JPH10257992A - 温風乾燥機 - Google Patents

温風乾燥機

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JPH10257992A
JPH10257992A JP6519097A JP6519097A JPH10257992A JP H10257992 A JPH10257992 A JP H10257992A JP 6519097 A JP6519097 A JP 6519097A JP 6519097 A JP6519097 A JP 6519097A JP H10257992 A JPH10257992 A JP H10257992A
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air
hot
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高英 時松
Tomiyasu Mizota
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Maxell Holdings Ltd
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】壁面取付型の温風乾燥機において、壁面側から
の水に浸入などや、埃や塵などの影響を可及的に回避で
きるようにすること。 【解決手段】壁面Wに取付可能なケーシング1内に、フ
ァン(シロッコファン14)及びヒータ(コイルヒータ1
6)を具備する温風ファンユニットFを収納配設すると
ともに、その制御基板5を、ケーシング1前面側で、か
つケーシング1の壁側取付面(後側ケース4の背面40)
に対して略平行状態に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファンユニットと
ヒータユニットを内蔵したケーシングを壁面に取付け、
温風吐出口に手等を差し出して乾燥させることができる
温風乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、トイレや洗面所などの壁面に
取付けられて、手を洗った後に温風で手を乾燥させるハ
ンドドライヤと呼ばれる温風乾燥機がある。
【0003】図25に、かかる温風乾燥機Xの一形態を
示している。
【0004】100 は本体ケーシングであり、その内部に
シロッコファン210 、ファンモータ220 、ヒータ230 を
具備する温風ファンユニット200 を収納配設するととも
に、底面110 に温風吐出口300 と空気取入口700 とを形
成し、さらに、背面120 を壁側取付面として、取付ベー
ス400 を介してビス等(図示せず)で壁に固着可能とし
ている。130 は背面120 に形成した取付用孔である。
【0005】また、500 は温風乾燥機Xの制御基板であ
り、壁面に略直交する姿勢で本体ケーシング100 の側面
側に配設している。510 は基盤取付部である。
【0006】600は手感知センサであり、本体ケーシン
グ100 の底面110 の手前側に設けた前記温風吐出口300
と壁側に設けた前記空気取入口700 との間に設けてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
温風乾燥機Xには、未だ以下の課題が残されていた。
【0008】すなわち、温風乾燥機Xは壁面に取付けら
れているので、壁面を伝って水等が本体ケーシング100
の背面に設けられた取付用孔130 や図示しない電線導入
用孔等から本体ケーシング100 内に浸入し、温風ファン
ユニット200 の電気部品が故障したりすることがあっ
た。
【0009】特に、制御基板500 には多数のチップ抵抗
器やタイマーIC等が密集して設けられており、半田付
けされたこれらの端子間距離はきわめて短くなっている
(例えば0.5 〜1.0mm )。したがって、かかる制御基板
500 が上述したように本体ケーシング100 の側面側に配
設されていると、本体ケーシング100 内に浸入した水気
が付着してショートしやすかった。
【0010】さらに、制御基板500 は空気取入口700 の
近傍に位置しているため、埃や塵などが付着しやすく、
これらが導電性を有するものであればやはりショートの
原因となり、さらに、手を乾燥させているときに弾けた
水気が空気取入口700 から吸引されたりすると、ますま
すショートを引き起こしやすいものであった。
【0011】また、図示するように、シロッコファン21
0 の配設姿勢が、空気流入部240 を側方に向けているた
めに、温風ファンユニット200 の前後幅が大きくなり、
当然ながらケーシング1の壁面からの張出量も大きくな
ってしまい、使用者に圧迫感を与えていた。
【0012】本発明は、上記課題を解決することのでき
る温風乾燥機を提供することを目的としている。
【0013】
【発明が解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明では、壁面に取付可能なケー
シング内に、ファンユニット及びヒータユニットを具備
する温風ファンユニットを収納配設するとともに、その
制御基板を、ケーシング前面側で、かつケーシングの壁
側取付面に対して略平行状態に配設した。したがって、
制御基板は壁面側から遠く位置することになるので、壁
面側からの影響、例えば水の浸入や導電性を有する埃や
塵の侵入による悪影響を可及的に回避することができ
る。
【0014】また、請求項2記載の本発明では、前記制
御基板を、その半田付面をケーシング前面側に向けた姿
勢で配設した。したがって、半田付面に水や埃等が付着
しにくくなる。
【0015】また、請求項3記載の本発明では、前記制
御基板を、ケーシング前面内側面に取付けた。したがっ
て、壁面側からの悪影響をより確実に回避するととも
に、温風ファンユニットからの振動なども伝わりにくく
なって、制御回路の部品のリードの折損や半田付けの欠
損などを防止できる。
【0016】また、請求項4記載の本発明では、前記ケ
ーシングの壁側取付面となる背面、及び/又は少なくと
も底面と側面のいずれかの壁面寄りに、空気取入口を形
成した。したがって、壁面が気流のガイドとなって吸気
効率が向上するとともに、制御基板に埃や塵が付着しに
くくなる。
【0017】また、請求項5記載の本発明では、前記温
風ファンユニットにより、ケーシング内を前側空間と後
側空間とに区分し、前側空間内に前記制御基板を配設す
るとともに、後側空間とケーシングの底面に形成した空
気取入口と連通させて空気還流路を形成した。したがっ
て、吸気抵抗が小さくなって吸気効率が高まるととも
に、制御基板に埃や塵等が付着しにくくなる。
【0018】また、請求項6記載の本発明では、前記温
風ファンユニットに用いるファンをシロッコファンと
し、その空気流入部がケーシングの前・後側に位置する
ように配設した。したがって、大風量を得ることができ
るので乾燥時間を短縮することができるとともに、シロ
ッコファンの前後幅が短くなるのでケーシングを薄型に
形成することができる。
【0019】さらに、請求項7記載の本発明では、温風
吐出口をケーシングの底面に形成するとともに、同温風
吐出口よりも手前側に乾燥対象の存在を検出するセンサ
を取付けた。したがって、手等を乾燥させている際に巻
き上げる埃や塵等は空気取入口に向かって壁側に引き寄
せられるので、かかる塵や埃がセンサに付着することを
防止することができ、かつ、センサ部分の清掃も容易と
なる。
【0020】また、請求項8記載の本発明では、前記セ
ンサを制御基板に取付けた。したがって、センサ取付用
の別部材が不要となり、本温風乾燥機の組立作業工程が
容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る温風乾燥機は、壁面
に取付可能なケーシング内に、ファン及びヒータを具備
する温風ファンユニットを収納配設するとともに、その
制御基板を、ケーシング前面側で、かつケーシングの壁
側取付面に対して略平行状態に配設したものである。
【0022】通常の使用形態では、本温風乾燥機はトイ
レや洗面所等の壁面に取付けられ、使用者は手を洗った
後に本温風乾燥機の下方に手を差し出し、前記温風ファ
ンユニットを駆動させて手を乾燥させる。また、後述す
るようにセンサを具備させ、これにより手等を検出し、
前記温風ファンユニットをタイマーにより所定時間駆動
させて手を乾燥させるようにすることができる。
【0023】かかる温風乾燥機において、前記制御基板
の配設姿勢を、その半田付面をケーシング前面側に向け
た姿勢としている。
【0024】すなわち、制御基板を壁面側から可及的に
遠い位置として、壁面側からの影響、例えば水の浸入に
よる悪影響を可及的に回避しながら、かつ、制御基板に
密集状態に設けられた多数のチップ抵抗器やタイマーI
C等の端子を固着する半田付け面に、水や埃等が付着し
ないようにしたものである。かかる構成により、水や埃
や塵などに起因する電気的故障を未然に防止することが
できる。
【0025】また、前記制御基板は、ケーシング前面内
側面に取付けることが好ましい。すなわち、ケーシング
の背面からボスなどを突設してこれに取付けたりする
と、ボスを伝って水が制御基板に達するおそれがあり、
また、温風ファンユニットに取付けると、ファンモータ
による振動が直接伝わり、制御回路の各部品のリード等
が折損したり、半田が欠損したりするおそれがあるから
である。
【0026】本発明に係る温風乾燥機は、空気取入口を
備えているが、これは後記する理由から、ケーシングの
壁側取付面となる背面、及び/又は少なくとも底面と側
面のいずれかの壁面寄りに設けるとよい。
【0027】すなわち、かかる構成とすれば、使用者側
(正面)から空気取入口が見えないので見栄えがよくな
るとともに、ケーシングを薄型に形成して使用者への圧
迫感をなくし、しかも、本機を取付ける壁面が空気流の
ガイドとなるので吸気効率を向上させることができる。
【0028】さらに、ケーシング内は、前記温風ファン
ユニットにより、前側空間と後側空間とに区分すること
ができる。
【0029】そして、前側空間内にターミナルや多数の
電子部品を集中して設けた前記制御基板を配設して埃や
塵等をより付着しにくくするとともに、気流の抵抗物と
なるものがない後側空間とケーシングの底面に形成した
空気取入口と連通させて空気還流路を形成し、取り込む
空気の吸気抵抗を小さくして吸気効率を高めることがで
きる。
【0030】ところで、前記温風ファンユニットに用い
るファンは、シロッコファンとすることが好ましい。す
なわち、シロッコファンは軸流ファンなどに比べて大風
量を得ることができるので乾燥時間を短縮することがで
きるからである。
【0031】さらに、本発明に係る温風乾燥機は、前述
したように、乾燥対象となる差し出された手等を検出し
て温風ユニットファンを自動的に駆動させるセンサを設
けることができる。
【0032】すなわち、温風吐出口をケーシングの底面
に形成して、温風を下方へ吹き出させるようにするとと
もに、前記センサを、この温風吐出口よりも前側、すな
わち、使用者側に取付けるものである。このときに、前
述したように、制御基板の配設位置が温風吐出口よりも
使用者側となっているので、センサをこの制御基板に直
接取付けることができる。
【0033】かかる構成とすることにより、手等を乾燥
させている際に巻き上げる埃や塵等が空気取入口に向か
って壁側に引き寄せられることになり、かかる塵や埃が
センサに付着して動作不良を生じたりすることを可及的
に防止でき、しかも、センサ部分の清掃も行いやすくな
る。
【0034】さらに、前記センサを制御基板に取付ける
ことで、センサ取付け用の別部材が不要となり、本温風
乾燥機の組立作業工程が容易となり製造効率が向上す
る。
【0035】このように、本発明に係る温風乾燥機は、
壁面に設置して使用するに際し、見栄え及び使い勝手が
良好で、壁面に水をかけて洗ったりした場合に水がケー
シング内に浸入しても制御基板が悪影響を受けることが
ないので故障が少なく、その機能を十分に発揮すること
ができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0037】図1は本実施例に係る温風乾燥機Aの使用
状態を示す説明図であり、図示するように、本温風乾燥
機Aはケーシング1と、同ケーシング1に着脱自在に取
付けた水受板2とから構成しており、トイレや洗面所等
の壁面Wに取付けて使用される。
【0038】使用者は、手洗い後、温風乾燥機Aの下方
に手を差し出せば、センサSによりこれを検出し、ケー
シング1に内蔵している温風ファンユニットFをタイマ
ーにより所定時間駆動させて手を乾燥させるように機能
するものである。そして、手から滴り落ちる水は水受板
2で受けることができるので、床面等を濡らすことがな
い。また、所定時間内に手を除いた場合は、センサSは
乾燥対象物がないことを検出して温風ファンユニットF
を停止させることができる。
【0039】以下、さらに図面を参照しながら本実施例
に係る温風乾燥機Aの各部の構成について詳述する。図
2はケーシング1の左側面図、図3は同ケーシング1の
右側面図、図4は同背面図、図5は同底面図、図6は同
断面図、図7は温風乾燥機Aの分解斜視図、図8は同温
風乾燥器Aの背面側の説明図、図9はケーシング1の内
部説明図である。
【0040】(ケーシング1)先ず、本実施例に係る温
風乾燥機Aの本体をなすケーシング1について説明す
る。
【0041】図2〜図5に示すように、ケーシング1は
合成樹脂製の前側カバー3と後側ケース4を突き合わせ
て形成しており、前側カバー3を図6に示すように温風
ファンユニットF及び同ユニットFの制御基板5を十分
収納できる深さに形成するとともに、ケーシング1を壁
面Wに取付けた状態で下部面となる底面30に温風吐出口
10を形成している。同前側カバー3の底面30は下方にや
や膨出した湾曲状としており、前記温風吐出口10を同底
面30の略全幅にわたって広口に形成するとともに(図
5)、耐熱性の高いステンレスやアルミニウムなどの金
属製のグリル31を取付けている。
【0042】他方、後側ケース4は、前側カバー3より
も浅く形成するとともに、図4に示すように、壁面側と
なる背面40には壁面取付け用のベースプレート7(図
6、図7参照)を着脱するためのプレート取付孔41、及
び、導線挿通孔42を形成するとともに、複数個所に設け
た空気取入用スリット43を形成している。Pはプラグ、
P1は電源コードである。
【0043】また、背面40の表側(前側ケース側)の面
には、温風ファンユニットFを取付けるための複数のボ
ス44を突設し、さらに、ケーシング1を壁面Wに取付け
た状態で下部に位置する底面45に、図5に示すように多
数のスリット11a からなる空気取入口11を形成してい
る。
【0044】このように、本実施例に係る温風乾燥機A
は、後に詳述する温風ファンユニットFへ空気を取り入
れるために、同空気取入口11と前記した空気取入用スリ
ット43とを備えている。
【0045】空気取入用スリット43は、図4、図7、図
8に示すように、後側ケース4の背面40に設けた凹部と
しての環状溝部6に形成されており、本実施例では、環
状溝部6を構成する凹面に、断面視でコ字状の三次元的
形状に形成されている。
【0046】なお、かかる空気取入用スリット43は、形
成個所に応じて、例えばL字状からなる三次元的形状と
してもよい。また、空気取入用スリット43という範疇に
は、断面視コ字状、L字状のように開口部が連続するも
のでなく、例えば格子状になっているものも含むものと
する。
【0047】図10に本実施例に係る温風乾燥機Aの概
略説明図を示しており、図示するように、複数個所に設
けた空気取入用スリット43のうち、少なくとも一部のス
リット群は、温風ファンユニットFのファンモータ13の
外周面と、温風ファンユニットFのケーシングであるフ
ァンケース17の外周面との間に仮想投影面上で重なるよ
うに位置させて、温風ファンユニットFへの空気吸入効
率を向上させている。
【0048】F1は温風ファンユニットFの空気流入部で
ある。
【0049】かかる構成とすることにより、ファンモー
タ13の底面に邪魔されることなく、空気はファンケーシ
ング17の壁面をガイドとして流れるとともに、ファンモ
ータ13の周面をガイドとして空気流入部F1内に円滑に流
入するものである。
【0050】なお、本実施例では温風ファンユニットF
にはシロッコファン14を用いているが、シロッコファン
14に代えて例えば軸流ファンを使用した場合は、同ファ
ンへの空気流入用開口部と空気取入用スリット43のうち
の少なくとも一部のスリット群を仮想投影面上で重なら
せることで同等な効果を得ることができる。
【0051】また、本実施例では、図10(b) に示すよ
うに、ファンモータ13は環状溝部6の内側に形成される
空間Qに余裕をもって収納されることになるので、同フ
ァンモータ13からの放熱が良好となり、過熱するおそれ
がない。さらに、かかる空間Qにより、ファンモータ13
からの配線が容易となる。図10において、43' は環状
溝部6の下方部に設けた空気取入用スリットであるが、
このスリット43' は空気を取り入れる役割とともに、前
記空間Q及び環状溝部6の水抜き孔としての役割を果た
す。
【0052】かかる構成とすることにより、シロッコフ
ァン14への空気の吸入効率がさらに向上し、温風乾燥機
Aとしての性能が向上する。
【0053】また、前記環状溝部6は、本実施例では背
面40の上下方向へ長円状に形成しており(図10(a)
)、同環状溝部6に前記電源コードP1を巻きつけてコ
ード長さを調節することができる。しかも、このとき
に、空気取入用スリット43は三次元的に形成されている
ので、電源コードP1により完全に閉塞されることがな
く、また、図示するように、電源コードP1を巻き付けた
ときに吸気効率を低下させないように逃げ空間43a を形
成している。
【0054】さらに、空気取入用スリット43のエッジ部
分が電源コードP1の滑りを防止するので電源コードP1の
環状溝部6からの脱落を可及的に防止することができ
る。
【0055】また、環状溝部6の外方には、図4及び図
8に示すように、所定の厚みを有する外周壁体61が形成
されており、同外周壁体61には、空気取入用スリット43
を介してケーシング1内へ空気を円滑に流入させるため
の空気導入用凹部62を、外周壁体61の側部または底部に
複数個所形成している。本実施例では、かかる空気導入
用凹部62を外周壁体61の側部に設けており、埃などが環
状溝部6内に可及的に溜まらないようにしている。な
お、底部に設けた場合は水抜き孔としても機能するの
で、例えば後側ケース4内に水が浸入しても円滑に排出
することができる。
【0056】また、外周壁体61は、空気取入用スリット
43の目隠し用壁体として機能するものであり、図2及び
図3に示すように、空気取入用スリット43を前記空気導
入用凹部62を避けた位置に形成することによって、外周
壁体61により空気取入用スリット43を横方向からは見え
ないようにしている。このように、空気取入用スリット
43を隠蔽することで温風乾燥機Aのデザイン性を向上さ
せ、スマートな外観を創出している。
【0057】なお、図4及び図8中、46は水受板取付部
であり、浅く凹状に形成し、その左右側壁を横ずれ規制
部47として、後に詳述する水受板2の横ずれを防止して
いる。
【0058】図11に本実施例に係る環状溝部6の変形
例を示す。これは、環状溝部6を長円状ではなく略真円
状としたものであり、かつ、ここでは空気流入部F1に向
けて漸次テーパを設けた擂鉢状の空気案内用筒体17a を
設けている。
【0059】したがって、環状溝部6の全周から空気を
取入れることができるとともに、前記空気案内用筒体17
a により吸気効率が著しく高まっている。
【0060】なお、図10、図11中、Cはファンケー
ス17の外径、C1はファンモータ13の外径、C2は空気取入
用スリット43からなるスリット群の位置する範囲を示し
ており、ここでのファンケース17の外径とは、シロッコ
ファン14を収容している円状の部分を指している。
【0061】また、図12に環状凹部の他の形態を示し
ている。ここでは、外周壁体61を廃止して、環状凹部6
の形状を溝状ではなく窪み状凹部6'としており、空気取
入用スリット43はL字状に形成されている。なお、この
変形例として、図13に示すように、空気取入用スリッ
ト43を目隠しする壁体としての板状外壁61' を形成する
ことができる。
【0062】(温風ファンユニットF)ここで、前記温
風ファンユニットFについてさらに詳述する。本実施例
では、前述したように、ファンとしてシロッコファン14
を用いて大風量を確保するようにしている。
【0063】本実施例に係る温風ファンユニットFは、
図6及び図7に示すように、金属製のユニット取付板12
を介して、後側ケース4に設けたボス44にゴムやシリコ
ンからなる防振リング48を介して取付けている。
【0064】すなわち、図7に示すように、ユニット取
付板12に形成したファンモータ配設用穴12a にファンモ
ータ13とシロッコファン14とからなるファンユニットF'
を挿通状態に配設し、遮熱ケース15内に収容したヒータ
ユニット16を前記ファンユニットF'の下方に位置させ、
さらに、P字状に形成して送風路R1(図5及び図6参
照)を伸延形成したファンケース17で包被し、同ファン
ケース17を前記ユニット取付板12を介してボス44にビス
止めしている。15a,15a は、遮熱ケース15の先端に設け
た風路絞り片であり、シロッコファン14からの送風を絞
ることにより風速を早めている。
【0065】なお、本実施例におけるヒータユニット16
は、X字状に構成した取付基板16aに板状のヒータ線16b
を螺旋状に巻回して構成している。
【0066】また、かかる温風ファンユニットFをケー
シング1内に配設することにより、同ケーシング1内を
図6に示すように前側空間18と後側空間19とに区分し、
後側空間19は、前記空気取入口11と連通して空気還流路
R2を形成している。
【0067】図14に本温風乾燥機Aの断面視による使
用状態説明図を示しており、図示するように、かかる空
気還流路R2を設けたことにより、温風吐出口10から吐出
された温風が空気取入口11に還流し、温かい空気のまま
温風ファンユニットFに供給されることになるので加熱
効率が良好となり、しかも、この温かい空気は流路抵抗
の少ない空気還流路R2を通るので吸気効率も向上する。
【0068】また、ユニット取付板12の下端縁がケーシ
ング1の底面(本実施例では前側カバー3の底面30)か
ら離隔しており、かつ、温風吐出口10よりも一定距離D1
だけ後方に位置させているので、金属であるユニット取
付板12に使用中に触れるおそれがなく、感電などを確実
に防止している。なお、図14では水受板2を外して使
用している状態を示している。
【0069】さらに、図15に温風吐出状態説明図を示
しており、図示するように、ファンケース17の送風路R1
の先端開口部は、温風吐出口10よりも小さく、かつ、中
央寄りとしているので、温風吐出時に、送風路R1の先端
開口部両側部分にはエジェクタ効果によって空気の流れ
fが生じ、この空気流fによりカビの発生、カビによる
臭気の発生を防止することができる。
【0070】また、温風ファンユニットFは、前記した
ように、X字状の取付基板16a にヒータ線16b を巻回
し、かつ、温度ヒューズ等の他の部品を組み込んで構成
しているので、高温になる部分とさほど温度が上昇しな
い部分とのばらつきを生じ、しかも、前記取付基板16a
がガイドとなってその温度分布がばらついたまま送風路
R1内から吐出されることになる。
【0071】そこで、温風吐出口10を、前述したように
前側カバー3の底面30の略全幅にわたって広口に形成す
るとともに、同温風吐出口10に耐熱性の高い金属製のグ
リル31を取付け(図5参照)、仮に熱が一個所に集中し
ても熱によるグリル31の変形がないようにしている。し
かも、グリル31は湾曲形成されているので、単位面積当
たりの手等に対する熱の伝達量は小さく、体感温度を緩
和することができる。
【0072】しかも、この金属製のグリル31は熱伝導率
が高く、かつ前記したように広幅となっているので冷却
効果が高く、グリル31全体における温度の均一化が速や
かに図れ、仮に使用者が誤って触れても体感温度として
高温に感じられることがなく、火傷のおそれがないもの
である。なお、かかるグリル31にフロッキー処理を施せ
ば、さらに体感温度をさらに下げることができる。
【0073】ところで、本実施例に係る温風乾燥機A
は、前述したように空気取入口11を後側ケース4の底面
45と背面40とに形成しているが、かかる空気取入口11は
底面45と背面40のいずれか一方に、あるいは、後側ケー
ス4の側面に形成してもよい。
【0074】この場合、見栄えがよくなるように、使用
者側(正面)から空気取入口11が見えない壁面W寄りに
形成することが好ましい。
【0075】かかる構成とすることにより、ケーシング
1を薄型に形成することができ、使用者への圧迫感をな
くし、しかも、本温風乾燥機Aを取付ける壁面Wが空気
流のガイドとなるので吸気効率を向上させることができ
る。
【0076】(制御基板5)次に、図6、図7、図9、
図16及び図17を参照しながら温風ユニットファンF
の制御基板5について説明する。図16は制御基板5の
前側カバー3側から見た斜視図、図17は本温風乾燥機
Aの電気配線接続図である。
【0077】制御基板5は、図9及び図16に示すよう
に、一側端にシロッコファン14の空気流入部F1に対応す
る凹部51を形成した板状としており、図9に示された
面、すなわち壁面Wに取付けた状態で壁面W側の面に、
100 V降圧用抵抗52、ファンモータ13用のスイッチング
素子53、コンデンサ54、ターミナル55等の大きめの部品
を取付けており、これらはその裏面5aにて端子を半田付
けしている(図16)。
【0078】また、図16に示すように、かかる裏面5a
(制御基板5の前側カバー3側の面)には、多数のチッ
プ抵抗器56やタイマーIC57等が取付けられている。こ
れらのリードも半田付けされており、図示するように、
この面には多数の半田58が施されて、各半田間距離もき
わめて短くなっている。
【0079】さらに、図7に示すように、前記ターミナ
ル55にプラグP、ファンモータ13、コイルヒータ16及び
同ヒータ16用のトライアック13a からの各リード線Eを
集中して接続しており、図9に示すように、ターミナル
55は制御基板5の長手側側壁に、トライアック13a は温
風ファンユニットF用のユニット取付板12にそれぞれビ
ス止めされている。図9、図17中、E1はリード線Eを
複数本ずつ束ねて被覆した保護チューブである。
【0080】かかる制御基板5は、ケーシング1前面側
で、かつケーシング1の壁側取付面に対して略平行状態
に配設されている。
【0081】すなわち、図6に示すように、前述した制
御基板5を、前記ケーシング1内に形成された前側空間
18内に、後側ケース4の背面40から一定距離Lだけ離隔
して略平行に配設するとともに、その配設姿勢として、
半田付面となる裏面5aをケーシング1の前面側、すなわ
ち前側カバー3に対向させた状態で同前側カバー3にビ
ス止めし、少なくともファンケース17には接触しないよ
うにしている。32は前側カバー3の内側面に突設した制
御基板取付用ボスである。なお、制御基板5の取付けは
ビス止めに限らず溶着などの方法でも構わない。
【0082】このように、制御基板5を、壁面Wに接す
る後側ケース4の背面40から一定距離Lだけ離れた遠い
位置で、かつ、空気還流路R2との間に温風ファンユニッ
トFを介在させて配設することにより、壁面Wからの影
響、すなわち、制御基板5に密集状態に設けられた前記
多数のチップ抵抗器56やタイマーIC57等のリードを固
着する半田面(裏面5a)に、水や導電性を有する埃や塵
等が付着することを可及的に防止することができ、これ
ら水や埃や塵などに起因する電気的故障を未然に防止す
ることができる。
【0083】また、前記制御基板5を前側カバー3に取
付けたことで、例えば後側ケース4の背面40にボスを突
設してこれに取付けた場合に比べ、水がかかるボスを伝
わることがないので水からの影響を確実に回避でき、ま
た、例えば温風ファンユニットFのファンケース17等に
取付けた場合に比べ、ファンモータ13による振動が直接
伝わることもないので、制御回路の各部品のリード等が
折損したり、半田が欠損したりするおそれもない。
【0084】また、制御基板5に取付けた大きめの部品
のうち、100 V降圧用抵抗52とスイッチング素子53は特
に発熱性が高いものであるが、これらを前側カバー3に
対して制御基板5の反対側に位置させているので、前側
カバー3がこれらから直接加熱されることがなく、前側
カバー3が異常に温度上昇して使用者が不安にかられた
りするおそれもない。
【0085】しかも、本実施例では、図6に示すよう
に、前記した発熱性の高い100 V降圧用抵抗52やスイッ
チング素子53は、前側の空気流入部F1寄りに配置されて
いるので、空気の流れにより冷却することができ、その
発熱による悪影響を可及的に防止している。
【0086】なお、本実施例に係る制御基板5では、チ
ップ抵抗器56やタイマーIC57の小さめの部品が半田付
面(裏面5a)に取付けられたものとしたが、制御基板5
の半田付面(裏面5a)をケーシング1の前側面に対向さ
せた状態で配設する構成であれば、制御基板5として
は、小さめの部品が前記した大きめの部品側に取付けた
ものであっても本発明に含まれるものである。
【0087】(センサS)さらに、本実施例において
は、図5、図6、図9及び図14に示すように、前記制
御基板5の先端部の壁面W側の面に、手等の乾燥対象を
検出する赤外線式のセンサSを設けている。図5、図9
中、S1は発光部、S2は受光部である。
【0088】また、センサSの前方となる前側カバー3
の底面30の温風吐出口10よりも前側には、赤外線を透過
し、可視光線を遮断するスモーク状のセンサカバー8を
設けている。
【0089】そして、同センサカバー8は、図6及び図
14に示すように、前側カバー3の底面30を湾曲状に形
成して前記温風吐出口10よりも所定距離D2だけ上方に位
置させている。
【0090】すなわち、図14に示すように、手等を乾
燥させているときに、ケーシング1の下方では手の水気
や埃、塵等が巻き上がるが、これらがセンサカバー8に
付着しにくくなり、しかも、温風吐出口10の近傍で壁面
W側に空気取入口11が位置しているので、巻き上げられ
た水気や埃、塵等は壁面W側に吸い寄せられ、センサカ
バー8を汚したりすることを可及的に防止される。
【0091】さらに、図5に示すように、センサカバー
8の一端側には温風切替スイッチ81を設けている。
【0092】これは、図24(a) に示すように、温風の
出力をOFF 、LOW 、HIGHと切替えるもので、手動により
操作するようにしており、OFF とした場合、センサSは
作動したままで検出信号を制御回路に送るが、制御回路
ではヒータ線16b 、ファンモータ13への通電は遮断して
作動を停止させるものである。
【0093】また、LOW とHIGHとでは、ファンモータ13
の能力は60Wで変わらず、ヒータ能力600 Wから1200W
と倍増するようにしている。
【0094】本実施例では、かかる温風切替スイッチ81
をセンサカバー8に取付けたことにより、操作性が良好
となり、かつ、本温風乾燥機Aの製造組立時の作業性を
向上させている。
【0095】また、センサSを制御基板5に取付けてい
るために、専用の取付部材を必要とせず、その他の関係
部品の組立と同時に組付作業を行えるので作業効率が向
上する。しかも、接続コードが不要となるので断線によ
る故障などがない。
【0096】図24(b) に本温風乾燥機Aの制御ブロッ
ク図を示している。
【0097】センサSが手等の乾燥対象を検出すると、
その検出信号を受けて、制御回路ではヒータユニット16
及びファンユニットF'を駆動させるとともに、タイマI
C57では時間のカウントを開始し、所定時間が経過する
とその信号を制御回路に送信し、制御回路は前記ヒータ
ユニット16及びファンユニットF'の駆動を停止させるよ
うにしている。なお、センサSとしては、上記した赤外
線式に限らず、超音波式や焦電式のものでも構わない。
【0098】(水受板2)次に、水受板2について、図
1、図7、図8、及び図18を参照しながら説明する。
図18は水受板2を取付けた状態を示す断面図、図19
は水受板2を取り外す動作説明図である。
【0099】水受板2は、図1に示すように、洗った手
を温風により乾燥する際に、滴り落ちる水が床面などに
落ちる前に中途で受けるもので、図7及び図8に示すよ
うに、それぞれ合成樹脂製で軽量とした適宜広さの皿状
本体21と、同皿状本体21の後縁21a に連結した係止用吊
下部材22とから構成している。そして、図18に示すよ
うに、ケーシング1を構成する後側ケース4の背面40
に、すなわち、壁面W側に近接した位置において、ベー
スプレート7を介して着脱自在に吊下状態に取付けてい
る。
【0100】ベースプレート7は、図7及び図8に示す
ように、壁面Wにビス等で固着するためのビス孔70a を
四隅に設けた略矩形形状のプレート本体70と、同本体70
の上部から上方へ直伸した状態で連設され、先端を折曲
して後側ケース4に係合可能としたケーシング側係止片
71と、プレート本体70の下部に連設され、先端にフック
部72a を形成した水受板側係止片72とからなる板状のプ
レートであり、本実施例では金属製としている。
【0101】前記水受板側係止片72は、プレート本体70
と面一状態で、前記ケーシング側係止片71よりも短めに
下方へ伸延させており、先端に形成したフック部72a は
壁面Wに近接するように小さな張出量としている。
【0102】なお、73は指で簡単に回転着脱可能とした
ネジであり、このネジ73により、ベースプレート7は後
側ケース4に着脱自在に係合状態で取付ることができ
る。
【0103】また、プレート本体70には、前記ケーシン
グ側係止片71の左右両側と、前記水受板側係止片72の上
部側との3個所に、後側ケース4のプレート取付孔41に
係脱自在とした爪片74,74,74を設けており、かかる爪片
74,74,74でケーシング1を支持するとともに、前記ネジ
73によりケーシング1をガタつくことなく保持可能とし
ている。
【0104】かかるベースプレート7に水受板2は着脱
自在に取付けられるものであるが、同水受板2の皿状本
体21は、図18に示すように、後縁21a を壁面Wに密着
可能な直線状に形成しており(図1参照)、係止用吊下
部材22は、前記皿状本体21の後縁側に設けた凹部に嵌合
状態で連結している。25は連結用ビスである。
【0105】そして、この係止用吊下部材22の上端に、
前記ベースプレート7の水受板側係止片72に設けたフッ
ク部72a に係合する凸条23を形成し、さらに、同凸条23
の上方に、ケーシング1とベースプレート7との間で挟
持される舌片24を連設している。
【0106】かかる構成としたことにより、水受板2は
ベースプレート7に確実、かつ簡単に着脱自在とするこ
とができる。そして、図18に示すように、前記舌片24
がケーシング1とベースプレート7とに挟持されている
ために、子供等の悪戯などにより水受板2に特別な力が
加えられてもずれたり脱落したりすることがない。
【0107】しかも、ベースプレート7を介してケーシ
ング1も壁面Wに取付けられているので、水受板2に加
えられた力はケーシング1には直接作用しないので、ケ
ーシング1が壁面Wから脱落したりするおそれもない。
【0108】さらに、前述したように、ケーシング1の
後側ケース4の背面40下部には、舌片24の横ずれ規制部
47が形成されているので(図8参照)、左右に傾斜した
りして見栄えを損なったり、皿状本体21に溜まった水を
零すことがない。
【0109】かかる水受板2をベースプレート7に取付
ける場合は、前記舌片24を後側ケース4の水受板取付部
46に挿入し、舌片24の付け根に位置する凸条23をベース
プレート7のフック部72a に係合すればよく、取り外す
場合は、図19に示すように、舌片24の撓みを利用して
水受板2自体を手前にやや引いた状態で下方へ引き下ろ
せばよく、着脱はきわめて容易に行える。
【0110】図20及び図21にケーシング1を直接壁
面Wに取付けた場合の例を示す。こられの場合の水受板
2は、ベースプレート7に代わる水受板連結プレート7'
を用いて取付けられている。
【0111】すなわち、図20では、かかる水受板連結
プレート7'をケーシング1の背面40にビス止めし、同水
受板連結プレート7'の下端に形成したフック7a' に水受
板2の凸条23を係止している。
【0112】また、図21では、水受板連結プレート7'
の下端を折曲して係合片7b' を形成するとともに、水受
板2の係止用吊下部材22の上端に前記係合片7b' に対応
する係合片22b を形成して、両係合片7b',22b 同士を突
き合わせた状態で、コ字状に形成した連結用部材26を嵌
着して連結している。
【0113】いずれにしても、水受板2のケーシング1
への取付け位置は壁面W寄りとなっているので、水受板
2に力が加えられても、かかる力に対してケーシング1
に作用するモーメントは小さいので、壁面Wからケーシ
ング1が脱落したりするおそれがなく安全である。
【0114】以上、実施例を通して本発明を説明してき
たが、上記した温風ファンユニットFに用いるファンは
シロッコファン14に限るものではなく、図22に示すよ
うに、軸流ファン14' を用いることもできる。
【0115】さらに、図23に示すように、本発明の要
部をなす制御基板5を配設したケーシング1の前側空間
18と後側空間19との間に、セパレータ9を設けて前側空
間18と後側空間19とを完全に区画形成することもでき
る。91はパッキンである。
【0116】ここでもファンを軸流ファン14' とした
が、先の実施例のように、シロッコファン14を用いた場
合にもこのセパレータ9を設けることができることは当
然である。
【0117】なお、ヒータユニット16としては本実施例
の構成に限るものではなく、面状のものなどを用いても
よい。
【0118】さらに、前記水受板2は、ケーシング1の
取付個所下方にカウンター等がある場合は取り外して用
いてもよい。
【0119】なお、本発明に係る温風乾燥機Aは必ずし
も上記してきたようにハンドドライヤとして使用するだ
けでなく、毛髪乾燥機等の他用途に供することができ
る。
【0120】また、センサSの検出により自動的に駆動
するように構成する必要はなく、センサSに代えて、例
えば押しボタン式で1回のプッシュ操作でヒータユニッ
ト16とファンユニットF'を駆動させ、再度プッシュ操作
するとOFF とするなど、手動によるスイッチ式としても
よい。
【0121】
【発明の効果】本発明は、以上説明してきたような形態
で実施され、以下のような効果を奏する。
【0122】請求項1記載の本発明では、壁面に取付
可能なケーシング内に、ファン及びヒータを具備する温
風ファンユニットを収納配設するとともに、その制御基
板を、ケーシング前面側で、かつケーシングの壁側取付
面に対して略平行状態に配設したことにより、コンパク
トな構成でありながら、制御基板を壁面側から遠く離隔
させることができ、壁面側からの影響、例えば水の浸入
による悪影響や導電性を有する埃や塵の侵入による悪影
響を可及的に回避することができる。
【0123】請求項2記載の本発明では、前記制御基
板を、その半田付面をケーシング前面側に向けた姿勢で
配設したことにより、上記の効果をより高め、半田付
面に水や埃等を付着しにくくすることができる。
【0124】請求項3記載の本発明では、前記制御基
板を、ケーシング前面内側面に取付けたことにより、上
記、の効果をより高め、壁面側からの悪影響をより
確実に回避するとともに、温風ファンユニットからの振
動なども伝わりにくくなって、制御回路の部品のリード
の折損や半田付けの欠損などを防止できる。
【0125】請求項4記載の本発明では、前記ケーシ
ングの壁側取付面となる背面及び/又は少なくとも底面
と側面のいずれかの壁面寄りに、空気取入口を形成した
ことにより、上記〜の効果に加え、壁面が気流のガ
イドとなって吸気効率が向上するとともに、制御基板と
空気取入口との間に温風ファンユニットが介在すること
になるので吸気時に侵入する埃や塵が制御基板に付着し
にくくなる。
【0126】請求項5記載の本発明では、前記温風フ
ァンユニットにより、ケーシング内を前側空間と後側空
間とに区分し、前側空間内に前記制御基板を配設すると
ともに、後側空間を、ケーシングの底面に形成した空気
取入口と連通させて空気還流路を形成したことにより、
上記〜の効果に加え、吸気抵抗が小さくなって吸気
効率をより高めることができるとともに、制御基板に埃
や塵等をより付着しにくくすることができる。
【0127】請求項6記載の本発明では、前記温風フ
ァンユニットに用いるファンをシロッコファンとし、そ
の空気流入部がケーシングの前・後側に位置するように
配設したことにより、上記〜の効果に加え、大風量
を得ることができるので乾燥時間を短縮することができ
るとともに、ケーシングを薄型として壁面への収まりを
向上させ、使用者にも圧迫感を与えることがない。
【0128】請求項7記載の本発明では、温風吐出口
をケーシングの底面に形成するとともに、同温風吐出口
よりも前側に乾燥対象の存在を検出するセンサを取付け
たことにより、上記〜の効果に加え、手等を乾燥さ
せている際に巻き上げる埃や塵等を空気取入口に向かっ
て壁側に引き寄せ、かかる塵や埃がセンサに付着するこ
とを防止することができるとともに、センサ部分の清掃
を容易に行える。
【0129】請求項8記載の本発明では、前記センサ
を制御基板に取付けたことにより、上記〜の効果に
加え、センサ取付用の別部材が不要となり、本温風乾燥
機の組立作業工程を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温風乾燥機の使用状態を示す説明
図である。
【図2】同温風乾燥機のケーシングの左側面図である。
【図3】同右側面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】同底面図である。
【図6】同断面図である。
【図7】同温風乾燥機の分解斜視図である。
【図8】同温風乾燥器の背面側の説明図である。
【図9】同温風乾燥機のケーシングの内部説明図であ
る。
【図10】本発明に係る温風乾燥機の概略説明図であ
る。
【図11】本実施例の変形例に係る温風乾燥機の概略説
明図である。
【図12】他の実施例に係る温風乾燥機の概略説明図で
ある。
【図13】他の実施例の変形例に係る温風乾燥機の概略
説明図である。
【図14】本実施例に係る温風乾燥機の断面視による使
用状態説明図である。
【図15】同温風乾燥機の温風吐出状態説明図である。
【図16】制御基板の斜視図である。
【図17】本発明に係る温風乾燥機の電気配線接続図で
ある。
【図18】同水受板を取付けた状態を示す断面図であ
る。
【図19】同水受板を取り外す動作説明図である。
【図20】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図であ
る。
【図21】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図であ
る。
【図22】他の実施例に係る温風乾燥器の説明図であ
る。
【図23】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図であ
る。
【図24】本実施例に係る温風乾燥機の制御ブロック図
及び温風切替スイッチの説明図である。
【図25】従来の温風乾燥機の説明図である。
【符号の説明】
A 温風乾燥機 F 温風ファンユニット F' ファンユニット R2 空気還流路 S センサ W 壁面 1 ケーシング 2 水受板 3 前側カバー 4 後側ケース 5 制御基板 10 温風吐出口 11 空気取入口 12 ユニット取付板 13 ファンモータ 14 シロッコファン 16 ヒータユニット 18 前側空間 19 後側空間 40 背面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面(W) に取付可能なケーシング(1) 内
    に、ファンユニット(F')及びヒータユニット(16)を具備
    する温風ファンユニット(F) を収納配設するとともに、
    その制御基板(5) を、ケーシング前面側で、かつケーシ
    ング(1) の壁側取付面に対して略平行状態に配設したこ
    とを特徴とする温風乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記制御基板(5) を、その半田付面(5a)
    をケーシング前面側に向けた姿勢で配設したことを特徴
    とする請求項1記載の温風乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記制御基板(5) を、ケーシング前面内
    側面に取付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の温風乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記ケーシング(1) の壁側取付面となる
    背面、及び/又は少なくとも底面と側面のいずれかの壁
    面(W) 寄りに、空気取入口(11)(43)を形成したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の温風乾燥機。
  5. 【請求項5】 前記温風ファンユニット(F) により、ケ
    ーシング(1) 内を前側空間(18)と後側空間(19)とに区分
    し、前側空間(18)内に前記制御基板(5) を配設するとと
    もに、後側空間(19)とケーシング(1) の底面に形成した
    空気取入口(11)と連通させて空気還流路(R2)を形成した
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の温風
    乾燥機。
  6. 【請求項6】 前記ファンユニット(F')に用いるファン
    をシロッコファン(14)とし、その空気流入部(F1)がケー
    シング(1) の前・後側に位置するように配設したことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の温風乾燥
    機。
  7. 【請求項7】 温風吐出口(10)をケーシング(1) の底面
    に形成するとともに、同温風吐出口(10)よりも手前側に
    乾燥対象の存在を検出するセンサ(S) を取付けたことを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の温風乾燥
    機。
  8. 【請求項8】 前記センサ(S) を制御基板(5) に取付け
    たことを特徴とする請求項7記載の温風乾燥機。
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