JPH10261235A - 光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置

Info

Publication number
JPH10261235A
JPH10261235A JP10006179A JP617998A JPH10261235A JP H10261235 A JPH10261235 A JP H10261235A JP 10006179 A JP10006179 A JP 10006179A JP 617998 A JP617998 A JP 617998A JP H10261235 A JPH10261235 A JP H10261235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
light source
laser light
semiconductor laser
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10006179A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Yamamoto
和久 山本
Yasuo Kitaoka
康夫 北岡
Ayumi Tsujimura
歩 辻村
Masahiro Kume
雅博 粂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10006179A priority Critical patent/JPH10261235A/ja
Publication of JPH10261235A publication Critical patent/JPH10261235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光フィードバックにより波長ロックされたG
aN半導体レーザにより、低ノイズ光ピックアップ及び
光ディスク装置を実現する。 【解決手段】 波長ロックされたGaN半導体レーザ5
0から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ51で
平行化された後、偏光ビームスプリッタ58、4分の1
波長板59を通過し、フォーカスレンズ52で集光され
て、光ディスク媒体55に形成されたピット56に照射
される。光ディスク媒体55からの信号光は、フォーカ
スレンズ52で平行化され、4分の1波長板59で往路
に対して90度偏光方向を変化される。これにより、信
号光は、偏光ビームスプリッタ58で反射されて、フォ
ーカスレンズ53により光検出器57に集光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コヒーレント光を
利用する光情報処理分野の光ピックアップ、及びそれを
使用した光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの一種であるDVDでは、赤
色半導体レーザを用いることによって、直径12cmの
ディスク媒体に4.7GBの容量のデータが記録され
る。これにより、NTSCフォーマットで2時間程度の
動画に相当する信号が、1枚のディスク上に記録再生さ
れる。このようなDVD装置の光源として使用される半
導体レーザは、波長635nm〜650nmの赤色レー
ザ光を発生し、その出力は5mWである。また、相対雑
音強度(RIN)は標準で−130dB/Hzであり、
−126dB/Hz以下というDVDのスペックを満た
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
赤色半導体レーザを用いた従来のDVD装置の構成にお
いて、情報量の増加に伴う高密度の記録再生を必要とす
る高画質TVの1種であるHDTV(High Definision
TV)クラスの動画の再生を行うと、以下の問題があ
る。
【0004】すなわち、比較的長い波長の赤色半導体レ
ーザを光源とすると、1枚のDVD(ディスク媒体)に
40分程度の動画に相当するデータしか記録できず、1
枚のディスクで映画等の長いプログラムを記録再生でき
ない。また、画像の高画質化に伴って記録再生されるべ
き情報量が増加することから、記録再生時に要求される
転送レートが増大し、ディスクの回転数を大幅に高速化
する必要が生じる。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するための短
波長レーザを光源とする光ピックアップ及び光ディスク
装置の実用化にあたって、高密度の記録再生を高性能に
行うことができる光ピックアップ及びそれを使用した光
ディスク装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
は、発振波長が435nm以下であるレーザ光源と、該
レーザ光源から出射される光に所定の光路を与える光学
系と、該光学系からの光を検出する光検出器と、を備
え、該レーザ光源は光フィードバックにより波長ロック
されていて、そのことによって上記目的が達成される。
【0007】前記レーザ光源は、GaN系半導体レーザ
であり得る。
【0008】前記レーザ光源は、グレーティング構造に
より光フィードバックされ得る。
【0009】ある実施形態では、前記レーザ光源はDB
R構造を有する半導体レーザであり、前記光フィードバ
ックは該DBR構造によって実現される。前記DBR構
造は、前記半導体レーザの光出射部とは反対側の端面近
傍に形成され得る。また、前記半導体レーザの光出射部
とは反対側の端面に、レーザ光に対する吸収部材が形成
されていてもよい。
【0010】前記レーザ光源の光出射側に、テーパ状の
ビーム整形部が形成されていてもよい。
【0011】前記レーザ光源は、RF重畳により動作さ
れ得る。
【0012】本発明の他の局面によって提供される光ピ
ックアップは、レーザ光源と、該レーザ光源から出射さ
れる光に所定の光路を与える光学系と、該光学系からの
光を検出する光検出器と、該光検出器への入射光の光量
を制御する制御部材と、を備えており、そのことによっ
て上記目的が達成される。
【0013】ある実施形態では、前記制御部材は、前記
光検出器への前記入射光の偏光方向を制御することによ
り該入射光の光量を制御する。
【0014】具体的には、前記制御部材は、前記レーザ
光源から出射されるレーザ光の偏光方向を変え、それに
よって前記光検出器への前記入射光の偏光方向を制御す
る部材であってもよい。例えば、前記レーザ光源が半導
体レーザであって、前記制御部材は、該半導体レーザに
圧力を印加して該半導体レーザから出射されるレーザ光
の偏光方向を変える部材であってもよい。
【0015】或いは、前記制御部材は、前記光学系に含
まれる偏光素子とフォーカスレンズとの間に配置された
可変波長板であってもよい。
【0016】前記光検出器への前記入射光は、光ディス
ク媒体からの信号光であり得る。
【0017】本発明の光ディスク装置は、発振波長が4
35nm以下であるレーザ光源と、該レーザ光源から出
射される光に所定の光路を与える光学系と、該光学系か
らの光を検出する光検出器と、長さ0.3μm以下のピ
ットを有する光ディスク媒体と、を備え、該レーザ光源
は光フィードバックにより波長ロックされていて、その
ことによって上記目的が達成される。
【0018】前記レーザ光源は、GaN系半導体レーザ
であり得る。
【0019】前記レーザ光源は、グレーティング構造に
より光フィードバックされ得る。
【0020】ある実施形態では、前記レーザ光源はDB
R構造を有する半導体レーザであり、前記光フィードバ
ックは該DBR構造によって実現される。前記DBR構
造は、前記半導体レーザの光出射部とは反対側の端面近
傍に形成され得る。また、前記半導体レーザの光出射部
とは反対側の端面に、レーザ光に対する吸収部材が形成
されていてもよい。
【0021】前記レーザ光源の光出射側に、テーパ状の
ビーム整形部が形成されていてもよい。
【0022】前記レーザ光源は、RF重畳により動作さ
れ得る。
【0023】好ましくは、前記レーザ光源は、−135
dB/Hz以下の相対雑音強度(RIN)レベルを有す
る半導体レーザである。
【0024】また、本発明の光ディスク装置は、前記レ
ーザ光源から出射される前記光を用いて、前記光ディス
ク媒体への光記録を行い得る。
【0025】本発明の他の局面によって提供される光デ
ィスク装置は、レーザ光源と、該レーザ光源から出射さ
れる光に所定の光路を与える光学系と、該光学系からの
光を検出する光検出器と、長さ0.3μm以下のピット
を有する光ディスク媒体と、該光ディスク媒体から該光
検出器へ入射する信号光の光量を制御する制御部材と、
を備えており、そのことによって上記目的が達成され
る。
【0026】ある実施形態では、前記制御部材は、前記
信号光の偏光方向を制御することにより該信号光の光量
を制御する。
【0027】具体的には、前記制御部材は、前記レーザ
光源から出射されるレーザ光の偏光方向を変え、それに
よって前記信号光の偏光方向を制御する部材であっても
よい。例えば、前記レーザ光源が半導体レーザであり、
前記制御部材は、該半導体レーザに圧力を印加して該半
導体レーザから出射されるレーザ光の偏光方向を変える
部材であってもよい。
【0028】或いは、前記可変部材は、前記光学系に含
まれる偏光素子とフォーカスレンズとの間に配置された
可変波長板であってもよい。
【0029】以下に、本発明の作用を説明する。
【0030】本発明の光ピックアップ及びそれを使用し
た光ディスク装置では、波長の短い青色以下の光を利用
することにより、従来のDVD装置に比べて遥かに細か
い光ディスク上のピットを記録再生することができて、
高性能のHD(高品位)−DVD装置を実現することが
できる。さらに、この際に、光源として用いる半導体レ
ーザを波長ロックすることで、戻り光に強く低ノイズで
良好な信号再生を行うことができる光ピックアップ及び
それを使用した光ディスク装置が実現される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施形態の説
明に加えて、本願発明に至る過程で本願発明者らによっ
て行われた実験及び検討の結果をあわせて説明する。
【0032】高画質TVであるHDTV用の光ディスク
は、データ圧縮を最大限に行うとしても、少なくとも1
0GB以上の記録容量が必要とされる。これは、画像の
高品質化に伴って画素数が増加することで、記録すべき
情報量が増大したためである。
【0033】図1には、光源波長と記録密度(記録容
量)との関係を示す。具体的には、光源の波長の変化に
伴う記録密度(記録容量)の変化を、波長が650nm
である赤色半導体レーザを光源として使用する場合の従
来のDVDの記録密度(記録容量)を1としたときの比
率(容量比)として示している。
【0034】この図1より、435nm以下の波長を選
択することで、記録密度を現状のDVDの2.2倍以上
にすることが可能であることがわかる。具体的には、1
0GBの記録容量を達成できる。
【0035】ところで、本願発明者らによる実験検討に
よれば、このようなHD(高品位)−DVDに使用する
半導体レーザとしては、ビームを絞れる以外に、相対雑
音強度(RIN)が所定のレベル以下であることが要求
される。これは、HDTV用信号の帯域が広い一方で、
Siディテクターの感度が青色領域で低下するためであ
る。具体的には、本願発明者らによる実験検討では、実
用上はジッターを7%未満に抑制する必要があり、これ
を実現するためにはRINを−135dB/Hz以下に
設定する必要があることがわかった。このRIN範囲が
満たされないと、ジッターが増大して良好な信号再生を
行うことができない。
【0036】図2は、本願発明者らによる実験検討で得
られた、半導体レーザの波長と典型的な相対雑音強度
(RIN)との関係を示すグラフである。
【0037】これより、通常のファブリーペロ型半導体
レーザでは、波長が短くなるとともにRIN(ノイズレ
ベル)も上昇する。例えば、光源波長400nmではR
INは約−120dB/Hzであって、上述の目標レベ
ルを実現することが困難である。
【0038】このように、本願発明者らの実験検討によ
り、DVD装置のような光ディスク装置の高記録密度化
を達成するためには、単に光源として短波長半導体レー
ザを使用するだけでは、十分なレベルの高品質な記録再
生を実現することが困難であることが確認された。
【0039】そこで本発明では、光源として短波長半導
体レーザを使用することに加えて、さらに、短波長半導
体レーザに光フィードバックによる波長ロックを行っ
て、低ノイズ化を達成している。光フィードバックによ
り波長ロックされた半導体レーザは、図2に示されるよ
うに低ノイズ化される。具体的には、RINで−140
dB/Hz程度のレベルが達成されて、前述した目標レ
ベルが実現される。このような低ノイズ化の達成は、光
フィードバックにより縦モードが固定されて、モードホ
ップノイズやモード競合ノイズの発生が抑制されること
によるものである。
【0040】さらに、本願発明者らは、以上のような光
フィードバックによる波長ロックが、他の効果をもたら
すことも確認した。
【0041】従来の構成で集光レンズの構成材料として
使用される光学レンズでは、記録時と再生時とで、光源
波長の僅かな変化のために光が感じる屈折率が変化する
ことによって、焦点位置のずれが発生する。しかし、赤
色波長領域における記録再生時には、そのような焦点位
置のずれは0.4μm程度であり、実用上は無視し得
る。これに対して、本願発明者らによる実験検討の結
果、青色波長領域では、ガラス材料の屈折率の波長依存
性が大きくなるので、記録時から再生時へ切り替わった
際に焦点位置が大きく変化し、そのために、青色波長領
域での良好な記録再生動作が困難になることが確認され
た。
【0042】この点を、例えば一般に使用されるBaC
D6(HOYAガラス製)を例にとって説明する。図3
は、記録時と再生時とで光源の波長が2nm変化したこ
とに伴って発生する焦点位置の変化量を、光源波長に対
して描いたグラフである。赤色波長領域では、屈折率
(焦点位置変化量)の波長依存性が小さく、2nm程度
の波長変化では、上述のように0.4μm程度の焦点位
置のずれしか生じない。これに対して青色波長領域で
は、屈折率(焦点位置変化量)の波長依存性が大きいの
で、同程度の波長変化によって約3倍の1.2μm程度
の焦点位置のずれが生じる。この結果、所期の信号の再
生動作の実施が困難になった。
【0043】本願発明者らによる実験検討では、赤色波
長領域における集光レンズの構成材料として一般に使用
される他のガラス材料においても、同様の現象が観察さ
れた。これより、これらの赤色波長領域用の典型的な光
学ガラス材料は、そのままでは、青色波長領域用に使用
できないことが確認された。
【0044】これに対して、上述のように本発明では、
短波長半導体レーザに光フィードバックによる波長ロッ
クを行うことによって、光源である半導体レーザの発振
波長の変動をより小さいレベルに抑制している。このた
め、本発明によれば、屈折率の波長依存性が大きい従来
の赤色波長領域用の典型的な光学ガラス材料を、青色波
長領域において使用しても、光源波長の変動量それ自体
が小さいので、屈折率変化に伴う焦点位置の変化量が小
さく抑制されることが確認された。
【0045】以下には、上記のような考察に基づいて達
成された本発明の幾つかの実施形態を、添付の図面を参
照して説明する。
【0046】(第1の実施の形態)本発明の光ピックア
ップ及び光ディスク装置の第1の実施の形態を、図4を
参照して説明する。
【0047】この光ディスク装置100は、半導体レー
ザ50と、レンズを含む光学系と、光ディスク媒体55
と、光検出器57と、を少なくとも備えている。半導体
レーザ50として、GaN系半導体レーザ50を用いて
いる。半導体レーザ50は、波長ロックのために光フィ
ードバックを行っており、その内部にグレーティングを
形成したDBR(分布ブラッグ反射)構造を採用してい
る。
【0048】半導体レーザ50の発振波長は420nm
で、従来のDVDに比べて2.4倍の高密度化が図られ
ている。これにより、光ディスク装置としては、12c
mの直径の光ディスク媒体に11.5GBの容量が記録
されており、転送レート12MbpsでHDTVの再生
が行える。
【0049】次に、本実施形態の光ピックアップ及び光
ディスク装置100の動作を説明する。
【0050】GaN半導体レーザ50から出射されたレ
ーザ光は、コリメータレンズ51で平行化された後に、
偏光ビームスプリッタ58、4分の1波長板59を通過
し、フォーカスレンズ52で集光されて、光ディスク媒
体55に形成されたピット56に照射される。光ディス
ク媒体55からの信号光は、フォーカスレンズ52で平
行化され、4分の1波長板59で往路に対して90度偏
光方向が変化する。これにより、信号光は偏光ビームス
プリッタ58で反射され、フォーカスレンズ53により
光検出器57上に集光される。光ディスク媒体55に集
光するフォーカスレンズ52のNAは0.6である。ま
た、光ディスク媒体55に形成されたピット56の長さ
は0.26μm、トラックピッチは0.49μmであ
る。
【0051】赤色半導体レーザを用いた光ピックアップ
では、長さ0.4μmのピットまでしか読めないが、本
発明の光ピックアップでは、長さ0.26μmのピット
56を読むことができる。本願発明者らによる実験で
は、HDTVにおいてノイズのない美しい画像が再生さ
れている。一方、波長ロックされていない通常のファブ
リーペロ型では、ノイズが大きく信号再生はできない。
【0052】次に、この第1の実施の形態で用いたDB
R構造を有する半導体レーザ50について、説明する。
【0053】図5は、半導体レーザ50の共振器端面に
平行方向であって図6に示す線5−5に沿った構造を示
す断面図であり、図6は、半導体レーザ50の共振器方
向であって図5及び図7に示す線6−6に沿った構造を
示す断面図である。また、図7は、半導体レーザ50を
上面から見た図である。
【0054】基板1は、n型SiC基板1である。Si
Cは、GaNやAlGaNと格子定数が近い(格子定数
差3.4%)、劈開によって共振器端面が作製できる、
導電性があって熱伝導が良い、などの性質を有している
ことから、GaN系半導体レーザ50の基板1の材料と
して適している。
【0055】一方、 GaNやAlGaNとの間の格子
定数差が大きいサファイア(格子定数差13.8%)
も、GaN系半導体レーザ50の基板1の材料として良
く用いられる。但し、サファイアは導電性がないため
に、基板1としてサファイア基板を使用する場合には、
図9に示すように、n−電極(図5における参照番号1
0)をn−GaN層(図5における参照番号2)の上に
設ける必要がある。
【0056】図9は、このようなサファイア基板を用い
て構成された半導体レーザ60の、共振器端面に平行方
向の断面図である。なお、図9において、図5〜図7に
示される半導体レーザ50の構成要素と同じ構成要素に
は同じ参照番号が付されており、ここではそれらの説明
を省略する。
【0057】基板1の構成材料としては、この他にS
i、GaAs、ZnO、LiAlO2、LiGaO2,M
gAl24などが使用され得る。また、n型基板に限ら
ず、p型基板も使用され得る。但し、p型基板を使用す
る場合には、その上に形成される積層構造の導電型(p
型或いはn型)を、以下の説明とは逆にする必要があ
る。
【0058】図5に示すように、n型SiC基板1の上
に、n−GaN層2(Siドープ、キャリア濃度1×1
18cm-3、厚さ3μm)、n−AlGaNクラッド層
3(Al混晶比10%、Siドープ、キャリア濃度1×
1018cm-3、厚さ0.5μm)、n−GaN光導波層
4(Siドープ、キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ
0.1μm)、InGaN多重量子井戸(MQW)層5
(バリア層:In混晶比2%(In0.02Ga0.98N)で
厚さ4nm、ウェル層:In混晶比15%(In0.15
0.85N)で厚さ3nm、多重量子井戸はバリア層とウ
エル層とを交互に7層積層)、p−GaN光導波層6
(Mgドープ、キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ
0.1μm)、p−AlGaNクラッド層7(Al混晶
比10%、Mgドープ、キャリア濃度1×1018
-3、厚さ0.5μm)、及びp−GaN層8(Mgド
ープ、キャリア濃度1×1019cm-3、厚さ0.3μ
m)が順に積層されている。
【0059】基板1とn−GaN層2の界面にはバッフ
ァ層(不図示)が設けられている。バッファ層として
は、基板1がSiC基板の場合はAlN層(厚さ20n
m)、基板1がサファイア基板の場合はGaN層(厚さ
30nm)を用いて、基板1との大きな格子定数差を緩
和して欠陥密度の少ない良質な結晶が得られるようにし
ている。
【0060】p−GaN層8の上面からp−AlGaN
層7の中間まで、メサが形成されている。メサの幅は、
図7に示すように共振器方向に変化して、テーパ状のビ
ーム整形部を有している。メサのうちで共振器端面に接
している一番狭いところ(図7の左端)では、メサ底辺
の幅は2μmであり、そこから結晶(共振器)の内部に
入るにつれてメサ底辺の幅は徐々に広くなり、一番広い
ところで5μmである。このようにすることで、メサ幅
の狭い方の端面より出射するレーザ光の水平方向の広が
り角が広く(20度)なり、垂直方向の広がり角(23
度)に対してほぼ円形に近いレーザビームが得られる。
【0061】半導体レーザ50の共振器長100は、典
型的には1mmであり、そのうち0.6mmの領域10
0aにはMQW活性層5が設けられている。一方、残り
の領域100bには、活性層5とその両側の光導波層4
及び6とは設けられておらず、その代わりに周期158
nmの回折格子(分布帰還ミラー:DBR)13を持つ
GaN層12が設けられている。
【0062】GaN層12は波長410nmのレーザ光
を吸収せず、DBR13で発振スペクトルが選択される
ので、半導体レーザ50は単一縦モードで発振する。D
BR13が設けられている側の端面にはSi膜14(厚
さ500nm)が設けられており、DBR13で反射さ
れずに出てきた光(約10%)を吸収して、ファブリペ
ロー共振器モードが立たないようにしている。一方、M
QWがある側の端面には、SiO2膜15(厚さ71n
m)とTiO2膜16(厚さ47nm)とが交互に4層
設けられており、反射率を76%に高めている。このよ
うにすると、戻り光によりレーザのスペクトルが不安定
になることを避けることができ、低雑音特性が実現され
る。
【0063】図8(a−1)〜図8(f−1)及び図8
(a−2)〜図8(f−2)に、本発明による半導体レ
ーザ50の製造工程図を示す。図8(a−1)〜図8
(f−1)は、半導体レーザ50の共振器端面に平行方
向の断面図であり、図8(a−2)〜図8(f−2)
は、半導体レーザ50の共振器方向の断面図である。
【0064】まず、MOVPE法により、n型SiC基
板1上に、AlNバッファ層を介してn型GaN層2か
らp−GaN層6までの各層を成長する(図8(a−
1)及び図8(a−2)参照)。成長プロセスにおい
て、Ga源にはTMG、In源にはTMI、Al源には
TMA、そしてN源にはNH3を用いて、H2やN2をキ
ャリアガスとして800℃〜1100℃の高温下で各原
料ガスを熱分解させて、基板の上に成長層を堆積させ
る。また、n型或いはp型の導電性を得るために、Si
4やCp2Mgを流す。
【0065】次に、SiO2層17をCVD法で堆積し
た後に、ホトリソグラフィ及びエッチングによりマスク
パターンを形成し、ドライエッチングやミリングにより
p−GaN層6からn−GaN層4までを所定のパター
ンで除去する(図8(b−1)及び図8(b−2)を参
照)。なお、ミリングを用いる場合は、SiO2層17
の代わりにレジスト層によるマスクパターンを用いる。
【0066】次に、再びMOVPE法を用いてGaN層
12を成長する。このとき、SiO2層17で覆われた
ところにはGaN層12は成長しない。GaN層12
は、不純物のドーピングを行なわないことで高抵抗とな
って、DBR領域に電流が流れないようにする。結晶成
長後には、GaN層12に、レーザ光の干渉露光とエッ
チングとにより周期158nmの回折格子13を形成す
る(図8(c−1)及び図8(c−2)を参照)。
【0067】SiO2層17を除去後に、更にMOVP
E法によりp型層7及び8を成長する(図8(d−1)
及び図8(d−2)を参照)。次に、ホトリソグラフィ
とエッチングにより層8の上面から層7の中間までメサ
を形成する(図8(e−1)及び図8(e−2)を参
照)。
【0068】さらに、メサの上にNi/Auを蒸着して
p−電極9を形成し、一方、基板1の裏側にTi/Au
を蒸着してn−電極10を形成する。これにより、半導
体レーザ50が形成される。
【0069】図10(a)〜図10(c)に、半導体レ
ーザ50の特性を示す。具体的には、図10(a)は電
流−光出力特性を示し、図10(b)はレーザ光のビー
ム広がり分布を示し、図10(c)は発振スペクトルを
示す。
【0070】これらの図より、半導体レーザ50では、
しきい電流が45mA、ビームアスペクト比(垂直広が
り角/水平広がり角)1.15で、単一縦モード発振が
得られていることがわかる。このように、アスペクト比
の値が1に極めて近くなることによって、出力2mWの
レーザより、光ディスク媒体の面上に、ビーム整形器を
用いることなしに40%の効率で光が照射される。これ
により、光ピックアップの小型化及び低コスト化が図れ
る。また、前面の反射率を高めたこと及び後面側の光を
吸収したことにより、戻り光4%に対しても、安定に低
ノイズで動作する。
【0071】以上に説明したように、本発明の第1の実
施形態の光ピックアップによれば、従来に比べて高密度
のピットを再生記録できて、高密度の記録再生を行える
光ディスク装置が実現できる。その際に、光源の半導体
レーザ50としてDBR半導体レーザを用いることで、
RINレベルが−140dB/Hzという低ノイズ化が
図れる。
【0072】また、半導体レーザ50の出射部にテーパ
部分を形成してビームアスペクト比を1に近づけること
によって、実質的な伝達効率が大幅に向上される。これ
により、半導体レーザ50は低出力で良くなり、寿命が
格段に向上する。具体的には、従来技術においては、例
えば5mWの半導体レーザから出射されるビームの周辺
をカットして使用しているが、それに対して本実施形態
では半導体レーザ50の出力は2mWで良く、結果とし
て寿命が3倍に延びる。
【0073】また、本実施形態では、DBR半導体レー
ザ50の後端面に吸収膜を設けて戻り光を防止している
が、その代わりに、後端面の近傍(例えば図中では上
部)に吸収層を設けても良い。
【0074】以上の説明では半導体レーザ50の発振波
長が420nmであるが、半導体レーザの構成材料の組
成を変えることで、380nmで発振できる。この場合
の光ディスク装置としては、従来の赤色DVDに比べて
2.9倍の高密度化が図れて、13.8GBのディスク
容量が実現できる。さらに、レンズのNAを0.7に増
加すれば、20GBのディスク容量が実現できる。この
場合には、20Mbpsの転送レートで1枚のディスク
から2時間のHDTVプログラムが記録再生できる。ま
た、2層ディスクでは、約40GBのディスク容量が実
現される。
【0075】なお、以上で説明しているDBR構造に代
えて、DFB構造を使用して半導体レーザ50における
光フィードバックを達成しても良い。但し、製造分留ま
りの点からは、DFBレーザよりはDBRレーザの方が
好ましい。
【0076】また、本実施形態によれば、光フィードバ
ックによる発振波長のロックによって、半導体レーザ5
0の発振波長の変化は極めて小さく、波長変化に起因す
るレンズ材料(光学ガラス)への制限を考慮する必要が
ない。そのために、例えばフッソ系ガラス材料などの高
屈折率材料を用いることができて、NAの高いレンズが
簡単に実現できる。さらに、発振波長がロックされてい
るので、波長変化により焦点の位置が変化するために従
来技術では使用できなかった回折型レンズ等も、用いる
ことができる。
【0077】(第2の実施の形態)次に、本発明の半導
体レーザを光源として含む光ピックアップを使用して、
光ディスク媒体への記録を試みた場合を説明する。
【0078】本実施形態の光ピックアップの基本構成
は、第1の実施形態における構成と同じである。具体的
には、使用した半導体レーザはGaN系半導体レーザで
あり、発振波長は400nmで、ビームアスペクト比
(垂直広がり角/水平広がり角)は1.5である。但
し、光フィードバックは、外部グレーティングにより行
っている。
【0079】本実施形態においても1に極めて近いアス
ペクト比が実現できており、出力2mWのレーザより、
光ディスク媒体の面上に、ビーム整形器を用いることな
しに40%の効率で光が照射される。この結果、8mW
の記録パワーによって、光ディスク媒体の面上に良好な
状態で記録が行われる。これに対して、従来のアスペク
ト比3の半導体レーザを利用する光ピックアップでは光
の利用効率が20%であるので、同様な状態で記録を行
うためには40mWのレーザ出力が必要となり、寿命が
短くなって現実的ではない。
【0080】また、本実施形態では、600MHzのR
F重畳を半導体レーザに対して行っっている。これによ
り、RINは−137dB/MHzまで低下するが、戻
り光に対する耐性が向上する。このように、DBR半導
体レーザにRF重畳をかけても、発振モードは広がら
ず、また大きなノイズ特性の低下も認められず、効果的
である。
【0081】本実施形態の光ディスク装置では、光ディ
スク媒体の上に12.5GBのデータ容量が記録され
る。
【0082】なお、本実施形態においても、光フィード
バックによる発振波長のロックによって、半導体レーザ
50の発振波長の半導体レーザの発振波長の変化は極め
て小さく、波長変化に起因するレンズ材料(光学ガラ
ス)への制限を考慮する必要がない。また、波長変化に
より焦点の位置が変化するために従来技術では使用でき
なかった回折型レンズ等も、用いることができる。
【0083】(第3の実施の形態)一般に、光ディスク
媒体の保護層には、安価で信頼性の高いポリカーボネー
トが使用されている。ポリカーボネイトは複屈折性を有
しており、波長分散が生じる。これに関連して本願発明
者らは、実験検討を行った結果、青色波長領域において
は、ポリカーボネイトの複屈折性或いは波長分散に伴う
問題点が無視できなくなり、何らかの対策が必要になる
ことを確認した。
【0084】具体的には、特に435nm以下の波長領
域においては、光ディスク媒体の保護層として設けられ
ているポリカーボネイト層が1/4波長板と同等の作用
をする可能性がある。また、この作用の大きさは、光デ
ィスク媒体の内周と外周とで異なり、特に、偏光ビーム
スプリッタや偏光ホログラム等を使用したときに、大き
な問題となることを確認した。
【0085】以上のような問題点は、従来は認識されて
いなかった点である。
【0086】本実施形態では、以上のような問題点を解
決するために、基本的には図4と同様の光ピックアップ
構成において、半導体レーザ50から出射されるレーザ
光の偏光を制御する。
【0087】図11は、本実施形態における半導体レー
ザ70(具体的にはGaN半導体レーザ70)の構成を
模式的に示す断面図である。
【0088】図示される構成に含まれるGaNレーザチ
ップ34の活性層30において、レーザ光Pが出射され
るのとは反対側の端面の近くにはDBR構造が形成され
ていて、DBR部32を構成している。これに対して、
活性層30の残りの部分は活性部31を構成する。そし
て、Siマウント33にボンディングした上で、半導体
レーザチップ34の基板側(Siマウント33とは反対
側)から、半導体レーザチップ34の活性部31の側に
圧力が印加される構成になっている。この印加圧力を可
変することで、半導体レーザチップ34から出射される
レーザ光Pの偏光が回転する。この実施形態では、可変
圧力の印加をピエゾ素子35で行っている。
【0089】以上のような構成において、半導体レーザ
チップ34に400g/cm2の圧力を印加したとこ
ろ、レーザ光Pの偏光方向が約60度回転する。これに
より、レーザ光Pの偏光制御が行われる結果、レーザ光
Pが光ディスク媒体にて反射された後に光検出器に信号
光として入射する際に、その信号光の光量をほぼ一定に
制御することが可能になる。具体的には、光検出器に入
る信号光の光量をモニタし、モニタ結果をピエゾ素子3
5の印加電圧にフィードバックすることで、入射する信
号光の光量が一定になるようにレーザ光Pの偏光方向を
可変する。
【0090】以上のような信号光の入射光量の調整制御
を行わないと、入射光量が低下して光ディスクの再生が
困難になるが、本実施形態では良好な再生動作が実現さ
れた。
【0091】なお、DBR部32に圧力が印加されると
好ましくない波長変動が生じ得るので、ピエゾ素子35
などによる半導体レーザチップ34への圧力印加は、活
性部31の側のみで行うことが好ましい。
【0092】また、以上に説明したピエゾ素子35に代
えて、トルクモータ等を使用して圧力を印加しても良
い。
【0093】(第4の実施の形態)本実施形態では、第
3の実施形態で述べた光ディスク媒体の複屈折性に対す
る対策を、半導体レーザチップでの圧力印加に代えて、
フォーカスレンズ52と偏光ビームスプッリタ58との
の間に挿入した可変波長板61によって実現する。
【0094】図12は、本実施形態における光ピックア
ップ及び光ディスク装置200の構成を示す図である。
【0095】GaN半導体レーザ50から出射されたレ
ーザ光は、コリメータレンズ51で平行化された後に、
偏光ビームスプリッタ58、可変波長板61を通過し、
フォーカスレンズ52で集光されて、光ディスク媒体5
5に形成されたピット56に照射される。光ディスク媒
体55からの信号光は、フォーカスレンズ52で平行化
され、可変波長板61を再び通過した後に偏光ビームス
プリッタ58で反射され、フォーカスレンズ53により
光検出器57上に集光される。
【0096】可変波長板61としては、電気光学効果の
働きで特定方向の屈折率が電圧により変化できるLIN
bO3板を用いる。電界を可変波長板(LINbO3板)
61の全面に印加することにより、その複屈折率差を制
御して、可変波長板61に零波長板から1/4波長板ま
での範囲に相当する機能を発揮させる。これにより、光
ディスク媒体の内周部の再生時と外周部の再生時との間
で、光検出器57に入射する信号光の光量は、常に最大
光量レベルに一定化される。このように、偏光素子(偏
光ビームスプリッタ)58とフォーカスレンズ52との
間に可変波長板61を挿入することにより、偏光制御が
実現されて、光検出器57に入射する信号光の光量が最
大レベルに固定される。
【0097】(第5の実施の形態)本実施形態では、光
ピックアップに用いられる半導体レーザを、435nm
以下の発振波長となるII−VI族材料を用いて構成してい
る。
【0098】図13は、II-VI族化合物半導体により構
成された本実施形態の分布反射型半導体レーザ80の光
軸に垂直な断面の構造の一例を、模式的に示す。
【0099】具体的には、n型GaAs(100)基板101上に、n
型GaAsバッファ層102、n型ZnSeバッファ層103、n型ZnSS
eクラッド層104、n型ZnMgSSeクラッド層105、n型ZnMgSS
e光ガイド層106、ZnMgSSe多重量子井戸活性層107、p型Z
nMgSSe光ガイド層108、p型ZnMgSSeクラッド層109、p型Z
nSSeクラッド層110、p型ZnSeキャップ層111、p型ZnTe/Z
nSe疑似傾斜層112、及びp型ZnTeコンタクト層113が、順
次積層されている。p型ZnTeコンタクト層113の上には、
p型電極114が形成されている。また、p型ZnMgSSeクラッ
ド層109の一部及びそれより上の層は、メサストライプ
状にエッチングされており、メサ底部の幅は、例えば4
μmである。さらに、上述のメサストライプ部以外の部
分のp型ZnMgSSeクラッド層109上には電流狭窄層115が形
成され、屈折率導波型構造となっている。そして電流狭
窄層115の上には、ストライプ状のp型電極114に接する
電極116が形成されており、一方、n型GaAs基板101の裏
面にはn型電極117が形成されている。
【0100】図14(a)は、上述の半導体レーザ80
の光軸に平行な断面(図13における線14−14に沿
った断面)の構造の一例を、模式的に示すものである。
半導体レーザ80は、活性領域201と分布反射器領域202
とを含み、分布反射器は、例えばp型ZnMgSSe光ガイド層
108の直上に形成されている。
【0101】基板101として用いることのできる結晶
は、上述のGaAs以外に、InGaAs、GaP、ZnSe、ZnS等の閃
亜鉛鉱構造の半導体や、Si、Ge等のダイヤモンド構造の
半導体がある。また、基板101の電導型は、上記の説明
ではn型を用いているが、p型基板上にレーザ構造を形成
してもよい。さらに、基板101の面方位は、上記では(10
0)面を用いているが、(100)面から[111]A方向或いは[11
1]B方向へ傾斜した面を用いてもよい。例えば、[111]B
方向へ15.8度傾斜した(511)B面や、[111]A方向へ10.0度
傾斜した(811)A面を用いることができる。
【0102】基板101の上にエピタキシャル成長されるI
I-VI族化合物半導体の組成は、基板101との界面でミス
フィット転位が発生しないように、基板101にほぼ格子
整合する組成を選ぶことが好ましい。GaAs、InGaAs、Zn
Se、Geなどの基板の場合には、例えばZnMgSSe系やZnMgB
eSe系が選ばれる。一方、GaP、ZnS、Siなどの基板の場
合には、例えばZnMgBeSSe系が選ばれる。また、基板101
との格子不整の大きい組成を用いる場合は、その層の厚
さが、臨界膜厚を越えないように選ぶことが好ましい。
【0103】発振波長が435nm未満である半導体レーザ
のクラッド層の組成としては、ZnMgSSe系の場合には、
例えばZn0.6Mg0.4S0.5Se0.5を、ZnMgBeSe系の場合には
例えばZn0.6Mg0.3Be0.1Seを選ぶことができる。本実施
形態ではZnMgSSe系を用いたレーザ構造について述べる
が、ZnMgBeSe系を用いても同等の特性を有する半導体レ
ーザを構成することができる。
【0104】GaAsバッファ層102は、原子配列のレベル
で表面を平坦化し、その上に積層されるII-VI族化合物
半導体の結晶欠陥の密度を低減し、高品質な半導体レー
ザ結晶を得るために設けられる。GaAsバッファ層102の
厚さは、例えば0.3μmである。GaAsバッファ層102にド
ープされるn型不純物としては例えばSiが、p型不純物と
しては例えばZnが用いられる。
【0105】n型ZnSeバッファ層103は、その上に形成さ
れるn型ZnSSeクラッド層104の成長初期過程において2次
元核の生成及び成長を促進させるため、及び積層欠陥生
成を抑制させるために、設けられる。ZnSeは、GaAsに対
して+0.28%の格子不整があるため、臨界膜厚は150nm
程度である。そのために、ZnSeバッファ層103の厚さ
は、例えば30nmに選ばれる。また、有効ドナー密度は、
例えば8×1017cm-3であり、n型不純物としては例えばC
lが用いられる。また、GaAs界面への不純物の拡散によ
り生じる欠陥生成を抑制するために、GaAsバッファ層10
2に隣接する2nm〜3nm程度の領域には、不純物を添加し
ない方が好ましい。
【0106】n型GaAs基板101とn型ZnMgSSeクラッド層10
5との間には、約0.6eVの伝導帯不連続が存在して電子注
入に対する障壁となるので、この障壁を緩和させるため
に、n型ZnSSeクラッド層104が設けられる。これによ
り、伝導帯不連続は約0.3eVずつに分割されるので、実
質的に電子注入の障壁はなくなる。ZnSSeクラッド層104
の組成は、S混晶比が0.06である。この組成を有するZnS
Seは、GaAsとほぼ格子整合し、また室温でのバンドギャ
ップは2.75eVである。n型ZnSSeクラッド層104の厚さは
例えば0.2μm、有効ドナー密度は例えば5×1017cm-3
ある。
【0107】n型ZnMgSSeクラッド層105及びp型ZnMgSSe
クラッド層109の組成は、Mg混晶比0.4、S混晶比0.5であ
る。この組成を有するZnMgSSeは、GaAsとほぼ格子整合
し、また室温でのバンドギャップは3.3eVである。ZnMgS
Seは、その組成を選ぶことにより、GaAsと格子整合させ
ながらバンドギャップを2.7eVから3.4eV程度の間で変化
させることができる。n型ZnMgSSeクラッド層105の厚さ
は例えば0.8μm、有効ドナー密度は例えば3×1017cm-3
であり、p型ZnMgSSeクラッド層109の厚さは例えば0.4μ
m、有効アクセプタ密度は例えば3×1016cm-3である。p
型不純物としては、例えばNが用いられる。
【0108】n型ZnMgSSe光ガイド層106及びp型ZnMgSSe
光ガイド層108の組成は、Mg混晶比0.3、S混晶比0.4であ
る。この組成を有するZnMgSSeは、GaAsとほぼ格子整合
し、また室温でのバンドギャップは3.2eVである。光ガ
イド層の組成は、レーザ発振波長における屈折率がクラ
ッド層の屈折率よりも大きく活性層の屈折率よりも小さ
くなり、且つ、バンドギャップがクラッド層のバンドギ
ャップよりも小さく活性層のバンドギャップよりも大き
くなるように、選ばれる。光ガイド層の厚さは、例えば
それぞれ0.1μmである。なお、ZnMgSSe多重量子井戸活
性層107での不純物準位形成を防ぐため、光ガイド層106
及び108のうちZnMgSSe多重量子井戸活性層107との界面
近傍領域には、n型及びp型何れの不純物も添加しないこ
とが好ましい。さらには、光ガイド層の全体にn型及びp
型何れの不純物も添加しなくてもよい。不純物を添加し
た領域の有効ドナー密度及び有効アクセプタ密度は、例
えばそれぞれ4×1017cm-3及び6×1016cm-3である。
【0109】ZnMgSSe多重量子井戸活性層107は、例えば
その組成がMg混晶比0.1及びS混晶比0.1で厚さ4nmの井戸
層を3層と、及び光ガイド層と同じ組成でその厚さが6nm
である障壁層を2層と、が交互に形成されることにより
構成される。井戸層の室温でのバンドギャップは2.9eV
であり、この組成を有するZnMgSSeは、GaAsとほぼ格子
整合する。井戸層の組成は、そのバンドギャップがクラ
ッド層及び光ガイド層のバンドギャップより小さくなる
ように選ばれる。
【0110】本実施形態においては井戸層及び障壁層と
も格子整合系としたが、必要に応じて、歪量を制御して
歪量子井戸構造としたり、歪補償量子井戸構造とするこ
ともできる。なお、活性層での不純物準位形成を防ぐた
め、井戸層及び障壁層には、n型及びp型何れの不純物
も添加しないことが好ましい。
【0111】p型ZnSSeクラッド層110は、半導体レーザ
80の熱抵抗及び直列抵抗の低減と価電子帯不連続の緩
和とを目的として設けられる。これにより、混晶比が高
く且つ有効アクセプタ密度が十分に高くないp型ZnMgSSe
クラッド層109の厚さを、薄くできる効果を有する。p型
ZnSSeクラッド層110の厚さは例えば0.5μmであり、有
効ドナー密度は例えば4×1017cm-3である。
【0112】p型ZnSeキャップ層111、p型ZnTe/ZnSe疑似
傾斜層112、及びp型ZnTeコンタクト層113は、p型オーミ
ックコンタクトを形成するために設けられる。p型ZnSe
キャップ層111は、例えば厚さ80nm、有効アクセプタ密
度8×1017cm-3であり、p型ZnTeコンタクト層113は、例
えば厚さ50nm、キャリア密度は1×1019cm-3である。p型
ZnTeコンタクト層114の上には、容易にオーミック電極
を形成することはできるが、ZnSeとZnTeとの間には0.8e
V程度の価電子帯不連続が存在してホール注入に対する
障壁となるので、この障壁を除くために、p型ZnTe/ZnSe
疑似傾斜層112が設けられる。その構造は、例えば2.1nm
周期で12層からなる。p型ZnSeキャップ層111に隣接する
第1層は、0.3nmのp型ZnTe層と1.8nmのp型ZnSe層とで構
成され、第2層は、0.4nmのp型ZnTe層と1.7nmのp型ZnSe
層とで構成され、さらに順次、p型ZnTe層は厚く且つp型
ZnSe層は薄くなっていく構造であって、p型ZnTeコンタ
クト層113に隣接する第12層は、1.8nmのp型ZnTe層と0.3
nmのp型ZnSe層とで構成される。但し、以上のような構
造の代わりに、巨視的にバンド構造がZnSeからZnTeへと
連続的に変化するような構造、或いはホールがZnTeとZn
Seとの間の障壁をトンネル効果で流れるような構造、さ
らにはこれらを組合せる構造であってもよい。例えば、
ZnSeTe等の混晶を用いたり、p型ZnSeキャップ層111側に
p型ZnTeの量子井戸構造を設けてもよい。
【0113】また、p型オーミックコンタクト層はBeTe
によって形成することもでき、同様のp型BeTe/ZnSe疑似
傾斜層、BeSeTe混晶、BeTeの量子井戸構造等を組み合わ
せることにより、II-VI族半導体素子に適用できる。BeT
eは、GaAsに対して−0.47%程度の格子不整であり、ZnT
eの場合とは異なって臨界膜厚未満の厚さで結晶品質の
高いオーミックコンタクトを形成できるという利点を有
する。
【0114】p型電極114としては、例えば厚さ10nmのPd
膜と厚さ600nmのAu膜とが順次積層されたAuPd電極が用
いられる。また、n型電極117としては、例えばAuGeNi電
極が用いられる。
【0115】電流狭窄層115は、クラッド層の屈折率に
応じてその構成材料及び組成が選ばれるが、ZnMgSSe、Z
nMgBeSe、ZnO等が好ましい。
【0116】以上に説明した半導体レーザ80のレーザ
構造の成長方法としては、分子線エピタキシー法や有機
金属気相エピタキシー法等が使用され得る。分子層或い
は原子層レベルの精密な制御が必要な場合は、原子層エ
ピタキシー法或いはマイグレーションエンハンストエピ
タキシー法を、適宜併用することができる。
【0117】以下、分子線エピタキシー法による製造方
法を述べる。
【0118】図15は、分子線エピタキシー装置の概念
図である。
【0119】この装置は、ロードロック室301、III-V族
半導体成長室302、基板移送室303、及びII-VI族半導体
成長室304により構成される。III-V族半導体成長室302
及びII-VI族半導体成長室304には、基板保持加熱機構30
5と加熱蒸発源306とが備えられている。III-V族半導体
成長室302には、加熱蒸発源306として例えばGa源、As
源、Si源、及びZn源が備えられ、II-VI族半導体成長室3
04には、加熱蒸発源306として例えばZnSe源、ZnS源、Mg
源、ZnTe源或いはBeTe源、及びZnCl2源が備えられ、さ
らに高周波放電管を有するN2ラジカル源307が備えられ
ている。ここでZnSe源、ZnS源、ZnTe源等の代わりに、Z
n、Se、S、Cd、Be、Te等を充填した加熱蒸発源を備えて
もかまわない。
【0120】図15の装置は、III-V族半導体成長室302
において、基板上にn型GaAsバッファ層102を形成した直
後にZn分子線を照射して、GaAs表面上を数原子層のZnで
終端することができる。これにより、II-VI族半導体とG
aAsとの界面におけるGa-Se結合やGa-S結合の形成を阻止
し、これらに起因する積層欠陥の発生を抑制できる。
【0121】Siドープn型GaAs(100)基板101(キャリア
密度2x1018cm-3)は、ロードロック室301において350℃
でプリベークされた後に、1×10-10Torr程度の真空度に
保たれた基板移送室303を経て、III-V族半導体成長室30
2に搬送される。ここで、As分子線を照射しながらGaAs
基板101を約600℃まで加熱して自然酸化膜の除去を行っ
た後、Ga、As及びSi分子線を照射することにより、Siド
ープn型GaAsバッファ層102を成長させる。Ga及びAs分子
線強度は、それぞれ例えば5×10-7及び1×10-5Torrと
し、基板温度を例えば590℃とする。この場合の成長速
度は、0.9μm/hとなる。
【0122】n型GaAsバッファ層102の成長後、基板温度
を300℃まで下げてGaAsバッファ層102の表面にZn分子線
を照射することにより、GaAs表面をZn終端する。例え
ば、加熱蒸発源からの分子線強度は1×10-6Torr、照射
時間は30秒間とする。表面再構成構造は、GaAsのAs安定
化面を示す(2×4)構造からZn終端されたことを示す(1×
4)構造に変化することが、高速電子線回折により確認さ
れる。
【0123】Zn終端されたn型GaAsバッファ層102を形成
した基板101を基板移送室303を経てII-VI族半導体成長
室304に搬送し、ここで、n型GaAsバッファ層102上に順
次、n型ZnSeバッファ層103、n型ZnSSeバッファ層104、n
型ZnMgSSeクラッド層105、n型ZnMgSSe光ガイド層106、Z
nMgSSe量子井戸活性層107、p型ZnMgSSe光ガイド層108、
p型ZnMgSSeクラッド層109、p型ZnSSeクラッド層110、p
型ZnSeキャップ層111、p型ZnTe/ZnSe疑似傾斜層112、及
びp型ZnTeコンタクト層113を積層する。n型不純物原料
としては、例えばZnCl2を、p型不純物原料としては、例
えば高周波プラズマ放電により生成された活性N2を用い
る。結晶成長中の基板温度は、例えば290℃、ZnMgSSeク
ラッド層の成長速度は、例えば0.7μm/hとする。
【0124】本実施形態の半導体レーザ80のレーザ構
造では、量子井戸層、光ガイド層、及びクラッド層のそ
れぞれに、異なる組成のZnMgSSeを用いている。このた
め、各層を均一な組成の混晶で形成しようとすると、構
成元素の分子線強度及びその強度比を、各層を成長する
毎に正確に制御する必要がある。一般には、加熱蒸発源
の温度を制御することにより、或いはバルブ機構の付随
する加熱蒸発源ではバルブの開閉度を制御することによ
り、分子線強度及びその強度比が制御される。
【0125】これに対して、各層を2元化合物同士や4元
混晶を組み合わせた超格子で構成すれば、複雑な分子線
強度の制御は単純化され、加熱蒸発源のシャッタの開閉
のみで容易に本実施形態のレーザ構造を製造することが
できる。
【0126】例えば、ZnSe及びMgの加熱蒸発源の温度
を、Mg混晶比0.4、S混晶比0.5の組成を有するZnMgSSeク
ラッド層を成長するために必要な温度に固定し、ZnS加
熱蒸発源の温度を、S混晶比0.06の組成を有するZnSSeク
ラッド層を成長するために必要な温度とMg混晶比0.4、S
混晶比0.5の組成を有するZnMgSSeクラッド層を成長する
ために必要な温度との間で、切り替えて制御すればよ
い。
【0127】さらに、ZnS加熱蒸発源を2つ設ければ、全
ての加熱蒸発源の温度を固定できる。或いは、バルブ機
構の付随するZnS加熱蒸発源を用いれば、それぞれのバ
ルブ開閉度の切り替えを制御することによって、上記2
つの組成を成長するために必要な分子線強度が得られ
る。これらの場合には、瞬時にZnS分子線強度を変化さ
せられるので、成長を中断することなく成長プロセスを
連続的に行えるという利点を有する。
【0128】上述の方法を用いるときの本実施形態のレ
ーザ構造は、例えば以下のようになる。
【0129】ZnSSeクラッド層及びZnMgSSeクラッド層
は、それぞれ、S混晶比0.06の組成を有する均一な組成
の混晶、及びMg混晶比0.4、S混晶比0.5の組成を有する
均一な組成の混晶で、構成する。ZnMgSSe光ガイド層
は、例えば厚さ1.1nmのZnSeと厚さ3.4nmのZn0.6Mg0.4S
0.5Se0.5とからなる超格子を、23周期積層して構成す
る。また、ZnMgSSe量子井戸層は、例えば3分子層のZnSe
と1分子層のZnSと3分子層のZnSeと1分子層のMgSeとから
なる短周期超格子(周期約2nm)を、2周期積層して構成
する。また、ZnMgSSe障壁層は、例えば1分子層のZnSeと
3分子層のZn0.6Mg0.4S0.5Se0.5とからなる短周期超格子
(周期約1nm)を、6周期積層して構成する。このような
構造とすることにより、図13に示したn型ZnMgSSeクラ
ッド層105からp型ZnMgSSeクラッド層109までは、少なく
とも成長を中断せずに、加熱蒸発源のシャッタ開閉制御
のみで容易に形成することができる。
【0130】以上のエピタキシャル成長で得られたレー
ザ構造を有するウェハを、図13や図14(a)に示し
た分布反射型半導体レーザ80に加工する。
【0131】まず、ウェハ全面に例えばPdとAuとを順次
真空蒸着してp型電極114とした後、p型ZnMgSSeクラッド
層109の途中までエッチングして、例えば幅4μm、長さ
600μmのメサストライプを形成する。
【0132】エッチングには、ウェットエッチングを用
いてもドライエッチングを用いてもよい。ウェットエッ
チングでは、例えばヨウ化カリウム水溶液でp型電極114
をエッチングした後、重クロム酸カリウム飽和水溶液と
濃硫酸が容積比3:2で混合されたエッチング液で、II
-VI族化合物半導体層をエッチングすることができる。
また、ドライエッチングでは、Arイオンミリング、BCl3
による反応性イオンエッチング等を用いることができ
る。
【0133】次に、メサストライプ領域(図14(a)
の活性領域201に相当)の片側に隣接して、例えば長さ4
00μmの分布反射器領域202を、p型ZnMgSSe光ガイド層1
08の直上のp型ZnMgSSeクラッド層109に形成する。図1
4(b)は、図14(a)のレーザ構造を上からみた平
面図であり、クラッド層109が露出されている状態を
示している。その後に、図14(c)に示すように、レ
ーザ干渉露光法で形成したレジストマスクでp型ZnMgSSe
クラッド層109をウェットエッチングすることによっ
て、クラッド層109上に回折格子を形成する。回折格
子は、例えば2次の回折を用いて、周期185nmとする。或
いは、3次の回折を用いて、周期277nmとしてもよい。回
折格子は、少なくとも領域202に形成できればよいの
で、ここでは、p型電極114を含むストライプ以外の
クラッド層109の全面に形成している。
【0134】エッチングには、前述したクロム混酸以外
に飽和臭素水やブロムメタノール液等の臭素系を用いる
こともできる。
【0135】図14(d−1)は、図14(b)に示す
線X−X’に沿った断面図であり、図14(d−2)
は、図14(b)に示す線Y−Y’に沿った断面図であ
る。それぞれ、クラッド層109上に回折格子が形成さ
れた状態における共振器方向に対して垂直な方向の構成
を示す。
【0136】さらに、同じく線X−X’或いは線Y−
Y’に沿った断面図である図14(e−1)及び図14
(e−2)に示すように、ストライプ状のp型電極114上
にレジストマスクを形成した後、電流狭窄層115として
例えばZnO層115、及び電流狭窄層115を覆う電極116とし
て例えばAu電極116を、連続的に真空蒸着する。電流狭
窄層115の厚さは、メサ高さとほぼ一致させるように選
び、メサストライプを埋め込むようにする。その後に、
リフトオフによってp型電極114を露出させる。なお、電
流狭窄層115には、ZnO以外にもZnOSやZnMgSSeを用いる
ことができ、屈折率を最適に制御することで、活性領域
201と分布反射器領域202との高効率導波路結合を実現で
きる。
【0137】p型電極114及び電極116の上には必要に応
じて、レーザ素子を実装するための電極を形成してもよ
い。また、n型GaAs基板101の裏面には、例えばNi、Ge及
びAuを真空蒸着して、n型電極117とする。
【0138】その後にウェハを劈開し、分布反射器のな
い出射側端面には適当な反射率を持つ反射膜203を、真
空蒸着やスパッタリングにより形成する。反射膜203
は、400nm程度の短波長域でも吸収のない誘電体、例え
ば酸化珪素、酸化チタン等を用いたl/4波長多層膜によ
り構成される。反射率は、50〜70%程度が好ましい。こ
れは、半導体レーザに対して戻り光誘起雑音を低減し、
且つ低消費電力で30mW程度の光出力を得るためである。
このような反射率は、レーザ素子端面に、例えば厚さl/
4波長の酸化珪素膜と厚さl/4波長の酸化チタン膜とを1
層ずつ形成することにより、得られる。
【0139】一方、回折格子側の端面には、複合共振器
モードを抑制するために、低反射膜或いは吸収膜204を
形成する。低反射膜は、酸化珪素、酸化アルミニウム、
酸化チタン等の誘電体で構成する。低反射膜の屈折率、
厚さ或いは積層構造を制御することにより、実質的に反
射率を0%とすることができる。また、吸収膜は、ZnS
e、Si等の導波路層のバンドギャップより十分小さいバ
ンドギャップを有する適当な厚さの半導体膜で構成す
る。分布反射器領域202の反射率は99%を越えるが、こ
こを透過した光が吸収膜で十分に減衰して実質的に吸収
されるように、半導体膜の厚さを選ぶ。例えば、厚さ40
0nmのSi膜を、化学的気相蒸着により形成する。
【0140】光ピックアップとして実装した本実施形態
のDBR半導体レーザ80の動作特性は、周囲温度25℃
において、出力30mW時には、発振波長は427nm、動作電
流は95mA、動作電圧は5.6V、アスペクト比は2.4、非点
隔差は5μmであり、また出力5mW時の相対雑音強度は-1
37dB/Hzである。また、周囲温度−10〜60℃における発
振波長のシフトは、1.5nmである。戻り光5%に対して
も、ノイズ特性が劣化せずに安定に動作する。
【0141】次に、上記の半導体レーザ80を用いて光
ピックアップを構成する。図16に、その構成の一部を
模式的に示す。
【0142】この光ピックアップは、半導体レーザ80
と、光学系と、光検出系と、を少なくとも備えている。
光学系には、偏光ホログラム58aを用いる。より具体
的には、波長427nmのII−VI族半導体レーザ80から出
射されたレーザ光は、コリメータレンズ51で平行化さ
れた後、プリズム63で方向を変えられ、偏光ホログラ
ム58a及び4分の1波長板59を通過し、フォーカス
レンズ52で集光されて、光ディスク媒体(不図示)に
形成されたピットに照射される。光ディスク媒体からの
信号光は、フォーカスレンズ52で平行化され、4分の
1波長板59で往路に対して90度偏光方向を変化され
る。この後に、信号光は、偏光ホログラム58aを通過
し、プリズム63で方向を変えられて、光検出器57上
に集光される。
【0143】レーザ光の一部は、プリズム63で分離さ
れて出力モニター用検出器64に入り、半導体レーザ8
0のパワー制御を行う。また、偏光ホログラム58a、
フォーカスレンズ52等は、可動ユニット62で駆動さ
れている。
【0144】光ディスク媒体に形成されたピットは、長
さ0.28μmでトラックピッチは0.50μmである。本願発
明者らによる実験では、HDTVにおいてノイズのない
美しい画像が良好に再生された。
【0145】以上より、本実施形態のII-VI族半導体レ
ーザ80を用いても、波長変動が小さく且つ低雑音の高
密度光記録再生用光ピックアップが実現される。また、
RF重畳も、戻り光対策として有効である。
【0146】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光ピッ
クアップによれば、従来に比べて高密度のピットを記録
再生できて、高密度光ディスクが実現される。その際
に、光源として波長ロックされた半導体レーザ(例えば
DBRレーザ)を用いることで、低ノイズ化が図られ
る。
【0147】また、高出力半導体レーザによって光記録
を行う際に、波長ロックによって、記録時から再生時へ
の切り替え時における発振波長の変化は小さく、レンズ
材料の光学特性(屈折率)の波長依存性に起因する問題
点が生じない。このため、使用し得るレンズ材料の制限
はない。また、発振波長がロックされることから、回折
型レンズ等も用いることができる。
【0148】さらに、出射部にテーパ部分を形成してビ
ームアスペクト比を1に近づけることで、実質的な伝達
効率が大幅に向上される。これにより、半導体レーザの
出力は低く抑えることが可能になって、半導体レーザの
寿命が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】光源の発振波長と記録密度の関係を示す図であ
る。
【図2】光源である半導体レーザの発振波長とRINレ
ベルとの関係を示す図である。
【図3】記録時と再生時とで光源の波長が2nm変化し
たことに伴って発生する焦点位置の変化量を、光源波長
に対して描いた図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の光ピックアップ及び
光ディスク装置の構成を模式的に示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に用いられるGaN系
半導体レーザの構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に用いられるGaN系
半導体レーザの構成を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に用いられるGaN系
半導体レーザの構成を示す図である。
【図8】(a−1)〜(f−1)及び(a−2)〜(f
−2)は、本発明の第1の実施形態に用いられるGaN
半導体レーザの製造工程を模式的に示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に用いられるGaN半
導体レーザの他の構成を模式的に示す断面図である。
【図10】(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の第1
の実施形態に用いられるGaN半導体レーザの特性を示
す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に用いられるGaN
半導体レーザの構成を模式的に示す断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態の光ピックアップ及
び光ディスク装置の構成を模式的に示す図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に用いられるII−VI
族系化合物半導体レーザの構成を示す断面図である。
【図14】(a)は、本発明の第5の実施形態に用いら
れるII−VI族系化合物半導体レーザの構成を示す断面図
であり、(b)、(c)、(d−1)、(d−2)、
(e−1)、及び(e−2)は、それぞれ、本発明の第
5の実施形態に用いられるII−VI族系化合物半導体レー
ザの構成及び製造工程を模式的に示す図である。
【図15】図13に示す半導体レーザの製造に用いられ
得る分子線エピタキシー装置の構成を模式的に示す図で
ある。
【図16】本発明の第5の実施形態の光ピックアップの
構成を模式的に示す図である。
【符号の説明】
50、60、70、80 半導体レーザ 100、200 光ディスク装置 1 基板 2 n−GaN層 3 n−AlGaN層 4 n−GaN光導波層 5 InGaN多重量子井戸(MQW)層 6 p−GaN光導波層 7 p−AlGaNクラッド層 8 p−GaN層 9 p−電極 10 n−電極 13 DBR 30 活性層 31 活性部 32 DBR部 33 Siマウント 34 半導体レーザチップ 35 ピエゾ素子 51 コリメータレンズ 52 フォーカスレンズ 53 フォーカスレンズ 55 光ディスク媒体 56 ピット 58 偏光ビームスプリッタ(偏光素子) 61 可変波長板 101 n型GaAs基板 102 n型GaAsバッファ層 103 n型ZnSeバッファ層 104 n型ZnSSeクラッド層 105 n型ZnMgSSeクラッド層 106 n型ZnMgSSe光ガイド層 107 ZnMgSSe量子井戸活性層 108 p型ZnMgSSe光ガイド層 109 p型ZnMgSSeクラッド層 110 p型ZnSSeクラッド層 111 p型ZnSeキャップ層 112 p型ZnTe/ZnSe疑似傾斜層 113 p型ZnTeコンタクト層 114 p型電極 115 電流狭窄層 116 電極 117 n型電極 201 活性領域 202 分布反射器領域 203 反射膜 204 低反射膜或いは吸収膜 301 ロードロック室 302 III-V族半導体成長室 303 基板移送室 304 II-VI族半導体成長室 305 基板保持加熱機構 306 加熱蒸発源 307 N2ラジカル源 P レーザ光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粂 雅博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振波長が435nm以下であるレーザ
    光源と、 該レーザ光源から出射される光に所定の光路を与える光
    学系と、 該光学系からの光を検出する光検出器と、を備え、 該レーザ光源は光フィードバックにより波長ロックされ
    ている、光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光源がGaN系半導体レーザ
    である、請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光源は、グレーティング構造
    により光フィードバックされている、請求項1に記載の
    光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光源はDBR構造を有する半
    導体レーザであり、前記光フィードバックは該DBR構
    造によって実現される、請求項1に記載の光ピックアッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記DBR構造は、前記半導体レーザの
    光出射部とは反対側の端面近傍に形成されている、請求
    項4に記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 前記半導体レーザの光出射部とは反対側
    の端面に、レーザ光に対する吸収部材が形成されてい
    る、請求項4に記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光源の光出射側にテーパ状の
    ビーム整形部が形成されている、請求項1に記載の光ピ
    ックアップ。
  8. 【請求項8】 前記レーザ光源はRF重畳により動作さ
    れている、請求項1に記載の光ピックアップ。
  9. 【請求項9】 レーザ光源と、 該レーザ光源から出射される光に所定の光路を与える光
    学系と、 該光学系からの光を検出する光検出器と、 該光検出器への入射光の光量を制御する制御部材と、を
    備える、光ピックアップ。
  10. 【請求項10】 前記制御部材は、前記光検出器への前
    記入射光の偏光方向を制御することにより該入射光の光
    量を制御する、請求項9に記載の光ピックアップ。
  11. 【請求項11】 前記制御部材は、前記レーザ光源から
    出射されるレーザ光の偏光方向を変え、それによって前
    記光検出器への前記入射光の偏光方向を制御する部材で
    ある、請求項10に記載の光ピックアップ。
  12. 【請求項12】 前記レーザ光源が半導体レーザであ
    り、 前記制御部材は、該半導体レーザに圧力を印加して該半
    導体レーザから出射されるレーザ光の偏光方向を変える
    部材である、請求項11に記載の光ピックアップ。
  13. 【請求項13】 前記制御部材は、前記光学系に含まれ
    る偏光素子とフォーカスレンズとの間に配置された可変
    波長板である、請求項10に記載の光ピックアップ。
  14. 【請求項14】 前記光検出器への前記入射光は、光デ
    ィスク媒体からの信号光である、請求項9に記載の光ピ
    ックアップ。
  15. 【請求項15】 発振波長が435nm以下であるレー
    ザ光源と、 該レーザ光源から出射される光に所定の光路を与える光
    学系と、 該光学系からの光を検出する光検出器と、 長さ0.3μm以下のピットを有する光ディスク媒体
    と、を備え、 該レーザ光源は光フィードバックにより波長ロックされ
    ている、光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記レーザ光源がGaN系半導体レー
    ザである、請求項15に記載の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 前記レーザ光源は、グレーティング構
    造により光フィードバックされている、請求項15に記
    載の光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 前記レーザ光源はDBR構造を有する
    半導体レーザであり、前記光フィードバックは該DBR
    構造によって実現される、請求項15に記載の光ディス
    ク装置。
  19. 【請求項19】 前記DBR構造は、前記半導体レーザ
    の光出射部とは反対側の端面近傍に形成されている、請
    求項18に記載の光ディスク装置。
  20. 【請求項20】 前記半導体レーザの光出射部とは反対
    側の端面に、レーザ光に対する吸収部材が形成されてい
    る、請求項18に記載の光ディスク装置。
  21. 【請求項21】 前記レーザ光源の光出射側にテーパ状
    のビーム整形部が形成されている、請求項15に記載の
    光ディスク装置。
  22. 【請求項22】 前記レーザ光源はRF重畳により動作
    されている、請求項15に記載の光ディスク装置。
  23. 【請求項23】 前記レーザ光源は、−135dB/H
    z以下の相対雑音強度(RIN)レベルを有する半導体
    レーザである、請求項15に記載の光ディスク装置。
  24. 【請求項24】 前記レーザ光源から出射される前記光
    を用いて、前記光ディスク媒体への光記録を行う、請求
    項15に記載の光ディスク装置。
  25. 【請求項25】 レーザ光源と、 該レーザ光源から出射される光に所定の光路を与える光
    学系と、 該光学系からの光を検出する光検出器と、 長さ0.3μm以下のピットを有する光ディスク媒体
    と、 該光ディスク媒体から該光検出器へ入射する信号光の光
    量を制御する制御部材と、を備える、光ディスク装置。
  26. 【請求項26】 前記制御部材は、前記信号光の偏光方
    向を制御することにより該信号光の光量を制御する、請
    求項25に記載の光ディスク装置。
  27. 【請求項27】 前記制御部材は、前記レーザ光源から
    出射されるレーザ光の偏光方向を変え、それによって前
    記信号光の偏光方向を制御する部材である、請求項26
    に記載の光ディスク装置。
  28. 【請求項28】 前記レーザ光源が半導体レーザであ
    り、 前記制御部材は、該半導体レーザに圧力を印加して該半
    導体レーザから出射されるレーザ光の偏光方向を変える
    部材である、請求項26に記載の光ディスク装置。
  29. 【請求項29】 前記制御部材は、前記光学系に含まれ
    る偏光素子とフォーカスレンズとの間に配置された可変
    波長板である、請求項26に記載の光ディスク装置。
JP10006179A 1997-01-17 1998-01-14 光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置 Pending JPH10261235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10006179A JPH10261235A (ja) 1997-01-17 1998-01-14 光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-5995 1997-01-17
JP599597 1997-01-17
JP10006179A JPH10261235A (ja) 1997-01-17 1998-01-14 光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10261235A true JPH10261235A (ja) 1998-09-29

Family

ID=26340049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10006179A Pending JPH10261235A (ja) 1997-01-17 1998-01-14 光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10261235A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7411873B2 (en) 2000-12-28 2008-08-12 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
JP2008226381A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7411873B2 (en) 2000-12-28 2008-08-12 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US7457207B2 (en) 2000-12-28 2008-11-25 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US7729211B2 (en) 2000-12-28 2010-06-01 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US7729210B2 (en) 2000-12-28 2010-06-01 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US7903509B2 (en) 2000-12-28 2011-03-08 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US7907483B2 (en) 2000-12-28 2011-03-15 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US7961564B2 (en) 2000-12-28 2011-06-14 Victor Company Of Japan, Limited Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US8228767B2 (en) 2000-12-28 2012-07-24 JVC Kenwood Corporation Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
US8238205B2 (en) 2000-12-28 2012-08-07 JVC Kenwood Corporation Recording medium having a substrate containing microscopic pattern of parallel groove and land sections and recording/reproducing equipment therefor
JP2008226381A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100278889B1 (ko) 광 픽업 및 그것을 사용한 광 디스크 장치
US6940100B2 (en) Group III-V nitride semiconductor light-emitting device which allows for efficient injection of electrons into an active layer
JP3486900B2 (ja) 発光装置およびそれを用いた光装置
US5923690A (en) Semiconductor laser device
JP2000261106A (ja) 半導体発光素子、その製造方法及び光ディスク装置
WO1998019375A1 (fr) Machine de traitement optique de l'information et dispositif a semi-conducteur emetteur de lumiere afferent
JP2000058915A (ja) 窒化ガリウム系半導体レーザ素子及び光ピックアップ装置
US5956362A (en) Semiconductor light emitting device and method of etching
US20080259982A1 (en) Semiconductor laser diode formed with window at cleavage facet and fabricating method thereof
US7539230B2 (en) Semiconductor laser device and method for fabricating the same
JP3928583B2 (ja) 発光装置の製造方法
JPH10261235A (ja) 光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置
JP3835260B2 (ja) 光ディスク装置
JP2007013207A (ja) 半導体発光素子
US6044099A (en) Semiconductor laser device
JP2008192799A (ja) 半導体発光素子およびこれを用いたレーザプロジェクタ
JP2006049420A (ja) 半導体レーザおよびこれを用いた光装置
JP2003133648A (ja) 半導体レーザ装置、光ディスク装置及び光集積化装置
JP3837821B2 (ja) 化合物半導体レーザを用いた光ピックアップ装置
JP3326833B2 (ja) 半導体レーザー及び発光ダイオード
JP2000223789A (ja) 半導体レーザ素子および光ピックアップ装置
JPH10154850A (ja) 垂直共振器型半導体発光素子、発光装置、光ディスク装置、記録装置、及びエッチング方法
Uchida et al. Short wavelength lasers based on GaAs and GaN substrate for DVD and Blu-ray technology
JP2003037338A (ja) 半導体発光素子、その製造方法及び光ディスク装置
JPH1083999A (ja) ヘテロエピタキシャル半導体結晶構造体、その製造方法、その製造装置、半導体発光素子およびこれを用いた光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060901

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060901

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070410