JPH10263739A - 金属ガラスの成形方法および装置 - Google Patents

金属ガラスの成形方法および装置

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JPH10263739A
JPH10263739A JP7573197A JP7573197A JPH10263739A JP H10263739 A JPH10263739 A JP H10263739A JP 7573197 A JP7573197 A JP 7573197A JP 7573197 A JP7573197 A JP 7573197A JP H10263739 A JPH10263739 A JP H10263739A
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JP
Japan
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sleeve
metallic glass
glass material
cooling
peripheral surface
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JP7573197A
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Norihiro Yamada
典弘 山田
Mamoru Fujimura
守 藤村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率の向上並びにタクトタイムを短縮し得
る金属ガラスの成形方法及び装置の提供を目的とする。 【解決手段】 上下型3,4および金属ガラス素材7を
載置したホルダー6をコイルスプリング8を介してスリ
ーブ2内にセットするとともにこのスリーブ2を真空槽
1の中心部に配設し、かつ主軸11により上型3を加圧
し、前記上下型3,4間の金属ガラス素材7を押圧成形
する成形装置において、前記スリーブ2の外周に円筒状
のヒーターユニット5を密着させて設置するともにこの
ヒーターユニット5を囲繞する円弧状に3分割した冷却
ユニット10をそれぞれ駆動装置12を介して移動自在
に支持することにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は精密な金属ガラス製
品を成形型により安価に製造する金属ガラスの成形方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属ガラスを用いた製品を製造す
る際には特開平5−309427号公報に開示されてい
るように非晶質合金(金属ガラス)の板状バルク材をガ
ラス遷移温度Tgと結晶化温度Txとの間(過冷却液体
領域)の温度に加熱した不活性ガス流で加熱、さらに気
体の圧力差で成形する成形方法が提案されている。しか
し、このような成形方法では非晶質合金の両面を同時に
精密成形することはできない。
【0003】また、真空中では熱伝達の効率は距離の3
乗に比例して落ちる。従って、密着させることなしでス
リーブ等を加熱するには放射加熱によらなければ従来の
安価な電気ヒーター等で加熱することはできない。ヒー
ターの出力をあげて光らせることにより放射加熱を用い
ることはできるが、その場合オーバーシュートなどが大
きくなるために制御が難しくなる。
【0004】これらの問題点を解決するために図6に示
されるような装置が開発された。すなわち、図6に示し
た成形装置30は、金属ガラスの酸化を防ぐために高真
空に保った真空槽31の内部に筒状のスリーブ32を設
置するとともに、このスリーブ32の中に金属ガラス素
材7を保持するホルダー36、金属ガラス素材37を成
形する上下型33,34およびホルダー36を保持する
コイルスプリング38が図のように組み合わせつつ内装
されている。
【0005】また、前記スリーブ32の外周にはコイル
ヒーター35が巻装されるとともに、前記上下型33,
34の軸心線イに不図示の駆動手段にて駆動する押圧用
の主軸39が上下動自在に設置されている。
【0006】前記構成から成る成形装置30のコイルヒ
ーター35によりスリーブ32を加熱すると熱伝導によ
り上下型33,34とホルダー36とが加熱され、スリ
ーブ32内においてホルダー36に保持される金属ガラ
ス素材37の温度が上がる。そして、この金属ガラス素
材37がTg点(ガラス遷移温度)以上Tx点(結晶化
温度)以下の所定の温度になったところで主軸39が駆
動手段にて駆動され上型33を下動し、前記金属ガラス
素材37は上下型33,34にて押圧成形される。その
後、前記主軸39による上型33の所定の寸法の押し込
み量完了時点でコイルヒーター35の電源を切って、ス
リーブ32の加熱を停止し、かつその後スリーブ32を
冷却して前記成形後の金属ガラス素材37を冷却するこ
とにより成形を終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記成
形装置30による成形方法では、次のような問題点が生
じる。すなわち、高真空中では熱の伝導による熱損失
(冷却)が上下型33,34やスリーブ32と真空槽3
1との接触面でしか発生しないために上下型33,34
と金属ガラス素材37の冷却に非常に時間がかかり、結
果としてサイクルタイムが延びるので成形コストが高く
なる。さらに、金属ガラス固有の特徴として、成形温度
がガラス遷移温度と結晶化温度の間の温度領域に保たれ
ていても、一定以上の時間がたつと結晶化が始まるとい
う現象がある。従って昇温と降温に時間がかかると、特
に金属ガラスの中心部で結晶化が始まってしまう恐れが
ある。
【0008】また、スリーブ32に直接コイルヒーター
35を巻装しているためにコイルヒーター32とスリー
ブ32は線接触であり、従って、コイルヒーター35か
らスリーブ32に直接伝わる熱量が面接触に比べると少
なく、熱の伝わり方が不均等かつ熱効率が悪いという欠
点がある。
【0009】以上のような従来の欠点に鑑みて本発明で
は熱効率がよく、従来より短いタクトタイムで金属ガラ
スを成形できる成形方法および装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成ために、
第1の発明に係る金属ガラスの成形方法は、スリーブ内
の金属ガラス素材を成形型によって押圧成形する金属ガ
ラスの成形方法において、前記スリーブの外周面に加熱
手段を密着させ、スリーブ内の金属ガラス素材を加熱す
る工程と、加熱された金属ガラス素材を前記成形型によ
って押圧成形する工程と、前記スリーブの外周面に移動
可能な冷却手段を密着させて、スリーブ内の押圧された
金属ガラス素材を冷却する工程と、を有する。
【0011】また、第2の発明に係る金属ガラスの成形
装置は、スリーブ内の金属ガラス素材を成形型によって
押圧成形する金属ガラスの成形装置において、前記スリ
ーブの外周面に密着して、スリーブ内の金属ガラス素材
を加熱する加熱手段と、前記スリーブの外周面に密着し
て、スリーブ内の金属ガラス素材を冷却する冷却手段
と、前記加熱手段および前記冷却手段の少なくとも一方
を駆動させる駆動手段と、を具備する。
【0012】すなわち、第1の発明に係る金属ガラスの
成形方法は、スリーブの外周面に加熱手段を密着させ、
スリーブ内の金属ガラス素材を加熱し、加熱された金属
ガラス素材を成形型によって押圧成形し、スリーブの外
周面に移動可能な冷却手段を密着させて、スリーブ内の
押圧された金属ガラス素材を冷却する。
【0013】また、第2の発明に係る金属ガラスの成形
装置は、スリーブの外周面に加熱手段を密着させ、スリ
ーブ内の金属ガラス素材を加熱し、加熱された金属ガラ
ス素材を成形型によって押圧成形し、スリーブの外周面
に移動可能な冷却手段を密着させて、スリーブ内の押圧
された金属ガラス素材を冷却する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
とともに説明する。
【0015】(第1の実施の形態) (構成)図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示す
もので、図1は成形装置の断面図、図2は同要部の平面
図、図3は型温度および成形圧力と成形時間との関係を
示す線図である。
【0016】さて、図1に示される成形装置は以下の構
成から成る。まず、真空槽1の内部に円筒状のスリーブ
2が設置されている。このスリーブ2の中には上型3、
下型4からなる成形型が摺動可能に嵌装されており、上
型3と下型4との間には、スリーブ2に対して摺動可能
で金属ガラス素材7を載置したホルダー6がコイルスプ
リング8を介して下型4の段部4a上に設置されてい
る。
【0017】また、上型3の上部には主軸11が設置さ
れており、図示しない加圧ユニットにより任意の設定圧
力で上型3をX方向に加圧できるようになっている。さ
らに、前記スリーブ2の外周面には加熱手段としての円
筒状のヒーターユニット5がその内周面を密着して設置
されている。また、ヒーターユニット5の外周を取り囲
むように円弧状に3分割した冷却手段としての冷却ユニ
ット10が駆動手段としての冷却ユニット用駆動装置1
2に支持されて設置されている。冷却ユニット10は真
空空間での熱伝導率が落ちることを利用してヒーターユ
ニット5の加熱中はヒーターユニット5から離し、冷却
過程でのみ冷却効果を与える。各冷却ユニット10のヒ
ーターユニット5との接触面には円弧状のアルミ製の反
射ミラーA9が取り付けられている。この反射ミラーA
9はヒーターユニット5の外周面に密着する様に内面の
曲率半径をヒーターユニット5に合わせて作られてい
る。
【0018】前記、3つの冷却ユニット10の作る隙間
から出る赤外線を反射するためにアルミ製の反射ミラー
B13が各冷却ユニット19の間に配設されている。前
記スリーブ2、上型3、下型4およびホルダー6はSi
C(シリコンカーバイト、線膨張率4.2×10-6
K)製であり、スリーブ2とその他の部材が隙間10μ
mで嵌合するように制作されている。この隙間が小さす
ぎると上型3、下型4およびホルダー6がスリーブ2内
を摺動できなくなり、大きすぎると移動時にかんで成形
品の取り出し不能になったり、熱の伝導効率が著しく悪
くなるため、注意が必要である。また、コイルスプリン
グ8の素材はジルコニアを用いた。
【0019】ヒーターユニット5は内部にヒーター線5
aを内蔵しており、スリーブ2の外周面と密着するため
に内側面部は弾性を持ったアスペスト製の耐熱素材で作
られている。冷却ユニット10は内部に冷却水の循環パ
イプ10aが設けられている。また、冷却ユニット10
の背面にはヒーターユニット5の外周面に冷却ユニット
10の内面を押しつけるための駆動装置12が取り付け
られている。駆動装置12はエアシリンダーを採用し
た。
【0020】成形する金属ガラス素材7としてはφ1
0、厚さ3mmの両端面を研磨した両平面円板形状のC
68.8Fe4.2 Si1512(数値は原子パーセント、ガ
ラス遷移温度Tg以下の温度領域で線膨張係数12.5
×10-6)を用いた。なお、上型3の機能面は放射面、
下型4の機能面は平面形状としたが、これらは何ら制限
されるものではない。
【0021】さて、以下には前記成形装置による金属ガ
ラス素材7の成形方法について説明する。まず、真空槽
1内のスリーブ2に下型4、コイルスプリング8、金属
ガラス素材7を載置したホルダー6、上型3を図1の構
成でセットする。次に真空槽1の図示しない蓋を閉じ、
主軸11を図示しない駆動装置で上型3の上部の所定の
場所に移動する。このとき、主軸11には加圧力をかけ
ていない。
【0022】次に真空槽1の空気を図示しない真空ポン
プで排出し、圧力を10-4Torr程度まで低下させ
る。圧力が下がったことを確認してヒーターユニット5
に電流を流し上下型3,4をヒーターユニット5からの
熱伝導によりガラス遷移温度Tg以上結晶化温度Tx以
下の設定温度までオーバーシュートしないように加熱す
る。そして、成形される金属ガラス素材7の温度が均等
になるまでの間、設定温度を一定に保持する。その後、
主軸11により上型3をX方向に加圧して金属ガラス素
材7を成形する。所定の時間が経過した、すなわち金属
ガラス素材7を所望の形状に成形した後にヒーターユニ
ット5の電源を切り、冷却ユニット用駆動装置12を駆
動して3つの冷却ユニット10をそれぞれY方向に移動
させてヒーターユニット5の外周面に密着させ、ヒータ
ーユニット5からの熱伝導によりスリーブ2、上型3、
下型4、ホルダー6を冷却することで金属ガラス素材7
を成形した金属ガラス部品を冷却する。冷却を開始して
からしばらくした後に主軸の圧力を解放し、上下型3,
4の温度が十分下がった後に各冷却ユニット用駆動装置
12を駆動して各冷却ユニット10をY方向と逆方向に
移動させてヒーターユニット5の外周面から離す。尚、
参考までに図3に型温度と成形圧力の成形時間に対する
関係を図示した。
【0023】(効果)以上のような動作により成形した
ところ、金属ガラス素材7の両面を、内部まで非晶質構
造を保ったまま成形することができた。また、従来は同
じ規模のヒーターを用いて10分程度かかった昇温時間
が5分以内になった。冷却時間は10分程度であり、3
0分以上タクトタイムが短くなった。
【0024】なお、本実施の形態では型、スリーブ2な
どの基材にSiCを用いたが、このほかにもWC,Al
N,Al2 3 などの耐熱性が高い材料を用いることが
できることは言うまでもない。さらに、金属ガラス素材
として用いられる材料も、Co75Fe5 Si4 16(数
字は原子パーセント)、Zr55Cu30Al10Ni5 (数
字は原子パーセント)など、ガラス遷移点温度と過冷却
液体領域を持つ非晶質合金材料が成形素材として利用が
可能である。
【0025】(第2の実施の形態) (構成)図4および図5(a),図5(b)は本発明の
第2の実施の形態を示し、図4は成形装置の要部の平面
図、図5(a)は加熱時、図5(b)は冷却時の平面図
である。図4において、14はスリーブで、かかるスリ
ーブ14は、第1の実施の形態における図1の真空槽1
内に設置したスリーブ2と同様の構成からなるもので、
当該スリーブ2内にセットされる上下型3,4、ホルダ
ー6,コイルスプリング8および上下型3,4の主軸1
1の構成については、図示とその説明を省略する。
【0026】さて、前記上下型3,4や金属ガラス素材
7を載置したホルダー6をコイルスプリング8を介して
保持せしめつつセットしたスリーブ14を真空槽1の中
心に配設するとともにこのスリーブ14を中心に一対の
円弧状のヒーターユニット15と一対の円弧状の冷却ユ
ニット18がそれぞれ対向配置されている。
【0027】また、各ユニット15,18は、駆動シリ
ンダー17,19により、図4の図示の状態並びに図5
(a),(b)の待機位置20からスリーブ14の外周
に当接してセットされる機能位置21まで前後動自在に
保持されている。ここで、対向している一対の円弧状の
ヒーターユニット15同士または冷却ユニット18同士
が当接すると図5(a)および(b)に示す如く、スリ
ーブ14の外周に当接した機能位置21において、円筒
を形成するようになっている。
【0028】なお、前記ヒーターユニット15には第1
の実施の形態と同様にヒーターが、冷却ユニット18に
は冷却水パイプがそれぞれ内蔵されている。また、前記
ヒーターユニット15を駆動する駆動シリンダー17の
主軸17aには冷却水を通した冷却パイプ16が設置さ
れている。その他の構成については、前記第1の実施の
形態と同様の構成により構成してあり、その説明は省略
する。
【0029】さて、以上の構成から成る成形装置による
金属ガラス素材の成形方法について以下に説明する。ま
ず、真空槽1内のスリーブ14に下型4、コイルスプリ
ング8、金属ガラス素材7を載置したホルダー6、上型
3を第1の実施の形態の構成と同様にセットする。次に
真空槽1の蓋を閉じ、主軸11を図示しない駆動装置で
上型3上部の所定の位置に下動する。このとき、主軸1
1には加圧力をかけていない。
【0030】次に真空槽1の空気を図示しない真空ポン
プで排出し、圧力を10-4Torr程度まで低下させ
る。圧力が下がったことを確認して駆動シリンダ17に
より一対のヒーターユニット15をZ方向に移動させて
スリーブ14外周面に当てつく機能位置21に移動し、
ヒーターユニット15に電流を流し上下型3,4をガラ
ス遷移温度Tg以上結晶化温度Tx以下の設定温度まで
オーバーシュートしないように加熱する(図5(a)参
照)。そして、成形される金属ガラス素材7の温度が均
等になるまでの間、設定温度を一定に保持する。その
後、主軸11により上型3をX方向に加圧して金属ガラ
ス素材7を成形する。所定の時間が経過した後にヒータ
ーユニット15の電源を切り、駆動シリンダー17によ
りヒーターユニット15をZ方向と逆方向に移動させて
待機位置20に後退させる。そして、駆動シリンダー1
9を駆動して冷却ユニット18をY方向に移動させてス
リーブ14の外周に密着させ、スリーブ14、上型3、
下型4、ホルダー6を冷却することで前記金属ガラス素
材7を成形した金属ガラス部品を冷却する(図5(b)
参照)。冷却を開始してからしばらくした後に主軸11
の圧力を解放し、上下型3,4の温度が十分下がった後
に駆動シリンダー19を駆動して冷却ユニット18をY
方向と逆方向に移動させてスリーブ14の外周面から離
す。その後、真空槽1の弁を解放して圧力を大気圧に戻
し、ホルダー6から金属ガラス部品を取り出して成形を
終了する。
【0031】(効果)以上のような動作により金属ガラ
ス素材7を成形したところ、金属ガラス材料7の両面を
その内部まで非晶質構造を保ったまま成形することがで
きた。また、従来は、同じ規模のヒーターを用いて10
分程度かかった昇温時間が5分以内になった。冷却時間
は5分程度であり、30分以上タクトタイムが短くなっ
た。
【0032】なお、本実施の形態では型、スリーブ2な
どの基材にSiCを用いたが、このほかにもWC,Al
N,Al2 3 などの耐熱性が高い材料を用いることが
できることは言うまでもない。さらに、金属ガラス素材
として用いられる材料も、Co75Fe5 Si4 16(数
字は原子パーセント)、Zr55Cu30Al10Ni5 (数
字は原子パーセント)など、ガラス遷移点温度と過冷却
液体領域を持つ非晶質合金材料として利用が可能であ
る。
【0033】また、第1の実施の形態と比較するとヒー
ターユニット15を介在させずに直接スリーブ14を冷
却ユニット18で冷却できるため、より効率よく成形済
みの金属ガラス部品を冷却できるために冷却速度を早く
できる利点がある。
【0034】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (1) 筒状のスリーブ内の金属ガラス素材を成形型に
よって押圧成形する金属ガラスの成形装置おいて、前記
スリーブの外周面に内周面が密着する筒状であり、スリ
ーブ内の金属ガラス素材を加熱する加熱手段と、前記加
熱手段の外周面に密着して、スリーブ内の金属ガラス素
材を冷却する冷却手段と、前記冷却手段を駆動させる駆
動手段と、を具備することを特徴とする金属ガラスの成
形装置。
【0035】(2) 筒状のスリーブ内の金属ガラス素
材を成形型によって押圧成形する金属ガラスの成形装置
において、前記スリーブの外周面に密着して、スリーブ
内の金属ガラス素材を加熱する加熱手段と、前記加熱手
段を駆動させる第1の駆動手段と、前記スリーブの外周
面に密着して、スリーブ内の金属ガラス素材を冷却する
冷却手段と、前記冷却手段を駆動させる駆動手段と、を
具備することを特徴とする金属ガラスの成形装置。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明によれば、スリ
ーブ内の金属ガラス素材を成形型によって押圧成形する
金属ガラスの成形方法において、前記スリーブの外周面
に加熱手段を密着させて、スリーブ内の金属ガラス素材
を加熱するとともに、前記スリーブの外周面に移動可能
な冷却手段を密着させて、スリーブ内の押圧された金属
ガラスを冷却することにより金属ガラス素材の対向する
2面を同時に金属ガラス素材内部が結晶化することな
く、かつ従来より短いタクトタイムで金属ガラスの成形
を行うことができる。また、本発明の請求項2の発明に
よれば、請求項1の発明の実施を簡単な構成により実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形装置の断面図。
【図2】同要部の平面図。
【図3】型温度および成形圧力と成形時間との関係を示
す線図。
【図4】成形装置の要部の平面図。
【図5】(a)は加熱時の要部の平面図、(b)は冷却
時の要部の平面図。
【図6】従来の成形装置の断面図。
【符号の説明】
1 真空槽 2,14 スリーブ 3 上型 4 下型 5,15 ヒーターユニット 6 ホルダー 7 金属ガラス素材 8 コイルスプリング 9 反射ミラーA 10,18 冷却ユニット 11 主軸 12 冷却ユニット用駆動装置 13 反射ミラーB 16 冷却パイプ 17,19 駆動シリンダー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ内の金属ガラス素材を成形型に
    よって押圧成形する金属ガラスの成形方法において、 前記スリーブの外周面に加熱手段を密着させ、スリーブ
    内の金属ガラス素材を加熱する工程と、 加熱された金属ガラス素材を前記成形型によって押圧成
    形する工程と、 前記スリーブの外周面に移動可能な冷却手段を密着させ
    て、スリーブ内の押圧された金属ガラス素材を冷却する
    工程と、を有することを特徴とする金属ガラスの成形方
    法。
  2. 【請求項2】 スリーブ内の金属ガラス素材を成形型に
    よって押圧成形する金属ガラスの成形装置において、 前記スリーブの外周面に密着して、スリーブ内の金属ガ
    ラス素材を加熱する加熱手段と、 前記スリーブの外周面に密着して、スリーブ内の金属ガ
    ラス素材を冷却する冷却手段と、 前記加熱手段および前記冷却手段の少なくとも一方を駆
    動させる駆動手段と、を具備することを特徴とする金属
    ガラスの成形装置。
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