JPH10263454A - ダグ液回収方法およびその装置 - Google Patents

ダグ液回収方法およびその装置

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JPH10263454A
JPH10263454A JP9068697A JP6869797A JPH10263454A JP H10263454 A JPH10263454 A JP H10263454A JP 9068697 A JP9068697 A JP 9068697A JP 6869797 A JP6869797 A JP 6869797A JP H10263454 A JPH10263454 A JP H10263454A
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JP
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filtration
liquid
filtered water
dough
doug
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Application number
JP9068697A
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English (en)
Inventor
Yutaka Uemoto
豊 上本
Takashi Imaoka
孝 今岡
Hiroshi Ihara
弘士 井原
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ISHIKAWAJIMA HANYOUKI SERVICE KK
Toshiba Corp
IHI Corp
Original Assignee
ISHIKAWAJIMA HANYOUKI SERVICE KK
Toshiba Corp
IHI Corp
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Publication date
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  • Filtration Of Liquid (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液の消費量を低減するとともに、廃液処理を
効率化できるダグ液回収装置を提供する。 【解決手段】 ダグが乾燥付着したパネル11の内面に高
圧水をスプレーし、不要なダグを除去した後のダグを含
むダグ液をダグ液用タンク17に集める。ろ布23を有する
複数のろ過装置19A ,19B ,19C ,19D を設け、ダグ液
を各ろ過装置19A,19B ,19C ,19D に対してそれぞれ
ろ過方向にろ過用圧送装置18で圧送する。各ろ過装置19
A ,19B ,19C ,19D から得られるろ過水を、スプレー
用の水に再利用し、供給系統にスプレー用圧送装置53で
圧送するとともに、洗浄対象のろ過水をろ布に対してろ
過方向と逆向きに逆洗用加圧装置52で圧送し、ろ布に付
着したダグを除去して濃縮ダグ廃液とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルに付着した
不要なダグを除去することにより生じるダグ液を、ろ過
回収して再利用するダグ液回収方法およびその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーブラウン管の製造工程に
は、特開平1−320729号公報で示すように、カラ
ーブラウン管用のパネル内面に粉末状の蛍光体を塗布す
る工程が有り、この工程では塗布された粉末状の蛍光体
の余剰分を回収していた。この回収方法は、蛍光体が塗
布されたパネルを、塗布面が下向きとなるように回収容
器上に設置し、パネルから落下する余剰蛍光体を回収容
器内に設置されたフィルタで受け、さらに、このフィル
タを加振機で振動させることにより、所定の大きさ以上
の異物を除去しながら、蛍光体を回収するものである。
【0003】また、これとは別に、ダグが乾燥付着した
パネル内面に高圧水をスプレーし、不要なダグを除去す
るいわゆるダグ現像が行われる。このようなダグ現像で
は、スプレー用として多量の水が必要となる。また、ス
プレー後の水は全てダグを含む多量のダグ液となり、こ
れらに対する中和剤などを用いた廃液処理も膨大なもの
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のダ
グ現像では、スプレー用として多量の水が必要であると
ともに、多量のダグ液が生じ、その処理が煩雑である問
題を有している。
【0005】本発明は、液の消費量を低減するととも
に、廃液処理を効率化することができるダグ液回収方法
およびその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダグが乾燥付
着したパネルの内面に液をスプレーし、不要なダグを除
去することにより生じるダグ液をタンクに集め、このダ
グ液をろ材を有するろ過装置に圧送してろ過水を作り、
このろ過水を前記スプレー用の水に再利用するととも
に、このろ過水の一部を、洗浄対象となったろ過装置の
ろ材に対して、ろ過方向と逆向きに圧送し、ろ材に付着
したダグを濃縮ダグ廃液として除去するもので、ろ過装
置により、ダグ液から再利用可能なろ過水をつくるとと
もに、このろ過水の一部により洗浄対象となったろ過装
置のろ材を逆洗して濃縮ダグ廃液とするので、ダグ液を
ろ過水と濃縮ダグ廃液とに分離回収できるとともに、ろ
材を逆洗することでろ過装置の継続使用が可能になる。
【0007】また、ダグ液用のろ過装置を複数台設け、
これら複数台のろ過装置から少なくとも1台のろ過装置
を洗浄対象として選択切換えし、他のろ過用のろ過装置
によるろ過を継続しながら、洗浄対象ろ過装置のろ材に
付着したダグを除去するもので、複数台のろ過装置のう
ち少なくとも1台のろ過装置を洗浄対象とすることによ
り、他のろ過装置によるろ過を継続しながら洗浄対象ろ
過装置のろ材を逆洗することができ、ろ材の逆洗のため
ろ過設備全体を停止する必要はなく、設備全体の継続使
用が可能となる。
【0008】さらに、洗浄対象のろ過装置に対しては、
他のろ過装置とは別にダグ液をろ過方向に圧送し、この
ろ過装置のろ過水出口側にろ過水が充満した状態にて前
記ろ過方向へのダグ液圧送を停止して、このろ過装置の
ダグ液入り口側を濃縮ダグ廃液の排出側に切換え、前記
ろ過水出口側に圧力を加えて、このろ過水出口側に充満
していたろ過水をろ材に対して前記ろ過方向と逆向きに
圧送させ、ろ材に付着したダグを除去して前記濃縮ダグ
液の排出側に排出させるもので、洗浄対象のろ過装置が
自らろ過し、そのろ過水の出口側に充満させたろ過水
を、ろ材に対してろ過方向と逆向きに圧送させて逆洗す
るので、単なる流路の切換えだけで逆洗でき、特別の逆
洗装置を要することなく容易に逆洗できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のダグ液回収装置の
一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】図1において、11はカラーブラウン管用の
パネルで、このパネル11の内面には図示しないダグが乾
燥付着されており、このパネル11の内面が斜め上方を向
くように、支持機構12により支持され、図示しない回転
機構によりパネル11の面方向に沿って回転駆動される。
【0011】また、パネル11に対向してスプレー用のノ
ズル13が対向して配置され、このノズル13は最終フィル
タ14を介して管路15から供給される液である高圧水を、
パネル11の内面にスプレーする。
【0012】そして、ノズル13から高圧スプレーされ、
パネル11の内面から不要なダグを除去した使用済みのダ
グ液(水:約99%以上、ダグ:1%以下)は、支持機
構12の下方に設けられた一時的タンク16に集められ、ダ
グ液タンク17に貯留される。また、このダグ液タンク17
内に貯留されたダグ液は、昇圧ポンプを有するろ過用圧
送装置18により、複数台、たとえば4台のろ過装置19A
,19B ,19C ,19D に圧送されてろ過される。
【0013】また、これらろ過装置19A ,19B ,19C ,
19D の下部はダグ液の入口となり、上部はろ過水の出口
となる。そして、これらろ過装置19A ,19B ,19C ,19
D の内部にはそれぞれ複数個のフィルタエレメント20が
設けられている。
【0014】そして、これらフィルタエレメント20は、
図2で示すように、上下に間隔を保って配置された円板
状の支持体21,22間の外周に、ろ材としてのろ布23を円
筒状に取り付けたもので、図1で示したろ過装置19のダ
グ液の入口からろ過装置19内に圧入されたダグ液は、図
2で示した円筒状のろ布23の外周面からその表裏を貫通
してフィルタエレメント20内に入る。すなわち、ダグ液
はろ布23の表から裏に通る際にろ過され、このろ過水は
フィルタエレメント20内から、上部に設けた導出管24に
よりろ過用圧送装置18のろ過水の出口に導出される。ま
た、このろ過作用により、ダグ液中のダグ粒子はろ布23
の表面に付着する。したがって、長期間ろ過すると、図
3で示すように、フィルタエレメント20を構成する円筒
状のろ布23の外周面に多量のダグ粒子25が付着し、ろ過
効率が大幅に低下する。
【0015】これら複数台のろ過装置19A ,19B ,19C
,19D の各ダグ液の入口側およびろ過液の出口側に
は、これら複数台のろ過装置19A ,19B ,19C ,19D か
ら少なくとも1台を、ろ布23の洗浄対象として任意に選
択する選択切換装置27が設けられている。
【0016】また、たとえば4台のろ過装置19A ,19B
,19C ,19D のうち3台をろ過対象機として選択し、
1台を洗浄対象機として選択している。このように選択
切換えするための選択切換装置27は、3台のろ過対象機
を選択するダグ液の入口側のろ過選択弁28およびろ過水
の出口側のろ過選択弁29と、1台の洗浄対象機を選択す
るダグ液入り口側の洗浄選択弁30およびろ過水出口側の
洗浄選択弁31とを有する。そして、これら各ろ過選択弁
28,29および洗浄選択弁30,31は、アクチュエータ32,
33により、互いに連動して切換え駆動される。
【0017】ここで、ダグ液入り口側のろ過選択弁28
は、管路35を介してろ過用圧送装置18に通じる1個の基
端と、各ろ過装置19A ,19B ,19C ,19D のダグ液の入
口側に対応する管路36A ,36B ,36C ,36D を介して通
じる4個の切換端とを有し、内蔵する弁体によりいずれ
か3個の切換端を選択して基端との間を連通させる。た
とえば管路36B ,36C ,36D と通じる3個の切換端が選
択され、すなわちこのダグ液側のろ過選択弁28により3
台のろ過装置19B ,19C ,19D がろ過対象機として選択
され、これらろ過装置19B ,19C ,19D のダグ液の入口
側はろ過用圧送装置18に連通され、このろ過用圧送装置
18からダグ液が圧入される。
【0018】一方、ろ過水の出口側のろ過選択弁29は、
管路37を介してろ過水用の回収タンク38に通じる1個の
基端と、各ろ過装置19A ,19B ,19C ,19D のろ過水の
出口側に対応する管路39A ,39B ,39C ,39D を介して
通じる4個の切換端とを有し、それぞれ内蔵する弁体に
よりいずれか3個の切換端を選択して基端との間を連通
させる。たとえば管路39B ,39C ,39D と通じる3個の
切換端が選択されている。すなわち、このろ過水の出口
側のろ過選択弁29により、ろ過対象機として選択された
3台のろ過装置19B ,19C ,19D のろ過水の出口側がろ
過水用の回収タンク38に連通され、各ろ過装置19B ,19
C ,19D でろ過されたろ過水がこのタンク38内に回収さ
れる。
【0019】一方、ダグ液の入口側の洗浄選択弁30は1
個の基端と4個の切換端とを有する。これら切換端は、
各ろ過装置19A ,19B ,19C ,19D のダグ液の入口側に
対応する管路41A ,41B ,41C ,41D を介して連通して
いる。そして、それぞれ内蔵する弁体によりいずれか1
個の切換端を選択して基端との間を連通させる。たとえ
ば管路41A が連結された1個の切換端が選択されてい
る。すなわち、このダグ液入り口側の洗浄選択弁30によ
り1台のろ過装置19A が洗浄対象機として選択されてい
る。この洗浄選択弁30の基端に連結する管路42は、切換
弁43を介してろ過用圧送装置18に連結するとともに、切
換弁44を介してタンク45を有する濃縮ダグ廃液の排出側
46にも連結されている。
【0020】また、ろ過水の出口側の洗浄選択弁31も、
1個の基端と4個の切換端とを有する。これら各切換端
はろ過装置19A ,19B ,19C ,19D のろ過水の出口側
に、対応する管路48A ,48B ,48C ,48D を介して通じ
ている。そして、それぞれ内蔵する弁体により、いずれ
か1個の切換端を選択して基端との間を連通させる。た
とえば管路48A と通じる1個の切換端が選択されてい
る。すなわち、このろ過水の出口側においても、この洗
浄選択弁31により、ろ過装置19A が洗浄対象機として選
択されている。また、この洗浄選択弁31の基端に連結す
る管路49は弁50を介してダグ液タンク17に連結するとと
もに、弁51を介して逆洗用加圧装置52にも連結してい
る。
【0021】なお、回収タンク38に回収されたろ過水
は、昇圧ポンプを有するスプレー用圧送装置53により、
管路15を有する供給系統を介してスプレー用の最終フィ
ルタ14に供給され、ノズル13からパネル11の内面にスプ
レーされる。
【0022】また、回収タンク38には、清浄な水を補給
するための補給管路55が配管されている。
【0023】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0024】まず、ノズル13からパネル11の内面にスプ
レーされた水は、使用済みのダグ液となって一時的タン
ク16からダグ液タンク17に集められる。このダグ液はろ
過用圧送装置18により各ろ過装置19A ,19B ,19C ,19
D に圧送されるが、これら各ろ過装置19A ,19B ,19C
,19D のダグ液の入口側およびろ過液の出口側が選択
切換装置27により、3台のろ過装置19B ,19C ,19D が
ろ過対象機として選択され、1台のろ過装置19A が洗浄
対象機として選択されている。
【0025】このため、ろ過用圧送装置18によって圧送
されたダグ液は、管路35から入口側のろ過選択弁28の基
端に入り、3個の切換端から対応する管路36B ,36C ,
36Dを通って3台のろ過装置19B ,19C ,19D 内に圧入
される。そして、各ろ過装置19B ,19C ,19D 内に圧入
されたダグ液は、各ろ過装置19B ,19C ,19D の内部に
設けられたフィルタエレメント20の図2で示した円筒状
のろ布23の外周面から内側に透過する際にろ過される。
【0026】このようにしてフィルタエレメント20の内
側に流入したろ過水は、導出管24により各ろ過装置19B
,19C ,19D のろ過水出口側に導出され、対応する管
路39B,39C ,39D から出口側のろ過選択弁29の基端に
導かれ、この基端に連結している管路37を通ってろ過水
用の回収タンク38に回収される。この回収タンク38に回
収されたろ過水は補給管路55から補給される清浄水とと
もにスプレー用圧送装置53により昇圧され、管路15を通
って最終フィルタ14に圧送され、ノズル13から再びパネ
ル11の内面にスプレーされる。
【0027】一方、洗浄対象機として選択されたろ過装
置19A は、このろ過装置19A のろ布23の外周面には、長
期間の使用により図3で示すように多量のダグ粒子25が
付着している。このように多量のダグ粒子25が付着する
と、ろ過効率が大幅に低下するので、このダグ粒子25を
ろ布23の外周面から除去する必要があり、このろ過装置
19A を洗浄対象機として選択する。
【0028】このように洗浄対象機として選択された場
合、入口側の洗浄選択弁30の基端に連結された管路42
は、当初は切換弁43を開くことによりろ過用圧送装置18
に連通している。なお、このとき他方の切換弁44は閉じ
ておく。また、出口側の洗浄選択弁31の基端に連結され
た管路49は、当初は弁50を開くことによりダグ液用タン
ク17に連通している。同様に、このとき他方の弁51は閉
じておく。
【0029】このように切換弁43が開いていることによ
り、洗浄対象のろ過装置19A にはろ過用圧送装置18から
圧送されたダグ液が洗浄選択弁30に連結された管路41A
を通って圧入され、洗浄対象のろ過装置19A の内部に設
けられたフィルタエレメント20内に透過する。そして、
ろ布23の外周面には多量のダグ粒子が付着しているの
で、ろ布23によるろ過効率は極めて低いが、それでもろ
布23の内側、すなわちフィルタエレメント20の内側には
徐々にろ過水が溜り、フィルタエレメント20の内側が満
たされると、導出管24からろ過装置19A のろ過水の出口
側に流れ出る。
【0030】このとき、ろ過装置19A のろ過水の出口側
は、管路48A により出口側の洗浄選択弁31を介して管路
49に連通しており、ろ過水の出口側に流出したろ過水は
開状態の弁50を通り、ダグ液用タンク17に戻される。こ
の状態は、ダグ液用タンク17への戻り系統に設けられた
図示しないセンサにより検出されるので、この戻りが生
じた時点で、今まで開いていた弁50を閉じるとともに閉
じていた弁51を開く。
【0031】さらに、弁51を開いてからしばらくする
と、逆洗用加圧装置52側の管路にろ過水が充満するの
で、その時点でダグ液入り口側の切換弁43を閉じるとと
もに切換弁44を開く。切換弁43が閉じると、今までろ過
装置19A のダグ液入り口側から圧入されていたダグ液の
供給が停止し、ろ過装置19A のダグ液入り口側は開状態
になった切換弁43を介して、濃縮ダグ廃液の排出側46に
設けられたタンク45と連通する。すなわち、切換弁43,
44はろ過装置19A のろ過水の出口側にろ過水が充満した
状態で、このろ過装置19A のダグ液の入口側を濃縮ダグ
廃液の排出側46に切り換える機能を有する。
【0032】このように、ろ過装置19A のダグ液の入口
側が濃縮ダグ廃液の排出側46に切り換った後、逆洗用加
圧装置52を動作させ、管路48A 、洗浄選択弁31および管
路49を含むろ過装置19A のろ過水の出口側に圧力を加
え、充満したろ過水をろ過方向とは逆向きに圧送する。
そして、逆向きに圧送されたろ過水は、図3で示した導
出管24を逆向きに流れて、フィルタエレメント20を構成
する円筒状ろ布23の内側に流入し、さらに、ろ布23の裏
面側から表面側に向って、ろ過方向とは逆向きに透過し
て、いわゆる逆洗する。この逆洗に伴い、ろ布23の外周
面に付着していたダグ粒子25はろ布23から脱離して濃縮
ダグ廃液となり、管路41A 、洗浄選択弁30、管路42およ
び開状態の切換弁44を通って濃縮ダグ廃液排出側46に流
れ、タンク45に回収される。
【0033】このようにして、ろ過装置19A の出口側に
貯留されたろ過水が全て逆洗に使用され、濃縮ダグ廃液
として排出されたら、再び切換弁44および弁51を閉じる
とともに切換弁43および弁50を開いてダグ液を洗浄対象
のろ過装置19A の入口側から圧入し、逆洗用のろ過水と
なる。この後、弁50を閉じるとともに弁51開き、ろ過装
置19A の出口側にろ過水が充満した時点で切換弁43を閉
じるとともに切換弁44を開き、逆洗用加圧装置52を動作
させてろ布23に対する逆洗を繰り返す。
【0034】以後、上述した逆洗動作を数回繰り返し、
洗浄対象のろ過装置19A に対する洗浄を終了する。この
洗浄後のろ過装置19A はスタンバイ状態となって次のろ
過動作に備える。
【0035】この後、今までろ過対象機であった、たと
えばろ過装置19B のフルターエレメント20にダグ粒子25
が多量に付着した場合は、このろ過装置19B を洗浄対象
機とするように、選択切換装置27によって切り換える。
すなわち、アクチュエータ32,33により、ろ過選択弁2
8,29および洗浄選択弁30,31を切り換えて、スタンバ
イ状態のろ過装置19A を含む3台のろ過装置19A ,19C
,19D をろ過対象機として選択し、今までろ過対象機
であったろ過装置19B を洗浄対象機として選択する。
【0036】以後、3台のろ過装置19A ,19C ,19D は
ダグ液のろ過を継続し、1台のろ過装置19B には逆洗が
施され、逆洗終了後はスタンバイ状態となる。
【0037】ここで、上記実施の形態では、ろ過装置19
A ,19B ,19C ,19D によりダグ液から再利用可能なろ
過水を得て、パネル11に対するダグ除去および逆洗にそ
れぞれ用いているので、水の使用量を大幅に低減でき
る。実験によれば、絶対使用量の95%以上の節水が可
能になった。
【0038】また、中和剤などを用いた廃液処理は濃縮
ダグ廃液に対してだけ行なえばよく、従来のダグ液全て
を処理する場合に比べて処理量が大幅に低減し、処理効
率が向上する。
【0039】さらに、複数台のろ過装置19A ,19B ,19
C ,19D のうち少なくとも1台を、洗浄対象とするの
で、他はろ過を継続しながら、洗浄対象のろ布23を逆洗
することができ、ろ布23の逆洗のためにろ過設備全体を
停止する必要はなく、設備全体の継続使用が可能とな
る。
【0040】またさらに、ろ過装置19A ,19B ,19C ,
19D に対する逆洗は、自らがろ過し、その出口側に充満
させたろ過水を、ろ布23に対してろ過方向と逆向きに圧
送させるようにすれば、単に流路を切換えるだけで逆洗
が可能になり、特別の逆洗装置を要せず、容易に逆洗で
きる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ろ過装置により、ダグ
液から再利用可能なろ過水を作るとともに、このろ過水
の一部により洗浄対象となったろ過装置のろ材を逆洗し
て濃縮ダグ廃液とするので、ダグ液をろ過水と濃縮ダグ
廃液とに分離回収できるとともに、ろ材を逆洗すること
でろ過装置の継続使用が可能になり、水の消費量を大幅
に低減できるとともに、廃液処理も効率化できる。
【0042】また、複数台のろ過装置のうち少なくとも
1台のろ過装置を洗浄対象とすることにより、他のろ過
装置によるろ過を継続しながら洗浄対象ろ過装置のろ材
を逆洗することができ、ろ材の逆洗のためろ過設備全体
を停止する必要はなく、設備全体の継続使用を可能にで
きる。
【0043】さらに、洗浄対象のろ過装置が自らろ過
し、そのろ過水の出口側に充満させたろ過水をろ材に対
してろ過方向と逆向きに圧送させて逆洗するので、単な
る流路の切換えだけで逆洗でき、特別の逆洗装置を要す
ることなく容易に逆洗できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダグ液回収装置の一実施形態を示
す系統図である。
【図2】同上フィルタエレメントを示す断面図である。
【図3】同上多量のダグ粒子が付着した状態のフィルタ
エレメントを示す断面図である。
【符号の説明】
11 パネル 13 ノズル 17 ダグ液用タンク 18 ろ過用圧送装置 19A ,19B ,19C ,19D ろ過装置 23 ろ材としてのろ布 27 選択切換装置 43,44 切換弁 52 逆洗用加圧装置 53 スプレー用圧送装置
フロントページの続き (72)発明者 今岡 孝 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 井原 弘士 東京都中央区築地三丁目17番9号 石川島 汎用機サービス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダグが乾燥付着したパネルの内面に液を
    スプレーし、 不要なダグを除去することにより生じるダグ液をタンク
    に集め、 このダグ液をろ材を有するろ過装置に圧送してろ過水を
    作り、 このろ過水を前記スプレー用の水に再利用するととも
    に、 このろ過水の一部を、洗浄対象となったろ過装置のろ材
    に対して、ろ過方向と逆向きに圧送し、ろ材に付着した
    ダグを濃縮ダグ廃液として除去することを特徴とするダ
    グ液回収方法。
  2. 【請求項2】 ダグ液用のろ過装置を複数台設け、 これら複数台のろ過装置から少なくとも1台のろ過装置
    を洗浄対象として選択切換えし、 他のろ過用のろ過装置によるろ過を継続しながら、洗浄
    対象ろ過装置のろ材に付着したダグを除去することを特
    徴とする請求項1記載のダグ液回収方法。
  3. 【請求項3】 洗浄対象のろ過装置に対しては、他のろ
    過装置とは別にダグ液をろ過方向に圧送し、 このろ過装置のろ過水出口側にろ過水が充満した状態に
    て前記ろ過方向へのダグ液圧送を停止して、このろ過装
    置のダグ液入り口側を濃縮ダグ廃液の排出側に切換え、 前記ろ過水出口側に圧力を加えて、このろ過水出口側に
    充満していたろ過水をろ材に対して前記ろ過方向と逆向
    きに圧送させ、 ろ材に付着したダグを除去して前記濃縮ダグ液の排出側
    に排出させることを特徴とする請求項2記載のダグ液回
    収方法。
  4. 【請求項4】 ダグが乾燥付着したパネルの内面に液を
    スプレーするノズルと、 このノズルのスプレーにより除去された不要なダグを含
    むダグ液が集められるタンクと、 ろ剤を有する複数のろ過装置と、 前記ダグ液をろ布を有する各ろ過装置に対してそれぞれ
    ろ過方向に圧送するろ過用圧送装置と、 前記各ろ過装置から得られるろ過水を、前記スプレー用
    の水に再利用すべく、その供給系統に圧送するスプレー
    用圧送装置と、 前記複数のろ過装置のうち洗浄対象となったろ過装置の
    ろ過水を、この洗浄対象となったろ過装置のろ材に対し
    て、ろ過方向と逆向きに圧送してろ材に付着したダグを
    除去して濃縮ダグ廃液とする逆洗用加圧装置とを具備し
    たことを特徴とするダグ液回収装置。
  5. 【請求項5】 複数台のろ過装置を備え、これら複数台
    のろ過装置から少なくとも1台のろ過装置のダグ液入り
    口側およびろ過液出口側を、他のろ過装置とは異なる洗
    浄対象として、任意に選択切換えする選択切換装置を設
    けたことを特徴とする請求項4記載のダグ液回収装置。
  6. 【請求項6】 洗浄対象のろ過装置のダグ液入り口側
    を、ろ過用圧送装置に連通させるとともに、このろ過装
    置のろ過水出口側にろ過水が充満した状態にて、濃縮ダ
    グ廃液の排出側に切換える切換弁を有し、 逆洗用加圧装置は、洗浄対象のろ過装置のろ過水出口側
    にろ過水が充満した状態にて、ろ過水出口側に圧力を加
    えて、このろ過水出口側に充満していたろ過水をろ材に
    対して前記ろ過方向と逆向きに圧送させる加圧装置であ
    ることを特徴とする請求項4または5記載のダグ液回収
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008081507A1 (ja) * 2006-12-27 2008-07-10 Hirata Corporation 塗布装置及び塗布方法
CN105879471A (zh) * 2016-06-14 2016-08-24 上海奥星制药技术装备有限公司 残液回收装置、方法及制药配液系统

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