JPH10259791A - 自吸式ポンプ - Google Patents

自吸式ポンプ

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Publication number
JPH10259791A
JPH10259791A JP6582197A JP6582197A JPH10259791A JP H10259791 A JPH10259791 A JP H10259791A JP 6582197 A JP6582197 A JP 6582197A JP 6582197 A JP6582197 A JP 6582197A JP H10259791 A JPH10259791 A JP H10259791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
blade
self
priming pump
front shroud
Prior art date
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Pending
Application number
JP6582197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamazaki
茂 山崎
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Masahiro Hirata
真宏 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6582197A priority Critical patent/JPH10259791A/ja
Publication of JPH10259791A publication Critical patent/JPH10259791A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自吸式ポンブにおける羽根車で、特に密閉式
の羽根車では、前面シュラウドと羽根を溶着するが、溶
着においては前面シュラウドと羽根との位置決めに、羽
根に溝を設けるか、あるいは羽根に2個以上の突起を、
また、前面シュラウド側に凹部を設けており、その寸法
精度が必要なために、金型製作上の工数、コストを押し
上げ、ひいては部品コストのアップを招いていた。 【解決手段】 自吸式ポンプの密閉式の羽根車7におい
て、羽根5の前面シュラウド側の縁に、入口側が高く送
水側が低くなる段差17を形成し、この段差17を位置
決めとして前面シュラウド6を羽根5に取り付ける構成
とし、羽根5と前面シュラウド6の溶着作業を容易化
し、金型製作費を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯暖房機器等に
組み込まれて使用される密閉式羽根車を備えた自吸式ポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自吸式ポンプは、羽根車を収容す
るケーシングと、ケーシングの羽根車収容部内に水を充
満させておくための呼び水用のケーシングカバーを有し
ている。
【0003】特に、ケーシングとケーシングカバーとが
一体になった型のポンプとして、図8に示されるように
構成されたものがある。
【0004】図8は従来の自吸式ポンプの断面図、図9
は従来の自吸式ポンプにおける密閉式の羽根車の断面
図、図10および図11を基に説明すると、モータ1に
は防錆処理された鉄板よりなるブラケット2が取り付け
られ、このブラケット2に、耐食性、耐錆性、軽量化す
るために樹脂成形品よりなり、かつ、モータ1と反対側
端が開口したケーシング3を取り付けている。
【0005】ケーシング3内には、モータ1と接続さ
れ、かつ、鋼丸材を切削して作られたシャフト4を挿入
してあり、シャフト4の先端にはネジを形成している。
また、ケーシング3内には、放射状の羽根5と前面シュ
ラウド6有する密閉式の羽根車7を収容している。羽根
車7は耐食性、耐錆性、軽量化するために、また、溶着
の相性のよい熱可塑性の樹脂成形品よりなっている。そ
して黄銅丸棒切削材または黄銅のローレット材のネジ加
工品をインサートし、このネジ加工品をシャフト4のネ
ジに螺合して羽根車7をシャフト4に結合している。さ
らに羽根車7の筒状となっている回転部の外周部には、
カーボンとバネおよびゴムパッキンよりなる回転側メカ
ニカルシール8を設けてあり、この回転側メカニカルシ
ール8を、セラミックとゴムパッキングよりなる固定側
メカニカルシール9に摺接させて水漏れを防止するよう
にしている。
【0006】ケーシング3の開口側には、所定の位置に
通水口を有する仕切板10とパッキン11を介在させて
ケーシングカバー12の開口側を結合させている。仕切
板10は耐食性、耐錆性、軽量化するために、SUS板
のプレス品で形成され、ケーシングカバー12は内部に
呼び水用タンク13を形成し、また、吸込口14、吐出
口15を持ち、耐食性、耐錆性、軽量化するために樹脂
成形品で構成されている。
【0007】上記構成において、あらかじめケーシング
カバー12内に呼び水を注入する。ケーシングカバー1
2内に注入された水は、呼び水用タンク13およびケー
シング3内を充満する。まず、始動時ではモータ1の回
転がシャフト4により羽根車7に伝達され、ケーシング
3に収容された羽根車7が回転する。するとケーシング
3内の水が羽根車7によってかき回され、水中に空気が
混入する。水と空気の混合水はケーシング3から押し出
され、呼び水用タンク13部に流れ込み、水と一緒に押
し出された空気のみが吐出口15より外部へ流出する。
そしてこの状態が続くとケーシング3内の空気圧が徐々
に低くなり、外部との圧力差により吸込口14から水が
流入し、本格的な水送出状態に入ると呼び水用タンク1
3には水が充満し、あふれた水が吐出口15より外部へ
流出する。
【0008】このとき、羽根車7の回転は水に遠心力を
与え、前面シュラウド6は羽根車7内へ導水された水流
の昇圧をする作用をする。また、ケーシング3は羽根車
7から流出した水流をケーシングカバー12へ吐出する
作用を行う。また、ケーシングカバー12においては、
吸込口14よりケーシング3への導水とケーシング3か
ら吐出口15より吐出する作用を行う。さらに、通水口
を持つ仕切板10は、羽根車7水流の昇圧作用を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の自吸式ポンブにおける羽根車には、開放式
羽根車と密閉式羽根車があり、特に密閉式羽根車におい
ては、図8、図9に示すように前面シュラウド6と羽根
5を接合しなければならない。
【0010】前記密閉式の羽根車7における前面シュラ
ウド6と羽根5の接合の一方法として超音波溶着がある
が、溶着においては前面シュラウド6と羽根5との位置
決めが必要となり、羽根5に溝16(切り欠き)を設け
るか、あるいは羽根5に2個以上の突起を、また、前面
シュラウド6側に凹部を設ける等が必要で(図9)、位
置決め精度により前面シュラウド6と羽根5の嵌合溶着
精度、強度および性能、特に騒音、振動等への影響が大
である。溶着時位置決めの寸法精度が必要なために、金
型製作上の工数、コストを押し上げ、ひいては部品コス
トのアップを招くという問題点があった。
【0011】本発明は以上の問題点を解決するものであ
り、密閉式の羽根車の金型製作上での精度確保と工数低
減を可能とし、また、溶着作業を容易化し、羽根車のコ
ストを低減して安価な自吸式ポンプを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
め、本発明の自吸式ポンプは、羽根および前面シュラウ
ドよりなる密閉式の羽根車を備え、前記羽根の前面シュ
ラウド側の縁に、入口側が高く送水側が低くなる段差を
形成し、前記段差を位置決めとして前面シュラウドを羽
根に取り付けた構成とする。
【0013】本発明によれば、密閉式の羽根車の金型製
作上での精度確保と工数低減を可能とし、また、溶着作
業を容易化し、羽根車のコストを低減することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、モータと、羽根車を収容したケーシングと、通水口
を持つ仕切板を介して前記ケーシングに結合され、か
つ、内部に呼び水用タンクを形成するケーシングカバー
よりなる自吸式ポンプであって、前記羽根車は羽根およ
び前面シュラウドよりなる密閉式に構成され、前記羽根
の前面シュラウド側の縁に、入口側が高く送水側が低く
なる段差を形成し、前記段差を位置決めとして前面シュ
ラウドを羽根に取り付けた自吸式ポンプであり、前面シ
ュラウドを羽根に対し精度高く、かつ、容易に溶着で
き、羽根車の金型製作も容易となり、羽根車のコストを
低減するという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の自吸式ポンプにおいて、羽根車は、その羽根
の前面シュラウド側の縁の入口側に勾配を有する構成と
したものであり、羽根車の入口面積を確保でき、キャビ
テーションの防止により水量低下を防止でき、騒音、振
動を抑えることができるという作用を有する。
【0016】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1の自吸式
ポンプの断面図、図2は同自吸式ポンプにおける羽根車
の断面図、図3は同羽根車の平面図、図4は図3のA−
A断面図である。なお、先に説明した従来例の自吸式ポ
ンプと同一構成部材には同じ符号を付与し、その構成お
よび動作の説明は省略する。
【0017】本実施の形態1の自吸式ポンプの特徴は密
閉式の羽根車にあり、すなわち、図1〜図4に示すよう
に、前記羽根車7は羽根5および前面シュラウド6より
なる密閉式に構成され、前記羽根5の前面シュラウド側
の縁に、入口側(羽根車の中央側)が高く、送水側(羽
根車の外周側)が低くなる段差17を形成している。
【0018】そして前面シュラウド6を前記段差17を
位置決めとして、すなわち前面シュラウド6の中央孔を
前記段差17の立ち上がり部に嵌合して前面シュラウド
6を羽根5に位置決めし、その後に超音波溶着等により
前面シュラウド6を羽根5に溶着して羽根5と前面シュ
ラウド6を一体化した構成としている。
【0019】このように本実施の形態1の自吸式ポンプ
における羽根車7は、その前面シュラウド6を羽根5の
段差17を位置決め部として溶着時の位置決めするの
で、溶着作業が容易になり、また、精度高く取付けで
き、羽根車7の金型製作も容易となり、羽根車7のコス
トを低減することができる。
【0020】なお、本実施の形態1においては、羽根車
7の羽根として段差17を形成した長い羽根5の間に、
前記長い羽根5の低い高さと同じ高さの短い羽根5aを
設けている。
【0021】この短い羽根5aを設けることにより、羽
根枚数は2倍となり、それぞれの羽根5、5aで行う仕
事の量が分割、減少し、脈流、NZ音の発生が抑制され
る。
【0022】また、長い羽根5の後縁側の水の流れは、
短い羽根5aに沿って流れることになり、乱れが非常に
少なくなるため送水性能を向上させる。
【0023】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2の自吸式ポンプにおける羽根車の平面図、図6は図
5におけるB−B断面図、図7は図5におけるC−C断
面図である。
【0024】この実施の形態2の特徴は、前記実施の形
態1の羽根車7において、前記図5〜図7に示すように
羽根5の前面シュラウド側の縁の入口側(羽根車の中央
側)に勾配18を形成した構成にある。
【0025】この構成によれば、羽根車7の入口面積を
確保することができ、水量低下の防止、騒音、振動アッ
プの防止ができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の自吸式ポンプは、ケーシングよりケーシングカバーに
水を戻すための密閉式の羽根車において、その羽根に段
差を設け、前面シュラウド溶着時の位置決めとする構成
としたため、羽根と前面シュラウドの溶着作業の容易
化、金型製作上の寸法精度、工数、コストの低減を実現
できる。また、羽根車の入口の羽根部分に勾配を設ける
ので、入口面積が確保され、キャビテーションの防止に
より、水量低下が少なく、騒音、振動の低い自吸式ポン
プとすることができ、その実用的効果の大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自吸式ポンプの断面図
【図2】同自吸式ポンプにおける羽根車の断面図
【図3】同羽根車の平面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】本発明の実施の形態2の自吸式ポンプにおける
羽根車の平面図
【図6】図5におけるB−B断面図
【図7】図5におけるC−C断面図
【図8】従来の自吸式ポンプの断面図
【図9】従来の自吸式ポンプにおける密閉式の羽根車の
断面図
【図10】同羽根車の平面図
【図11】図10におけるA−A断面図
【符号の説明】
1 モータ 2 ブラケツト 3 ケーシング 4 シャフト 5 羽根 5a 短い羽根 6 前面シュラウド 7 羽根車 8 回転側メカニカルシール 9 固定側メカニカルシール 10 仕切板 11 パッキン 12 ケーシングカバー 13 呼び水用タンク 14 吸込口 15 吐出口 17 段差 18 勾配

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと、羽根車を収容したケーシング
    と、通水口を持つ仕切板を介して前記ケーシングに結合
    され、かつ、内部に呼び水用タンクを形成するケーシン
    グカバーよりなる自吸式ポンプであって、前記羽根車は
    羽根および前面シュラウドよりなる密閉式に構成され、
    前記羽根の前面シュラウド側の縁に、入口側が高く送水
    側が低くなる段差を形成し、前記段差を位置決めとして
    前面シュラウドを羽根に取り付けたことを特徴とする自
    吸式ポンプ。
  2. 【請求項2】羽根車は、その羽根の前面シュラウド側の
    縁の入口側に勾配を有することを特徴とする請求項1記
    載の自吸式ポンプ。
JP6582197A 1997-03-19 1997-03-19 自吸式ポンプ Pending JPH10259791A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6582197A JPH10259791A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 自吸式ポンプ

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JP6582197A JPH10259791A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 自吸式ポンプ

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ID=13298085

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JP6582197A Pending JPH10259791A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 自吸式ポンプ

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JP (1) JPH10259791A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083292A (ja) * 2001-09-06 2003-03-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 高速遠心ポンプ用羽根車

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083292A (ja) * 2001-09-06 2003-03-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 高速遠心ポンプ用羽根車

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