JPH10261367A - 蛍光体膜形成法 - Google Patents

蛍光体膜形成法

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JPH10261367A
JPH10261367A JP8211397A JP8211397A JPH10261367A JP H10261367 A JPH10261367 A JP H10261367A JP 8211397 A JP8211397 A JP 8211397A JP 8211397 A JP8211397 A JP 8211397A JP H10261367 A JPH10261367 A JP H10261367A
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JP
Japan
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phosphor film
temperature
film
annealing
luminous efficiency
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JP8211397A
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Masayoshi Yamashita
正芳 山下
Nobuaki Tomita
延明 富田
Yoichiro Nakanishi
洋一郎 中西
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィールド・エミッション・ディスプレイ等
に用いる青色蛍光体膜の発光効率を向上させる。 【解決手段】 石英ガラス等の耐熱性透明基板10の表
面にSrGa24 :Ceを含む青色蛍光体膜12を堆
積した後、膜12に結晶性を改善すべくH2 S含有の減
圧ガス雰囲気中でアニール処理を施す。アニール処理条
件は、温度720〜860℃、保持時間30分〜5時
間、昇温速度及び降温速度1〜50℃/分、ガス圧力1
-4〜1Torrとすることができる。膜12として
は、SrGa24 :Ceの単一層からなる結晶性良好
なものが得られる。膜12の上にAl等の陽極層14を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電界により電子
放出する電子源を用いたディスプレイ(通常「フィール
ド・エミッション・ディスプレイ」と称されるもので、
以下では「FED」と略記する)等に用いるに好適な蛍
光体膜を形成する方法に関し、特にSrGa24 :C
e(発光中心としてCeを添加したSrGa24 )を
含む青色蛍光体膜を耐熱性の基板上に堆積した後該青色
蛍光体膜に結晶性を改善すべく熱処理を施すことにより
発光効率の向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来、FED用の青色蛍光体膜を形成す
る方法としては、ガラス基板を覆う導電性のITO(イ
ンディウム・ティン・オキサイド)膜の上にSr,Ce
Cl3,Ga23 をソースとする分子線エピタキシー
(MBE)法によりSrGa24 :Ceを含む青色蛍
光体膜を形成するものが知られている(例えば、"CHARA
CTERIZATION OF THIN FILM BLUE SrGa24 PHOSP
HORS FOR LOW TO MEDIUMENERGY CATHODOLUMINESCENT DI
SPLAYS" (2nd International Conference of Display P
hosphors, 1996) A.G. Chakhovskoi et al. 参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
ると、青色蛍光体膜の発光効率が低いという問題点があ
る。
【0004】この発明の目的は、発光効率が高い青色蛍
光体膜を得ることができる新規な蛍光体膜形成法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る蛍光体膜
形成法は、所定温度の熱処理に耐えうる基板を覆って、
SrGa24 :Ceを含む青色蛍光体膜を堆積する工
程と、前記青色蛍光体膜に結晶性を改善すべく硫化水素
含有の減圧ガス雰囲気中で前記所定温度の熱処理を施す
工程とを含むものである。
【0006】発明者の研究によれば、基板を覆って堆積
した青色蛍光体膜は、SrGa24 :Ceの他にGa
S等の成分を含むと共に結晶欠陥を含み、結晶性が良好
でないことが判明した。そこで、この発明では、H2
含有の減圧ガス雰囲気中で青色蛍光体膜に熱処理を施し
て結晶性を改善するようにしたものである。
【0007】この発明によれば、硫化水素(H2 S)含
有の減圧ガス雰囲気中で熱処理を行なうので、ガス圧
力、ガス流量、加熱温度、加熱時間等の熱処理条件を適
宜設定することで青色蛍光体膜の成分や結晶状態を適正
に制御可能である。従って、SrGa24 :Ceの単
一層からなる結晶性良好な青色蛍光体膜が得られ、発光
効率の大幅な向上が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜4は、この発明の一実施形
態に係る青色蛍光体膜形成法を示すもので、各々の図に
対応する工程(1)〜(4)を順次に説明する。
【0009】(1)FEDの陽極パネルとして用いられ
る透明性の基板10としては、後述のH2 Sアニール処
理に耐えうる例えば石英ガラスからなる耐熱性の基板を
用意する。そして、基板10をアルコールとアセトンで
脱脂処理した後、超音波洗浄する。
【0010】(2)基板10の一方の主面には、SrG
24 :Ceを含む青色蛍光体膜12を堆積する。一
例として、図6に示すような多源蒸着装置を用いて蛍光
体膜12を堆積する。
【0011】図6の装置は、図示しない真空排気系に接
続される下部開口30aを有する真空容器30を備えて
いる。真空容器30内の上部空間において、基板10の
上方には熱電対等の温度センサ32を介してヒータ34
が配置されると共に基板10の下方には開口36aを有
する開口板36を介してシャッタ38が配置される。真
空容器30の下部空間には、Srをソースとする第1の
蒸着源40aと、CeCl3 をソースとする第2の蒸着
源40bと、Ga23 をソースとする第3の蒸着源と
が配置される。
【0012】成膜条件は、基板温度500〜600℃、
真空度10-6〜10-9Torr、室温までの降温速度5
℃/分とし、厚さ500〜2000nmの蛍光体膜12
を形成することができる。蛍光体膜12の厚さが薄い
と、蛍光体膜12の結晶性が悪化すると共に電子が蛍光
体膜12を透過しやすくなり、蛍光体膜12の発光効率
が低下する。
【0013】蛍光体膜12は、上記した多源蒸着法に限
らず、レーザーアブレーション法、スパッタ法、MBE
法等によっても堆積可能である。スパッタ法以外は、真
空度が高いほどよく、10-6〜10-9Torrの真空度
で成膜することができる。
【0014】(3)蛍光体膜12に結晶性を改善すべく
2 S含有の減圧ガス雰囲気中でアニール処理を施す。
このアニール処理は、一例として、図7に示すアニール
システムを用いて行なう。
【0015】図7のアニールシステムは、赤外線アニー
ル炉50を備えており、このアニール炉50の温度は、
温度コントローラー52により制御可能である。アニー
ル炉50には、流量制御器54を介してパージ用窒素ボ
ンベ56及び硫化水素ボンベ58が接続されると共にバ
ルブ60を介してターボ分子ポンプ62が接続され、ポ
ンプ62にはロータリーポンプ64を介して硫化水素処
理装置66が接続される。バルブ60、ポンプ62,6
4及び処理装置66が排気系68を構成する。
【0016】アニール処理に際しては、アニール炉50
内に図2に示したような基板を所望枚数セットする。そ
して、ボンベ56から流量制御器54を介してアニール
炉50にN2 ガスを導入してパージングを行なった後、
排気系68によりアニール炉50を真空に排気する。こ
れは、炉内のH2 O,O2 等の酸化性ガスを予め除去す
ることにより蛍光体膜12の酸化を防止するためであ
る。このときの真空度は、10-4Torr以下に設定
し、好ましくは10-5Torr以下に設定する。
【0017】アニール炉50を真空に排気した後、ボン
ベ58から流量制御器54を介してアニール炉50にH
2 Sガスを導入する。このとき、ガス圧は、10-4〜1
Torrの範囲内に設定するのが好ましく、特に3×1
-3Torrに設定すると、最適値となる。また、ガス
流量は、0.1〜10sccmの範囲内に設定するのが
好ましく、特に0.5sccmに設定すると、最適値と
なる。ガス流量が少なすぎると、蛍光体膜12から硫黄
Sが過剰に脱離すると共にGaがGaSの形で過剰に脱
離し、蛍光体膜12の結晶性が悪化する。ガス流量が多
すぎると、蛍光体膜12の表面にSの過剰層が形成され
る。いずれにしても、蛍光体膜12の発光効率の低下を
招く。
【0018】アニール炉50にH2 Sガスを導入した
後、蛍光体膜12を加熱する。このときの加熱条件は、 ピーク温度:720〜860℃(最適値=800℃) 昇温速度及び降温速度:1〜50℃/分(最適値=10
℃/分) ピーク温度での保持時間:30分〜5時間(最適値=3
時間) とするのが好ましい。
【0019】ピーク温度までの昇温速度やピーク温度か
らの降温速度が速すぎると、蛍光体膜12に剥離が生ず
ることがあり、1〜50℃/分の範囲内では、このよう
な剥離を未然に防止することができる。
【0020】(4)アニール処理により結晶性が向上し
た蛍光体膜12の上に陽極層14を形成する。陽極層1
4としては、例えば真空蒸着法により10nmの厚さの
Al(アルミニウム)層を形成することができる。
【0021】図5(A)〜(C)は、この発明の一応用
例としてカラーFEDを示すもので、(A)は蛍光体膜
の配置パターンを、(B)はゲート電極層の配置パター
ンを、(C)は(A)又は(B)図のX−X’線に沿う
断面をそれぞれ示す。
【0022】例えばSi(シリコン)からなる半導体基
板20の一方の主面を覆う絶縁膜21には、ほぼ平行に
延長する4本の溝が設けられると共に、これらの溝内に
はそれぞれの溝に沿って延長するようにエミッタ電極層
22a〜22dが設けられる。絶縁膜21上には絶縁膜
24が設けられると共に、絶縁膜24上には図5(B)
に示すようにほぼ平行に延長する3本のゲート電極層2
6B,26G,26Rが4本のエミッタ電極層22a〜
22dと交差するように配置される。
【0023】絶縁膜24及びゲート電極層26B,26
G,26Rの積層には、各エミッタ電極層と各ゲート電
極層との交差点毎に交差に係るエミッタ電極層に達する
4つの孔Qが設けられ、各孔Q内には、交差に係るエミ
ッタ電極層から突出するように突起22Aが設けられ
る。各突起22Aは、電界により電子放出する電子源
(陰極チップ)を構成するものである。多数の画素をマ
トリクス状に配置して実用的なFEDを構成する場合、
突起22Aは1画素当り100個程度設けられる。
【0024】基板10においてゲート電極層26B,2
6G,26Rに対向する側の面には、ゲート電極層26
B,26G,26Rにそれぞれ重なるようにほぼ平行に
延長する3本の蛍光体膜12B,12G,12Rが形成
されると共に、これらの蛍光体膜を覆って図4で述べた
と同様にして陽極層14が形成される。蛍光体膜12G
及び12Rは、それぞれ緑色蛍光体膜及び赤色蛍光体膜
である。蛍光体膜12Bは、この発明に係る青色蛍光体
膜であり、図2〜4で述べた蛍光体膜12と同様にして
基板10上に形成されるものである。
【0025】陽極層14とゲート電極層26B,26
G,26Rとが向い合うようにして基板10が閉ループ
状の封止部材28を介して基板20に重ね合わされる。
このような状態において基板10,20間の空間を封止
部材28で封止すると共に基板10,20間の空間から
排気することにより基板10,20間の空間が真空状態
とされる。
【0026】一例として、図5(C)で最も左側に位置
するエミッタ電極層22aとゲート電極層26Bとの間
に比較的低い所定電圧VG (例えば100V)を印加す
ると、電界の作用により突起22Aから基板10,20
間の空間に電子が放出される。このとき、エミッタ電極
層22と陽極層14との間に比較的高い所定電圧V
A(例えば200V)を印加しておくと、突起22Aか
ら放出された電子は、陽極層14の正電位に引かれて青
色蛍光体膜12Bのエミッタ対向部に入射する。蛍光体
膜12Bに入射した電子がSrGa24 :Ce中の発
光中心であるCeを励起することにより蛍光体膜12B
のエミッタ対向部から青色光が発生される。
【0027】この発明によれば、図3のアニール工程に
おいて青色蛍光体膜12又は12Bの結晶性を改善し、
結晶欠陥を低減したので、入射電子が結晶欠陥に捕捉さ
れることが少なくなり、高い発光効率が得られる。
【0028】図8は、蛍光体膜のX線回折カーブがアニ
ール温度に依存する様子を示すものである。カーブ
(A)は、図2の工程で堆積された後図3の工程でアニ
ール処理を受けないas−depo状態の蛍光体膜に関
するもので、SrGa24 :Ceのピークの他にGa
Sのピークも含んでいる。カーブ(B)及び(C)は、
図2の工程で堆積された後図3の工程でそれぞれ800
℃及び900℃のピーク温度Tanで3時間のアニール
処理を受けた蛍光体膜に関するものである。
【0029】カーブ(B)にあっては、GaSのピーク
が消えており、蛍光体膜がSrGa24 :Ceの単一
層からなっていることがわかる。また、(422)のピ
ークの半値幅がカーブ(A)に比べて小さくなっている
ことから結晶欠陥が少なく、結晶性が向上していること
がわかる。次の表1は、カーブ(A)〜(C)について
(422)ピークの半値幅を示すもので、カーブ(B)
については、カーブ(A)に比べて半分近くまで半値幅
が減少しているのがわかる。
【0030】
【表1】 図8のカーブ(C)では、高温のためにGaが過剰に脱
離してSrSが支配的となり、発光効率の低下を招く。
【0031】一方、カーブ(A)〜(C)に対応する3
つのサンプルについてアニール処理前後における組成デ
ータの変化を調べるために定量分析を行なったところ、
次の表2に示すような分析結果が得られた。
【0032】
【表2】 表2において、各成分の含有量の単位は、mol%であ
る。
【0033】組成データの中のGaのmol%に着目す
ると、本願実施例の青色蛍光体を堆積しただけのas
depo状態の場合、19.5mol%含有されてい
る。一方、ピーク温度800℃でアニールを施すと、G
aの組成比は16.0%まで減少する。この程度の減少
は、許容できる範囲であり、実用上問題は生じない。好
ましくは、アニールの前後において、Gaの組成比の減
少が、5mol%以内であれば、実用上許容できる範囲
と考えられる。
【0034】しかし、ピーク温度900℃のアニールを
施すと、Gaの組成比は、1.9mol%まで低下して
しまう。このように過剰にGaが脱離してしまうと、発
光効率も大きく低下してしまい、実用的な青色蛍光体膜
を提供することができない。
【0035】さらに、ピーク温度900℃でアニールを
施すと、蛍光体膜の酸化も進行してしまい、同じく発光
効率が低下する。
【0036】図9は、蛍光体膜の発光効率が加速電圧及
びアニール温度に依存する様子を示すものである。この
場合、発光効率は、電子線励起で測定されたもので、加
速電圧は電子線の加速電圧である。
【0037】図9によれば、ピーク温度800℃でアニ
ールしたときの発光効率が600℃、700℃、900
℃の各ピーク温度でアニールしたときの発光効率より高
いことがわかる。また、加速電圧を4kVとした場合に
おいて、ピーク温度800℃でアニールしたときの発光
効率(この発明に相当)とアニールなしのときの発光効
率(従来技術に相当)とを比較すると、前者の方が後者
より100倍以上も高く、0.3[lm/W]となって
いるのがわかる。
【0038】図10は、蛍光体膜の発光効率がアニール
温度に依存する様子を示すものである。サンプルS1
2 ,S3 ,S4 ,S5 は、図3のアニール工程でのピ
ーク温度が700℃,750℃,800℃,850℃,
900℃にそれぞれ設定された点を除き、同様の条件で
製作されたものである。
【0039】すなわち、サンプルS1 〜S5 は、 (a)図2の工程での蛍光体膜12の厚さ:500nm
(これは10%程度の誤差を含む) (b)図2の工程での基板温度:500℃(これは±5
℃の変動を許容して制御される) (c)図3の工程でのガス圧力:3×10-3Torr (d)図3の工程でのガス流量:0.5sccm (e)図3の工程での昇温速度及び降温速度:10℃/
分 のような条件で製作されたものである。
【0040】図10によれば、0.1[lm/W]以上
の発光効率を得るためには、アニール処理でのピーク温
度を720〜860℃に設定すればよいことがわかる。
ここで、発光効率の基準を0.1[lm/W]としたの
は、次の理由によるものである。すなわち、0.1W程
度の低消費電力のフルカラーFEDを製造することを想
定した場合、緑色、赤色及び青色の3色の蛍光体のうち
緑色蛍光体及び赤色蛍光体としてはそれぞれ7[lm/
W]及び2[lm/W]程度の発光効率を有するものが
既に実現されている。そこで、青色蛍光体として0.1
[lm/W]程度の発光効率を有するものがあれば、電
流を調整して3色のバランスを調整することが可能であ
り、容易に0.1W程度のフルカラーFEDを実現する
ことができる。
【0041】この発明は、上記した実施形態に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、図5のFEDにあっては、突起型の電子源
を有する3極管構成を採用したが、公知の突起型電子源
に代えて公知の平面型(又はラテラル型)電子源を用い
たり、公知の3極管構成に代えて公知の2極管構成を採
用したりすることは容易である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、Sr
Ga24 :Ceを含む青色蛍光体膜を堆積した後、そ
の堆積膜に結晶性を改善すべくH2 Sガス含有の減圧ガ
ス雰囲気中で熱処理を施すようにしたので、SrGa2
4 :Ceの単一層からなる結晶性良好な青色蛍光体膜
を得ることができ、青色蛍光体膜の発光効率が大幅に向
上する効果が得られる。
【0043】また、この発明の方法に係る青色蛍光体膜
をフルカラーFEDの製造に応用すると、低消費電力の
フルカラーFEDを容易に実現できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る蛍光体膜形成法
における基板準備工程を示す基板断面図である。
【図2】 図1の工程に続く蛍光体膜堆積工程を示す基
板断面図である。
【図3】 図2の工程に続くアニール工程を示す基板断
面図である。
【図4】 図3の工程に続く陽極層形成工程を示す基板
断面図である。
【図5】 この発明の一応用例としてカラーFEDを示
す断面図である。
【図6】 図2の工程で使用される多源蒸着装置を示す
断面図である。
【図7】 図3の工程で使用されるアニールシステムを
示すブロック図である。
【図8】 蛍光体膜のX線回折カーブがアニール温度に
依存する様子を示すグラフである。
【図9】 蛍光体膜の発光効率が加速電圧及びアニール
温度に依存する様子を示すグラフである。
【図10】 蛍光体膜の発光効率がアニール温度に依存
する様子を示すグラフである。
【符号の説明】
10:基板、12:蛍光体膜、14:陽極層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定温度の熱処理に耐えうる基板を覆っ
    て、SrGa24 :Ceを含む青色蛍光体膜を堆積す
    る工程と、 前記青色蛍光体膜に結晶性を改善すべく硫化水素含有の
    減圧ガス雰囲気中で前記所定温度の熱処理を施す工程と
    を含む蛍光体膜形成法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理では、前記熱処理の前後のG
    a組成比の変化が5%以内に収まるように前記所定温度
    及びガス圧力を設定することを特徴とする請求項1記載
    の蛍光体膜形成法。
  3. 【請求項3】 前記所定温度を720〜860℃の範囲
    内に設定すると共にその設定温度を30分〜5時間保持
    することを特徴とする請求項1記載の蛍光体膜形成法。
  4. 【請求項4】 前記所定温度までの昇温速度と前記所定
    温度からの降温速度とをいずれも1〜50℃/分の範囲
    内に設定することを特徴とする請求項3記載の蛍光体膜
    形成法。
  5. 【請求項5】 前記熱処理において、ガス圧力を10-4
    〜1Torrの範囲内に設定することを特徴とする請求
    項3又は4記載の蛍光体膜形成法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7394191B2 (en) 2003-07-15 2008-07-01 Hitachi Displays, Ltd. Image display device having a long-life phosphor layer
JP2008226730A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 近接型イメージインテンシファイア

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