JPH1025864A - 樋支持具,樋支持具の組付装置及びその方法 - Google Patents

樋支持具,樋支持具の組付装置及びその方法

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JPH1025864A
JPH1025864A JP18323596A JP18323596A JPH1025864A JP H1025864 A JPH1025864 A JP H1025864A JP 18323596 A JP18323596 A JP 18323596A JP 18323596 A JP18323596 A JP 18323596A JP H1025864 A JPH1025864 A JP H1025864A
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mounting
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Sadao Fukuoka
福岡貞夫
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山下忠雄
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、組付作業工程のうち、嵌合及び係
止作業を自動化して、作業性を向上させる事が出来る樋
支持具,樋支持具の組付装置及びその方法を提供する。 【解決手段】台板15上面部15aには、支持具本体4
の脚部を固定する固定チャック16が、左右一対略対称
位置に設けられている。台板15上面部15aには、固
定チャック16と所定間隔をおいて、アーム部6を、支
持具本体固定位置から、射出成形金型の成形品配列位置
と略同等の距離を置いて装着するアームセットベース1
7,17が設けられている。この上面部15aには、ア
ームセットベース17にアーム部6を装着させたまま、
アーム部6の雄ヒンジ部11に形成された軸部12を、
支持具本体4の雌ヒンジ部7へ押圧することにより嵌合
可能な組付位置まで、このアーム部6を移動させる回動
板18,18が、回動自在に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、建築物の
雨樋を支持する樋支持具,該樋支持具の組付装置,及び
その方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えば、
図11及び図12(イ)〜(ハ)に示す様な樋支持具が
知られている。
【0003】図12中符号1は樋支持具で、この樋支持
具1は、図12中(ハ)に示すように、主に、建物側に
配設される脚部2から、左右両側方へ一体に延設される
頭部3を設けることにより、側面形状が略T字状を呈す
るように、合成樹脂製材料で形成される支持具本体4
と、この頭部3と共に、略環状に閉成して、軒樋である
竪樋5を装着するアーム部6とを有して構成されてい
る。
【0004】前記支持具本体4の脚部2には、図11に
示すように、建物側に当接するように脚部2延設方向に
対して略直交して形成される建物側当接面部2aと、こ
の建物側当接面部2aに形成されて、取付ネジ等を挿通
する取付孔2b,2bとが形成されている。
【0005】また、この支持具本体4の前記頭部3の一
側端部には、被嵌着部としての雌ヒンジ部7が、形成さ
れている。この雌ヒンジ部7は、後述する軸部12が回
動自在となるように配設される軸受部8と、この軸受部
8の裏面側面部8aに形成されて、この軸部12を押圧
嵌着することにより、前記軸受部8内まで、この軸部1
2を挿入可能となるように弾性変形して拡開すると共
に、嵌着後には、この軸部12の抜け止めを行ない、こ
の軸受部8内で、軸部12が回動自在となるように前記
軸部12の大きさよりもやや小さくなるように形成され
る嵌着開口部9とを有している。
【0006】この嵌着開口部9は、竪樋5配設状態で、
竪樋5に対して、アーム部6から離間する方向、例え
ば、建物から離間する方向等へ力が作用しても、前記ア
ーム部6の脱落が防止される様に、アーム部6延設方向
と逆側である軸受部8の裏面側面部8aに、形成するこ
とが考えられる。
【0007】また、前記支持具本体4の前記頭部3の他
側端部には、被係合部としての被係合フック部10が形
成されている。
【0008】前記アーム部6は、側面形状が略コ字状と
なるように、合成樹脂製材料で形成され、一側端部に、
前記雌ヒンジ部7と嵌着する嵌着部としての雄ヒンジ部
11が形成されている。この雄ヒンジ部11には、前記
嵌着開口部9から圧入される軸部12が設けられてい
る。
【0009】また、このアーム部6の他端部には、前記
支持具本体4の他端側被係合フック部10に対して係合
するように形成される他端側係合部13が設けられてい
る。
【0010】このように構成された従来の樋支持具1で
は、図12(イ)に示すように、工程Aで、射出成形金
型から取り出された支持具本体4に、同じく、射出成形
金型から取り出されたアーム部6を取り付けるため、横
持ち運搬が行われて近接位置に載置される。
【0011】このとき、図11に示すように、前記嵌着
開口部9が、脱落防止の為、軸受部8の裏面側面部8a
に形成されているので、前記支持具本体4に対して、所
定の角度aを、アーム部6に持たせて配置するようにし
ている。
【0012】次に、図11中白抜き矢印に示す様に、前
記雄ヒンジ部11の軸部12を、前記嵌着開口部9か
ら、軸受部8内へ押圧入して嵌着する。この押圧は、一
般的に、空圧シリンダ装置等を用いて行なわれる。
【0013】嵌着された軸部12は、軸受部8に対して
回動自在となるように配設される。
【0014】そして、更に、建物施工現場に到着するま
で、前記アーム部6の不必要な回動を防止するため、仮
組みが行われる。
【0015】この仮組みは、図12中(ロ)に示す様
に、前記アーム部6の他端側係合部13を、前記被係合
フック部10へ近接するように、前記軸部12を回動中
心として回動させて、この他端側係合部13を、前記被
係合フック部10に係合させる。
【0016】このようにして、仮組みされた樋支持具1
は、一般に、組立て工場から建物施工現場に搬送され
て、一旦、前記他端側係合部13を、前記支持具本体4
の一端側被係合フック部10から外して、離反方向に前
記アーム部6を所定量回動させて開放し、竪樋5を、図
12中(ハ)の一点鎖線に示すように前記頭部3内側に
当接させて位置させる。
【0017】そして、再び、近接方向へ、アーム部6を
回動させ、支持具本体4の一端側被係合フック部10に
対して、他端側係合部13を係合させることにより、略
環状に閉成されて、竪樋5が装着されるように構成され
ている。
【0018】なお、他の軒樋支持具としては、例えば、
特開平7−224501号公報に記載されているような
ものが知られている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の樋支持具では、図11に示すように、前記嵌
着開口部9が、脱落防止の為、軸受部8の裏面側面部8
aに形成されているので、前記支持具本体4に対して、
所定の角度aを、アーム部6に持たせて載置し、白抜き
矢印の方向へ押圧力を与えなければならない。
【0020】このため、前記射出成形金型から横持ち搬
送する際に、手作業で、前記支持具本体4に対して、ア
ーム部6を所定の角度aを与えて、何れかを一方を固定
しながら押圧力を、前記白抜き矢印の方向に沿って支持
具本体4又は、アーム部6に加えなければならなかっ
た。
【0021】そして、雌ヒンジ部7に軸受部8を嵌着し
た後には、前記何れか一方に対して行われた前記固定を
解除して、回動させ、被係合フック部10に他端側係合
部13を係合させなければならない。
【0022】このように、所定の角度aを、アーム部6
及び支持具本体4間に与える際の前記射出成形金型から
横持ち搬送するアーム部6の移動軌跡と、前記軸部12
を回動中心に回動させる際のアーム部6の移動軌跡とが
全く異なるため、一つの移動機構で、両軌跡通りにアー
ム部6及び支持具本体4の相対位置を移動させるように
一連の作業を自動化する事は、困難であった。
【0023】従って、従来の樋支持具では、手作業で横
持ち搬送して組付てなければならず、作業性が良好であ
るとは言い難かった。
【0024】そこで、この発明は、組付作業工程のう
ち、嵌合及び係止作業を自動化して、作業性を向上させ
る事が出来る樋支持具,樋支持具の組付装置及びその方
法を提供することを課題としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、建物側に配
設される脚部から延設される頭部の側端部のうち、何れ
か一方に被嵌着部を、他方に被係合部を各々形成する支
持具本体と、該支持具本体の一端側被嵌着部に対して、
回動自在となるように一端側嵌着部を嵌着すると共に、
該支持具本体の他端側被係合部に対して、他端側係合部
を係合させることにより、略環状に閉成して軒樋を装着
するアーム部とを有する軒樋支持具の組付装置であっ
て、前記支持具本体の脚部を固定する支持具本体固定手
段と、前記アーム部を、該支持具本体固定位置から、射
出成形金型の成形品配列位置と略同等の距離を置いて装
着するアーム部装着手段と、該アーム部装着手段に前記
アーム部を装着させたまま、前記アーム部の一端側嵌着
部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧すること
により嵌合可能な組付位置まで、該アーム部を移動させ
るアーム部移動手段と、前記支持具本体固定手段と略同
一水平面内に設けられ、該組付位置にある前記アーム部
の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に
押圧する一端部嵌着押圧手段とを有している樋支持具の
組付装置を特徴としている。
【0026】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記支持具本体固定手段によって、前記支持具本
体の脚部が固定されると、前記アーム部装着手段によっ
て、アーム部が、該支持具本体固定位置から、射出成形
金型の成形品配列位置と略同等の距離を置いて装着され
る。このため、前記射出成形金型から持ち出された支持
具本体及びアーム部を、そのまま、載置するだけで、装
着が完了する。
【0027】次に、アーム部移動手段によって、該アー
ム部装着手段は、前記アーム部を装着させたまま、前記
アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被
嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、
移動される。
【0028】そして、一端部嵌着押圧手段によって、該
組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支
持具本体の一端側被嵌着部に押圧すると、該一端部嵌着
押圧手段は、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内
に設けられているので、固定された支持具本体の一端側
被嵌着部へ、前記アーム部の一端側嵌着部が、位置決め
精度良く、押圧されて嵌着される。
【0029】このように、横持ち搬送時に、相対位置を
考慮しなくてもよく、手作業で横持ち搬送する従来に比
して、作業性が良好である。
【0030】また、請求項2に記載されたものでは、前
記アーム部移動手段によって、前記アーム部装着手段に
装着されたアーム部を移動させる際には、前記アーム部
の鉛直方向の位置を前記支持具本体固定手段によって固
定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致させると共
に、前記アーム部回動手段によってアーム部を回動させ
る際には、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装
着を解除して、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合
押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に
移動させる鉛直方向移動手段と、嵌着状態で前記アーム
部を前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具
本体の一端側被係合部に対して、押圧することにより前
記アーム部の他端側係合部を係合させる位置まで、回動
させるアーム部回動手段と、前記一端部嵌着押圧手段
と、鉛直方向で差異を持たせて配設されると共に、該ア
ーム部に対して押圧力を加えて他端側係合部を、前記支
持具本体部の他端側被係合部に係合させる係合押圧手段
とを有する請求項1記載の樋支持具の組付装置を特徴と
している。
【0031】このように構成された請求項2記載のもの
では、鉛直方向移動手段によって、前記アーム部移動手
段で前記アーム部装着手段に装着されたアーム部を移動
させる際には、前記アーム部の鉛直方向の位置が、前記
支持具本体固定手段によって固定された支持具本体の鉛
直方向の位置と一致させられる。
【0032】次に、前記アーム部回動手段によってアー
ム部が回動される際には、鉛直方向移動手段によって、
前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着が解除さ
れて、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段
の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動され
る。
【0033】そして、アーム部回動手段によって、嵌着
状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心
として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧
することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させ
る位置まで、回動させられる。
【0034】回動後、前記係合押圧手段によって、該ア
ーム部に対して押圧力が加えられて他端側係合部が、前
記支持具本体の他端側被係合部に係合させられる。
【0035】このため、仮組み状態まで、一連の動作が
自動化できて、作業性が良好である。
【0036】また、該係合押圧手段は、前記一端部嵌着
押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設されてい
る。このため、前記一端部嵌着押圧手段と、略同一方向
から前記アーム部を押圧する位置に配設することによ
り、前記アーム部移動時に移動軌跡内に入らず、移動を
阻害する虞がない。
【0037】また、請求項3に記載されたものでは、前
記アーム部移動手段と、前記アーム部回動手段とは、同
一回動軸によって回動駆動されて、該アーム部移動手段
により該アーム部が移動される回動方向に対して、前記
アーム部回動手段により該アーム部が回動される回動方
向を逆方向とした請求項2記載の樋支持具の組付装置を
特徴としている。
【0038】このように構成された請求項3に記載され
たものでは、前記アーム部移動手段と、前記アーム部回
動手段とが、同一回動軸によって回動駆動されて、該ア
ーム部移動手段により該アーム部が移動される回動方向
に対して、前記アーム部回動手段により該アーム部が回
動される回動方向が逆方向となるように構成されてい
る。
【0039】このため、回転駆動源を一つとする事が出
来ると共に、一旦、アーム部移動手段により該アーム部
が移動されても、回動方向が逆方向であるので、前記ア
ーム部回動手段により該アーム部が回動されることによ
り、再び、アーム部を装着できる位置まで戻らせる事が
出来る。
【0040】従って、組み付けられた樋支持具を取り出
した時点で、次の樋支持具を組付ける準備を完了させる
事が出来る。このため、更に、組み付け作業性が良好で
ある。
【0041】また、請求項4に記載されたものでは、前
記鉛直方向移動手段は、前記射出成形金型から取り出し
た支持具本体を、成形品配列位置と略同等の距離を置い
て、前記アーム部装着手段に装着する取出機である各請
求項1〜3記載の樋支持具の組付装置を特徴としてい
る。
【0042】このように構成された請求項4に記載され
たものでは、取出機によって、前記射出成形金型から取
り出した支持具本体が、成形品配列位置と略同等の距離
を置いて、前記アーム部装着手段に装着される。
【0043】このため、直接、射出成形金型から、支持
具本体及びアーム部を横持ちして配設、装着するだけ
で、組立て準備が完了するので、更に、作業効率が良好
である。
【0044】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記鉛直方向移動手段は、前記支持具本体の鉛直方向位
置を略固定すると共に、前記アーム部装着手段,アーム
部回動手段及び係合押圧手段が配設されている位置を鉛
直方向に移動させることにより、該アーム部の相対鉛直
方向位置を移動させるように、鉛直方向に移動可能とな
るように設けられた台板である各請求項2〜4記載の樋
支持具の組付装置を特徴としている。
【0045】このように構成された請求項5記載の樋支
持具の組付装置では、台板を鉛直方向へ移動させると、
前記アーム部装着手段,アーム部回動手段及び係合押圧
手段が配設されている位置を鉛直方向に移動させること
により、前記支持具本体の鉛直方向位置が略固定されて
いるので、該アーム部の相対鉛直方向位置が、移動させ
られる。
【0046】このため、前記支持具本体の固定を維持し
たまま、該アーム部のアーム部装着に対する装着を該鉛
直方向への相対移動で解除する事が出来るので、安定し
たアーム部の回動移動を行わせることが出来る。
【0047】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記組付装置によって、前記支持具本体と、前記アーム
部とを組み付ける樋支持具を特徴としている。
【0048】この様に構成された請求項6に記載された
ものでは、前記組付装置によって、前記支持具本体と、
前記アーム部とが組み付けられるので、射出成形金型か
らの搬出、組立て、仮組み等が、自動的に行われて、組
付作業性が良好な樋支持具が提供できる。しかも、組み
立てられた樋支持具は、嵌着開口部を、該アーム部が脱
落しにくい裏面側面部等に形成できるので、樋部材の装
着性を良好としつつ、保持性を向上させることが出来
る。
【0049】また、請求項7に記載されたものでは、前
記支持具本体から、射出成形金型の成形品配列位置と略
同等の距離を置いて、前記アーム部をアーム部装着手段
に装着すると共に、該アーム部装着手段に前記アーム部
を装着させたまま、アーム部移動手段によって前記アー
ム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着
部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで移動さ
せて、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設け
られた一端部嵌着押圧手段によって、該組付位置にある
前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端
側被嵌着部に押圧すると共に、アーム部回動手段によっ
て、嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を
回動中心として、該支持具本体の一端側被係合部に対し
て、押圧することにより前記アーム部の他端側係合部を
係合させる位置まで、回動させ、前記一端部嵌着押圧手
段と、鉛直方向で差異を持たせて配設される係合押圧手
段によって、該アーム部に対して押圧力を加えて他端側
係合部を、前記支持具本体部の他端側被係合部に係合さ
せ、しかも、前記アーム部移動手段によって、前記アー
ム部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際に
は、前記アーム部の鉛直方向の位置を前記支持具本体固
定手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置
と一致させると共に、前記アーム部回動手段によってア
ーム部を回動させる際には、前記アーム部装着手段から
前記アーム部の装着を解除して、該アーム部の鉛直方向
の位置を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させる
ように鉛直方向に移動させる樋支持具の組付方法を特徴
としている。
【0050】このように構成された樋支持具の組付方法
では、樋部材の支持性を向上させ、しかも、組み付け作
業性の良好な樋支持具及び、樋支持具の組付装置を提供
する事が出来る。
【0051】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0052】図1乃至図10は、この発明の実施の形態
1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等
な部分については、同一符号を付して説明する。
【0053】まず、樋支持具の構成を説明すると、この
実施の形態1のものでは、樋支持具1が、主に、建物側
に配設される脚部2から、左右両側方へ一体に延設され
る頭部3を設けることにより、側面形状が略T字状を呈
するように、合成樹脂製材料で形成される支持具本体4
と、この頭部3と共に、略環状に閉成して、軒樋である
竪樋5を装着するアーム部6とを有して構成されてい
る。
【0054】前記支持具本体4の脚部2には、建物側に
当接するように脚部2延設方向に対して略直交して形成
される建物側当接面部2aと、この建物側当接面部2a
に形成されて、取付ネジ等を挿通する取付孔2b,2b
とが形成されている。
【0055】また、この支持具本体4の前記頭部3の一
側端部には、被嵌着部としての雌ヒンジ部7が、形成さ
れている。この雌ヒンジ部7は、後述する軸部12が回
動自在となるように配設される軸受部8と、この軸受部
8の裏面側面部8aに形成されて、この軸部12を押圧
嵌着することにより、前記軸受部8内まで、この軸部1
2を挿入可能となるように弾性変形して拡開すると共
に、嵌着後には、この軸部12の抜け止めを行ない、こ
の軸受部8内で、軸部12が回動自在となるように前記
軸部12の大きさよりもやや小さくなるように形成され
る嵌着開口部9とを有している。
【0056】この嵌着開口部9は、竪樋5配設状態で、
竪樋5に対して、アーム部6から離間する方向、例え
ば、建物から離間する方向等へ力が作用しても、前記ア
ーム部6の脱落が防止される様に、アーム部6延設方向
と逆側である軸受部8の裏面側面部8aに、形成されて
いる。
【0057】また、前記支持具本体4の前記頭部3の他
側端部には、被係合部としての被係合フック部10が、
鈎状に形成されている。
【0058】前記アーム部6は、側面形状が略コ字状と
なるように、合成樹脂製材料で形成され、一側端部に、
前記雌ヒンジ部7と嵌着する嵌着部としての雄ヒンジ部
11が形成されている。この雄ヒンジ部11には、前記
嵌着開口部9から圧入される軸部12が、上下方向に突
設されている。
【0059】また、このアーム部6の他端部には、前記
支持具本体4の他端側被係合フック部10に対して係合
するように形成される他端側係合部13が設けられてい
る。
【0060】次に、この樋支持具1を組み付ける樋支持
具の組付装置の構成について説明する。
【0061】図1中符号14は組み付け装置で、この組
み付け装置14には、図示省略の油圧供給装置から供給
される圧油によって、鉛直方向(図1中紙面前後方向)
に沿って上下動可能にとなるように配設される台板15
が、設けられている。
【0062】この台板15の上面部15aには、前記支
持具本体4の脚部を固定する支持具本体固定手段として
の固定チャック16が、左右一対略対称位置に設けられ
ている。
【0063】また、この台板15上面部15aには、前
記固定チャック16と所定間隔をおいて、前記アーム部
6を、この支持具本体固定位置から、射出成形金型の成
形品配列位置と略同等の距離を置いて装着するアーム部
装着手段としてのアームセットベース17,17が設け
られている。
【0064】この上面部15aには、このアームセット
ベース17を載置して一体に設けられると共に、このア
ームセットベース17に前記アーム部6を装着させたま
ま、前記アーム部6の雄ヒンジ部11に形成された軸部
12を、前記支持具本体4の雌ヒンジ部7へ押圧するこ
とにより嵌合可能な組付位置まで、このアーム部6を移
動させるアーム部移動手段としての回動板18,18
が、回動自在に配設されている。
【0065】この回動板18は、回動軸19を中心とし
て、左右両方向へ回動可能となるように、前記台板15
下方に設けられた図示省略の回転駆動手段によって回転
駆動されるように構成されている。
【0066】そして、この回動板18には、嵌着された
状態では、前記アーム部6を前記軸部12を回動中心と
して、逆方向へ回動し、支持具本体4の被係合フック部
10に対して、押圧することにより前記アーム部6の他
端側係合部13を係合させる位置まで、回動させるアー
ム部回動手段としての引掛部材18aが、上方へ向けて
一体となるように突設されている。この引掛部材18a
は、図2に示すように、上方へ延設されるアーム部18
b及び、このアーム部18b先端に形成されて、前記ア
ーム部6を押圧する略平板状の押圧部18cとから主に
構成されている。
【0067】また、この上面部15aには、前記固定チ
ャック16と略同一水平面内に設けられ、組付位置にあ
る前記アーム部6の雄ヒンジ部11を、前記支持具本体
4の雌ヒンジ部7に押圧する一端部嵌着押圧手段として
のヒンジ部圧入シリンダ装置20が固定されて設けられ
ている。このヒンジ部圧入シリンダ装置20は、主に、
前記上面部15aに固定されるシリンダ本体20aと、
このシリンダ本体20aに供給される圧油に応じて、こ
のシリンダ本体20aに対して出没するように摺動する
ピストンロッド20bとから構成されている。
【0068】そして、前記ヒンジ部圧入シリンダ装置2
0と、鉛直方向で差異を持たせて、前記上面部15aに
固着されて配設されると共に、アーム部6に対して押圧
力を加えて、前記他端側係合部13を、前記支持具本体
4の他端側被係合フック部10に係合させる係合押圧手
段としてのセットシリンダ装置21が設けられている。
【0069】このセットシリンダ装置21は、主に、前
記上面部15aに固定されるシリンダ本体21aと、こ
のシリンダ本体21aに供給される圧油に応じて、この
シリンダ本体21aに対して出没するように摺動するピ
ストンロッド21bとから構成されている。
【0070】更に、この上面部15aには、前記ヒンジ
部圧入シリンダ装置20による押圧力を受ける圧力受部
材25,25が一体に形成されている。この圧力受部材
25には、前記雌ヒンジ部11の形状に沿うように、半
円弧形状の凹部25aが各々形成されている。
【0071】また、この実施の形態1の取出機22は、
前記射出成形金型から取り出した支持具本体4を挟持し
て、前記固定チャック16位置まで搬送する本体チャッ
ク部23及び、前記射出成形金型から取り出したアーム
部6を、前記支持具本体固定位置から、成形品配列位置
と略同等の距離を置いて、前記アームセットベース17
に、前記アーム部6を装着するアームチャック部24と
から主に構成されている。
【0072】この実施の形態1の樋支持具の組付装置で
は、前記回動板18によって、前記アームセットベース
17に装着されたアーム部6を移動させる際には、前記
アーム部6の鉛直方向の位置を前記固定チャック16に
よって固定された支持具本体4の鉛直方向の位置と一致
させると共に、前記引掛部材18aによってアーム部6
を回動させる際には、前記アームセットベース17から
前記アーム部6の装着を解除して、アーム部6の鉛直方
向の位置を前記セットシリンダ装置21の鉛直方向位置
と一致させるように鉛直方向に移動させる鉛直方向移動
手段が、前記支持具本体4の鉛直方向に沿う上下移動を
固定する前記本体チャック部23と、鉛直方向へ沿い上
下方向へ移動される前記台板15とによって構成され、
これら前記本体チャック部23及び前記台板15を上下
方向へ移動させることにより、前記アームセットベース
17に対する前記アーム部6の相対上下位置を変更する
ように構成されている。
【0073】また、前記台板15の側面部には、制御盤
26が設けられていて、前記各動作を順次、予め与えら
れているプログラミングに基づいて制御する様に構成さ
れている。
【0074】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0075】このように構成された実施の形態1の樋支
持具の組付装置では、図2に示す様に、取出機22の本
体チャック部23及びアームチャック部24が、射出装
置の射出成形金型から、射出成形された樋支持具の構成
部品である支持具本体4及びアーム部6を把持して、取
出し、前記組み付け装置14上まで搬送する。
【0076】組み付け装置14の前記台板15上面部1
5aに設けられた前記固定チャック16及びアームセッ
トベース17に、支持具本体4及びアーム部6が降ろさ
れると、前記固定チャック16によって、前記支持具本
体4の脚部2が固定される。このとき、前記アームセッ
トベース17によって、前記アーム部6が、支持具本体
固定位置から、射出成形金型の成形品配列位置と略同等
の距離を置いて、図1に示す様に装着される。このた
め、前記射出成形金型から持ち出された支持具本体4及
びアーム部6を、等間隔に保ってそのまま、載置するだ
けで、装着が完了する。
【0077】次に、図3中矢印に示す様に、回動板18
を回動軸19を回動中心として、アームセットベース1
7に、前記アーム部6を装着させたまま、このアーム部
6の雄ヒンジ部11が、前記支持具本体4の雌ヒンジ部
7へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、回動
されることにより、移動される。
【0078】そして、図4に示す様に、前記ヒンジ部圧
入シリンダ装置20のピストンロッド20bをシリンダ
本体20aから伸長することにより、このピストンロッ
ド20bの先端によって、組付位置にある前記アーム部
6の雄ヒンジ部11の軸部12が、前記支持具本体4の
雌ヒンジ部7に押圧される。
【0079】前記ヒンジ部圧入シリンダ装置20は、前
記固定チャックと略同一水平面内に設けられているの
で、前記圧力受部材25の凹部25aに表面側を支持さ
れて固定された支持具本体4の雌ヒンジ部7へ、前記ア
ーム部6の雄ヒンジ部6が、位置決め精度良く、押圧さ
れて嵌着される。
【0080】このように、従来のように横持ち搬送時
に、相対位置を考慮しなくてもよく、手作業で横持ち搬
送する従来に比して、作業性が良好である。
【0081】そして、前記回動板18で前記アームセッ
トベース17に装着されたアーム部6を移動させる際に
は、前記アーム部6の鉛直方向の位置が、前記固定チャ
ック16によって固定された支持具本体4の鉛直方向の
位置と一致するようにしている。
【0082】次に、前記回動軸19を回動中心とした回
動板18の回動に伴う引掛部材18aの移動によって、
前記アーム部6が、嵌合した雄ヒンジ部11の軸部12
を中心に回動される際には、図6に示す様に、前記本体
チャック部23が、支持具本体4の脚部2を再び把持す
ると共に、前記台板15が図中白抜き矢印で示すように
降下する。
【0083】この台板15の降下により、脚部2が把持
された樋支持具5は、この上面部15aから離間させら
れることになる。
【0084】したがって、前記アームセットベース17
から前記アーム部6は浮上して装着が解除されて、アー
ム部6の鉛直方向の位置が、前記セットシリンダ装置2
1のピストンロッド21bの鉛直方向位置と一致するよ
うに鉛直方向に相対移動される。
【0085】そして、図7中矢印に示す様に、前記回動
軸19を回動中心とした回動板18の回動が行なわれる
と、引掛部材18aによって、前記嵌着状態で前記アー
ム部6が、前記軸部12を回動中心として、回動され
る。この回動は、支持具本体4の一端側被係合フック部
10に対して、押圧することにより、前記アーム部6の
他端側係合部13を係合させる位置まで行なわれる。
【0086】回動後、前記セットシリンダ装置21のピ
ストンロッド21bが、シリンダ本体21aから伸長さ
れて、図9に示す様に、ピストンロッド21b先端を前
記アーム部6に当接させることにより、アーム部6に対
して押圧力が加えられて他端側係合部13が、前記支持
具本体4の他端側被係合フック部10に係合させられ
る。
【0087】このため、仮組み状態まで、一連の動作が
自動化できて、作業性が良好である。
【0088】また、セットシリンダ装置21は、前記ヒ
ンジ部圧入シリンダ装置20と、鉛直方向の位置に、差
異を持たせて配設されている。このため、前記ヒンジ部
圧入シリンダ装置20と、略同一方向である脚部2基端
側から前記アーム部6を押圧して、回動させる位置に配
設されている。前記被係合フック部10に対して他端側
係合部13を係合させる際には、係合方向に沿うよう
に、図9中上方から下方へ向けて押圧力を与えることが
必要とされる。この実施の形態1では、アーム部6が、
前記嵌着された軸部12を回動中心として回動すること
を利用して、脚部2基端側から前記アーム部6を押圧し
て、係合方向に沿う押圧力を与えている。このため、例
えば、前記取出機22による搬出時に搬出の妨げとなる
ような位置や、前記アームセットベース6が回動移動し
て前記アーム部6が移動する際の移動軌跡内に入らず、
移動を阻害する虞がない。
【0089】そして、前記アームセットベース17と、
前記引掛部材18aとが、同一回動軸19によって回動
駆動される回動板18に設けられて、アームセットベー
ス17によりアーム部6が移動される回動方向に対し
て、前記引掛部材18aによりアーム部6が回動される
回動方向が、逆方向となるように構成されている。
【0090】このため、回転駆動源を一つとする事が出
来ると共に、一旦、アームセットベース17によりこの
アーム部6が移動されても、回動方向が逆方向であるの
で、前記引掛部材18aにより、アーム部6を回動させ
る動作を行なうことにより、再び、次のアーム部6を装
着できる位置まで戻らせる事が出来る。
【0091】従って、組み付けられた樋支持具1を、前
記取出機22によって取り出して、移動した時点で、次
の樋支持具1の支持具本体4及びアーム部6を組付ける
準備を完了させる事が出来る。このため、仮止めに至る
までの動作で、復帰動作を行うので無駄な動作が無く、
円滑に次の搬送により前記支持具本体4及びアーム部6
が装着出来、更に、組み付け作業性が良好である。
【0092】また、取出機22によって、前記射出成形
金型から取り出した支持具本体4及びアーム部6が、成
形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アームセッ
トベース17に装着される。
【0093】このため、直接、射出成形金型から、支持
具本体4及びアーム部6を横持ちして配設、装着するだ
けで、相対位置及び相対角度を変更する事なく、組立て
準備が完了するので、更に、作業効率が良好であると共
に、取出機22は、支持具本体4及びアーム部6の相対
位置を保って横持ちできるのみの簡易な構成の従来構造
の装置を用いることが出来る。
【0094】そして、台板15を鉛直方向へ移動させる
と、前記アームセットベース17,引掛部材18a及び
セットシリンダ装置21が配設されている位置を鉛直方
向に移動させることにより、前記支持具本体4の鉛直方
向位置が、前記本体チャック部23によって略固定され
ているので、前記アーム部6は浮上して、相対鉛直方向
位置が、移動させられる。
【0095】このため、前記支持具本体4の固定を維持
したまま、アーム部6のアームセットベース17に対す
る装着を鉛直方向への相対移動で解除する事が出来るの
で、前記軸部12を回動中心とする安定したアーム部6
の回動移動を行わせることが出来る。
【0096】そして、前記組み付け装置14と、一般的
な射出成形金型及び前記取出機22とを組み合わせて用
いることによって、射出成形金型及び前記取出機22に
殆ど変更を加える事なく、前記支持具本体4と、前記ア
ーム部6とが組み付けられて、射出成形金型からの搬
出、組立て、仮組み等が、自動的に行われて、組付作業
性が良好な樋支持具1が提供される。従って、樋支持具
1の製造コストを低減させる事が出来る。
【0097】しかも、組み立てられた樋支持具1は、嵌
着開口部9を、このアーム部6が脱落しにくい裏面側面
部8a等に形成できるので、竪樋5の装着性を良好とし
つつ、保持性を向上させることが出来る。
【0098】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0099】例えば、前記実施の形態1では、樋部材と
しての竪樋5を装着する樋支持具1を組み立てる組み立
て装置14を示して説明してきたが、特にこれに限ら
ず、例えば、軒樋等、他の樋部材等を装着する樋支持具
を組み立てるものであってもよい。
【0100】また、前記実施の形態1の鉛直方向移動手
段では、台板15を鉛直方向へ移動させて、前記アーム
セットベース17,引掛部材18a及びセットシリンダ
装置21が配設されている位置を鉛直方向に移動させる
ことにより、前記支持具本体4の鉛直方向位置が、前記
本体チャック部23によって略固定されているので、前
記アーム部6を浮上させて、相対鉛直方向位置を移動す
るように構成されているが、特にこれに限らず、例え
ば、前記取出機22の本体チャック部23を、支持具本
体4を把持させながら上昇させてもよい。
【0101】更に、前記実施の形態1の支持具本体固定
手段では、台板15の上面部15aに設けられた固定チ
ャック16を用いて、支持具本体4の脚部2を固定する
様にしているが、特にこれに限らず、例えば、取出機2
2の本体チャック部23を、用いて、前記嵌合動作時に
この脚部2を把持、固定するようにしてもよい。
【0102】また、前記実施の形態1では、一端部嵌着
押圧手段として、油圧制御のヒンジ部圧入シリンダ装置
20を、係合押圧手段として、油圧制御のセットシリン
ダ装置21を各々用いているが、特にこれに限らず、例
えば、空圧制御のシリンダ装置や電装制御のピストン装
置等、どの様なものであっても、組付位置にある前記ア
ーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌
着部に押圧したり、或は、アーム部に対して押圧力を加
わえて、他端側係合部を、前記支持具本体の他端側被係
合部に係合させるものであるならば、構成、及び制御方
式を限定するものではない。
【0103】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記支持具本体固定手段に
よって、前記支持具本体の脚部が固定されると、前記ア
ーム部装着手段によって、アーム部が、該支持具本体固
定位置から、射出成形金型の成形品配列位置と略同等の
距離を置いて装着される。このため、前記射出成形金型
から持ち出された支持具本体及びアーム部を、そのま
ま、載置するだけで、装着が完了する。
【0104】次に、アーム部移動手段によって、該アー
ム部装着手段は、前記アーム部を装着させたまま、前記
アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被
嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、
移動される。
【0105】そして、一端部嵌着押圧手段によって、該
組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支
持具本体の一端側被嵌着部に押圧すると、該一端部嵌着
押圧手段は、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内
に設けられているので、固定された支持具本体の一端側
被嵌着部へ、前記アーム部の一端側嵌着部が、位置決め
精度良く、押圧されて嵌着される。
【0106】このように、横持ち搬送時に、相対位置を
考慮しなくてもよく、手作業で横持ち搬送する従来に比
して、作業性が良好である。
【0107】また、請求項2記載のものでは、鉛直方向
移動手段によって、前記アーム部移動手段で前記アーム
部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、
前記アーム部の鉛直方向の位置が、前記支持具本体固定
手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と
一致させられる。
【0108】次に、前記アーム部回動手段によってアー
ム部が回動される際には、鉛直方向移動手段によって、
前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着が解除さ
れて、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段
の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動され
る。
【0109】そして、アーム部回動手段によって、嵌着
状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心
として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧
することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させ
る位置まで、回動させられる。
【0110】回動後、前記係合押圧手段によって、該ア
ーム部に対して押圧力が加えられて他端側係合部が、前
記支持具本体の他端側被係合部に係合させられる。
【0111】このため、仮組み状態まで、一連の動作が
自動化できて、作業性が良好である。
【0112】また、該係合押圧手段は、前記一端部嵌着
押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設されてい
る。このため、前記一端部嵌着押圧手段と、略同一方向
から前記アーム部を押圧する位置に配設することによ
り、前記アーム部移動時に移動軌跡内に入らず、移動を
阻害する虞がない。
【0113】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記アーム部移動手段と、前記アーム部回動手段とが、
同一回動軸によって回動駆動されて、該アーム部移動手
段により該アーム部が移動される回動方向に対して、前
記アーム部回動手段により該アーム部が回動される回動
方向が逆方向となるように構成されている。
【0114】このため、回転駆動源を一つとする事が出
来ると共に、一旦、アーム部移動手段により該アーム部
が移動されても、回動方向が逆方向であるので、前記ア
ーム部回動手段により該アーム部が回動されることによ
り、再び、アーム部を装着できる位置まで戻らせる事が
出来る。
【0115】従って、組み付けられた樋支持具を取り出
した時点で、次の樋支持具を組付ける準備を完了させる
事が出来る。このため、更に、組み付け作業性が良好で
ある。
【0116】また、請求項4に記載されたものでは、取
出機によって、前記射出成形金型から取り出した支持具
本体が、成形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記
アーム部装着手段に装着される。
【0117】このため、直接、射出成形金型から、支持
具本体及びアーム部を横持ちして配設、装着するだけ
で、組立て準備が完了するので、更に、作業効率が良好
である。
【0118】そして、請求項5に記載されたものでは、
台板を鉛直方向へ移動させると、前記アーム部装着手
段,アーム部回動手段及び係合押圧手段が配設されてい
る位置を鉛直方向に移動させることにより、前記支持具
本体の鉛直方向位置が略固定されているので、該アーム
部の相対鉛直方向位置が、移動させられる。
【0119】このため、前記支持具本体の固定を維持し
たまま、該アーム部のアーム部装着に対する装着を該鉛
直方向への相対移動で解除する事が出来るので、安定し
たアーム部の回動移動を行わせることが出来る。
【0120】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記組付装置によって、前記支持具本体と、前記アーム
部とが組み付けられるので、射出成形金型からの搬出、
組立て、仮組み等が、自動的に行われて、組付作業性が
良好な樋支持具が提供できる。しかも、組み立てられた
樋支持具は、嵌着開口部を、該アーム部が脱落しにくい
裏面側面部等に形成できるので、樋部材の装着性を良好
としつつ、保持性を向上させることが出来る。
【0121】また、請求項7に記載された樋支持具の組
付方法では、樋部材の支持性を向上させ、しかも、従来
の射出成形装置及び取出機と組み合わせて、自動的に、
樋支持具の組立て作業を行えて、組み付け作業性の良好
な樋支持具及び、樋支持具の組付装置を提供する事が出
来る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の樋支持具の組付装置
で、全体の構成を説明する上面図である。
【図2】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、構成を
説明する側面図である。
【図3】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム
部を移動する様子を説明する上面図である。
【図4】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、支持具
本体にアーム部を嵌着する様子を説明する上面図であ
る。
【図5】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、嵌着直
後の側面図である。
【図6】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、台板が
降下した様子を説明する側面図である。
【図7】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム
部を回動させる様子を説明する上面図である。
【図8】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム
部が係合位置にある様子を説明する側面図である。
【図9】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム
部を係合させる様子を説明する上面図である。
【図10】実施の形態1の樋支持具の組付装置で、樋支
持具を取り出す様子を説明する側面図である。
【図11】樋支持具で、アーム部を取り付ける様子を説
明する斜視図である。
【図12】従来例の樋支持具で、組み立て順序を説明す
る平面図である。
【符号の説明】
1 樋支持具 2 頭部 4 支持具本体 6 アーム部 7 雌ヒンジ部 9 嵌着開口部 10 被係合フック部(被係合部) 11 雄ヒンジ部(一端側嵌着部) 13 他端側係合部 14 組み付け装置 15 台板 16 固定チャック(支持具本体固定手段) 17 アームセットベース(アーム部装着手段) 18 回動板(アーム部移動手段) 18a 引掛部材(アーム部回動手段) 19 回動軸 20 ヒンジ部圧入シリンダ装置(一端部嵌着押圧手
段) 21 セットシリンダ装置(係合押圧手段) 22 取出機 23 本体チャック部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物側に配設される脚部から延設される頭
    部の側端部のうち、何れか一方に被嵌着部を、他方に被
    係合部を各々形成する支持具本体と、該支持具本体の一
    端側被嵌着部に対して、回動自在となるように一端側嵌
    着部を嵌着すると共に、該支持具本体の他端側被係合部
    に対して、他端側係合部を係合させることにより、略環
    状に閉成して軒樋を装着するアーム部とを有する軒樋支
    持具の組付装置であって、 前記支持具本体の脚部を固定する支持具本体固定手段
    と、前記アーム部を、該支持具本体固定位置から、射出
    成形金型の成形品配列位置と略同等の距離を置いて装着
    するアーム部装着手段と、該アーム部装着手段に前記ア
    ーム部を装着させたまま、前記アーム部の一端側嵌着部
    を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することに
    より嵌合可能な組付位置まで、該アーム部を移動させる
    アーム部移動手段と、前記支持具本体固定手段と略同一
    水平面内に設けられ、該組付位置にある前記アーム部の
    一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押
    圧する一端部嵌着押圧手段とを有していることを特徴と
    する樋支持具の組付装置。
  2. 【請求項2】嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌
    着部分を回動中心として、該支持具本体の一端側被係合
    部に対して、押圧することにより前記アーム部の他端側
    係合部を係合させる位置まで、回動させるアーム部回動
    手段と、前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を
    持たせて配設されると共に、該アーム部に対して押圧力
    を加えて他端側係合部を、前記支持具本体部の他端側被
    係合部に係合させる係合押圧手段とを有し、前記アーム
    部移動手段によって、前記アーム部装着手段に装着され
    たアーム部を移動させる際には、前記アーム部の鉛直方
    向の位置を前記支持具本体固定手段によって固定された
    支持具本体の鉛直方向の位置と一致させると共に、前記
    アーム部回動手段によってアーム部を回動させる際に
    は、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着を解
    除して、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手
    段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動さ
    せる鉛直方向移動手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載の樋支持具の組付装置。
  3. 【請求項3】前記アーム部移動手段と、前記アーム部回
    動手段とは、同一回動軸によって回動駆動されて、該ア
    ーム部移動手段により該アーム部が移動される回動方向
    に対して、前記アーム部回動手段により該アーム部が回
    動される回動方向を逆方向としたことを特徴とする請求
    項2記載の樋支持具の組付装置。
  4. 【請求項4】前記鉛直方向移動手段は、前記射出成形金
    型から取り出した支持具本体を、成形品配列位置と略同
    等の距離を置いて、前記アーム部装着手段に装着する取
    出機であることを特徴とする各請求項1〜3記載の樋支
    持具の組付装置。
  5. 【請求項5】前記鉛直方向移動手段は、前記支持具本体
    の鉛直方向位置を略固定すると共に、前記アーム部装着
    手段,アーム部回動手段及び係合押圧手段が配設されて
    いる位置を鉛直方向に移動させることにより、該アーム
    部の相対鉛直方向位置を移動させるように、鉛直方向に
    移動可能となるように設けられた台板であることを特徴
    とする各請求項2〜4記載の樋支持具の組付装置。
  6. 【請求項6】前記組付装置によって、前記支持具本体
    と、前記アーム部とを組み付けることを特徴とする樋支
    持具。
  7. 【請求項7】前記支持具本体から、射出成形金型の成形
    品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アーム部をア
    ーム部装着手段に装着すると共に、 該アーム部装着手段に前記アーム部を装着させたまま、
    アーム部移動手段によって前記アーム部の一端側嵌着部
    を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することに
    より嵌合可能な組付位置まで移動させて、 前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設けられた
    一端部嵌着押圧手段によって、該組付位置にある前記ア
    ーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌
    着部に押圧すると共に、 アーム部回動手段によって、嵌着状態で前記アーム部を
    前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具本体
    の一端側被係合部に対して、押圧することにより前記ア
    ーム部の他端側係合部を係合させる位置まで、回動さ
    せ、 前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて
    配設される係合押圧手段によって、該アーム部に対して
    押圧力を加えて他端側係合部を、前記支持具本体部の他
    端側被係合部に係合させ、 しかも、前記アーム部移動手段によって、前記アーム部
    装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、前
    記アーム部の鉛直方向の位置を前記支持具本体固定手段
    によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致
    させると共に、前記アーム部回動手段によってアーム部
    を回動させる際には、前記アーム部装着手段から前記ア
    ーム部の装着を解除して、該アーム部の鉛直方向の位置
    を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように
    鉛直方向に移動させることを特徴とする樋支持具の組付
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108177353A (zh) * 2018-02-09 2018-06-19 张家港派恩信精密配件制造有限公司 胶管组装装置

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