JPH10258339A - 双ドラム式連続鋳造方法 - Google Patents

双ドラム式連続鋳造方法

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JPH10258339A
JPH10258339A JP9064451A JP6445197A JPH10258339A JP H10258339 A JPH10258339 A JP H10258339A JP 9064451 A JP9064451 A JP 9064451A JP 6445197 A JP6445197 A JP 6445197A JP H10258339 A JPH10258339 A JP H10258339A
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JP
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shot
continuous casting
drum
twin
casting method
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JP9064451A
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Kisaburo Tanaka
喜三郎 田中
Keiichi Yamamoto
惠一 山本
Yoichi Wakiyama
洋一 脇山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
    • B22D11/0665Accessories therefor for treating the casting surfaces, e.g. calibrating, cleaning, dressing, preheating
    • B22D11/0674Accessories therefor for treating the casting surfaces, e.g. calibrating, cleaning, dressing, preheating for machining

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳片表面の温度分布を検知したり、冷却ドラ
ム表面に対するショット粒噴射位置の位置を制御したり
することなく鋳造中に冷却ドラム表面にディンプルを形
成させ鋳造される金属薄板に亀裂が発生するのを防止可
能な双ドラム式連続鋳造方法を提供する。 【解決手段】 互いに反対方向に回転する一対の冷却ド
ラム1,1′の間に湯溜め50を形成し下方より鋳片4
0を排出する双ドラム式連続鋳造装置において、冷却ド
ラム1,1′の外周面2へ全幅面に少くとも2個所から
ショット粒30を噴射するショット粒噴射装置15を設
け、ドラム1,1′の外周面2にショット粒によってデ
ィンプルを形成させて鋳片40の割れを防止する。ま
た、前記ショット粒噴射装置15の冷却ドラム1,1′
の回転方向の上流側及び/又は下流側に冷却ドラム1,
1′の外周面2に当接するブラシ装置5を設けて冷却ド
ラム1,1′の外周面2を清浄にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに反対方向に
回転する一対の冷却ドラムの間に湯溜めを形成し、下方
より金属薄板を排出する双ドラム式連続鋳造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】双ドラム式薄板連続鋳造装置において
は、内部を循環する冷却水によって冷却されている一対
の冷却(鋳造)ドラムが、鋳片の厚さに対応する鋳造間
隙を保って平行になるように、フレームに支持された軸
受によって水平に軸承されている。冷却ドラムの鋳造間
隙の上部には、タンディシュからノズルを通じて連続的
に金属の溶湯の供給を受ける湯溜まり部が形成される。
【0003】この湯溜まり部内の金属溶湯が冷却ドラム
の表面に触れて冷却されることにより形成される凝固シ
ェルが、冷却ドラムが互いに反対の方向に回転駆動され
ることによって、冷却ドラムの鋳造間隙から冷却凝固し
た薄い帯板状の鋳片となって送り出されるようになって
いる。
【0004】このようにして鋳片を鋳造する双ドラム式
連続鋳造方法によって表面に割れ(微細な亀裂)等の欠
陥がなく、性状の優れた良質の鋳片を得るための手段と
して、連続鋳造装置の冷却ドラムの円筒面に、ショット
ブラスト法、フオトエッチング法、放電加工法、電子ビ
ーム加工法、その他の方法を利用することによって、深
さが5〜100μm、直径が0.1〜1.2mm程度の円
形或いは長円形等の多数の微小なディンブル(窪み)
を、均等あるいはランダムに形成することが有効である
ことが、特開昭60−184449号公報、特開昭62
−254953号公報、特開昭64−83342号公報
等の記載によって知られている。
【0005】また、特開平06−39501号公報に
は、図5に示すように、幅方向に走査して鋳片40の表
面温度を検出する装置113,114とこの鋳片温度検
出装置113,114の検出値が入力される制御装置1
12と制御装置112の制御信号を受けて冷却ドラム
1,1′の軸方向に移動して、冷却ドラム1,1′の円
筒面に対してショットブラストを行うショットブラスト
装置115,116を備えている双ドラム式薄板連続鋳
造装置が開示されている。なお、図5で110,111
はドラム清掃用のブラシを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す前記従来の
双ドラム式連続鋳造装置では、鋳片40の温度を検出し
て許容温度以上に温度が低い領域を検知し、制御装置1
12は該領域に対応する冷却ドラムの円筒面位置にショ
ットブラスト装置115,116のノズルを移動させシ
ョットブラストを開始させる。また、飛び飛びにディン
プル摩滅個所が現れても制御装置112によって、それ
らの個所に狙いを定めてショットを行う事は容易である
としている。
【0007】しかしながら、ドラム表面の冷却効果が充
分なドラムを採用すれば、表面ディンプルの摩滅は全体
がほぼ一様に摩滅されるようになり前記のような部分的
な鋳片温度低下を検知する時期には到る所に表面温度低
下部を生じ個々の温度低下部の検知、ショット位置への
ノズル移動の制御では対応出来なくなる難点がある。
【0008】本発明は、以上の従来の双ドラム式連続鋳
造装置のもつ欠点に鑑み、鋳片表面の温度分布を検知し
たり、冷却ドラム表面に対するショット粒噴射位置を制
御したりすることなく鋳造中に冷却ドラム表面にディン
プルを形成させ鋳造される金属薄板に亀裂が発生するの
を防止可能な双ドラム式連続鋳造方法を提供することを
課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するため、ドラム表面の冷却効果を充分有するドラム
装置を採用して行う双ドラム式連続鋳造装置において、
鋳片の割れ発生を防止するため、前記冷却ドラムの外周
面にショット粒によって形成するディンプルの面積率を
低くし、且つ一様に噴射しもって従前のディンプルの形
状及び面積率を急変させる事無く修復を行なおうとする
ものである。
【0010】すなわち、本発明は前記課題を解決するた
め、互いに反対方向に回転する一対の冷却ドラムの間に
形成された湯溜に溶湯を注入し、下方より金属薄板を排
出する双ドラム式連続鋳造方法において、前記冷却ドラ
ムの全幅面に少くとも2個所からショット粒を連続的に
噴射しつゝ鋳造する双ドラム式連続鋳造方法を提供す
る。
【0011】本発明の双ドラム式連続鋳造方法において
は、前記したショット粒を、噴射密度が0.05〜10
%で噴射するのが好ましい。すなわち、本発明の双ドラ
ム式連続鋳造方法において、当初冷却ロールの外周面に
予めディンプル(凹み)をつけておき、ショット粒の噴
射密度を0.05%とする事により、当初のディンプル
の補足が可能となり、200分の鋳造においても鋳片亀
裂を生じる事はなかった。また、ショット粒の噴射密度
を10%とした場合、連続噴射を行っても冷却ドラム外
周面の損耗は小さく連続使用に耐える。この場合、噴射
密度とは、噴射が完了したときにドラム表面に生じたデ
ィンプル(凹み)部の冷却ドラム表面積に対する割合を
いい、次の数式(1)で示す。
【0012】
【数1】
【0013】噴射密度を0.05%未満とすれば摩耗速
度に対して新たなディンプルの補修速度が追いつかずデ
ィンプルの効果を徐々に低下させる結果となり、連続鋳
造時間が短くして鋳片割れに到る。一方、噴射密度を初
期から10%超とすると、ディンプル密度が隣接した個
所で極端に差が大となり、鋳片割れを生じる不具合があ
った。しかし後述するように、徐々に噴射密度を増加さ
せる場合は、前記不具合を生じる事はないので噴射密度
を10%超としても良い。
【0014】このようにショット粒の噴射密度を疎から
密に大きく変化できる装置として、遠心式ショット粒噴
射装置が有効であった。噴射密度の制御は、遠心インペ
ラのショット粒供給部にスクリュウ式供給装置の回転速
度を増減して行う事が出来る。他に空気圧式噴射装置も
同様の機構を設ける事は出来るので有用である。ドラム
全幅の噴射を行うには装置をオシレートさせれば良い。
【0015】以上説明した本発明の双ドラム式連続鋳造
方法にあっては、ショット粒を互いに干渉し合わないよ
うにショット粒噴射を冷却ドラムの回転方向にずらして
噴射するのが好ましい。
【0016】以上のように、噴射されるショット粒が互
いに干渉し合わないように噴射方向を回転方向にずらし
て配置すると共に、噴射量については中央部での最大の
噴射密度が10%以下になるように供給量を制限すると
共に、ドラム端部および中央部で最大密度の3分の1以
上になるようショット装置の位置を調整して、図4に示
すように全幅面でのショット粒散布分布が一様になるよ
う配置するのである。
【0017】また、本発明は、前記課題を解決するた
め、互いに反対方向に回転する一対の冷却ドラムの間に
形成された湯溜に溶湯を注入し、下方より金属薄板を排
出する双ドラム式連続鋳造方法において、前記冷却ドラ
ムの全幅面に少くとも2個所からショット粒を間欠的に
噴射しつゝ鋳造する双ドラム式連続鋳造方法を提供す
る。
【0018】このように間欠的にショット粒を噴射する
場合は、次のように行う事が出来る。すなわち、予めデ
ィンプルを設けた冷却ロールを用いて鋳造をスタート
し、鋳造スタート後60分以内に噴射を開始し、ショッ
ト粒の噴射の始めは、0.05%ないし0.5%の噴射
密度とし、最大は5%ないし10%の噴射密度として数
回転ないし数十回転の噴射を行う。
【0019】その上でスロープダウンして0.05%な
いし0.5%とした後休止する。このようにする事によ
り、冷却ドラム外周面のディンプルの密度分布の急激な
変化を防ぐ事が出来、鋳造を休止する事なく連続して鋳
造を行う事が出来る。
【0020】さらに、ショット粒の密度を上げて補修を
行う場合は、鋳造スタート後60分以内に5%ないし1
0%の噴射密度で補修を開始し次いでさらに噴射密度を
上げて補修を実施し補修終了時にはスタート時の条件で
終了しても良い。2回目以降の補修サイクルは、前回の
噴射条件を使用して次の数式(2)に依って開始時間を
決める。
【0021】
【数2】
【0022】但し休止期間の最大はディンプル損耗を生
じる期間として60分とする。すなわち、或る噴射密度
で加算的にディンプルを重ねると、前回生じたディンプ
ル部に更にディンプルを生じる事となり無駄打ちを生じ
るが累積ディンプル密度は下記する数式(3)でほぼ近
似できる。
【0023】次の数式(3)によって示される累積ディ
ンプル密度一回でディンプルを形成する場合は30%で
割れ防止可能であるが、すぐに補修効果が失われるの
で、累積ディンプル密度が40%を超してはじめて補修
効果に余裕を生じて、噴射補修の休止が可能となる。
【0024】
【数3】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による双ドラム式連
続鋳造方法の実施の形態を図1〜図4を用いて具体的に
説明する。
【0026】(実施の第1形態)まず、図1〜図3によ
り実施の第1形態について説明する。図1〜図3におい
て、1,1′は内部に冷却水通路をもち直径1200m
m、巾800mmの互いに対向して配置された水冷の冷却
ドラムであり、一方のドラム1′は他方のドラム1に対
して両ドラム1,1′の軸を結ぶ方向に移動可能な可動
ドラムである。前記両冷却ドラム1,1′は、図1中に
示す矢印の方向に軸を中心に互いに反対方向に回転す
る。
【0027】両冷却ドラム1,1′の間には湯溜め50
を形成しており、同湯溜め50に注湯ノズル51より供
給される溶融金属を連続的に凝固して、湯溜め50の下
方から金属薄板の鋳片40を排出するようになってい
る。
【0028】前記冷却ドラム1,1′の外周面2には、
フォトエッチング法により、直径が0.3〜0.6mm、
深さが0.05〜0.15mmの多数の初期ディンプルD
が予め形成されており、ディンプルDの面積率は30%
としている。すなわち、ディンプルDの面積が30%未
満では鋳片に割れを生じ30%以上では鋳片に割れなく
鋳造が可能となり100%でも割れはみられない。
【0029】冷却ドラム1,1′の回転方向の上流側に
ショット粒噴射装置15が配置されている(図1には一
方の冷却ドラム1のショット粒噴射装置のみが示されて
いて、他方の冷却ドラム1′のショット粒噴射装置の図
示は省略されている)。ショット粒噴射装置15は、冷
却ドラム1,1′の真下から冷却ドラムの回転方向へ3
0°傾けた方向θに斜め上向きに冷却ドラム1又は1′
の外周面2へ垂直に向うように配置され、先端に噴射用
インペラ10a,10bをもつショット粒供給コンジッ
ト10より成っている。
【0030】ショット粒噴射装置15は、図2に示すよ
うに、冷却ドラム1又は1′の軸方向に間隔をおいて2
個配置されている。ショット粒噴射装置15と冷却ドラ
ム1又は1′の間の空間には、図3に示すように冷却ド
ラム1又は1′の軸方向のほぼ全長(ほぼ全幅)にわた
り冷却ドラム1又は1′の周面の一部分を覆うカバー2
0が設けられ、ショット粒噴射装置15は遠心式となっ
ている。
【0031】ショット粒噴射装置15は冷却ドラム1,
1′の回転方向にずらして配置してあるが、そのずらす
量はショット粒噴射装置15のインペラの高さがあれば
十分である。ずらす量の最大は、ショット装置の設置位
置の前後端であり冷却ドラムの直径1.2mで、314
mmとなる。
【0032】またカバー20の内側には耐摩耗材25が
ライニングされている。カバー20と冷却ドラム1又は
1′の間隙は1〜2mm程度に設定され、前記カバー20
の両端部は冷却ドラム端より1〜5mm内側になるように
配置されている。また、前記カバー20の下方の部分に
は、空気吸引式のショット粒回収ノズル21が設けられ
ている。前記カバー20は、図示しない冷却ドラム1又
は1′の軸受部に接続され、冷却ドラム1又は1′との
相対変位を生じないようにされている。
【0033】冷却ドラム1,1′の回転方向にみてショ
ット粒噴射装置15の後には、冷却ドラム1,1′の反
対側の側部に互いに対向する形で、それぞれブラシ装置
5が設けられている(図1には一方の冷却ドラム1のブ
ラシ装置5のみが示されていて、他方の冷却ドラム1′
のブラシ装置の図示は省略されている。)。
【0034】ブラシ装置5は、図示しない冷却ドラムの
軸受部に接続された支持材4と、同支持材4の先端に中
央部が枢支された支持腕4a及び同支持腕4aの両端に
軸支され冷却ドラム1,1′の外周面2に当接するブラ
シホイール3,3′とを備えている。
【0035】以上のように構成された本実施の第1形態
では、ショット粒噴射装置15から冷却ドラム1又は
1′の外周面2へ向ってショット粒30が噴射され、図
3に示すように、冷却ドラム1又は1′の外周面2にデ
ィンプルDが形成される。このディンプルDは、冷却ド
ラム1又は1′の外周面に予め形成された初期ディンプ
ルDと共に、湯溜め50で凝固された上排出される鋳片
40の割れの発生を防止する。
【0036】しかも、ディンプルDは鋳造中冷却ドラム
1又は1′が回転する時に連続してドラムの外周面2に
形成され、たとえ前記初期ディンプルDの形状が変化す
ることがあっても、鋳片40の割れの発生を確実に防止
することができる。これによって、本実施の第1形態で
は、長時間にわたって連続して鋳造を行うことが可能
で、1回の連続鋳造量を増加させることができる。
【0037】また、前記のように、ショット粒噴射装置
15は遠心式であり、かつ、カバー20は冷却ドラム1
又は1′の軸方向のほぼ全長(全幅)を覆っているため
に、ショット粒30はドラムの外周面2の全面に一様に
衝突し、冷却ドラムの外周面2の全面に一様にディンプ
ルDを形成させることができる。
【0038】ショット粒噴射装置15から噴射され冷却
ドラムの外周面2に衝突したショット粒30はカバー2
0内の下部に堆積し、これがショット粒回収ノズル21
より吸引されて回収される。
【0039】ショット粒回収ノズル21に回収されなか
ったショット粒、鋳造によって冷却ドラムの外周面2に
生じた酸化膜、及びショット粒30の噴射によって冷却
ドラムの外周面2に付着した粒などは、冷却ドラム1又
は1′の回転に伴って下流側のブラシ装置5へ至り、こ
こでブラシホイール3,3′によってドラムの外周面2
から除去される。従って、これらの付着物などが湯溜め
50中の溶融金属に混入することがなく、鋳片40に割
れが発生することが防止される。
【0040】また、本実施の第1形態では、ショット粒
噴射装置15へのショット粒30の供給量を例えばスク
リューフィーダの回転数を変化することにより任意に与
えることにより、ショット粒の噴射密度を容易に制御し
てディンプルDの面積率を変えることができ、また、鋳
造速度に対応してショット粒の噴射密度を調整すること
ができる。
【0041】本実施の第1形態において、鋳造速度60
m/分とし、0.8mmの平均直径のショット粒30の噴
射量を250g/分として鋳造を行ったところ、鋳造開
始後180分を経過しても鋳片40に割れを生ずること
がなく、良好な結果を得ることができた。この時にショ
ット粒30の噴射によって生じたディンプルDの面積率
は0.05%であった。
【0042】また、本実施の第1形態において、前記の
条件でショット粒30の噴射量を250g/分から50
kg/分と変更した場合においても、鋳造開始後180分
を経過しても鋳片40に割れを生ずることがなく、良好
な結果を得ることができた。この時のショット粒30の
噴射によって生じたディンプルDの面積率は10%であ
った。
【0043】また、本実施の第1形態において、鋳造開
始後60分にて、ショット粒30の噴射量を250g/
分として噴射を開始し250g/秒の増加速度で噴射量
を増し最終的に50kg/分として17回転噴射後同様2
50g/秒の減少速度で噴射量を減じ2500g/分の
噴射量になったところで休止した。
【0044】引き続き鋳造を行いながら、60分後にシ
ョット粒30の噴射量を2500g/分として噴射を開
始し最大70kg/分の噴射を行って後噴射量2500g
/分まで減量した後休止した。この操作を3回繰り返し
て鋳造を行なったところ、良好な鋳片を得た。ショット
噴射開始時のショット粒噴射量を50kg/分としても、
休止前の噴射量を50kg/分としても同様に良好の鋳片
を得た。
【0045】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2の形態を以下に説明する。本実施の第2形態は、前
記した実施の第1形態の場合と同様な構成を有するが、
ただ、初期ディンプルDを実施の第1形態におけるよう
にフォトエッチング法によって形成した冷却ドラム1,
1′を用いるのではなく、ショット粒噴射装置15によ
り噴射されるショット粒30によって面積率30%の初
期ディンプルDを形成した冷却ドラム1,1′を用い
る。
【0046】以後行われる鋳造中に前記第1の実施例と
同様にショット粒噴射装置15から噴射されるショット
粒30によってディンプルDを形成するようにしたもの
である。本実施の第2形態においても、前記した実施の
第1形態の場合と同様な作用及び効果を奏することがで
きる。
【0047】なお、前記実施の第1形態及び本実施の第
2形態では、冷却ドラム1,1′の外周面2に初期ディ
ンプルを設けているが、本発明では、初期ディンプルを
設けず鋳造中ショット粒噴射装置から噴射されるショッ
ト粒によって形成されるディンプルのみを冷却ドラム
1,1′の外周面に形成させるようにすることもでき
る。
【0048】本実施の第2形態において、鋳造速度60
m/分とし、0.8mmの平均直径のショット粒30の噴
射量を50kg/分として鋳造を行ったところ、鋳造開始
後180分を経過しても鋳片40に割れを生ずることな
く、良好な結果を得ることができた。この時にショット
粒30の噴射によって生じたディンプル3の面積率は1
0%であった。
【0049】本実施の第2形態において、前記実施の第
1形態におけると同一のドラム条件、同一の鋳造速度で
鋳造を行なった。ショット粒30は平均直径1.0mmと
し50kg/分にて噴射して鋳造を行なったが、後工程に
ブラシホイール3,3′を設けて冷却ドラム外周面に付
着した酸化物等を除去しているため、金属薄板の割れが
充分に防止されかつ、溶融金属からの鋳片生産量が大と
なる効果があった。
【0050】以上、本発明を図示した実施形態に基づい
て具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限
定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その
具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいう
までもない。
【0051】例えば、上記実施形態では遠心式のショッ
ト噴射装置を用いているが、これに代えて空気加圧式ブ
ラスト装置を用いることもできる。
【0052】また、上記実施形態では、ショット粒噴射
装置15を冷却ドラムの真下から冷却ドラムの回転方向
に傾ける角度θとして30°の場合を示してあるが、こ
の角度θは、鋳片引き出しとブラッシングに邪魔となら
ない、15度〜50度が適切である。なお、15度より
小さくなると引き出し鋳片との接触を生じ不具合とな
り、50度を超えるとドラムとノズルの隙間より噴射し
たショット粒が落下するなどショット粒の回収が困難に
なる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による双ド
ラム式連続鋳造方法では、冷却ドラムの全幅面に少くと
も2個所からショット粒を連続的または間欠的に噴射し
つつ鋳造するもので、これによれば、従来のように鋳造
しつつある鋳片の温度分布を測定しショット粒噴射装置
の位置を制御するような事を行う必要なしに、低い密度
で一様な分布のショット粒噴射装置により鋳造中に冷却
ドラムの外周面にディンプルを形成させうる。従って、
本発明の双ドラム式連続鋳造方法によれば鋳造される金
属薄板に亀裂を生じることを防止することができ、1回
の鋳造量を多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る双ドラム式連続
鋳造方法に用いる装置の断面図。
【図2】図1のA−A′矢視断面図。
【図3】実施の第1形態のショット粒によるディンプル
の形成状況の説明図。
【図4】本発明の双ドラム式連続鋳造方法におけるショ
ット粒散布の分布状況を示す説明図。
【図5】従来の双ドラム式連続鋳造装置の説明図。
【符号の説明】
1,1′ 冷却ドラム 2 冷却ドラムの外周面 3,3′ ブラシホイール 4 支持材 4a 支持腕 5 ブラシ装置 10 ショット粒供給コンジット 10a,10b 噴射用インペラ 15 ショット粒噴射装置 20 カバー 21 ショット粒回収ノズル 25 耐摩耗材 30 ショット粒 40 鋳片 50 湯溜め 51 注湯ノズル D ディンプル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに反対方向に回転する一対の冷却ド
    ラムの間に形成された湯溜に溶湯を注入し、下方より金
    属薄板を排出する双ドラム式連続鋳造方法において、前
    記冷却ドラムの全幅面に少くとも2個所からショット粒
    を連続的に噴射しつゝ鋳造することを特徴とする双ドラ
    ム式連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のショット粒を、噴射密度
    が0.05〜10%で噴射する双ドラム式連続鋳造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のショット粒を互いに干渉
    し合わないように冷却ドラムの回転方向にずらして噴射
    する双ドラム式連続鋳造方法。
  4. 【請求項4】 互いに反対方向に回転する一対の冷却ド
    ラムの間に形成された湯溜に溶湯を注入し、下方より金
    属薄板を排出する双ドラム式連続鋳造方法において、前
    記冷却ドラムの全幅面に少くとも2個所からショット粒
    を間欠的に噴射しつゝ鋳造することを特徴とする双ドラ
    ム式連続鋳造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記冷却ドラムの表
    面にショット粒を間欠的に噴射する場合の休止期間Tを
    次式より算出される60分以下の値とする双ドラム式連
    続鋳造方法。 T(分)≦2.3log {1+Σ(噴射密度(%)×回転
    数)/100}×100−40
  6. 【請求項6】 請求項4記載のショット粒の噴射を、噴
    射初期の噴射密度が0.05%、最大時の噴射密度が1
    0%以上、終期の噴射密度が0.05〜10%としその
    後休止する工程を1サイクルとするパターンとして繰り
    返し噴射する双ドラム式連続鋳造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のショット粒の噴射を1サ
    イクルの累積噴射密度が40%以上となるよう行う双ド
    ラム式連続鋳造方法。
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