JPH10263714A - 凹凸加工装置 - Google Patents

凹凸加工装置

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JPH10263714A
JPH10263714A JP9072462A JP7246297A JPH10263714A JP H10263714 A JPH10263714 A JP H10263714A JP 9072462 A JP9072462 A JP 9072462A JP 7246297 A JP7246297 A JP 7246297A JP H10263714 A JPH10263714 A JP H10263714A
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JP
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strip
winding
irregularities
press
wound
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JP9072462A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ozaki
一憲 尾崎
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス装置における金型のコストおよび駆動
力の軽減および加工効率の向上を図るとともに、種々の
寸法の条材への凹凸加工に対応することが可能な凹凸加
工装置を提供する。 【解決手段】 金属条材Pに多数の凹凸Dを形成するた
めの凹凸加工装置であって、条材Pをその厚さ方向に挟
んで相対的に離接可能とされた雄型11と雌型12とを
有するプレス装置2を備え、雄型11に、雌型12に形
成された凹部13との間で条材Pに凹凸Dを形成する複
数の凸部15を、少なくとも条材Pの幅方向に向けて設
け、条材Pをその長手方向に所定のピッチで間欠的に送
り出しつつ、プレス装置2によってこの長手方向に連続
した凹凸Dを条材Pに形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属条材に多数の
凹凸を形成するための凹凸加工装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば装飾等に用いられる金属パイプに
おいて、その表面に多数の凹凸が形成されたものを製造
しようとした際、予め管状とされた金属パイプに凹凸を
付けようとすると、パイプの材質が軟質であったり、肉
厚が薄かったりした場合にはパイプが潰れてしまったり
するおそれがあるので、そのような場合には、まず平板
状の金属条材に予め多数の凹凸を形成しておき、この条
材を丸め込んで溶接して管状に成形する方法が提案され
ている。そして、このように平板状の金属条材に凹凸を
形成するのに、従来は、製造すべき金属パイプの径およ
び長さに応じて金属条材を所定の幅および長さに切断
し、この条材を、多数の凹凸部が形成された雄型と雌型
とを有するプレス装置によって1枚ずつプレスして、上
記凹凸部により条材の全面に1度に凹凸を形成するとい
った方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の加工装置では、上述のように1枚の条材の全
面に1度に凹凸を形成するため、プレス装置の雄型およ
び雌型も条材の寸法に合わせた大きなものを用意しなけ
ればならず、これらの金型の製造に多大なコストを要す
ることになるとともに、このような大きな金型を駆動す
るためにプレス装置にも大きな駆動力が必要とされるこ
とになる。また、この従来の加工装置では、条材を1枚
ずつプレスして凹凸を形成するといったいわゆるバッチ
式の加工となり、すなわち条材を1枚プレス装置に設置
しては凹凸加工を行い、こうして凹凸が形成された条材
をプレス装置から取り出しては次の条材を設置するとい
った作業を繰り返すこととなるため、加工効率も自ずと
制限されざるを得ない。
【0004】さらに、こうしてバッチ式の作業になるこ
とから、所定の長さ以上の条材に凹凸を形成することは
できず、従ってかかる条材から製造される金属パイプも
限られた長さのものに制限されざるを得なかった。ま
た、条材の幅についても、長さと同様に凹凸を形成可能
な幅が制限されてしまうため、所定の径よりも大きな金
属パイプを製造することができないのは勿論、上述のよ
うに条材を丸め込んで溶接するには、この条材の両側縁
部にある程度の幅で凹凸が形成されない部分を残してお
かなければならず、すなわちプレス装置の幅よりも小さ
な幅の条材への凹凸加工も不可能となってしまうので、
結果的に1つの金型で1種類の寸法の条材にしか凹凸加
工を施すことができなくなって、一層のコストの増大を
招くといった問題もあった。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、プレス装置における金型のコストおよび駆動力
の軽減と加工効率の向上を図るとともに、種々の寸法の
条材への凹凸加工に対応することが可能な凹凸加工装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、本発明は、金属条材に多数
の凹凸を形成するための凹凸加工装置であって、上記条
材をその厚さ方向に挟んで相対的に離接可能とされた雄
型と雌型とを有するプレス装置を備え、上記雄型に、上
記雌型に形成された凹部との間で上記条材に凹凸を形成
する複数の凸部を、少なくとも上記条材の幅方向に向け
て設け、上記条材をその長手方向に所定のピッチで間欠
的に送り出しつつ、上記プレス装置によって上記長手方
向に連続した凹凸を該条材に形成することを特徴とす
る。
【0007】しかるに、このような凹凸加工装置によれ
ば、長手方向を送り方向として間欠的に送り出される条
材に対し、この条材の少なくとも幅方向に向けて設けら
れた雄型の凸部および雌型の凹部によって凹凸加工が施
される。このため、条材の長手方向における金型の寸法
を小さくしても、条材の長さに拘わらず、条材の間欠送
りのピッチに合わせた所定のピッチで連続的に条材に凹
凸を形成することが可能となり、従って金型を小さくし
てその製造コストやプレス装置の駆動力の軽減を図るこ
とができるとともに、連続加工となるので加工効率の向
上を促すことができる。また、上記凸部を、上記雄型に
着脱自在に装着される複数のピンの先端部にそれぞれ形
成するようにすれば、このピンを着脱することによっ
て、雄型の幅寸法よりも小さい幅の条材に対しても、そ
の両側縁に凹凸が形成されない部分を残したまま凹凸加
工を施すことができる。
【0008】一方、当該凹凸加工装置において、上記プ
レス装置に対する条材の送り方向側に、凹凸が形成され
た条材をコイル状に巻き取る巻き取り装置を設けるとと
もに、この巻き取り装置と上記プレス装置との間に、上
記巻き取り装置に巻き取られる条材に所定の張力を与え
る張力発生装置を設けるようにすれば、プレス装置にお
いて形成された凹凸等によって条材が部分的に外周側に
膨らんで歪んだコイル状に巻き取られたりするのを防ぐ
ことができる。また、上記巻き取り装置に、コイル状に
巻き取られる上記条材の間に緩衝材を介装する介装装置
を備えれば、形成された凹凸が条材の巻き取りの際に変
形したり、あるいは巻き取られた条材の側縁同士が接触
して変形し、その後の溶接に支障を来したりするような
事態を防止することができる。さらに、上記巻き取り装
置に、コイル状に巻き取られる上記条材をその巻き取り
中心側に押さえ付ける押圧装置を備えれば、より確実に
条材の膨らみを抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、本発明の一実
施形態を示すものである。本実施形態における条材P
は、例えば上述したように溶接によって管状に成形され
る金属パイプを製造する際の素材とされる銅等の金属板
材であって、凹凸加工前は長尺の平板状をなしており、
図1において右側に示すアンコイラ1にコイル状に巻回
された状態で保持されている。そして、本実施形態の凹
凸加工装置では、このアンコイラ1から図1において左
側に向けてプレス装置2、調整装置3、張力発生装置
4、切断装置5、ロール6、および巻き取り装置7が順
に直列に配置されており、アンコイラ1から巻き解かれ
た条材Pは、上記プレス装置2においてその長手方向、
すなわち図中に矢線Fで示す送り方向に向けて所定のピ
ッチで間欠的に送り出されつつ凹凸加工が施され、次い
で調整装置3、張力発生装置4、および切断装置5を経
て、ロール6から巻き取り装置7の巻き取りドラム8に
巻き取られるようになされている。
【0010】図1および図2に示すようにプレス装置2
においては、条材Pをその厚さ方向に間に挟んで雄型1
1と雌型12とが互いに対向するように上下に配置され
ており、条材Pは図示されない送り装置により雌型12
上を擦過しつつ間欠送りされるとともに、この間欠送り
において条材Pが一旦停止したところで、図示されない
駆動装置によって雄型11が下降して条材Pを雌型12
に押圧し、条材Pに多数の凹凸D…をプレス成形するよ
うになされている。ここで上記雌型12の上面12Aに
は、図2および図3に示すようにこの上面12Aから略
半球状に窪む多数の凹部13…が、条材Pの送り方向F
および幅方向(図3における上下方向)に所定数の列を
なして1つの群を形成しており、このうち本実施形態で
は、送り方向Fに5列の凹部13が形成されていて、当
該プレス装置2における条材Pの間欠送りのピッチは、
これら5列の凹部13…の送り方向Fにおける長さLと
略等しく設定されている。また、雌型12の上面12A
においてこれらの凹部13…よりも上記送り方向F側の
部分は、凹部13よりも僅かに深く上面12Aから凹ん
だ平坦な凹面12Bとされている。なお、この雌型12
は、プレス装置2の本体2Aに設けられた下定盤2Bに
固定されて支持されている。
【0011】一方、本実施形態において上記雄型11
は、図2および図4に示すように雌型12の上記凹部1
3…と同数のピン14が、条材Pの送り方向Fおよび幅
方向に凹部13…と同配列で所定数の列をなして組み合
わされ、上記凹部13がなす群に対応する1つの群を形
成することにより構成されている。これらのピン14…
は、円柱状に形成された先端部14aと、この先端部1
4aと同軸かつ外周が一回り大きくされた正四角柱状の
胴部14b、および後端部14cとから構成されてお
り、先端部14aの先端(下端)には略半球状に膨らむ
凸部15がそれぞれ形成されていて、この凸部15の半
径は凹部13の半径より僅かに小さく設定されている。
そして、各ピン14…は、隣り合うもの同士がその正四
角柱状の上記胴部14bの側面を互いに密着させて上述
した配列に組み合わされており、この状態で各ピン14
…の凸部15…の中心軸線は、対応する凹部13…の中
心軸線とそれぞれ同軸となるように配置されている。
【0012】さらに本実施形態では、これらのピン14
…は、条材Pの送り方向Fに列をなす5本のピン14A
〜14Eが1ユニットをなしており、これらのユニット
をなすピン14A〜14Eが条材Pの幅方向に凹部13
…と同数列並べられた構成とされている。ここで、上記
送り方向Fの中央部に配置されるピン14Cは、図4
(ハ)に示すようにその後端部14cが胴部14bの互
いに反対側に位置する側面から外側に突き出すように形
成されて外観略T字状をなしており、一方他のピン14
A,14B,14D,14Eは、図4(イ)、(ロ)、
(ニ)、および(ホ)に示すようにその後端部14cが
胴部14bの一の側面から外側に突き出すように形成さ
れて外観略逆L字状をなしている。そして、各ユニット
においてピン14A〜ピン14Eは、図1に示すように
中央のピン14CのT字状に突き出した後端部14cが
その両側のピン14B,14Dの後端に当接し、さらに
これらのピン14B,14DのL字状に突き出した後端
部14cがピン14Cとは反対側に向けられて、上記ユ
ニットの外側のピン14A,14Eの後端に当接するよ
うに組み合わされ、この状態で各ピン14…の凸部15
の先端は同一平面内に位置するようになされている。
【0013】また、本実施形態では、このプレス装置2
の本体2Aに上定盤2Cが上記駆動装置によって上下動
可能に取り付けられており、この上定盤2Cには、組み
合わされたピン14…を収容する枠体16が着脱自在に
取り付けられていて、ユニットをなす上記ピン14A〜
14Eのうち最も外側に位置するピン14A,14Eの
L字状に突き出した後端部14cは、この枠体16の上
縁部に当接するようになされている。さらに上記上定盤
2Cには枠体16が取り付けられる部分に凹所2Dが形
成されており、この凹所2Dは上述のように組み合わさ
れて枠体16に収容されたピン14…の各後端部14c
…の形状に合わせて、図1に示すように上記送り方向F
の両側から中央側に向かうに従い階段状に上方に凹むよ
うに形成されていて、ピン14…を収容した枠体16を
上定盤2Cに取り付けた状態で、収容されたピン14…
の各後端がこの凹所2Dの各階段面に当接するようにな
されている。
【0014】なお、このプレス装置2においては、アン
コイラ1から巻き解かれた幅寸法の大きな1条の条材P
から、幅寸法の小さな複数条の条材P…を製造すること
ができるように、上記雄型11と雌型12とに、条材P
の幅方向に複数群の上記凹部13…およびピン14…を
設けるようにしてもよい。この場合、溶接により管状に
成形される条材Pの側縁部には、上述したように凹凸D
…が形成されない部分をある程度の幅で残しておかなけ
ればならないので、上記複数群の凹部13…およびピン
14…は、上記幅方向に所定の間隔を開けて配設される
ことになる。ここで、上記雄型11または雌型12に、
こうして幅方向に間隔を開けられた部分に上記送り方向
に延びるカッター等の切断刃を設けるなどして、上記駆
動装置によって雄型11が下降して条材Pを雌型12に
押圧する際に、上記幅寸法の大きな条材Pが幅寸法の小
さい複数条の条材P…に幅方向に切断されるようにして
おけば、凹凸加工と同時に複数条の条材Pを製造するこ
とができて、その後に条材Pを複数条に裁断する工程を
設けたりする必要がなくなって効率的であるとともに、
裁断された複数条の条材P…においてその両側縁部に対
して凹凸Dを正確に所定の位置に形成することが可能と
なる。
【0015】一方、このように構成されたプレス装置2
の送り方向F側に配置される上記調整装置3は、例えば
上述のように1条の条材Pから複数条の条材P…を製造
する際に、各条材P…の送りを調整して条材P…間の遊
びや各条材P…のたるみ等を吸収するためのものであっ
て、上記条材Pの送り方向Fに並べられた複数のロール
21…と、これらのロール21…を回転可能に支持する
支持枠22と、この支持枠22を上下動せしめるシリン
ダ23とから構成されている。そして、最初に条材Pが
送り方向F側に繰り出される際にはシリンダ23によっ
て支持枠22が上昇していて、ロール21…上を条材P
が前進可能とされる一方、条材Pが巻き取り装置7に掛
け渡された後は、シリンダ23によって支持枠22が下
降し、さらにシリンダ23ごと支持枠22が傾倒して条
材Pの送りに干渉しないようになされている。
【0016】また、この調整装置3の送り方向F側に配
置される張力発生装置4においては、条材Pをその厚さ
方向に間に挟んで上下に一対のパッド31,32が設け
られており、このうち下側に配設されるパッド31は、
送り方向Fに送り出される条材Pの下面が摺接するよう
に当該張力発生装置4の本体33に固定される一方、上
側に配設されるパッド32はシリンダ34に取り付けら
れて上記パッド31に向けて離接可能とされている。そ
して、この張力発生装置4においては、上記シリンダ3
4によってパッド31,32の間に条材Pを挟み込んで
押圧することにより、この張力発生装置4から巻き取り
装置7の巻き取りドラム8に巻き取られる条材Pに所定
の張力を発生させるようになされている。なお、上記パ
ッド31,32は、例えば10mm厚程度のフェルト等、
ある程度の弾性を有する材質により形成されており、間
に挟み込まれる条材Pに形成された凹凸が潰されて変形
したりしないようになされている。
【0017】さらに、上記切断装置5においては、条材
Pをその厚さ方向に間に挟んで上下に一対のシャー(切
断刃)35,36が互いに離接可能に設けられており、
これらのシャー35,36によって条材Pをその長手方
向の適宜の位置において幅方向に切断可能とされてい
る。また、上記巻き取り装置7においては、図示しない
モータによって上記巻き取りドラム8が所定の速度で回
転可能とされており、この巻き取りドラム8に凹凸加工
が施された条材Pがロール7から送り出されてコイル状
に巻き取られるようになされている。なお、この巻き取
りドラム8の下方には、巻き取られた条材Pを搬出する
ための台車(コイルカー)37が、条材Pの幅方向(図
1の図面の直交する方向)に向けて移動可能に設けられ
ている。
【0018】さらにまた、この巻き取り装置7には、コ
イル状に巻き取られる条材Pの間に緩衝材Cを介装する
介装装置41が備えられており、この介装装置41は本
実施形態では、上記切断装置5と巻き取りドラム8との
間に配設されるロール6の直下に設けられている。ここ
で、本実施形態ではこの緩衝材Cは紙であり、すなわち
上記介装装置41においては紙ロール42が回転可能に
設けられていて、この紙ロール42からロール紙が巻き
解かれて緩衝材Cとして供給され、巻き取りドラム8に
コイル状に巻き取られた条材Pの外周とロール6から送
り出されて巻き取られる条材Pとの間に巻き込まれるこ
とにより、上記巻き取り装置7において条材Pの間に緩
衝材(紙)Cが介装されるようになされている。
【0019】なお、図1において符号43で示すのは、
上述したように幅広の1条の条材Pから複数条の条材P
…を製造する場合に、上記プレス装置2において幅方向
に切断された条材Pの側縁部同士が干渉するのを避ける
ための分離装置である。この分離装置43においては、
上記ロール6の近傍に立設された支柱44の上端に、巻
き取りドラム8の回転中心部分に向けて出没可能とされ
たシリンダ45が条材Pの送り方向F上に設けられ、こ
のシリンダ45の先端に円盤状のセパレータ46が上記
複数条の条材P…の側縁部同士の間に介挿可能に設けら
れていて、巻き取りドラム8に巻き取られる条材P…の
外径の変化に合わせて上記シリンダ45を出没させるこ
とにより、この条材P…の外径に拘わらず、上記セパレ
ータ46によって複数条の条材P…同士がその幅方向に
間隔を開けて巻き取りドラム8に巻き取られるようにな
されている。
【0020】さらに、上記巻き取り装置7には、コイル
状に巻き取られる条材Pをその巻き取り中心側に押さえ
付ける押圧装置51が備えられている。この押圧装置5
1は、巻き取り装置7によりコイル状に巻き取られる条
材Pのさらに上記送り方向F側に支柱52が立設され、
この支柱52の上端に鉛直面内において回動自在にアー
ム53が取り付けられるとともに、このアーム53の先
端にタッチロール54が回転自在に取り付けられた構成
とされている。ここで、この押圧装置51には、巻き取
り装置7における条材Pの巻き取り中心側、すなわち巻
き取りドラム8の中心側に上記アーム53を付勢する、
図示しないシリンダ等の付勢手段が備えられており、こ
れによりアーム53の先端のタッチロール54がコイル
状に巻き取られる条材Pの外周に押し付けられ、上述の
ように条材Pがその巻き取り中心側に押さえ付けられる
ようになされている。
【0021】このように構成された凹凸加工装置におい
て、条材Pは、上述のようにアンコイラ1から巻き解か
れてプレス装置2に供給され、このプレス装置2におい
て送り方向Fに間欠的に送り出されつつ、雄型11に設
けられた凸部15…と雌型12に形成された凹部13…
とによりプレスされ、その表面に図2に示すように多数
の半球状の凹凸D…が形成される。ここで本実施形態で
は、このプレス装置2における条材Pの間欠送りのピッ
チは、雌型12に形成された凹部13…の送り方向Fに
おける長さLと等しく設定されており、このため上記雄
型11および雌型12により形成される凹凸D…は、そ
の前の間欠送りの際に形成された凹凸D…に上記送り方
向Fにおいて連続することとなる。従って、本実施形態
によれば、このような条材Pの間欠送りとプレスによる
凹凸形成とを繰り返すことにより、長手方向に連続した
凹凸D…を条材Pの長手方向に連続して形成することが
でき、本実施形態のような長尺の条材Pに対しても、そ
の全長に亙って凹凸Dを形成することが可能となる。
【0022】しかも、本実施形態においては、このよう
に間欠的に送り出される条材Pに連続的に凹凸Dが形成
されることとなり、すなわち従来のようにバッチ式の加
工形態となることがなく、従ってプレス装置において凹
凸加工を行うごとに条材を入れ換えたりする必要もない
ため、加工効率の大幅な向上を促すことができる。そし
て、その一方で、このように条材Pに対して間欠的にプ
レス加工を行うことによって連続した凹凸Dを形成する
ことにより、本実施形態によれば、プレス装置2におけ
る雄型11および雌型12の送り方向Fの長さを、条材
Pの長さに対して大幅に小さくすることができ、従来の
ように所定長さに切断された条材と同じ長さの金型を要
することがない。このため、雄型11および雌型12の
製造に要するコストの低減を図ることが可能となるとと
もに、このように金型が小さくなることから、金型を駆
動するための駆動力、すなわち雄型11を上下動させる
ための駆動力を軽減することが可能となり、これらによ
り条材Pに凹凸Dを形成するのに要するコストの一層の
低減を図って、結果的により廉価な凹凸付きの金属パイ
プを提供することが可能となる。
【0023】また、本実施形態では、上記雄型11にお
いて条材Pに凹凸Dを形成するための凸部15…が、こ
の雄型11に枠体16を介して着脱自在に装着されるピ
ン14…の先端部14aに形成されており、従ってこの
ピン14…を適宜に交換することにより、様々な幅寸法
の条材Pへの凹凸Dの形成に上記プレス装置2を適用す
ることが可能となる。すなわち、本実施形態では上述の
ように条材Pの幅方向に所定数の列のピン14…が配列
されて雄型11が形成されており、これにより条材Pに
その幅方向において多数列の凹凸Dが形成されるように
なされているが、例えばこれよりも幅狭の条材に対して
少ない列の凹凸を形成する場合などにおいては、形成す
べき凹凸の列数に応じた列のピン14…を雄型11に装
着することにより、雄型11の幅寸法よりも小さい幅の
条材に対しても、その両側縁部に凹凸が形成されない部
分を残したまま、該条材に凹凸加工を施すことが可能と
なり、その後の条材Pの両側縁の溶接に支障が生じるよ
うな事態を防止することができる。しかも、こうして凸
部15が雄型11に着脱自在なピン14にそれぞれ形成
されることにより、雄型11のメインテナンスを容易と
することができるとともに、例えば1つの凸部15に損
傷等が生じてもこれを交換すればよくなるため、経済的
であるという利点も得ることができる。
【0024】さらに本実施形態では、条材Pの送り方向
Fに列をなす複数本(本実施形態では5本)のピン14
A〜14Eが一つのユニットをなし、このユニットが条
材Pの幅方向に多数列配列されて上記雄型11が形成さ
れている。そして、これらのユニットにおいては、ピン
14Cの後端部14cがピン14B,14Dの後端に当
接し、かつこれらのピン14B,14Dの後端部14
c,14cがピン14A,14Eの後端に当接してお
り、すなわちこれらのピン14A〜14Eが互いに係合
した状態で枠体16および上定盤2Cに保持されている
ため、本実施形態によれば、このように凸部15…を各
ピン14A〜14Eの先端にそれぞれ形成するという構
成を採りながらも、プレスの際に作用する負荷を各ピン
14A〜14E間で均等に分散させることができ、これ
により凹凸Dを形成する際の条材Pへの加工圧も均等と
なって、凹凸加工された条材Pの肉厚の均一化を図るこ
とができるという利点も得られる。ただし、本実施形態
ではこのように5本のピン14A〜14Eによって1つ
のユニットを構成しているが、その数は加工条件等によ
って適宜に設定可能であり、場合によっては条材Pの送
り方向Fについては1本のピン14のみを配列するよう
にしてもよい。
【0025】一方、本実施形態の凹凸加工装置において
は、上記プレス装置2に対する条材Pの送り方向F側
に、このプレス装置2によって凹凸Dが形成された条材
Pをコイル状に巻き取る巻き取り装置7が設けられてい
るとともに、この巻き取り装置7とプレス装置2との間
には、プレス装置2側に調整装置3を介して張力発生装
置4が設けられている。そして、この張力発生装置4に
おいては、上述のように一対のパッド31,32によっ
て条材Pを挟み込んで押圧することにより、上記巻き取
り装置7に巻き取られる条材Pに所定の張力を発生させ
るようになされており、この張力によって条材Pは巻き
取り装置7の巻き取りドラム8に隙間を最小限として巻
き取られることとなる。従って本実施形態によれば、こ
の巻き取り装置7における条材Pの巻き取りの際に、条
材Pに形成された凹凸Dによって条材Pが部分的に外周
側に膨らんだりしたまま巻き取られ、歪んだコイル状に
巻き取りドラム8に巻回されてしまうような事態を防止
することができ、より円形に近くコンパクトに条材Pを
巻き取って、その後の溶接作業等における取り扱い性を
向上させることができる。
【0026】また、本実施形態では、上記巻き取り装置
7に、コイル状に巻き取られる条材Pの間に緩衝材
(紙)Cを介装する介装装置41が設けられており、こ
の介装装置41の紙ロール42を巻き解いて、巻き取り
装置7により条材Pとともに巻き取って行くことによ
り、条材Pの間に上記緩衝材Cが介装されたコイルが巻
き取りドラム8に巻回されるようになされている。従っ
て、本実施形態によれば、このように緩衝材Cが条材P
の間に介装されることにより、特に上述のような張力発
生装置4を設けて条材Pをコンパクトに巻き取る場合に
あっても、条材Pに形成された凹凸Dが巻き取りの際に
潰されて変形したりするのを避けることができるととも
に、巻き取られた条材Pにおいて重なった条材Pの側縁
同士が接触して変形し、その後の溶接に支障を来したり
するような事態をも未然に防止することが可能となる。
しかも、本実施形態では、この巻き取り装置7に分離装
置43が設けられており、上述のように1条の幅広の条
材Pから複数条の条材P…を製造する場合であっても、
巻き取りドラム8に巻き取られる各条材P…の間にこの
分離装置43のセパレータ46が介挿されることによ
り、これらの条材P…同士の側縁部が接触して変形して
しまうような事態をも防ぐことが可能である。
【0027】さらに本実施形態においては、上記巻き取
り装置7に、回動自在とされたアーム53の先端にタッ
チロール54が取り付けられてなる押圧装置51が備え
られており、このアーム53は上記付勢手段によって付
勢されてその先端のタッチロール54が条材Pの外周に
押し付けられ、コイル状に巻き取られる条材Pがその巻
き取り中心側に押さえ付けられるようになされている。
従って本実施形態によれば、形成された凹凸Dによって
条材Pが部分的に外周側に膨らんで歪んだコイル状に巻
き取られたりするのを、こうして押圧装置51により条
材Pを巻き取り中心側に押さえ付けることによっても確
実に防止することが可能であり、上記張力発生装置4に
よる効果とも相俟って、より隙間を小さくコンパクトに
条材Pを巻き取ることが可能となるとともに、条材Pが
蛇行しつつ巻き取りドラム8に巻き取られたりするのも
防がれ、これにより条材Pに巻きずれが生じるような事
態をも未然に防止することができる。
【0028】なお、上記巻き取り装置7において条材P
を巻き取る場合、巻き取りドラム8の回転数が一定であ
ると、巻き取りが進んで条材Pの巻き取り径が増大する
に従い条材Pの巻き取り速度も増大し、プレス装置2に
おいて所定のピッチで間欠送りされる条材Pの送り速度
との間で差が生じる。このため、単にプレス装置2にお
いて凹凸形成された条材Pを巻き取り装置7で巻き取る
だけでは、この巻き取り速度と送り速度との相違によっ
て、プレス装置2と巻き取り装置7との間で条材Pが必
要以上に撓んだり、あるいは逆にプレス装置2において
条材Pが引きずられて条材Pの長手方向に所定の凹凸D
が形成されなくなったりするおそれがある。そこで、こ
のような場合には、例えば巻き取り装置7の巻き取りド
ラム8を回転駆動するモータ等の駆動装置の回転速度を
制御可能とし、条材Pの巻き取り径に応じてこの巻き取
り速度を調整することにより、プレス装置2における送
り速度との相違を調整するようにすればよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
条材に凹凸を形成するプレス装置において、条材をその
長手方向に間欠的に送り出しつつ、雄型の凸部と雌型の
凹部とにより、この長手方向に連続した凹凸を条材に形
成するようにしているので、雄型および雌型を比較的小
さくすることができて、金型製造コストおよび駆動力の
低減を図ることができるとともに、条材の長さに拘わら
ず連続的に凹凸を形成することが可能となって加工効率
の向上を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す凹凸加工装置全体
の側面図である。
【図2】 図1に示す実施形態のプレス装置2の拡大側
断面図である。
【図3】 図2に示すプレス装置2の雌型12の平面図
である。
【図4】 図2に示すプレス装置2の雄型12を構成す
る1ユニットのピン14A〜14Eを示す図である。
【符号の説明】
1 アンコイラ 2 プレス装置 3 調整装置 4 張力発生装置 7 巻き取り装置 8 巻き取りドラム 11 雄型 12 雌型 13 凹部 14(14A〜14E) ピン 15 凸部 31,32 パッド 41 介装装置 43 分離装置 51 押圧装置 54 タッチロール P 条材 D 凹凸 F 条材Pの送り方向 C 緩衝材(紙)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21D 37/02 B21D 37/02 A 43/02 43/02 D B65H 20/04 B65H 20/04 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属条材に多数の凹凸を形成するための
    凹凸加工装置であって、上記条材をその厚さ方向に挟ん
    で相対的に離接可能とされた雄型と雌型とを有するプレ
    ス装置を備え、上記雄型には、上記雌型に形成された凹
    部との間で上記条材に凹凸を形成する複数の凸部が、少
    なくとも上記条材の幅方向に向けて設けられており、上
    記条材をその長手方向に所定のピッチで間欠的に送り出
    しつつ、上記プレス装置によって上記長手方向に連続し
    た凹凸を該条材に形成することを特徴とする凹凸加工装
    置。
  2. 【請求項2】 上記凸部は、上記雄型に着脱自在に装着
    される複数のピンの先端部にそれぞれ形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の凹凸加工装置。
  3. 【請求項3】 上記プレス装置に対する上記条材の送り
    方向側には、凹凸が形成された上記条材をコイル状に巻
    き取る巻き取り装置が設けられているとともに、この巻
    き取り装置と上記プレス装置との間には、上記巻き取り
    装置に巻き取られる上記条材に所定の張力を与える張力
    発生装置が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の凹凸加工装置。
  4. 【請求項4】 上記プレス装置に対する上記条材の送り
    方向側には、凹凸が形成された上記条材をコイル状に巻
    き取る巻き取り装置が設けられているとともに、この巻
    き取り装置には、コイル状に巻き取られる上記条材の間
    に緩衝材を介装する介装装置が備えられていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の凹
    凸加工装置。
  5. 【請求項5】 上記プレス装置に対する上記条材の送り
    方向側には、凹凸が形成された上記条材をコイル状に巻
    き取る巻き取り装置が設けられているとともに、この巻
    き取り装置には、コイル状に巻き取られる上記条材をそ
    の巻き取り中心側に押さえ付ける押圧装置が備えられて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    かに記載の凹凸加工装置。
JP9072462A 1997-03-25 1997-03-25 凹凸加工装置 Withdrawn JPH10263714A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149332A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Kasatani:Kk 雄型プレス金型、プレス方法、及び当該プレス方法を用いて製造された集光型球状シリコン太陽電池用集光板
JP2011161449A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Honda Motor Co Ltd プレス装置及びプレス方法
JP2017051993A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 日鐵住金建材株式会社 テンションロールにおけるエンボス鋼板圧下の最大許容荷重算定方法、及び、テンションロールの条件設定方法

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