JPH10254282A - シート供給型多層両面複写の1回パスによる融着 - Google Patents

シート供給型多層両面複写の1回パスによる融着

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JPH10254282A
JPH10254282A JP10076451A JP7645198A JPH10254282A JP H10254282 A JPH10254282 A JP H10254282A JP 10076451 A JP10076451 A JP 10076451A JP 7645198 A JP7645198 A JP 7645198A JP H10254282 A JPH10254282 A JP H10254282A
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sheet
image
fusing
roller
toner
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JP10076451A
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Marc De Niel
マルク・ド・ニール
Serge Tavernier
セルジユ・タベルニエ
Luc Van Aken
リユク・バン・アケン
Luc Van Goethem
リユク・バン・ゲテム
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の融着を行う。 【解決手段】 電子的画像生成装置の融着ステーション
は、支持材料が予め定められた経路の上を動く際、樹脂
状粉末から成る両面のカラー画像を1回パスの方法で該
支持材料に定着させる。この融着ステーションは互いに
接触して回転する2個の加熱する定着ローラ、該定着ロ
ーラを回転させる駆動装置、定着ローラの間に押し付け
る力をかける加圧装置、実質的に同一の特性をもった加
熱源を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の分野】本発明は一回のパスだけで支持材料の
両側にトナー材料を融着させ得る、電子複写または電子
印刷装置の内部で使用される定着システムに関する。特
に本発明は電子的多層画像をシートの上に熱および圧力
をかけて融着させる方法に関する。
【0002】
【本発明の背景】電子的印刷、特に電子写真法における
電子印刷の第一の種類のものでは、複写または印刷すべ
き原稿の文書を感光性の部材の上に潜在的な静電画像の
形で記録する。次に通常トナーと呼ばれる帯電した粒子
を付着させて生じた潜在的な静電画像を眼に見えるよう
にする。トナー粒子は一定の符号の電荷を有し、画像の
パターンを規定する個々の区域の電場の強さに比例し
て、そのまま反対の符号をもつ静電荷のパターンに引き
付けられることが好ましい。
【0003】眼で見える画像を形成したトナー粒子は、
次に感光性の部材から支持部材または受像部材、例えば
平らな紙のシートまたはプラスティックス・フィルムに
転写される。以後これらの部材を単に「シート」として
示す。この時トナー画像はゆるい粉末の形をしており、
容易に擾乱されたり壊されたりするから、融着または定
着装置で該シートの上にこれを永久的に定着または融着
させなければならない。
【0004】第二の種類の電子印刷、特に直接静電印刷
(DEP)においては、トナー移送装置、例えば磁気ブ
ラシ・アセンブリーから「シート」と呼ばれる受像部材
の基質の上に電子的に処理し得るプリントヘッド構造物
によって直接静電的な印刷が行われる。この場合トナー
は画像に従って該シートの上に直接沈積し、潜在的な静
電画像がつくられることはない。トナー移送装置と受像
部材の支持物との間にかけられた推進電場によって帯電
したトナー粒子はプリントヘッド構造物の一列の孔から
飛び出す。トナーの流れの強さは制御電極にかけられた
静電圧のパターンに従って変化する。沈積工程の後で融
着工程が行われる。
【0005】DEP装置は例えば米国特許3,689,
935号(Pressman)およびヨーロッパ特許A
−0 710 898号(Agfa−Gevaert
N.V.名義)に既に記載されており、本明細書にこれ
以上説明する必要はないであろう。
【0006】トナーの画像をシートに永久的に定着させ
るために、熱エネルギーをかけることが当業界において
は良く知られている。トナーの成分が凝集し粘着性をも
つかまたは熔融する温度までトナー材料の温度を高くす
ることにより、トナーはシートの繊維の中に吸収され
る。即ち基質に定着する。しかる後トナーが冷却するに
つれて、固化によりトナーはシートにしっかりと結合す
る。
【0007】電子的なトナー画像を熱的に融着させるい
くつかの方法が従来から知られている。ここで両面複写
即ち表と裏との複写または印刷、即ちシートの両側に画
像を生成させる複写をつくる方法に特別な注意が向けら
れて来た。
【0008】両面複写即ち表と裏との複写をつくる場
合、裏移り(offset)がひどく起こるために問題
が生じる。次節ではこれについて詳細に説明する。
【0009】電子写真システム、例えばシートを2回通
す(2回パスの)方法で動作する電子写真複写機におけ
るような電子システムにおける両面印刷は、下記のどれ
か一つの方法で行うことができる。
【0010】(i) いわゆる「手動による2回パスの
方法」。この方法では両面に多層の画像がつけられたシ
ート、例えば着色した画像がつけられたシートを手で再
び供給することが必要である。即ち、シートの表側に画
像を転写し融着させた後、シートは取出しトレーに運ば
れる。次いで操作員はこのシートを裏返しにして供給ト
レーの中に入れ、シートを再び複写機の中に通す。今度
は、表側に画像が転写された各シートの反対側に画像が
転写され融着される。
【0011】(ii) いわゆる「自動的に遅延させて
2回パスを行う方法」。この方法では両面複写用のトレ
ーに片側が複写されたシートを集めることが必要であ
る。即ちシートの表側に画像を転写し融着させた後、シ
ートを複写機の内部にある両面複写用のトレーに運ぶ。
一組のシートの最後のものがこの両面複写用のトレーの
中に入れられた後、すべてのシートは自動的に再び複写
装置に通される。今回は、表に画像が複写された各シー
トの反対側に画像が複写され融着される。
【0012】(iii) いわゆる「自動的に直ちに行
なう2回パスの方法」。この方法では表側に第1の画像
を複写されたシートを融着させ一緒に重ねた直後に、反
対側に画像を転写するために片側に画像を転写されたシ
ートを裏返す必要がある。
【0013】これらの2回パスにより両面に複写する方
法は、通常融着器に2回通すことに関連した極めて重大
な次のようないくつかの欠点をもっている。
【0014】(i) 融着器に2回通すには1回通す場
合よりも余計にエネルギーが必要である。このことは多
層の画像、例えば着色された画像の場合特に重要であ
る。個々の層または色を融着させ混合するためには高い
エネルギーが必要である。
【0015】(ii) これと同時に、融着器は両面シ
ートの通過速度の2倍の速度で操作する必要があるが、
多層またはカラーの融着を行う場合このことは決して簡
単には達成されない。
【0016】(iii) 一回目および2回目の複写を
行う場合の水分含有量の変化(例えば約30%)によ
り、表側の画像と裏側の画像との間で画像の質は等しく
ならない。
【0017】(iv) さらに、この水分含有量の変化
はまた紙の機械的な性質を変化させ、これは2回目の紙
の経路がさらに複雑になることと組み合わされて、2回
目の印刷操作において紙詰まりが起こる危険性を増加さ
せる。
【0018】(v) 高温ローラで融着を行う場合には
剥離剤(例えばシリコーン油)が必要なため、1回目の
カラー画像に残ったシリコーン油が画像生成素子を汚
し、再び長い時間に亙る画像の品質は一定に保たれず、
画像の滲み出し等が起こる可能性が生じる。
【0019】(vi) 紙の過度の曲がりは処理装置の
中で面倒な問題を起こすばかりでなく、取出しスタッカ
ーおよび仕上げ装置における取扱いを極めて困難にす
る。
【0020】従来法の他のシステムにおいても1回パス
で両面を複写する複写機が記載されている。従来法にお
いては三つの方法が知られてる。
【0021】(i) 第1の方法に従えば、受光器の上
で順次第1および第2の画像をつくる。受光器から第1
の画像を受像シートの第1の側へ転写する。次いで受光
器からシートを剥ぎ取り、第1の像がまだ定着されてい
ない間にひっくりかえし、受像シートの第2の側に第2
の層を転写する。次に適当な融着器の中で受像シートの
上に両方の画像を定着する。
【0022】(ii) 1回パスにより両面印刷を行う
他の方法では、中間的な画像担体、例えばベルトまたは
ドラムを使用する。受光器の上に第1および第2の画像
を順次形成させる。第1の画像を中間的な画像担体に転
写する。次いで受光器と中間的な画像担体との間に受光
シートを通す。次いで受光シートに第1および第2の画
像を同時に転写する。
【0023】(iii) その他のシステムでは2個の
受光器と2個の露出系とを用いる「1回パスの両面複
写」法を取り扱う。一つの受光器の上に第1の画像を沈
積させ、他の受光器の上に第2の画像を沈積させる。こ
れらのシステムは究極的な両面複写出力系と考えられ
る。これは同じ処理速度で「2回パスの両面複写」シス
テムの2倍の数の画像をつくり得るからである。
【0024】これらの伝統的な1回パス両面複写システ
ムには多くの問題が存在する。
【0025】(i) 一つの問題は両面受像シートを融
着器へ送ることに関連している。特に、両側に二つの融
着していない画像をもった受像シートをトナー転写ステ
ーションから融着器へと送らなければならない。従来の
移送装置を用いてこのような移送を行わないことが好ま
しい。何故なら移送によって受像シートの縁の一つが接
触し、融着されていない画像を滲ませることがあるから
である。またシートの前進縁部が転写ステーションと融
着ステーションとの間の経路から下方へ偏るのを防ぐた
めには、この経路が非常に短いことが好ましい。そのた
めには融着器は受光器に極めて接近していなければなら
ない。このことにより機械的な取り付けの問題、受光器
が望ましくない加熱を受ける問題、および受光器が融着
器の剥離材料、例えばシリコーン油の蒸気で汚染される
問題が生じる。
【0026】(ii) さらに、シートがローラの融着
器を通過する速度をあまり制御できないという問題があ
る。明らかに、受光シートの移送速度を受光器の速度と
正確に一致させ、移送の間に「スキップ」や「滲み」が
生じるのを防ぐ必要があるように思われる。また高分解
能ディジタル印刷法においては、瞬間的な受光器の速度
の過度の変動(「ジッター(jitter)」)を許容
することはできない。通常の複写機においても融着器の
ローラを転写区域からシート1枚分の長さだけ離すこと
が好ましい。これらの理由のために、受光器の転写区域
を高温の融着器のローラから熱的に遮断し、機械的に分
離させておくことが望ましい。
【0027】(iii) 2個以上の受光器と2個以上
の露出系を使用する1回パスの両面複写システムでは、
一般に複写されたシートを融着後にローラに巻取るか、
または切断してシートにするウエッブ紙供給器が必要で
ある。しかし不幸にしてこれによりシステムにさらに他
の機械的成分と複雑さとが導入される。従ってウエッブ
紙供給システムではなく、不連続的な受像シート供給シ
ステムを備えた1回パス両面複写システムが提供される
ことが望ましい。
【0028】(iv) さらに、高品質の複写法および
印刷法においては、両面に画像を受像したシートの両側
が実質的に同じ「融着履歴」、即ち同じ温度および圧力
に関する軌跡を確実に経験するようにしなければならな
い。
【0029】多層電子印刷、例えば多色電子写真印刷法
は、種々のトナー層をもつ多重モノクロ(普通白黒と言
われる)印刷法と同等であると考えることができる。し
かし逐次的な部分画像を重ね合わせて記録しなければな
らない。これらの逐次的な部分画像は異ったトナー分離
画像の重ね合わせから成っていることができる。一具体
化例においては、伝統的な色成分であるシアンC、マゼ
ンタMおよび黄色Yに対し、一つのトナーの型に従って
少なくとも一つの余分な色成分を増やす。この余分な色
成分は、シアン、マゼンタまたは黄色の内のいずれかの
他の密度または着色力(異った顔料混入率によって得ら
れる)をもっていることができる。他の具体化例におい
ては、伝統的な黒の成分Kを三つの通常の色成分に加え
る。さらに他の具体化例においては、それぞれの伝統的
な色成分に対して低い顔料混入率C’M’Y’(K’)
をもつ少なくとも一つの第二の色成分CMYまたはCM
YKを加える。さらに他の具体化例に従えば、元の画像
のいくつかの色調レベルは、実質的に同じ色度をもつ二
つの異ったトナーを用いるか、またはさらに特定の場合
には二つの色消しトナー、即ち色度が実質的に0の灰色
または黒のトナーを用いることにより再現される。
【0030】一具体化例においては、それぞれ単一のト
ナー画像を重ねて合わせ受像シートの上に転写し、これ
によって受像シートの上に多層トナー画像をつくる。し
かる後この多層トナー画像を受像シートの上に永久的に
定着させ、多層またはカラーの複写または印刷物をつく
る。モノクロのトナー画像の定着には実際上大きな問題
は生じないが、多層またはカラー画像の定着は遥かに困
難である。以下の説明においては、多層画像の特殊な場
合であるカラー画像について議論を進めることにする。
【0031】(i) カラーのトナー画像は本質的にモ
ノクロのトナー画像よりも厚いから、同じ印刷の品質お
よび同じ印刷量に対しては、融着を行うための熱の供給
を増加し、その制御をさらに厳密に行わなければならな
い。
【0032】(ii) トナーの量が増加すると、大き
な長さをもち融着器のローラの回転速度が遅いニップの
要求に応えるために融着時間を長くする必要がある。両
方のローラの間のニップ、もっと正確に言えばこれらの
ローラの弾力性をもった被覆材の間のニップは、事実上
熱および圧力によって融着が開始されローラの間に運ば
れるシートの上のトナー画像の定着が起こる区域である
ことに注目すべきである。
【0033】(iii) 多層画像の定着は、従来法に
より単一層画像を定着する方法と比べ、非常に異った幾
何学的形状をもった定着用のローラを必要とし、このよ
うな種類および幾何学的形状、例えば各ローラ上の弾力
性をもった被覆材の厚さ、ローラの直径、ローラにかけ
る圧力等に関してそれぞれ専用の設計を探求しなければ
ならないという点において困難である。
【0034】上記のような多くの問題から考えて非常に
興味ある特許明細書は米国特許4427 285号であ
る。しかしいくつかの欠点のために、この特許を効果的
に利用するにはなお厳しい制約がある。
【0035】米国特許4 427 285号記載の問題
解決法に対する第1の制約は、多層トナー画像の融着へ
の適用が意図されておらず、また殆ど適用できないこと
である。
【0036】米国特許4 427 285号記載の方法
の第2の重要な制約は、この解決法では融着ステーショ
ンと受光器との間で熱を遮断する装置を必要とすること
である。
【0037】これに対して該特許においては、例えば両
側にトナー画像が転写された受像シートを融着用の熱源
の方へ運び、これによって受光器を熱源から隔離する移
送装置が記載されている。
【0038】米国特許4 427 285号にはまた、
転写ステーションおよび熱供給装置の間にあり次のよう
な二つの異った機能:即ち(i) 熱を遮断し、(i
i) 融着されていない画像を受像シートの上に固着さ
せる機能を行う熱遮蔽装置が記載されている。
【0039】下記の詳細な説明から明らかなように、最
初に固着させる必要がなく且つ緻密化を行うローラを必
要としないことが本発明の著しい利点である。
【0040】また下記の詳細な説明から明らかなよう
に、中間的な融着は不必要である。このような中間的な
融着を行うと装置の製造コストが増加することは避けら
れず、水分含量の変化によりシートの寸度安定性が減少
するから、システムの信頼性が減少する。
【0041】上記の見地からすると、上記型の融着ステ
ーションは、シートを供給するタイプの多層またはカラ
ー両面複写法において1回パスの融着を行うように設計
された電子的画像生成装置に装着するには不適当であ
る。
【0042】
【本発明の目的】本発明の目的は、シートを供給するタ
イプの多層両面複写法において、中間的な融着を行うこ
となく高品質の融着を行う装置および方法を提供するこ
とである。
【0043】本発明の他の目的は以下の説明から明らか
になるであろう。
【0044】
【本発明の概要】上記本発明の目的は特許請求の範囲請
求項1記載の特徴により実現される。
【0045】本発明の好適具体化例の特徴は本明細書末
尾の本発明の態様に記載されている。
【0046】本発明の他の利点および具体化例は下記の
説明および添付図面から明らかになるであろう。
【0047】
【本発明の詳細な説明】次に添付図面を参照して本発明
を説明する。
【0048】下記において添付図面を参照して本発明の
融着ステーションを説明し例示するが、これは本発明の
範囲を限定するものではない。添付図面および下記の説
明において、同様な数字(例えば1と11)は同様な操
作をもった同様な部材(例えば定着用ローラ)を示すも
のとする。
【0049】図1は本発明の融着ステーションの模式的
断面図である。
【0050】以下の説明および特許請求の範囲をよく理
解するための助けとして、いくつかの特定の用語の意味
を先ず説明する。
【0051】本明細書において使用される「支持材
料」、「受像支持体」、「支持または基質部材」、「受
像シート」または単に「シート」と言う言葉は、転写さ
れた画像を受取る不透明な紙、白色ボンド紙、樹脂被覆
紙、透明なフィルム、プラスティックス、両者の積層
品、接着用ラベル等のシートを意味する。このシートは
そのまま最終製品であることができるし、また再製工程
における中間段階の製品であることもできる。これらの
シートは適当な処理を行った後に、いわゆる転写素子と
して、例えば平板印刷法により最終的な支持体の上に画
像を印刷するための印刷板として使用することができ
る。本発明において行われた多くの実験では、坪量が約
100g/cm2のいわゆる「1001紙」のシートを
用いた。
【0052】「カラー」と言う言葉は通常のマゼンタ、
シアンおよび黄色、並びに随時黒を加えたトナー(CM
YまたはCMYKと略称)による通常の色分離画像を発
色させる場合にだけ厳密に限定されるものではない。
「カラー」という言葉は上記の三つの色よりも多いまた
は少ない色により画像を生成させる場合;一つの色の異
った色調、例えば異った灰色の色調、或いは1種のトナ
ーの多重層を用いて画像を生成させる場合;また画像に
従って被覆される透明な、着色した、蛍光をもった、或
いは他の種類のワニスを用い画像を被覆する場合等にも
使用される。
【0053】「印刷」という言葉は第一に、それぞれ或
る与えられた数のピクセル、即ち1インチ当たりの画素
を有する一連の水平の掃引線で画像を層状に生成するこ
とにより出力印刷画像を生じる印刷機に対して使用され
る。記録を露光するための露光ステーションは回転ミラ
ー・ブロックをもつレーザー、LED配列、均一な光源
および多数の個々に制御できる発光電球、変形し得るミ
ラー装置(DMD)を有する配置等から成っている。し
かし印刷という言葉はまた複写機におけるように記録部
材の露光が内部的な画像を光学的に投影することによっ
て行われる装置も含んでいる。さらにまた印刷という言
葉はDEP装置を含んでいる。
【0054】紙シートの両面にカラー画像を生成し得る
電子的な複写または印刷装置の概説は「静電的カラー印
刷装置」と題する出願中のヨーロッパ特許明細書A−6
9.203.561.4号(Agfa−Gevaert
N.V.名義)に記載されている。該明細書において
は、無端ベルトの形の記録部材の両面に順次部分的な静
電カラー画像を生成する露光装置を含む静電カラー印刷
装置が記載されている。また該明細書にはこのような静
電的な潜在画像を順次現像して該ベルトの上にトナー画
像を生成させる現像ステーション、およびトナー画像を
順次該ベルトから転写ステーションを通って供給される
受像シートの上に重ね合わせて転写し、同時に受像シー
トをベルトの部分と接触させ多色両面画像をつくる静電
的転写ステーションが記載されている。
【0055】本明細書の図1は熱および圧力をかける融
着装置25の具体化例を示すが、その構成について下記
に説明する。融着ステーション25は一対のローラ1、
11を含んでいる。各ローラは熱伝導性の材料からつく
られた回転体3、13、例えば円筒形のアルミニウムの
芯または管を含んでいる。両方の熱伝導体は実質的に同
じ直径をもっていることが好ましく、当業界に公知の方
法でその軸の周りに回転するように取り付けられてい
る。その周りの表面には非接着性材料、例えばシリコー
ン・ゴムの弾力性をもった被覆材2、12が備えられて
いる。この弾力性をもった被覆材はテトラフルオロエチ
レン、弗化炭素樹脂などで被覆されていることが好まし
い。
【0056】ローラ1および11には両方とも内部加熱
源4、14、例えば管状の赤外線ランプが取り付けられ
ている。
【0057】融着装置はローラ1、11を互いに押し付
ける装置を含んでいる。このようにして適切の長さをも
ったニップがつくられる。本発明の実験においては、ニ
ップの長さは約9mmであることが極めて好適であっ
た。沈積した熱可塑性の粉末またはトナーの画像が全く
または部分的にしか定着されていないシートをこのニッ
プに通し、トナーをシートに定着させる。ローラを押し
付ける装置はバネまたは空気機構から成っていることが
できる(図1には示されていない)。
【0058】ローラ1および11の近傍に、ローラに裏
移り防止溶液、剥離剤またはオイルを被覆するための装
置5、15が備えられている。これによってトナーの裏
移りを防ぎ、ローラ1、11から容易にシート9が剥離
される。またシートをローラ1、11から確実に剥ぎ取
ることができるように剥ぎ取り装置(図示せず)または
同様物取り付けることもできる。
【0059】以上融着装置25の基本的な構成の説明が
終わったので、次にその機能的な操作について説明す
る。図1から判るように、両面に画像8、18が転写さ
れたシート9は融着ステーション25を通過する。支持
材料のシート9と接触している定着ローラの外表面は、
該支持材料のシート9の前進速度と同期した周辺速度で
融着ステーション25の中を通って行く。
【0060】前に説明したように、摩擦または接着のい
ずれが原因でもトナーの粒子がシート9からローラ1、
11へ、又はその逆の方向へと裏移りしないことが重要
である。
【0061】そこで支持材料のシート9とローラ1、1
1との間で摩擦による裏移りが起こらないようにするた
めには、このローラを適当なモーターおよび適当なベル
トまたは歯車(図示せず)で駆動し、該ローラ1、11
の外表面が支持材料のシート9の前進速度と同期して融
着ステーション25の中を進んで行くようにすることが
好ましい。このようにすれば該ローラ1、11と該支持
材料のシート9との間で摩擦によるトナーの裏移りは起
こらない。
【0062】トナー粒子が該ローラに接着することによ
り該支持材料のシート9からローラ1、11へトナーが
裏移りするのを防ぐためには、ポリテトラフルオロエチ
レン、シリコーン・ゴム等のような剥離性材料の表面層
または弾力性をもった被覆材でローラを覆うことが当業
界の専門家には知られている。これらの材料は断熱材で
あるから、厚さが厚くなると熱伝導性が減少するため、
ローラ上におけるこれらの材料の厚さは薄く保たなけれ
ばならない。
【0063】一対の加熱したローラ1、11を用い、そ
の中にシート9を通すような型の融着ステーションにお
いては、加熱したローラを剥離性材料または弾力性をも
った被覆材2、12で被覆することが好ましく、またシ
リコーン油のような剥離剤5、15をさらに使用しトナ
ー材料が該加熱したローラに接着して裏移りする問題を
減少させることが好適であることを、ここで繰り返し述
べておく。
【0064】対になった加熱ローラが接触している融着
ステーションにおいて、トナー材料8、18をシート9
の上で効果的に融着させるためには、シート9と加熱さ
れたローラの対1、11とが密着していることが重要で
ある。実際、トナー材料を融着させるのに必要な熱はす
べて、加熱されたローラから該トナー材料へ至る熱伝導
によって該トナー材料へ伝えられなければならない。こ
のことは定着の際、融着させられるトナーは加熱された
ローラに直接接触しており、同時に圧力がかけられてい
ることを意味する。
【0065】実際には、ローラ1、11の温度はサーミ
スタ、例えば該ローラの内部にあるバイメタルを導入す
るか、または好ましくはローラの表面付近に温度検出素
子を取り付け、該サーミスタを恒温制御用回路(図示せ
ず)に連結することにより予め定められた実質的に一定
の値に保つことができる。2個以上の温度センサーを使
用することもでき、これをローラに関して異った位置に
配置することが好ましい。例えば1個の温度センサーを
画像区域の内部で定着用のローラ1、11の弾力性をも
った被覆材2、12と回転接触させるようにし、他の温
度センサーを画像区域の外側で同じ定着用のロールと接
触させるようにすることができる。
【0066】またローラ1、11の表面の温度を、特に
画像区域の内部で測定するためには、接触させないで温
度を感知する方法が特に好適である。
【0067】支持材料9のシートが融着ステーション2
5を出て行く際、シートを複写紙のトレーの方へさらに
移送し次いでこれを取出すために、さらに他の一対のロ
ーラ(図示せず)によりシートを把持する。
【0068】電子写真装置(電気的光伝導体を含む)、
電気泳動装置(液状のトナー粒子によりつくられるトナ
ー画像を言う)、並びに静電写真装置(例えばDEP装
置)のような電子的画像生成装置に使用するために、本
発明の融着ステーション25の第1の具体化例を簡単に
説明する。
【0069】多層トナー画像をシートの形の支持材料9
に融着させ、同時にこのシート9を一定の経路の上で動
かす。融着ステーションは2個の加熱された定着用ロー
ラ1および11を含み、このローラはそれぞれ回転しな
がらシートの一つの辺と接触している。定着用ローラを
回転させるために駆動装置を使用することができる。両
方のローラの外表面はシート9の前進速度と同期して動
く。プレス装置によって該定着用ローラ1および11に
押し付ける力がかけられる。加熱源4および14は実質
的に同一の特性(幾何学的形状、スペクトル、パワー
等)をもち、好ましくは照射線によるものである。両方
の定着用ローラはそれぞれ弾力性をもった被覆材2およ
び12を有し、この被覆材は両方のローラの間の圧力に
より加熱用のニップをつくっている。このようにして、
好ましくは実質的に同じ構造をもち、シートの経路7に
対して実質的に対称的に配置された定着用ローラによ
り、該シートの両側8および18に対し実質的に対称的
な操作が行われる。
【0070】本発明の好適具体化例においては、第1の
ローラ1の弾力性をもった被覆材2の厚さt1は、第2
のローラ2の弾力性をもった被覆材12の厚さt2に等
しい。特に個々の定着用ローラ(この例では約2.5m
mである)の弾力性をもった被覆材2、12の厚さ(t
1およびt2)の比(t1/t2)は、0.9〜1.1
の範囲、さらに好ましくは0.95〜1.05の範囲に
ある。
【0071】本発明の他の好適具体化例においては、個
々の定着用ローラ(この例ではその直径D1およびD2
は約73.5mmである)の外周部の直径(D1および
D2)の比(D1/D2)は、0.9〜1.1の範囲、
さらに好ましくは0.95〜1.05の範囲にある。
【0072】本発明のさらに他の具体化例においては、
別々のパワー・コントロールにより、両方の定着用ロー
ラの外周部が実質的に等しい温度、例えば約443K
(即ち170℃)をもつようにそれぞれの加熱源がコン
トロールされる。特に好適な一具体化例においては、加
熱を行わないで押し付ける力をかけるだけでは、約95
mm/秒の予め定められた速度でトナーの裏移りを生ぜ
ずに融着を行うには不十分である。
【0073】本発明の融着装置は、定着ローラの表面を
処理して定着されたシートを一層容易に剥がし得るよう
にする装置を含んでいることができる。定着されたシー
トを剥がすには、剥離剤、例えば定着ローラに塗布され
たオイルを用いることができるが、機械的または空気的
なシステムを用いることもできる。この場合トナー画像
をシートに融着させるシステムは、定着ローラの間の圧
力によりつくられたニップによって、シートの上にある
トナー画像の少なくとも一部に圧力をかける加熱された
定着ローラを含んでいる。好ましくはこのシステムは定
着ローラにオイルを塗布するためのオイル塗布システム
を含んでいる。
【0074】特に、本発明のさらに好適な具体化例にお
いては、該融着ステーションはさらに、それぞれの定着
ローラに個々に配置された剥離剤塗布機またはオイル塗
布装置を含んでいる。これらのオイル塗布装置は、両方
の定着ローラの外周部が剥離剤の実質的に同じ層を受け
るような構成、定着ローラに対する位置、および個々の
オイル塗布調節装置をもっている。
【0075】本発明の他の好適な具体化例においては、
該融着ステーションはまた各定着ローラに個別的に配置
された洗浄装置6および16を含んでいる。これらの洗
浄装置は、両方の定着ローラの外周部が実質的に同じよ
うに洗滌されるような構造、定着ローラに対する位置、
および個々の駆動制御装置をもっていることが好まし
い。
【0076】さらに他の好適具体化例においては、該加
熱源はそれぞれ各定着ローラの内部に個別的に取り付け
られた赤外線ランプまたはハロゲン石英ランプを含んで
いる。
【0077】本発明の他の具体化例においては、熱伝導
性をもった芯3、13を加熱するために抵抗加熱器を使
用することができる。
【0078】本発明の融着ステーションの他の好適な具
体化例においては、該定着ローラは適当な熱伝導体の芯
3および13からつくられ、変形可能な材料2および1
2の適当な表面層により弾力性をもった被覆が行われて
いる。特に、定着ローラの外表面は変形可能な材料また
は弾力性をもった被覆材の適当な表面層で覆われている
が、この層は少なくとも(i) 柔らかいかまたは弾性
変形可能な熱伝導性をもったゴム、および(ii) 剥
離材料の外側の層を含んでいる。
【0079】好ましくは、該熱伝導性の芯3および13
は銅、アルミニウム、またはこれらの材料のいずれかの
合金からつくられている。本発明で行われた実験におい
ては例えば4.25mmの厚さが好適であった。
【0080】該融着ステーションの他の好適具体化例に
おいては、該弾力性をもった被覆材2および12はシリ
コーン・ゴムまたはフッ素エラストマーである。本発明
で行われた実験においては例えば2.5mmの厚さをも
ち、ショアかたさが40のシリコーン・ゴムが好適であ
った。
【0081】本発明の融着ステーションにおいては、熱
センサー、例えばサーミスタを恒温制御回路に連結し、
ローラの温度を予め定められた一定の値に保つ。この値
は樹脂状のトナーの粉末が粘着性をもつに至る温度と該
トナーの融着温度との間に設定される。好ましくは各加
熱装置は、各ローラの弾力性をもった被覆材を実質的に
同じ温度に保ち、該ローラの間の温度のずれが20K以
内、好ましくは5Kより小さくなるようにするための個
別的なパワー・コントロールをもっている。
【0082】他の好適具体化例の融着ステーションにお
いては、定着ローラの弾力性をもった被覆材2および1
2の外表面は、シート9が該融着ステーション25を通
って前進するのに同期して前進し、定着ローラ1および
11と接触している装置、例えばセンサー、洗浄装置、
剥離剤塗布装置等の少なくとも一つはこれと同期して回
転しながら接触している。
【0083】本発明の融着ステーション25において、
シートの該経路7は、少なくとも転写ステーションとニ
ップとの間において、実質的に直線状であることが極め
て好適である。転写ステーションと融着ステーションの
ローラのニップとの間において、該経路の曲率半径はロ
ーラの外径の2倍より大きいことが好ましく、さらに好
ましくは5倍より大きい。
【0084】両方の定着ローラの熱的挙動を良好に且つ
同一にするためには、これらのローラは芯3、13並び
に弾力性をもった被覆材2、12に関し実質的に同じ材
料から成り、また同じ厚さ等をもっていることが好まし
い。さらに該定着ローラは長手方向の軸が平行になるよ
うに取り付けられていることが好適である。一般に両方
の定着ローラは同じ幾何学的形状をもち、大抵の場合円
筒形をしている。しかし定着ローラが凸および/または
凹の幾何学的形状をもっている場合(例えばシートに皺
が生じるのを防ぐために)も本発明の範囲内に入るもの
とする。
【0085】上記の物理的な融着ステーションとは別
に、上記のような融着ステーション25を使用する(シ
ート9の両側にトナー画像8および18を含んだ)両面
または表側と裏側の複写を1回パスの方法で定着する方
法も記載されている。
【0086】本発明の他の好適な具体化例においては、
トナー画像8および18は重ね合わされた色分離画像か
ら成る多層画像である。
【0087】本発明の特定の方法においては、支持材料
のシート9の経路7は実質的に水平である。実質的に水
平であるという言葉は、水平な経路に対して[−5°,
+5°]の範囲内にある経路を意味する。
【0088】本発明の他の特定の方法においては、支持
材料のシート9の経路7は実質的に垂直である。実質的
に垂直であるという言葉は、垂直な経路に対して[−5
°,+5°]の範囲内にある経路を意味する。
【0089】水平な経路のいくつかの利点は次の通りで
ある: (i) 供給用の紙のトレーおよび取出し用の紙のトレ
ーの中のシートが水平な位置にある場合には、このシー
トは直線状のの経路に従うことができるが、このことは
移送システムに高度の信頼性をもたせる(例えば紙詰ま
りまたは皺が生じる危険が非常に少ない)ためには極め
て有利である。
【0090】(ii) 装置の高さをかなり低くするこ
とができ、これは操作員にとっては非常に楽なことであ
ろう。
【0091】垂直な経路のいくつかの利点は次の通りで
ある: (i) シートに対する操作を高度の対称性をもって行
うことができる。何故ならシートの両側から見た場合熱
または重力による優先的な影響が存在しないからであ
る。
【0092】(ii) 装置に必要な床面積をかなり小
さくすることができる。
【0093】シート9の経路の方向は他の方向でも有利
な場合があり、本発明の範囲内において傾けることがで
きる。
【0094】他の好適な方法は、白紙のシート9に対
し、即ちシートがトナー粒子を受取る前に、その両側8
および18に対称的に作用する予熱工程を含んでいる。
これを行うことにより、シートの機械的特性(例えば水
分含量またはその差)を等しくし、紙詰まりの割合を低
くし、良好な品質の融着を行うことができる。
【0095】本明細書の本発明の背景の項目から明白な
ように、シートの上に1回パスで両面多層融着操作を行
うには現在解決すべき他のいくつかの問題がある。
【0096】これらの困難の中には次の問題が含まれ
る: (i) 両面にトナーを付着させたシートを、定着され
ていない画像を損傷することなく、両面画像装置から1
回パスの両面融着器の方へ移送する問題。
【0097】(ii) 広範な種類の基質の印刷材料に
対し安定な画像品質を得るために必要な特定の融着速度
を与えた場合、他方では複写機の転写部分においては通
常非常に限られた数の分離画像生成速度しか得られない
という問題。
【0098】(iii) さらに融着および画像生成速
度を正確に等しくすることは殆ど不可能であり、従って
両方の速度の関係を分離する必要があるという問題。
【0099】本発明方法においては、直ぐ上に述べたこ
れらの困難は、画像生成ステーションまたは転写ステー
ションと融着ステーションとの間に緩衝装置を設けるこ
とにより解決される。この緩衝装置は速度、振動等の差
を取り扱うことができる。
【0100】この緩衝装置の目的を次に詳細に説明す
る。融着ステーション25によりトナー画像8、18を
熔融させ、これを定着させるためにシート9に転写す
る。この操作は或る最低の時間を必要とすることを理解
されたい。何故なら融着装置の温度には越えてはならな
い上限があるからである。この上限がないとローラの寿
命は不満足なものになるであろう。換言すれば、融着ス
テーション25の速度は制限されている。他方画像生成
ステーション(図示せず)の速度は原則としてどんな特
定の理由にも制限されない。これとは反対に、各カラー
画像の各々の(例えば4種の)色への分離は順次露光ス
テーションによって行われるのが好ましいから、画像の
生成および転写には高速を用いることが有利である。こ
のことは、1種のカラー画像の記録時間は一つの部分画
像の記録時間の少なくとも4倍であることを意味する。
このことは光伝導体のベルトが、従ってそれと同期して
動くシートが、融着ステーション通る最高の使用可能な
移送速度に比べ比較的高速であることを意味する。本発
明の装置においていくつかの実際上の試験結果を示す
と、光伝導体のベルトの速度は295mm/秒に達する
が、融着速度は100mm/秒であった。
【0101】さらに、最適な結果を得るためには、画像
処理速度とは独立に、融着速度を調節することが望まし
い。画像ステーションにおける画像処理速度は好ましく
は一定であることに注目すべきである。
【0102】緩衝ステーションの長さは装置で処理すべ
き最大の大きさのシートを受けるのに十分な長さである
必要がある。
【0103】緩衝ステーションは最初光伝導体のベルト
の速度で操作されるから、シートの後尾端が画像生成ス
テーションを出て行く際にこの緩衝ステーションの速度
は融着ステーション25の処理速度まで低下する。
【0104】ヨーロッパ特許明細書96.200.97
7.5(Agfa−GevaertN.V.名義)に記
載されているように、単一のカラーに対しては、殆ど単
一のトナー粒子の層を薄く沈積させることにより該カラ
ーの中の完全に飽和した密度が達成されるように、トナ
ー粒子の中の顔料の量および/または分散度を調節する
ことが好ましい。これを行うことにより、沈積したトナ
ー粒子の種々の層の厚さの差(多分大きな差)による光
沢の差が最低限度に抑制される。
【0105】一好適具体化例においては、単一のカラー
の各々に対して最高の光学密度を得るために沈積させた
単位面積当たりのトナー粒子の質量(トナー質量(T
M))は次の式に従う: TM ≦ 0.8 × dv50 × ρ [1] ここでTMはmg/cm2単位で表され、dv50はc
mで表したトナー粒子の平均容積直径であり、ρはg/
cm3単位のトナー粒子の嵩密度である(例えばρ=
1.1〜1.3g/cm3)。
【0106】本明細書においては、単一のカラーの各々
に対する最高の光学密度という言葉は、黄色、マゼンタ
およびシアンに対しては1.4〜1.6、黒に対しては
1.6〜2.0の範囲にある反射支持体上の光学密度を
意味する。
【0107】従って完全なカラー画像、例えば4色のト
ナーYMCKから成り、各トナーにおいてdv50=8×
10−4cm、密度が1.25g/cm3である画像をつ
くるためには、非常に濃く着色された区域はそれぞれ
0.8mg/cm2のトナーによってつくられた約2.
5層を重ね合わせて形成される。得られる約2.5mg
/cm2のトナーの層の定着は非常に困難であり、特殊
な方法を必要とする。
【0108】多層トナー画像を支持材料のシートに1回
パスで定着する装置および方法はすぐ前で説明した通り
である。また両面複写を定着するのに特に適した方法の
説明も行った。
【0109】本発明の他の具体化例において、黒色に対
する最高光学密度(即ち反射支持材の上で1.6〜2.
0の光学密度)を得るために沈積させるトナー粒子の量
TMは下記の式に従う: TM ≦ 0.8 × dv50 × ρ [1] ここでTMはmg/cm2単位で表され、dv50はcmで
表したトナー粒子の平均容積直径であり、ρはg/cm
3単位のトナー粒子の嵩密度である。
【0110】本発明の他の好適具体化例においては、単
一のカラーである黄色、マゼンタ、シアンの各々に対す
る最高光学密度(即ち反射支持体上において1.4〜
1.6)を得るために沈積させるべきトナーの量TMは
同じ式 TM ≦ 0.8 × dv50 × ρ [1] に従う。ここでTMはmg/cm2単位で表され、dv50
はcmで表したトナー粒子の平均容積直径であり、ρは
g/cm3単位のトナー粒子の嵩密度である。
【0111】例えばヨーロッパ特許A−0 656 1
29号、同A−0 629 921号、同A−0 48
6 235号、米国特許5 234 783号、同4
828 950号、ヨーロッパ特許A−0 554 9
81号、国際特許公開93/07541号およびXer
ox Research Disclosure Jo
urnal誌、16巻、第1号、69頁(1991年1
月/2月号)に例示されているような無色のトナーによ
り画像を現像する場合には、この無色のトナーは式
[1]を満足する量TMを沈積させることが好ましい。
【0112】この場合にも本発明を適用することができ
る。
【0113】応用 本発明による接触させて熱および圧力をかけて定着を行
う方法は、輻射熱を用いる定着に比べ、必要電力が少な
く、また火災およびシートの燃焼の危険が遥かに少ない
点において有利であれる。
【0114】またシステムのいくつかの特性が異ってい
ても、例えばシートの表側に対する裏側の粗さの相違、
剥離剤付与器の構造または位置の相違、両方の定着ロー
ラの熱的影響の相違等があっても、両側の画像の品質を
等しくすることができることは本発明の著しい特徴であ
る。
【0115】本発明の目的に対しては、静電的に帯電し
た光伝導体部材を原稿となる文書の光学的な像に露光さ
せることにより静電的な潜在画像をつくることができ
る。或いは、光伝導体部材を適当に賦活させた分離した
多数のスポット状の照射線源に露光させることにより静
電的な潜在画像をつくることができる。この分離したス
ポット状の照射線源は、直線状に配列した光放射ダイオ
ード(LES)またはレーザーによってつくることがで
き、そのビームを変調し各走査運動の間に照射線を受け
得るまたは照射線に依存しない多数の画素の位置を決定
する。
【0116】明らかに、本発明の融着ステーション5を
使用し、片面複写(シートの片側にトナー画像が存在す
る)の1回パスによる定着を行う方法も本発明の範囲内
に入る。
【0117】本発明はまた、両面の複写機または印刷機
に対し1回パスにより片面複写または印刷を二重に得る
方法に使用することができる。
【0118】この方法は(i) 1回の複写または印刷
サイクルに対し2枚の受像シートを使用し、これを裏と
裏とを互いに合わせた関係で該印刷機を通る共通の経路
に沿って移送し、(ii) 1枚の受像シートの片側に
一つのトナー画像をつくり、他のシートの反対側に他の
トナー画像をつくり、この間両方の受像シートを同時に
印刷機に通し、これによって2枚の片面印刷物をつく
り、(iii) 両方のシートのトナー画像の定着を行
う工程から成っている。さらに詳細な情報についてはヨ
ーロッパ特許明細書A−96.203.558.0号
(Agfa−Gevaert N.V.名義)を参照さ
れたい。
【0119】一好適具体化例においては、別々の受像シ
ート供給システムを有する1回パス両面システムを提供
することが望ましい。本発明におけるような対称的な定
着操作の概念と共に、随時ウエッブ紙供給システムを使
用することができる。
【0120】乾燥したトナー粒子からつくられる伝統的
なトナー画像とは別に、本発明はまた液状のトナー粒
子、例えば電気泳動法によってつくられるトナー画像に
燗しても実施することができる。
【0121】また本明細書の冒頭において述べたよう
に、片面または両面複写のいずれに対しても、電子的多
層画像、例えば電子写真的カラー画像の融着を行うのに
本発明の融着装置を使用することは特に興味深いであろ
う。
【0122】しかしまた両面カラー画像の融着に本発明
を使用することはさらに興味がある。何故ならこのよう
な用途に関しては定着ローラの表面温度の変動の問題が
一層厳しくなるからである。この点に関しては上記出願
中のヨーロッパ特許A−96.203.561.4号を
参照されたい。
【0123】当業界の専門家には明らかなように、他の
型の融着ステーション、例えば短波長のランプ(例えば
赤外線ランプ)、中波長または長波長の輻射器(例えば
抵抗体またはセラミックス素子)、またはフラッシュ・
ランプのような直射型輻射器(従ってローラの中に組み
込まれていないもの)を用いる融着ステーション、電磁
波(例えばマイクロ波)を用いる融着ステーション、高
温空気を用いる融着ステーション等に対しても、画像生
成ステーションと融着ステーションとの間に前記のよう
な緩衝装置を有利に使用することができる。
【0124】本発明の他の一具体化例においては、高温
空気を用いる融着ステーションを使用しても、対称的な
定着操作を実現することができる。この場合融着は殆ど
非接触的に行われ(定着を行う間シートと接触するロー
ラも板も実質的に使用しないことを意味する)、シート
の両側において高温空気をコントロールしながら対称的
に送る。随時この高温空気の流量および温度を許容範囲
内に調節しなければならない。
【0125】このような融着法は種々の機構で実施し得
るシートを動かす工程を含んでいる。シートを下向きの
垂直な経路に沿って動かす場合のような重力、ベルト、
画像のない縁の所で把持するクランプ機構、または他の
移送装置はシートの定着方向を維持する装置、およびシ
ートの縁との接触を維持する装置等を含んでいる。
【0126】このような融着法は、種々に機構で実施し
得る方法で高温空気を対称的に供給することにより、該
シートを動かしている間に同時にシートを加熱する工程
を含んでいる。例えばシートが通る経路の上においてシ
ートの両側に配置された2個の孔の開いた板の組によっ
て行うことができる。(例えば図2参照)。
【0127】このような高温空気は二つの異った機能を
充たしている: (i) シートの非接触的な運動を助ける空気クッショ
ン機能。
【0128】(ii) シートの両側を対称的に均一に
加熱することによる融着機能。
【0129】要約すれば、樹脂状の粉末によるカラー画
像の両面または表側と裏側の複写を支持材料に1回パス
で定着する方法の他の好適な具体化例は、(i) 融着
ステーションを通る予め定められた経路を通して該シー
トを動かし、(ii) 該融着ステーションにおいて該
シートの両側に高温空気を供給する同時に行われる工程
を含み、この際該融着ステーションは実質的に同一の操
作特性をもった加熱源を含み、該空気の供給は、該高温
空気を実質的に等しい温度に加熱し、該高温の空気を該
シートの両側に実質的に等しい流量で当てることによっ
て該シートの両側における対称的な定着操作が得られる
ことを特徴としている。この具体化例はまた、厳密な意
味においては別々のシートではなく、ウエッブの形をし
た受像用支持材料にも適用できることを付け加えてお
く。
【0130】本発明の範囲を逸脱することなく上記説明
に基づいて種々の変形を行い得ることは当業界の専門家
には明白であろう。
【0131】これらの変形の中で、トナー画像を転写す
る前に供給スタック(図1には示されていない)から供
給されるシートに随時乾燥操作を施し、例えば60%以
下の十分に低い水分含量をもつようにすることができ
る。
【0132】本発明によって提供される他の変形法にお
いては、融着工程の前において、或いは転写工程または
現像工程の前においてでも、白紙のシートに対して行わ
れる予熱工程を含んでいる。このような予熱によって装
置の建造コストは増加するが装置の操作コストは減少す
る効果、定着工程における定着エネルギーが減少するか
らシートの水分の変化は減少し、紙詰まりが起こる割合
も減少する効果等が得られる。
【0133】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。
【0134】1.ニップを有する加圧ローラの対を含
み、各ローラ(1,11)は同時に該支持材料の片側と
接触し、各ローラが、そのニップの所で該支持材料の片
側の上にあるトナー画像(8、18)と接触する弾力性
をもった被覆材(2、12)と、該ローラの弾力性をも
った被覆材を加熱する加熱装置(4、14)とを有す
る、多層のトナー画像(8、18)を支持材料のシート
(9)の上に定着する融着ステーション(25)におい
て、該ローラは実質的に等しい外径(D1、D2)を有
し、第1のローラ(1)の弾力性をもった被覆材(2)
の厚さ(t1)は第2のローラ(2)の弾力性をもった
被覆材(12)の厚さ(t2)に実質的に等しい融着ス
テーション。
【0135】2.2個のローラの各々の外径(D1、D
2)の比は0.9〜1.1、好ましくは0.95〜1.
05の範囲にある請求項1記載の融着ステーション。
【0136】3.該弾力性をもった被覆材(2、12)
は1.5mmより、好ましくは2.5mmより厚い厚さ
をもっている請求項1記載の融着ステーション。
【0137】4.該ニップの長さは3mmより、好まし
くは5mmより、さらに好ましくは7mmよりも長い請
求項1〜3記載の融着ステーション。
【0138】5.各加熱装置は各ローラの弾力性をもっ
た被覆材を実質的に等しい温度に維持し、該ローラの間
の温度のずれは20Kより、好ましくは5Kより小さい
ようにする個別的なパワー制御装置をもっている請求項
1〜4記載の融着ステーション。
【0139】6.該ローラの各々は剥離剤付与器(5、
15)に連結されている請求項1〜5記載の融着ステー
ション。
【0140】7.該ローラの各々は洗浄装置(6、1
6)に連結されている請求項1〜6記載の融着ステーシ
ョン。
【0141】8.各ローラの弾力性をもった被覆材は融
着ステーションを通るシートと同期した周辺速度で前進
するように配置されている請求項1〜7記載の融着ステ
ーション。
【0142】9.ローラと接触している少なくとも一つ
の装置は、融着ステーションを通るシートと同期した周
辺速度を有し、相互の速度のずれは好ましくは10%よ
り、さらに好ましくは2%より少ない請求項1〜8記載
の融着ステーション。
【0143】10.融着ステーションを通る予め定めら
れた経路を通って支持材料のシートを動かす装置、およ
び該シートの両側に高温空気を供給する装置を有する支
持材料のシートの上の多層のトナー画像を定着する定着
ステーションにおいて、該高温空気は実質的に同一の操
作特性を有する加熱源により加熱され、該高温空気は該
シートの両側に実質的に等しい流量で当てられ、高温空
気の該流れは実質的に等しい温度に加熱される融着ステ
ーション。
【0144】11.該多層のトナー画像(8、18)は
乾式トナー粒子をもっている請求項1〜10記載の融着
ステーション。
【0145】12.トナー転写ステーションと該融着ス
テーションの入口との間の経路に沿って該シートを動か
すように配置され、該経路は実質的に直線状である請求
項1〜11記載の融着ステーション。
【0146】13.請求項1〜12記載の融着ステーシ
ョンを使用してシートの両側にトナー画像を有する両面
複写を定着する方法。
【0147】14.(i) 融着ステーションを通る予
め定められた経路を通り支持材料のシートを動かし、
(ii) 該シートの両側に高温空気を供給する工程を
含む支持材料のシートに対しトナー画像の両面複写を定
着する方法において、該高温空気は実質的に同一の操作
特性を有する加熱源により加熱され、該高温空気は該シ
ートの両側に実質的に等しい流量で当てられ、高温空気
の該流れは実質的に等しい温度に加熱される方法。
【0148】15.該トナー画像は分離されたカラー画
像が重ね合わされた多色の画像である請求項13または
14記載の方法。
【0149】16.予熱、好ましくはシートの両側に対
称的に作用する予熱を行う工程をさらに含む請求項13
〜15記載の方法。
【0150】17.請求項1〜12記載の融着ステーシ
ョンを使用し、シートの片側にトナー画像を有する片面
複写を一回パスで定着する方法。
【0151】18.請求項1〜12記載の融着ステーシ
ョンを使用し電子写真装置において二重の片面複写を定
着する方法において、(i) 一つの印刷サイクルに対
し、2枚の受像シートを使用し、これを裏側を合わせて
該装置を通る共通の経路に沿って移送し、(ii) 受
像シートの片側に一つのトナー画像を、他のシートの反
対側にまた一つのトナー画像をつくり、この間両方のシ
ートを該装置を通して同時に動かして二つの両面印刷物
をつくり、(iii) 両方のシートにトナー画像を定
着させる工程から成ることを特徴とする方法。
【0152】19.黒色に対する最大光学密度を得るた
めに沈積させるトナー粒子の量TMは式 TM ≦ 0.8 × dv50 × ρ [1] 但し式中TMはmg/cm2単位で表され、dv50はcm
単位で表されたトナー粒子の平均容積直径であり、ρは
g/cm3単位で表されたトナー粒子の嵩密度である、
に従い、黄色、マゼンタおよびシアンの各単色に対し最
大光学密度を得るために沈積させるトナー粒子の量TM
は式 TM ≦ 0.8 × dv50 × ρ [1] 但し式中TMはmg/cm2単位で表され、dv50はcm
単位で表されたトナー粒子の平均容積直径であり、ρは
g/cm3単位で表されたトナー粒子の嵩密度である、
に従う請求項15〜18記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧ローラの対を含む本発明の融着ステーショ
ンの模式図。
【図2】高温空気流を含む本発明の他の融着ステーショ
ンの模式図。
【符号の説明】 1、11 ローラ 2、12 弾力性をもった被覆材 3、13 熱伝導性の芯 4、14 加熱源 5、15 剥離剤付与器(オイル付与器) 6、16 洗滌装置 7、17 経路 8、18 トナー材料 9 シート 25 融着ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セルジユ・タベルニエ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 リユク・バン・アケン ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 リユク・バン・ゲテム ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニップを有する加圧ローラの対を含み、
    各ローラは同時に該支持材料の片側と接触し、 各ローラが、そのニップの所で該支持材料の片側の上に
    あるトナー画像と接触する弾力性をもった被覆材と、該
    ローラの弾力性をもった被覆材を加熱する加熱装置とを
    有する、多層のトナー画像を支持材料のシートの上に定
    着する融着ステーションにおいて、 該ローラは実質的に等しい外径を有し、第1のローラの
    弾力性をもった被覆材の厚さは第2のローラの弾力性を
    もった被覆材の厚さに実質的に等しいことを特徴とする
    融着ステーション。
  2. 【請求項2】 融着ステーションを通る予め定められた
    経路を通って支持材料のシートを動かす装置、および該
    シートの両側に高温空気を供給する装置を有する支持材
    料のシートの上の多層のトナー画像を定着する定着ステ
    ーションにおいて、該高温空気は実質的に同一の操作特
    性を有する加熱源により加熱され、該高温空気は該シー
    トの両側に実質的に等しい流量で当てられ、高温空気の
    該流れは実質的に等しい温度に加熱されることを特徴と
    する融着ステーション。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の融着ステーショ
    ンを使用することを特徴とするシートの両側にトナー画
    像を有する両面複写を定着する方法。
  4. 【請求項4】 (i) 融着ステーションを通る予め定
    められた経路を通り支持材料のシートを動かし、 (ii) 該シートの両側に高温空気を供給する工程を
    含む支持材料のシートに対しトナー画像の両面複写を定
    着する方法において、該高温空気は実質的に同一の操作
    特性を有する加熱源により加熱され、該高温空気は該シ
    ートの両側に実質的に等しい流量で当てられ、高温空気
    の該流れは実質的に等しい温度に加熱されることを特徴
    とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2の融着ステーションを使
    用し、シートの片側にトナー画像を有する片面複写を一
    回パスで定着する方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2の融着ステーションを使
    用し電子写真装置において二重の片面複写を定着する方
    法において、 (i) 一つの印刷サイクルに対し、2枚の受像シート
    を使用し、これを裏側を合わせて該装置を通る共通の経
    路に沿って移送し、 (ii) 受像シートの片側に一つのトナー画像を、他
    のシートの反対側にまた一つのトナー画像をつくり、こ
    の間両方のシートを該装置を通して同時に動かして二つ
    の両面印刷物をつくり、 (iii) 両方のシートにトナー画像を定着させる工
    程から成ることを特徴とする方法。
JP10076451A 1997-03-14 1998-03-11 シート供給型多層両面複写の1回パスによる融着 Pending JPH10254282A (ja)

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