JPH1026245A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents

電磁弁駆動装置

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JPH1026245A
JPH1026245A JP19521396A JP19521396A JPH1026245A JP H1026245 A JPH1026245 A JP H1026245A JP 19521396 A JP19521396 A JP 19521396A JP 19521396 A JP19521396 A JP 19521396A JP H1026245 A JPH1026245 A JP H1026245A
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弘三 河野
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益弘 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁駆動用のハイサイドスイッチのオン、
オフ制御を高電圧で効率よく行うことができるようにし
た電磁弁駆動装置を提供すること。 【解決手段】 直流電源21から電力の供給を受け昇圧
して高圧電圧VPを得る昇圧回路23と、高圧電圧VP
を電磁弁SVのソレノイドコイル21へ印加するのを制
御するための電界効果トランジスタ24と、コンデンサ
41とを有し、直流電源22と昇圧回路23とによって
コンデンサ41に電界効果トランジスタ24のオン、オ
フ制御用の制御用高圧電圧VCPを充電しておき、所要
のタイミングで電界効果トランジスタ24のゲート電極
に印加するようにした。このコンデンサ41は、ソレノ
イドコイル21に誘起する負電圧を利用して充電するよ
うにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁の駆動をハ
イサイドスイッチ素子により行うようにした電磁弁駆動
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁弁を駆動する場合、その駆動回路は
電磁弁と直列に半導体スイッチング素子等を接続し、こ
の半導体スイッチング素子を外部からの制御信号によっ
てオン、オフ制御し、これにより電磁弁への励磁電流を
制御するようにした構成が一般的である。このようなス
イッチング素子は通常電磁弁のローサイドに配置される
場合が多い。しかし、自動車等で使用される電磁弁を駆
動する場合には、安全性の面からハイサイドスイッチに
て電磁弁を駆動したいという要求が強まっている。その
理由は、自動車等はボディがバッテリーの負極端子に接
続されているので、駆動線がボディとショート故障をし
た場合でもスイッチから見てアース側に電磁弁を配置し
たシステム(ハイサイドスイッチシステム)では電磁弁
が誤って付勢されることがないので安全だからである。
【0003】電磁弁をアース側に配置してこの電磁弁を
ハイサイドスイッチにより駆動するようにした構成は、
例えば特開平6−26589号公報に開示されている。
ここに開示されている電磁弁駆動回路は、図18に示さ
れるように、直流電源1の直流電圧を昇圧回路6によっ
て昇圧し、その昇圧された直流電圧を電磁弁プルアップ
用スイッチング素子であるトランジスタ2を介して電磁
弁5へプルアップ電圧として印加供給するように構成し
たものである。昇圧回路6はリアクトル7、ダイオード
8、コンデンサ9、チョッパ用NPNトランジスタ10
により構成されている。トランジスタ3、抵抗器4、逆
流阻止用ダイオード11によって構成されているのは電
磁弁5を定電流駆動するための回路である。
【0004】この回路の動作は次の通りである。トラン
ジスタ2および3をONにすると、昇圧回路6によって
昇圧されコンデンサ9に充電された電圧がトランジスタ
2を介して電磁弁5に印加される。したがって電磁弁5
には駆動に十分な大きさの電流が流れ、これにより発生
した強力な電磁力によって電磁弁5が素早く動作する。
そしてトランジスタ2をOFFにすると、抵抗器4によ
り制限された保持電流がトランジスタ3を介して電磁弁
5に流れる。かくして電磁弁5は上記保持電流による電
磁力によって一定期間保持され続ける。その後、トラン
ジスタ3をOFFにすると電磁弁5への通電が断たれて
電磁弁5が開く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ハイサイド型のスイッチをNPNトランジスタで構成し
た場合、その駆動回路は図19に示されるような構成と
なる。ここでは、トランジスタ2の駆動のためにPNP
型の別のトランジスタ12が用いられている。一般に、
電磁弁5に流れる電流を直接オン、オフするトランジス
タ2のVCE1 はその前段のトランジスタ12のVCE2
比べて大きい。例えばトランジスタ12のVCE2 は約
0.3V程度であるがトランジスタ2のVCE1 は約2.
3V程度となる。これはトランジスタ12のVCE2 とト
ランジスタ2のVBEとを加えた値となっている。したが
って、電磁弁5への電流を2Aとすると、トランジスタ
2における消費電力は4.6Wとなり、この値は無駄な
消費電力という点と発熱という点で好ましくない。さら
に、電磁弁の最低作動電圧も2.3V分上昇してしまう
という不具合を生じる。ハイサイドスイッチとしては、
この他にNチャンネル型の電界効果トランジスタ(FE
T)の使用も考えられるが、同様の問題を生じる。した
がって、Nチャンネル型のFET又はNPN型のトラン
ジスタをハイサイドスイッチ素子として効率よく使用す
るためには、電磁弁駆動電圧よりも高い電圧を作る必要
がある。
【0006】本発明の目的は、したがって、電磁弁駆動
用のハイサイドスイッチのオン、オフ制御を高電圧で効
率よく行うことができるようにして従来技術における上
述の不具合等を解決するようにした電磁弁駆動装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の特徴は、電磁弁を駆動するための電
磁弁駆動装置において、直流電源と、該直流電源から電
力の供給を受け該直流電源の出力電圧を昇圧して高圧電
圧を得る昇圧回路と、該高圧電圧を前記電磁弁のソレノ
イドコイルへ印加するのを制御するための半導体スイッ
チング素子として前記電磁弁のハイサイドに設けられた
Nチャンネル型電界効果トランジスタ又はNPN型トラ
ンジスタと、コンデンサを含み、前記直流電源と前記昇
圧回路とによって該コンデンサに前記半導体スイッチン
グ素子のオン、オフ制御用の制御用高圧電圧を充電して
おくための高圧電圧蓄積回路と、該制御用高圧電圧を所
要のタイミングで前記半導体スイッチング素子の制御電
極に印加するためのスイッチング回路とを備えた点にあ
る。
【0008】この構成によると、装置の電源を投入する
ことにより、コンデンサには直流電源と昇圧回路の両方
から充電電流が流れる。コンデンサの充電電流が直流電
源の電圧と略等しくなると直流電源からコンデンサへは
充電電流が流れなくなり、コンデンサへの充電電流は昇
圧回路からのみとなる。このようにしてコンデンサは高
圧電圧のレベルにまで充電される。しかる後、所望のタ
イミングでスイッチング回路が作動すると、コンデンサ
に蓄えられていた制御用高圧電圧が半導体スイッチング
素子の制御電極に印加されて半導体スイッチング素子が
オンとなり制御用の高圧電圧によりその導通抵抗を非常
に低い値とすることができる。この結果、半導体スイッ
チング素子における電力損を著しく小さくすることがで
きる。
【0009】請求項2の発明の特徴は、請求項1の発明
において、前記高圧電圧蓄積回路が、前記コンデンサと
並列に接続され前記コンデンサの充電電圧を規定するた
めの定電圧ダイオードと、前記直流電源と前記コンデン
サとの間に設けられた第1の充電路と、前記昇圧回路の
出力と前記コンデンサとの間に設けられた第2の充電路
とを備えて成る点にある。この構成によると、定電圧ダ
イオードの働きにより、コンデンサに過大な電圧が充電
されるのを確実に防止することができる。
【0010】請求項3の発明の特徴は、請求項2の発明
において、第1の充電路が前記コンデンサと前記直流電
源の出力との間に直列に接続された第1ダイオードと第
1抵抗器とから成り、第2の充電路が前記コンデンサと
前記昇圧回路の出力との間に直列に接続された第2ダイ
オードと第2抵抗器とから成る点にある。この回路構成
によると、直流電源からの充電電流のレベルと昇圧回路
からの充電電流のレベルとを独立して簡単に設定するこ
とができる。
【0011】請求項4の発明の特徴は、請求項1の発明
の高圧電圧蓄積回路が、定電圧ダイオードを含み前記コ
ンデンサへの充電電圧レベルを規定するための一定電圧
を発生させるための定電圧発生回路と、エミッタ回路に
前記コンデンサが接続され前記一定電圧がベースに印加
されているトランジスタ素子と、該トランジスタ素子の
コレクタと前記直流電源との間に設けられた第1の充電
路と、該トランジスタ素子のコレクタと前記昇圧回路と
の間に設けられた第2の充電路とを備えて成る点にあ
る。
【0012】この構成によると、充電電流はトランジス
タ素子を通ってコンデンサに流れ、定電圧発生回路はト
ランジスタ素子の通電制御のみを行うので、定電圧ダイ
オードに流す電流を小さくすることができ、定電圧発生
回路における電力損失及び発熱を小さくすることができ
る。
【0013】請求項5の発明の特徴は、電磁弁を駆動す
るための電磁弁駆動装置において、直流電源と、該直流
電源から電力の供給を受け該直流電源の出力電圧を昇圧
して高圧電圧を得る昇圧回路と、該高圧電圧を前記電磁
弁のソレノイドコイルへ印加するのを制御するための半
導体スイッチング素子として前記電磁弁のハイサイドに
設けられたNチャンネル電界効果トランジスタ又はNP
N型トランジスタと、コンデンサを含み、前記直流電源
と前記昇圧回路とによって該コンデンサに前記半導体ス
イッチング素子のオン、オフ制御用の制御用高圧電圧を
充電しておくための高圧電圧蓄積回路と、該制御用高圧
電圧を所要のタイミングで前記半導体スイッチング素子
の制御電極に印加するためのスイッチング回路と該直流
電源から電力の供給を受け、前記高圧電圧による前記電
磁弁の駆動が終了した後前記電磁弁の作動状態を保持す
るための一定電流を前記ソレノイドコイルに供給するた
めの定電流回路とを備え、前記半導体スイッチング素子
が非導通となって前記昇圧回路からの高圧電圧の前記ソ
レノイドコイルへの印加を遮断したときに前記ソレノイ
ドコイルに生じる自己誘導エネルギーによって前記コン
デンサの充電を行うようにした点にある。
【0014】この構成によれば、装置の電源を投入する
ことにより、コンデンサには直流電源と昇圧回路の両方
から充電電流が流れる。コンデンサの充電電流が直流電
源の電圧と略等しくなると直流電源からコンデンサへは
充電電流が流れなくなり、コンデンサへの充電電流は昇
圧回路からのみとなる。このようにしてコンデンサは高
圧電圧のレベルにまで充電される。しかる後、所望のタ
イミングでスイッチング回路が作動すると、コンデンサ
に蓄えられていた制御用高圧電圧が半導体スイッチング
素子の制御電極に印加されて半導体スイッチング素子が
オンとなり高圧電圧によりその導通抵抗を非常に低い値
とすることができる。この結果、半導体スイッチング素
子における電力損を著しく小さくすることができる。
【0015】上述の動作によってコンデンサに蓄えられ
た高圧エネルギーが消費されるが、この後、電磁弁のソ
レノイドコイルへの高圧電圧の印加が半導体スイッチン
グ素子をオフすることにより遮断されたときにソレノイ
ドコイルに生じる逆起電力によってコンデンサがすぐに
充電される。しかして、その後の昇圧回路による充電を
素早く行うことができるので、昇圧回路と直流電源のみ
に充電を頼る請求項1の発明に比べ、コンデンサを所定
レベルにまで充電するのに要する時間を短縮することが
できる。この結果、電磁弁のオン、オフ周期が短くなっ
てもこれに対応することができる。
【0016】請求項6の発明の特徴は、請求項5の発明
において、前記高圧電圧蓄積回路が、前記コンデンサと
並列に接続され前記コンデンサの充電電圧を規定するた
めの定電圧ダイオードと、前記直流電源と前記コンデン
サとの間に設けられた第1の充電路と、前記昇圧回路の
出力と前記コンデンサとの間に設けられた第2の充電路
とを備えて成る点にある。この構成によると、定電圧ダ
イオードの働きにより、コンデンサに過大な電圧が充電
されるのを確実に防止することができる。
【0017】請求項7の発明の特徴は、請求項6の発明
において、第1の充電路が前記コンデンサと前記直流電
源の出力との間に直列に接続された第1ダイオードと第
1抵抗器とから成り、第2の充電路が前記コンデンサと
前記昇圧回路の出力との間に直列に接続された第2ダイ
オードと第2抵抗器とから成る点にある。この回路構成
によると、直流電源からの充電電流のレベルと昇圧回路
からの充電電流のレベルとを独立して簡単に設定するこ
とができる。
【0018】請求項8の発明の特徴は、請求項5の発明
の高圧電圧蓄積回路が、定電圧ダイオードを含み前記コ
ンデンサへの充電電圧レベルを規定するための一定電圧
を発生させるための定電圧発生回路と、エミッタ回路に
前記コンデンサが接続され前記一定電圧がベースに印加
されているトランジスタ素子と、該トランジスタ素子の
コレクタと前記直流電源との間に設けられた第1の充電
路と、該トランジスタ素子のコレクタと前記昇圧回路と
の間に設けられた第2の充電路とを備えて成る点にあ
る。
【0019】この構成によると、充電電流はトランジス
タ素子を通ってコンデンサに流れ、定電圧発生回路はト
ランジスタ素子の通電制御のみを行うので、定電圧ダイ
オードに流す電流を小さくすることができ、定電圧発生
回路における電力損失及び発熱を小さくすることができ
る。
【0020】請求項9の発明の特徴は、各ローサイド端
がアースされている複数の電磁弁を択一的に駆動するた
めの電磁弁駆動装置において、直流電源と、該直流電源
から電力の供給を受け該直流電源の出力電圧を昇圧して
高圧電圧を得る昇圧回路と、該高圧電圧の前記複数の電
磁弁への通電を制御するための半導体スイッチング素子
として前記昇圧回路の出力に接続されたNチャンネル電
界効果トランジスタ又はNPN型トランジスタと、前記
半導体スイッチング素子がオンしたときに得られる前記
高圧電圧を前記複数の電磁弁に対して択一的に供給する
ため前記半導体スイッチング素子の出力端と前記複数の
電磁弁の各ハイサイド端との間に設けられた選択スイッ
チ回路と、 前記半導体スイッチング素子のオン、オフ
制御のための制御用高圧電圧を充電しておくコンデンサ
と、該コンデンサの一端に前記直流電源及び前記昇圧回
路から充電電流を供給するめための給電路と、該コンデ
ンサの他端とアースとの間に接続された抵抗素子と、該
制御用高圧電圧を所要のタイミングで前記半導体スイッ
チング素子の制御電極に印加するための印加制御回路と
を備えた点にある。
【0021】この構成によると、装置の電源を投入する
ことにより、コンデンサには直流電源と昇圧回路の両方
から給電路を通って充電電流が流れ込む。この場合、選
択スイッチ回路はいずれの電磁弁も選択していないた
め、コンデンサに流れ込んだ充電のための電流は抵抗素
子を通ってアースに流れ直流電源及び昇圧回路に戻る。
したがって、この抵抗素子の値は、電源を投入してから
最初の電磁弁駆動が行われる前にスイッチング素子の駆
動に必要な最低限の電圧をコンデンサに蓄積できるよう
な値に設定されるのが好ましい。
【0022】コンデンサの充電電流が直流電源の電圧と
略等しくなると直流電源からコンデンサへは充電電流が
流れなくなり、コンデンサへの充電電流は昇圧回路から
のみとなる。このようにしてコンデンサは上述の如きレ
ベルにまで充電される。しかる後、所望のタイミングで
スイッチング回路が作動すると、コンデンサに蓄えられ
ていた制御用高圧電圧が半導体スイッチング素子の制御
電極に印加されて半導体スイッチング素子がオンとなり
高圧電圧によりその導通抵抗を非常に低い値とすること
ができる。この結果、半導体スイッチング素子における
電力損を小さくすることができる。半導体スイッチング
素子のオン、オフと同期して選択スイッチ回路が動作
し、駆動すべき電磁弁のソレノイドコイルを順次選択的
に半導体スイッチング素子と接続させ、高圧電圧を複数
の電磁弁に所要の順序で順次印加することができる。
【0023】請求項10の発明の特徴は、請求項9の発
明において、前記コンデンサと並列に接続され前記コン
デンサの充電電圧を規定するための定電圧ダイオードを
設け、前記給電路が、前記直流電源と前記コンデンサの
一端との間に設けられた第1の充電路と、前記昇圧回路
の出力と前記コンデンサの一端との間に設けられた第2
の充電路とを備えて成る点にある。この構成によると、
定電圧ダイオードの働きにより、コンデンサに過大な電
圧が充電されるのを確実に防止することができる。
【0024】請求項11の発明の特徴は、請求項10の
発明において、第1の充電路が前記コンデンサと前記直
流電源の出力との間に直列に接続された第1ダイオード
と第1抵抗器とから成り、第2の充電路が前記コンデン
サと前記昇圧回路の出力との間に直列に接続された第2
ダイオードと第2抵抗器とから成る点にある。この回路
構成によると、直流電源からの充電電流のレベルと昇圧
回路からの充電電流のレベルとを独立して簡単に設定す
ることができる。
【0025】請求項12の発明の特徴は、請求項9の発
明において、定電圧ダイオードを含み前記コンデンサへ
の充電電圧レベルを規定するための一定電圧を発生させ
るための定電圧発生回路と、エミッタ回路に前記コンデ
ンサが接続され前記一定電圧がベースに印加されている
トランジスタ素子とを備え、前記給電路が該トランジス
タ素子のコレクタと前記直流電源との間に設けられた第
1の充電路と、該トランジスタ素子のコレクタと前記昇
圧回路との間に設けられた第2の充電路とを備えて成る
点にある。
【0026】この構成によると、充電電流はトランジス
タ素子を通ってコンデンサに流れ、定電圧発生回路はト
ランジスタ素子の通電制御のみを行うので、定電圧ダイ
オードに流す電流を小さくすることができ、定電圧発生
回路における電力損失及び発熱を小さくすることができ
る。
【0027】請求項13の発明の特徴は、請求項10〜
12のいずれかにおいて、定電圧ダイオードのツェナー
電圧を前記直流電源の端子電圧よりも大きくした点にあ
る。この構成によると、コンデンサへの充電が終了した
時点では直流電源からの電流供給は行われないので省電
力化が実現できる。また定電圧ダイオードと抵抗器とに
よる損失も減るのでそこでの発熱も少なくなり、定格が
小さくて安価な素子を使用することが可能となる。
【0028】請求項14の発明の特徴は、請求項9の発
明において、前記電磁弁のソレノイドコイルに発生した
逆起電力による電流が前記抵素子に流れるのを阻止する
ためのダイオードを抵抗素子と直列に接続した点にあ
る。この構成によれば、電磁弁のソレノイドコイルに生
じた逆起電力によって生じる負電圧が抵抗素子に流れて
抑制されるのを有効に防止することができ、コンデンサ
への速やかな充電を実現することができる。
【0029】請求項15の発明の特徴は、各ローサイド
端がアースされている複数の電磁弁を択一的に駆動する
ための電磁弁駆動装置において、直流電源と、該直流電
源から電力の供給を受け該直流電源の出力電圧を昇圧し
て高圧電圧を得る昇圧回路と、該高圧電圧の前記複数の
電磁弁への通電を制御するための半導体スイッチング素
子として前記昇圧回路の出力に接続されたNチャンネル
電界効果トランジスタ又はNPN型トランジスタと、前
記半導体スイッチング素子がオンしたときに得られる前
記高圧電圧を前記複数の電磁弁に対して択一的に供給す
るため前記半導体スイッチング素子の出力端と前記複数
の電磁弁の各ハイサイド端との間に設けられた選択スイ
ッチ回路と、該半導体スイッチング素子のオン、オフ制
御のための制御用高圧電圧を充電しておくコンデンサ
と、該コンデンサの一端に前記直流電源及び前記昇圧回
路から充電電流を供給するめための給電路と、該制御用
高圧電圧を所要のタイミングで前記半導体スイッチング
素子の制御電極に印加するための印加制御回路とを備
え、電源オン時に前記選択スイッチ回路を一定時間だけ
作動させて前記コンデンサの他端を前記電磁弁の少なく
とも1つのソレノイドコイルを介してアースに接続する
ようにした点にある。
【0030】この構成によると、電源オン時に選択スイ
ッチ回路が一定時間だけ作動してコンデンサの他端が少
なくとも1つのソレノイドコイルを介してアースされる
ので、コンデンサには直流電源と昇圧回路の両方から給
電路、選択スイッチ回路及びソレノイドコイルを介して
充電電流を流すことができる。コンデンサの充電電流が
直流電源の電圧と略等しくなると直流電源からコンデン
サへは充電電流が流れなくなり、コンデンサへの充電電
流は昇圧回路からのみとなる。このようにしてコンデン
サは所定のレベルにまで充電される。したがって、電源
を投入してから最初の電磁弁駆動が行われる前にスイッ
チング素子の駆動に必要な最低限の電圧をコンデンサに
蓄積できる。
【0031】しかる後、所望のタイミングでスイッチン
グ回路が作動すると、コンデンサに蓄えられていた制御
用高圧電圧が半導体スイッチング素子の制御電極に印加
されて半導体スイッチング素子がオンとなり高圧電圧に
よりその導通抵抗を非常に低い値とすることができる。
この結果、半導体スイッチング素子における電力損を小
さくすることができる。半導体スイッチング素子のオ
ン、オフと同期して選択スイッチ回路が動作し、駆動す
べき電磁弁を順次選択的に半導体スイッチング素子と接
続させ、高圧電圧を複数の電磁弁に所要の順序で順次印
加することができる。以後の動作においては、半導体ス
イッチング素子がオンからオフに切り換えられるタイミ
ングでソレノイドコイルに生じる電圧によりコンデンサ
への充電が行われる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0033】図1は本発明による電磁弁駆動装置の実施
の形態の一例を示す回路図である。図1に示した電磁弁
駆動装置20は、駆動の初期段階において電磁弁SVの
ソレノイドコイル21に高圧電圧を印加して電磁弁SV
を素早く動作させ、しかる後、電磁弁SVの動作を保持
するための所定の一定電流をソレノイドコイル21に流
す定電流駆動制御を行うようにした電磁弁駆動装置であ
る。図1において、22は直流電圧VBを供給するため
の直流電源、23は直流電圧VBを昇圧して160V程
度の高圧電圧VPを出力する昇圧回路である。昇圧回路
23の構成は図20に示した昇圧回路6と同じであるか
ら、その各部に対応する部分に同一の符号を付して説明
を省略する。
【0034】24は、昇圧回路23からの高圧電圧VP
を電磁弁SVのソレノイドコイル21に印加するための
半導体スイッチング素子として電磁弁SVのアース側と
反対側のハイサイドに設けられたNチャンネル型の電界
効果トランジスタ(FET)であり、そのソースがソレ
ノイドコイル21のハイサイド端子に接続され、そのド
レインが昇圧回路23の出力に接続されている。なお、
ソレノイドコイル21には、定電圧ダイオード25とダ
イオード26との直列回路が並列に接続されており、ソ
レノイドコイル21のローサイド端子は直接アースされ
ている。
【0035】符号27で示されるのは、電磁弁SVを定
電流駆動するための公知の構成の定電流駆動制御部であ
る。定電流駆動制御部27は、直流電源22と電磁弁S
Vのソレノイドコイル21のハイサイド端子との間に図
示の如く直列に接続された、スイッチングトランジスタ
28、電流検出抵抗器29及びダイオード30を有し、
電流検出抵抗器29の両端に生じる検出電圧が定電流回
路31に入力され、電磁弁SVが定電流駆動されるよ
う、スイッチングトランジスタ28が定電流回路31に
よってオン、オフ制御される。上述の定電流駆動のため
の制御は、定電流回路31の制御端子31Aに印加され
るドライブ制御信号DSが高レベルとなっている期間の
み実行される。
【0036】定電流駆動制御部27による定電流駆動に
先立って所定の一定期間だけ電磁弁SVを高圧電圧VP
によって高速動作させるべく、Nチャンネル型の電界効
果トランジスタ24を上記所定の一定期間だけオンさせ
るための制御用高圧電圧VCPを出力するためのスイッ
チング素子駆動回路32が設けられている。
【0037】図2には、スイッチング素子駆動回路32
の詳細回路図が示されている。スイッチング素子駆動回
路32は、コンデンサ41を含み、直流電源22と昇圧
回路23とによってコンデンサ41にNチャンネル型の
電界効果トランジスタ24のオン、オフ制御用の制御用
高圧電圧VCPを充電しておくための高圧電圧蓄積回路
40と、該制御用高圧電圧VCPを所要のタイミングで
Nチャンネル型の電界効果トランジスタ24のゲート電
極に印加するためのスイッチング回路50とを有してい
る。
【0038】先ず高圧電圧蓄積回路40について説明す
ると、42はコンデンサ41と並列に接続された定電圧
ダイオードであり、定電圧ダイオード42によってコン
デンサ41の充電電圧がそのツェナー電圧以下に抑えら
れる。ダイオード43、44及び抵抗器45、46は、
直流電源22及び昇圧回路23からコンデンサ41へ充
電電流を流すための充電路を形成している。
【0039】スイッチング回路50は、その制御入力端
子50Aに印加される高圧制御信号HSが高レベルとな
っている間だけ高圧電圧VCPをNチャンネル型の電界
効果トランジスタ24のゲート−ソース間に印加するた
めの回路であり、スイッチングトランジスタ51、52
及び抵抗器53〜56が図示の如く接続されて成ってい
る。
【0040】次に、図3〜図5を参照して高圧電圧蓄積
回路40の動作について説明する。電磁弁駆動装置20
の電源がオンとなった直後はコンデンサ41の充電電圧
は零ボルトであるから、図3に示されるように、ダイオ
ード43と抵抗器46とから成る第1の充電路による直
流電源22からの充電電流IAと、ダイオード44と抵
抗器45、46とから成る第2の充電路による昇圧回路
23からの充電電流IBとによってコンデンサ41は素
早く充電される。このとき電界効果トランジスタ24は
オフとなっている。上述した充電動作は、コンデンサ4
1の充電電圧である高圧電圧VCPが直流電圧VBから
ダイオード43における電圧降下分を差し引いた電圧V
B’になるまで続けられる。
【0041】高圧電圧VCPの値が直流電圧VBからダ
イオード43における電圧降下分を差し引いた電圧V
B’に達すると、直流電源22からの充電は不可能とな
り、図4に示されるように昇圧回路23による充電電流
IBのみとなる。そして、高圧電圧VCPの値が定電圧
ダイオード42のツェナー電圧VZ1にまで達すると、
昇圧回路23からの電流は定電圧ダイオード42に流れ
込むようになり、直流電源22の充電動作が完了するこ
とになる。
【0042】以上のように、電磁弁SVを駆動する前は
電磁弁SVのソレノイドコイル21を通して充電電流I
A、IBがコンデンサ41に流れ、コンデンサ41を充
電する。この充電電流がソレノイドコイル21に流れる
ことによって電磁弁SVが作動することがないよう、抵
抗器46の値が適宜に定められている。
【0043】図5には、電磁弁駆動装置20の電源をオ
ンとしたときからの時間の経過に従って高圧電圧VCP
が増大していく様子が示されている。以上の説明から判
るように、VCP<VB’の範囲ではコンデンサ41に
は充電電流IA及びIBが流れ込むので高圧電圧VCP
のレベルは急速に上昇するが、VCP≧VB’となる
と、充電電流IBのみとなるため高圧電圧VCPの上昇
率は小さくなり、VCP=VZ1となったところで充電
が停止される。したがって、VZ1をVBよりも大きく
設定しておけばコンデンサ41への充電が完了した場合
直流電源22からコンデンサ41への充電電流が流れる
ことがなく、省電力化を実現することができる。また、
定電圧ダイオードと抵抗器とにおける電力損失も減少す
るので、それらの発熱を抑制することができ、定格を小
さくして安価な素子を使用することが可能となる。
【0044】図2に戻ると、高圧制御信号HSが高レベ
ルとなった場合スイッチング回路50のスイッチングト
ランジスタ51、52が共にオンとされ、高圧電圧VC
Pを電界効果トランジスタ24のゲート−ソース間に印
加することができる。電界効果トランジスタ24は制御
用高圧電圧VCPに応答して素早くオンとなり、高圧電
圧VPが電界効果トランジスタ24を介してソレノイド
コイル21のハイサイド端子に印加される。このとき、
電界効果トランジスタ24のソース電極の電位は高圧電
圧VPと同じになるが、ソース電極はコンデンサ41の
負側の端子と接続されているので、コンデンサ41の正
側の端子の電位は高圧電圧VPと高圧電圧VCPとの和
に等しくなり、電界効果トランジスタ24をオンし続け
ることができる。
【0045】この場合、コンデンサ41の端子電圧は1
0V以上であれば電界効果トランジスタ24のオン抵抗
を充分に小さくすることができ、例えば0.1Ω程度と
することが可能である。しかるに、ソレノイドコイル2
1に流れる電流を2Aとすれば電界効果トランジスタ2
4での消費電力は2×2×0.1=0.4(W)とな
り、既に説明した従来の構成による場合の典型的な一例
である4.6(W)と比べて電界効果トランジスタ24
における消費電力を1/10程度にまで減少できること
が判る。NPN型トランジスタを代わりに用いた場合も
同様である。
【0046】次に、図6を参照しながら図1に示した電
磁弁駆動装置20の動作について説明する。図6におい
て、(A)は電磁弁SVを駆動するための駆動期間を示
す駆動入力信号S、(B)は高圧制御信号HS、(C)
はドライブ制御信号DSである。高圧制御信号HS及び
ドライブ制御信号DSは、いずれも駆動入力信号Sに応
答して公知の手段により作られる信号であり、図示の例
では、高圧制御信号HSは駆動入力信号Sの立上りから
時間taだけのパルス巾を有している。ドライブ制御信
号DSは、高圧制御信号HSの立下りから時間tbが経
過してから立上り駆動入力信号Sの立下りと同時に立下
るパルス信号となっている。
【0047】すでに詳述したように、高圧制御信号HS
がT=T1においてスイッチング素子駆動回路32に印
加されると、これにより制御用高圧電圧VCPが電界効
果トランジスタ24のゲート−ソース間に印加され、昇
圧回路23からの高圧電圧VPが電磁弁SVのソレノイ
ドコイル21に電磁弁印加電圧VSとして印加される。
図6の(D)は電磁弁印加電圧VSのレベル変化の様子
を示し、図6の(E)はソレノイドコイル21に流れる
電磁弁電流ISのレベル変化の様子を示している。
【0048】T1において高圧電圧VPがソレノイドコ
イル21に印加された直後にあっては電磁弁印加電圧V
Sのレベルは急激に増大するが、コンデンサ9からの電
荷の放出とともにそのレベルは徐々に低下する。一方、
電磁弁電流ISのレベルは、そのインダクタンス分のた
めに時間の経過に従って徐々に増大する。このように、
T=T1において高圧電圧VPがソレノイドコイル21
に印加されることにより電磁弁SVは高速で作動せしめ
られ、素早く所定の作動状態に入ることができる。
【0049】T=T2において高圧制御信号HSが低レ
ベルに変化すると、電界効果トランジスタ24がオフと
なる。この結果、ソレノイドコイル21に逆起電力が発
生し電磁弁印加電圧VSは負の値となる。ここで、ドラ
イブ制御信号DSが立上るT3までの間電磁弁印加電圧
VSのレベルが略一定の負の値になっているのは、定電
圧ダイオード25の働きによるものであり、この値は例
えば−60Vに選ぶことができる。T1<T<T2にお
いては電磁弁電流ISのレベルが急激に低下することに
なる。しかし、電磁弁SVは所定の作動状態に保たれた
ままである。
【0050】T=T3においてドライブ制御信号DSが
高レベルとなると定電流駆動制御部27が動作を開始
し、電磁弁SVが定電流駆動状態に入る。定電流駆動は
電流検出抵抗器29に流れる電流が一定値となるように
スイッチングトランジスタ28を定電流回路31によっ
てオン、オフ制御することにより行われる。なお、定電
流回路31にはフライホイール回路(図示せず)が内蔵
されているのでスイッチングトランジスタ28がオフに
なった場合もソレノイドコイル21の両端に大きな負の
電圧が発生することがなく、電磁弁電流ISも略一定値
に保たれている。
【0051】T=T4において電磁弁SVの駆動が終了
すると、ドライブ制御信号DSの立下りタイミングで定
電流回路31の動作が禁止され、フライホイール回路も
作動しなくなるため、ソレノイドコイル21の両端には
負の大きな電圧が発生することになる。これはT=T2
において負の電圧が生じるのと同様の理由による。そし
て、電磁弁電流ISは急速に減少し、零となる。
【0052】次に、図7及び図8を参照して、スイッチ
ング素子駆動回路32のコンデンサ41の充電動作につ
いて説明する。コンデンサ41に充電された制御用高圧
電圧VCPは、T1<T<T2の間電界効果トランジス
タ24をオンしておくために使用され、これにより電荷
が流出し、制御用高圧電圧VCPのレベル低下をもたら
す。コンデンサ41の充電動作は、駆動入力信号Sが高
レベルとなっている期間中においては次のようにして行
われる。T1〜T2までの間はコンデンサ41の電荷は
流出し、図8の(C)に示されるようにこの期間中にお
いては制御用高圧電圧VCPのレベルは時間の経過と共
に低下する。そして、T2においてソレノイドコイル2
1に負の大きな電圧が生じ、この負高圧により定電圧ダ
イオード42の負側の端子は大きな負電位となるため、
直流電源22及び昇圧回路23の電圧が上昇したのと同
じ効果が生じ、大きな充電電流IA、IBがコンデンサ
41に流れ、コンデンサ41を急速に充電させることが
できる。したがって、T2の直後から制御用高圧電圧V
CPのレベルが急激に大きくなり、定電流駆動に入った
時点でコンデンサ41の充電を略完了させることができ
る。
【0053】このように、電磁弁SVの1回の駆動によ
って放電したコンデンサ41の電荷はその電磁弁SVの
駆動の間に再び充電されるので、次の電磁弁駆動がすぐ
必要となった場合においても電界効果トランジスタ24
を予定通り確実にオンさせることができる。
【0054】この構成によれば、Nチャンネル型の電界
効果トランジスタ24でソレノイドコイル21への電圧
印加をスイッチングするために生じる電界効果トランジ
スタでの電力損失を極めて小さくすることができる。さ
らに、最低作動電圧の確保が容易となる。すなわち、電
界効果トランジスタにおける電圧降下を例えば0.1Ω
×2A=0.2V程度に抑えることができるので、最低
作動電源電圧を低くすることができる。
【0055】電磁弁駆動が開始されると、電磁弁SVの
ソレノイドコイル21に生じる逆起電力を利用して短時
間でコンデンサ41の充電が可能となる。この結果、駆
動周期を短くすることができる。なお、電磁弁駆動前で
も直流電源22と昇圧回路23との併用による充電によ
り短時間でなおかつ、電源電圧VB以上の電圧にコンデ
ンサ41を充電できる。
【0056】図9には、図2に示した高圧電圧蓄積回路
40の変形例が示されている。図9に示した高圧電圧蓄
積回路40Aは、図2に示されている抵抗器46を省略
し、ダイオード43と直列に抵抗器47を設けた構成で
ある。この構成によれば、ダイオード43と抵抗器47
とによる充電路に流す充電電流と、ダイオード44と抵
抗器45とによる充電路に流す充電電流を独立して簡単
に調節することができる。
【0057】図10には、図2に示した高圧電圧蓄積回
路40のさらに他の変形例が示されている。図10に示
した高圧電圧蓄積回路40Bは、トランジスタ48と抵
抗器49とを図示の如く接続したものである。この構成
によると、充電電流をトランジスタ48を介してコンデ
ンサ41に流すので、抵抗器46及び定電圧ダイオード
42に流す電流は定電圧ダイオード42に所定の一定電
圧を発生させるに足る電流を流すだけでよいので、抵抗
器46の値を大きくすることができ、ここでの電力消費
を小さく抑えることができる。この構成においても、コ
ンデンサ41の充電電圧が定電圧ダイオード42のツェ
ナー電圧に達すると、抵抗器49及びトランジスタ48
を介しての充電動作が停止することになる。
【0058】図11には、本発明による電磁弁駆動装置
の他の実施の形態の一例が示されている。図11に示す
電磁弁駆動装置60は、複数の電磁弁SV1、SV2
を、相互に重複することのない第1駆動入力信号S1と
第2駆動入力信号S2とによりそれぞれ駆動するように
した構成である。電磁弁駆動装置60による電磁弁SV
1、SV2の各駆動は図1に示した電磁弁駆動装置20
による場合と同じであり、電磁弁駆動装置60は、駆動
する電磁弁の選択を行うための選択スイッチ回路61を
有している点、及び第1及び第2駆動入力信号SV1、
SV2に応答して高圧制御信号HS、ドライブ制御信号
DS及び選択スイッチ回路61の制御のための第1及び
第2選択制御信号SL1、SL2を発生させる信号発生
回路62を備えている点でのみ電磁弁駆動装置20と異
なっている。したがって、図11の各部において図2の
各部と同一の部分には同一の符号を付し、それらの説明
を省略する。
【0059】選択スイッチ回路61は、第1及び第2駆
動入力信号SV1、SV2に対応して設けられたサイリ
スタ63、64から成り、それらのトリガ入力端子63
A、64Aに第1及び第2選択制御信号SL1、SL2
がそれぞれ付加される構成となっている。本実施の形態
では、第1及び第2選択制御信号SL1、SL2の各立
上りエッジにおいて対応するサイリスタが導通状態とさ
れてその高レベル期間中導通状態が保持される構成にな
っている。なお、信号発生回路62によって得られる第
1及び第2選択制御信号SL1、SL2はそれぞれ第1
及び第2駆動入力信号S1、S2と同じ信号であり、高
圧制御信号HS、ドライブ制御信号DSは、第1及び第
2駆動入力信号S1、S2にそれぞれ対応して得られる
ようになっている。
【0060】図12には、スイッチング素子駆動回路3
2’の詳細回路図が示されている。スイッチング素子駆
動回路32’は、図2に示したスイッチング素子駆動回
路32と基本的には全く同じであるが、電源投入直後に
おけるコンデンサ41の充電を第1及び第2電磁弁SV
1、SV2の各ソレノイドコイル211、212を介さ
ずに流すことができるよう、コンデンサ41の負側の端
子とアースとの間に抵抗器RBを設けた点でのみスイッ
チング素子駆動回路32と異なっているのみである。し
たがって、図12の各部のうち図2の各部と対応する部
分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
【0061】次に、図13を参照しながら図11に示す
電磁弁駆動装置60の動作について説明する。T=TA
において電磁弁駆動装置60の電源を投入すると、コン
デンサ41への充電が抵抗器RBを介して実行される。
このことを図14及び図15を参照して説明すると、電
源投入直後は第1及び第2駆動入力信号S1、S2のい
ずれも出力されておらず、サイリスタ63、64はいず
れもオフ状態となっている。この状態で直流電圧VB及
び高圧電圧VPが高圧電圧蓄積回路40’に印加される
ので、これらによる充電電流I1、I2がコンデンサ4
1に流れ、コンデンサ41を通った電流は抵抗器RBを
介してアースに流れることになる。このようにしてコン
デンサ41の端子電圧である制御用高圧電圧VCPが直
流電圧VBからダイオード43における電圧降下分を差
し引いた電圧VB’にまで上昇すると直流電源22から
の充電電流I1はコンデンサ41に流れなくなり、昇圧
回路23からの充電電流I2のみとなる(図15)。こ
のようにして、コンデンサ41は所定の大きさの制御用
高圧電圧VCPに充電される(図13(K))。
【0062】T=TBにおいて第1駆動入力信号S1の
レベルが立上ると、第1選択制御信号SL1が出力さ
れ、これによりサイリスタ63がオンとなる(図13
(A)、(E))。第1駆動入力信号S1の入力によ
り、これに対応してドライブ制御信号DS及び高圧制御
信号HSが図6において図示して説明したのと同様にし
て出力される。この結果、電磁弁駆動装置20の場合と
同様にして先ずTB〜TCの期間制御用高圧電圧VCP
により電界効果トランジスタ24がオンとされ、第1電
磁弁SV1が高速で作動し、TD〜TEの期間定電流駆
動が実行される。なお、この場合においても、TCにお
いてソレノイドコイル211に生じる逆起電力によりコ
ンデンサ41が素早く充電されることになる(図13
(K)参照)。そして、T=TFにおいて第2駆動入力
信号S2が出力されると、第2電磁弁SV2が全く同様
にして駆動されることになる。
【0063】このように、電磁弁駆動装置60において
は、電源投入直後においてコンデンサ41への充電が抵
抗器RBを介して実行されることが特徴となっている。
したがって、抵抗器RBの値は、電源投入後最初の電磁
弁駆動が行われるまでの間に、電界効果トランジスタ2
4に対する所要の駆動を支障なく行うことができるよう
な電圧にまで充電させることができるような値に設定す
る必要がある。
【0064】なお、図16に示すように、抵抗器RBと
直列にダイオードDAを図示の如きに接続することによ
り、ソレノイドコイル211にTC、TEにおいて負の
大きな電圧が発生した場合、この負電圧による電流が抵
抗器RBを介して流れるのを阻止しコンデンサ41への
充電不良を有効に防止することができ、コンデンサ41
への所要の充電を速やかに行わせることができる。
【0065】図11及び図12に示した電磁弁駆動装置
60では、電源投入直後におけるコンデンサ41への充
電を可能とするために抵抗器RBを設ける構成とした
が、これに代えて、電源投入後に一定時間だけサイリス
タ62、63のいずれか1つを強制的にオン状態とし、
これによりコンデンサ41の充電を可能とする構成でも
よい。
【0066】図17には、そのように構成した電磁弁駆
動装置60の変形例の要部が示されている。図17にお
いて、71は電源の投入を検出するためのパワーオン検
出回路、72は単安定回路である。パワーオン検出回路
71は電源投入を検出して単安定回路72を作動させて
一定時間巾のパルスPOを出力させ、このパルスPOを
サイリスタ63のトリガ入力端子63Aに印加すること
により、電源投入直後の一定時間だけコンデンサ41の
負側の端子をソレノイドコイル211を介してアースさ
せる。これによりソレノイドコイル21及び直流電源2
2によってコンデンサ41を初期充電させることができ
る。
【0067】なお、図12に示した高圧電圧蓄積回路4
0’についても、図3、図4に示した回路を同様にして
適用して同様の効果を得ることができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、Nチャンネル
型の電界効果トランジスタまたはNPN型トランジスタ
による半導体スイッチング素子を用いて電磁弁のソレノ
イドコイルへの電圧印加をスイッチングする場合、半導
体スイッチング素子における電力損失を極めて小さくす
ることができる。さらに、最低作動電圧の確保が容易と
なる。また、電磁弁駆動が始まると、電磁弁のソレノイ
ドコイルに生じる逆起電力を利用して短時間でコンデン
サの充電が可能となる。この結果、電磁弁の駆動周期を
短くすることができる。なお、電磁弁駆動前でも直流電
源と昇圧回路との併用による充電により短時間でなおか
つ、電源電圧以上の電圧にコンデンサを充電できるの
で、半導体スイッチング素子に高圧の制御電圧を印加で
き電磁弁の作動の立上り特性を改善することができる。
【0069】請求項2の発明によれば、定電圧ダイオー
ドの働きにより、コンデンサに過大な電圧が充電される
のを確実に防止することができる。
【0070】請求項3の発明によれば、直流電源からの
充電電流のレベルと昇圧回路からの充電電流のレベルと
を独立して簡単に設定することができる。
【0071】請求項4の発明によれば、充電電流はトラ
ンジスタ素子を通ってコンデンサに流れ、定電圧発生回
路はトランジスタ素子の通電制御のみを行うので、定電
圧ダイオードに流す電流を小さくすることができ、定電
圧発生回路における電力損失及び発熱を小さくすること
ができる。
【0072】請求項5の発明によれば、コンデンサに蓄
えられた高圧エネルギーが消費されても、この後、電磁
弁のソレノイドコイルへの高圧電圧の印加が半導体スイ
ッチング素子をオフすることにより遮断されたときにソ
レノイドコイルに生じる逆起電力によってコンデンサが
すぐに充電される。しかして、その後の昇圧回路による
充電を素早く行うことができるので、昇圧回路と直流電
源のみに充電を頼る請求項1の発明に比べ、コンデンサ
を所定レベルにまで充電するのに要する時間を短縮する
ことができる。この結果、電磁弁のオン、オフ周期が短
くなってもこれに対応することができる。
【0073】請求項6の発明によれば、定電圧ダイオー
ドの働きにより、コンデンサに過大な電圧が充電される
のを確実に防止することができる。
【0074】請求項7の発明によれば、直流電源からの
充電電流のレベルと昇圧回路からの充電電流のレベルと
を独立して簡単に設定することができる。
【0075】請求項8の発明によれば、充電電流はトラ
ンジスタ素子を通ってコンデンサに流れ、定電圧発生回
路はトランジスタ素子の通電制御のみを行うので、定電
圧ダイオードに流す電流を小さくすることができ、定電
圧発生回路における電力損失及び発熱を小さくすること
ができる。
【0076】請求項9の発明によれば、複数の電磁弁を
順次選択して駆動するようにした構成においても、コン
デンサの他端とアースとの間に接続された抵抗素子によ
り、電源投入時にコンデンサに対して直流電源と昇圧回
路の両方から給電路を通って充電電流を流すことができ
る。
【0077】請求項10の発明によれば、定電圧ダイオ
ードの働きにより、コンデンサに過大な電圧が充電され
るのを確実に防止することができる。
【0078】請求項11の発明によれば、直流電源から
の充電電流のレベルと昇圧回路からの充電電流のレベル
とを独立して簡単に設定することができる。
【0079】請求項12の発明によれば、充電電流はト
ランジスタ素子を通ってコンデンサに流れ、定電圧発生
回路はトランジスタ素子の通電制御のみを行うので、定
電圧ダイオードに流す電流を小さくすることができ、定
電圧発生回路における電力損失及び発熱を小さくするこ
とができる。
【0080】請求項13の発明によれば、コンデンサへ
の充電が終了した時点では直流電源からの電流供給は行
われないので省電力化が実現できる。また定電圧ダイオ
ードと抵抗器とによる損失も減るのでそこでの発熱も少
なくなり、定格が小さくて安価な素子を使用することが
可能となる。
【0081】請求項14の発明によれば、電磁弁のソレ
ノイドコイルに生じた逆起電力によって生じる負電圧が
抵抗素子に流れて抑制されるのを有効に防止することが
でき、コンデンサへの速やかな充電を実現することがで
きる。
【0082】請求項15の発明によれば、電源オン時に
選択スイッチ回路が一定時間だけ作動してコンデンサの
他端が少なくとも1つのソレノイドコイルを介してアー
スされるので、コンデンサには直流電源と昇圧回路の両
方から給電路、選択スイッチ回路及びソレノイドコイル
を介して充電電流を流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁弁駆動装置の実施の形態の一
例を示す回路図。
【図2】図1に示したスイッチング素子駆動回路の詳細
回路図。
【図3】図2に示した高圧電圧蓄積回路の電源投入直後
のコンデンサ充電動作を説明するための説明図。
【図4】図2に示した高圧電圧蓄積回路の電源投入直後
のコンデンサ充電動作を説明するための説明図。
【図5】図2に示した高圧電圧蓄積回路の電源投入直後
のコンデンサ充電動作を説明するための説明図。
【図6】図1に示した電磁弁駆動装置の動作を説明する
ための各部の信号の波形図。
【図7】図2に示した高圧電圧蓄積回路の電磁弁作動期
間中におけるコンデンサ充電動作を説明するための説明
図。
【図8】図2に示した高圧電圧蓄積回路の電磁弁作動期
間中におけるコンデンサ充電動作を説明するための各部
の信号の波形図。
【図9】図2に示した高圧電圧蓄積回路の変形例を示す
回路図。
【図10】図2に示した高圧電圧蓄積回路の他の変形例
を示す回路図。
【図11】本発明による電磁弁駆動装置の他の実施の形
態の一例を示す回路図。
【図12】図11に示したスイッチング素子駆動回路の
詳細回路図。
【図13】図11に示した電磁弁駆動装置の動作を説明
するための各部の信号の波形図。
【図14】図12に示した高圧電圧蓄積回路の電源投入
直後のコンデンサ充電動作を説明するための説明図。
【図15】図12に示した高圧電圧蓄積回路の電源投入
直後のコンデンサ充電動作を説明するための説明図。
【図16】図12に示した高圧電圧蓄積回路の変形例の
要部回路図。
【図17】図11に示した電磁弁駆動装置の変形例の要
部回路図。
【図18】従来の電磁弁駆動装置の一例を示す回路図。
【図19】図18に示した電磁弁駆動装置の駆動回路の
詳細回路図。
【符号の説明】
20、60 電磁弁駆動装置 21 ソレノイドコイル 22 直流電源 23 昇圧回路 24 電界効果トランジスタ 25 定電圧ダイオード 26 ダイオード 27 電流駆動制御部 32、32’ スイッチング素子駆動回路 41 コンデンサ 40、40A、40B 高圧電圧蓄積回路 42 定電圧ダイオード 43、44 ダイオード 45、46 抵抗器 50 スイッチング回路 61 選択スイッチ 62 信号発生回路 DS ドライブ制御信号 IA、IB 充電電流 VZ1 ツェナー電圧 HS 高圧制御信号 S 駆動入力信号 S1 第1駆動入力信号 S2 第2駆動入力信号 SV、SV1、SV2 電磁弁 SL1 第1選択制御信号 SL2 第2選択制御信号 VB 直流電圧 VP 高圧電圧 VCP 制御用高圧電圧

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁弁を駆動するための電磁弁駆動装置
    において、 直流電源と、 該直流電源から電力の供給を受け該直流電源の出力電圧
    を昇圧して高圧電圧を得る昇圧回路と、 該高圧電圧を前記電磁弁のソレノイドコイルへ印加する
    のを制御するための半導体スイッチング素子として前記
    電磁弁のハイサイドに設けられたNチャンネル型電界効
    果トランジスタ又はNPN型トランジスタと、 コンデンサを含み、前記直流電源と前記昇圧回路とによ
    って該コンデンサに前記半導体スイッチング素子のオ
    ン、オフ制御用の制御用高圧電圧を充電しておくための
    高圧電圧蓄積回路と、 該制御用高圧電圧を所要のタイミングで前記半導体スイ
    ッチング素子の制御電極に印加するためのスイッチング
    回路とを備えたことを特徴とする電磁弁駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記高圧電圧蓄積回路が、前記コンデン
    サと並列に接続され前記コンデンサの充電電圧を規定す
    るための定電圧ダイオードと、前記直流電源と前記コン
    デンサとの間に設けられた第1の充電路と、前記昇圧回
    路の出力と前記コンデンサとの間に設けられた第2の充
    電路とを備えて成る請求項1に記載の電磁弁駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の充電路が前記コンデンサと前
    記直流電源の出力との間に直列に接続された第1ダイオ
    ードと第1抵抗器とから成り、前記第2の充電路が前記
    コンデンサと前記昇圧回路の出力との間に直列に接続さ
    れた第2ダイオードと第2抵抗器とから成る請求項2に
    記載の電磁弁駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記高圧電圧蓄積回路が、定電圧ダイオ
    ードを含み前記コンデンサへの充電電圧レベルを規定す
    るための一定電圧を発生させるための定電圧発生回路
    と、エミッタ回路に前記コンデンサが接続され前記一定
    電圧がベースに印加されているトランジスタ素子と、該
    トランジスタ素子のコレクタと前記直流電源との間に設
    けられた第1の充電路と、該トランジスタ素子のコレク
    タと前記昇圧回路との間に設けられた第2の充電路とを
    備えて成る請求項1に記載の電磁弁駆動装置。
  5. 【請求項5】 電磁弁を駆動するための電磁弁駆動装置
    において、 直流電源と、 該直流電源から電力の供給を受け該直流電源の出力電圧
    を昇圧して高圧電圧を得る昇圧回路と、 該高圧電圧を前記電磁弁のソレノイドコイルへ印加する
    のを制御するための半導体スイッチング素子として前記
    電磁弁のハイサイドに設けられたNチャンネル電界効果
    トランジスタ又はNPN型トランジスタと、 コンデンサを含み、前記直流電源と前記昇圧回路とによ
    って該コンデンサに前記半導体スイッチング素子のオ
    ン、オフ制御用の制御用高圧電圧を充電しておくための
    高圧電圧蓄積回路と、 該制御用高圧電圧を所要のタイミングで前記半導体スイ
    ッチング素子の制御電極に印加するためのスイッチング
    回路と該直流電源から電力の供給を受け、前記高圧電圧
    による前記電磁弁の駆動が終了した後前記電磁弁の作動
    状態を保持するための一定電流を前記ソレノイドコイル
    に供給するための定電流回路とを備え、前記半導体スイ
    ッチング素子が非導通となって前記昇圧回路からの高圧
    電圧の前記ソレノイドコイルへの印加を遮断したときに
    前記ソレノイドコイルに生じる自己誘導エネルギーによ
    って前記コンデンサの充電を行うようにしたことを特徴
    とする電磁弁駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記高圧電圧蓄積回路が、前記コンデン
    サと並列に接続され前記コンデンサの充電電圧を規定す
    るための定電圧ダイオードと、前記直流電源と前記コン
    デンサとの間に設けられた第1の充電路と、前記昇圧回
    路の出力と前記コンデンサとの間に設けられた第2の充
    電路とを備えた請求項5に記載の電磁弁駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の充電路が前記コンデンサと前
    記直流電源の出力との間に直列に接続された第1ダイオ
    ードと第1抵抗器とから成り、前記第2の充電路が前記
    コンデンサと前記昇圧回路の出力との間に直列に接続さ
    れた第2ダイオードと第2抵抗器とから成る請求項6に
    記載の電磁弁駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記高圧電圧蓄積回路が、定電圧ダイオ
    ードを含み前記コンデンサへの充電電圧レベルを規定す
    るための一定電圧を発生させるための定電圧発生回路
    と、エミッタ回路に前記コンデンサが接続され前記一定
    電圧がベースに印加されているトランジスタ素子と、該
    トランジスタ素子のコレクタと前記直流電源との間に設
    けられた第1の充電路と、該トランジスタ素子のコレク
    タと前記昇圧回路との間に設けられた第2の充電路とを
    備えて成る請求項5に記載の電磁弁駆動装置。
  9. 【請求項9】 各ローサイド端がアースされている複数
    の電磁弁を択一的に駆動するための電磁弁駆動装置にお
    いて、 直流電源と、 該直流電源から電力の供給を受け該直流電源の出力電圧
    を昇圧して高圧電圧を得る昇圧回路と、 該高圧電圧の前記複数の電磁弁への通電を制御するため
    の半導体スイッチング素子として前記昇圧回路の出力に
    接続されたNチャンネル電界効果トランジスタ又はNP
    N型トランジスタと、 前記半導体スイッチング素子がオンしたときに得られる
    前記高圧電圧を前記複数の電磁弁に対して択一的に供給
    するため前記半導体スイッチング素子の出力端と前記複
    数の電磁弁の各ハイサイド端との間に設けられた選択ス
    イッチ回路と、前記半導体スイッチング素子のオン、オ
    フ制御のための制御用高圧電圧を充電しておくコンデン
    サと、 該コンデンサの一端に前記直流電源及び前記昇圧回路か
    ら充電電流を供給するめための給電路と、 該コンデンサの他端とアースとの間に接続された抵抗素
    子と、 該制御用高圧電圧を所要のタイミングで前記半導体スイ
    ッチング素子の制御電極に印加するための印加制御回路
    とを備えたことを特徴とする電磁弁駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記コンデンサと並列に接続され前記
    コンデンサの充電電圧を規定するための定電圧ダイオー
    ドを設け、前記給電路が、前記直流電源と前記コンデン
    サの一端との間に設けられた第1の充電路と、前記昇圧
    回路の出力と前記コンデンサの一端との間に設けられた
    第2の充電路とを備えている請求項9に記載の電磁弁駆
    動装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の充電路が前記コンデンサと
    前記直流電源の出力との間に直列に接続された第1ダイ
    オードと第1抵抗器とから成り、前記第2の充電路が前
    記コンデンサと前記昇圧回路の出力との間に直列に接続
    された第2ダイオードと第2抵抗器とから成る請求項1
    0に記載の電磁弁駆動装置。
  12. 【請求項12】 定電圧ダイオードを含み前記コンデン
    サへの充電電圧レベルを規定するための一定電圧を発生
    させるための定電圧発生回路と、エミッタ回路に前記コ
    ンデンサが接続され前記一定電圧がベースに印加されて
    いるトランジスタ素子とを備え、前記給電路が該トラン
    ジスタ素子のコレクタと前記直流電源との間に設けられ
    た第1の充電路と、該トランジスタ素子のコレクタと前
    記昇圧回路との間に設けられた第2の充電路とを有する
    請求項9に記載の電磁弁駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記定電圧ダイオードのツェナー電圧
    を前記直流電源の端子電圧よりも大きくした請求項1
    0、11又は12に記載の電磁弁駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記電磁弁のソレノイドコイルに発生
    した逆起電力による電流が前記抵素子に流れるのを阻止
    するためのダイオードを前記抵抗素子と直列に接続した
    請求項9に記載の電磁弁駆動装置。
  15. 【請求項15】 各ローサイド端がアースされている複
    数の電磁弁を択一的に駆動するための電磁弁駆動装置に
    おいて、 直流電源と、 該直流電源から電力の供給を受け該直流電源の出力電圧
    を昇圧して高圧電圧を得る昇圧回路と、 該高圧電圧の前記複数の電磁弁への通電を制御するため
    の半導体スイッチング素子として前記昇圧回路の出力に
    接続されたNチャンネル電界効果トランジスタ又はNP
    N型トランジスタと、 前記半導体スイッチング素子がオンしたときに得られる
    前記高圧電圧を前記複数の電磁弁に対して択一的に供給
    するため前記半導体スイッチング素子の出力端と前記複
    数の電磁弁の各ハイサイド端との間に設けられた選択ス
    イッチ回路と、 該半導体スイッチング素子のオン、オフ制御のための制
    御用高圧電圧を充電しておくコンデンサと、 該コンデンサの一端に前記直流電源及び前記昇圧回路か
    ら充電電流を供給するめための給電路と、 該制御用高圧電圧を所要のタイミングで前記半導体スイ
    ッチング素子の制御電極に印加するための印加制御回路
    とを備え、電源オン時に前記選択スイッチ回路を一定時
    間だけ作動させて前記コンデンサの他端を前記電磁弁の
    少なくとも1つのソレノイドコイルを介してアースに接
    続するようにしたことを特徴とする電磁弁駆動装置。
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