JPH102578A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

天井埋込型空気調和機

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JPH102578A
JPH102578A JP8175595A JP17559596A JPH102578A JP H102578 A JPH102578 A JP H102578A JP 8175595 A JP8175595 A JP 8175595A JP 17559596 A JP17559596 A JP 17559596A JP H102578 A JPH102578 A JP H102578A
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JP
Japan
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pulley
suction grill
string
suspension string
suspension
Prior art date
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Pending
Application number
JP8175595A
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English (en)
Inventor
Koji Arai
幸治 新井
Yukito Nawata
幸人 縄田
Kazunobu Okawa
和伸 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Konami Group Corp
Original Assignee
Konami Corp
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Konami Corp, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Konami Corp
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Publication of JPH102578A publication Critical patent/JPH102578A/ja
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下降限界位置で吸込グリルを確実に停止させ
ることのできる天井埋込型空気調和機を提供する。 【解決手段】 吸込グリル9に吊り紐31の一端を固定
し、この吊り紐31の他端をプーリ100Bに巻回し、
このプーリ100Bには吸込グリル昇降用モータ140
を連結し、この昇降用モータ140を動作させて、吊り
紐31を繰り出し/巻き戻しして、吸込グリル9を昇降
させるものである。吸込グリル9が下降限界位置まで下
降した時に、プーリ100Bに対する吊り紐31の固定
点がプーリ100Bの頂点を越えてプーリ100Bの回
転方向に下降する位置に存在するように、吊り紐31の
他端をプーリに固定し、吸込グリル9が下降限界位置ま
で下降して、吊り紐31の繰り出し軌跡線にずれが出じ
た時には、昇降用モータ140の運転を自動停止させる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井に設置される
ユニット本体を有する天井埋込型空気調和機の吸込グリ
ルの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、天井設置の化粧パネルに吸込グ
リルを設け、この吸込グリルにはフィルタを設けた天井
埋込型空気調和機は知られている(特開平2−2339
20号公報)。この種のものは、化粧パネルから吸込グ
リルを取り外すことにより、フィルタを取り外すことが
できるので、それ以前のものに比べると、フィルタの清
掃時に当該フィルタを着脱する作業が簡単になるという
利点がある。
【0003】しかしながら、天井埋込型の空気調和機で
は、化粧パネルや吸込グリルは当然に天井に設置される
ので、上述した吸込グリルの取り外し作業は高所での作
業になるので、フィルタの着脱が簡単になったとして
も、当該フィルタの交換があまり行われず、空気調和機
の性能が十分に発揮されないまま運転が継続される事態
が発生するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解消するた
めに、化粧パネルの下面に対し、昇降用モータを用いて
吸込グリルを昇降自在に支持することが考えられる。そ
うすればフィルタの交換時には、その吸込グリルを低所
に降下させることができるので、低所においてフィルタ
交換をすることができる。上記構成とした場合には吸込
グリル昇降用の操作系が必要になるが、この操作系は吸
込グリルの下降限界位置で吸込グリルを確実に停止させ
ることができるものでなければならない。
【0005】そこで、本発明の目的は、下降限界位置で
吸込グリルを確実に停止させることのできる天井埋込型
空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、吸込グリルに吊り紐の一端を固定し、この吊り紐の
他端をプーリに巻回し、このプーリには吸込グリル昇降
用モータを連結し、この昇降用モータを動作させて、前
記吊り紐を繰り出し/巻き戻しして、前記吸込グリルを
昇降させる天井埋込型空気調和機において、前記吸込グ
リルが下降限界位置まで下降した時に、前記プーリに対
する前記吊り紐の固定点が前記プーリの頂点を越えて前
記プーリの回転方向に下降する位置に存在するように、
前記吊り紐の他端を前記プーリに固定し、前記吊り紐の
繰り出し軌跡線にずれが出じた時には、前記昇降用モー
タの運転を自動停止させることを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、吸込グリルに吊
り紐の一端を固定し、この吊り紐の他端をプーリに巻回
し、このプーリには吸込グリル昇降用モータを連結し、
この昇降用モータを動作させて、前記吊り紐を繰り出し
/巻き戻しして、前記吸込グリルを昇降させる天井埋込
型空気調和機において、前記吸込グリルが下降限界位置
まで下降した時に、前記プーリに対する前記吊り紐の固
定点が前記プーリの頂点を越えて前記プーリの回転方向
に下降する位置に存在するように、前記吊り紐の他端を
前記プーリに固定し、前記プーリの前記吊り紐の繰り出
し側近傍には、前記プーリからの前記吊り紐の繰り出し
基準軌跡線と、前記吸込グリルが下降限界位置まで下降
した時の吊り紐の繰り出し軌跡線との間のずれを検出す
る検出器を設け、両軌跡線間にずれが検出された時に
は、前記昇降用モータの運転を自動停止させることを特
徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、吸込グリルに吊
り紐の一端を固定し、この吊り紐の他端をプーリに巻回
し、このプーリには吸込グリル昇降用モータを連結し、
この昇降用モータを動作させて、前記吊り紐を繰り出し
/巻き戻しして、前記吸込グリルを昇降させる天井埋込
型空気調和機において、前記吸込グリルが下降限界位置
まで下降した時に、前記プーリに対する前記吊り紐の固
定点が前記プーリの頂点を越えて前記プーリの回転方向
に下降する位置に存在するように、前記吊り紐の他端を
前記プーリに固定し、前記プーリの前記吊り紐の繰り出
し方向には前記吊り紐の案内部材を設け、この案内部材
と前記プーリとの間には、前記案内部材に案内されて前
記プーリから繰り出される吊り紐の繰り出し基準軌跡線
と、前記吸込グリルが下降限界位置まで下降した時の吊
り紐の繰り出し軌跡線との間のずれを検出する検出器を
設け、両軌跡線間にずれが検出された時には、前記昇降
用モータの運転を自動停止させることを特徴とするもの
である。
【0009】請求項4に記載の発明は、複数の吊り紐を
設け、吸込グリルに複数の吊り紐の一端をそれぞれ固定
し、この吊り紐の他端をプーリに巻回し、このプーリに
は吸込グリル昇降用モータを連結し、この昇降用モータ
を動作させて、前記吊り紐を繰り出し/巻き戻しして、
前記吸込グリルを昇降させる天井埋込型空気調和機にお
いて、前記吊り紐の繰り出し軌跡線にずれが生じたこと
を検出する複数の検出器を設け、複数の検出器がずれを
検出した場合に、前記昇降用モータの運転を自動停止さ
せることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0011】図4は一般的な天井埋込型空気調和機の縦
断面図であり、この図4において参照符号50は空気調
和機を示している。この空気調和機50は、天井内部1
に収納される板金製のユニット本体2と、中央に吸込口
3を外周部の4辺に吹出口4を有し、天井穴5を塞ぐよ
うに天井面6に設けられる化粧パネル7と、中央に吸気
口8を有する吸込グリル9とにより構成されている。
【0012】10はターボファン11と天板12に取付
けられたファン用モータ13とからなる送風機、14は
吸気口8からの室内空気をターボファン11に案内する
ノズル口、15は内側立上がり部15aと外側立上がり
部15bとを有し、角張った環形状に発泡スチロールで
形成されたドレンパン、16はターボファン11の吐出
側にこのファンを取囲むように環状に配置されたプレー
トフィン型熱交換器である。そして、17はユニット本
体2の周面に巻付けられた断熱材、21は前記熱交換器
16で熱交換された空気を吹出口4へ導く導風部、22
はユニット本体2を吊具で天井梁に吊下げるための吊下
げボルト、24は吸込グリル9下流側に取付けられたフ
ィルタである。
【0013】図1乃至図3を参照し、本実施の形態の要
部を説明すると、吸込グリル9は四本の吊り紐31を介
して昇降自在に支持されている。この四本の吊り紐31
には樹脂ワイヤ或いは金属ワイヤの外周にビニールコー
ティングを施したものが使用されるが、ダイヤルコード
であってもよい。四本の吊り紐31の一端31aは、図
3に示すように、吸込グリル補強部材90のフック90
aにつながれ、四本の吊り紐31の内の2本の吊り紐3
1の他端31bは、主プーリ100Aに夫々巻回され、
残りの2本の吊り紐31の他端31cは、ロープガイド
200又は補助プーリ(図示せず)を介して、主プーリ
100Bに夫々巻回されている。
【0014】吸込グリル補強部材90のフック90aに
対し、吊り紐31の一端31aをつなぐには、図3bに
示すように、吊り紐31の一端31aを結束体91にカ
シメておき、吊り紐31の引掛け部31dをフック90
aに引掛けた後、吊り紐31を矢印の方向へ引いて軽く
締めればよい。
【0015】この吸込グリル補強部材90は、吸込グリ
ル9の二つの辺にねじなどにより固定され、上述のよう
に、四本の吊り紐31のフックとして機能するほかに、
吸込グリル9の補強、更には吸込グリル9の吸込面に装
着されるフィルタ24(図4)の横ずれ防止などをも兼
ねている。
【0016】合計4つの主プーリ100A,100B
は、図2に示すように、シャフト110の両端部に一対
づつ連結されている。各主プーリ100A,100Bに
は穴があけられ、この穴を通じて、各主プーリ100
A,100Bはシャフト110に対して空回り自在に遊
嵌されている。そして、シャフト110の軸部には複数
のねじなどを介して固定部120が固定され、この固定
部120と主プーリ100A,100B間にはコイルス
プリング、板ばね、電磁石などの回転力伝達手段(以
下、「コイルスプリング」という。)130が介装され
ている。なお、125はフリーに回転するリングであ
り、四本の吊り紐31に吸込グリル9の自重がかかる程
度では、コイルスプリング130を介して、固定部12
0と主プーリ100A,100Bとリング125とが一
体となり、シャフト110の回転とともに、四本の吊り
紐31の繰り出し/巻き戻しが行なわれる。ただし、四
本の吊り紐31に過大な負荷がかかると、コイルスプリ
ング130のばね力に抗して、主プーリ100A,10
0Bは空回りする。
【0017】更に、この実施の形態によれば、吸込グリ
ル9を昇降させるための駆動系150、すなわち上述し
た主プーリ100A,100B、シャフト110、回転
力伝達手段130を含むクラッチ、後述する吸込グリル
昇降用モータ140などから成る駆動系150は、図1
に示すように、ユニット本体2の開口部内に延在する支
持板151上にまとめて配置されている。
【0018】この支持板151は、図2に示すように、
化粧パネル7に固定され、上述の駆動系150はこの化
粧パネル7側に固定される。この支持板151と対向す
るように、ユニット本体2の開口部内には本空気調和機
の制御を司るための電装箱160が延在する。この電装
箱160と支持板151とは、ユニット本体2のいわば
空気取込用の開口部内に延在する。すなわち、支持板1
51はエリア190Aに延在し、電装箱160はエリア
190Bに延在するが、これらの存在が空気取込機能を
疎外することはない。残りの空間170において十分空
気を取込できるように形成されている。上述の駆動系1
50は化粧パネル7に固定されるのに対し、この電装箱
160はユニット本体2に固定されている。
【0019】駆動系150についてより詳しく説明する
と、シャフト110は支持板151上に二つの軸受15
2を介して回転自在に支持されている。
【0020】また、シャフト110の軸部のほぼ中央に
はギア153が固定され、このギア153にはギア15
4が噛み合い、このギア154は、上述した吸込グリル
昇降用モータ140の出力軸に固定されている。参照符
号141はモータ用コンデンサ、143はタイマー(修
正用)である。
【0021】吸込グリル9を昇降させるために、図1を
参照して、プルスイッチ(操作スイッチ)51が設けら
れ、更に図2を参照して、上限位置検出センサ52と下
限位置検出センサ210とが設けられる。
【0022】この実施の形態によれば、吸込グリル9が
下限位置に到達した時、昇降用モータ140を正確に停
止させるための手段に特徴を有する。
【0023】まず、第一の特徴として、図5に示すよう
に、吊り紐31の終端Aは主プーリ100Bの外周部に
固定されており、この吊り紐31の終端の主プーリ10
0Bに対する固定点Aは、吸込グリル9が下降限界位置
まで下降した時に、図6に示すように、主プーリ100
Bの頂点を越えて、主プーリ100Bの回転方向に下降
する位置Bに存在するようになっている。
【0024】第二の特徴として、主プーリ100Bから
繰り出される吊り紐31は、案内部材213を介して案
内されており、この案内部材213と主プーリ100B
との間には、下限位置検出センサ210が設けられてい
る。この検出センサ210はマイクロスイッチであり、
この検出センサ(以下、マイクロスイッチという。)2
10のレバー211の先端211aは、吊り紐31に引
っかけられて、ばね212により下方に付勢されてい
る。
【0025】プーリ100Bに券回された吊り紐31が
正常に繰り出されて、吸込グリル9が正常に降下してい
る状態では、吊り紐31は、図5に実線で示すようにぴ
んと張られた状態にある。この状態では、吊り紐31の
張力がばね212のばね力に勝っており、レバー211
は上方に押し上げられて、マイクロスイッチ210の接
点は例えば開いている。
【0026】吸込グリル9の下降中にこの吸込グリル9
が部屋の中にある何らかの障害物に当ったとすると、そ
の段階で、図5に点線で示すように、吸込グリル9を支
持している吊り紐31はくの字状にたるむ。
【0027】この状態になると、吊り紐31の張力がば
ね212のばね力に負けて、レバー211は点線で示す
ように下方に押し下げられて、マイクロスイッチ210
の接点は例えば閉じて、検出信号を出力する。このマイ
クロスイッチ210からの検出信号は、コントローラ
(図示せず)に送られ、このコントローラは昇降用モー
タ140の運転を自動停止する。
【0028】この実施の形態によれば、吸込グリル9が
下限位置に到達すると、図6に示すように、吊り紐31
の固定点Aが位置Bに移動するので、その時の吊り紐3
1の繰り出し軌跡線(図6の点線)と、正常な状態で繰
り出される場合の吊り紐31の繰り出し基準軌跡線(図
6の実線)との間ではずれLが生じる。
【0029】このずれが生じると、レバー211は点線
で示すように下方に押し下げられ、マイクロスイッチ2
10の接点は例えば閉じて、検出信号を出力する。この
マイクロスイッチ210からの検出信号は、コントロー
ラ(図示せず)に送られ、このコントローラは昇降用モ
ータ140の運転を自動停止する。
【0030】要するに、この構成によれば、吸込グリル
9が下降限界位置まで下降すると、必ず図6に点線で示
す状態になるので、その時の吊り紐31のずれLを検出
することにより、昇降用モータ140の運転を自動停止
させるものである。
【0031】つぎに、図7を参照して、実施の形態の作
動を説明する。
【0032】例えば、引下げ棒などを用意しておいて、
これを用いてプルスイッチ51を引く(プル操作する)
と(S1)、吸込グリル昇降用モータ140が正回転し
て、駆動系150が駆動され、吊り紐31を介して、吸
込グリル9が降下を開始する(S2)。また更に、プル
スイッチ51をプル操作すると(S3)、吸込グリル9
が降下を停止し(S4)、更に、プルスイッチ51をプ
ル操作すると(S5)、吸込グリル昇降用モータ140
が今度は逆回転して、吸込グリル9が上昇に転じる(S
6)。また更にプルスイッチ51をプル操作すると(S
10)、吸込グリル9は上昇を停止する(S11)。
尚、プルスイッチ51には、ロータリー式プルスイッチ
が採用され、繰り返してスイッチがプル操作されると、
吸込グリル昇降用モータ140は「正回転」・「停止」
・「逆回転」を繰り返して、吸込グリル9は「降下」・
「停止」・「上昇」・「停止」の動作を順に繰り返す。
【0033】S2で、吸込グリル9が下降を開始した後
には、吊り紐31が最大繰り出される位置まで、吸込グ
リル9は下降を継続する。吊り紐31が最大長さまで繰
り出されると、図6に示すように、吊り紐31の固定点
Aが位置Bに到達し、ずれLが生じるので、このずれL
をマイクロスイッチ210が検出して(S9)、吸込グ
リル昇降用モータ140の運転が自動停止される。
【0034】図5に示すように、案内部材213を設け
ておけば、ずれLを大きくすることができるので、この
ずれLをほぼ正確に検出することができるので、吸込グ
リル9を正確に自動停止させることができる。
【0035】S6で、吸込グリル9が上昇に転じた後、
この吸込グリル9が上限位置に到達すると、上限位置検
出センサ52が作動し、これと同時にタイマー143が
作動し、X秒(例えば0.3〜2秒)経過後に(S
7)、吸込グリル昇降用モータ140の逆回転が停止さ
れて、吸込グリル9の上昇が停止される(S8)。
【0036】吊り紐31による吸込グリル9の吊り上げ
時には、必ずしも、四本の吊り紐31の長さが等しくな
らないことに起因して、場合によっては、吸込グリル9
が傾いた状態で吊り上げられることがある。
【0037】この実施の形態によれば、吸込グリル9が
傾いた状態で吊り上げられたとしても、上限位置検出セ
ンサ52が作動してから所定時間(X秒)経過した後
に、吸込グリル昇降用モータ140の逆回転が停止され
るので、それまでの間はすべての吊り紐31が完全に巻
き取られるまで、主プーリ100A,100Bの回転は
継続されるので、吸込グリル9は水平になるまで完全に
吊り上げられ、化粧パネル7に完全に密着する。この場
合に、四本の吊り紐31のうち、吊り紐31がすでに巻
き取られている主プーリ100A,100Bにあって
は、上述したようにシャフト110の軸部上を空回りす
る。
【0038】この吸込グリル9の降下の過程では、上述
のようにプルスイッチ51を引くことにより(S3)、
吸込グリル9が降下を停止するので(S4)、任意の位
置で吸込グリル9の一時停止が可能である。図1では図
示を省略したが、吸込グリル9の上部には、空気清浄用
のフィルタ24(図4)が装着されるので、図示のよう
に、吸込グリル9を天井面6から引き下ろして、途中で
一時停止させたときには、フィルタ24の交換、清掃等
の作業を低所で行うことができる。
【0039】従って、高所で作業する場合に比べ、作業
が簡単になるだけではなく、作業の安全性を向上させる
ことができる。
【0040】上昇した吸込グリル9は、図示を省略した
吸込グリルロック手段を介して、化粧パネルに固定する
よう構成してもよいが、このロック手段は必須のもので
はなく、本実施の形態では省略している。尚、簡単な吸
込グリルロック手段として、図1を参照して、化粧パネ
ル7にマグネット43を設け、このマグネット43で吸
込グリル9をロックすることは可能である。
【0041】この実施の形態によれば、プルスイッチ5
1をプル操作して吸込グリル昇降用モータ140を駆動
することにより、シャフト110が回転し、このシャフ
ト110にクラッチを介して連結された主プーリ100
A,100Bが回転し、この主プーリ100A,100
Bに巻回された吊り紐31が繰り出し/巻き戻しされ、
これにより吸込グリル9が自動的に昇降されるので、空
気清浄用のフィルタ24をメンテナンスする時には、そ
れを低所(或いは任意の位置)に引き下ろしてからメン
テナンスすることができる。
【0042】また、この実施の形態の構成によれば、ロ
ータリー式プルスイッチのプル操作によって、吸込グリ
ルは下降・停止・上昇・停止を順に繰り返すので、簡単
な操作で吸込グリルを任意の位置に停止させることがで
きる。
【0043】更に、吸込グリル昇降用モータ140は一
つ設ければよいので、コストの増大は少なくて済み、吸
込グリル昇降用モータ140を複数設ける場合に比べ、
構造は簡単で、故障の少ないものになる。また、過大な
負荷がかかった場合には、クラッチが動作し、主プーリ
100A,100Bが空回りするので、吸込グリル昇降
用モータ140の焼損は防止される。また、吊り紐31
の巻き戻し時に、例えば四本の吊り紐31の長さにアン
バランスが生じても、吸込グリル9の最終巻き戻し時に
は、主プーリ100A,100Bの空回りにより、吊り
紐31の長さのアンバランスが吸収されるので、吸込グ
リル9は化粧パネル7に完全に密着し、そこに隙間が生
じることはない。
【0044】以上、一実施の形態に基づいて本発明を説
明したが、本発明は、これに限定されるものでないこと
は明らかである。
【0045】例えば、マイクロスイッチ210は一本の
吊り紐に対して設けているが、図2を参照して左右二本
の吊り紐31に対してそれぞれ設けてもよい。この場合
には、吸込グリル9の降下中に、二つのマイクロスイッ
チ210のそれぞれが吊り紐31のずれLを同時に検出
した場合にのみ、吸込グリル9の降下を自動停止するよ
うに、吸込グリル昇降用モータ140を制御すれば、一
方のマイクロスイッチ210が誤検出したとしても、吸
込グリル9は停止しないので、マイクロスイッチ210
の誤検出による降下動作の停止を防止することができ、
吸込グリル9を降下限界位置まで確実に降下させること
ができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、吸込グリルが下降限界
位置まで下降した時に、プーリに対する吊り紐の固定点
がプーリの頂点を越えてプーリの回転方向に下降する位
置に存在するように、吊り紐の他端をプーリに固定して
おいて、吸込グリルが下降限界位置まで下降した時に、
吊り紐の繰り出し軌跡線に生じるずれを検出して、昇降
用モータの運転を自動停止させるので、吸込グリルを下
降限界位置で、ほぼ正確に自動停止させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による天井埋込型空気調和機の一実施の
形態を示す斜視図である。
【図2】吸込グリルを示す平面図である。
【図3】(a)は吸込グリルを吊り下げた状態を示す斜
視図であり、(b)はフックの拡大図である。
【図4】天井埋込型空気調和機の縦断面図である。
【図5】本発明の要部拡大図である。
【図6】吊り紐のずれを説明する図である。
【図7】本発明の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
2 ユニット本体 7 化粧パネル 9 吸込グリル 24 フィルタ 31 吊り紐 100A,100B 主プーリ 110 シャフト 130 回転力伝達手段 140 吸込グリル昇降用モータ 150 駆動系 210 マイクロスイッチ 213 案内部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 和伸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込グリルに吊り紐の一端を固定し、こ
    の吊り紐の他端をプーリに巻回し、このプーリには吸込
    グリル昇降用モータを連結し、この昇降用モータを動作
    させて、前記吊り紐を繰り出し/巻き戻しして、前記吸
    込グリルを昇降させる天井埋込型空気調和機において、 前記吸込グリルが下降限界位置まで下降した時に、前記
    プーリに対する前記吊り紐の固定点が前記プーリの頂点
    を越えて前記プーリの回転方向に下降する位置に存在す
    るように、前記吊り紐の他端を前記プーリに固定し、 前記吊り紐の繰り出し軌跡線にずれが出じた時には、前
    記昇降用モータの運転を自動停止させることを特徴とす
    る天井埋込型空気調和機。
  2. 【請求項2】 吸込グリルに吊り紐の一端を固定し、こ
    の吊り紐の他端をプーリに巻回し、このプーリには吸込
    グリル昇降用モータを連結し、この昇降用モータを動作
    させて、前記吊り紐を繰り出し/巻き戻しして、前記吸
    込グリルを昇降させる天井埋込型空気調和機において、 前記吸込グリルが下降限界位置まで下降した時に、前記
    プーリに対する前記吊り紐の固定点が前記プーリの頂点
    を越えて前記プーリの回転方向に下降する位置に存在す
    るように、前記吊り紐の他端を前記プーリに固定し、 前記プーリの前記吊り紐の繰り出し側近傍には、前記プ
    ーリからの前記吊り紐の繰り出し基準軌跡線と、前記吸
    込グリルが下降限界位置まで下降した時の吊り紐の繰り
    出し軌跡線との間のずれを検出する検出器を設け、両軌
    跡線間にずれが検出された時には、前記昇降用モータの
    運転を自動停止させることを特徴とする天井埋込型空気
    調和機。
  3. 【請求項3】 吸込グリルに吊り紐の一端を固定し、こ
    の吊り紐の他端をプーリに巻回し、このプーリには吸込
    グリル昇降用モータを連結し、この昇降用モータを動作
    させて、前記吊り紐を繰り出し/巻き戻しして、前記吸
    込グリルを昇降させる天井埋込型空気調和機において、 前記吸込グリルが下降限界位置まで下降した時に、前記
    プーリに対する前記吊り紐の固定点が前記プーリの頂点
    を越えて前記プーリの回転方向に下降する位置に存在す
    るように、前記吊り紐の他端を前記プーリに固定し、 前記プーリの前記吊り紐の繰り出し方向には前記吊り紐
    の案内部材を設け、この案内部材と前記プーリとの間に
    は、前記案内部材に案内されて前記プーリから繰り出さ
    れる吊り紐の繰り出し基準軌跡線と、前記吸込グリルが
    下降限界位置まで下降した時の吊り紐の繰り出し軌跡線
    との間のずれを検出する検出器を設け、両軌跡線間にず
    れが検出された時には、前記昇降用モータの運転を自動
    停止させることを特徴とする天井埋込型空気調和機。
  4. 【請求項4】 複数の吊り紐を設け、吸込グリルに複数
    の吊り紐の一端をそれぞれ固定し、この吊り紐の他端を
    プーリに巻回し、このプーリには吸込グリル昇降用モー
    タを連結し、この昇降用モータを動作させて、前記吊り
    紐を繰り出し/巻き戻しして、前記吸込グリルを昇降さ
    せる天井埋込型空気調和機において、 前記吊り紐の繰り出し軌跡線にずれが生じたことを検出
    する複数の検出器を設け、複数の検出器がずれを検出し
    た場合に、前記昇降用モータの運転を自動停止させるこ
    とを特徴とする天井埋込型空気調和機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101782257A (zh) * 2009-01-16 2010-07-21 上海龙胜实业有限公司 一种室内吊顶换气扇的安装装置
CN101782247A (zh) * 2009-01-16 2010-07-21 上海龙胜实业有限公司 一种室内吊顶风暖浴霸的安装装置
JP2011007361A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Daikin Industries Ltd 空気調和機の室内機
KR101139672B1 (ko) 2007-10-30 2012-05-14 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실내기
CN113803839A (zh) * 2021-10-09 2021-12-17 津市市绿达米粉有限公司 一种生产车间用空气净化装置

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