JPH1025861A - 出入隅角における防水シートの固定用役物、及び該役物を使用した出入隅角における防水シートの施工方法 - Google Patents

出入隅角における防水シートの固定用役物、及び該役物を使用した出入隅角における防水シートの施工方法

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JPH1025861A
JPH1025861A JP18469496A JP18469496A JPH1025861A JP H1025861 A JPH1025861 A JP H1025861A JP 18469496 A JP18469496 A JP 18469496A JP 18469496 A JP18469496 A JP 18469496A JP H1025861 A JPH1025861 A JP H1025861A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】震動や下地躯体の伸縮によって下地躯体が動い
たとき、合成樹脂被覆鋼板の端末で防水シートに傷が付
き、さらには防水シートに亀裂を生じさせる危険性があ
った。 【解決手段】断面がほぼL字状となる腕杆1の一端を交
点として他端側を各出隅又は入隅に沿って三方向に向か
ってそれぞれ突出させて三方腕型aを一体に形成し、そ
の表面に熱可塑性高分子材料3を被覆してなるものであ
って、その各出隅又は入隅が当接するL字折曲部分に切
り込み4が該他端から交点付近まで設けられ、交点周囲
付近では切り込みを設けず、交点に切り抜き穴5を設け
た出入隅角防水シート固定用役物A及び該役物を使用す
る施工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋上やベランダ、プ
ール水槽、蓄熱槽などにおいて出入隅角に設置し、その
部分に敷設する防水シートを固定するための役物及び該
役物を使用した防水シートの施工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の屋上やベランダ、或いはプ
ール水槽、蓄熱槽等において底面、足踏み面や天端面と
なる平面部と立ち上がり壁となる壁面部で構成される出
入隅角に防水シートを施工する場合、まず、断面がほぼ
L字型の合成樹脂被覆鋼板を三つの出隅又は入隅に沿っ
て各々別々にあてがい、次に出入隅角において合成樹脂
被覆鋼板が互いに重ならず、かつ出隅又は入隅の付近で
下地躯体が露出しないように合成樹脂被覆鋼板を切断し
て突き合わせ、切断部分をカバーするように突き合わせ
交点の鋼板表面に増し張りシートを接合し、その上に防
水シートを敷設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では出入隅
角でそれぞれ三つの鋼板が切断されて突き合わされるた
め、地震による震動や下地躯体自身の伸縮によって下地
躯体が動いたときに鋼板の端部で防水シートに傷を付
け、そこから防水シートに穴があき漏水の生じる危険性
があった。特に出入隅角においては構造上大きな変形が
生じる可能性があり、増し張りシートをあてがっていた
としても、増し張りシートを破り、それと一体化されて
いる防水シートにも亀裂を生じさせる可能性があった。
【0004】本発明は、これらの問題点を解決し、増し
張りシートを出入隅角の合成樹脂被覆鋼板の上に直接設
ける必要もなく、躯体の変形が繰り返し生じても出入隅
角において防水シートに亀裂をできるだけ生じさせない
ようにするための防水シート固定用役物及びこの役物を
使用する防水施工方法を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が講じた手段は出
入隅角に使用する防水シート固定用役物であって、断面
がほぼL字状となる腕杆の一端を交点として他端側を各
出隅又は入隅に沿って三方向に向かってそれぞれ突出さ
せて三方腕型を一体に形成し、その表面に熱可塑性高分
子材料を被覆してなるものであって、その各出隅又は入
隅が当接するL字折曲部分に切り込みが先端から交点付
近まで設けられ、交点周囲付近では切り込みは設けず一
体的に形成したり、交点に切り抜き穴を設けたものであ
り、また、この防水シート固定用役物を各出入隅角にあ
てがいビスなどで該役物を下地躯体に直接固定するか若
しくは防水シートの上から下地躯体に固定し、該役物の
上に平面部又は壁面部より展延された熱可塑性高分子材
料からなる防水シートを被覆し、役物の表面と防水シー
トの裏面とを熱融着又は溶剤溶着によって接合し、平面
部においては必要に応じて防水シートをビスなどの固定
具で機械的に固定するか接着剤で固定し、壁面部におい
ても必要に応じて防水シートをビスなどの固定具で機械
的に固定するか又は接着剤で固定する施工方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の防水シート固定用役物A
を図面に基づいて説明すると、方向が異なる立ち上がり
壁となる二つの壁面部X、Yと、底面,足踏み面や天端
面となる平面部Zとの所謂方向が異なる三つの平面(三
平面)の交点によって構成される出入隅角に使用する役
物であって、断面がほぼL字状となる腕杆1を用い、各
腕杆1の一端を交点2とし他端が各出隅又は入隅に沿っ
て三方向に向かってそれぞれ突出した三方腕型aを一体
に形成し、その表面に熱可塑性高分子材料3を被覆して
なるものであり、さらには各出隅又は入隅に当接するL
字折曲部分においては切り込み4が先端から交点付近ま
で設けられ、交点周囲付近では切り込みは設けず一体的
に形成されているもの、およびその交点に切り抜き穴5
が設けられているものである。
【0007】本発明の三方腕型aは断面がほぼL字状と
なる腕杆1が三平面の交点から互いに略直交状である各
出隅又は入隅に沿って三方向に突出したいわゆる縦横高
さ方向の三軸状に一体に形成したもので、この三方腕型
aに、又は後述する切り込み4、切り抜き穴5、ビス穴
6を設ける場合には三方腕型aにそれらに対応する部分
を設けた状態で熱可塑性高分子材料3を被覆せしめ、敷
設する防水シートBと熱融着又は溶剤溶着させる。腕杆
1は鉄、ステンレススチール、アルミニウム、銅等の金
属や硬質合成樹脂からなり、三方腕型aを形成した場合
に断面がほぼL字状となるもので、そのL字折曲部分に
接合交点2となる基端側を残して先端から基端付近まで
に切り込み4’を設け、また一体化された交点2となる
基端側には切り抜き穴5’やビス穴6’を設け、このよ
うな腕杆1を互いに接合して三方腕型aを形成する。
【0008】熱可塑性高分子材料3は例えば懸濁重合に
よって得られたポリ塩化ビニル樹脂、乳化重合によって
得られたペースト用ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、クロロスルフォン化ポリエチレン
樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、未加硫のエチレン−プ
ロピレンゴム、未加硫のブチルゴム、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂、エチレ
ンとアクリル酸エステルの共重合樹脂などの高分子材料
の他、硬質相と軟質相とを有する熱可塑性エラストマー
も使用可能で、これら熱可塑性エラストマーとしては塩
化ビニル系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑
性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポ
リエステル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑
性エラストマー等があげられる。また、これら熱可塑性
高分子材料には公知の配合剤を添加することも可能で、
例えば、可塑剤、安定剤、有機・無機充填剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、着色剤、減粘剤、増粘剤、消泡剤な
どを適宜添加して使用することも可能である。更にこれ
ら熱可塑性高分子材料同士を混合したり、重合時に共重
合させた高分子材料であっても良い。いずれの材料であ
っても熱によって溶融又は軟化するか、溶剤に溶解し、
防水シートと接着できる熱可塑性高分子材料であるが、
特に防水シートと同素材の熱可塑性高分子材料が好まし
い。
【0009】熱可塑性高分子材料3の被覆は可塑剤、安
定剤等の添加剤が添加されたポリ塩化ビニル樹脂ペース
トやその他溶剤などに溶解させた液状の高分子材料をデ
ィッピングしたり、スプレー等でコーティングをした
り、或いは粉体焼き付けなどで全面に被覆する。防水シ
ート固定用役物Aを下地躯体に固定するためのビス穴6
となる穴6’を三方腕型a又は腕杆1に予め設けておく
と、穴6’の表面も高分子材料で被覆することができ、
役物全体で腕杆1の下地がどこにも露出しないので耐食
性に強くなるため、ビス穴を予め設けて、その後熱可塑
性高分子材料をディッピング又はコーティング等の方法
によって被覆することがとりわけ好ましい。いずれの被
覆方法においても少なくとも防水シートBと接する面に
は熱可塑性高分子材料3が被覆されている。
【0010】本発明で出隅とは二つの面が出会ってでき
る凸状の連続線、入隅とは二つの面が出会ってできる凹
状の連続線、出入隅角とは出隅・入隅同志又は相互が出
会う箇所をいい、また、熱融着とは熱風等によって熱可
塑性高分子材料3及び防水シートBを溶融又は軟化させ
てお互いを接合する方法いい、溶剤溶着とは熱可塑性高
分子材料3及び防水シートBを溶剤で溶解させてお互い
を接合する方法をいい、本発明では防水シート固定用役
物Aと防水シートBとを強固に接合させるために、熱融
着又は溶剤溶着によって接合することが好ましい。
【0011】防水シート固定用役物Aの形状は、断面が
ほぼL字状となる腕杆1を基端側を中心に交点2となる
ように縦軸、横軸、高さ軸の三軸状に約100〜500
mm程度の展延した形状が基本であり、別の形態として
この基本形状のL字状折曲部分に切り込み4がそれぞれ
設けられており、この切り込み4は縦軸、横軸、高さ軸
の交点2となる基端側を約40mm残して先端部まで設
け、中心とした交点2に切り抜き穴5を設ける場合と設
けない場合がある。折り曲げ部分に切り込み4を設ける
ことにより、出隅・入隅同志又は相互によって形成され
る角度が90°以外である出入隅角に対しても柔軟に対
応して下地に密着固定させることができる。また、中心
とした交点2に切り抜き穴5を設けることによって出入
隅角の頂点が90°の角度がとれていない場合に、切り
抜き穴5が出入隅角に対して密着固定を可能にすること
ができる。切り抜き穴5の大きさは密着固定するために
少なくとも直径10mm以上、また切り抜き穴が大きす
ぎても防水シートの未接着部が増えて浮いてしまうため
30mm以下とすることが好ましい。
【0012】切り込み4の幅があまり小さいと出隅・入
隅同志又は相互によって形成される様々な角度に十分に
対応できなくなる恐れがあり、大きすぎると防水シート
Bが接合できない部分が増え、そのためそれぞれの出入
隅角において防水シートBが浮いてしまうので、切り込
み4の幅としては折り曲げ部分からそれぞれ3mm〜2
0mm程度とすることが好ましい。切り込み4を入れた
腕杆1の一辺の幅は防水シートBと強固に接合するため
に最低30mm以上あることが望まれ、あまり広すぎて
も役物が重くなり持ち運びが不便となること及び熱融着
又は溶剤溶着を行う面積が増え施工に手間がかかるため
約100mm以下の幅とすることが好ましい。また、腕
杆1の厚さは薄すぎると防水シートBを固定するための
強度が得られず、厚すぎても堅くなるため自在に変形対
応することができなくなり、更に防水シートBがその部
分で盛り上がってしまうため、腕杆1の厚さとしては
0.5〜1.6mm、熱可塑性高分子材料3を被覆した
全体の厚さとしては1.0〜4.0mm程度とすること
が好ましい。
【0013】該三方腕型aの成型方法は特に限定され
ず、金属の場合はプレス成形で全体を一体成形したり、
金属板を断面L字状に折り曲げて所定の形状の腕杆1を
形成し(図6,図8,図10,図11)、これらを溶接
によって成型したり、平面L字平板状のもの(図7,図
9,)を溶接して一体に成形しても良く、合成樹脂の場
合は射出成形や溶着などで形成する。
【0014】L字状の折り曲がり方向は設置する出入隅
角に合わせて折り曲げ、例えば縦軸、横軸、高さ軸すべ
てが出隅である出入隅角、または縦軸、横軸、高さ軸す
べてが入隅である出入隅角においてはすべて同一側に折
り曲げ(図1)、二軸が入隅で一軸が出隅である出入隅
角においてはL字状の折り曲げ方向は出隅軸と入隅軸で
は反対になるように折り曲げる(図2)。具体的に例示
すると、例えばプール水槽底面の四隅の出入隅角ではL
字状の折り曲げ方向はすべて内側に折り曲げられ、例え
ば、図12,図13のようにプール水槽に足踏み台L等
がある場合には水槽底面Zと足踏み台Lとで形成される
入隅ではL字状の折り曲げ方向は内側に折り曲げられる
が、足踏み面Zと立ち上がり壁面Yとで形成される出隅
においては外側に折り曲げられ、その設置する場所に応
じて適宜対応せしめる。
【0015】本発明において使用する防水シートBは公
知の熱可塑性高分子材料からなる防水シートを用いるこ
とができ、例えばポリ塩化ビニル樹脂製防水シート、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂製防水シート、クロロス
ルフォン化ポリエチレン樹脂製防水シート、塩素化ポリ
エチレン樹脂製シート、エチレンとアクリル酸エステル
との共重合樹脂製防水シート、アクリル系樹脂製防水シ
ート、非加硫のエチレン−プロピレンゴム製防水シー
ト、非加硫のブチルゴム製防水シートなどが好ましく使
用できるが、これらに限定されず本発明の防水シート固
定用役物Aと熱融着または溶剤溶着が可能な熱可塑性高
分子材料製の防水シートであれば特に制限されない。
【0016】本発明の防水シート固定用役物Aは立ち上
がり壁のある屋上の出入隅角やプール底面の出入隅角や
プールの足踏み台の出入隅角、蓄熱槽の出入隅角、その
他、防水施工する場所において出入隅角が存在する箇所
であれば使用することができる。
【0017】次に、本発明の防水シート固定用役物Aを
使用した防水シートBの施工例を説明すると、出入隅角
がある箇所に防水シート固定用役物Aを設置するには、
防水シートを敷設する前に直接下地躯体に該固定用役物
を取り付け、その上に平面部Z又は立ち上がり壁X,Y
からの防水シートを被覆するか、平面部又は立ち上がり
壁面部の一方に防水シートを敷設してその上から該固定
用役物を載置する。
【0018】防水シート固定用役物Aを直接下地躯体へ
設置する場合は、平面部及び/又は立ち上がり壁の防水
シートを固定用役物の上に被覆し、固定用役物の表面と
被覆される防水シートの裏面とを熱融着又は溶剤溶着に
よって接合し、その上に平面部又は立ち上がり壁からの
防水シートを展延して、防水シート同士をラップさせ熱
融着又は溶剤溶着によって接合する。
【0019】防水シートBの上に防水シート固定用役物
Aを設置する場合は、一方からの防水シートを仮置き敷
きした後、固定用役物の上からビスを防水シートに貫通
させ下地躯体へ打ち込み、防水シートと固定用役物を設
置すると共にその上に他方からの防水シートを固定用役
物の上に被覆し、固定用役物の表面と上に被覆された防
水シートの裏面とを熱融着又は溶剤溶着によって接合す
る。
【0020】防水シートBと防水シート固定用役物Aの
位置関係は設置する場所において任意に設定することが
でき、例えば、コンクリート又はモルタル製のプール水
槽や蓄熱槽等においては予め防水シート固定用役物を下
地躯体に設置してその上に防水シートを被覆し、建物の
屋上などにおいては平面部及び/又は立ち上がり壁の防
水シートを出入隅角に敷設した後、防水シート固定用役
物を設置することが好ましい。
【0021】出入隅角での本発明の防水シート固定用役
物を使用し防水シートを敷設施工する方法は特に限定さ
れないが、一例を挙げると、図12のように出入隅角に
予め防水シート固定用役物Aをビス8で下地躯体に固定
し、入隅、出隅には伸縮を考慮し1〜5mmの目地7を
開けて出入隅角以外の入隅、出隅には従来と同様に断面
がほぼL型合成樹脂被覆鋼板Cをあてがいビス8などで
固定し、防水シート固定役物AとL型合成樹脂被覆鋼板
Cとの目地部7には増し張りシートや絶縁用紙テープな
ど目地テープDを貼り、鋼板Cの端部によって防水シー
トBに傷がつかないようにする。その後図13のように
平面部の防水シートBを入隅まで敷設し、出入隅角の防
水シート固定用役物A及びL型の合成樹脂被覆鋼板Cに
熱融着又は溶剤溶着によって接合し、立ち上がり壁の防
水シートを平面部の防水シート上まで展延して敷設する
と共に、防水シート固定用役物及びL型の合成樹脂被覆
鋼板、平面部の防水シートに熱融着又は溶剤溶着によっ
て接合する。防水シート固定用役物を固定した出入隅角
にはその形状に応じた熱可塑性樹脂からなる成型体Eを
防水シートBの上からあてがい、その部分の防水シート
Bと該成型体Eとを熱融着又は溶剤溶着によって接合す
る。
【0022】他の一例としては、図14のように平面部
Zに敷設される防水シートBを立ち上がり壁Yの下方ま
で展延し、出入隅角において防水シート固定用役物Aを
その防水シートBの上に載置し、ビス8等で防水シート
を貫通させて下地躯体に固定し、入隅や出隅には前記の
L型の合成樹脂被覆鋼板Cをあてがい同様にビス8など
で下地に固定し、防水シート固定用役物AとL型の合成
樹脂被覆鋼板Cとは1〜5mm程度の目地7を開け、目
地部7に増し張りシートや絶縁用紙テープなどの目地テ
ープDを貼り、防水シートに傷が付かないようにする。
次に立ち上がり壁Yの防水シートBを平面部Zの防水シ
ートBまで展延し、防水シート固定用役物A及びL型の
合成樹脂被覆鋼板C、平面部の防水シートBと熱融着又
は溶剤溶着によって接合する方法などによって防水施工
することができる。防水シート固定用役物を固定した出
入隅角では前記と同様に成型体Eをあてがい接合する。
【0023】防水シートBは通常厚さが0.8〜3.0
mm、幅が500〜2000mmの長尺状のシートを使
用する。防水シート同士の接合は隣接する防水シートの
端部同士を30〜100mm程度ラップさせて熱融着又
は溶剤溶着によって接合してつなぎ合わせていく。プー
ル水槽等においては出入隅角に固定した防水シート固定
用役物及び出隅、入隅の合成樹脂被覆鋼板Cのみで固定
し、建物屋上や蓄熱槽などでは平面部は合成樹脂被覆さ
れた円盤状のディスク盤を頭にしてビスなどをディスク
盤の上から防水シートを貫通させ、下地躯体まで打ち込
み防水シートを固定すると共にディスク盤を完全に覆う
ことのできる保護シートで被覆しディスク盤及び防水シ
ートと熱融着又は溶剤溶着によって接合し止水処理す
る。
【0024】尚、立ち上がり壁の防水シートを平面部ま
で展延した後、防水シート固定用役物を載置してビスな
どで下地に固定し、平面部の防水シートを立ち上がり壁
の途中まで展延して防水シート固定用役物を完全に被覆
すると共にその固定用役物の表面と防水シートの裏面と
を熱融着又は溶剤溶着によって接合し、平面部の防水シ
ートの端部は立ち上がり壁の防水シートと熱融着又は溶
剤溶着によって接合しても良い。
【0025】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例を挙げて説明
する。 (防水シート固定用役物の作製)厚さ0.8mmで長さ
160mm、L字の1片の幅が60mmの断面がほぼL
字状に折り曲げられた鋼板からなる三つの腕杆を基端部
を交点に縦軸、横軸、高さ軸の三軸方向に突出するよう
に切断し溶接してつなぎ合わせて三方腕型を一体に形成
し、この三方腕型の交点から60mmの位置からそれぞ
れの先端部までL字状折曲部分に各々5mmの切り込み
を入れる。また、交点にはほぼ直径が20mmの円形状
のくり抜き穴を設ける。L字の折り曲げ方向は、縦軸、
横軸、高さ軸すべてが出隅である出入隅角、または縦
軸、横軸、高さ軸すべてが入隅である出入隅角において
はすべて同一側に折り曲げる。二軸が入隅で一軸が出隅
である出入隅角においては出隅軸と入隅軸とでは折り曲
げ方向が反対となるように折り曲げる。また、それぞれ
腕杆のL字状に折り曲げられた各片には中心点とは反対
の端末から30mmと100mmの位置に直径5mmの
ビスを打ち込むためのビス穴を設ける。ビス穴はL字状
の折り曲げ各片のほぼ中心線上に設けるようにする。
【0026】次に、上記の切り込み,くり抜き穴,ビス
穴を設けた三方腕型を下記配合の塩化ビニル樹脂ペース
トをディッピングして、塩化ビニル樹脂ペーストを全面
に厚さ1.0mmコートし、185℃のオーブンにて該
ペーストをゲル化させて防水シート固定用役物を作製し
た。 (配合) 重量部 ペースト用塩化ビニル樹脂(重合度1050) 100 DOP 70 エポキシ化大豆油 3 Ba−Zn系安定剤 3 着色剤(酸化チタン) 3
【0027】(プール水槽内の出入隅角での防水施工)
プールの周囲の一部に足踏み台が設けられているプール
水槽にシート防水工法によって防水施工を行う。プール
水槽四隅及び三軸がすべて入隅である足踏み台の出入隅
角には腕杆のL字状折曲がすべて同一側に折り曲げられ
た防水シート固定用役物を用いて、くり抜き穴を出入隅
角の頂点にあてがい、それぞれの壁面及び底面にL字状
の腕杆部をぴったりと合わせてあてがい、ビス穴にあわ
せて下地躯体にドリルで穴を開けプラグを差し込んだ後
ビスを打ち込み、防水シート固定用役物を水槽四隅及び
足踏み台の出入隅角に固定した。
【0028】また、二軸が入隅で一軸が出隅である足踏
み台の出入隅角では足踏み面と水槽壁面との間の入隅及
び足踏み台立ち上がり面と水槽壁面との間の入隅では外
側方向に折り曲げられ、足踏み面と足踏み台の立ち上が
り面との間の出隅においては内側方向に折り曲げられた
防水シート固定用役物を使用し、くり抜き穴を出入隅角
の頂点にあてがい、それぞれの壁面及び底面にL字状の
腕杆部をぴったりと合わせてあてがい、ビス穴に合わせ
て下地躯体にドリルで穴を開けプラグを差し込んだ後ビ
スを打ち込み、防水シート固定用役物を水槽四隅及び足
踏み台の出入隅角に固定した。
【0029】次に厚さ1.5mmの中間にガラス繊維製
クロスが積層された幅1200mm、長さ25mの可塑
化塩化ビニル樹脂製防水シートを水槽内全面に敷設す
る。まず、水槽底面に防水シートの端部を40mmラッ
プさせ熱融着又は溶剤溶着によって防水シート同士を接
合し、水槽底面周囲にぴったりと合わせて敷設施工す
る。水槽底面の四隅コーナーに取り付けられた防水シー
ト固定用役物の表面と防水シート裏面とは熱融着又は溶
剤溶着によって接合する。次に水槽壁面及び足踏み台に
防水シートを敷設し、水槽底面の防水シートと40mm
ラップさせて接合する。水槽底面と同様に防水シート固
定役物を設置した箇所においては、その表面を被覆する
防水シートの裏面と熱融着又は溶剤溶着によって接合す
る。
【0030】基本的に水槽の壁面が四面あったら、それ
ぞれ一面の壁面ごとに防水シートを水槽底面まで敷設し
て40mmラップさせ、隣接する二面の壁面出入隅角に
おいては何れか一方の壁面に敷設している防水シートを
隣接する壁面に40mmラップさせて展延し熱融着又は
溶剤溶着によって接合する。尚、出入隅角以外の防水シ
ートの固定方法は、通常の二平面からなる入隅・出隅に
は断面がほぼL型状の可塑化塩化ビニル樹脂被覆鋼板を
それぞれの入隅・出隅にあてがい、下地躯体へビスで固
定し、その上に防水シートを被覆し熱融着又は溶剤溶着
によって接合する。
【0031】また、出入隅角にはその出入隅角の形状に
成形された一辺の長さが約50mmの可塑化塩化ビニル
樹脂成型体を防水シートの上からあてがい、出入隅角付
近の防水シートと熱融着又は溶剤溶着によって接合し
た。
【0032】本実施例で溶剤溶着する場合はテトラヒド
ロフランを主体とした溶剤を使用し、熱融着で接合する
場合は200〜300℃の熱風を当ててシートを軟化さ
せて接合した。また、防水シートの端末部や保護シート
の周囲、コーナー部分に接合する成形体の周囲には可塑
化塩化ビニル樹脂が溶解されているシーラーを塗布して
より水密性を高めた。
【0033】
【発明の効果】本発明の防水シート固定用役物を用いる
と、地震などの震動或いは下地躯体自体の伸縮によって
下地躯体が動いたときでも防水シートに傷を付けること
がなく、防水シートの穴あきによる漏水の危険性もなく
なると共に防水シートと防水シート固定用役物とが容易
に且つ強固に接合できる。
【0034】切り込みが入れられた形状の場合には出入
隅角の壁面部、平面部がぴったりと90°に形成されて
いなくても、切り込みによって多少の角度変化には適宜
対応できるためぴったりと壁面部や平面部と役物を固定
することができる。従ってその上に被覆する防水シート
に段差が生じず傷や亀裂が生じにくくなる。
【0035】また、切り抜き穴を設けた場合には出入隅
角の頂点に凹凸があっても綺麗に役物を頂点に合わせて
設置することができる。このため出入隅角で防水シート
に浮きがなくなり、振動や風圧によって防水シートが動
き亀裂が生じたりする危険性も少なくなり、しかも収ま
りの良い仕上がりとなる。
【0036】更に、切り込み及び切り抜き穴の両方が設
けられている場合には前記にほかに使用勝手がよく施工
工事が容易となる。
【0037】しかも従来のように増し張りシートを出入
隅角の鋼板と防水シートの間にあてがう必要もなくな
り、出入隅角での防水性、施工性が向上する。
【0038】また、本発明の防水シート固定用役物を出
入隅角にあてがいビスなどで該役物を下地躯体に直接固
定するか若しくは防水シートの上から下地躯体に固定
し、該役物の上に平面部又は壁面部より展延された熱可
塑性高分子材料からなる防水シートを被覆し、役物の表
面と防水シートの裏面とを熱融着又は溶剤溶着によって
接合し、平面部においては必要に応じて防水シートをビ
スなどの固定具で機械的に固定するか接着剤で固定し、
壁面部においても必要に応じて防水シートをビスなどの
固定具で機械的に固定するか又は接着剤で固定すること
により、施工工事が簡単となりスピードアップして工期
の短縮ができると共に防水性能が向上した施工状態にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防水シート固定用役物の斜視図
【図2】 他の実施例の防水シート固定用役物の斜視図
【図3】 他の実施例の防水シート固定用役物の斜視図
【図4】 他の実施例の防水シート固定用役物の斜視図
【図5】 図3の5−5線に沿える拡大断面図
【図6】 三方腕型の形成状態の斜視図
【図7】 他の三方腕型の形成状態の斜視図
【図8】 他の三方腕型の形成状態の斜視図
【図9】 他の三方腕型の形成状態の斜視図
【図10】 他の三方腕型の形成状態の斜視図
【図11】 他の三方腕型の形成状態の斜視図
【図12】 防水シートを敷設する前の施工状態の斜視図
【図13】 防水シートを敷設した状態の一部切欠する斜
視図
【図14】 他の防水シートを敷設した状態の一部切欠す
る斜視図
【符号の説明】
Aは防水シート固定用役物、Bは防水シート、X,Yは
壁面部、Zは平面部、aは三方腕型、1は腕杆、2は交
点、3は熱可塑性高分子材料、4は切り込み、5は切抜
き穴、8はビスである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出入隅角に使用する役物であって、断面
    がほぼL字状となる腕杆の一端を交点として他端側を各
    出隅又は入隅に沿って三方向に向かってそれぞれ突出し
    た形状に三方腕型を一体に形成し、その表面に熱可塑性
    高分子材料を被覆してなることを特徴とする出入隅角の
    防水シート固定用役物。
  2. 【請求項2】 出入隅角に使用する役物であって、断面
    がほぼL字状となる腕杆の一端を交点として他端側を各
    出隅又は入隅に沿って三方向に向かってそれぞれ突出し
    た形状に一体に形成し、各出隅又は入隅が当接するL字
    折曲部分に切り込みが該他端から交点付近まで設けら
    れ、交点周囲付近では切り込みを設けず、その表面に熱
    可塑性高分子材料を被覆してなることを特徴とする出入
    隅角の防水シート固定用役物。
  3. 【請求項3】 交点において、切り抜き穴が設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の出
    入隅角の防水シート固定用役物。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の防水シート固定用役物を出入隅角にあてがいビスなど
    で該役物を下地躯体に直接固定し、該役物の上に平面部
    又は壁面部より展延された熱可塑性高分子材料からなる
    防水シートを被覆し、該役物の表面と該防水シートの裏
    面とを熱融着又は溶剤溶着によって接合し、平面部にお
    いては必要に応じて防水シートをビスなどの固定具で機
    械的に固定又は接着剤で固定し、壁面部においても必要
    に応じて防水シートをビスなどの固定具で機械的に固定
    するか又は接着剤で固定することを特徴とする出入隅角
    における防水シートの施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の防水シート固定用役物を出入隅角にあてがい平面部又
    は壁面部の一方より展延された熱可塑性高分子材料から
    なる防水シートの上からビスなどで下地躯体に固定した
    後、該役物の上に壁面部又は平面部の他方より展延され
    た熱可塑性高分子材料からなる防水シートを被覆し、役
    物の表面と被覆した防水シートの裏面とを熱融着又は溶
    剤溶着によって接合し、平面部においては必要に応じて
    防水シートをビスなどの固定具で機械的に固定又は接着
    剤で固定し、壁面部においても必要に応じて防水シート
    をビスなどの固定具で機械的に固定するか又は接着剤で
    固定することを特徴とする出入隅角における防水シート
    の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009155994A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 防水シートおよび防水シートを用いた防水床構造
JP2017203351A (ja) * 2016-05-13 2017-11-16 三ツ星ベルト株式会社 地下貯水槽における貯水構造および貯水工法

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