JPH10263048A - 医療用部材 - Google Patents

医療用部材

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JPH10263048A
JPH10263048A JP9076835A JP7683597A JPH10263048A JP H10263048 A JPH10263048 A JP H10263048A JP 9076835 A JP9076835 A JP 9076835A JP 7683597 A JP7683597 A JP 7683597A JP H10263048 A JPH10263048 A JP H10263048A
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JP
Japan
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interface
kgf
manufactured
bag
mitsubishi chemical
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Pending
Application number
JP9076835A
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English (en)
Inventor
Kenji Ishikawa
健次 石川
Masaomi Imai
正臣 今井
Yasunobu Zushi
泰伸 図師
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一部を破損させることにより2空間を開放する
機能を有し、界面での破損が容易で破片などの異物を生
じない、接合強度が経時的にも安定な医療用部材を提供
すること。 【解決手段】曲げ弾性率200〜50,000kgf/cm2のポリオレ
フィンあるいはオレフィン系樹脂からなり、一部を破損
させることにより2空間を開放する機能を有する部材で
あって、破損予定部の一部に互いに相溶性を有する前記
樹脂により形成された界面を有し、その界面の接合強度
が1〜30kgfであることを特徴とする医療用部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、破損予定部を有す
る医療用具に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用具や医薬品容器の中には、使用す
る直前に2種以上の液体あるいは液体状のもの(例えば
生理食塩水や薬液、血液製剤など)を混ぜて用いるもの
や薬剤を生理食塩水などの溶剤に溶かして使用するもの
などがある。これらの内容物は、あらかじめ混注してお
くと経時的な変化が生じるなどの問題や、滅菌などの工
程の際に着色したり変質するなどの問題があるため、使
用する直前に処方あるいは操作しなければならない。
【0003】このような医療用具や医薬品容器には、使
用直前までは閉じられた空間に保存されている各々の内
容物を使用時に混合する目的で、その空間の間に一部を
容易に破損できる部材を設けることがある。
【0004】また、血液製剤や腹膜透析液などのよう
に、使用直前までは閉じられた空間で保存されており、
使用時にチューブを介して無菌的に体内に送られるもの
などや、使用直前までは閉じられた空の容器であり、血
液や尿その他体液を回収する容器などについても、同様
の部材を設けている。
【0005】このような部材は、通常血液バッグや輸液
バッグ、腹膜透析液バッグなどの袋とチューブの間に取
り付けられていたり、バッグ内あるいはチューブ内に設
けられていたりする。現在、このような部材の一部はク
リックチップなどと称され、多くの医療用具や医薬品容
器に使用されている。
【0006】しかし、これら現行の部材には、以下の課
題が残されている。
【0007】単一材料からなる1回の成形で得られる部
材は、 1)容易に破損できるものでなければならないため、硬
質でかつ脆い材料を選択しなければならないことから、
材料選定の際にかなりの制約をうける。
【0008】2)操作性(折れ性)を向上させるため
に、くびれ部を設けるなどの形状の工夫が必要であり、
形状が複雑になる。
【0009】3)硬質の材料であるため、例えば血液バ
ッグや輸液バッグあるいは腹膜透析液バッグなどの軟質
の材料からなる袋とシール接着する際に、シートに傷を
つけたり破壊させることがある。
【0010】4)材料によっては一部を破損させた際、
破片が生じ異物として問題となる場合がある。
【0011】一方、相溶性を有しない異種材料からなる
二色成形で得られる部材(特開昭63−29654)
は、 1)界面を形成する両材料は熱膨張率や吸湿率が異なる
ため、温度や湿度の変化により界面に隙間が生じること
がある。
【0012】2)材料中に配合されている添加剤などの
ブリードにより界面で剥離したり、界面に化学結合が存
在しないために接合強度が経時的に低下することがあ
る。
【0013】3)界面の接合強度を一定以上維持するた
めには、界面に凹凸を設けるなど界面形状に特別な工夫
が要求される。
【0014】4)1部材に少なくとも異なる2種の材料
が必要となるため、取扱い、管理などが繁雑となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、以上の課
題を解決した、一部を破損させることにより2空間を開
放する機能を有し、界面での破損が容易で破片などの異
物を生じない、接合強度が経時的にも安定な医療用部材
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】これらの課題は以下に述
べる手段により解決される。
【0017】(1)曲げ弾性率200〜50,000kgf/cm2のポ
リオレフィンあるいはオレフィン系樹脂からなり、一部
を破損させることにより2空間を開放する機能を有する
部材であって、破損予定部の一部に互いに相溶性を有す
る前記樹脂により形成された界面を有し、その界面の接
合強度が1〜30kgfである医療用部材。
【0018】(2)前記界面が射出成形により形成され
るもので成形温度が100〜300℃である円筒形状の(1)
に記載された医療用部材。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の医療用部材は、血液バッ
グや透析液バッグなどのように、一部を破損させること
により、内容液を閉じたバッグあるいは空バッグなどと
移行用チューブなどからなる2空間を開放する機能を有
する医療用具の1部材として、袋やチューブなどに設け
られるものである。
【0020】本発明の医療用部材に使用できる材料は、
JIS K7203で測定した曲げ弾性率が200〜50,000kgf/cm2
の互いに相溶性を有するポリオレフィンあるいはオレフ
ィン系樹脂である。
【0021】ポリオレフィンとは、二重結合を1個持っ
た鎖状炭化水素あるいは2個以上の二重結合を持ったジ
エン、トリエンなどの鎖状炭化水素、すなわちオレフィ
ンから合成される高分子材料のことをいう。例えば、ポ
リオレフィンには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリブタ
ジエンなどがある。
【0022】オレフィン系樹脂とは、前記のオレフィン
を含むブレンド樹脂のことである。
【0023】ブレンドには物理的な混合の他に、ポリマ
ーアロイ、ランダム共重合、グラフト共重合、ブロック
共重合などの共重合が含まれる。オレフィン系樹脂に
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オ
レフィン共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸
三元共重合体、エチレン系アイオノマーなどエチレン共
重合体などのオレフィン共重合体などや、オレフィン系
エラストマー、オレフィンブロックを含むスチレン系エ
ラストマーなどのエラストマーなどがある。
【0024】その他に、塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリアミドイ
ミド、ポリアリレート、ポリアリルスルホン、ポリベン
ゾイミダゾール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテ
ル、メタクリル樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリ酢酸ビ
ニル、セルロースプラスチック、アリル樹脂、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂などとポリオレフィンとのブレン
ド材料などがある。勿論前記の例に挙げた材料に限定さ
れない。
【0025】オレフィン系材料では、オレフィン成分に
よる接着を考慮するとオレフィンが30%以上含むこと
が好ましい。
【0026】本発明に用いられる材料は特に熱可塑性樹
脂が適しており、その中でも安全性が高く、比較的材料
費が低いポリオレフィンの使用が好ましい。
【0027】前述の材料を使用することにより、界面を
形成する両材料の熱膨張率や吸湿率が異なっていても、
界面の一部を形成するオレフィン成分が存在することに
より接合強度が一定以上に保たれるため、隙間が生じた
り剥離を起こすことはなく、ブリードの影響も受けにく
い。まして、界面を形成する材料が同一材料のときはこ
のような問題は全く生じない。
【0028】本発明に用いられる材料は前述のように要
求される機能や物性に応じて選択できるものであるが、
界面を挟む両材料の一部には互いに相溶性を有する材
料、すなわち同種材料や相溶性を有する異種材料が存在
しなければならない。同種材料とは、同じ化学構造形態
を有するものであり品番を問わない。勿論同種材料の範
囲には同一品番すなわち同一材料を含む。異種材料とは
同種材料以外のものをさす。
【0029】この界面では意図的に結晶性や配向などが
不連続に形成されているが、界面の少なくとも一部は相
溶性を有する材料から形成されているため、単に物理的
なブロッキングやかしめだけでなく、極めて弱い化学結
合もわずかに存在することが特徴である。そのため、接
合界面に化学結合が存在しない従来の相溶性を有しない
異種材料同士の接合に必要な、いわゆるアンカー効果を
生む界面の粗面化などの処理が不要となる。勿論1種類
の材料からなる1回成形品にはこのような界面は存在し
ない。
【0030】この界面での接合強度は構成される材料の
個々の破断強度よりも低い。一般に操作性を考慮すると
要求される接合強度は、1〜30kgfであるが、特に3〜15k
gfが最も好ましい。1kgfより低い場合は接合強度が小さ
いため、意図しない時に折れてしまうことがおこり、30
kgfより高い場合は接合強度が大きいため、容易に折る
ことができず操作性が低下することになるからである。
【0031】本発明は、射出成形などにより得た成形品
を熱融着などの方法で組み立てたり、あるいは二色射出
成形などを行うことにより、成形境界面に破損予定部を
容易に設定できる。具体的には、二色射出成形、三色成
形、インサート成形、二色共押出成形などで設けること
が好ましいが、これに限定されるものではなく、射出成
形あるいは押出成形の後加工として熱融着、高周波融
着、超音波融着、溶剤接着、接着剤の使用などの接合法
で設けることもできる。
【0032】また、一部を破損させることが目的である
ため、成形境界面を十分に接着させるより、むしろ射出
成形などの成形温度や圧力などを制御して滅菌性を維持
できる気密性を保った、ブロッキングと材料の相溶性を
生かした熱融着の2つの接合形態を有した状態とする方
が望ましい。この方法により、柔軟な材料でも容易に破
損させることができ、さらに異物となりうる破片の発生
も少なくなる。
【0033】本発明の用途としては、使用する際に2種
以上の液体あるいは液体状のもの(例えば生理食塩水や
薬液、血液製剤など)を混ぜて用いたり、薬剤を生理食
塩水などの溶剤に溶かして使用するなどの医療用具や医
薬品容器、また、血液製剤や腹膜透析液、輸液その他薬
液などのように使用前までは閉じられた系で保存されて
おり使用時に無菌的に体内に送られるあるいは使用され
るなどの用途の医療用具や医薬品用具、さらに、体内あ
るいはその他の循環系、あるいは保存されている系、例
えば血液や尿など非閉鎖系から全部、あるいは一部を選
択的に取り出すための医療用具などに用いると有効であ
る。具体例としては、輸液バッグ、血液バッグ、透析液
用バッグ、骨髄バッグ、蓄尿バッグ、栄養バッグのバッ
グ内あるいは医療用チューブ内に設けると有効である。
【0034】以下に実施例を挙げ詳細に説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されない。
【0035】
【実施例】
(1)クリックチップモデルの作製 図1に示すようにA部とB部の破損予定部を成形境界面
としてそれぞれを成形する二色射出成形により、クリッ
クチップモデルを作製し、破損予定部の界面の有無を
確認した。比較例においては二色射出成形ではなく1回
の射出で成形した。
【0036】(2)曲げ試験 このクリックチップモデルの機能性(つまり折れ性)お
よび接合強度は、JIS K7203の硬質プラスチックの曲げ
試験方法の曲げ破壊強さを参考にして、東洋精機製作所
製万能試験機ストログラフ−Tを用い、試験速度を50mm
/min.、23℃、n=6で図2のように曲げ破壊強さにて評価
した。さらに、成形後2年間室温暗所に保存したものに
同様の試験を行い、経時変化を観察した。
【0037】(実施例1)A部及びB部に曲げ弾性率6,
500kgf/cm2のポリプロピレン(三菱化学製 EX6)を用い
た。
【0038】(実施例2)A部及びB部に曲げ弾性率2,6
00kgf/cm2のポリエチレン(三菱化学製UE320)を用い
た。
【0039】(実施例3)A部に曲げ弾性率6,500kgf/c
m2のポリプロピレン(三菱化学製 EX6)を、B部に曲げ
弾性率10,000kgf/cm2のポリプロピレン(三菱化学製 MG
03)を用いた。
【0040】(実施例4)A部に曲げ弾性率2,600kgf/c
m2のポリエチレン(三菱化学製UE320)を、B部に曲げ
弾性率10,000kgf/cm2のポリエチレン(三菱化学製HJ34
0)を用いた。
【0041】(実施例5)A部に曲げ弾性率12,000kgf/
cm2のオレフィン系の接着性ポリマー(三菱化学製モデ
イックP110F)を、B部に曲げ弾性率6,500kgf/cm2のポ
リプロピレン(三菱化学製 EX6)を用いた。
【0042】(実施例6)A部に曲げ弾性率200kgf/cm2
のエチレン−酢酸ビニル共重合体(三菱化学製 LV660)
を、B部に曲げ弾性率2,600kgf/cm2のポリエチレン(三
菱化学製UE320)を用いた。
【0043】(実施例7)A部にポリプロピレン(三菱
化学製 EX6)とスチレン系エラストマー(クラレ製セプ
トン2104)のブレンドからなる曲げ弾性率1,000kgf/cm2
の材料を、B部に曲げ弾性率10,000kgf/cm2のポリプロ
ピレン(三菱化学製 MG03)を用いた。
【0044】(実施例8)A部にポリプロピレン(三菱
化学製MA03HS)とオレフィン系エラストマー(三井石油
化学製タフマーA4090)のブレンドからなる曲げ弾性率1
0,000kgf/cm2の材料を、B部にはA部で用いたポリプロ
ピレンを単独で用いた。
【0045】(実施例9)図3に示すようにA部として
曲げ弾性率6,000kgf/cm2の接着性ポリマー(三菱化学製
モデイックH-410C)を押出成形してチューブを得て、そ
れを金型にインサートし、B部として曲げ弾性率46,000
kgf/cm2のポリプロピレン(宇部興産製CJ104)をインサ
ート成形して用いた。
【0046】(比較例1)曲げ弾性率6,500kgf/cm2のポ
リプロピレン(三菱化学製 EX6)を用いた。
【0047】(比較例2)曲げ弾性率2,600kgf/cm2のポ
リエチレン(三菱化学製UE320)を用いた。
【0048】(比較例3)曲げ弾性率10,000kgf/cm2
ポリプロピレン(三菱化学製 MG03)用いた。
【0049】(比較例4)曲げ弾性率10,000kgf/cm2
ポリエチレン(三菱化学製HJ340)を用いた。
【0050】(比較例5)オレフィン系の接着性ポリマ
ー(三菱化学製モデイックP110F)を用いた。
【0051】(比較例6)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(三菱化学製LV660)を用いた。
【0052】(比較例7)ポリプロピレン(三菱化学製
EX6)とスチレン系エラストマー(クラレ製セプトン21
04)のブレンドからなる材料を用いた。
【0053】(比較例8)曲げ弾性率10,000kgf/cm2
ポリプロピレン(三菱化学製MA03HS)とオレフィン系エ
ラストマー(三井石油化学製タフマーA4090)のブレン
ドからなる材料を用いた。
【0054】(比較例9)曲げ弾性率18,000kgf/cm2
ポリプロピレン(三菱化学製MA03HS)を用いた。
【0055】(比較例10)曲げ弾性率6,000kgf/cm2
接着性ポリマー(三菱化学製モデイックH-410C)を用い
た。
【0056】(比較例11)曲げ弾性率46,000kgf/cm2
のポリプロピレン(宇部興産製CJ104)を用いた。
【0057】(比較例12)平均重合度700のポリ塩
化ビニルにジオクチルフタレート(DOP)を可塑剤と
して10重量部、その他安定剤を適量配合して、定法に
従ってコンパウンド化、射出成形し、図4に示すクリッ
クチップモデルを作製した。
【0058】(比較例13)A部に比較例12で用いた
材料を、B部に曲げ弾性率6,500kgf/cm2のポリプロピレ
ン(三菱化学製 EX6)を用いて、相溶性を有しない異種
材料からなる接合界面に凹凸形状を持つクリックチップ
モデルを二色射出成形により作製した。
【0059】上述の実験結果を表1に示す
【0060】
【表1】
【0061】本実施例は図5に示すような腹膜透析液用
バッグに用いるためのクリックチップであるが、本発明
は、その他の医療用具として血液バッグなどの血液保存
容器、輸血システム用容器、血液回路用容器、輸液入り
バッグ等あるいはカテーテルや透析用チューブ等の各種
医用チューブや、人工腎臓、人工肺、人工肝臓等の人工
臓器、呼吸回路用チューブなどの呼吸回路装置関連器具
などについても、同様に使用できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、破損させる部分の材料
と、袋やチューブなどの被着体と接着する部分の材料が
同一材料とする必要がないため、これまでのように袋や
チューブなどの部材を傷つける恐れのあるような剛性の
高い材料を選択する必要はなく、適切な柔軟性の材料や
内容物などに適した材料を使用することができる。
【0063】また、被着部材やそれを構成する材料に
は、適切な柔軟性および接着性などの物性や機能を有す
る材料を選択できる。すなわち、本発明は、界面を形成
する材料を部材の要求物性や機能に応じて広い範囲から
選択でき、材料設定の幅を拡大できる極めて効果的なも
のである。
【0064】本発明により、射出成形などにより得た成
形品を熱融着などの方法で組み立てたり、あるいは二色
射出成形などで、成形境界面に破損予定部を容易に設定
できる。つまり、これまでは材料の剛性などに応じて必
要であった細かな形状設計が簡略化できる。一方、同一
材料の使用も技術的に可能であることから、材料コスト
や生産性についても大幅な改善ができる。
【0065】本発明の医療用部材を用いることにより、
その界面での破損が容易になり、破片などの異物を生じ
る可能性が著しく低下する。また、接合強度が経時的に
も安定となり、これらの界面での気密性、滅菌性に対す
る安全性が著しく高まり、経時的な影響を受けない医療
用部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクリックチップモデルの断面図
【図2】曲げ破断強さ試験方法の模式図
【図3】実施例9のクリックチップモデル
【図4】クリックチップモデルの断面図
【図5】腹膜透析液用バッグに用いた部分断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08J 5/00 CES A61J 1/00 351A B29K 23:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ弾性率200〜50,000kgf/cm2のポリオ
    レフィンあるいはオレフィン系樹脂からなり、一部を破
    損させることにより2空間を開放する機能を有する部材
    であって、破損予定部の一部に互いに相溶性を有する前
    記樹脂により形成された界面を有し、その界面の接合強
    度が1〜30kgfであることを特徴とする医療用部材。
  2. 【請求項2】前記界面が射出成形により形成されるもの
    で成形温度が100〜300℃である円筒形状の請求項1に記
    載された医療用部材。
JP9076835A 1997-03-28 1997-03-28 医療用部材 Pending JPH10263048A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348345A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Polyplastics Co 変性ポリオキシメチレン共重合体、その製造法及びこれを用いた複合成形品
JP2009012773A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Yoshino Kogyosho Co Ltd スパウト

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