JP2006015459A - シート切断装置およびスリッタスコアラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コルゲートマシンのスリッタ装置に用いて好適のシート切断装置に関し、簡素な構成により容易に切断位置の変更ができ、しかもシートの良好な切断を長期にわたって行うことができるようにする。
【解決手段】 移送されるシート3の一面側に配置され、シート3を進行方向に沿って切断する円形回転ナイフ105と、シート3の一面側に配置され、切断時に円形回転ナイフ105から加わる力に対して、シート3を支持するシート受け106とをそなえ、円形回転ナイフ105がシート3の切断部において、シート3の進行方向と反対方向に進行するように回転するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、円形回転ナイフにより、進行するシートを進行方向に沿って切断するシート切断装置に関し、特に、コルゲートマシンにおいて、シートとしての段ボールウェブを切断するスリッタ装置に用いて好適のシート切断装置およびスリッタスコアラに関するものである。
段ボールシートを製造するコルゲートマシンには、貼り合わされた幅広の段ボールウェブをウェブの進行方向に沿って所定の幅に切断するスリッタ装置が備えられている。このスリッタ装置には一般に、円形回転ナイフ(以下、スリッタナイフという)をそなえたシート切断装置が用いられている。
ここで、まず、コルゲートマシンの概要を説明する。
図5は一般的なコルゲートマシンの後半部の構成を示す図である。ダブルフェーサ2で貼り合わされた帯状の段ボールウェブ3はダブルフェーサ2の押出力およびその下流側に備えられた各装置の引っ張り力で矢印3aの方向に進行する。ダブルフェーサ2の下流にはスコアラ装置4、スリッタ装置(シート切断装置)1、カッタ装置5及び積上装置6等が設けられている。なお、スコアラ装置4およびスリッタ装置1の両機能を有する装置を一般にスリッタスコアラと称す。
スコアラ装置4では、段ボールウェブ3の進行方向に沿って罫入加工が行われ、スリッタ装置1では、進行方向に沿って所定の幅に切断される。こうして、進行方向に沿って罫入加工され切断された段ボールウェブ3は、カッタ装置5により進行方向と直角に、所定の長さに切断され、所定寸法の段ボールシート7に加工される。この際、加工された段ボールシート7は、カッタ装置5に備えられた送りロール5aにより引っ張られて進行する。この段ボールシート7は、積上装置6により積上げられて機外に排出される。
次にスリッタ装置1の詳細を説明する。図6は図5のX−X矢視断面図である。図6に示すようにスリッタ装置1には、装置の両側に立設してフレーム10が設けられており、両フレーム10の間には、段ボールウェブ3の下面側に、段ボールウェブ3の進行方向と直交する方向(以下「機械幅方向」という)に向けて梁11aが渡されている。梁11aにはガイドレール12aが取り付けられている。ガイドレール12aには、複数個(図6では5個)のスリッタヘッド13が、移動装置14aにより機械幅方向に移動可能に取り付けられている。各スリッタヘッド13には薄い円板状の回転式ナイフであるスリッタナイフ15が回転可能に取り付けられている。
段ボールウェブ3の上面側には、梁11aと平行して梁11bが設けられている。梁11bにもガイドレール12bが取り付けられている。ガイドレール12bには、スリッタヘッド13と同数(図6では5個)の押えロール16が、移動装置14bにより機械幅方向に移動可能に取り付けられている。
これらのスリッタナイフ15と押えロール16とはそれぞれ機械幅方向所定の位置に移動でき、互いに対となって段ボールウェブ3を挟むことにより、幅広の段ボールウェブ3を所定の幅の幅狭ウェブに切断する。
次にスリッタナイフ15及び押えロール16の詳細を図7,図8で説明する。図7は図6のY矢視図であり、切断に直接関係する部分のみ拡大して図示している。図8は図7のZ−Z矢視断面図である。スリッタヘッド13の上方には、段ボールウェブ3の進行方向に延びる受台17が設けられている。受台17は、段ボールウェブ3を下方から受け、段ボールウェブ3が落下しないように支えるものである。受台17は、この受台17に支持された段ボールウェブ3の上面からスリッタナイフ15の外周が突き出し量δだけ突き出るような高さに設置されている。
スリッタナイフ15は、矢印15aの方向に、即ち、スリッタナイフ15の刃先部が段ボールウェブ3と同一方向に動くように回転駆動され、段ボールウェブ3の移動速度よりも速い刃先周速で駆動される。
スリッタナイフ15の外周部(刃先)は段ボールウェブ3の下面P点と上面Q点の間で接触しており、スリッタナイフ15の刃先はP点からQ点に向かって進みながら段ボールウェブ3を切断する。ところで、PQ間では、段ボールウェブ3は回転するスリッタナイフ15との接触力により上方に持ち上げられようとする。このとき、段ボールウェブ3が持ち上げられてスリッタナイフ15の刃先から外れてしまっては切断できないから、押えロール16で段ボールウェブ3を受台17に押さえ付けている。
押えロール16が段ボールウェブ3を押える位置は、スリッタナイフ15の刃が抜けるQ点にできるだけ近い方が、段ボールウェブ3がバタつかず安定して押えられるため、良い切れ味を得るうえで望ましい。ところがスリッタナイフ15は段ボールウェブ3の表面から突き出し量δだけ飛び出しているので、押えロール16をQ点に近づけて置くと、押えロール16の外周とスリッタナイフ15の外周とが干渉してしまい、スリッタナイフ15を損傷する。そこで、押えロール16の外周には円周方向に溝16aを設けスリッタナイフ15の外周と干渉しないようにしている。
図9は、スリッタナイフ15と押えロール16とにより段ボールウェブ3を切断している状態を示す。押えロール16の溝16aの溝幅はスリッタナイフ15に干渉しない範囲でできるだけ狭い方が望ましい。すなわち、図9(a)は押えロール16の溝16aの溝幅が適切な場合を示し、この場合には段ボールウェブ3は大きく変形することなく確実に切断される。一方、図9(b)は溝16aの溝幅が過度に広い場合を示し、この場合には、切断のための力(段ボールウェブ3に対するせん断力)で段ボールウェブ3が大きく変形し、スリッタナイフ15で折り曲がって引きちぎられたり、切れ残りを生じたりと、切断品質を著しく低下させることになる。
また、前記の溝付きの押えロール16に代わるものとして、例えば図10に示すように、外周面にブラシ20aを植え付けたブラシロール20を用いたり、あるいは図11に示すように、表面にスリッタナイフを傷つけない軟質のゴム21a等を一様に巻いたゴム巻きロール21を用いたりし、干渉によるスリッタナイフ14の刃先の損傷を防止している。
特開平7−75995号公報 特開平6−79688号公報
しかしながら、上記押えロール16により段ボールウェブ3を押える技術は、切断性能としては満足できるものであるが、溝16aの位置がスリッタナイフ15の刃先の位置と対応していなければならないから、切断幅が変わるたびにスリッタナイフ15と同時に位置替えをしなければならない。しかし、図6に示すように、スリッタナイフ15と押えロール16との間には段ボールウェブ3が連続して介在するから、両者を機械的に接続して同時に移動することは難しく、別々の移動装置14a,14bが必要となる。そのため、装置が複雑になり、コストも高くなるという課題がある。
また、前記の押えロール16に代わるものとして用いられるブラシロール20やゴム巻きロール21は機械幅方向の全幅にわたっているため、切断幅が変わりスリッタナイフ15の位置が変わっても、それらロール20,21の機械幅方向の位置を変更する必要はない。しかし、スリッタナイフ15と各ロール20,21表面のブラシ20aやゴム21aとの接触は免れないから、その表面が次第に摩耗していき、図9(b)に示す溝16aの溝幅が過大である場合と同じ様に、ブラシロール20やゴム巻きロール21が段ボールウェブ3を安定して支持できなくなり、切れ味の低下を招く。このため、定期的にロール20,21を新しいものと取り替える必要があり、コスト増やメンテナンス負担の増加を招いてしまう。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成により容易に切断位置の変更ができ、しかもシートの良好な切断を長期にわたって行うことができるようにした、シート切断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明のシート切断装置は、移送されるシートの一面側に配置され、該シートを進行方向に沿って切断する円形回転ナイフと、前記シートの一面側に配置され、切断時に前記円形回転ナイフから加わる力に対して、前記シートを支持するシート支持手段とをそなえ、前記円形回転ナイフは、シートの切断部において、前記シートの進行方向と反対方向に回転することを特徴としている。なお、シートの切断部とは、円形回転ナイフがシートと接触しシートを切断する部分の位置のことである。
請求項2記載の本発明のシート切断装置は、請求項1記載のシート切断装置において、前記シート支持手段は、スリットを形成されたプレートであって、該スリット内に前記円形回転ナイフのシート切断部が位置するように配置されることを特徴としている。ここで、スリットの周縁のうち、少なくとも円形回転ナイフがシートを切断する側の周縁(スリットの切断側周縁)では、円形回転ナイフとの隙間ができるだけ小さくなるよう形成されることが望ましい。もちろん、シート支持手段であるプレートに円形回転ナイフが接触しないことが前提であり、具体的には、この隙間は、円形回転ナイフの切断時に伴う振動による円形回転ナイフの振幅を考慮した上で、スリットの切断側周縁と円形回転ナイフとが非接触状態を維持できる範囲で、円形回転ナイフとスリットの切断側周縁とが最接近するように設定されるものとする。
請求項3記載の本発明のシート切断装置は、請求項1又は2記載のシート切断装置において、前記シートの他面側に、該シートの前記シート支持手段からの離間を規制する規制手段が設けられていることを特徴としている。
請求項4記載の本発明のシート切断装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のシート切断装置において、前記シートの進行を補助する補助部材が設けられていることを特徴としている。
請求項5記載の本発明のシート切断装置は、請求項4記載のシート切断装置において、前記補助部材は、前記シートを挟んで前記シート支持手段に対向するように配置されるとともに、前記シートとの接触部において、該シートの進行方向と同一方向に回転するロールであることを特徴としている。
請求項6記載の本発明のスリッタスコアラは、請求項1〜5の何れか1項に記載のシート切断装置であって、前記シートとして帯状の段ボールウェブを切断するシート切断装置と、該段ボールウェブの進行方向に沿って罫入加工を行う罫入装置とをそなえていることを特徴としている。
請求項1記載の本発明のシート切断装置によれば、シートは進行しながら、円形回転ナイフとの接触開始部において円形回転ナイフから進行方向と逆向き且つシートの一面側(円形回転ナイフが設けられる側)に切断力を受けて切断される。この時、シートが円形回転ナイフから受ける切断力に対抗するようにシート支持手段によりシートを支持する必要があるが、シートが円形回転ナイフから受ける切断力はシートの一面側(円形回転ナイフが設けられる側)なので、シート支持手段を、円形回転ナイフと同じ側に設けることで対応できる。したがって、シート支持手段を円形回転ナイフと一体に装備して、一体に移動させることができ、切断位置の変更に対応するための駆動系を、円形回転ナイフとシート支持手段とで別々に設ける必要がなく、構成が極めて簡素になり、切断位置の変更操作も容易となる。
請求項2記載の本発明のシート切断装置によれば、シート支持手段はプレートであって、しかも円形回転ナイフと僅かな隙間を保つようにスリットが形成されているので、円形回転ナイフとシート支持手段とを確実に非接触としながら、円形回転ナイフの近くでのシート支持手段のシート支持によってシートの変形を防止して、適切な切断を行うことができる。
請求項3記載の本発明のシート切断装置によれば、シートが円形回転ナイフとの接触部の下流側で、円形回転ナイフからシートの他面側へ向けて浮き上がる(離間する)ように受ける力に対して、規制手段がこれを防止するように働く。これにより、シートの浮き上がりが防止される。この規制手段は、板状の部材でも良いが、加圧手段とシートとの摩擦を考慮して、例えば従来の押えロールのようなロール部材を適用するのが望ましい。なお、規制手段は切れ味には直接関係しないので、従来の押えロールのようにナイフに極めて接近させる必要はなく、その設置位置は円形回転ナイフ(スリッタナイフ)近辺のナイフとの干渉を十分に防止できる位置でよい。
請求項4記載の本発明のシート切断装置によれば、補助部材がシートの進行を補助するので、円形回転ナイフがシートの進行方向とは反対方向に回転してもシートの進行を妨げることはなく、シートはスムーズに進行することができる。また、補助部材をシートの円形回転ナイフと接触する箇所から前後にずらした位置に配置すれば、円形回転ナイフの位置の移動に合わせて機械幅方向に移動する必要はなく、構成を簡素にすることができる。
請求項5記載の本発明のシート切断装置によれば、補助部材はシートを挟んでシート支持手段に対向するように配置されているので、補助部材のシートを押す力に対抗する部材を他に設ける必要がなく、簡素な構成によりシートの進行を補助することができる。また、補助部材は、シートとの接触部において、シートの進行方向と同一方向に移動するロールで構成しているので、外力を受けることなく、シートの進行の補助を確実に行うことができる。
請求項6記載の本発明のスリッタスコアラによれば、段ボールウェブに好適のシート切断装置を提供することができると同時に、罫線加工を施すことが可能である。
以下、図面により、本発明の実施形態について説明する。ここで、従来と同じ部材等は、従来の説明と同一の符号で説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図3は本発明の第1実施形態に係るシート切断装置を示すもので、図1はその側面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は図1とは異なった配置例を示す図である。
図1において、スリッタヘッド103は従来同様の移動装置(図示せず)により機械幅方向に適宜移動され、要求される切断位置に位置決めされる。スリッタヘッド103には、薄い円板状の回転式ナイフであるスリッタナイフ(円形回転ナイフ)105が高速で回転可能に取り付けられている。スリッタヘッド103,スリッタナイフ105は構造的には従来と同じであるが、スリッタナイフ105の回転方向が矢印105aのように、従来と反対方向になっている。
したがって、スリッタナイフ105は段ボールウェブ3の上面R点と下面S点の間で接触し、段ボールウェブ3を切断するようになっている。つまり、スリッタナイフ105の刃先はR点からS点に向かって進むことになる。これは、図7に示す従来技術と対比すると、逆の方向になっている。
スリッタヘッド103には、従来装置の受台17(図7参照)とほぼ同位置に、シート受け106が設けられている。すなわち、スリッタナイフ105もシート受け106も、段ボールウェブ(シート)3の一面側(図1では下面側)に設けられている。このシート受け106にはスリット106aが設けられており、スリッタナイフ105は、下方からこのスリット106a内を貫通し、スリット106a上面よりも上方に突出するように配置されている。
なお、図2に示すように、スリット106aにおけるスリッタナイフ105切断側の端部(切断側周縁106b)では、スリッタナイフ105との隙間ができるだけ小さくなるよう形成されることが望ましい。スリッタナイフ105が段ボールウェブ3を切断する際には、段ボールウェブ3に対してシート受け106側へ大きな力が加わるため、良好な切断を実現するには、この切断部近傍においては、可能な限りスリッタナイフ105に接近した位置でシート受け106により段ボールウェブ3を支持したい。スリッタナイフ105の刃先はテーパ状断面を有するように形成されており、それに対応するように、スリット106aの切断側周縁106bの先端部もテーパ形状となっている。これにより、特に、この切断側周縁106bの先端部(テーパ形状部)とスリッタナイフ105の刃先との隙間は最も微小に設定されていることが好ましい。また、この切断側周縁106bのうち、少なくとも、テーパ形状部につづく周縁であって、周縁の形状が互いに対向して平行な部分(平行部)についても、可能な限りスリッタナイフ105との隙間ができるだけ微小に設定されていることが好ましい。
もちろん、この隙間は、シート受け106にスリッタナイフ105が接触しないことが前提であり、スリッタナイフ105の切断時に伴う振動によるスリッタナイフ105の振幅を考慮した上で、スリットの切断側周縁106bとスリッタナイフ105とが非接触状態を維持できる範囲で、スリッタナイフ105とスリットの切断側周縁106bとが最接近するように設定されるものとする。
本発明の第1実施形態としてのシート切断装置はこのように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
段ボールウェブ3はRS間でスリッタナイフ105の外周(刃先)と接して切断される。この時スリッタナイフ105の外周(刃先)はR点からS点に向けて進むので、段ボールウェブ3は下方に力(せん断力)を受ける。これに対して、段ボールウェブ3の下面はスリッタヘッド103に固定された上記シート受け106によって支持されている。加えて、シート受け106の切断側のスリット106aは、従来の押えロール16の溝16aと同様に、スリッタナイフ105の刃先と僅かな隙間を保つよう、特に、その切断側周縁106bの先端部がテーパ形状に形成されている。したがって、スリッタナイフ105の回転切断力により段ボールウェブ3は変形することなく、良好に切断される。
また、本発明のシート受け106は、従来の押えロール16が段ボールウェブ3を挟んでスリッタナイフ105と反対側にあるのに対して、スリッタナイフ105と同一方向に位置している。したがって、各シート受け106は対応するスリッタヘッド103にそれぞれ固定されてスリッタナイフ105と同時に移動することができる。すなわち、従来の押えロール16のようにスリッタヘッド13とは別の移動装置14bを必要とすることはなく、構成が極めて簡素で且つ切断位置の変更操作も容易となる。
上述のごとく、従来の押えロール16の機能を各シート受け106が果たすので、本第1実施形態では従来の押えロール16のごとき部材は不要となる。しかし、切断点RS間の反対側のTU間では、段ボールウェブ3の切断された面が、上向きに回転移動するスリッタナイフ105の刃先(特に刃先近傍の両刃面)に接しているので、段ボールウェブ3がスリッタナイフ105からの回転力を受け、シート受け106から浮き上がる(離間する)可能性がある。このような段ボールウェブ3の浮き上がりは、スリッタナイフ105での切断やその後の処理等にも悪影響するおそれがあるので、図1に二点鎖線で示すように、段ボールウェブ3をシート受け106に押し付けて、段ボールウェブ3の浮き上がりを防止(規制)するための加圧ロール(規制手段)102を段ボールウェブ3の他面側(図1では上面側)に設けてもよい。
なお、この加圧ロール102は切れ味には関係ないので、従来技術の押えロール16のようにスリッタナイフ15に接近する位置に配置する必要はなく、スリッタナイフ105と段ボールウェブ3との接触点TU間の近辺の、スリッタナイフ105と干渉しない適宜の位置に設置すればよい。また、加圧ロール102は、段ボールウェブ3がシート受け106から浮き上がるのを押える機能を果たせば良いので、加圧ロール102は段ボールウェブ3と等速でつれ回る従動式であれば良い。
また、本実施形態では、スリッタヘッド103を段ボールウェブ3の下面側に配置した(段ボールウェブ3の下面側から切断する)例を示したが、図3のように段ボールウェブ3の上面側に配置してもよい。この場合には、他の部材も上下逆の配置になるが、前記下面側に配置した場合(図1)と全く同様な効果が得られる。但し、段ボールウェブ3が重力で下方に落下するのを防ぐため、落下防止のための支え板101を設けるのが望ましい。この支え板101は、単に段ボールウェブ3の落下を防止するだけであるから、スリッタナイフ105の刃先近傍に無くても切断性能に影響はない。従って、刃先から離れて干渉しない位置に、機械幅方向の全幅にわたるように支え板101を配置しておけば、切断幅に合わせて移動させる必要もない。また、支え板101には加圧ロール102(図1参照)のような、スリッタナイフ105の回転力による段ボールウェブ3の垂れ下がりを抑止する機能も含まれる。
〔第2実施形態〕
次に、図面により、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は本発明の第2実施形態に係るシート切断装置を示すものである。
第1実施形態では、スリッタナイフ105を従来と逆の方向(段ボールウェブ3の進行方向3aと逆方向)に回転することにより、従来の押えロール16を設置しなくても良くなることを説明した。しかし、スリッタナイフ105の回転方向を逆にすることにより、段ボールウェブ3にはその進行方向に逆らう力が作用する。
つまり、従来のスリッタナイフ15の刃先は、段ボールウェブ3の進行方向3aと同一方向に回転していた。そして、刃先の周速は段ボールウェブ3の移動速度よりも高速であるから、段ボールウェブ3はスリッタナイフ15により進行方向に引っ張られていた。したがって、スリッタナイフ15の切断時に発生する力は、段ボールウェブ3の搬送(移動)を補助するように作用していた。
これに対し、第1実施形態のように、スリッタナイフ105を段ボールウェブ3の進行方向と反対の方向に回転すると、スリッタナイフ105により切断時に発生する力は、段ボールウェブ3を上流側に押し戻す方向に働き、段ボールウェブ3の搬送を妨げるおそれがある。この結果、例えば下流に設けられたカッタ装置5の送りロール5aの段ボールウェブ3を引っ張る力が弱いと、スリッタナイフ105による押し戻し力により段ボールウェブ3の速度が過度に低下するおそれがある。また、段ボールウェブ3の剛性が極めて軟弱な場合等には、段ボールウェブ3が下流側に全く進まなくなり、スリッタ装置1とスコアラ装置4との間に詰まってしまうおそれもある。
そこで、第2実施形態では、段ボールウェブ3の進行方向とは反対方向に回転するスリッタナイフ105により軟弱な段ボールウェブ3を切断する場合に、スリッタナイフ105による段ボールウェブ3への押し戻し力を補償できるように、構成されている。
つまり、図4に示すように、スリッタナイフ105の近傍、且つ、スリッタナイフ105と干渉しない位置に、段ボールウェブ3を挟んで、シート受け106に対抗するように送りロール104が設けられている。送りロール104は、その表面に段ボールシート3よりも大きな摩擦係数を有する素材(例えば、ゴム,ウレタンなどの樹脂)が巻回されている。また、送りロール104は、適宜の駆動装置(図示せず)により、段ボールウェブ3と同速ないしは段ボールウェブ3よりも微小に速い周速で、段ボールウェブ3の進行方向と同一方向に回転駆動されるようになっている。
本発明の第2実施形態としてのシート切断装置はこのように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
この段ボールウェブ3の進行を補助する補助部材である送りロール104が段ボールウェブ3をその進行方向に引っ張るので、スリッタナイフ105が段ボールウェブ3の進行方向とは反対方向に回転しても、段ボールウェブ3の進行を妨げることはなく、当該段ボールウェブ3はスムーズに進行することができる。また、補助部材を送りロール104というロール形状とすることにより、外力を受けることなく、段ボールウェブ3の進行をさらにスムーズに補助することができる。
さらに、送りロール104はスリッタナイフ105とは干渉しない位置に配置されていればよく、したがって、スリッタナイフ105の位置に合わせて機械幅方向に移動する必要はない。また、送りロール104は、段ボールウェブ3を挟んで、シート受け106に対向するように配置されているので、送りロール104の段ボールウェブ3を押す力に対抗する部材を別途設ける必要がなく、簡素な構成とすることができる。
なお、図4では送りロール104をスリッタナイフ105の下流側に配置しているが、上流側に設けても何ら差し支えはない。また、図4では送りロール104とシート受け106とで段ボールウェブ3を挟んで送るようにしているが、上下一対からなる送りロール104を設けて段ボールウェブ3を送るようにしてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、シートの浮き上がりを防止する規制手段は、加圧ロール102に換えてプレートとしても良い。但し、シートとプレートとの摩擦を考慮して、プレートの材質は低摩擦性を有するもの(例えば、カーボン,プラスチック,テフロン(登録商標)など)であることが望ましい。また、送りロール104は、上記実施形態では、外表面にゴムなどの樹脂を巻回したロールに換えて、段ボールシート3よりも大きな摩擦係数を有するように表面処理を施したロールを用いてもよい。さらに、送りロール104に換えて、摩擦係数の高い素材を用いたエンドレスベルトを用いて、段ボールウェブ3の搬送を補助するようにしてもよい。
また、シート受け106に設けられたスリット106aの切断側周縁106bの端部は、スリッタナイフ105との隙間ができるだけ小さくなるようにスリッタナイフ105の形状に合わせてテーパ形状に形成されているが、この形状に限られるものではない。スリッタナイフ105による回転切断時に、段ボールウェブ3が変形することなく良好に切断されるよう、スリッタナイフ105との隙間が設定されていれば、いかなる形状であってもよい。
また、切断するシートは段ボールウェブに限るものではなく、一定の剛性を有する他のシート(例えば、板紙,樹脂材,ベニヤ板,発泡スチロールなど)でも良い。
本発明の第1実施形態としてのシート切断装置を一部破断させて示す側面図である。 本発明の第1実施形態としてのシート切断装置を示す、図1のA−A矢視断面図である 。 本発明の第1実施形態としてのシート切断装置の変形例(シートに対して上側にスリッタナイフを配置した例)を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態としてのシート切断装置を一部破断させて示す模式的な側面図である。 一般的なコルゲートマシンの後半部の構成を一部破断させて示す模式的な側面図である。 図5のX−X矢視断面図である。 図6のY矢視図である。 図7のZ−Z矢視断面図である。 ウェブ切断部分におけるスリッタナイフ及び押えロールの断面図であり、(a)は押えロールの溝の幅が狭く適切な場合を示し、(b)は押えロールの溝の幅が過度に広い場合を示す。 外周面にブラシを植え付けたブラシロールを示す図であって、(a)はその一部を破断させて示す側面図、(b)はその端面図である。 表面に軟質のゴムを巻いたゴム巻きロールを示す図であって、(a)はその一部を破断させて示す側面図、(b)はその端面図である。
符号の説明
1 スリッタ装置(シート切断装置)
2 ダブルフェーサ
3 段ボールウェブ(シート)
3a 矢印(段ボールウェブの進行方向)
4 スコアラ装置
5 カッタ装置
5a 送りロール
6 積上装置
7 段ボールシート
10 フレーム
11a,11b 梁
12a,12b ガイドレール
13 スリッタヘッド
14a,14b 移動装置
15 スリッタナイフ
15a 矢印(スリッタナイフ回転方向)
16 押えロール
16a 溝
17 受台
20 ブラシロール
20a ブラシ
21 ゴム巻きロール
21a ゴム
101 支え板
102 加圧ロール(規制手段)
103 スリッタヘッド
104 送りロール(補助部材)
104a 矢印(送りロール回転方向)
105 スリッタナイフ
105a 矢印(スリッタナイフ回転方向)
106 シート受け(シート支持手段)
106a スリット
106b スリット106aの切断側周縁
P,R,T 段ボールウェブにスリッタナイフ刃先が進入する点
Q,S,U 段ボールウェブからスリッタナイフ刃先が離れる点
δ 段ボールウェブ表面からのスリッタナイフ外周の突き出し量

Claims (6)

  1. 移送されるシートの一面側に配置され、該シートを進行方向に沿って切断する円形回転ナイフと、
    前記シートの一面側に配置され、切断時に前記円形回転ナイフから加わる力に対して、前記シートを支持するシート支持手段とをそなえ、
    前記円形回転ナイフは、シートの切断部において、前記シートの進行方向と反対方向に回転することを特徴とする、シート切断装置。
  2. 前記シート支持手段は、スリットを形成されたプレートであって、該スリット内に前記円形回転ナイフのシート切断部が位置するように配置されることを特徴とする、請求項1記載のシート切断装置。
  3. 前記シートの他面側に、該シートの前記シート支持手段からの離間を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2記載のシート切断装置。
  4. 前記シートの進行を補助する補助部材が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のシート切断装置。
  5. 前記補助部材は、前記シートを挟んで前記シート支持手段に対向するように配置されるとともに、前記シートとの接触部において、該シートの進行方向と同一方向に回転するロールであることを特徴とする、請求項4記載のシート切断装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のシート切断装置であって、前記シートとして帯状の段ボールウェブを切断するシート切断装置と、該段ボールウェブの進行方向に沿って罫入加工を行う罫入装置とをそなえていることを特徴とする、スリッタスコアラ。
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