JPH10262888A - 清掃具 - Google Patents

清掃具

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JPH10262888A
JPH10262888A JP7375797A JP7375797A JPH10262888A JP H10262888 A JPH10262888 A JP H10262888A JP 7375797 A JP7375797 A JP 7375797A JP 7375797 A JP7375797 A JP 7375797A JP H10262888 A JPH10262888 A JP H10262888A
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陽一 鈴木
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正道 妹尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い隙間等の清掃を確実且つ効果的に行い得
る清掃具を提供すること。 【解決手段】 清掃布3と、該清掃布3の装着される柔
軟性素材からなるヘッド部21を柄22の先端部に備え
た清掃具本体20とからなるハンディタイプの清掃具1
であり、上記ヘッド部21の周縁部に、幅が5〜50m
mの扁平状の張り出し部21aが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃布と、該清掃
布の装着される柔軟性素材からなるヘッド部を柄の先端
部に備えた清掃具本体とからなるハンディタイプの清掃
具に関し、更に詳細には、狭い隙間等の清掃を確実且つ
効果的に行い得る清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
室内清掃用の清掃具として、清掃布と、該清掃布の装着
される柔軟性素材からなるヘッド部を柄の先端部に備え
た清掃具本体とからなるハンディタイプの清掃具が提案
されている。そして、この様な清掃具として、従来よ
り、清掃布が、清掃具本体に装着された状態においてそ
の周縁に配置されるひだや房等のフラップを備えている
ものが提案されている。この様な清掃具は、キーボード
のキーの間等の狭い隙間にフラップを挿入し、埃等を吸
着させて清掃することが可能となっている。
【0003】しかし、狭い隙間等において、一層確実且
つ効果的に清掃を行い得る清掃具が要望されている。
【0004】従って、本発明の目的は、狭い隙間等の清
掃、特に狭い隙間等における埃のみならずこびりついた
汚れ等の清掃も確実且つ効果的に行い得る清掃具を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、清掃布と、該
清掃布の装着される柔軟性素材からなるヘッド部を柄の
先端部に備えた清掃具本体とからなるハンディタイプの
清掃具において、上記ヘッド部の周縁部に、幅5〜50
mmの扁平状の張り出し部を設けたことを特徴とする清
掃具を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
【0006】尚、ハンディータイプの清掃具とは、主に
柄の長さが1m以内であり、机の上や家具、又は狭い隙
間や小さなスペース等の床以外の清掃に用いられるもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、適宜、図面を参照しながら説明する。
【0008】本実施形態の清掃具1は、図1に示すよう
に、清掃布3と、該清掃布3の装着される柔軟性素材か
らなるヘッド部21を柄の先端部に備えた清掃具本体2
とから構成されるものである。
【0009】上記ヘッド部21は、図2に示すように、
清掃具本体2の柄に連設されるヘッド部本体と、該ヘッ
ド部本体の周縁に配設された扁平状の張り出し部21a
とを備えており、この張り出し部21aを細い隙間に挿
入して清掃布3を押し当てて汚れを拭き取ることができ
るようになっているものである。
【0010】上記ヘッド部本体及び上記張り出し部21
aを構成する柔軟性素材は、スポンジ状の多孔性の柔軟
性素材、又はゴム状の柔軟性素材が好ましい。上記ヘッ
ド部本体又は張り出し部21aをスポンジ状の多孔性の
柔軟性素材で作製する場合には、耐久性に優れた軟質の
発泡させた合成樹脂からなる多孔性の柔軟性素材を使用
することが特に好ましい。この様な性質を備えた好まし
い多孔性の柔軟性素材としては、例えば、発泡ポリエチ
レン、発泡ポリウレタン等の合成樹脂が挙げられる。
【0011】また、上記ヘッド部本体又は上記張り出し
部21aを上記のような合成樹脂製の多孔性の柔軟性素
材で作製する場合には、清掃布3の装着・取り外しがス
ムーズに行えるように、その表面滑性を良好なものとし
たり、変色を抑えるように表面処理を施すことが好まし
い。このような表面滑性を良好にする方法としては、例
えば、メルトーム加工(表面滑性を良好にする加工
法)、モールドコート加工等が挙げられ、また、変色を
抑えるような表面処理方法としては、例えば、インモー
ルドコート加工、黄変防止剤の練り込み、塗装等の処理
方法が挙げられる。
【0012】上記ヘッド部本体を構成する柔軟性素材と
上記張り出し部21aを構成する柔軟性素材とは同じも
のであっても、異なるものであってもよいが、上記ヘッ
ド部本体を構成する柔軟性素材は、C硬度が1〜60で
あるものが好ましく、20〜35であるものがより好ま
しく、20〜30であるのものが更に一層好ましい。
尚、C硬度とは、SRIS(日本ゴム協会規格)010
1に基づき高分子計器株式会社製ゴム硬度計C型〔アス
カー(商標)〕で測定した硬度である。上記柔軟性素材
のC硬度が上記範囲の下限未満であると、当該ヘッド部
本体がへたりやすく、汚れの程度の高い汚れが満足に落
とせなくなる。また、上記柔軟性素材のC硬度が上記範
囲の上限を超えると、清掃対象への密着性が悪くなり充
分な掃除ができなくなったり、清掃対象を傷つけたりす
るほか、清掃中に清掃布3が破れやすくなる。上記張り
出し部21aを形成する柔軟性素材について、硬さに特
に規定はないが、ヘッド部本体を構成する柔軟性素材の
C硬度と同等あるいは大きい方がこのましく、また、好
ましくはA硬度が90以下、更に好ましくはA硬度が6
0以下である。尚、A硬度とは、JIS・K6301に
基づきA型硬度計で測定した硬度である。
【0013】また、上記ヘッド部本体には、図2に示す
ように、先端部に進むにつれて肉厚が薄くなるようにテ
ーパーを設けたり、幅方向に進むにつれて側部の肉厚が
薄くなるようにテーパーを設ける(例えば、図3に示す
ように断面形状を台形状や、図9に示すように凸レンズ
状の形状に設ける)ことが好ましい。この様な形態とす
ることで、張り出し部21aの設けられている部分にお
いては、狭く深い隙間中に当該肉厚が薄くなった先端部
や側縁部を張り出し部21aとともに押し入れて清掃布
3を当接・密着させることができ、張り出し部21aの
設けられていない部分においては、コーナー部に当該肉
厚の薄くなった先端部や側縁部を押し当てて清掃布3を
密着させ、埃などがたまりやすいこれらの部分の清掃を
行うことができる。上記ヘッド部21の下面部(底面
部)は平坦とすることが好ましいが、その一部又は全面
に凹凸を設けても良い。
【0014】上記張り出し部21aは、図3に示すよう
に、ヘッド部本体と一体に形成されたものでもよく、図
11に示すように、別個に形成されたものであってもよ
い。この張り出し部21aは、ヘッド部21の周縁部全
部に設けられていても、先端部と両側縁部のみ、又は両
側縁部のみ等、周縁部の一部のみにもうけられていても
よいが、図2に示すように、先端部及び両側縁部に設け
られているのが好ましく、柄と連設されているヘッド部
の後端部には必要ない。またこの張り出し部21aは、
ヘッド部本体の一面と同一平面上に配設されているのが
好ましく、ヘッド部本体の底面部と同一平面状に配設さ
れているのがより好ましい。このように張り出し部21
aをヘッド部本体と同一平面上に配設することによっ
て、一度に清掃される面積が広くなり効率的に清掃を行
うことが可能となる。また、上記張り出し部21aは、
幅Wが5〜50mmであり、好ましくは7〜30mmで
あり、より好ましくは10〜30mmである。幅Wが5
mm未満では、狭く深い隙間に張り出し部分を十分に清
掃することができなくなり、50mm超では狭い隙間に
張り出し部を挿入し難くなり清掃もし難くなる。更に上
記張り出し部21aの厚さTは20mm以下であること
が好ましく、10mm以下であることがより好ましい。
厚さTが20mm超では、狭い隙間の清掃が十分にでき
なくなる。本明細書中における狭い隙間とは、サッシの
レールの隙間や、テレビや電子レンジの底部と床等との
隙間、コンピュータのキーボードの間とを指し、これら
の隙間は通常約20mm以下である。また、張り出し部
21aの幅Wとは、張り出し部21aのヘッド部本体と
の境界部から外側周縁までの距離である。
【0015】上記張り出し部21aは可撓性を有してい
ることが好ましい。張り出し部21aが可撓性を有して
いると、大きな曲率の曲面を清掃する際に、該張り出し
部21aを曲面に当接させて該曲面に沿った形状に変形
させて効率的に清掃することが可能となる。そしてこの
可撓性は、張り出し部21aの張り出し方向に対して垂
直に3mm変位させた時の応力が1〜2000gfとな
る程度であることが好ましく、10〜1000gfであ
ることがより好ましく、10〜500gfであることが
更に一層好ましい。該張り出し部21aの張り出し方向
に対して垂直に3mm変位させた時の応力が1gf未満
の程度の可撓性では、拭き取る力が弱くなり、確実な清
掃ができなくなる。また2000gfを越える程度の可
撓性を有すると、細かい凹凸や曲面に沿って変形し難く
なり、効率的な清掃ができなくなる。尚、上記応力は、
上記張り出し部21aを水平方向に突出させた状態にヘ
ッド部21を載置して不動状態に固定し、該張り出し部
21aに上方から荷重を付与して張り出し部21aの縁
辺を下方に3mm変位させたときの荷重である。
【0016】上記柄は、図2に示すように、先端部にヘ
ッド部21を装着可能で且つ後端部に握り手の部分を備
えたもので、握り手の部分が上記ヘッド部21を装着し
たときに当該ヘッド部21よりも高くなるように湾曲な
いし屈曲させて設けたものが好ましい。また、上記柄
は、握り手の部分を備えた柄本体と、上記ヘッド部21
を装着する部分を備えた装着部材とで構成し、これらを
組立・分解可能に設けることが好ましい。
【0017】上記柄は、伸縮自在・伸縮不能のいずれの
もので構成してもよいが、上述のように柄を湾曲ないし
屈曲させた形態とする場合において伸縮自在とするとき
には、握り手の部分を伸縮自在且つ所定位置で係止可能
としたり、ヘッド部21を装着する部分を伸縮自在且つ
所定位置で係止可能とすることが好ましい。
【0018】上記柄は、塩化ビニル、ポリプロピレン、
ABS、ポリカーボネート、アルミ若しくはその合金、
木、竹製のものが、軽量で丈夫且つ低コストであるので
好ましい。
【0019】上記ヘッド部21又は上記柄には、ヘッド
部21に装着した清掃布3を固定する第1の固定部を設
けるのが好ましい。清掃布3は袋状のものが好ましく、
この場合、図1に示すように、清掃布3の開口部近傍が
該固定部により固定されるのが好ましい。また、第1の
固定部は、清掃布3を最初に装着した場合と、清掃布3
の上下面を反転して入れ換えて装着した場合とにおい
て、当該清掃布3の開口部近傍の同じ部分で固定できる
ように配設するのが好ましい。このように清掃布3の開
口部近傍のを同じ部分で固定できるようにすることで、
上記第1の固定部に固定した開口部近傍への埃等の付着
を抑えることができるとともに当該清掃布3を裏返して
再度固定するときに第1の固定部に埃が付着したり詰ま
ったりすること、また、固定作業時の手の汚れ等を防ぐ
ことができる。
【0020】上記第1の固定部を柄に設ける場合には、
図2に示すように、ヘッド部21の上下両面部におけ
る、当該ヘッド部21に装着した清掃布3の開口部近傍
を臨む箇所に、開口部又は切欠部を設けておき、当該開
口部又は切欠部から柄に設けた固定部を露呈させるよう
に設けることが好ましい。特に、前述のように、柄を柄
本体と装着部材とで構成する場合には、第1の固定部は
装着部材に配設することが好ましい。また、第1の固定
部をヘッド部21を構成する柔軟性素材に設ける場合に
は、ヘッド部21の上下両面部における、当該ヘッド部
21に装着した清掃布3の開口部近傍を臨む箇所に、凹
部を設け、この凹部内に固定部を設けることが好まし
い。
【0021】上記第1の固定部の形態は、清掃布3の開
口部近傍を確実に固定できるものであれば、特に限定さ
れるものではないが、例えば、図2に示すように、菊座
と称される放射状のスリットを形成する可撓性の複数の
片部を備えたもの、面状ファスナーを備えたもの、又
は、嵌合凹所及び該嵌合凹所に対応した嵌合突起を備え
た挟持板をヒンジを介して設けたもの等の種々の形態が
挙げられる。尚、上記第1の固定部に代えて又は上記第
1の固定部とともに、清掃布3を、該清掃布3の一部ど
うしをヘッド部21の周囲において固定する閉塞手段を
備えたものとすることもできる。上記閉塞手段として
は、面状ファスナー(例えば、登録商標「マジックテー
プ」等、以下同じ)、表裏両表面に粘着層を有する粘着
テープ等が挙げられるが、これらの中でも、開閉が自在
で閉塞していない状態において手やヘッド部21を損傷
しにくい等の点で、面状ファスナーが好ましい。
【0022】更に、図2に示すように、上記ヘッド部2
1には、張り出し部21a又はその近傍において、装着
した清掃布3をヘッド部21に固定する第2の固定部を
設けるのが好ましい。この様に、清掃布3を張り出し部
21a又は張り出し部21a近傍において固定すること
によって、張り出し部21a近傍の清掃布3のダブつき
がなくなり、張り出し部21aとその周りの清掃布3を
スムーズに狭い隙間に差し入れることが可能となり、狭
い隙間等の清掃を一層効率的に行うことが可能となる。
上記第2の固定部は、張り出し部21aに設けるよりも
ヘッド部本体の張り出し部21a近傍に設けるのが好ま
しい。張り出し部21aに直接設けると、上記第2の固
定部により張り出し部21aの厚みが増したり、上記第
2の固定部に固定された清掃布3にギャザーがよってし
まい、張り出し部21aの狭い隙間への差し入れのスム
ーズさが減少してしまうおそれがある。ただし、粘着テ
ープの如く極めて厚みの薄い固定部であれば、張り出し
部上に第2の固定部を設けてもよい。上記第2の固定部
の形態は、清掃布3の開口部近傍を確実に固定できるも
のであれば、特に限定されるものではなく、上述の第1
の固定部に記載されるような種々の形態のものとするこ
とができる。
【0023】上記張り出し部21aについて、表面粗さ
をヘッド部本体より大きくしたり、凹凸を設けることに
よって、第2の固定部を設けなくても清掃時に清掃布と
清掃具とが滑ってダブつくのを防止したり、また、清掃
面にこびりついた汚れを掻き取るのに効果的である。
【0024】上記柄と上記ヘッド部21とは、着脱不能
に固定してもよく、着脱可能としてもよい。また、上記
ヘッド部21は、当該ヘッド部21を柄に装着した状態
において、柄(柄本体)に対して上下反転可能に設ける
事が好ましく、特に、前述のように、柄を柄本体及び装
着部材の二部材で構成する場合には、ヘッド部21を柄
に装着した状態で当該ヘッド部21を水平軸まわりに回
転可能且つ所定角度で係止可能に設け、ヘッド部21が
柄本体に対して上下反転が可能なように設けることが好
ましい。また、柄本体に、所定角度でロック可能な公知
の多関節機構を採用し、ヘッド部21の高さ位置を握り
手の部分に対して上下動できるように設け、ヘッド部2
1の高さ位置に応じて握り手の部分を反転させるように
してもよい。このように、ヘッド部21を柄に装着した
状態において、当該ヘッド部21を上下反転可能に設け
ると、未使用面と使用済み面との切り替えが簡単に行
え、清掃布3を無駄なく使用することができる上で効果
的である。
【0025】本発明の清掃具1は、上記ヘッド部21を
上記柄に装着した状態において、その重心を上記ヘッド
部21に位置させることが好ましい。このように清掃具
1の重心をヘッド部21に位置させることによって、当
該清掃具1を載置した際に、柄の後端部が載置面に着き
且つヘッド部21の先端部が上方に持ち上がった不安定
な状態となることを防ぐことができる。従って、載置し
た状態で握り手の部分を握りやすく、直ちに清掃を行う
ことが出来る。ヘッド部21に重心を位置させる手法
は、特に限定されるものではないが、例えば、柄の構造
を中空構造にする、ヘッド部21自体の密度を高くして
重くする等の手法が挙げられる。特に、柄の構造を中空
構造にすることは、柄を細くすることなく、握りやすい
太さに保つことができる点、また、清掃具1全体の軽量
化がはかれる点で効果的である。
【0026】上記清掃具1において、上記ヘッド部21
に装着する清掃布3は、上記ヘッド部21に装着可能な
ものであれば従来より公知のものを特に制限なく使用で
きるが、不織布を貼り合わせて貼り合わせ部を設け、そ
の内側に挿入空間を有する扁平な袋状に形成した清掃布
3であって、上記貼り合わせ部の外側に、非貼り合わせ
部を設けたものが清掃のし易さから特に好ましい。
【0027】上記清掃布3を構成する不織布は、吸塵性
に優れ且つ耐摩耗性に優れている繊維材料からなる不織
布が特に好ましく使用される。この様な性質を備えた好
ましい不織布としては、例えば、スパンレース不織布、
スパンボンド不織布、サクション不織布、ヒートボンド
不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。
【0028】不織布を形成する繊維組成は、貼り合わせ
の形態により適宜選定することができるが、後述のよう
に、不織布をヒートシールにより貼り合わせて清掃布3
を形成する場合には、好ましい不織布として、例えば、
清掃面側にポリエチレンテレフタレート(PET)繊維
製の不織布を使用するとともに、貼り合わせ面側にPE
T/ポリエチレン(PE)(芯/鞘)複合繊維製の不織
布を使用し、これらの不織布を、ポリプロピレン(P
P)繊維を格子状に形成したPPネットを介しウォータ
ーニードリングで不織布化したものを使用することが好
ましい。この場合、特に、貼り合わせ面側に使用する不
織布を構成する上記PET/PE(芯/鞘)複合繊維
は、PEを10〜90wt%含むものを使用することが
好ましい。
【0029】上記清掃布3の形態は、装着時において、
内部にヘッド部21が挿入される挿入空間が形成される
形態であれば特に制限されないが、例えば、図1に示す
ように、二枚の不織布を重ね合わせ、所定の幅でシール
して貼り合わせ部を設けた形態、一枚の不織布を折曲
し、折曲箇所以外の部分を所定の幅でシールして貼り合
わせ部を設け、ヘッド部21の形態に対応した挿入空間
を有する扁平な袋状に形成した形態が好ましい。特に、
挿入空間をヘッド部21の形態に対応させると、固定部
に固定した清掃布3の開口部近傍を除いた全面を余すこ
となく使用できるようにする上で効果的である。尚、上
記清掃布3としては、上述のような袋状の清掃布3が好
ましいが、例えば、ヘッド部21を包むのに充分な大き
さの長方形のシートのように、袋状でないものを用いる
ことができる。この場合は、シート状の清掃布3を用い
ると裏返すのが簡単になり、袋状の清掃布3に比べて両
面の利用が容易となる。
【0030】上記貼り合わせ部の形態は、上記ヘッド部
21の形態に応じた形態とすることが好ましく、例え
ば、先端部に角部を有する形態としたり、平面視してU
字状、V字状等の形態とすることが好ましい。また、貼
り合わせ部は、種々のシール法による他、縫合によって
も設けることができる。シール法によって貼り合わせ部
を設ける場合には、その幅を、20mm〜0.1mm、
好ましくは10mm〜1mmとすることで、所望の強度
を得ることができる。シール法には、超音波シール法、
ホットメルト接着剤を用いたシール法、ヒートシール法
等のシール法を採用することができる。これらのシール
法によって貼り合わせ部を形成する場合のシールパター
ンは、特に限定されるものではないが、好ましいシール
パターンとしては、例えば、ベタ、ストライプ、ドット
等のシールパターンが挙げられる。また、縫合によって
貼り合わせ部を設ける場合には、ミシン縫い等で用いら
れる通常の縫合法を採用することが好ましい。
【0031】また、上記清掃布3は、清掃具本体2に装
着された状態においてその周縁に配置されるフラップを
備えているものとすることができる。このフラップは、
清掃布3が不織布等を袋状や筒状に形成したものである
場合には、該不織布等の端部を利用して形成することが
でき、図1に示すように、上記貼り合わせ部の外側に非
貼り合わせ部を設け、この非貼り合わせ部を所定形状に
カットしたり、或いは切り込みを入れたりして形成する
ことができる。
【0032】貼り合わせ部の外側に設ける非貼り合わせ
部の幅は、貼り合わせ部を上記シール法によって設ける
場合には、不織布の周縁部から1mm〜50mm、好ま
しくは、5mm〜30mmとするのが好ましい。上記1
mmよりも幅が狭いと、シールされた貼り合わせ部で清
掃対象物を傷つけ易くなるほか、当該非貼り合わせ部で
の吸塵効果がほとんどなくなり、また、上記50mmを
超えると、非貼り合わせ部の腰がなくなって清掃し難く
なる。また、上記貼り合わせ部を上記縫合により設ける
場合には、不織布の周縁部から1mm〜50mm、好ま
しくは5mm〜30mmとするのが好ましい。1mmよ
りも狭いと、縫合糸がほつれやすくなるほか、当該非貼
り合わせ部の吸塵効果がなくなり、また、50mmを超
えると、非貼り合わせ部の腰がなくなって清掃し難くな
る。
【0033】上記非貼り合わせ部は、貼り合わせ部に対
応してその外側に設けることが好ましく、上述の如く、
二枚の不織布から清掃布3を形成した場合には、非貼り
合わせ部は、開口部を除く清掃布3の全周に設け、ま
た、一枚の不織布から袋状に形成した場合には、清掃布
3の周縁部の一部に設けることが好ましい。なお、非貼
り合わせ部は、貼り合わせ部に対応して設けることが好
ましいが、貼り合わせ部の外側の一部に設けても良い。
この非貼り合わせ部の外縁部の形態は、特に限定される
ものではないが、例えば、図1に示すように、連続的な
山型形状(鋸歯状)にカットした形態とすることが埃等
を効果的に付着させる上で効果的である。
【0034】上記清掃布3の開口部に、図1に示すよう
に、少なくとも一箇所以上のスリットを設けることは、
当該清掃布3の取付・取り外しを容易にする上で効果的
である。この場合、スリットの長さは、10mm〜70
mm程度とすることが好ましい。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら、具体的に説明する。
【0036】図1は、本発明の清掃具の第1の実施例を
示す斜視図であり、図2は、図1の清掃具の清掃具本体
を示す斜視図であり、図3は、図1の清掃具を示す断面
図であり、図4は、図1の清掃具の使用の状態を示す断
面図であり、図5は、図1の清掃具の他の使用の状態を
示す側面図である。
【0037】本実施例の清掃具1は、図1又は図2に示
すように、清掃布3と、該清掃布3の装着される柔軟性
素材からなるヘッド部21を柄22の先端部に備えた清
掃具本体20とからなるハンディタイプの清掃具1であ
り、上記ヘッド部21の周縁部に、幅Wが5〜50mm
の扁平状の張り出し部21aが設けられている。
【0038】上記ヘッド部21は、図2に示すように、
柄22に連設されたヘッド部本体21bと、該ヘッド部
本体21bの周縁部に配設された扁平状の張り出し部2
1aとを備えており、ヘッド部本体21b及び張り出し
部21aは、いずれも、表面にメルトーム加工が施され
た軟質エステル系ウレタンフォーム製の多孔性の柔軟性
素材(C硬度=20〜35)から構成されている。
【0039】上記ヘッド部本体21bは、平面視したと
きの形状が先端部に二つの角部を有し且つ後方に進むに
つれて幅広の六角形形状となるように設けられている。
また、上記ヘッド部本体21bは、先端部に進むにつれ
て、また、幅方向に進むにつれてそれぞれ肉厚が薄くな
るように設けられており、その断面形状は、図3にも示
すように、台形形状になっている。そして、下面部21
c及びこれに連設する周面部21dの作る角部の角度は
直角又はそれより鋭角となっている。
【0040】上記柔軟性素材のC硬度の測定に際して
は、測定面は大きさ18×44mm以上、厚み12mm
以上が好ましいが、これより薄い場合は積層して測定す
ることができる。なお、測定面がこれらの条件に合わな
い場合の測定は、決められた一定の条件(試料の厚さや
形状、試料が接している物体の状態など)のもとでの、
硬さの比較をすることで測定が可能である。
【0041】上記ヘッド部本体21bの上面部21eの
張り出し部21a近傍には、図2及び図3に示すよう
に、第2の固定部26がヘッド部本体21bの両側縁部
に対称に一対設けられている。この第2の固定部26
は、清掃布3を装着固定する清掃シート装着具(クリッ
パー)であって、筒部と天面部とから構成されており、
筒部がヘッド部本体21bに形成された嵌合孔に嵌合さ
れている。また上記天面部には菊座が設けられている。
この菊座は、可撓製の複数の片部を設けることにより、
該片部間に、放射状に延材した開き用スリットと、該開
き用スリットに連続するとともに更に鋸歯形状に形成さ
れている保持用スリットとを形成したものであり、清掃
布3を指等で押し込むだけで、清掃布3をヘッド部21
に固定できるようになっている。上記ヘッド部本体21
bの後端部には切欠部21fが形成されている。
【0042】上記張り出し部21aは、図3に示すよう
に、上記ヘッド部本体21bと一体に形成されており、
その下面部がヘッド部本体21bの下面部21cと同一
平面状に配置されている。この張り出し部21aは、該
張り出し部21aの張り出し方向に対して垂直に3mm
変位させた時の応力が150gfであるような可撓性を
有している。またこの張り出し部21aは、幅Wが10
mmで且つ厚さTが3mmとなっている。上記応力は、
直径4mmの円筒状の測定部を、その周壁が張り出し部
21aの長手方向中央部の外周縁に重なる配置し、張り
出し部21aの端部を張り出し方向にに対して垂直に3
mm変位させた時の応力である。
【0043】上記柄22は、図2に示すように、握り手
部分を備えた柄本体23と、その先端部に装着される装
着部材24とから構成されており、この装着部材24が
上記ヘッド部本体21bの切欠部21fに装着固定され
るようになっている。
【0044】柄本体23は、装着部材24を組み付けて
当該装着部材24に上記ヘッド部21を装着したとき
に、握り手の部分がヘッド部21よりも高く位置するよ
うに湾曲した形態に設けられている。また、柄本体23
は中空構造に設けられており、当該清掃具1の重心がヘ
ッド部21に位置するようになっている。またこの柄本
体23は、その先端部が平面視コ字状に形成されてお
り、かつその先端部の両側部に外方に突出する突起(図
示せず)が形成されている。
【0045】上記装着部材24は、内部が中空に成形さ
れており、上記柄本体23の先端部が後方より挿入され
るようになっている。また装着部材24の側面部には係
止孔(図示せず)が形成されており、柄本体23の先端
部が後方より挿入されると柄本体23の突起(図示せ
ず)が係止されるようになっている。上記装着部材24
の上・下面部には、上記第2の固定部26と同様の第1
の固定部25が設けられている。この装着部材24は上
記ヘッド部本体21bの上記切欠部21fに嵌め込み装
着され、第1の固定部25がヘッド部本体21bの表面
よりも窪んだ状態で切欠部21fから露出され、ヘッド
部本体21bの下面部21cが柄本体23の長さ方向と
略平行に配置されるようになっている。その結果、第1
の固定部25に清掃布3の開口部近傍3aを固定させる
と、該開口部近傍3aの表面が、ヘッド部21の表面を
覆う清掃布3の表面より窪むようになっている。
【0046】上記清掃布3は、図1に示すように、周縁
部が連続的な山型状にカットされた2枚のスパンレース
不織布が、ヒートシールによって貼り合わされて挿入空
間を有する扁平な袋状に形成されたものである。本実施
例の清掃布3には、先端部に二つの角部31aを有する
形状の幅5mmの貼り合わせ部31が設けられている。
そして、この貼り合わせ部31の外側に、清掃布3の周
縁部に沿う幅10mm〜30mmの非貼り合わせ部32
が設けられてフラップ33が形成されている。また、上
記清掃布3の一側部には、スリット34が形成されてお
り、当該清掃布3の取り付け・取り外しが容易に行える
ようになしてある。
【0047】上記清掃具1を使用する際には、まず、柄
本体23、及び装着部材24から柄22を組み立てる。
次いで、装着部材24にヘッド部21を固定し、図2の
状態とする。そして、ヘッド部21を清掃布3の挿入空
間に挿入して清掃布3をヘッド部21に装着する。この
際、上記ヘッド部21の表面にメルトーム加工が施され
ているので、清掃布3の装着はスムーズに行うことがで
きる。次いで、上記第1の固定部25に清掃布3の開口
部近傍3aを押し込み、図3に示す様に、第2の固定部
26に清掃布3の貼り合わせ部31の内側を押し込ん
で、当該清掃布3をヘッド部21に固定する。
【0048】そして、比較的面積の広いテーブル、机な
どは、主として清掃布3の貼り合わせ部31の内側を利
用して、また、コンピュータのキーボードのキーの間、
サッシのレール、テレビの底部と床等との隙間等の狭い
隙間等は、該隙間等にヘッド部21の張り出し部21a
を挿入してキー等に押し当て、清掃布3の貼り合わせ部
31の内側や非貼り合わせ部32を密着させて汚れを拭
き取る。また、大きな曲率の曲面を清掃する際には、図
4に示すように、張り出し部21aを清掃布3を介して
曲面に当接させて該曲面に沿った形状に変形させて効率
的に清掃する。更に、梁や桟等の高所を清掃する際に
は、図5に示すように、清掃具1を上下逆にして、持ち
手の位置を低くした状態で、張り出し部21aを利用し
て清掃する。
【0049】清掃布3の表面の汚れがひどくなった場合
には、まず、上記第1の固定部25及び第2の固定部2
6から清掃布3を離脱し、次いで、清掃布3の開口部近
傍3aを摘んで、当該清掃布3をヘッド部21から剥が
すようにして取り外す。そして、取り外した清掃布3を
裏返しにし、再度ヘッド部21に装着することで、清掃
布3の表裏両面を無駄なく使用することができる。この
とき、フラップ33は清掃布3の内側に配置されるが、
清掃布3が張り出し部21aの周りにおいて該貼り出し
部21aに沿った形状となるので、この状態においても
狭い隙間等の内側を清掃することができる。
【0050】本実施例に係る清掃具1によれば、ヘッド
部21の周縁部が細い隙間に挿入可能な幅Wが10mm
で且つ厚さTが3mmの扁平状の張り出し部21aとな
っているので、細い隙間においても、埃を吸着するだけ
でなく汚れを拭き取ることができ、狭い隙間等の清掃を
確実且つ効果的に行うことができる。本実施例に係る清
掃具1によれば、ヘッド部21の周縁部が扁平状の張り
出し部21aとなっているので、フラップを必要とせず
に細い隙間を清掃することができ、フラップを備えない
清掃布や、フラップ33を備えた清掃布3を裏返しに装
着した状態においても細い隙間を清掃することができ
る。
【0051】本実施例に係る清掃具1によれば、張り出
し部21aが、その張り出し方向に対して垂直に3mm
変位させた時の応力が150gfであるような可撓性を
有しており、大きな曲率の曲面に沿った形状に変形可能
になっているので、大きな曲率の曲面も効率よく清掃す
ることができる
【0052】本実施例に係る清掃具1によれば、張り出
し部21aがヘッド部本体21bの下面部21cと同一
平面状に配置されているので、清掃具1を上下逆にし
て、持ち手の位置を低くした状態で、張り出し部21a
を利用して、梁や桟等の高所を容易に清掃することがで
きる。本実施例に係る清掃具1によれば、第2の固定部
26によって清掃布3が張り出し部21a近傍において
ヘッド部21に固定され、清掃布3が張り出し部21a
近傍において該張り出し部21aに沿って配置されるの
で、張り出し部21aをスムーズに狭い隙間に差し入れ
ることができ、狭い隙間等の清掃を一層効率的に行うこ
とが可能である。
【0053】図6は、本発明の清掃具の第2の実施例の
ヘッド部を示す平面図である。本実施例において図1乃
至図5に示す第1の実施例と同様の部材には同一の符号
を付し、説明は省略する。
【0054】本実施例の清掃具1では、図6に示すよう
に、ヘッド部21の先端側半分にのみ張り出し部21a
が設けられている。張り出し部21aがヘッド部21の
先端側半分のみに設けられていること以外は上記第1の
実施例と同じである。本実施例においても、上記第1の
実施例と同様の作用及び効果を得ることができる。この
様に、張り出し部21aはヘッド部21の周縁部の何れ
か一部に設けられていれば、その張り出し部21aを利
用して狭い隙間を拭くことができ、狭い隙間等の清掃を
確実且つ効果的に行うことができる。
【0055】図7は、本発明の清掃具の第3の実施例の
ヘッド部を示す断面図である。本実施例においても図1
乃至図5に示す第1の実施例と同様の部材には同一の符
号を付し、説明は省略する。
【0056】本実施例の清掃具1では、図7に示すよう
に、張り出し部21aは周面部21dから下面部21c
と平行に張り出すように配設されている。張り出し部2
1aの配設位置以外は、上記第1の実施例と同じであ
る。この様に、張り出し部21aが下面部21cと同一
平面上に配置されていなくても、その張り出し部21a
を利用して狭い隙間を拭くことができ、狭い隙間等の清
掃を確実且つ効果的に行うことができる。
【0057】図8は、本発明の清掃具の第4の実施例の
ヘッド部を示す平面図であり、図9は図8の清掃具を示
す断面図である。本実施例においても図1乃至図5に示
す第1の実施例と同様の部材には同一の符号を付し、説
明は省略する。
【0058】本実施例の清掃具1では、図8に示すよう
に、ヘッド部本体21bは先端から後方へいくに従い緩
やかに広がる平面視半円弧状をしており、また、図9に
示すように、幅方向における中心が最も厚く左右両側縁
にいくに従い薄くなった断面視紡錘形をしている。そし
て、張り出し部21aはヘッド部本体21bの左右両側
縁に連設されている。ヘッド部本体21bの形状および
張り出し部21aの配設位置以外は、上記第1の実施例
と同じである。この様に、ヘッド部本体21bの下面部
21cが平面状をしておらず、張り出し部21aがヘッ
ド部21の最も下側に配設されていなくても、張り出し
部21aを利用して狭い隙間を拭くことができ、狭い隙
間等の清掃を確実且つ効果的に行うことができる。
【0059】図10は、本発明の清掃具の第5の実施例
を示す断面図である。本実施例においても図1乃至図5
に示す第1の実施例と同様の部材には同一の符号を付
し、説明は省略する。
【0060】本実施例の清掃具1では、図10に示すよ
うに、第2の固定部26が、ヘッド部本体21bの側縁
に沿って該ヘッド部本体21bに直接穿設された溝とな
っており、この溝に清掃布3を挟持させて固定させるよ
うになっている。第2の固定部26の形態以外は、上記
第1の実施例と同じである。この様に、第2の固定部2
6としてクリッパー以外のものを用いても、清掃布3を
張り出し部21a近傍において該張り出し部21aに沿
って配置し、張り出し部21aをスムーズに狭い隙間に
差し入れることが可能となり、狭い隙間等の清掃を一層
効率的に行うことができる。
【0061】図11は、本発明の清掃具の第6の実施例
のヘッド部を示す断面図である。本実施例においても図
1乃至図5に示す第1の実施例と同様の部材には同一の
符号を付し、説明は省略する。
【0062】本実施例の清掃具1では、図11に示すよ
うに、ヘッド部本体21bを形成する断面台形状の部材
に、底面側(該断面の長底側)から薄板状の部材が固着
されて、張り出し部21aが形成されている。張り出し
部21aが、別体として形成された部材を固着すること
により形成されていること以外は上記第1の実施例と同
じである。本実施例の清掃具1においても上記第1の実
施例と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0063】次に、本第1の実施形態の清掃具1におい
て張り出し部21aの応力、幅、厚さ及び素材硬度を変
えて張り出し部の清掃効果について調べ、また張り出し
部を備えない清掃具(比較例)及び張り出し部の幅が
3mm且つ厚さが4mmであり素材硬度がA−47であ
る清掃具(比較例)を比較例として比較試験を行っ
た。清掃効果については、隙間及び曲面それぞれにおけ
る清掃効果を調べた。その結果を表1に示す。
【0064】<隙間における清掃効果>上下に20mm
の隙間をあけて対向する2つの面間について清掃し、下
側の面において清掃可能な奥行きを測定した。 <曲面における清掃効果>R=12cmの断面円弧状部
材の外側曲面に、清掃具1の張り出し部21aの張り出
し方向を該断面円弧状部材の軸線方向に対して約45゜
傾斜させた状態で当接させ、張り出し部21aの当接さ
れる外側曲面の幅(上記断面円弧状部材の軸線と直角な
方向における長さ)を測定した。
【0065】
【表1】
【0066】表1に示す結果から明らかな様に、本発明
の清掃具は、隙間、曲面を確実かつ効果的に清掃するこ
とができる。
【0067】本発明に係る清掃具は、上記実施例の清掃
具1に限定されるものではなく、清掃布3と、該清掃布
3の装着される柔軟性素材からなるヘッド部を柄の先端
部に備えた清掃具本体とからなる清掃具において、上記
ヘッド部の周縁部に、扁平状の張り出し部を設けていれ
ばよく、その寸法、形状、材質等の形態は適宜変更する
ことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る清掃具によれば、ヘッド部
の周縁部が幅5〜50mmの扁平状の張り出し部となっ
ているので、該張り出し部を細い隙間に挿入し押し当て
て汚れを拭き取ることができ、狭い隙間等の清掃を確実
且つ効果的に行うことができる。本発明に係る清掃具に
よれば、ヘッド部の周縁部が幅5〜50mmの扁平状の
張り出し部となっているので、フラップを備えてない清
掃布を用いて細い隙間を清掃することができ、フラップ
を備えた清掃布を裏返しにしたフラップのない状態にお
いても細い隙間を清掃することができる。
【0069】本発明に係る清掃具によれば、ヘッド部の
周縁部(張り出し部)が、その張り出し方向に対して垂
直に3mm変位させた時の応力が1〜2000gfであ
るような可撓性を有しているので、大きな曲率の曲面も
効率よく清掃することができる。
【0070】本発明に係る清掃具によれば、張り出し部
の幅が5〜50mmで且つ厚さが20mm以下となって
いるので、コンピューターのキーボードの隙間やサッシ
のレールの隙間、テレビと床等との隙間等が効率良く確
実に清掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃具の第1の実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】同実施例の清掃具の清掃具本体を示す斜視図で
ある。
【図3】同実施例の清掃具を示す断面図である。
【図4】同実施例の清掃具の使用の状態を示す断面図で
ある。
【図5】同実施例の清掃具の他の使用の状態を示す側面
図である。
【図6】本発明の清掃具の第2の実施例のヘッド部を示
す平面図である。
【図7】本発明の清掃具の第3の実施例のヘッド部を示
す断面図である。
【図8】本発明の清掃具の第4の実施例のヘッド部を示
す平面図である。
【図9】同実施例の清掃具を示す断面図である。
【図10】本発明の清掃具の第5の実施例を示す断面図
である。
【図11】本発明の清掃具の第6の実施例のヘッド部を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 清掃具 2 清掃具本体 3 清掃布 21 ヘッド部 21a 張り出し部 21b ヘッド部本体 22 柄 23 柄本体 24 装着部材 25 第1の固定部 26 第2の固定部 31 貼り合わせ部 32 非貼り合わせ部 33 フラップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清掃布と、該清掃布の装着される柔軟性
    素材からなるヘッド部を柄の先端部に備えた清掃具本体
    とからなるハンディタイプの清掃具において、 上記ヘッド部の周縁部に、幅5〜50mmの扁平状の張
    り出し部を設けたことを特徴とする清掃具。
  2. 【請求項2】 上記張り出し部が可撓性を有しており、
    該張り出し部をその張り出し方向に対して垂直に3mm
    変位させた時の応力が1〜2000gfであることを特
    徴とする請求項1記載の清掃具。
  3. 【請求項3】 上記張り出し部の厚さが20mm以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の清掃具。
  4. 【請求項4】 清掃布と、該清掃布の装着される柔軟性
    素材からなるヘッド部を柄の先端部に備えた清掃具本体
    とからなるハンディタイプの清掃具において、 上記ヘッド部は少なくとも1つの平面形状の清掃面を有
    し、上記ヘッド部の周縁部に扁平状の張り出し部を備
    え、上記張り出し部は、平面形状の上記清掃面と同一平
    面上の張り出し清掃面を有することを特徴とする清掃
    具。
  5. 【請求項5】 上記ヘッド部が柄の長さ方向と略平行な
    少なくとも1つの清掃面を有していることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の清掃具。
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