JP2003005548A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003005548A
JP2003005548A JP2001188715A JP2001188715A JP2003005548A JP 2003005548 A JP2003005548 A JP 2003005548A JP 2001188715 A JP2001188715 A JP 2001188715A JP 2001188715 A JP2001188715 A JP 2001188715A JP 2003005548 A JP2003005548 A JP 2003005548A
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Kiyonari Ogawa
研也 小川
Motoi Kato
基 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一なグロスと高い定着性を有する高品位な
画像が得られるオンデマンド方式の定着装置の提供、ま
た、転写材が定着装置内に停滞することが起こったとし
ても、異常昇温・発煙・発火等の安全性の高い定着装置
の提供。 【解決手段】 転写材と等速に回動可能で且つ内部に発
熱体を備えた加熱部材と、該加熱部材を加圧する加圧部
材とを有する転写材上のトナー像を加圧領域で加熱溶融
して定着させる定着装置において、上記加熱部材は、少
なくともトナーの吸収波長の一部を透過する耐熱部材で
形成されている定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置に用
いられるトナー像を転写材上に固着させるための定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の外部装置の出力手段や
複写機としては、従来より、図8に例示したような電子
写真法を用いた画像形成装置が提案されている。通常ド
ラム状とされる潜像担持体としての電子写真感光体10
0(以下、感光体ドラムとする)は、先ず、一次帯電器
117にて一様に帯電される。次に、外部装置より入力
された画像情報に対応して露光装置123から感光体ド
ラム100上に光照射が行われ、感光体ドラム100上
に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置1
40において、1次帯電器117の印加電圧と同極性の
摩擦帯電極性を有する現像剤Tによって反転現像され、
可視像、即ち、トナー像とされる。このトナー像は、転
写帯電器114にて転写材Pに転写される。次に、転写
材Pは、感光体ドラム100より分離され、続いて定着
装置126に搬送されて、ここで転写材P上に固着され
て永久像となる。一方、転写帯電器114で転写されず
に残った感光体ドラム100上の現像剤Tは、クリーニ
ング装置116にて除去され、感光体ドラム100は次
の画像形成プロセスに供される。
【0003】ここで、図8中の定着装置126につい
て、図9に沿って詳しく説明する。図9は、従来より用
いられている加熱ローラ方式の定着装置の代表的な構成
例である。図中の127は加熱ローラであり、例えば、
内部に非回転のハロゲンヒータが内包された回動可能な
アルミニウム製の円筒管からなるスリーブ上に、LTV
やHTV等のシリコーンゴム層、更に、その表面にPT
FEやPFAのフッ素樹脂層が離型層として設けられた
構造をしている。上記において、シリコーンゴム層は、
例えば、アルミスリーブ上に0.1〜10mmの厚みで
形成されるが、かかるシリコーンゴム層が加熱ローラ表
面が転写材上のトナー像の凹凸に対応して変形すること
で、トナーを均一に溶融することが可能となる。即ち、
加熱ローラの構造中にシリコーンゴム層を適当な厚さで
形成することは、トナー像の定着性の向上と、定着画像
のグロスの均一性向上に寄与する。
【0004】又、離型層は、上記のシリコーンゴム層上
に、例えば、10〜100μmの厚みで形成され、トナ
ーの加熱ローラ表面への付着(所謂、オフセット)の発
生を抑制する。更に、この離型層中には、カーボンブラ
ック等の導電性粒子が分散されており、加熱ローラを低
電位に保っている。このため、加熱ローラが回転するこ
とに伴い発生する摩擦帯電電位によって、帯電粒子であ
るトナーがローラに付着する、所謂静電オフセットの発
生が有効に防止されている。又、上記のような構成を有
する加熱ローラの表面温度は、図9に示したサーミスタ
128により検知され、図示されていない電源回路を加
熱ローラ127の温度に合わせてオン・オフすること
で、所望する設定温度(150〜200℃)に制御され
ている。
【0005】図9中の129は加圧ローラであり、例え
ば、回動可能な芯金上にシリコーンゴム層を形成し、更
に、その表面にPTFE、PFA等のフッ素樹脂層が設
けられたものが用いられている。加圧ローラは、先に説
明した加熱ローラに対して総荷重5〜100kgで押圧
されて、加熱ローラとの間に加圧領域である定着ニップ
を形成する。転写材P上に転写されたトナー像は、上記
定着ニップに搬送されると、加圧と共に加熱されて溶融
して転写材上に固着される。
【0006】上記で説明したような熱ローラ方式の定着
装置は、簡単な構成で、しかも高速化も可能であること
から長年にわたり使用されてきたが、加熱ローラと加圧
ローラの熱容量が大きいため、画像形成時以外にも通電
してローラを予熱しておく必要があり、消費電力が大き
く、又、所謂ウェイトタイムが長く、近年の省エネ或い
は更なる効率化といった要請には不向きな点があった。
【0007】これに対して近年、スタンバイ時に定着装
置に予熱を持たせる必要がないオンデマンド方式(通常
はヒータに電流を流さず、例えば、画像形成時にのみヒ
ータをオンにするリアルタイム方式)の定着装置が実用
化されている。例えば、定着器の熱容量を小さくするた
めに、20〜100μm厚の薄いシームレスフィルムを
用い、該フィルムの背面からセラミックヒータ等によっ
て加熱するタイプのオンデマンド方式のものが知られて
いる。図10に示した実用化されているオンデマンド方
式の定着装置を参照して説明すると、かかる装置では、
上記のようなシームレスフィルム130を定着ガイド1
31にて回動可能に支持し、セラミックヒータ132に
よって上記シームレスフィルム130を介してトナーを
溶融加熱する。
【0008】しかしながら、このようなオンデマンド方
式でも、従来と同様に、シームレスフィルム130と加
圧ローラ129の表面には、PFAやPTFE等のフッ
素樹脂層が形成されて、かかるフッ素樹脂層(離型層)
によってフィルム離型性を具備させると共に、離型層中
にカーボンブラック等の導電性粒子を分散させることで
電気抵抗を調節してフィルムの表面電位上昇を抑え、静
電オフセットの発生を抑制している。
【0009】上記したようなヒータからの熱をローラや
フィルムの熱伝導により伝え、トナーや紙を加熱して定
着する方式以外のオンデマンド方式の定着方法として
は、フラッシュ定着方式がある。これはキセノンを封入
したランプに、十数kVの高電圧をかけてアーク放電を
発生させ、放電に伴って発生する輻射光によってトナー
を瞬時に溶融せしめてトナー像を転写材上に定着させる
ものである。この方式によれば、ローラやフィルムの熱
伝導を用いることなく直接トナーを溶融できるため、ロ
ーラ等の加熱部材を予め加熱しておく必要がなく、ウェ
イトアップ時間なしにトナー像を転写材に定着すること
が可能である。又、非接触でトナーを溶融し定着するた
め、ローラ等にトナーがオフセットすることなくトナー
画像が定着する。
【0010】以上説明したように、上述した従来のオン
デマンド方式の定着装置によれば、定着器の熱容量を小
さくすることでウェイトアップに要する時間を大幅に短
縮できるので、非画像形成時には定着器を予熱しておく
必要がなく、例えば、プリント信号を受け取るまでヒー
タに通電しなくて済み、大幅な消費電力の低減を図るこ
とが可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のオンデマンド方式の定着装置では、定着ニップ
を通過する間にトナー像の転写材上への固着に要する熱
量がフィルム中を伝熱していく必要があり、使用する定
着フィルムは、できるだけ薄く、且つ熱伝導率を高く設
定する必要がある。これに対し、先ず、フィルムにシワ
を生じさせることなく安定に駆動させるには、フィルム
を薄肉化できる限界がある。その一方で、熱伝導性を向
上させるためには、フィルム材料に伝熱粒子を分散させ
て熱伝導率を向上させる方法が有効であるが、伝熱粒子
を分散させると、特に薄肉フィルムの場合には強度が低
下し、フィルムの耐久性の低下を生じるため、オンデマ
ンド方式における定着装置の高速化は困難なものがあっ
た。
【0012】更に、前記した従来知られているオンデマ
ンド方式の定着装置の場合はいずれも、熱容量を小さく
し、しかも熱伝導率を高くするための弾性層をフィルム
上に設けることが困難であった。これに対し、加熱ロー
ラに弾性層が存在していないと、先述したように、トナ
ー像の凹凸に倣ってトナーを均一に溶融することが困難
となるため、定着性の不均一や、ベタ画像におけるグロ
スムラ、或いはOHPシートの透過性低下を招くため、
高画質画像を得る目的からは好ましくない。
【0013】一方、接触加熱部材を用いないフラッシュ
定着装置は、均一な定着性と画像をウェイトアップ時間
なしに得ることができるという利点があるが、転写材上
のトナー像を加圧することなしに輻射加熱して定着する
ため、比較的大きなエネルギーが必要とされ、装置の大
型化を招いている。更に、フラッシュ定着方式では加圧
することが行われないため、画像のグロスを向上させる
ことも困難であり、カラー画像におけるピクトリアル
(写真調)な定着画像を得ることは難しかった。
【0014】従って、本発明の目的は、均一なグロスと
高い定着性を有する高品位な画像が得られるオンデマン
ド方式の定着装置を提供することにある。又、本発明の
目的は、トナーの定着性を促進し、高効率な定着が可能
となると共に、定着画像のグロスコントロールすること
もできる定着装置を提供することにある。又、本発明の
目的は、トナーと紙を高効率で加熱することが可能な経
済性に優れる定着装置を提供することにある。又、本発
明の目的は、転写材上のトナーが加熱部材に付着するこ
とのない定着装置を提供することにある。又、本発明の
目的は、トナー像表面の凹凸が顕著なカラー画像の形成
等の場合においても、トナー像が均一に加圧され、より
一層の定着性の向上と、グロスの均一性に基づく高画質
化を達成できる定着装置を提供することにある。又、本
発明の目的は、加熱部材と加圧部材とが摺擦することに
よって発生する摩擦帯電電圧が良好に除電され、静電的
にトナーが加熱部材へと付着することを有効に防止した
定着装置を提供することにある。又、本発明の目的は、
転写材が定着装置内に停滞することが起こったとして
も、異常昇温・発煙・発火等の危険性のない定着装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明に係わる第1の発
明は、転写材と等速に回動可能で且つ内部に発熱体を備
えた加熱部材と、該加熱部材を加圧する加圧部材とを有
し、転写材上のトナー像を加圧領域で加熱溶融して定着
させる定着装置において、上記加熱部材は、少なくとも
トナーの吸収波長の一部を透過する耐熱部材で形成され
ていることを特徴とする定着装置である。上記のトナー
を加圧しながら輻射光によって直接加熱する構成をとる
ことで、トナーの定着性が促進され、高効率な定着が可
能となると共に、トナーを加圧することによって定着画
像のグロスコントロールが可能となる。
【0016】本発明に係わる第2の発明は、上記におけ
る発熱体が、赤外領域に輻射光を有する光源である形態
のものであり、かかる形態によれば、トナーと紙を高効
率に加熱することが可能である。本発明に係わる第3の
発明は、前記における加熱部材が、反射鏡を有し、該反
射鏡によって発熱体からの輻射が加圧領域に集中して照
射されるように構成されている形態のものであり、かか
る形態によれば、光源から発生される輻射光を加圧状態
にあるトナーに効率よく照射することができ、トナーを
より効果的に加熱することが可能となる。本発明に係わ
る第4の発明は、前記における耐熱部材が、少なくとも
ポリイミド樹脂層を有する形態のものであり、かかる形
態によれば、ポリイミド樹脂は優れた耐熱性・摺動性・
機械的強度を有し、これに加えて赤外領域の輻射光を透
過するため、良好な定着特性の達成に寄与できる。
【0017】本発明に係わる第5の発明は、前記におけ
る耐熱部材が表面層を有し、該表面層がフッ素系樹脂か
らなる離型層を有する形態のものであり、かかる形態に
よれば、転写材上のトナーが加熱部材に付着し、輻射光
の透過性が低下することが有効に防止される。本発明に
係わる第6の発明は、前記における耐熱部材が、少なく
ともシリコーン系のゴム層を有する形態のものであり、
かかる形態によれば、シリコーンゴムは輻射光を良好に
透過するため、上記に挙げた定着装置の特性を損なうこ
となく、シリコーンゴム層を設けることで、トナー像表
面の凹凸が顕著なカラー画像等の形成の場合において
も、トナー像を均一に加圧し、より一層の定着性の向上
と、グロスの均一性に基づく高画質化が達成される。
【0018】本発明に係わる第7の発明は、前記におけ
る耐熱部材中に透明な導電性粒子が分散されている形態
のものであり、かかる形態によれば、加熱部材と加圧部
材とが摺擦することによって発生する摩擦帯電電圧を有
効に除電でき、静電的にトナーが加熱部材へ付着するこ
とが防止される。本発明に係わる第8の発明は、前記に
おける加熱部材が、輻射光を発生する光源である発熱体
と、フィルムと、該フィルムの案内部材とで構成されて
いる形態のものであり、かかる形態によれば、従来のフ
イルム定着方式のものと比べて加熱領域を拡大でき、輻
射光のエネルギー密度を低減できるので、通紙不良もし
くはジャムによって転写材が定着装置内に停滞した場合
における異常昇温・発煙・発火といった危険性が有効に
防止される。
【0019】
【実施例】以下に、好ましい実施例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。 <実施例1>図1に、本実施例の定着装置の模式断面図
を示したが、本実施例の定着装置では、内部にハロゲン
ランプを具備した耐熱ガラス製の加熱ローラ3を用い
る。そして、かかる加熱ローラ3を用い、転写材P上の
トナー像Tを、加圧ローラ4で加圧しながら加熱ローラ
3によって輻射加熱して転写材P上に定着させる。上記
本実施例の定着装置によれば、オンデマンドな定着方式
でありながら、高画質の画像が得られる。
【0020】図1中の1は輻射光源であるところのハロ
ゲンランプであり、図示されていない定着電源により4
00Wの電圧が供給される。定着電源は、転写材Pが定
着ニップに搬入されるタイミングに合わせてハロゲンラ
ンプに通電するように構成されており、通電されると、
加圧領域において転写材上のトナーが輻射加熱されて、
転写材P上に固着される。本実施例においては、図1に
示したように、上記ハロゲンランプ1の周囲に、厚さ
0.5mmで表面を鏡面化処理されたアルミニウム製の
反射鏡2が配設されており、その開口部から輻射光が加
熱ローラ3と加圧ローラ4のニップ部に集中して照射さ
れるよう構成されている。
【0021】図1の加熱ローラ3は、直径30mmの耐
熱ガラス(パイレックス(登録商標))管によって形成
されている。更に具体的には、本実施例で使用する加熱
ローラ3は、厚さ3mmの耐熱ガラス管の表面が、厚さ
20μmでフッ素系樹脂であるところのパーフルオロア
ルコキシエチレン共重合体(PFA)によって被覆され
て、離型層が設けられている。該離型層によってトナー
が加熱ローラ3表面に付着するのを抑制している。又、
離型層中には、透明導電材料であるところの酸化錫粒子
が導電性を持たせるために分散されており、離型層の抵
抗を適宜なものに調節している。ここで、離型層の抵抗
は、106〜1014Ω/cmの範囲とすることが好まし
い。即ち、抵抗が106Ω/cm以下では転写材P上の
転写電荷がリークしてしまい、トナー定着画像の劣化を
生じる傾向がある。一方、抵抗が1014Ω/cm以上で
あると、加圧ローラ4との摺擦に伴って摩擦帯電電圧が
上昇して、転写材P上にトナー像を引き付けて静電オフ
セットを生じる傾向がある。本実施例においては、離型
層の抵抗を107Ω/cmとした。
【0022】上記において、離型層中に分散させる導電
性粒子としては、加熱ローラ3の形成材料と同様に、ハ
ロゲンランプ1の輻射光量を減衰させずにトナーの吸収
波長を透過する材料であればより好ましく、本実施例に
おいては、上記特性を有する酸化錫粒子を用いた。しか
し、本発明はこれに限定されず、この他に、例えば、酸
化チタンや酸化アンチモン等を用いることができる。
又、本発明において使用する導電性粒子の粒径は、輻射
光の散乱を抑えるためにトナーの吸収波長以下であるこ
とが好ましい。より具体的には、その重量平均粒径が
0.3μm以下のものを用いることが好ましい。本実施
例においては、重量平均粒径が0.1μmの酸化錫微粒
子を使用した。
【0023】本実施例の定着装置では、図1に示したよ
うに、上記した構成の加熱ローラ3に組み合わせて、下
記の加圧ローラ4を用いた。本実施例で使用した加圧ロ
ーラ4は、その直径が30mmであり、芯金5の上に厚
さ4mmのLTVシリコーンゴム層が形成され、該LT
Vシリコーン層の上に、更に厚さ20μmのPFAから
なる離型層が形成されてなる。該離型層によって、トナ
ー汚染が有効に防止される。
【0024】ここで、上記した本実施例の定着装置を用
いてトナー像を定着させたが、この際に使用したトナー
Tについて説明する。本実施例で使用したトナーは、下
記の方法によって製造したものである。先ず、樹脂、低
軟化点物質からなる離型剤、着色剤及び荷電制御剤等か
らなる材料を、加圧ニーダーやエクストルーダー又はメ
ディア分散機を用い均一に分散せしめた後、機械的又は
ジェット気流下でターゲットに衝突させ、所望のトナー
粒径に微粉砕化し、更に分級工程を経て粒度分布をシャ
ープ化せしめトナー化する、所謂、粉砕方法によりトナ
ーを製造した。本実施例で用いたトナーは、上記のよう
な製造方法で得られた重量平均粒径7μmのネガ帯電性
黒色トナーである。かかるトナーは、着色剤としてカー
ボンブラックを用いており、これによって加熱ローラ3
のハロゲンランプ1から照射される可視から赤外領域の
輻射光が効率よく吸収されるため、高い定着性を示す。
【0025】次に、本実施例において使用した各部材の
分光特性について説明する。本実施例では、トナーTに
対する輻射吸収波長の光をハロゲンランプ1により発生
させ、加熱ローラ3の各部材を透過せしめた後、定着ニ
ップにてトナーTを輻射加熱した。図2は、本実施例に
おいて使用した各部材の吸収若しくは透過スペクトルを
示したものである。図2中、トナー(T)及び転写材で
ある紙(P)については加熱するための吸収スペクトル
を示している。又、ハロゲンランプ(H)については輻
射光の分光特性を示し、加熱ローラ(G)については透
過光の分光特性を示している。
【0026】図2に示したように、本実施例において使
用する被加熱部材である黒色トナーTは赤外領域の光を
95%以上の効率で吸収しており、一方、転写材である
ところの紙Pは、近赤外領域において20%以下の輻射
吸収効率を有する。又、ハロゲンランプHは、トナーT
における吸収効率が高い赤外領域の光を放射する。又、
図2中のGは、本実施例で用いた加熱ローラの形成材料
である耐熱ガラスの透過スペクトルであるが、図2に示
したように、トナーの吸収波長であり、且つハロゲンラ
ンプの放射波長でもある1.5μm近傍で、90%以上
という高い透過性を示す。以上の結果、本実施例では、
加熱ローラの形成材料にこのような耐熱ガラスを用いる
ことで、ハロゲンランプHからの輻射光をロスなく効果
的にトナーTに吸収せしめることができ、この結果、良
好な定着性が達成されたものと考えられる。
【0027】更に、本実施例で使用した波長1.5μm
近傍という赤外領域の輻射光によれば、トナーTには効
果的に吸収されるものの、紙Pには20%以下という低
効率で吸収されるため、紙の昇温を抑えることができる
ので、紙シワやカール等の紙水分蒸発に伴う諸問題も改
善される。又、紙Pにて一度反射された輻射光は反射鏡
2によって多重反射されるので、トナーの加熱効率の向
上に寄与できる。以上の結果、本実施例の定着装置によ
れば、画像部のトナーTが集中的に加熱される一方で、
紙Pに奪われる熱量を減らすことができるので、低消費
電力でありながら、従来の定着装置の場合と同等の定着
性が得られる。
【0028】更に、従来のフラッシュ定着方式等の輻射
を用いた非接触定着方式の定着装置では、トナーTから
なる層(トナー像部)を加圧することができず、トナー
層中に空隙が残った状態で加熱溶融が行われる為、トナ
ー層が低熱伝導率となり、良好なトナー像の定着性を得
ることが難しく、それに連れて輻射光源に要する電力も
増加していた。これに対して、前述した構成を有する本
実施例における定着装置によれば、トナー層を約0.5
kgf/cm2で加圧し、トナー層の空隙率を低下させ
た状態で定着が行われるので、トナー粒子間の熱伝導を
高めることができ、少ない消費電力でも十分な定着性の
確保が可能となる。図3を参照しながら、以下に詳述す
る。
【0029】先ず、定着に供される実際のトナー層は、
図3(a)に示したように、最密に充填されることなく
トナー間にかなりの空隙を有した状態で転写紙P上に存
在している。ここで、トナー像の定着においては、転写
材P上に2〜3層存在するトナー層Tの表層近辺のみが
直接加熱され、残りのトナー層については熱伝導によっ
てトナー粒子間に加熱が行われる。加圧することなく輻
射光のみを用いてトナー像を転写材P上に固着させる従
来のフラッシュ定着方式では、図3(a)に示したよう
に、トナー間にかなりの空隙を有した状態で定着装置に
搬入されるので、トナー層全体が充分に加熱されないこ
とが生じる。これに対し、本実施例の定着装置では、図
3(b)に示したように加熱ローラ3と加圧ローラ4と
の間でトナー層が約25%に圧縮され、これによってト
ナー層の空隙率を下げることができるので、トナー層T
の比熱が低下し(熱伝導を良化)、従来のフラッシュ定
着方式の場合に比べて低電力でも良好な定着性を得るこ
とが可能となる。
【0030】一方、従来の熱ローラ方式では、図3
(b)の状態でトナー層を加熱溶融して定着が行われる
が、トナー層表面が加熱ローラ3と接触していないと熱
伝導によりトナー表面が溶融せずに、ベタ画像における
グロスムラを引き起こす。これに対し本実施例によれ
ば、輻射光によってトナー表面が均一に溶融されるた
め、均一なグロスによる高画質化の達成が可能となる。
【0031】以上説明した内部にハロゲンランプを具備
した耐熱ガラス製の加熱ローラであって、その表面に導
電処理された透明離型層を設けた本実施例の定着装置
は、転写材上のトナー像を加圧しながら輻射加熱するこ
とが可能であり、高速でもオンデマンドな定着装置とな
る。更に、かかる構成の定着装置を用いることで、オフ
セットとグロスムラのない高画質な定着画像が得られ
る。
【0032】<実施例2>前記したように、実施例1で
は加熱ローラを用いていたのに対し、本実施例では、フ
ィルムによる定着方式に本発明を応用する。かかる本実
施例では、フィルムを使用することで実施例1における
場合と比較して定着ニップを広げることが可能となり、
より良好な定着性が得られた。更に、本実施例の構成に
よれば、画像形成の高速化とジャム時の安全性の両立に
対応できる。本実施例の定着装置について、図4及び5
を参照しながら説明する。尚、基本的な構成は実施例1
と同様であるため、同一な部材については同一の記号が
付してある。
【0033】図4中の6は加熱フィルムであり、内部に
は発熱源であるところの800Wのハロゲンランプ1を
備える。該ハロゲンランプ1には、転写材Pが定着ニッ
プに進入するに伴って電力が供給され、約90%が赤外
領域の波長である出力光が輻射される。図4に示したよ
うに、ハロゲンランプ1の外周には反射鏡2がその開口
を定着ニップに向くように配備され、ハロゲンランプ1
からの輻射光が定着ニップ部に集光するように構成され
ている。加熱フィルム6は、シームレスフィルムからな
り、3本のテンションローラ7a、7b及び7cによっ
て支持されており、総圧10kgで加圧ローラ4に対し
て押圧される。テンションローラ7a、7b及び7c
は、厚さ1mmのアルミニウム製の直径6mmのローラ
として構成されている。これらのテンションローラ7
a、7b及び7cは回転可能であり、加圧ローラ4に対
して加熱フィルム6を介して従動するように構成されて
いる。
【0034】上記加熱フィルム6と対峙して配置される
加圧ローラ4は、厚さ4mmのシリコーンゴム層を芯金
5上に設けることで直径30mmに形成されており、図
示されていない駆動装置によって150mm/secで
駆動され、転写材Pを搬送すると共に、加熱フィルム6
も駆動している。
【0035】本実施例で使用した加熱フィルム6は、耐
熱・摺動性に優れた厚さ50μmのポリイミド樹脂基層
上に厚さ約10μmのPFA樹脂をコートして形成され
た離型層を有するシームレスフィルムである。実施例1
の場合と同様に、離型層中には透明導電性粒子である酸
化錫粒子が分散されて、表面の電気抵抗を1010Ω/c
mに制御されており、静電オフセットを防止している。
かかる構成の加熱フィルム6は、ハロゲンランプ1より
輻射される出力光の約85%を透過する。本実施例の定
着装置を用い、実施例1と同様のトナーを転写材上に固
着させたところ、良好な定着性と、ベタ画像における均
一なグロスを達成した画像が得られた。
【0036】更に、本実施例で使用したシームレスフィ
ルム6は、その周長が直径30mmのロールと同様であ
り、テンションローラ7a、7b及び7cを用いて図4
に示したように配置される。この際、該フィルムは可橈
性に富むため、定着ニップが14mmとなる。これは、
同じ直径の加熱ローラを用いた実施例1の場合と比べる
と、本実施例の定着装置の場合は、定着ニップを約2倍
程度拡げることができることを意味する。この結果、輻
射光を照射する面積が増え、輻射光のエネルギー密度を
低下させることができるので、例えジャム時に転写材が
定着ニップに停滞することが生じたとしても、昇温スピ
ードを低下することができ、これと共に発煙・発火の危
険性が低下する。
【0037】<実施例3>本実施例では、加熱部材とし
て弾性層を設けた透明フィルムを用いた。該フィルムに
は、加熱フィルムである厚さ50μmのポリイミド基層
上にLTVシリコーンゴムが厚さ200μmで形成さ
れ、更にその上に厚さ約20μmのPFA樹脂が被覆さ
れた、シリコーンゴム層及び離型層を有するシームレス
フィルムを用いた。
【0038】図5は、上記のような構成の本実施例の定
着装置を、カラー画像形成装置に適用した場合の断面図
である。図5において、8は感光体ドラムであり、直径
30mmであるアルミニウムシリンダの外周面に有機感
光体(OPC)を形成したものを用いた。その他、アモ
ルファスシリコン等の光導電体を塗布して形成したもの
を用いてもよい。本実施例で使用した感光体ドラム8
は、不図示の駆動手段によって図示されている矢印方向
に150mm/secで駆動され、又、帯電器9によっ
て表面が−700Vに一様に帯電される。
【0039】次に、露光装置10によって感光体ドラム
8上に、例えば、マゼンタの画像模様に従って露光さ
れ、画像部のみ表面電位を−150Vに低下せしめて静
電潜像が形成される。回転支持体12に支持された各現
像装置11a、11b、11c及び11dには、それぞ
れ、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック各色の現
像剤が収納されている。本実施例で使用した各色の現像
剤は、懸濁重合法によって合成された球形で、高い現像
効率及び転写効率を有する重量平均粒径が6μmのネガ
帯電性トナー粒子を有するものを用いた。
【0040】上記のようにして感光体ドラム8上に形成
されたマゼンタの画像模様の静電潜像は、図5に示した
ように、マゼンタ色の現像器11aが、感光体ドラム8
と対向するように300μmの間隙を以って配備され現
像領域で、DC−500Vに、AC2kVppを重畳した
現像バイアスによって現像され、マゼンタトナー像とし
て顕像化される。次に、顕像化された感光体ドラム8上
のマゼンタトナー像は、107Ωに導電処理されたPV
dF(ポリフッ化ビニリデン)からなる中間転写ドラム
13に、図示されていない転写電源から供給される+1
kVの転写バイアスを以って転写される。
【0041】上記のようにして直径15mmの中間転写
ドラム13上にA4サイズ1ページ分のマゼンタ画像が
転写されると、現像装置の回転支持体12が回転し、シ
アン色の現像器11bが感光体ドラム8と対向する位置
にくる。そして、上記した露光、潜像形成、現像及び転
写の工程が繰り返されてシアン画像が、先に転写された
マゼンタ画像の上に重ねて転写される。これと同様にし
て、イエロー及びブラックのトナー像の形成、及び該ト
ナー像の転写が行われて、中間転写ドラム13上に4色
の画像からなるフルカラートナー像が形成される。一
方、ピックアップローラ14は、最後に形成されたブラ
ックトナー像と同期して転写紙カセット15から転写紙
Pを転写ローラ20へと給紙する。転写ローラ20に+
2kVが印加されることによって、給紙された転写紙P
に、中間転写ドラム13上のフルカラートナー像が転写
される。このようにしてフルカラートナー像が転写され
た転写紙Pは、その後、不図示の搬送手段によって本実
施例の定着装置16へと搬入される。
【0042】上記のようにして定着装置16に搬送され
た転写材P上のフルカラートナー像は、定着装置16で
固着されて、カラー印刷物として機外に輩出されて排紙
トレイ19上に積載される。ここで、中間転写ドラム1
3上の転写残トナーは、帯電器18によってポジ極性に
帯電された後、感光体ドラム8上に回収され、その後、
感光体ドラム8上の転写残トナーと共にクリーニング装
置17によって清掃される。感光体ドラム8及び中間転
写ドラム13は、このようにしてクリーニングされて次
の画像形成に供される。
【0043】以上説明した構成のカラー画像形成装置に
おいて使用する本実施例の定着装置16は、図4に示し
た実施例2の定着装置と大略同様に構成されている。但
し、本実施例では、先に述べたように、加熱フィルム6
のポリイミド基層上にシリコーンゴム層が厚さ200μ
mで形成されたものを用いた。このため、下記に述べる
ように、本実施例の定着装置によれば、カラー画像にお
いて存在する厚いトナー層に対しても均一な加圧がなさ
れ、良好な画像が得られる。図6は、カラー画像の定着
状態を説明するための定着ニップ部の模式図である。
【0044】図6(a)は、実施例1及び2の、シリコ
ーンゴム層を有さないハードローラ或いはハードフィル
ムを用いた形態の定着装置を使用し、カラー画像を形成
する場合の定着ニップ部を模式的に示したものである。
図6(a)に示したように、トナー像中に多色トナー層
と単色トナー層とが混在していると、トナー層厚が異な
ってトナー像にかなりの凹凸が生じる。トナー像に凹凸
があると、従来の定着装置では、特に凹部となる単色ト
ナー層部分への加圧が十分になされずに、その部分の定
着不良やOHPにおける透過性不良を生じ易かった。し
かしながら、本実施例における弾性層を設けた加熱フィ
ルムを用いた場合には、図6(b)に示したように、ト
ナー層の凹凸に対応してフィルムが変形するので、単色
トナー層部分にも均一に加圧することが可能となり、ト
ナー層に凹凸のあるカラー像においても、転写材P上に
均一にトナーが固着し、良好な定着性と、OHPにおけ
る高い透過性を有する画像が得られる。
【0045】以上の本実施例においては、トナーとし
て、マゼンタ、シアン及びイエローといった赤外線吸収
量が少ないカラートナーを用いたため、光源1として
は、他の実施例の場合と異なり、可視光を多量に含むキ
セノンランプを使用した。更に、該キセノンランプから
の輻射が効率よくトナーに輻射されるようにするため
に、本実施例では、加熱フィルム6の基層である50μ
mのポリイミドのフィルムとして、無色透明のポリイミ
ド(ニトミッド、日東電工製)を用いた。
【0046】図7は、本実施例で使用したイエロー
(Y)、シアン(C)及びマゼンタ(M)の各色トナー
の吸収スペクトルとキセノンランプ(X)の放射特性、
及び、上記材料からなる加熱フィルム(F)の透過特性
である。図7に示されているように、500μmを中心
として放射するキセノンランプXの出力光のうちの約8
5%は、加熱フィルム(F)を透過している。この結
果、本実施例によれば、イエロー、シアン及びマゼン
タ、そして不図示のブラック(実施例1同様95%を吸
収)の各色トナー像が効率よく加熱され、固着されたト
ナー画像の定着性が向上したものと考えられる。
【0047】即ち、本実施例の定着装置によれば、加熱
部材として弾性層を設けた透明フィルムを用いること
で、表面に大きな凹凸を有する多色トナー層の場合に
も、画像定着時に均一な加圧がされ、輻射による加熱が
均一に行われる結果、良好な状態の定着画像が得られる
ことが確認できた。更に、イエロー、シアン、マゼンタ
及びブラックの各色トナーの吸収波長を放射する輻射光
源を発熱体として用い、該吸収波長を透過する加熱部材
を用いる構成の定着装置とすることで、フルカラー画像
形成時においても高品位な定着画像が得られるオンデマ
ンド方式の定着装置が実現されることが確認できた。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、均一なグロスと、高い定着性を有する高品位な画像
が得られるオンデマンド方式の定着装置が提供される。
本発明に係わる第1の発明によれば、トナーを加圧しな
がら輻射光によって直接加熱することで、トナーの定着
性を促進し、高効率な定着が可能となると共に、トナー
を加圧することによって定着画像のグロスコントロール
も可能な定着装置が提供される。
【0049】本発明に係わる第2の発明によれば、トナ
ーと紙とを高効率で加熱することが可能な、経済性に優
れる定着装置が提供される。本発明に係わる第3の発明
によれば、光源から発生される輻射光を加圧状態に有る
トナーに集中して照射し、効果的に熱に変換することが
可能な定着装置が提供される。本発明に係わる第4の発
明によれば、優れた耐熱性・摺動性・機械的強度に加え
て赤外領域の輻射光を透過する特性を有するポリイミド
樹脂を耐熱部材に使用することで、良好な定着特性を達
成した定着装置が提供される。
【0050】本発明に係わる第5の発明によれば、転写
材上のトナーが加熱部材に付着し、輻射光の透過性が低
下することを有効に防止された定着装置が提供される。
本発明に係わる第6の発明によれば、耐熱部材の材料と
して輻射光を良好に透過するシリコーン系のゴム層を設
けることによって、トナー像表面の凹凸が顕著なカラー
画像等の場合にも、トナー像を均一に加圧し、より一層
の定着性の向上と、グロスの均一性に基づく高画質化が
達成された定着装置が提供される。
【0051】本発明に係わる第7の発明によれば、透明
な導電性粒子を用いることで、加熱効率を損なうことな
く、加熱部材と加圧部材とが摺擦することによって発生
する摩擦帯電電圧が有効に除電され、静電的にトナーが
加熱部材へと付着することが防止される定着装置が提供
される。本発明に係わる第8の発明によれば、前記加熱
部材が輻射光源である発熱体と、フィルムと、フィルム
の案内部材とで構成することで、加圧領域を拡大し、輻
射光のエネルギー密度を低減し、ジャムによって転写材
が定着装置内に停滞したとしても、異常昇温・発煙・発
火の危険性のない定着装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の定着装置の概略断面図である。
【図2】実施例1の定着装置に関連する各部材の吸収・
透過スペクトル分布である。
【図3】実施例1の定着装置における定着ニップ部の模
式図である。
【図4】実施例2の定着装置の概略断面図である。
【図5】実施例3の定着装置を適用した画像形成装置の
概略断面図である。
【図6】実施例3の定着装置における定着ニップ部の模
式図である。
【図7】実施例3の定着装置に関連する各部材の吸収・
透過スペクトル分布である。
【図8】従来の加熱ローラ方式の定着装置を用いた電子
写真装置の概略断面図である。
【図9】従来の加熱ローラ方式のローラ定着装置の概略
断面図である。
【図10】従来のオンデマンド方式の定着装置の概略断
面図である。
【符号の説明】
1:ハロゲンランプ 2:反射鏡 3:加熱ローラ 4:加圧ローラ 5:芯金 6:加熱フィルム 7a、7b、7c:テンションローラ 8:感光体ドラム 9:帯電器 10:露光装置 11a、11b、11c、11d:現像装置 12:回転支持体 13:中間転写ドラム 14:ピックアップローラ 15:転写紙カセット 16:定着装置 17:クリーニング装置 18:帯電器 19:排紙トレイ 20:転写ローラ 100:感光体ドラム 114:転写帯電器 116:クリーニング装置 117:一次帯電器 123:露光装置 126:定着装置 127:加熱ローラ 130:シームレスフィルム 131:定着ガイド 132:セラミックヒータ 140:現像装置 T:トナー P:転写材、紙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材と等速に回動可能で且つ内部に発
    熱体を備えた加熱部材と、該加熱部材を加圧する加圧部
    材とを有し、転写材上のトナー像を加圧領域で加熱溶融
    して定着させる定着装置において、上記加熱部材は、少
    なくともトナーの吸収波長の一部を透過する耐熱部材で
    形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体が、赤外領域に輻射光を有す
    る光源である請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱部材は、反射鏡を有し、該反射
    鏡によって発熱体からの輻射が加圧領域に集中して照射
    されるように構成されている請求項1又は2に記載の定
    着装置。
  4. 【請求項4】 前記耐熱部材が、少なくともポリイミド
    樹脂層を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の定着
    装置。
  5. 【請求項5】 前記耐熱部材が表面層を有し、該表面層
    がフッ素系樹脂からなる離型層である請求項1〜4の何
    れか1項に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記耐熱部材が、少なくともシリコーン
    系のゴム層を有する請求項1〜5の何れか1項に記載の
    定着装置。
  7. 【請求項7】 前記耐熱部材中に透明な導電性粒子が分
    散されている請求項1〜6の何れか1項に記載の定着装
    置。
  8. 【請求項8】 前記加熱部材が、輻射光を発生する光源
    である発熱体と、フィルムと、該フィルムの案内部材と
    で構成されている請求項1〜7の何れか1項に記載の定
    着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003240A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、画像形成装置、および画像形成方法
JP2009115969A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Cited By (3)

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JP2008003240A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、画像形成装置、および画像形成方法
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