、それを用いた研磨用定盤及び研磨方法Info
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- JPH10264015A JPH10264015A JP20039497A JP20039497A JPH10264015A JP H10264015 A JPH10264015 A JP H10264015A JP 20039497 A JP20039497 A JP 20039497A JP 20039497 A JP20039497 A JP 20039497A JP H10264015 A JPH10264015 A JP H10264015A
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Abstract
などの基板材料や精密加工を要する光学材料などを研磨
する加工プロセスにおいて、遊離砥粒を含まないか少量
の遊離砥粒を含む研磨液を使用することで廃液の問題を
軽減し、従来の方法と同程度以上の研磨仕上げで、被研
磨材料を効率良く研磨でき、かつ研磨処理における研磨
用成形体の耐久性もあるために研磨作業を効率化できる
研磨用成形体、それを用いた研磨用定盤及び研磨方法を
提供する。 【解決の手段】主としてシリカ(二酸化珪素)からな
り、かさ密度が0.2g/cm3以上1.5g/cm3以
下、BET比表面積が10m2/g以上400m2/g以
下、かつ平均粒子径が0.001以上μm0.5μm以
下である研磨用成形体、それを用いた研磨用定盤及び研
磨方法を用いる。
Description
ー、酸化物基板等の基板材料や光学材料などを研磨する
方法で使用される研磨用成形体、それを用いた研磨用定
盤及び研磨方法に関するものである。更に詳しくは、シ
リカ超微粉末を成形したシリカ成形体を焼成等の加工を
施して得られる研磨用成形体、それを用いた研磨用定盤
及び研磨方法に関する。
などの基板材料等の研磨加工プロセスでは、材料の表面
にコロイダルシリカあるいは酸化セリウム等の遊離砥粒
を水酸化カリウム等の化学薬品に調合した研磨液を連続
的に流しながら不織布タイプやスウエードタイプ等のポ
リッシングパッドで磨くことによって仕上げており、例
えば、特開平5−154760、特開平7−32659
7には種々の研磨剤と研磨布を用いてシリコンウエハー
の研磨を実施することが開示されている。しかし、この
ような方法による場合、遊離砥粒を含んだ研磨剤を使用
するために研磨処理後に大量の遊離砥粒を含有する研磨
廃液が生じ、その処理等については研磨処理の効率、廃
液処理の設備面、環境への影響を考慮すると改善される
べきものであった。又、研磨処理において、研磨布は目
詰り等の性能劣化を生じるために新たなものへと取り替
える必要が生じ、研磨処理作業の効率化の面での課題も
あった。
より研磨された材料(以下、「被研磨材料」という)で
は、研磨布の表面が柔らかいために被研磨材料の端部の
角が研磨中に研磨され過ぎ、被研磨材料の全面を一様に
研磨できないという非効率的な仕上がりとなってしまう
欠点があった。
により研磨加工を行なった場合、研磨中に生じる研磨廃
液の処理の問題、被研磨材料の有効利用、研磨作業の効
率といった問題が生じており、本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたものである。その目的はシリコンウ
エハー等の半導体基板、酸化物基板などの基板材料や精
密加工を要する光学材料などを研磨する加工プロセスに
おいて、遊離砥粒を含まないか少量の遊離砥粒を含む研
磨液を使用することで廃液の問題を軽減し、従来の方法
と同程度以上の研磨仕上げで、被研磨材料を効率良く研
磨でき、かつ研磨処理における研磨用成形体の耐久性も
あるために研磨作業を効率化できる研磨用成形体、それ
を用いた研磨用定盤及び研磨方法を提供することにあ
る。
解決するために鋭意検討を重ねた結果、シリカ超微粉末
を用いて成形したシリカ成形体を加工して研磨用成形体
として用いることで以下の知見を見出だした。
その原料であるシリカ超微粉末により粗面となってお
り、これと被研磨材料とが直接接触するために、コロイ
ダルシリカあるいは酸化セリウム等の遊離砥粒を含まな
い研磨液を使用して基板材料等の研磨加工プロセスへの
適用が可能となり、しかもその際に成形体の粒子の脱落
が非常に少なくなり、廃液の問題が軽減される。
加工プロセスにおいても耐久性があり、そのため長期に
渡って取換え無しで研磨作業を実施できる。
来の方法と同程度以上であり、研磨速度の面でも同等で
あって、研磨性能の経時的な劣化が少ない。
いた場合でも、従来の方法よりも希薄な遊離砥粒濃度で
研磨速度が向上する。
を用いた研磨用定盤及び研磨方法を用いることでこれら
の優れた点を見出だし、本発明を完成するに至った。
してシリカ(二酸化珪素)からなり、かさ密度が0.2
g/cm3以上1.5g/cm3以下、BET比表面積が
10m2/g以上400m2/g以下、かつ平均粒子径が
0.001μm以上0.5μm以下である。
90重量%以上有するものが好ましく用いられ、例え
ば、その種類として、乾式法シリカ、湿式法シリカなど
が例示できる。ここでいうシリカ成分とはシリカ含量を
意味しており、実施例において示されるように、原料の
シリカ粉末全量より水分を除いた残りの分を基準として
計算され、不純分として灼熱含量、酸化物等がある。
研磨中における研磨用成形体の形状を保持し、効率的に
被研磨材料の平滑な面を得るために0.2g/cm3以
上1.5g/cm3以下の範囲が好ましく、さらに0.
4g/cm3以上0.9g/cm3以下の範囲が好まし
い。かさ密度が0.2g/cm3を下回るとその形状を
保てないほど形状保持性が悪くなるために研磨中に成形
体自身が磨耗しやすくなり好ましくない。また、1.5
g/cm3を上回ると、逆に成形体自身の強度が高くな
り過ぎ、被研磨材料が研磨中に損傷したり、研磨により
研磨用成形体の表面が滑らかになり過ぎて研磨速度が低
下するため好ましくない。
ては、研磨中における研磨用成形体の形状を保持し、被
研磨材料の平滑な面を得るために10m2/g以上40
0m2/g以下の範囲が好ましく、さらに10m2/g以
上200m2/g以下、特に10m2/g以上100m2
/g以下の範囲が好ましい。BET比表面積が400m
2/gを越えると研磨用成形体の形状を保てないほど形
状保持性が悪くなるために研磨中に成形体自身が磨耗し
やすくなり好ましくない。また、10m2/gを下回る
と、逆に成形体自身の強度が高くなり過ぎ、被研磨材料
が研磨中に損傷したり、研磨により研磨用成形体の表面
が滑らかになり過ぎて研磨速度が低下するため好ましく
ない。
は、多孔体への成形を容易にし、被研磨材料の平滑な面
を得るために0.001μm以上0.5μm以下、さら
に0.01μm以上0.3μm以下、特に0.03μm
以上0.2μm以下の範囲が好ましい。平均粒子径が
0.001μmよりも小さくなると原料粉末の1次粒子
径が0.001μmよりも小さくなり、多孔体に成形す
ることが非常に難しくなるために実用に供しえなくな
り、0.5μmよりも大きくなると被研磨材料に欠陥を
生じる等の問題が生じることがあり好ましくない。ここ
でいう平均粒子径とは、研磨用成形体表面のシリカ微粒
子の粒子径を意味しており、例えば実施例に記載の通
り、走査型電子顕微鏡(SEM)などにより測定でき
る。
孔容積は、研磨中における研磨用成形体の形状を保持
し、被研磨材料の平滑な面を得るために0.3cm3/
g以上4cm3/g以下であることが好ましい。また、
研磨用成形体の細孔分布としては、細孔径1μm以下で
ある細孔の積算細孔容積が研磨用成形体の積算総細孔容
積の80%以上であり、細孔径0.1μm以下である細
孔の積算細孔容積が成形体の積算総細孔容積の10%以
上であり、細孔モード径が0.01μm以上0.3μm
以下であり、細孔メジアン径が0.01μm以上0.3
μm以下であることが好ましい。この理由としては、こ
の範囲にあれば、研磨中において研磨用成形体の形状を
保持し、さらに被研磨材料の平滑な面を得ることができ
るからである。
細孔分布において微分値が最大となるところの細孔径を
意味し、また、細孔メジアン径とは積分細孔分布におい
て積算総細孔容積の最小値と最大値の中央値に対応する
細孔径を意味する。なお、細孔モード径、細孔メジアン
径は体積基準である。
成形体は、シリカ微粒子を用いて成形されたシリカ成形
体を焼成等の加工処理により成形体としたものであり、
上記記載の特性を有するものであれば特に限定されるも
のではない。ここで、シリカ成形体は、例えば原料粉末
に圧力をかけて成形することにより作製できる。圧力を
かけて成形する場合、例えばプレス成形等の成形法が例
示でき、その圧力条件としては、得られる成形体の形状
を保持するために通常5kg/cm2以上の圧力が好ま
しく用いられ、さらに10kg/cm2以上の圧力が好
ましく用いられる。
めに原料粉末に処理を施しても良い。その処理の方法と
しては、例えばプレス成形などで予備成形した後、ふる
い等を用いて分級する方法などが挙げられる。予備成形
の際の圧力としては、粉末の性状等に左右され一定しな
いが、通常5kg/cm2以上1000kg/cm2以下
で十分である。また、同様に原料粉末の成形性を向上さ
せるため、スプレ−ドライ法や転動法などにより造粒し
たり、バインダ−、ワックス等を添加してもよい。
性を向上させるために成形前に原料粉末へワックスやバ
インダ−などの有機物を添加する場合には、研磨用成形
体への加工に際し、脱脂することが好ましい。脱脂の方
法は特に限定されるものではないが、例えば大気雰囲気
下での加熱による脱脂、又は窒素、アルゴン、ヘリウム
などの不活性雰囲気中での加熱脱脂などが挙げられる。
この時の雰囲気ガスの圧力は加圧下又は常圧下、場合に
よっては減圧下であっても良い。また、同様に、成形性
を向上させるために、水分を添加し、その後の焼成操作
の前に乾燥させることもできる。
一般的には強度が脆くなっているため、その強度を上
げ、研磨用定盤としての耐久性を向上させるために、代
表的な方法として加熱による焼成を行なうことが好まし
い。しかし、耐久性を向上させる方法としては、加熱焼
成に限定されるものではない。
への加工方法としては、加熱脱脂、加熱焼成、機械加工
等による方法が例示できるが、研磨用成形体として研磨
作業に使用できる強度を付与できる加工方法であれば特
に限定されるものではない。
形体を研磨用の定盤として組み込み、さらにこれを用い
て研磨する方法について説明する。
を用いて研磨用定盤が形成される。
る種々の材質、形状の構造体であり、この付帯部品に対
して研磨用成形体を以下に示される手法により配置し、
固定することで研磨用定盤が形成される。両者の固定の
方法としては、弾性接着剤等の接着剤を用いて接着して
固定する方法、付帯部品に凹凸を形成させ、その固定場
所へ埋め込む方法など、本発明の目的を達成できる方法
であれば制限なく用いることができる。
る際の研磨用成形体の個数については、1個又は2個以
上用いればよく、さらに2個以上用いることが好まし
い。この理由としては、1)研磨加工プロセスにおいて
用いられる研磨液を研磨中に適切に排出することで研磨
速度を向上させるためである。このため、研磨用成形体
を2個以上用いて研磨用定盤を形成させた場合には、研
磨用成形体の間の隙間より研磨液の排出ができる。ま
た、1個を用いた場合には、成形体の研磨面の側に研磨
液を排出できる適当な溝の構造を持たせることが好まし
い。2)また、研磨用成形体を2個以上用いて研磨用定
盤を形成させた場合には、被研磨材料への当たりが良く
なり、被研磨材料全面の研磨速度に偏りなく、効率よく
研磨できるようになる。
されるものではなく、研磨用成形体が研磨用の付帯部品
へ装着できるものであればどのような形状のものも採用
できる。例えば円柱状ペレットや、四角柱状ペレット,
三角柱状ペレットなどの角柱状ペレット等を例示でき、
さらには、被研磨材料との接触面が直線と曲線を組み合
わせてできるあらゆる形状のものも例示できる。又、そ
の大きさは通常用いられる範囲であれば特に限定される
ものではなく、研磨用定盤中の研磨用成形体を組み込む
ための付帯部品の大きさに応じて決められる。
として200mm以上800mm以下程度のものが使用
されるが、研磨用成形体を1個用いる場合には、用いる
付帯部品の大きさよりも若干小さく、その中に収まる大
きさであれば良い。また、2個以上の研磨用成形体を用
いる場合には、使用する個数にもよるが、一辺が5mm
以上100mm以下の角程度の範囲内に収まる大きさで
あることが実用上好ましい。例えば、円柱状ペレットで
は直径5mm以上100mm以下、四角柱状ペレットで
は一辺が5mm以上100mm以下の範囲となる。一辺
が5mm角の範囲よりも小さい場合でも研磨用定盤とし
ての機能を十分に有するが、配列個数が非常に多くなっ
て実用的でない場合があり、一辺が100mm角の範囲
よりも大きい場合にも研磨用定盤としての機能を十分に
有するが、研磨用成形体を2個以上配列する効果が小さ
くなることがある。また、大きさについては、研磨用成
形体の研磨面の側に溝加工などを施せば、その好ましい
大きさを大きくして実施することもできる。
ち研磨用の付帯部品に対して垂直方向となる長さは特に
限定されるものではないが、3mm以上20mm以下の
範囲内であることが好ましい。この理由として、3mm
より小さい場合には研磨用定盤としての機能を十分に有
するが研磨加工の際の成形体の強度を考慮すると実用的
でないことがあり、厚さが20mmよりも大きい場合に
は研磨用定盤としての機能を十分に有するが、研磨用定
盤としての大きさが大きくなり過ぎて実用的でないこと
がある。
な個数としては、研磨用成形体個々の大きさ、研磨用成
形体を研磨加工プロセスで使用するために当然配列しな
ければならない場所(例えば研磨装置の回転定盤など)
の大きさ等により一概に限定することはできないが、研
磨用成形体を配列すべき場所の総面積に対する研磨用成
形体の研磨面(研磨加工時に被研磨材料に接触する面、
以下同じ)の総面積の割合で表すと95%以下であるこ
とが好ましい。この割合が95%を超えるということは
研磨速度の面で大きな研磨用成形体を1個を使用した場
合とあまり変わらなくなり、研磨用成形体を2個以上配
列して研磨用定盤とする効果が小さくなってしまう。こ
の割合の下限値は特に限定されるものではないが、小さ
すぎると研磨用成形体の研磨面の総面積が小さくなるこ
とを意味しており、30%程度以上が実用的である。
込む際の配列の仕方としては、研磨用成形体を研磨加工
プロセスで使用できるために当然配列しなければならな
い場所(例えば研磨装置の回転定盤など)の全面にわた
って偏りなく配列されていれば特に限定されるものでは
なく、ランダムであってもかまわないが、被研磨材料の
研磨位置により研磨効率が影響されないようにするため
には、研磨用定盤又は付帯部品の中心線に対して左右対
称になるように配置することが好ましい。ここで、中心
線とは、研磨用定盤又は付帯部品において、中心となる
位置を決めておき、これを通過する任意の線を意味す
る。
り更に説明すると、図1には研磨用成形体として、2、
3、4、5、6で示される大きさの異なる5種類の円柱
状のペレットを研磨用成形体として用い、これらの定盤
へ装着例が挙げられている。図1においては、金属製定
盤1の中の外側部の同心円の円周上に最も大きな研磨用
成形体2を、次いで次に大きな研磨用成形体3をその内
側に、その後順次小さな成形体が配置されている。この
配列、順序については特に限定されるものではなく、例
えば、順序としては逆でもよく、又、これらを任意の順
序としてもよく、更に、大きさの異なる研磨用成形体を
同心円の円周上ではなく、任意の配列としても良い。こ
れらの内、配列の設計の容易さから研磨用成形体を定盤
中に同心円上に配列することが好ましく、特に、同じ同
心円上には同じ大きさの研磨用成形体を配列することが
好ましい。又、研磨用成形体の大きさとしては図1の例
の5種ではなく、例えば1種類のものを2個以上配列さ
せても良く、その配列についても、円周の数によるもの
ではなく、研磨用成形体の研磨面が定盤が回転する際に
被研磨材料の研磨面をカバーできていさえすればよい。
れる2個以上の同じ大きさの角柱状のペレットを用いた
定盤へ装着例が挙げられており、金属製定盤7にこれら
の研磨用成形体8が配置されている。これらの研磨用成
形体の金属製定盤への配置において、一方向へ並べる配
置をとっている以外は図1における場合と同様な態様、
効果となる。
種類については、かさ密度が2種以上の異なるものを用
いることが好ましい。さらに、上記記載の特性を有する
研磨用成形体を、以下に示すかさ密度が少なくとも2種
以上の異なるものによりグループに分類し、これら2つ
のグループのものを組み合わせたものを用いることが好
ましい。
g/cm3以下 グループII:かさ密度が0.2g/cm3以上0.7
g/cm3未満 このようにグループ分けした理由は、シリカを主成分と
する研磨用成形体からなる研磨用定盤の特性上、かさ密
度の増加とともに研磨の実施に対する耐久性は向上する
が、かさ密度が小さいシリカを主成分とする研磨用成形
体は耐久性が必ずしも十分であるとはいえない場合があ
った。そこで、かさ密度が異なる成形体を用いて研磨用
定盤の構造とすることにより、かさ密度が小さい場合に
おいても耐久性を備えることができるようになったため
であると思われる。しかしながら、このような推定は本
発明をなんら拘束するものではない。
盤として固定する際には、研磨用成形体の研磨面(研磨
加工時に被研磨材料に接触する面、以下同じ)の総面積
に対し、グループIの研磨面の面積が30%以上90%
以下であることが好ましい。このとき、グループIIの
研磨面の面積は必然的に総面積に対して10%以上70
%以下となる。グループIの研磨面の面積の比率が全体
に対して30%よりも小さくなると耐久性が不十分とな
ることがあり、90%よりも大きくなると研磨速度の向
上の効果が小さくなる場合がある。
研磨用定盤として配置する際の配置方法の態様として
は、上記記載の研磨用成形体の特性を有するものを組み
合わせるのであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、研磨用成形体の小片を組み合わせて一体化する方
法、大きな円板に埋め込む方法などが挙げられるが、か
さ密度の異なる研磨用成形体からなる小片を組み合わせ
て定盤として一体化することが最も容易である。ここ
で、小片の形状としては、円柱状ペレット、角柱状ペレ
ットなどが例示でき、その個々の小片の大きさ、外形と
しては、同じであっても異なっても良いが、外形につい
ては同一である方が組み合わせが容易となるため、好ま
しい。
わちその配置方法としては、特に限定されるものではな
いが、グループIIの部分の周囲の一部を必ずグループ
Iの部分で囲まれているように小片を組み合わせて定盤
として配置することがより好ましい。この理由として
は、グループIIの部分の隣接位置の少なくとも一方を
必ずグループIの部分が位置することにより、相対的に
研磨加工の際の耐久性が小さいグループIIの部分に対
して協同的な役割を果たすことができるからである。そ
の具体的な役割としては、グループIIの成形体は研磨
中その表面が徐々に磨耗し、その際に生じる微粒子が研
磨の際に研磨速度を向上させるために働き、さらにグル
ープIとグループIIの成形体が交互に配置されている
ためにグループIIの成形体の磨耗速度をある程度抑え
るものと思われる。しかしながら、このような推察は本
発明をなんら限定するものではない。
のペレットを用いた定盤へ装着例が挙げられており、金
属製定盤9に上記記載のかさ密度がグループIの特性を
有する大きさの異なる5種の研磨用成形体10、11、
12、13、14とグループIIの特性を有する大きさ
の異なる5種の研磨用成形体15、16、17、18、
19が配置されている。これらの研磨用成形体は金属製
定盤9に2個以上配置され、研磨加工の際に被研磨材料
と研磨用成形体が直接接触できるようになっている。
中の外側部の同心円の円周上に最も大きな研磨用成形体
10及び15を、次いで次に大きな研磨用成形体11及
び16をその内側に、その後順次小さな成形体が配置さ
れている。この順序は逆でもよく、また、これらを任意
の順序としてもよく、さらに、大きさの異なる研磨用成
形体を同心円の円周上ではなく、任意の配列としても良
い。この内、配列の設計の容易さから研磨用成形体を定
盤中に同心円の円周上に配列することが好ましく、特
に、同じ円周上には同じ大きさの研磨用成形体を配列す
ることが好ましい。又、研磨用成形体の大きさとしては
図3の例の5種ではなく、例えば1種類の大きさのもの
を2個以上配列させても良く、その配列についても、円
周の数によるものではなく、研磨用成形体の研磨面が定
盤が回転する際に被研磨材料の研磨面をカバーできてい
さえすればよい。
ペレットを用いた定盤へ装着例が挙げられており、金属
製定盤20にグループIの特性を有する大きさの同じ研
磨用成形体21とグループIIの特性を有する大きさの
同じ研磨用成形体22が配置されている。これら研磨用
成形体は、研磨用成形体の金属製定盤への配置におい
て、一方向へ並べる配置をとっている以外は上記の図3
における説明と同様な態様、効果となる。
定盤へ配列させる場合には配置された研磨用成形体の研
磨面を被研磨材料の形状に合うように整えることが望ま
しい。この場合、付帯部品についてその形状に合ったも
のを選択しても良い。例えば、被研磨材料表面が平坦な
場合にはその研磨用成形体の被研磨材料との接触面を平
坦化することが望ましく、曲面状の場合にはそれに合っ
た曲面状とすることが望ましい。これは、得られた研磨
用定盤を用いて研磨加工する際に、被研磨材料と研磨用
成形体が直接接触できるようになっているため、その接
触面を多く取ることができるようにするためである。特
に平坦化する場合は、研磨用定盤からの垂直方向の高さ
に対してばらつきがないように配置することが好まし
い。
製定盤と共に研磨用成形体が被研磨材料に対して適切な
圧力により押しつけられ、回転しながら研磨される部分
の加工を実施することとなる。従って、研磨用成形体の
金属製定盤における配置においては、上記記載のように
グループIの特性を有する研磨用成形体が、グループI
Iの特性を有する研磨用成形体が研磨加工の際の耐久性
を補助できるように、グループIIの研磨用成形体の隣
接位置の少なくとも一方を必ずグループIの部分が位置
しており、被研磨材料の研磨面を研磨用成形体が回転に
よりカバーできるような配置となっていれば良い。
ついては、接着剤により固定したり、金属製定盤に研磨
用成形体の大きさに対応した凹凸面を施し、研磨用成形
体を固定しても良い。接着剤を用いて研磨用成形体と金
属製定盤とを固定する場合に用いられる接着剤は本発明
の目的を達成できるものであれば特に制限なく用いるこ
とができ、特に、弾性接着剤のような、研磨用成形体を
定盤へ接着固定する際に生じることがあるひび、割れ等
がない接着剤を用いることが好ましい。
にして研磨用定盤に研磨用成形体を組み込むわけである
が、本発明の研磨用定盤を用いて研磨する方法において
は、定盤として研磨加工プロセスにおいて使用されるも
のであれば、その形状、研磨条件、研磨液等の使用等に
ついては特に限定されるものではない。例えば、研磨液
を使用する場合には、従来より用いられてきた研磨液を
用いることで良く、例えば水酸化カリウム水溶液のよう
なアルカリ水溶液などを用いることができる。ここで研
磨用定盤とは、組み込まれた研磨用成形体が被研磨材料
に対して直接接触して研磨するために用いられ、研磨加
工プロセスにおいて十分な強度を有し、かつ被研磨材料
を研磨できる性能を有しておれば良い。従って、その形
状としては、被研磨材料と同じ形状を有するだけでな
く、必要に応じて非平面の形状を有していても良い。例
えば、平板状、円盤状、リング状、円筒状等を挙げるこ
とができる。
を用いないため、研磨中に従来の方法において見られ
た、研磨布の性能劣化によるその取換え等による研磨作
業の中断については、本発明の研磨用成形体を用いるこ
とで耐久性が向上し、取り替え頻度を減少できるため研
磨作業の効率化が達成できるという利点を有している。
さらに、従来の研磨剤による方法において生じる遊離砥
粒を含んだ研磨廃液については、本発明の研磨用成形体
を用いることで遊離砥粒を用いなくなるか少量用いるだ
けであるため、研磨廃液中の遊離砥粒や研磨により生じ
た粒の量が少なくなり、廃液処理の問題が軽減される。
例えば、研磨廃液に対して光を照射した場合の透過率が
従来の方法におけるものよりも高くなることで、研磨廃
液中に不要となった粒の混入量が少なくなることが確認
できる。このような研磨廃液の問題を考慮すると、研磨
廃液の600nmにおける透過率が水の10%以上、さ
らに40%以上にすることが特に好ましく、このような
廃液の透過率となるような研磨液を用いることが望まし
い。
ー,ガリウムリン,ガリウム砒素等の半導体基板、ニオ
ブ酸リチウム,タンタル酸リチウム,ホウ酸リチウム等
の酸化物基板、石英ガラス基板などの基板材料、石英ガ
ラス、金属材料、建築分野等に使用される石材等の研磨
に有用である。この内、従来の研磨布を用いた方法に比
べ面だれがないために研磨された材料を有効にできるこ
ともあり、基板材料に好ましく用いられ、さらに半導体
基板、酸化物基板に好ましく用いられる。特に、シリコ
ンウエハー等の半導体基板材料のようにエッチングでき
る材料に対して、本発明の研磨方法と組み合わせること
で、より速く研磨でき、有用である。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、各評価は以下に示した方法によって実施した。
nition、以下、「Igロス」という)と、Al2
O3、Fe2O3、TiO2、CaO、MgO及びNa2O
を以下に示す方法により測定した。そして、シリカ粉末
の全量より水分量を除いた残り分の重量(不含水量)を
もとに、これよりIgロス、Al2O3、Fe2O3、Ti
O2、CaO、MgO及びNa2Oの合計重量を差し引い
た重量をシリカ含量とし、重量%にて求めた。
の加熱処理による処理前後の重量変化より求めた。
間加熱して水分を取り除いた試料を基にし、さらに10
00℃で加熱処理し、その処理前後の重量変化より求め
た。
MgO及びNa2Oの量は、シリカ粉末を105℃、2
時間加熱して水分を取り除いた試料を基にし、これを溶
解させた後、ICP法で測定して求めた。
準拠し、シリカ粉末を目開き0.50mmのふるいを通
して分散落下させ、30.0mlのステンレス製シリン
ダに受け、山盛りになったところで直線状へらですり切
り、シリンダ内の重量を測定し、次式(1)により求め
た。
ンダ内粉末重量(単位はg)、30はシリンダ内容積
(単位はml)であり、粉末かさ密度の単位は以下に示
す表においては、g/lに換算する。本明細書において
は、測定したみかけ密度を粉末かさ密度として表記し
た。
NOSORB(米国QUANTACHROME社製)を
用い、BET式1点法により測定した。
130(COULTER ELECTRONICS社
製)を用いて液体モジュールで測定した。測定値は体積
基準である。
料を作製し、成形体のサンプルとした。このサンプルを
電子天秤で測定した重量と、マイクロメーターで測定し
た形状寸法とから算出した。
型電子顕微鏡ISIDS−130(明石製作所製)で観
察し、シリカ粒子部分のみを考慮してインタセプト法に
より求めた。
5mm(厚さ)の研磨用成形体の試験片を、島津オ−ト
グラフIS−10T(島津製作所製)を用い、クロスヘ
ッド速度0.5mm/分で負荷を加えて測定した。
細孔メジアン径を測定した。すなわち、研磨用成形体
を、水銀ポロシメーター(島津製作所製、ポアサイザ9
320)を用い、水銀圧入法により0から270MPa
の圧力範囲で測定した。水銀ポロシメーターで得られる
測定値は、水銀に圧力を掛けて気孔を有する成形体サン
プル中に水銀を圧入し、圧力と浸入した水銀の積算容積
の関係から得られる。すなわち、ある直径を有する細孔
に水銀が入るためにの圧力は、Washburnの方程
式があり、この式を用いることにより、圧力と浸入した
水銀の積算容積の関係が細孔の直径とその直径よりも大
きな直径を有する細孔に浸入した水銀の容積の関係とし
て求めることができる。そして、この浸入した水銀の容
積は水銀の密度で除することにより、その細孔径よりも
大きな細孔の容積を示す。この気孔径と気孔容積の関係
は、通常水銀の表面張力、接触角や測定装置の構造から
くる水銀頭などの必要な補正がなされる。このように水
銀ポロシメーターで得られた細孔径と細孔の積算容積の
関係からその値を求めることができる。なお、細孔モー
ド径は微分細孔分布における微分値が最大となるところ
の細孔径を意味し、細孔メジアン径は積分細孔分布にお
ける積算総細孔容積の最小値と最大値の中央値に対応す
る細孔径を意味する値であり、体積基準の値を示した。
5mmの研磨用成形体の平板状試験片を作製し、成形体
の表面を平坦に整えた後、小型平面研磨装置FPM−3
0(コパル電子製)の金属製定盤に装着した。これを定
盤回転数50rpm、定盤への被研磨材料の押圧力58
0g/cm2の条件のもとで、被研磨材料としてシリコ
ンウエハー(20mm×20mm角)を用い、研磨液と
して30℃の水酸化カリウム水溶液(pH=12)を用
いて、研磨液を150ml/時間の速度で滴下して研磨
した。研磨後、シリコンウエハーの表面を顕微鏡(OL
YMPUS製、型式:BH−2)で観察した。評価に際
しては、極めて平滑でスクラッチ等のない良好な面であ
る場合を○、平滑にもならずに研磨加工できない場合を
×、とした。
5mm、厚さ5mmの成形体の円柱状試験片を作製し、
高速レンズ研磨装置の回転定盤(直径360mm)に9
6個装着し、成形体の表面を平坦に整えた(図1の円柱
状ペレットの装着例に準ずる。)。これを定盤回転数1
00rpm、定盤への被研磨材料の所定の加工圧力のも
とで、被研磨材料として直径3インチのタンタル酸リチ
ウム基板を6枚同時に用い、研磨液として水酸化カリウ
ム水溶液(液温:25℃、pH=12)を用いて、研磨
液を100ml/分の速度で滴下して循環使用しなが
ら、表3に示される条件にて研磨した。研磨後、タンタ
ル酸リチウムの表面を顕微鏡(OLYMPUS製、型
式:BH−2)で観察した。評価に際しては、極めて平
滑でスクラッチ等のない良好な面である場合を○、平滑
にもならずに研磨加工できない場合を×とした。また、
研磨試験前後のタンタル酸リチウム基板の厚さをダイア
ルゲージで測定することにより研磨速度を算出した。
シリカ(フジミインコーポレーテッド製、COMPOL
80)をシリカ(二酸化珪素)含有量4重量%となるよ
うに調製した研磨液(液温:25℃、pH=12)溶液
を用い、上記記載の実施例10ないし16と同様な操作
を実施し、評価した。
の市販のコロイダルシリカの含有量を8重量%とした以
外は実施例17と同様な操作を実施し、評価した。
5mm、厚さ5mmの成形体の円柱状試験片を各実施例
でそれぞれ2種類作製し、成形体の表面を平坦に整えた
後、小型平面研磨装置FPM−30(コパル電子製)の
金属製定盤にグループIIの成形体の隣接位置の少なく
とも一方にグループIの成形体が位置するような図1に
示されるような配置により装着して、研磨用定盤とす
る。以下に示す表2には、使用したグループI及びII
の研磨用成形体の各々の個数が示されている。これを定
盤回転数50rpm、定盤への被研磨材料の加工圧力1
50g/cm2の条件のもとで、被研磨材料としてニオ
ブ酸リチウム(20mm×20mm角)を用い、研磨液
として30℃の水酸化カリウム水溶液(pH=12)を
用いて、研磨液を150ml/時間の速度で滴下して研
磨した。研磨後、ニオブ酸リチウムの表面を顕微鏡(O
LYMPUS製、型式:BH−2)で観察した。評価に
際しては、極めて平滑でスクラッチ等のない良好な面で
ある場合を○、平滑にもならずに研磨加工できない場合
を×とした。
01に準拠して、万能表面形状測定器SE−3C(小坂
研究所製)を用いて評価した。評価は中心線平均粗さ
(Ra)及び最大高さ(Rmax)をカットオフ値0.
8mm以上、測定長さ2.5mmの条件で実施した。こ
こで、Raとは、中心線平均粗さを意味し、粗さ曲線か
らその中心線の方向に測定長さ(lで表す)の部分を抜
き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方
向をY軸とし、粗さ曲線をy=f(x)で表したとき、
次式(2)によって求められる値をマイクロメーター
(μm)単位で表したものである。
面曲線から基準長さだけ抜き取った部分の平行線に平行
な2直線で抜き取り部分を挟んだとき、この2直線の間
隔を断面曲線の縦倍率の方向に測定して、この値をマイ
クロメーター(μm)単位で表したものである。
さの測定〜 表面精度の評価に示される表面粗さをさらに精度良く測
定するために、研磨処理後のタンタル酸リチウム基板の
表面粗さを原子間力顕微鏡(AFM)SPI3600
(SII社製)を用い、コンタクトモードによる斥力測
定法により測定した。測定はタンタル酸リチウム基板上
の2μm×2μmの範囲を3領域ずつに任意に測定して
平均化し、中心線平均粗さ(Ra)にて評価した。
をしたタンタル酸リチウム基板を研磨した。図9は、研
磨を実施しなかったものであり、図10は実施例10に
おいて、図11は比較例5において、研磨を実施したも
のである。これらの研磨試験後のタンタル酸リチウム基
板を破断面方向から走査型電子顕微鏡ISI DS−1
30(明石製作所製)で観察し、面だれを調べた。
試験片を作製し、作製したシリカ成形体の研磨試験を継
続的に行い、1時間毎に成形体を取り出してその表面状
態を目視にて観察し、ひび、割れ、欠け等の破損の有無
を観察した。評価に際しては成形体の破損が生じるまで
の時間を調べた。
料粉末を、圧力50kg/cm2にて油圧プレス機を用
いてプレス成形して直径280mmのシリカ成形体を
得、これを焼成炉(光洋リンドバーグ社製、型式:51
668)にて900℃で2時間焼成して研磨用成形体を
得た。これを前記記載の評価方法により評価した。表2
には得られた結果として、研磨用成形体のかさ密度、B
ET比表面積、平均粒子径、圧縮強度、細孔容積の測定
値、細孔径分布、モ−ド径、メジアン径、得られた研磨
用成形体による研磨試験結果、表面精度測定結果および
耐久性試験結果を示す。
料粉末にパラフィンワックス(日本精蝋製、SP−01
45)を原料粉末:パラフィンワックス=4:1の体積
比で混合した後、150℃に30分間加熱し更に混合し
混合粉末とした。これを圧力100kg/cm2にて油
圧プレス機を用いてプレス成形して直径280mmのシ
リカ成形体を得た。これを400℃、1.5kg/cm
2、窒素中で加圧脱脂炉(ネムス製)を用いて加圧脱脂
した後、焼成炉にて900℃で2時間焼成して研磨用成
形体を得た。これを実施例1と同様の方法により評価
し、表2に示した。
料粉末にパラフィンワックス(日本精蝋製、SP−01
45)を原料粉末:パラフィンワックス=4:1の体積
比で混合した後、150℃に30分間加熱し更に混合し
混合粉末とした。これを圧力100kg/cm2にて油
圧プレス機を用いてプレス成形して直径280mmのシ
リカ成形体を得た。これを実施例2と同様の操作により
研磨用成形体を得、同様に評価し、表2に示した。
料粉末に、添加物としてアクリル系バインダー(中央理
化工業製、リカボンドSA−200)及びステアリン酸
エマルジョン(中京油脂製、セロゾール920)を原料
粉末:アクリル系バインダー(固形分換算):ステアリ
ン酸エマルジョン(固形分換算):水分=100:1
7:1:251の重量比で混合してスラリー化した。こ
のスラリーをスプレードライヤー(大川原化工機製、型
式:LT−8)を用いて造粒粉末を調製し、油圧プレス
機を用いてプレス成形(圧力:100kg/cm2)し
て直径280mmに成形してシリカ成形体を得た。これ
を400℃、1.5kg/cm2、窒素中で加圧脱脂炉
を用いて加圧脱脂した後、焼成炉にて950℃で2時間
焼成して研磨用成形体を得た。これを実施例1と同様の
方法により評価し、表2に示した。
料粉末を、圧力50kg/cm2にて油圧プレス機を用
いて予備成形した後に32メッシュのステンレス製ふる
いにより分級して、成形用の原料粉末とした。これを圧
力100kg/cm2にて油圧プレス機を用いてプレス
成形して直径280mmのシリカ成形体を得、これを焼
成炉にて900℃で2時間焼成して研磨用成形体を得
た。これを実施例1と同様の方法により評価し、表2に
示した。
料粉末を、圧力30kg/cm2にて油圧プレス機を用
いて予備成形した後に32メッシュのステンレス製ふる
いにより分級して、成形用の原料粉末とした。これを圧
力100kg/cm2にて油圧プレス機を用いてプレス
成形して直径280mmのシリカ成形体を得、これを焼
成炉にて975℃で2時間焼成して研磨用成形体を得
た。これを実施例1と同様の方法により評価し、表2に
示した。
料粉末を、圧力50kg/cm2にて油圧プレス機を用
いて予備成形した後に32メッシュのステンレス製ふる
いにより分級して、成形用の原料粉末とした。これを圧
力100kg/cm2にて油圧プレス機を用いてプレス
成形して直径280mmのシリカ成形体を得、これを焼
成炉にて975℃で2時間焼成して研磨用成形体を得
た。これを実施例1と同様の方法により評価し、表2に
示した。
料粉末を、実施例6と同様の操作を実施してシリカ成形
体を得、これを焼成炉にて1000℃で2時間焼成して
研磨用成形体を得た。これを実施例1と同様の方法によ
り評価し、表2に示した。
料粉末を、圧力30kg/cm2にて油圧プレス機を用
いて予備成形した後に32メッシュのステンレス製ふる
いにより分級して、成形用の原料粉末とした。これを圧
力100kg/cm2にて油圧プレス機を用いてプレス
成形して直径280mmのシリカ成形体を得、これを焼
成炉にて1000℃で8時間焼成して研磨用成形体を得
た。これを実施例1と同様の方法により評価し、表2に
示した。
料粉末を、圧力10kg/cm2にて油圧プレス機を用
いてプレス成形して直径280mmのシリカ成形体を
得、これを焼成炉(モトヤマ製、型式:SUPER−
C)にて1300℃で2時間焼成して成形体を得た。こ
れを実施例1と同様の方法により評価した。表2には得
られた結果として、シリカ成形体のかさ密度、BET比
表面積、細孔容積の測定値と、得られた成形体による研
磨試験結果、耐久性試験結果を示す。
ーテッド製、SURFIN 018−3)を小型平面研
磨装置FPM−30(コパル電子製)の金属製定盤に貼
付し、定盤回転数50rpm、定盤への被研磨材料の押
圧力580g/cm2の条件のもとで、被研磨材料とし
てシリコンウエハーを用い、又、研磨剤として市販のコ
ロイダルシリカ(フジミインコーポレーテッド製、CO
MPOL80)をシリカ(二酸化珪素)含有量10重量
%となるように調製した研磨液(液温:30℃、pH=
12)を用いて、150ml/時間の速度で滴下して研
磨した。表2には得られた結果として、表面精度測定結
果を示す。
結果から、本発明の研磨用成形体を用いて研磨を実施す
ることで、研磨加工に適用できる研磨用成形体が得ら
れ、しかも従来の研磨方法により得られるものと同程度
の被研磨材料の表面精度であることが判った。
料粉末を、実施例2と同様の操作を実施して、研磨用成
形体を得た。これを実施例1と同様の方法により評価
し、表4、5に示した。
き、さらに被研磨材料表面の研磨面を微細に微細に観察
するために、上記記載の原子間力顕微鏡(AFM)によ
る表面粗さの測定を実施したところ、表6及び図5の結
果を得た。さらに、上記記載の面だれの測定により、被
研磨材料を観察し、図8の結果を得た。
料粉末を、実施例1と同様の操作を実施して、研磨用成
形体を得、これを実施例1と同様の方法により評価し、
表4、5に示した。
料粉末を、実施例4と同様の操作を実施して、研磨用成
形体を得、これを実施例1と同様の方法により評価し、
表4、5に示した。
料粉末を、実施例5と同様の操作を実施して、研磨用成
形体を得、これを実施例1と同様の方法により評価し、
表4、5に示した。
料粉末を、実施例8と同様の操作を実施して、研磨用成
形体を得、これを実施例1と同様の方法により評価し、
表4、5に示した。
料粉末を、実施例6と同様の操作を実施してシリカ成形
体を得た。これを実施例9と同様の操作を実施して研磨
用成形体を得た。これを実施例1と同様の方法により評
価し、表4、5に示した。
料粉末を、実施例10と同様の操作を実施して、研磨用
成形体を得、これを実施例1と同様の方法により評価
し、表4、5に示した。
料粉末を、比較例1と同様の操作を実施して研磨用成形
体を得た。これを実施例1と同様の方法により評価し、
表4、5には得られた結果として、成形体のかさ密度、
BET比表面積、細孔容積の測定値と、得られた成形体
による研磨試験結果、耐久性試験結果を示す。
ーテッド製、SURFIN 018−3)を高速レンズ
研磨装置の回転定盤(直径360mm)に貼付し、定盤
回転数100rpm、定盤への被研磨材料の所定の加工
圧力のもとで、被研磨材料としてタンタル酸リチウムを
用い、研磨液として水酸化カリウム水溶液(pH=1
2)を用いて、研磨液を100ml/分の速度で滴下し
て循環使用しながら研磨した。表4、5には得られた結
果として、表面精度等の測定結果を示す。特にこの場合
には研磨速度が極めて遅かった。
料粉末を、実施例12と同様の操作を実施して研磨用成
形体を得た。これを実施例1と同様の方法により評価
し、表4、5に示した。
料粉末を、実施例12と同様の操作を実施して研磨用成
形体を得た。これを実施例1と同様の方法により評価
し、表4、5に示した。
ーテッド製、SURFIN 018−3)を高速レンズ
研磨装置の回転定盤(直径360mm)に貼付し、定盤
回転数100rpm、定盤への被研磨材料の所定の加工
圧力のもとで、被研磨材料としてタンタル酸リチウムを
用い、市販コロイダルシリカ(フジミインコーポレーテ
ッド製、COMPOL80)をシリカ(二酸化珪素)含
有量20重量%となるように調製した研磨液(液温:2
5℃、pH=12)を用いて、研磨液を100ml/分
の速度で滴下して循環使用しながら、表5に示される条
件にて研磨した。表4、5には得られた結果として、表
面精度等の測定結果を示す。
き、さらに被研磨材料表面の研磨面を微細に微細に観察
するために、上記記載の原子間力顕微鏡(AFM)によ
る表面粗さの測定を実施したところ、表6及び図6の結
果を得た。さらに、上記記載の面だれの測定により、被
研磨材料を観察し、図9の結果を得た。
の結果から、本発明の研磨用成形体を用いて研磨を実施
することで、研磨加工に適用できる研磨用成形体が得ら
れ、しかも実施例17、18に見られるように遊離砥粒
を用いた場合にも少量の遊離砥粒含有量で従来の研磨方
法により得られるものと同程度の被研磨材料の表面精度
であり、かつ研磨速度も速くなることが分かった。
図5、図6及び表6において、研磨試験により得られた
被研磨材料の研磨面を微細に比較した場合、従来の方法
である研磨布を用いて研磨した比較例5によるものでは
凹凸の起伏が大きく、表面粗さについても高い数値であ
るのに対して、実施例10において本発明の研磨用成形
体が組み込まれた研磨用定盤にて研磨した被研磨材料の
研磨面は、その表面が均一に研磨できており、表面粗さ
についても比較例と比べて低い数値であり、仕上がりが
優れていることが分かる。
る図8と図9、及び研磨前の被研磨材料の状態を示す図
7を比較すると、実施例10では研磨前の被研磨材料と
同様の形状を維持し、研磨面の端部まで正確に研磨でき
ているのに対し、比較例5では研磨前の端部も過度に研
磨され、いわゆる面だれが生じている。すなわち、実施
例10の研磨用成形体を用いた研磨によれば、正確に研
磨でき、仕上がりが優れていることが分かる。
記載の研磨試験等の評価を行なった。
性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末を、実
施例4と同様の操作を実施して研磨用成形体を得た。こ
れを実施例1と同様の方法により評価し、表8に示し
た。
す特性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末
を、実施例1と同様の操作を実施して研磨用成形体を得
た。これを前記グループIの場合と同様の方法により評
価し、表8に示した。
研磨試験等の評価を行なった。
性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末を、実
施例8と同様の操作を実施して研磨用成形体を得た。こ
れを実施例1と同様の方法により評価し、表8に示し
た。
す特性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末
を、圧力30kg/cm2にて油圧プレス機を用いて予
備成形した後に32メッシュのステンレス製ふるいによ
り分級して、成形用の原料粉末とした。これを圧力33
kg/cm2にて油圧プレス機を用いてプレス成形して
シリカ成形体を得た。これを焼成炉にて700℃で2時
間焼成して研磨用成形体を得た。これを実施例1と同様
の方法により評価し、表8に示した。
研磨試験等の評価を行なった。
性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末を、実
施例9と同様の操作を実施して研磨用成形体を得た。こ
れを実施例1と同様の方法により評価し、表8に示し
た。
す特性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末
を、圧力100kg/cm2にて油圧プレス機を用いて
プレス成形してシリカ成形体を得、これを焼成炉にて7
00℃で2時間焼成して研磨用成形体を得た。これを実
施例1と同様の方法により評価し、表8に示した。
研磨試験等の評価を行なった。
性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末を、実
施例7と同様の操作を実施して研磨用成形体を得た。こ
れを実施例1と同様の方法により評価し、表8に示し
た。
す特性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末
を、実施例10と同様の操作を実施して研磨用成形体を
得た。これを実施例1と同様の方法により評価し、表8
に示した。
研磨試験等の評価を行なった。
性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末を、圧
力50kg/cm2にて油圧プレス機を用いて予備成形
した後に32メッシュのステンレス製ふるいにより分級
して、成形用の原料粉末とした。これを圧力100kg
/cm2にて油圧プレス機を用いてプレス成形してシリ
カ成形体を得た。これを焼成炉にて975℃で2時間焼
成して研磨用成形体を得た。これを実施例1と同様の方
法により評価し、表8に示した。
す特性の、湿式法により得た沈降性シリカの原料粉末に
パラフィンワックス(日本精蝋製、SP−0145)
を、原料粉末:パラフィンワックス=4:1の体積比で
混合した後、150℃に30分間加熱し更に混合し混合
粉末とした。これを圧力100kg/cm2にて油圧プ
レス機を用いてプレス成形してシリカ成形体を得た。こ
れを400℃、1.5kg/cm2、窒素中で加圧脱脂
炉を用いて加圧脱脂した後、焼成炉にて950℃で2時
間焼成して研磨用成形体を得た。これを実施例1と同様
の方法により評価し、表8に示した。
料粉末を、圧力10kg/cm2にて油圧プレス機を用
いてプレス成形してシリカ成形体を得、これを焼成炉
(モトヤマ製、型式:SUPER−C)にて1300℃
で2時間焼成して研磨用成形体を得た。これを実施例1
と同様の方法により評価し、表8に示した。
ーテッド製、SURFIN 018−3)を小型平面研
磨装置FPM−30(コパル電子製)の金属製定盤に貼
付し、定盤回転数50rpm、定盤への被研磨材料の加
工圧力150g/cm2の条件のもとで、被研磨材料と
してニオブ酸リチウムを用い、又、研磨剤として市販の
コロイダルシリカ(フジミインコーポレーテッド製、C
OMPOL80)をシリカ(二酸化珪素)含有量10重
量%となるように調製した研磨液(液温:30℃、pH
=12)を用いて、150ml/時間の速度で滴下して
研磨した。表8には得られた結果として、表面精度測定
結果を示す。
の結果から、本発明において用いられる研磨用成形体に
て研磨を実施することで、研磨加工に適用できる研磨用
成形体が得られ、しかも従来の研磨方法により得られる
ものと同程度の被研磨材料の表面精度であることが分か
った。
載の方法により研磨を実施した。研磨廃液については、
生じた廃液の濁度を分光光度計(日本分光製、型式:U
best−55)を用い、精製水を基準として波長60
0nmにおける透過率により評価した。その結果を表9
に示した。透過率が高い場合は研磨廃液中の遊離砥粒量
が少ないことを示し、低い場合は逆に多いことを示す。
記載の方法により研磨を実施し、さらに実施例24と同
じ方法により研磨廃液を評価し、まとめて表9に示し
た。
より研磨を実施し、さらに、実施例24と同じ方法によ
り研磨廃液を評価し、まとめて表9に示した。
1の結果から、本発明の研磨用定盤を用いて研磨を実施
することで、研磨廃液の透過率は従来の方法よりも高
く、研磨廃液中の遊離砥粒量が極めて少ないことを示し
ており、遊離砥粒を未使用の場合はもちろん、遊離砥粒
を使用した場合にもシリカ含有量がパッドの場合よりも
少量で同等の研磨速度を得ることができるので研磨加工
プロセスにおいて廃液処理への負担が極めて小さくなる
ことが分かる。
柱状)の配置外観図の1例である。
柱状)の配置外観図の1例である。
柱状)の配置外観図の1例であり、図1を改変したもの
である。
柱状)の配置外観図の1例であり、図2を改変したもの
である。
酸リチウム基板表面の原子間力顕微鏡による結果を模写
したものである。
リチウム基板表面の原子間力顕微鏡による結果を模写し
たものである。
の走査型電子顕微鏡写真をもとに模写したものである。
酸リチウム基板を破断した際の走査型電子顕微鏡写真を
もとに模写したものである。
リチウム基板を破断した際の走査型電子顕微鏡写真をも
とに模写したものである。
のである。 2〜6:図1における円柱状の大きさの異なる研磨用成
形体 8:図2における角柱状の研磨用成形体 9、20:金属製定盤であり、9は図3の、20は図4
のものである。 10〜14:図3において、グループIの特性を有する
大きさの異なる円柱状の研磨用成形体であり、図におい
て黒で塗りつぶされた図形である。 15〜19:図3において、グループIIの特性を有す
る大きさの異なる円柱状の研磨用成形体であり、図にお
いて白の図形である。 21:図4において、グループIの特性を有する角柱状
の研磨用成形体であり、図において黒で塗りつぶされた
図形である。 22:図4において、グループIIの特性を有する角柱
状の研磨用成形体であり、図において白の図形である。 23:図7において、破断面である。 24:図7において、基板端部である。 25:図7において、研磨側の面(未研磨)である。 26:図8において、破断面である。 27:図8において、基板端部である。 28:図8において、研磨面である。 29:図9において、破断面である。 30:図9において、基板端部の面ダレ部分である。 31:図9において、研磨面である。
従来法で見られた遊離砥粒を大量に含有する研磨廃液を
生じることがなく、従来法と同程度以上に良好にシリコ
ンウエハー、酸化物基板等の基板材料等を研磨加工する
ことができ、また研磨処理における研磨用成形体の耐久
性もあるため、研磨加工プロセスに有用である。
Claims (13)
- 【請求項1】主としてシリカ(二酸化珪素)からなり、
かさ密度が0.2g/cm3以上1.5g/cm3以下、
BET比表面積が10m2/g以上400m2/g以下、
かつ平均粒子径が0.001μm以上0.5μm以下で
あることを特徴とする研磨用成形体。 - 【請求項2】請求項1に記載の研磨用成形体の積算総細
孔容積が0.3cm3/g以上4cm3/g以下であるこ
とを特徴とする請求項1記載の研磨用成形体。 - 【請求項3】請求項2に記載の研磨用成形体の細孔分布
において、細孔径1μm以下である細孔の積算細孔容積
が成形体の積算総細孔容積の80%以上であり、細孔径
0.1μm以下である細孔の積算細孔容積が成形体の積
算総細孔容積の10%以上であり、細孔モード径が0.
01μm以上0.3μm以下であり、かつ細孔メジアン
径が0.01μm以上0.3μm以下であることを特徴
とする研磨用成形体。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の研磨
用成形体と付帯部品から構成されることを特徴とする研
磨用定盤。 - 【請求項5】請求項4に記載の研磨用定盤において、研
磨用成形体が2個以上配列されてなることを特徴とする
研磨用定盤。 - 【請求項6】請求項5に記載の研磨用定盤において、研
磨用成形体が研磨用定盤中の同心円の円周上に配置され
てなることを特徴とする研磨用定盤。 - 【請求項7】請求項4ないし6のいずれかに記載の研磨
用定盤において、かさ密度が異なる2種以上の研磨用成
形体を有することを特徴とする研磨用定盤。 - 【請求項8】請求項7に記載の研磨用定盤において、研
磨用成形体が以下の2グループから各々独立して選ばれ
た研磨用成形体を組み合わせてなることを特徴とする研
磨用定盤。 グループI :かさ密度が0.7g/cm3以上1.5
g/cm3以下 グループII:かさ密度が0.2g/cm3以上0.7
g/cm3未満 - 【請求項9】請求項4ないし8のいずれかに記載の研磨
用定盤において、研磨用成形体が円柱状及び/又は角柱
状であることを特徴とする研磨用定盤。 - 【請求項10】被研磨材料を請求項4ないし9のいずれ
かに記載の研磨用定盤を用いて研磨することを特徴とす
る研磨方法。 - 【請求項11】請求項10に記載の研磨方法において、
被研磨材料が基板材料であることを特徴とする研磨方
法。 - 【請求項12】請求項10又は請求項11に記載の研磨
方法において、基板材料が半導体基板又は酸化物基板で
あることを特徴とする研磨方法。 - 【請求項13】請求項10ないし12のいずれかに記載
の研磨方法において、遊離砥粒を用いずに研磨して研磨
廃液の600nmにおける透過率が水の10%以上にす
ることを特徴とする研磨方法。
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