JPH10258904A - 厨芥物回収車両 - Google Patents

厨芥物回収車両

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JPH10258904A
JPH10258904A JP6411097A JP6411097A JPH10258904A JP H10258904 A JPH10258904 A JP H10258904A JP 6411097 A JP6411097 A JP 6411097A JP 6411097 A JP6411097 A JP 6411097A JP H10258904 A JPH10258904 A JP H10258904A
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garbage
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inner drum
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Shiro Fukui
司郎 福井
Nobuo Ueda
信雄 植田
Sakae Nishizuka
栄 西塚
Yasuharu Niwatsukino
安春 庭月野
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Shin Meiva Industry Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65FGATHERING OR REMOVAL OF DOMESTIC OR LIKE REFUSE
    • B65F3/00Vehicles particularly adapted for collecting refuse
    • B65F3/14Vehicles particularly adapted for collecting refuse with devices for charging, distributing or compressing refuse in the interior of the tank of a refuse vehicle
    • B65F3/22Vehicles particularly adapted for collecting refuse with devices for charging, distributing or compressing refuse in the interior of the tank of a refuse vehicle with screw conveyors, rotary tanks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Refuse-Collection Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内外二重構造のドラムに改良を加え、内側ドラ
ム内からの厨芥物の排出を円滑に行うとともに、外側ド
ラムからの厨芥物中の水分の漏れ出しを確実に防止す
る。 【解決手段】内部に厨芥物を貯留する内側ドラム11と外
側ドラム12とを、内外2重に配置してシャーシフレーム
2 上に軸芯m 回りに相対回転可能に搭載する。内側ドラ
ムの後面に略真円形状の後方開口部32を形成する。外側
ドラムの後端に略半円弧状の入出口部31を形成し、入出
口部を、外側ドラムの回転により上側位置と下側位置と
で開口させる。内側ドラムの内周壁部に、軸芯方向に亘
って螺旋状に延びるブレード33を設け、ブレードを、入
出口部を下側位置に位置付けた状態での内側ドラムの回
転により厨芥物を排出するように構成する。外側ドラム
の後方にダストコンテナ反転装置41を設け、外側ドラム
の入出口部を上側位置に位置付けた状態でダストコンテ
ナC を反転させて内側ドラム内に厨芥物を投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみなど水分を
多量に含む厨芥物を回収する厨芥物回収車両に関し、特
に、厨芥物中の水分の漏れ出しを防止する対策に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、塵芥収集車において塵芥を回収
する場合、その塵芥が家庭用のゴミなどのように多量の
水分を含んでいるものであると、塵芥収集車に積み込ん
だ際に家庭用ゴミ中の水分が漏れ出て道路に撒き散らさ
れることになる。
【0003】そのため、従来、家庭用のゴミを回収する
車両としては、例えば特開平3−152001号公報に
開示されるように、内部に家庭用のゴミが貯留されるド
ラムがその軸芯を車体前後方向へ延ばした状態で車体枠
上に搭載されたものがあり、家庭用のゴミ中の水分をド
ラム内に蓄えてドラム外に漏れ出さないようにしてい
る。このドラムの周面上部位置には家庭用ゴミなどを投
入する投入口部が設けられており、ゴミかご内に蓄えら
れた家庭用ゴミをドラム内に投入する場合には、ゴミか
ごを、ゴミかご反転装置により上方に持ち上げながら回
転させ、ゴミかごがドラム上方に移動したときに反転姿
勢でその開口部をドラムの投入口部に臨ませ、ゴミかご
内の家庭用ゴミを上記投入口部を経てドラム内に投入す
るようにしている。また、ドラムの後端には、その上下
全域に亘ってほぼ真円形状に開口する排出口部が設けら
れ、該排出口部は蓋により開閉可能に閉塞されており、
ドラム内に貯留した家庭用ゴミを排出する際に、この蓋
を開放させることで、ドラム内の家庭用ゴミが排出され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
家庭用ゴミなどの厨芥物を回収する厨芥物回収車両で
は、そのドラム内において厨芥物の水分を貯留する上で
は有効であるが、厨芥物の排出時に蓋を開放させて排出
後部を開口するだけではドラム内の厨芥物を円滑に排出
することができず、奥の方に残った厨芥物は手作業など
により掻き出して排出するしかなく、その作業が非常に
煩わしいものであった。
【0005】また、ドラム後端の排出口部が蓋により閉
塞されてはいるものの、この排出口部は、ドラム後端の
上下全域に亘って開口しているため、その排出口部周縁
において蓋との間でシールするパッキンなどの経時的な
劣化に伴い厨芥物中の水分が排出口部より漏れ出す恐れ
もあり、厨芥中の水分をドラム外に漏れ出させないよう
にする対策が切望されていた。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ドラムの構造を改良し、
ドラム内からの厨芥物の排出が円滑に行えるようにする
とともに、ドラムからの厨芥物中の水分の漏れ出しを確
実に防止せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、厨芥物回
収車両として、内部に厨芥物が貯留される内側ドラム
と、該内側ドラムを内包する外側ドラムとを、内外2重
に配置されて車体枠上に車体前後方向へ延びる軸芯回り
に互いに相対回転可能に搭載し、上記内側ドラムの後端
に、そのほぼ上下全域に亘って開口する後方開口部を形
成する。
【0008】そして、上記外側ドラムの後端に、厨芥物
を出し入れする入出口部を形成し、該入出口部を、上記
内側ドラムに対する外側ドラムの回転により、上記内側
ドラムの後方開口部を経て該内側ドラム内に厨芥物を投
入可能とする上側位置と、内側ドラム内から後方開口部
を経て厨芥物を排出可能とする下側位置とに位置付け、
その上側位置で上記軸芯を通る水平面よりも上方にて開
口させる一方、下側位置で上記水平面よりも下方にて開
口させるようにする。
【0009】さらに、上記内側ドラムの内周壁部に、軸
芯方向に亘って螺旋状に延びるブレードを設け、該ブレ
ードを、上記入出口部を下側位置に位置付けた状態での
外側ドラムに対する内側ドラムの回転により、内側ドラ
ム内の厨芥物を後方開口部から入出口部を経て外側ドラ
ムよりも外方に排出させるように構成する。
【0010】また、上記外側ドラムの後方にダストコン
テナ反転装置を設け、該ダストコンテナ反転装置を、上
記外側ドラムの入出口部を上側位置に位置付けた状態
で、ダストコンテナを反転させることにより入出口部よ
り後方開口部を経て内側ドラム内に厨芥物を投入するよ
うに構成したものである。
【0011】これにより、請求項1記載の発明では、家
庭用ゴミなど水分を多量に含む厨芥物をドラム内に投入
して回収する場合、内側ドラムに対して外側ドラムを相
対回転させて、外側ドラムの入出口部を上側位置に位置
付けておく。この状態で、ダストコンテナ反転装置によ
り、厨芥物を蓄えたダストコンテナが反転されて、その
ダストコンテナ内の厨芥物が、外側ドラムの入出口部よ
り後方開口部を経て内側ドラム内に投入される。このと
き、外側ドラムの入出口部が、その軸芯を通る水平面よ
りも上方にて開口していることにより、内側ドラムの後
方開口部の下側開口部分が外側ドラムの水平面よりも下
方に位置する後端部分によって塞がれる。そのため、ド
ラム後端の排出口部がその上下全域に亘って開口するも
ののように、この排出口部周縁と蓋との間のパッキンな
どが経時的に劣化するなどの理由により厨芥物中の水分
が排出口部からドラム外に漏れ出すことが確実に防止さ
れ、厨芥物中の水分が外側ドラム内に円滑に貯留され
る。しかも、厨芥物回収時に外側ドラムの入出口部が上
方にて開口していることにより、水分を含んだ厨芥が内
側ドラム内に多量に貯留される。
【0012】一方、ドラム内に貯留した厨芥物を排出す
る場合、内側ドラムに対して外側ドラムを相対回転させ
て、入出口部を、外側ドラムの軸芯を通る水平面よりも
下方にて開口するように下側位置に位置付ける。この状
態で、外側ドラムに対して内側ドラムを回転させること
により、内側ドラム内の厨芥物がブレードで案内され
て、後方開口部から入出口部を経て外側ドラムよりも外
方に円滑に排出される。このため、厨芥物の排出時に内
側ドラムの奥の方に厨芥物が残ることがなく、ドラム内
から厨芥物を掻き出す手作業が廃止される。さらに、厨
芥物の排出時に下側位置に位置付けられる入出口部より
厨芥物の排出作業が低所にて安全かつ効率良く行える。
【0013】しかも、外側ドラムの入出口部が、厨芥物
の排出時にのみ下側位置に位置付けられることにより、
ドラム後端においてその上下全域に亘って開口する排出
口部がパッキンを介して蓋により閉塞されるもののよう
に、入出口部に蓋やパッキンなどの不要な構成部材を設
ける必要がない。
【0014】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の構成要件に加えて、外側ドラムの
周面に開口部を形成し、該開口部を、外側ドラムの入出
口部を上側位置に位置付けた際に水平面よりも上方にて
開口させる一方、外側ドラムの入出口部を下側位置に位
置付けた際に水平面よりも下方にて開口させるように構
成する。さらに、上記開口部を、脱着可能な蓋により密
閉する構成としたものである。
【0015】これにより、請求項2記載の発明では、入
出口部を下側位置に位置付けた際に水平面よりも下方に
位置する開口部から蓋を外して該開口部を開口させるこ
とで、内側ドラムと外側ドラムとの間に後方開口部を経
て浸入している厨芥物が効果的に除去される。しかも、
開口部を開口させた状態で、外側ドラムを内側ドラムに
対して相対回転させることで、内側ドラムの外周面およ
び外側ドラムの内周面の清掃が円滑に行われる。また、
開口部は、入出口部を上側位置に位置付けた際に水平面
よりも上方に位置するので、この開口部周囲と蓋との間
をシールするパッキンなどの経時的な劣化によって厨芥
物回収時などに厨芥物中の水分が開口部から外側ドラム
外に漏れ出すことが確実に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1ないし図4は本発明の実施の形態に係
る厨芥物回収車両を示し、この厨芥物回収車両1は、そ
の下部左右位置に車体前後方向へ延びる車体枠としての
シャーシフレーム2を備えている。このシャーシフレー
ム2上には、その前部にキャビン3が、後部に車台4が
それぞれ設けられている。該車台4は、キャビン3の左
右方向の幅と略一致し、かつキャビン3後端からのシャ
ーシフレーム2後部の長さと略一致する寸法の板状物よ
りなる。
【0018】上記車台4上には、家庭用ゴミなど水分を
多量に含む厨芥物を内部に貯留する内側ドラム11と、
該内側ドラム11を内包する外側ドラム12とが内外2
重に配置され、該両ドラム11,12は、車体前後方向
に延びる軸芯m回りに互いに相対回転可能に支持されて
いる。上記外側ドラム12の外周面の前後両端部には、
その周方向全域に亘って敷設された帯状のレール13が
それぞれ取り付けられている。この各レール13に対応
する車台4の前後両位置には、外側ドラム12を挟んで
左右に対峙する一対のローラ14が受部材15を介して
回動自在に支持されている。また、上記外側ドラム12
の軸芯m方向略中央部には、その周方向全域に亘って敷
設された帯状のラック16が取り付けられている。上記
ラック16に対応する車台4の中央部左側部には第1モ
ータ17が設けられ、この第1モータ17の出力軸17
aには、ラック16に噛合するピニオンギヤ18が固着
されている。そして、上記第1モータ17の駆動時、ピ
ニオンギヤ18の駆動力がラック16に伝達され、外側
ドラム12が各レール13を介してローラ14上におい
て回転するようになっている。また、上記車台4には、
その車体中心線上において円弧状に下方へ凹む凹部4a
が設けられ、この凹部4aによって外側ドラム12と車
台4との干渉が回避されるようになっている。
【0019】一方、上記内側ドラム11には、その前後
両端面より軸芯m上をそれぞれ外方(前方又は後方)へ
延びる軸21a,21bが設けられている。該各軸21
a,21bは、上記外側ドラム12の前後両端面をそれ
ぞれ貫通し、車台4の前後両端に立設された門型フレー
ム22に軸受23を介して回転自在に支持されている。
上記各軸21a,21bのうち、前側の軸21aは、軸
受23よりも前方(キャビン3側)に延出され、その延
出端(前端)に大径な従動スプロケット24が回転一体
に連結されている。上記前側の門型フレーム22内に位
置する車台4前端部中央位置には第2モータ25が設け
られ、この第2モータ25の出力軸25aには小径な駆
動スプロケット26が固着されている。上記駆動スプロ
ケット26と従動スプロケット24との間にはエンドレ
スチェーン27が巻き掛けられ、駆動スプロケット26
の回転力が従動スプロケット24に減速された状態で伝
達されるようになっている。そして、上記第2モータ2
5の駆動時、駆動スプロケット26の駆動力(回転力)
がエンドレスチェーン27を介して従動スプロケット2
4に伝達され、この駆動力により軸21aを回転させる
ことで、内側ドラム11が回転するようになっている。
この場合、内側ドラム11は、外側ドラム12に対して
軸芯m方向に短尺に形成されていると共に半径方向に所
定の間隙Zを存して小径に形成されている。また、内側
ドラム11と外側ドラム12とは互いに相対回転可能と
なっている。
【0020】また、上記外側ドラム12の後面には、そ
の軸芯mを中心とする略半円弧状の入出口部31が設け
られている。該入出口部31は、上記内側ドラム11に
対する外側ドラム12のみの回転により、外側ドラム1
2を経て内側ドラム11内に厨芥物を投入可能とする上
側位置(図1に示す位置)と、内側ドラム11から外側
ドラム12を経て厨芥物を排出可能とする下側位置(図
3に示す位置)とに位置付けられるようになっている。
つまり、入出口部31は、上側位置に位置付けられてい
るときには両ドラム11,12の軸芯mを通る水平面X
よりも上方において開口する一方、下側位置に位置付け
られているときには上記水平面Xよりも下方において開
口するようになっている。
【0021】一方、上記内側ドラム11の後面には、そ
の軸芯mを中心にして半径方向に放射線状に延びる複数
のフランジ(図示せず)を存して上下全域に亘ってほぼ
真円形状に開口する後方開口部32が設けられ、該後方
開口部32により内側ドラム11が車体後方に開口する
ようになっている。上記内側ドラム11の後側の軸21
bは、上記各フランジにより支持されている。上記後方
開口部32は、上記入出口部31が上側位置に位置付け
られている際にはその上側開口部分のみが入出口部31
を経て水平面Xよりも上方で開口し、かつ下側開口部分
が外側ドラム12の後面により遮蔽されている。一方、
上記入出口部31が下側位置に位置付けられている際に
はその下側開口部分のみが入出口部31を経て水平面X
よりも下方で開口し、かつ上側開口部分が外側ドラム1
2の後面により遮蔽されている。
【0022】さらに、上記内側ドラム11の内周壁に
は、その軸芯m方向全域に亘って螺旋状に延びるブレー
ド33が設けられている。そして、上記ブレード33
は、上記入出口部31を下側位置に位置付けた状態での
外側ドラム12に対する内側ドラム11のみの所定方向
への回転時に、その内側ドラム11内の厨芥物を後方開
口部32から入出口部31を経て外側ドラム12よりも
外方(後方)に排出するように構成されている。
【0023】また、上記外側ドラム12の後方つまり車
台4の後端には、ダストコンテナ反転装置41が装備さ
れている。該ダストコンテナ反転装置41は、図5にお
いて詳示するように、ダストコンテナCを固縛するロッ
ク装置42と、該ロック装置42により固縛されたダス
トコンテナCを、上側位置に位置付けた外側ドラム12
の入出口部31にダストコンテナCの開口部Caが臨む
ように反転させながら持ち上げるリフト反転装置44と
を有している。
【0024】上記ロック装置42は、ダストコンテナC
の一側面(図5に示す二点鎖線では左側面)を支持する
支持プレート51と、該支持プレート51に設けられた
上下一対の固縛具52とを備えている。該固縛具52
は、ダストコンテナCの一側面の左右両側に隣接する隣
接面の一側(図5に示す二点鎖線では左側)より突出す
る突出ピンCbを上下双方から挟み込んで固縛するよう
に構成されている。
【0025】一方、上記リフト反転装置44は、車台4
の後端左右両位置を上下方向に延びる支柱61に沿って
上下方向に昇降移動するスライダ62を備えている。上
記支柱61は、互いに向き合う内側面に上下方向へ延び
るスリット61aを有して断面略C字状に形成され、そ
の内部に上記スライダ62が摺動自在に嵌挿されてい
る。上記スライダ62には車体内方向に突出する上下一
対のピン63a,63bが設けられ、この両ピン63
a,63bが、支柱61のスリット61aを介してそれ
ぞれ内方に突出している。そして、上記スライダ62
は、図示しないが、正逆回転可能なモータの出力軸にチ
ェーンを介して駆動連結され、このモータの正回転時に
はスライダ62が支柱61に沿って上方位置(図5に実
線で示す位置)まで上昇移動する一方、モータの逆回転
時にはスライダ62が下方位置(図5に二点鎖線で示す
位置)まで下降移動するようになっている。上記両支柱
61間には、上記支持プレート51の上端より斜め前方
上向きに延びるアーム64が設けられ、該アーム64の
略中央部が上記上側のピン63aに回動自在に支持され
ている。また、上記アーム64の先端にはピン67が突
設され、このピン67と上記下側のピン63bとの間に
は、伸縮シリンダ65が連携されている。そして、上記
ダストコンテナCは、ロック装置42により固縛した状
態で伸縮シリンダ65を伸縮動作すると、上側のピン6
3a回りにアーム64が回動して起立状態(図5に二点
鎖線で示す状態)と反転状態(図5に実線で示す状態)
との間で揺動するようになっている。つまり、ダストコ
ンテナCは、伸縮シリンダ65の伸長時には、その開口
部Caを上方に開口させた起立状態に保持される一方、
伸縮シリンダ65の収縮時には、上側位置に位置付けた
外側ドラム12の入出口部31に開口部Caが臨むよう
反転状態に保持されるようになっている。
【0026】上記支持プレート51には、ダストコンテ
ナCの反転時に外側ドラム12の入出口部31下縁を経
て内側ドラム11の後方開口部32内に自重で突出する
スライド板66が出没可能に設けられ、伸縮シリンダ6
5を収縮させたダストコンテナCの反転時にその開口部
Caより落下する厨芥物を案内して外側ドラム12の入
出口部31を経て内側ドラム11の後方開口部32内に
確実に導くようにしている。このスライド板66は、伸
縮シリンダ65を伸長させたダストコンテナCの起立状
態では、支持プレート51側に自重で没入するようにな
っている。
【0027】また、上記外側ドラム12の周面部左側の
前後両位置には、上記入出口部31を上側位置に位置付
けた際に上記水平面Xよりも上方にて開口しかつ入出口
部31を下側位置に位置付けた際に上記水平面Xよりも
下方にて開口する矩形状の開口部71が設けられてい
る。該開口部71は、脱着可能な蓋72により密閉され
ている。
【0028】次に、厨芥物回収車両1による厨芥物の回
収動作、および厨芥物の排出動作について説明する。こ
の場合、厨芥物回収車両1は、厨芥物の排出動作を完了
して外側ドラム12の入出口部31および開口部71が
下側位置に位置している状態であるものとする。
【0029】先ず、厨芥物を回収する場合、外側ドラム
12の開口部71を蓋72により密閉する。次いで、第
1モータ17を駆動させ、この第1モータ17の駆動力
をピニオンギヤ18を介してラック16に伝達し、ロー
ラ14によりレール13を介して外側ドラム12のみを
内側ドラム11に対して相対回転させて、入出口部31
および開口部71を上側位置(図1に示す位置)に位置
付ける。このとき、ダストコンテナ反転装置41は、ス
ライダ62を下方位置(図5に二点鎖線で示す位置)に
位置付けて邪魔とならない状態に保持される。
【0030】そして、ダストコンテナCの回収場所まで
厨芥物回収車両1を運行し、この回収場所において、ダ
ストコンテナCを、ロック装置42の支持プレート51
により一側面を支持した状態で、その突出ピンCbを固
縛具52により上下双方から挟み込んでダストコンテナ
反転装置41に固縛する。その後、リフト反転装置44
のモータを正回転させてスライダ62を下方位置から上
方位置(図5に実線で示す位置)まで支柱61に沿って
上昇移動させ、このスライダ62が上方位置に位置付け
られたときに、伸縮シリンダ65を収縮させてアーム6
4を上側のピン63a回りに反時計方向へ回転させ、ダ
ストコンテナCを外側ドラム12の入出口部31に開口
部Caが臨むように反転させる(図5に実線で示す状
態)。このダストコンテナCの反転に伴い、支持プレー
ト51に対してスライド板66が自重により外側ドラム
12の入出口部31下縁に向かって突出し、ダストコン
テナCの反転により開口部Caより落下する厨芥物を案
内して外側ドラム12の入出口部31から後方開口部3
2を経て内側ドラム11内に確実に投入する。
【0031】その後、ダストコンテナC内の厨芥物の投
入が完了すると、伸縮シリンダ65を伸長させてアーム
64を上側のピン63a回りに時計方向へ回転させ、ダ
ストコンテナCを開口部Caが上方に開口するように起
立させる(図5に実線で示す状態)。このダストコンテ
ナCの起立に伴い、支持プレート51に対してスライド
板66が自重により没入し、ダストコンテナCの昇降に
邪魔にならないようにしている。それから、リフト反転
装置44のモータを逆回転させてスライダ62を上方位
置から下方位置まで支柱61に沿って下降移動させ、こ
のスライダ62が下方位置に位置付けられたときに、固
縛具52による突出ピンCbの上下双方からの挟み込み
を解除するとともに、支持プレート51による一側面の
支持を解除し、ダストコンテナ反転装置41によるダス
トコンテナCの固縛を解除する。その後、全てのダスト
コンテナC内の厨芥物の投入が終了するまで、他のダス
トコンテナC内の厨芥物を同様にダストコンテナ反転装
置41により外側ドラムの入出口部31から後方開口部
32を経て内側ドラム11内に順次投入することを繰り
返す。
【0032】これにより、家庭用ゴミなど水分を多量に
含む厨芥物を内側ドラム11内に入出口部31を経て投
入する場合には、この入出口部31が、その軸芯mを通
る水平面Xよりも上方にて開口していることにより、内
側ドラム11の上側開口部分のみが入出口部31を経て
後方に開口し、内側ドラム11の後方開口部32の下側
部分が外側ドラム12の水平面Xよりも下方に位置する
後面によって遮蔽される。そのため、ドラム後側の排出
口部がその上下全域に亘って開口するもののように、こ
の排出口部周縁と蓋との間のパッキンなどが経時的に劣
化するなどの理由により厨芥物中の水分が外側ドラム1
2外に漏れ出すことが確実に防止され、厨芥物中の水分
を外側ドラム12内に円滑に貯留することができる。し
かも、厨芥物回収時に外側ドラム12の入出口部31が
上方にて開口していることにより、水分を含んだ厨芥物
を内側ドラム11内に多量に貯留することができる。
【0033】一方、厨芥物を排出する場合、図示しない
厨芥物処理場のピットに対して後向きに厨芥物回収車両
1を停止させ、この状態で、リフト反転装置44のモー
タを正回転させてスライダ62を上方位置まで上昇移動
させると共に、伸縮シリンダ65を伸長させた状態のま
まに保持して、ダストコンテナ反転装置41を支柱61
の上部に位置付け、厨芥物の排出に邪魔にならないよう
にしておく。次いで、第1モータ17を駆動させ、この
第1モータ17の駆動力をピニオンギヤ18を介してラ
ック16に伝達し、ローラ14によりレール13を介し
て外側ドラム12のみを内側ドラム11に対して相対回
転させて、入出口部31および開口部71を下側位置
(図3に示す位置)に位置付ける。このとき、入出口部
31の下側開口部分が後方開口部32を経て水平面Xよ
りも下方で後方へ開口し、内側ドラム11内の厨芥物が
後方開口部32から入出口部31を経て水分の流出に伴
い排出される。
【0034】その後、第2モータ25を駆動させ、この
第2モータ25の駆動力を駆動スプロケット26よりエ
ンドレスチェーン27を介して従動スプロケット24に
伝達し、前後の軸21a,21b回り(軸芯m回り)で
内側ドラム11のみを外側ドラム12に対して所定方向
に相対回転させ、この内側ドラム11の回転作動に伴う
ブレード33の回転により、内側ドラム11内に残る厨
芥物を後方開口部32から入出口部31を経て外側ドラ
ム12よりも外方のピットに排出する。このため、厨芥
物の排出時に内側ドラム11の奥の方(前の方)に厨芥
物が残ることがなく、内側ドラム11内から厨芥物を掻
き出す手作業を廃止できるとともに、入出口部31を下
側位置に位置付けて厨芥物の排出作業を低所にて安全か
つ効率良く行うことができ、厨芥物排出時の作業性の向
上を効果的に図ることができる。しかも、外側ドラム1
2の入出口部31が、厨芥物の排出時にのみ下側位置に
位置付けられ、それ以外の厨芥物回収時などには上側位
置に位置付けられることにより、ドラム後側において上
下全域に亘って開口する排出口部をパッキンを介して蓋
により閉塞しているもののように、入出口部31に蓋や
パッキンなどを設ける必要がなく、不要な部品点数の増
加によるコストアップを招くことがない。
【0035】しかる後、外側ドラム12の蓋72を外し
て開口部71を水平面Xよりも下方にて開口させること
により、内側ドラム11と外側ドラム12との間隙Z内
に後方開口部32を経て浸入している厨芥物を開口部7
1より排出し、この隙間Z内から厨芥物を効果的に除去
することができる。次いで、開口部71よりホース(図
示せず)を挿入して水流を吹き付けたり、ブラシ(図示
せず)を挿入するなどして、内側ドラム11の外周面お
よび外側ドラム12の内周面の清掃を行う。さらに、開
口部71を開口させた状態で、第1モータ17を駆動さ
せてローラ14上においてレール13を介して外側ドラ
ム12のみを内側ドラム11に対して相対回転させるこ
とにより、開口部71が軸芯m回りに内側ドラム11の
外周面上を回動し、ホースからの水流またはブラシの届
かなかった内側ドラム11外周面上の未清掃部位にて第
1モータ17を駆動停止させて外側ドラム12を回転停
止することで、この内側ドラム11外周面上の未清掃部
位の清掃を順次行う。
【0036】これにより、内側ドラム11の外周面およ
び外側ドラム12の内周面の清掃を円滑に行うことがで
き、衛生上においても非常に有効なものとなる。
【0037】また、開口部71は、入出口部31を上側
位置に位置付ける厨芥物回収時などに水平面Xよりも上
方に位置するので、この開口部71周囲と蓋72との間
をシールするパッキンなどの経時的な劣化によって厨芥
物中の水分が開口部71から外側ドラム12外に漏れ出
して路上などに撒き散らされることが確実に防止でき
る。
【0038】尚、上記実施の形態では、開口部71を外
側ドラム12の周面部左側前後両位置に設けたが、入出
口部を上側位置に位置付けた状態で水平面よりも上方に
おいて外側ドラムの周面部左右両側の前後両位置に開口
部が設けられるようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る厨芥物回収車両によれば、ドラムを内外2重の内側お
よび外側ドラムにより構成し、外側ドラムのみの回転に
より入出口部を上側位置で開口させた状態で、ダストコ
ンテナ反転装置によりダストコンテナ内の厨芥物を入出
口部から後方開口部を経て内側ドラム内に投入するの
で、厨芥物中の水分を外側ドラム外へ漏れ出させずに円
滑に貯留できるとともに、多量の厨芥を内側ドラム内に
貯留できる。一方、外側ドラムのみの回転により入出口
部を下側位置で開口させた状態で、内側ドラム内の厨芥
物を内側ドラムと共に回転するブレードにより案内して
後方開口部から入出口部を経て外側ドラム外に円滑に排
出するので、厨芥物の排出時にドラム内から厨芥物を掻
き出す手作業を廃止するとともに、入出口部を下側位置
に位置付けて厨芥物の排出作業を低所で安全かつ効率良
く行え、厨芥物排出時の作業性の向上を図ることができ
る。しかも、外側ドラムの入出口部を、厨芥物の排出時
にのみ下側位置に位置付け、それ以外の厨芥物回収時な
どに上側位置に位置付けることにより、入出口部に対す
る蓋やパッキンなど不要な構成部材を廃止できる。
【0040】請求項2記載の発明における厨芥物回収車
両によれば、蓋の脱着により開閉する開口部を、入出口
部と同じく上側位置に位置付けた際に水平面よりも上方
に、下側位置に位置付けた際に水平面よりも下方にそれ
ぞれ位置させるので、開口部を下方にて開口させること
で、内側ドラムと外側ドラムとの間に浸入した厨芥物を
効果的に除去することができるとともに、開口部を開口
させた状態での外側ドラムの回転によって内側ドラムの
外周面および外側ドラムの内周面の清掃を円滑に行うこ
とができる。しかも、厨芥物回収時などに開口部周囲と
蓋との間のパッキンの経時的な劣化による開口部からの
厨芥物中の水分の漏れ出しも確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るダストコンテナ反転装置を
取り外した状態で入出口部を上側位置に位置付けている
厨芥物回収車両の背面図である。
【図2】ダストコンテナ反転装置による厨芥物投入状態
を示す厨芥物回収車両の左側面図である。
【図3】ダストコンテナ反転装置を取り外した状態で入
出口部を下側位置に位置付けている厨芥物回収車両の背
面図である。
【図4】厨芥物排出状態を示す厨芥物回収車両の左側面
図である。
【図5】左側の支柱を取り外した状態でのダストコンテ
ナ反転装置の左側面図である。
【符号の説明】
1 厨芥物回収車両 2 シャーシフレーム(車体枠) 11 内側ドラム 12 外側ドラム 31 入出口部 32 後方開口部 33 ブレード 41 ダストコンテナ反転装置 71 開口部 72 蓋 C ダストコンテナ X 水平面 m 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庭月野 安春 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和工 業株式会社環境システム事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に厨芥物が貯留される内側ドラム
    と、該内側ドラムを内包する外側ドラムとが、内外2重
    に配置されて車体枠上に車体前後方向へ延びる軸芯回り
    に互いに相対回転可能に搭載され、 上記内側ドラムの後端には、そのほぼ上下全域に亘って
    開口する後方開口部が形成され、 上記外側ドラムの後端には、厨芥物を出し入れする入出
    口部が形成され、該入出口部は、上記内側ドラムに対す
    る外側ドラムの回転により、上記内側ドラムの後方開口
    部を経て該内側ドラム内に厨芥物を投入可能とする上側
    位置と、内側ドラム内から後方開口部を経て厨芥物を排
    出可能とする下側位置とに位置付けられ、その上側位置
    では上記軸芯を通る水平面よりも上方にて開口する一
    方、下側位置では上記水平面よりも下方にて開口するよ
    うになっており、 上記内側ドラムの内周壁部には、軸芯方向に亘って螺旋
    状に延びるブレードが設けられ、該ブレードは、上記入
    出口部を下側位置に位置付けた状態での外側ドラムに対
    する内側ドラムの回転により、内側ドラム内の厨芥物を
    後方開口部から入出口部を経て外側ドラムよりも外方に
    排出するようになっており、 上記外側ドラムの後方にはダストコンテナ反転装置が設
    けられ、該ダストコンテナ反転装置は、上記外側ドラム
    の入出口部を上側位置に位置付けた状態で、ダストコン
    テナを反転させることにより入出口部より後方開口部を
    経て内側ドラム内に厨芥物を投入するようになっている
    ことを特徴とする厨芥物回収車両。
  2. 【請求項2】 上記外側ドラムの周面には開口部が形成
    され、該開口部は、外側ドラムの入出口部を上側位置に
    位置付けた際には上記水平面よりも上方にて開口する一
    方、外側ドラムの入出口部を下側位置に位置付けた際に
    は上記水平面よりも下方にて開口するようになってお
    り、 該開口部は、脱着可能な蓋により密閉されている請求項
    1記載の厨芥物回収車両。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335108A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Kayaba Ind Co Ltd 塵芥収集車
JP2001335112A (ja) * 2000-05-23 2001-12-04 Kayaba Ind Co Ltd 塵芥収集車
CN100374334C (zh) * 2006-01-01 2008-03-12 冯世英 运煤罐车
CN114056814A (zh) * 2021-12-06 2022-02-18 湖南林宇科技发展有限公司 一种垃圾车的垃圾收集装置

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