JPH10263587A - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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Publication number
JPH10263587A
JPH10263587A JP9034897A JP9034897A JPH10263587A JP H10263587 A JPH10263587 A JP H10263587A JP 9034897 A JP9034897 A JP 9034897A JP 9034897 A JP9034897 A JP 9034897A JP H10263587 A JPH10263587 A JP H10263587A
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JP
Japan
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tank
contact aeration
sewage
aeration tank
anaerobic
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Withdrawn
Application number
JP9034897A
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English (en)
Inventor
Akihiro Fukumoto
明広 福本
Kenji Oda
謙治 小田
Masaki Moriizumi
雅貴 森泉
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高いリン除去能力を有する接触ばっ
き法を用いた汚水処理装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】接触ばっ気槽7にて好気処理された汚水が
流入する沈殿槽11の汚水に、鉄イオンあるいはアルミニ
ウムイオンを供給して接触ばっ気槽7下方に返送する溶
出槽16を設けた汚水処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触ばっ気槽を有
する汚水処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭からの屎尿及び生活雑排水等
の汚水を浄化する汚水処理装置として、汚水を嫌気処理
した後、好気処理を行い、さらに処理装置の大きさや処
理能力に応じて種々の処理を行うが、比較的少人数を対
象とする施設においては、一般的に好気処理として接触
ばっき法が用いられている。
【0003】しかしながら、近年、環境に対する影響を
考慮して、排水中のリンを除去することが求められ始め
ているが、接触ばっき法では、リンを十分に除去するこ
とができないものであった。
【0004】そこで、第2塩化鉄等のリン酸と反応して
凝集、沈殿させるための凝集剤を添加することが考えら
れる。
【0005】しかしながら、第2塩化鉄は、Fe3+
3Cl- となり、塩素の不要な不純物を添加することに
なり、接触ばっ気槽内の微生物に影響を与え、処理能力
が低下するおそれがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、高いリン除去能力を有する接触
ばっき法の汚水処理装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
汚水が流入する嫌気槽と、該嫌気槽にて嫌気処理された
汚水が流入する接触ばっ気槽と、該接触ばっ気槽にて好
気処理された汚水が流入する沈殿槽とを備え、鉄イオン
あるいはアルミニウムイオンを接触ばっ気槽下方に供給
するイオン供給手段を設けたことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の手段は、汚水が流入する嫌
気槽と、該嫌気槽にて嫌気処理された汚水が流入する接
触ばっ気槽と、該接触ばっ気槽にて好気処理された汚水
が流入する沈殿槽とを備え、鉄材あるいはアルミニウム
からなる電極から溶出した鉄イオンあるいはアルミニウ
ムイオンを接触ばっ気槽下方に供給する溶出槽を設けた
ことを特徴とする。
【0009】本発明の第3の手段は、汚水が流入する嫌
気槽と、該嫌気槽にて嫌気処理された汚水が流入する接
触ばっ気槽と、該接触ばっ気槽にて好気処理された汚水
が流入する沈殿槽とを備え、前記沈殿槽の汚水に、鉄材
あるいはアルミニウムからなる電極から溶出した鉄イオ
ンあるいはアルミニウムイオンを供給して接触ばっ気槽
下方に返送する溶出槽を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明の第4の手段は、汚水が流入する嫌
気槽と、該嫌気槽にて嫌気処理された汚水が流入する接
触ばっ気槽と、該接触ばっ気槽にて好気処理された汚水
が流入する沈殿槽とを備え、前記接触ばっ気槽上部の汚
水に、鉄あるいはアルミニウムからなる電極から溶出し
た鉄イオンあるいはアルミニウムイオンを供給して接触
ばっ気槽下方に返送する溶出槽を設けたことを特徴とす
る。
【0011】溶出槽からの供給水を、接触ばっ気槽内の
散気管より上方位置に供給することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
及び図2に基づいて以下に詳述する。
【0013】1は屎尿及び生活雑排水からなる汚水が流
入する流入路2を有する第1嫌気濾床槽、3は前記第1
嫌気濾床槽1内に配設された第1嫌気濾床で、第1嫌気
濾床槽1内に流入した汚水中に混入した難分解性の夾雑
物を沈殿分離し、第1嫌気濾床3に付着した嫌気性微生
物により有機物を嫌気分解すると共に、有機性の窒素を
アンモニア性の窒素に嫌気分解する。
【0014】4は前記第1嫌気濾床槽1にて嫌気分解さ
れた汚水が第1移流路5を介して流入する第2嫌気濾床
槽、6は前記第2嫌気濾床槽4内に配設された第2嫌気
濾床で、第2嫌気濾床6により浮遊物質を捕捉し、嫌気
性微生物により有機物を嫌気分解すると共に、有機性の
窒素をアンモニア性の窒素に嫌気分解する。
【0015】7は前記第2嫌気濾床槽4にて嫌気分解さ
れた汚水が定量移送を行う第2移流路8を介して流入す
る接触ばっ気槽、9は前記接触ばっ気槽7内に配設され
た接触材、10は前記接触ばっ気槽7底部に配設された散
気管で、図示しないブロアーに接続され、ブロアーから
供給される空気を散気管10に形成した空気吹出口から放
出して接触ばっ気槽7内に対流を生じさせ、接触材9に
繁殖する好気性微生物に有機物を接触させて有機物の分
解を促進すると共に、接触ばっ気槽7内の汚水を好気状
態に維持して硝酸菌や亜硝酸菌の働きによりアンモニア
性窒素を硝酸性や亜硝酸性の窒素に分解するようになっ
ている。
【0016】11は前記接触ばっ気槽7にて好気分解され
た汚水が接触ばっ気槽7下部に連結した第3移流路12を
介して流入する沈殿槽で、接触ばっ気槽7にて好気分解
された処理水を沈殿物と上澄み液とに分離し、沈殿槽11
底面に堆積した沈殿物を第3移流路12を介して接触ばっ
気槽7に戻すようになっている。前記沈殿槽11にて分離
された上澄み液は、図示しない消毒装置にて消毒され、
排水管13を介して排水される。
【0017】14は前記接触ばっ気槽7底部と第1嫌気濾
床槽1上部とを連通する第1返送路で、接触ばっ気槽7
底部に堆積した沈殿物を第1返送路14を介して第1嫌気
濾床槽1に返送するようになっている。
【0018】15は前記沈殿槽11と第1嫌気濾床槽1とを
連通する第2返送路で、沈殿槽11内の汚水を第1嫌気濾
床槽1に返送することにより、沈殿槽11から返送した汚
水中の硝酸性窒素や亜硝酸性窒素を、第1嫌気濾床槽1
に存在する脱窒菌により還元し、窒素ガスとして空気中
に放散するようになっている。
【0019】16は前記沈殿槽11内の汚水の上澄み液を接
触ばっ気槽7上部に返送する第3返送路17の中途に配設
される溶出槽で、鉄材からなる電極18に直流定電流を印
加することにより第3返送路17中の汚水に鉄イオンを供
給するようになっている。前記溶出槽16下部には、空気
供給手段に接続される図示しない散気管が配設され、散
気管からの空気の放出により溶出槽16内の汚水を攪拌
し、汚泥等の電極18表面への付着による鉄イオン溶出効
率の低下を防止すると共に、供給される空気中の酸素を
利用して電極18から溶出した2価の鉄イオンをオルトリ
ン酸と反応する3価の鉄イオンに酸化させて脱リン効率
を向上させている。また、前記第3返送路17は、散気管
10の上方に配設され、散気管10から放出される空気によ
り接触材9に向かって案内されるようになっている。
【0020】而して、家庭等から排出された汚水は、流
入路2から第1嫌気濾床槽1に流入し、第1嫌気濾床3
によって汚水中のトイレットペーパー等の比較的粗大な
固形物や夾雑物が除去され、除去した固形物、夾雑物及
び第1嫌気濾床3を通過する汚水を嫌気性微生物の働き
により嫌気分解してBODを低減させ、有機性の窒素を
アンモニア性の窒素に嫌気分解する。
【0021】第1嫌気濾床槽1にて嫌気分解された汚水
は、第1移流路5を介して第2嫌気濾床槽4に流入し、
嫌気性微生物の働きにより有機物を嫌気分解し、BOD
を低減すると共に、有機性の窒素をアンモニア性の窒素
に嫌気分解する。
【0022】第2嫌気濾床槽4にて嫌気分解された汚水
は、第2移流路8を介して接触ばっ気槽7に流入し、散
気管10から供給される空気によって生じる対流により撹
拌されると共に、汚水中に酸素が供給される。そして、
汚水は、接触材9の表面に付着した好気性微生物の働き
により好気分解されると共に、有機リン酸塩等がオルト
リン酸に分解され、アンモニア性窒素が硝酸性窒素や亜
硝酸性窒素に分解される。
【0023】接触ばっ気槽7にて好気処理された汚水
は、接触ばっ気槽7下部に連通する第3移流路12を介し
て沈殿槽11に移流し、沈殿物と上澄み液とに分離され、
沈殿物が沈降して第3移流路12を介して接触ばっ気槽7
に戻されると共に、上澄み液は図示しない消毒装置によ
り消毒されて排水される。
【0024】また、沈殿槽11内の汚水の上澄み液の一部
は、第3返送路17を介して溶出槽16に供給され、電極か
ら溶出される鉄イオンが供給されて接触ばっ気槽7に返
送され、鉄イオンが汚水中のオルトリン酸と反応して難
溶性のリン化合物として凝集する。凝集されたリン化合
物は、散気管10から放出される空気による汚水の対流に
伴って、接触ばっ気槽7全体に分散され、接触材9に効
率よく接触して接触材9に付着した微生物に捕捉され
る。
【0025】沈殿槽11から第1嫌気濾床槽1に返送され
た汚水中の硝酸性窒素や亜硝酸性窒素は、第1嫌気濾床
槽1に存在する脱窒菌により還元され、窒素ガスとして
空気中に放散される。
【0026】尚、上記第1の実施の形態において、第2
嫌気濾床槽4から接触ばっ気槽7に第2移送管8によっ
て定量移送を行うようにしたが、図3に示す第2の実施
の形態の如く、第2嫌気濾床槽4への新たな汚水の流入
によって第2移送管8を介して接触ばっ気槽7へ流入す
る、いわゆるオーバーフローによる移送でもよい。
【0027】また、上記第1の実施の形態において、沈
殿槽11内の汚水に溶出槽16にて溶出した鉄イオンを供給
して接触ばっ気槽7に返送するよう構成したが、図4に
示す第3の実施の形態の如く、接触ばっ気槽7下部の汚
水に溶出槽16にて溶出した鉄イオンを供給して接触ばっ
気槽7上方に返送するようにしてもよい。
【0028】この構成であれば、溶出槽16を介して循環
させる汚水の量を増大させて、鉄イオンの供給量を増大
させることができると共に、接触材9に対する汚水の循
環速度を増大させて接触材9に付着した微生物がリン化
合物を捕捉する確率を増大させることができ、リン除去
能力を向上させることができる。
【0029】さらに、図5に示す第4の実施の形態の如
く、第2嫌気濾床槽4から接触ばっ気槽7への移送を、
第2嫌気濾床槽4への新たな汚水の流入によるオーバー
フローによる移送とし、且つ接触ばっ気槽7下部の汚水
に溶出槽16にて溶出した鉄イオンを供給して接触ばっ気
槽7上部に返送する構成としてもよい。
【0030】また、図6に示す第5の実施の形態の如
く、接触ばっ気槽7から第3移送路12を介して沈殿槽11
へ定量移送する構成としてもよい。
【0031】上記各実施の形態において、鉄材からなる
電極を長期にわたり溶出槽16内の汚水中に浸漬している
と、電極表面に酸化被膜が発生し、不動態化状態となっ
て鉄イオンの溶出が徐々に減少し、脱リン性能が低下す
る問題が発生する。
【0032】従って、図7に示す実施の形態の如く、鉄
材からなる一対の電極間に直流定電流を印加し、その電
流を所定時間毎に極性転換する構成とすることが好まし
い。長期にわたって使用していると、陽極側の鉄材表面
には、酸化被膜が発生するが、陰極側の鉄材表面は、陰
極側鉄材から発生する水素ガスにより洗浄され、酸化被
膜は生じない。よって、陽極側の鉄材表面に酸化被膜が
発生して鉄イオンの溶出が減少するまでの時間間隔で極
性を転換することにより、鉄イオンの溶出を略一定に維
持することができ、脱リン性能を一定に維持することが
できる。
【0033】また、この構成では、1〜1.2Aの直流
定電流を印加している。また、電流を極性転換する時間
間隔は、鉄イオン溶出理論値に対する実溶出量が約90
%以上となる約4分以上、鉄材表面に酸化被膜が発生す
る2ヶ月以内とすればよいが、極性を転換するスイッチ
ング素子の耐久性を向上させるため及び陽極側電極とな
る鉄材のみが鉄イオンの溶出により減少するのを防止し
て両電極を略均一な減少状態となるために、1週間以
内、4時間毎に極性を転換するようにしている。
【0034】また、図8に示す実施の形態の如く、電極
の少なくとも陽極側に鉄材を用い、両電極間に直流定電
流を印加し、所定時間毎にパルス状に印加電流を増大さ
せる構成としてもよい。この構成においては、パルス状
に印加電流を増大させることにより、陽極側鉄材表面に
発生した酸化被膜を剥離させることができ、鉄イオンの
溶出を略一定に維持して脱リン性能を一定に維持するこ
とができる。
【0035】上記実施の形態においては、1〜1.2A
の直流定電流を印加し、4時間当たり合計24分間の間
3〜4Aのパルス電流を印加している。
【0036】さらに、上述した2つの実施の形態の構成
を組み合わせ、図9に示す実施の形態の如く、鉄材から
なる一対の電極間に直流定電流を印加し、その電流を所
定時間毎に極性転換すると共に、パルス状に印加電流を
増大させる構成としてもよい。極性転換するまでの時間
が長い場合には、陽極側の鉄材表面に酸化被膜が生じて
おり、極性を転換することによって水素ガスにより洗浄
して酸化被膜を剥離することができるが、酸化被膜が剥
離されるまでに若干の時間を必要とし、酸化被膜が剥離
されるまでの間の電気的抵抗が大きいため、消費電力が
増大するおそれがある。
【0037】従って、上記構成としてパルス状に印加電
圧を増大させることにより陽極から陰極に転換した鉄材
表面の酸化被膜を短時間に除去することができ、消費電
力の増大を防止することができる。
【0038】上記実施の形態において、印加電流の極性
転換時期、印加電流値、印加電流を増大する時間等は、
上述の2つの実施の形態と同様にすることが好ましい。
【0039】尚、上記各実施の形態においては、電極に
鉄材を用いたが、アルミニウムを用いた構成としてもよ
い。この構成であれば、アルミニウムイオンの過剰溶出
による水不溶性の水酸化アルミニウムの発生を防止で
き、汚泥の引き抜き回数を減少させることができると共
に、過剰に溶出したアルミニウムイオンが汚水処理装置
外に排出されることによる周囲環境の悪化を防止するこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1の構成に
よれば、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンを接触ば
っ気槽に供給することにより微生物に影響を与えて処理
能力を低下させることなく、脱リン性能を向上させるこ
とができる。また、鉄イオンあるいはアルミニウムイオ
ンを接触ばっ気槽の下方に供給する構成とすることによ
り、接触ばっ気槽内の汚水の対流によって鉄イオンある
いはアルミニウムイオンを汚水中に効率よく拡散させ
て、汚水中のリン酸との反応を促進させることができる
と共に、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンがリン酸
と反応して生じたリン化合物を、汚水の対流を利用して
効率よく接触材に捕捉させることができ、脱リン性能を
向上させることができる等の効果を奏する。
【0041】本発明の請求項2の構成によれば、鉄イオ
ンあるいはアルミニウムイオンを接触ばっ気槽に供給す
ることにより微生物に影響を与えて処理能力を低下させ
ることなく、脱リン性能を向上させることができると共
に、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンは鉄あるいは
アルミニウムからなる電極から溶出するので、鉄イオン
あるいはアルミニウムイオンの溶出量を必要に応じた量
に調節することができる。また、鉄イオンあるいはアル
ミニウムイオンを接触ばっ気槽の下方に供給する構成と
することにより、接触ばっ気槽内の汚水の対流によって
鉄イオンあるいはアルミニウムイオンを汚水中に効率よ
く拡散させて、汚水中のリン酸との反応を促進させるこ
とができると共に、鉄イオンあるいはアルミニウムイオ
ンがリン酸と反応して生じたリン化合物を、汚水の対流
を利用して効率よく接触材に捕捉させることができ、脱
リン性能を向上させることができる等の効果を奏する。
【0042】本発明の請求項3の構成によれば、鉄イオ
ンあるいはアルミニウムイオンを接触ばっ気槽に供給す
ることにより微生物に影響を与えて処理能力を低下させ
ることなく、脱リン性能を向上させることができると共
に、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンは鉄あるいは
アルミニウムからなる電極から溶出するので、鉄イオン
あるいはアルミニウムイオンの溶出量を必要に応じた量
に調節することができる。また、溶出槽に沈殿槽の汚水
を供給するので、汚水処理装置中の最もきれいな汚水を
供給することになり、電極への汚泥等の付着によるイオ
ンの溶出減少による脱リン性能の低減を極力抑制するこ
とができる。さらに、鉄イオンあるいはアルミニウムイ
オンを接触ばっ気槽の下方に供給する構成とすることに
より、接触ばっ気槽内の汚水の対流によって鉄イオンあ
るいはアルミニウムイオンを汚水中に効率よく拡散させ
て、汚水中のリン酸との反応を促進させることができる
と共に、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンがリン酸
と反応して生じたリン化合物を、汚水の対流を利用して
効率よく接触材に捕捉させることができ、脱リン性能を
向上させることができる等の効果を奏する。
【0043】本発明の請求項4の構成によれば、鉄イオ
ンあるいはアルミニウムイオンを接触ばっ気槽に供給す
ることにより微生物に影響を与えて処理能力を低下させ
ることなく、脱リン性能を向上させることができると共
に、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンは鉄あるいは
アルミニウムからなる電極から溶出するので、鉄イオン
あるいはアルミニウムイオンの溶出量を必要に応じた量
に調節することができる。また、接触ばっ気槽の汚水に
イオンを供給して接触ばっ気槽に返送するので、接触ば
っ気槽へのイオンの供給量を増大させることができると
共に、接触ばっ気槽の接触材に対する汚水の循環量を増
大させて接触材がリン化合物を捕捉する確率を増大させ
ることができ、リン除去能力を向上させることができ
る。さたに、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンを接
触ばっ気槽の下方に供給する構成とすることにより、接
触ばっ気槽内の汚水の対流によって鉄イオンあるいはア
ルミニウムイオンを汚水中に効率よく拡散させて、汚水
中のリン酸との反応を促進させることができると共に、
鉄イオンあるいはアルミニウムイオンがリン酸と反応し
て生じたリン化合物を、汚水の対流を利用して効率よく
接触材に捕捉させることができ、脱リン性能を向上させ
ることができる等の効果を奏する。
【0044】本発明の請求項5の構成によれば、鉄イオ
ンあるいはアルミニウムイオンを接触ばっ気槽に供給す
ることにより微生物に影響を与えて処理能力を低下させ
ることなく、脱リン性能を向上させることができると共
に、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンは鉄あるいは
アルミニウムからなる電極から溶出するので、鉄イオン
あるいはアルミニウムイオンの溶出量を必要に応じた量
に調節することができる。また、鉄イオンあるいはアル
ミニウムイオンを接触ばっ気槽の下方に供給する構成と
することにより、接触ばっ気槽内の汚水の対流によって
鉄イオンあるいはアルミニウムイオンを汚水中により効
率よく拡散させて、汚水中のリン酸との反応を促進させ
ることができると共に、鉄イオンあるいはアルミニウム
イオンがリン酸と反応して生じたリン化合物を、汚水の
対流を利用して効率よく接触材に捕捉させることがで
き、脱リン性能を向上させることができる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の汚水処理装置を示
す系統図である。
【図2】同接触ばっ気槽の断面図である。
【図3】同第2の実施の形態の汚水処理装置を示す系統
図である。
【図4】同第3の実施の形態の汚水処理装置を示す系統
図である。
【図5】同第4の実施の形態の汚水処理装置を示す系統
図である。
【図6】同第5の実施の形態の汚水処理装置を示す系統
図である。
【図7】同溶出槽の電極に印加する直流電流のパターン
図である。
【図8】同溶出槽の電極に印加する直流電流のパターン
図である。
【図9】同溶出槽の電極に印加する直流電流のパターン
図である。
【符号の説明】
1 第1嫌気濾床槽 4 第2嫌気濾床槽 8 接触ばっ気槽 9 接触材 10 散気管 11 沈殿槽 16 溶出槽 17 第3返送管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水が流入する嫌気槽と、該嫌気槽にて
    嫌気処理された汚水が流入する接触ばっ気槽と、該接触
    ばっ気槽にて好気処理された汚水が流入する沈殿槽とを
    備え、鉄イオンあるいはアルミニウムイオンを接触ばっ
    気槽下方に供給するイオン供給手段を設けたことを特徴
    とする汚水処理装置。
  2. 【請求項2】 汚水が流入する嫌気槽と、該嫌気槽にて
    嫌気処理された汚水が流入する接触ばっ気槽と、該接触
    ばっ気槽にて好気処理された汚水が流入する沈殿槽とを
    備え、鉄材あるいはアルミニウムからなる電極から溶出
    した鉄イオンあるいはアルミニウムイオンを接触ばっ気
    槽下方に供給する溶出槽を設けたことを特徴とする汚水
    処理装置。
  3. 【請求項3】 汚水が流入する嫌気槽と、該嫌気槽にて
    嫌気処理された汚水が流入する接触ばっ気槽と、該接触
    ばっ気槽にて好気処理された汚水が流入する沈殿槽とを
    備え、前記沈殿槽の汚水に、鉄材あるいはアルミニウム
    からなる電極から溶出した鉄イオンあるいはアルミニウ
    ムイオンを供給して接触ばっ気槽下方に返送する溶出槽
    を設けたことを特徴とする汚水処理装置。
  4. 【請求項4】 汚水が流入する嫌気槽と、該嫌気槽にて
    嫌気処理された汚水が流入する接触ばっ気槽と、該接触
    ばっ気槽にて好気処理された汚水が流入する沈殿槽とを
    備え、前記接触ばっ気槽上部の汚水に、鉄あるいはアル
    ミニウムからなる電極から溶出した鉄イオンあるいはア
    ルミニウムイオンを供給して接触ばっ気槽下方に返送す
    る溶出槽を設けたことを特徴とする汚水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記溶出槽からの供給水を、接触ばっ気
    槽内の散気管より上方位置に供給する供給路を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の汚水処理装
    置。
JP9034897A 1997-03-24 1997-03-24 汚水処理装置 Withdrawn JPH10263587A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108455789A (zh) * 2018-02-08 2018-08-28 四川隆科旭环保科技有限公司 一种电化学协同膜生物污水处理装置及污水处理工艺
CN113816466A (zh) * 2020-06-18 2021-12-21 杭州晓水环保技术有限公司 用于一体化污水处理设备中的同步防腐与除磷装置及方法

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CN108455789A (zh) * 2018-02-08 2018-08-28 四川隆科旭环保科技有限公司 一种电化学协同膜生物污水处理装置及污水处理工艺
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