JP2000056597A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2000056597A
JP2000056597A JP22685298A JP22685298A JP2000056597A JP 2000056597 A JP2000056597 A JP 2000056597A JP 22685298 A JP22685298 A JP 22685298A JP 22685298 A JP22685298 A JP 22685298A JP 2000056597 A JP2000056597 A JP 2000056597A
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heat
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材のサイズや厚さに応じた、特にOHT
(オーバヘッドトランスペアレンシ)にも対応した、効
率的な瞬時加熱が可能な、また、トナー像の状態に応じ
て即応的な瞬時加熱が可能な定着装置及び画像形成装置
を提供すること。 【解決手段】 熱線定着用回転部材に熱線吸収層を設け
ると共に、熱線定着用回転部材の回動方向に直交して熱
線吸収層に熱線の照射走査を行う熱線照射手段を設け、
熱線吸収層の発熱により熱線定着用回転部材の加熱を行
うことを特徴とする定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等での定着装置及び画像形成装置に関し、特
に瞬時加熱が可能な定着装置及び画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、FAX等の画
像形成装置に用いられる定着装置として、技術的な完成
度が高く安定したものとして熱ローラ定着方式が、低速
機から高速機まで、モノクロ機からフルカラー機まで、
と幅広く採用されている。
【0003】しかしながら、従来の熱ローラ定着方式の
定着装置では、転写材やトナーを加熱する際に、熱容量
の大きな定着ローラを加熱する必要があるため省エネル
ギー効果が悪く、省エネ面で不利であり、また、プリン
ト時に定着装置を暖めるのに時間がかかりプリント時間
(ウォーミングアップタイム)が長くなってしまうとい
う問題がある。
【0004】これを解決するため転写材上のトナー像に
直接レーザ光や赤外線を走査照射し、瞬時加熱の可能な
定着方法を図ったものが特開昭53−27203号公
報、同59−95564〜95571号公報、同64−
81979号公報等により開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭53−27073号公報等の開示による、転写材上
のトナー像に直接熱線を照射してトナーを加熱定着する
方法では、転写材による反射、吸収(多くは反射)を受
けるので定着が一定してなされなかったり、転写材のサ
イズや厚さにより定着条件が変わるので定着が一定して
なされなかったり、ベタや孤立点等のトナー像の違いに
より定着条件が変わるので定着が一定してなされなかっ
たり、特に転写材としてOHT(オーバヘッドトランス
ペアレンシ)を用いた場合には転写材が透明であり定着
が困難であるという問題が生じる。
【0006】本発明は上記の問題点を解決し、転写材の
サイズや厚さに応じた、特にOHT(オーバヘッドトラ
ンスペアレンシ)にも対応した、効率的な瞬時加熱が可
能な、また、トナー像の状態に応じて即応的な瞬時加熱
が可能な定着装置及び画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回動する熱
線定着用回転部材の加熱と加圧とにより転写材上のトナ
ー像を前記転写材に固定する定着装置において、前記熱
線定着用回転部材に熱線吸収層を設けると共に、前記熱
線定着用回転部材の回動方向に直交して前記熱線吸収層
に熱線の照射走査を行う熱線照射手段を設け、前記熱線
吸収層の発熱により前記熱線定着用回転部材の加熱を行
うことを特徴とする定着装置によって達成される(第1
の発明)。
【0008】また、上記目的は、像形成体上に形成され
たトナー像を転写材の表面に転写する第1工程と、前記
像形成体上に形成されたトナー像を中間転写体を介して
前記転写材の裏面に転写する第2工程とにより、前記転
写材の表裏にトナー像を転写した後、前記転写材上の表
裏のトナー像を対となって回動する熱線定着用回転部材
の加熱と加圧とにより定着する画像形成装置において、
前記熱線定着用回転部材に熱線吸収層を設けると共に、
前記熱線定着用回転部材の回動方向に直交して前記熱線
吸収層に熱線の照射走査を行う熱線照射手段を前記転写
材の表面側に設け、表面側からの熱線照射により、前記
転写材の給送経路を横切って前記対となって回動する熱
線定着用回転部材を加熱することを特徴とする画像形成
装置によって達成される(第2の発明)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施形態の説明におい
て、転写域において像形成体に対向する側の転写材の面
(上側の面)を表面、転写材の他方の面すなわち中間転
写体に対向する側の転写材の面(下側の面)を裏面とい
い、転写材の表面に転写される画像を表面画像、転写材
の裏面に転写される画像を裏面画像という。
【0010】本発明にかかわる定着装置及びそれを用い
る画像形成装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび
各機構について、図1ないし図9を用いて説明する。図
1は、本発明にかかわる定着装置及びそれを用いる画像
形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面
構成図であり、図2は、図1の画像形成装置におけるト
ナー像形成状態を示す図であり、図2(A)は、像形成
体に形成した裏面画像を中間転写体上に転写するときの
トナー像形成状態を示す図であり、図2(B)は、中間
転写体上の裏面画像と同期して像形成体に表面画像を形
成するときのトナー像形成状態を示す図であり、図2
(C)は、転写材上への両面画像形成を示す図であり、
図3は、原稿画像読取手段の一例を示す図であり、図4
は、画像形成装置の制御回路ブロック図であり、図5
は、定着装置の構造を示す説明図であり、図6は、上下
の熱線定着用回転部材の熱線吸収層の濃度分布を示す図
であり、図7は、熱線照射手段による熱線照射の第1の
例を示す図であり、図8は、図7の第1の変形例を示す
図であり、図9は、図7の第2の変形例を示す図であ
る。
【0011】図3及び図4に示すように、原稿画像読取
手段としての原稿画像読取装置500は、読取装置本体
501、原稿PSを収納する原稿収納皿505、原稿送
出ローラ502、透明なプレート503、原稿搬送ロー
ラ504、原稿排出皿506及び透明なプレート503
を挟んで設けられ上下より原稿PSの原稿画像を読取る
ライン状の原稿画像読取センサPS1,PS2とによっ
て構成され、外部装置や以下に説明するカラー画像形成
装置に組込まれた信号線により制御部に接続される。
【0012】原稿送出ローラ502により送出された原
稿PSが透明なプレート503を通過する際に、透明な
プレート503を挟んで上下に設けられた原稿画像読取
センサPS1,PS2により、原稿PSが片面原稿か両
面原稿かの判別(片面、両面判別)と、原稿PSの画像
データの読取とが行われる。
【0013】本実施形態では上下1組のセンサにより片
面、両面判別と画像データ読取とを行っているが、画像
データの読取と片面、両面判別とにそれぞれ対応した複
数のセンサを設けてもよく、例えばそれぞれ対応した複
数のセンサを用い、片面、両面判別を行った後画像デー
タの読取りを行ってもよい。原稿画像読取センサPS1
或いはPS2により1束の原稿PSの画像データが読取
られ制御部を通してRAM内に記憶される。
【0014】上記により、両面画像と判別された場合、
図3にて示す原稿画像読取手段により原稿PSの画像デ
ータが読取られ、図4に示すROM内に格納された両面
画像形成プログラムP1が制御部を通してRAM内に読
込まれ制御部により両面画像形成プログラムP1が実行
され画像形成プロセスが行われる。
【0015】図1及び図2によれば、10は像形成体で
ある感光体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコ
ロトロン帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露
光光学系、13は各色毎の現像手段である現像器、14
aは中間転写体である中間転写ベルト、14cは第1及
び第2の転写手段である転写器、14gは第3の転写手
段である裏面転写器、14mは除電手段である除電器、
150は転写材帯電手段である紙帯電器、14hは転写
材分離手段である紙分離AC除電器、160は爪部材で
ある分離爪210と拍車部材である拍車162とを有す
る搬送部、169は進入ガイド部材である進入ガイド
板、17は定着装置であり、PS1は転写通過検知手段
であるフォトカプラ、310は熱線照射手段である熱線
照射部材である。
【0016】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a
−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層(光
導電層ともいう)を形成したものであり、導電層を接地
した状態で図1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0017】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12及
び各色毎の現像手段である現像器13は、これらを1組
として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)および黒色(K)の各色の画像形成プロセス用と
して4組設けられ、図1の矢印にて示す感光体ドラム1
0の回転方向に対して、Y,M,C,Kの順に配置され
る。
【0018】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。放電電極11aとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0019】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。それぞれの露光光学系12
は、ドラム軸と平行に主走査方向に配列された像露光光
の発光素子としてのLED(発光ダイオード)を複数個
アレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素子と
しての光集束性光伝送体(商品名:セルフォックレンズ
アレイ)12bと、不図示のレンズホルダとで構成され
る露光用ユニットであり、保持部材20に取付けられ
る。保持部材20には各色毎の露光光学系12の他に転
写同時露光器12d及び一様露光器12eが取付けら
れ、一体となって感光体ドラム10の透光性の基体内部
に収容される。各色毎の露光光学系12は、別体の画像
読み取り装置によって読み取られメモリに記憶された各
色の画像データに従って感光体ドラム10の感光層を裏
面から像露光し、感光体ドラム10上に静電潜像を形成
する。露光素子12aとしては、LEDの他、FL(蛍
光体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL
(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べ
たものを用いることも可能である。像露光光発光素子の
発光波長は、通常Y,M,Cのトナーに対して透過性の
高い780〜900nmの範囲のものが用いられるが、
本実施形態においては裏面から像露光を行う方式である
ため、カラートナーに対して透過性を十分に有しないこ
れより短い400〜780nmの波長でもよい。像露光
光の多くは感光層で吸収される。
【0020】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリー
ブ131と、現像ケーシング138とを有し、現像ケー
シング138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或い
は二成分現像剤を収容している。それぞれの現像器13
は不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定
の間隙、例えば100〜500μmをあけて非接触に保
たれており、現像スリーブ131に対して直流電圧と交
流電圧を重畳した現像バイアスを印加することにより、
非接触の反転現像を行い、感光体ドラム10上にトナー
像を形成する。
【0021】中間転写体である中間転写ベルト14aは
体積抵抗率が108〜1016Ω・cm、好ましくは109
〜1012Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変性ポリ
イミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエ
チレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロ
イ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散
した厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の
外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚
さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った2層構成
のシームレスベルトである。ベルトの基体としては、こ
の他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料
を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムベル
トを使用することもできる。中間転写ベルト14aは、
それぞれローラ部材である駆動ローラ14dとアースロ
ーラ14jと従動ローラ14eとテンションローラ14
iとに張架され、図1の矢印で示す反時計方向に回転さ
れる。従動ローラ14e、アースローラ14j及び駆動
ローラ14dは固定して回転され、テンションローラ1
4iは不図示のバネ等の弾力により移動可能に支持され
て回転される。不図示の駆動モータよりの駆動をうけて
駆動ローラ14dが回転され、中間転写ベルト14aを
駆動して回転させる。中間転写ベルト14aの回転によ
りアースローラ14j、従動ローラ14e及びテンショ
ンローラ14iが従動して回転される。回転中の中間転
写ベルト14aのベルト弛みがテンションローラ14i
により緊張される。中間転写ベルト14aが従動ローラ
14eに張架される位置に転写材である記録紙Pが供給
され、記録紙Pが中間転写ベルト14aによって搬送さ
れる。駆動ローラ14dに張架される中間転写ベルト1
4aの定着装置17側の端部の曲率部KTにおいて中間
転写ベルト14aから記録紙Pが分離される。
【0022】第1及び第2の転写手段である転写器14
cは、中間転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム10
に対向して設けられるコロナ放電器であり、中間転写ベ
ルト14aと感光体ドラム10との間に転写域14bを
形成する。転写器14cにはトナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、感
光体ドラム10上のトナー像を中間転写ベルト14a上
または転写材である記録紙Pの表面に転写する。
【0023】第3の転写手段である裏面転写器14gは
好ましくはコロナ放電器により構成され、中間転写ベル
ト14aを挟んで導電性のアースローラ14jに対向し
て設けられ、トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の直流電圧が印加され、中間転写ベルト1
4a上のトナー像を記録紙Pの裏面に転写する。
【0024】除電手段である除電器14mはコロナ放電
器により構成され、必要に応じて中間転写ベルト14a
の移動方向に対し、第1及び第2の転写手段である転写
器14cの下流側に、転写器14cと並列して設けら
れ、トナーと同極性または逆極性の直流電圧を重畳した
交流電圧が印加され、転写器14cの電圧印加により荷
電される中間転写ベルト14aの電荷を除電する。
【0025】転写材帯電手段である紙帯電器150は好
ましくはコロナ放電器により構成され、中間転写ベルト
14aを挟んで従動ローラ14eと対向して設けられ、
トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)
の直流電圧が印加され、記録紙Pを帯電して中間転写ベ
ルト14aに吸着させる。紙帯電器150としてはコロ
ナ放電器の他に、中間転写ベルト14aに当接および当
接解除可能な紙帯電ブラシや紙帯電ローラ等を用いるこ
とも可能である。
【0026】転写材分離手段である紙分離AC除電器1
4hは好ましくはコロナ放電器により構成され、必要に
応じて中間転写ベルト14aの定着装置17側端部に中
間転写ベルト14aを挟んで接地された導電性の駆動ロ
ーラ14dに対向して設けられ、必要に応じてトナーと
同極性または逆極性の直流電圧を重畳した交流電圧が印
加され、中間転写ベルト14aにより搬送される記録紙
Pを除電して中間転写ベルト14aから分離する。
【0027】搬送部160は爪部材である分離爪210
と拍車部材である拍車162とを有し、中間転写ベルト
14aの定着装置17側の端部の曲率部KTと定着装置
17との間に設けられる。搬送部160は、定着装置1
7からの熱により、中間転写ベルト14aが変形した
り、中間転写ベルト14aに担持されるトナー像が融着
気味になって転写しにくくなったり、中間転写ベルト1
4a上にトナーが固着したりすることを防止する。
【0028】爪部材である分離爪210は中間転写ベル
ト14aの曲率部KTに近接し、中間転写ベルト14a
と所定の間隔、好ましくは0.1〜2.0mmを空けて
支持軸221に固定して設けられ、記録紙Pが中間転写
ベルト14aより分離される際に、中間転写ベルト14
a方向へ曲がって搬送されようとする記録紙Pの先端部
を当接させ、記録紙Pの分離を補助する。
【0029】拍車部材である拍車162は、周面に複数
の突起部162aを有し、回転支持軸165を中心とし
て回転自在に設けられる。拍車162は、記録紙Pの裏
面側をガイドして記録紙Pを搬送し、両面にトナー像を
有する記録紙Pの裏面トナー像の乱れを防止するととも
に、記録紙Pの定着装置17への進入方向を一定にしな
がら記録紙Pを安定して定着装置17へと搬送する。
【0030】分離爪210と拍車162とは、中間転写
ベルト14aの曲率部KTと定着装置17のニップ部N
への転写材の入り口部(進入部)とを結ぶ面PL1(以
降転写材搬送面PL1という)に対し、感光体ドラム1
0の反対側で転写材の給送経路である転写材搬送面PL
1と接触或いは近接して配設される。転写材搬送面PL
1の両側に拍車部材である拍車162を設けることも可
能である。
【0031】進入ガイド部材である進入ガイド板169
は、感光体ドラム10の反対側で転写材搬送面PL1と
接触或いは近接して配設され、先端部が記録紙Pを案内
して、定着時のしわを防止するよう記録紙Pの先端を定
着装置17のニップ部Nに進入させる。
【0032】定着装置17は表面画像(上面側の画像)
のトナー像を定着するための上側(表面側)のロール状
の熱線定着用回転部材としての第1熱線定着ローラ17
aと、裏面画像(下面側の画像)のトナー像を定着する
ための下側(裏面側)のロール状の熱線定着用回転部材
としての第2熱線定着ローラ17bとにより構成され、
第1熱線定着ローラ17aと第2熱線定着ローラ17b
との間で形成されるニップ部Nで記録紙Pを挟持し、熱
と圧力とを加えることにより記録紙P上のトナー像を定
着する。後述するように第1熱線定着ローラ17a及び
第2熱線定着ローラ17bは同一の構造とされ、その表
面には、後述する熱線を吸収する熱線吸収層171bが
それぞれ設けられる。
【0033】発光部と受光部とを備えた転写通過検知手
段であるフォトカプラPS1は、トナー像が転写された
分離後の記録紙Pの通過を検知し、定着装置17に記録
紙Pが給送される直前に熱線照射部材310が発光され
るように熱線照射部材310の発光タイミングを制御す
る。反射板Hにより発光部よりの検知光が反射される。
【0034】主としてレーザ光を用いた表裏の熱線定着
用回転部材に対応する熱線照射手段としての熱線照射部
材310は給送経路である転写材搬送面PL1を挟んで
上下(表面側と裏面側と)に設けられ、フォトカプラP
S1による記録紙Pの通過検知信号を受けてそれぞれの
発する熱線が、後述するそれぞれの熱線照射光学系を介
して前記表裏の熱線定着用回転部材の回動方向に直交し
て熱線定着用回転部材表面の熱線吸収層171bを走査
し、第1熱線定着ローラ17a及び第2熱線定着ローラ
17bを加熱する。レーザ光源としては高出力の赤外半
導体レーザを用いる。またその他の熱線照射手段として
は、赤外線或いは遠赤外線等の熱線を発光する例えばハ
ロゲンランプやキセノンランプ等が用いられる。
【0035】次に画像形成プロセスを説明する。
【0036】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のス
コロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム1
0に電位の付与が開始される。
【0037】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわち
Yの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像
に対応する静電潜像が形成される。
【0038】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0039】次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像
の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯
電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によ
って第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
ー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形
成される。
【0040】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシア
ン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光
学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る(トナー像形成手段)。
【0041】これらY,M,C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0042】上記の画像形成プロセスによって像形成体
である感光体ドラム10上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像は、転写域14bにおいて、
第1の転写手段としての転写器14cによって、中間転
写体である中間転写ベルト14a上に一括して転写(第
1の転写(1次転写ともいう))される(図2
(A))。この際、良好な転写がなされるように、感光
体ドラム10の内部に設けた転写同時露光器12dによ
る一様露光が行われるようにしてもよい。
【0043】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、像形成体クリーニング手段であるクリーニング
装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード19aによってクリーニ
ングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー
容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、
例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12
eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラ
ム10の履歴が解消される。
【0044】また、転写器14cにより荷電された中間
転写ベルト14aの電荷は、転写器14cと並列して設
けられる除電手段である除電器14mにより除電され
る。
【0045】以上のようにして中間転写ベルト14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像(第2のト
ナー像)が形成された後、感光体ドラム10上には上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、引続き表面画
像となる重ね合わせカラートナー像(第1のトナー像)
が形成される(図2(B))。この際、感光体ドラム1
0上に形成される表面画像は、前記感光体ドラム10上
に形成した裏面画像に対して鏡像となるように画像デー
タが変更される。
【0046】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ1
5bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によっ
て、感光体ドラム10上に形成される第1のトナー像で
ある表面画像のカラートナー像と、中間転写ベルト14
aに担持されている第2のトナー像である裏面画像のカ
ラートナー像との同期がとられて転写域14bへ給送さ
れる。この際、給送される記録紙Pは、記録紙Pの表面
側に設けられる転写材帯電手段である紙帯電器150に
よりトナーと同極性に帯電され、中間転写ベルト14a
に吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと同極
性に紙帯電を行うことにより、中間転写ベルト14a上
のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と引き合う
ことを防止して、トナー像の乱れを防止している。
【0047】転写域14bではトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第2
の転写手段としての転写器14cによって感光体ドラム
10上の表面画像が一括して記録紙Pの表面に転写(第
2の転写(2次転写ともいう))される。このとき、中
間転写ベルト14a上の裏面画像は記録紙Pに転写され
ないで中間転写ベルト14a上に存在する。第2の転写
手段としての転写器14cによる2次転写の際、良好な
転写がなされるように、転写域14bと対向して感光体
ドラム10の内部に設けられた、例えば発光ダイオード
を用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行われ
るようにしてもよい。また転写器14cにより荷電され
た中間転写ベルト14aの電荷は除電器14mにより除
電される。
【0048】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される第3の転写手段としての裏面
転写器14gへと搬送され、裏面転写器14gにより中
間転写ベルト14aの周面上の裏面画像が一括して記録
紙Pの裏面に転写(第3の転写(3次転写ともいう))
される(図2(C))。
【0049】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、中間転写ベルト14aの曲率部KTの曲率と、中
間転写ベルト14aの端部に必要に応じて設けられる転
写材分離手段としての紙分離AC除電器14hによる除
電作用と、中間転写ベルト14aと所定の間隔を空けて
搬送部160に設けられる分離爪210とにより、中間
転写ベルト14aから分離され、搬送部160に設けら
れた拍車162及び進入ガイド板169を通して安定し
て定着装置17へと搬送され、進入ガイド板169によ
り先端部を定着装置17のニップ部Nに送り込み、表面
側の熱線照射部材310よりの熱線により加熱され、表
面画像(上側の画像)のトナー像を定着するための上側
に配置される第1熱線定着ローラ17aと、裏面側の熱
線照射部材310よりの熱線により加熱され、裏面画像
(下側の画像)のトナー像を定着するための下側に配置
される第2熱線定着ローラ17bとの間のニップ部Nで
熱と圧力とを加えられることにより記録紙P上のトナー
像が定着される。両面画像記録がなされた記録紙Pは表
裏を反転されて送られ、排紙ローラ18により装置外部
のトレイへ排出される。また図1の一点鎖線で示すよう
に、定着装置17の出口に不図示の切替部材を設け、表
裏を反転させずに装置外部のトレイへ排出するようにし
てもよい。
【0050】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト14aを挟んで従動ロ
ーラ14eに対向して設けられ、支軸142を回転支点
として中間転写ベルト14aに当接及び当接解除可能な
中間転写体クリーニングブレード141を有する中間転
写体クリーニング手段である中間転写体クリーニング装
置140によりクリーニングされる。
【0051】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。
【0052】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、中間転写ベルト
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0053】前記の原稿画像読取装置500において、
片面画像と判別された場合や両面画像と判別された場合
の、図3にて示す原稿画像読取手段により読取られた原
稿PSの画像データを感光体ドラム10による表面のみ
の片面画像としてコピーする場合には、図4に示すRO
M内に格納された像形成体としての感光体ドラム10に
よる表面の片面画像形成プログラムP2が制御部を通し
てRAM内に読込まれ制御部により表面の片面画像形成
プログラムP2が実行され、図1にて説明した感光体ド
ラム10による表面のみの画像形成プロセスが連続して
行われる。
【0054】また、片面画像と判別された場合や両面画
像と判別された場合の、図3にて示す原稿画像読取手段
により読取られた原稿PSの画像データを中間転写ベル
ト14aによる裏面のみの片面画像としてコピーする場
合には、図4に示すROM内に格納された中間転写体と
しての中間転写ベルト14aによる裏面の片面画像形成
プログラムP3が制御部を通してRAM内に読込まれ制
御部により裏面の片面画像形成プログラムP3が実行さ
れ、図1にて説明した中間転写ベルト14aによる裏面
のみの画像形成プロセスが連続して行われる。
【0055】また、本発明の定着装置を用いる画像形成
装置の実施形態としてカラー画像形成にて説明したが、
本発明は必ずしもこれに限定されるものでなく、図1及
び図2にて説明したと同様のプロセスによるモノクロの
片面或いは両面の画像形成にも適用されるものである。
また、本発明の定着装置を用いる画像形成装置の実施形
態として両面画像形成装置にて説明したが、本発明の定
着装置は必ずしもこれに限定されるものでなく、片面の
みの画像形成装置にも適用されるものである。
【0056】図5に示すように定着装置17は、表面側
の熱線照射部材310よりの熱線により加熱されて表面
画像(上面側の画像)のトナー像を定着するための上側
(表面側)のロール状の熱線定着用回転部材としての第
1熱線定着ローラ17aと、裏面側の熱線照射部材31
0よりの熱線により加熱されて裏面画像(下面側の画
像)のトナー像を定着するための下側(裏面側)のロー
ル状の熱線定着用回転部材としての第2熱線定着ローラ
17bとにより構成され、第1熱線定着ローラ17aと
第2熱線定着ローラ17bとの間で形成される、幅2〜
10mm程度のニップ部Nで記録紙Pを挟持し、熱と圧
力とを加えることにより記録紙P上のトナー像を定着す
る。
【0057】表面画像のトナー像を定着するための熱線
定着用回転部材としての第1熱線定着ローラ17a及び
裏面画像のトナー像を定着するための熱線定着用回転部
材としての第2熱線定着ローラ17bとは同一構造であ
り、例えばアルミ材を用いた円筒状の金属パイプ171
aと、該金属パイプ171aの外側(外周面)に弾性層
171dと離型性を有する熱線吸収層171bとをその
順に設けたソフトローラとして構成される。熱線照射部
材310より発光された熱線が熱線吸収層171bによ
り吸収され瞬時加熱が可能なロール状の熱線定着用回転
部材が形成される。上下のソフトローラの熱線定着用回
転部材の間にソフトで幅広な平面状のニップ部Nが形成
されトナー像の定着が行われる。
【0058】TS1は上側の第1熱線定着ローラ17a
に取付けられた温度制御を行うための例えばサーミスタ
を用いた温度センサであり、TS2は下側の第2熱線定
着ローラ17bに取付けられた温度制御を行うための例
えばサーミスタを用いた温度センサである。
【0059】弾性層171dは、厚さ2〜20mm程度
の例えばシリコンゴムを用いたゴム層(ベース層)で形
成される。弾性層171dとしては横方向の熱伝導性を
良好とするために、ベースゴム(シリコンゴム)にフィ
ラーとしてシリカ,アルミナ,酸化マグネシウム等の金
属酸化物の粉末を配合させて熱伝導率を向上させる方法
がとられ、熱伝導率が(1.3〜1.6)×10-3J/
cm・s・K程度のゴム層とすることが好ましい。熱伝
導率を高めると一般的にゴム硬度が高くなる傾向があ
り、例えば通常40Hsのものが60Hs(JIS、A
ゴム硬度)近くまで高くなってしまう。ゴム硬度は40
〜60Hsが好ましい。熱線定着用回転部材の弾性層1
71dの大部分はこのベース層で占められており、加圧
時の圧縮量はベース層のゴム硬度で決定される。弾性層
171dの中間層はオイル膨潤防止のために耐油層とし
てフッ素系ゴムが20〜300μmの厚さで塗られてい
る。弾性層171dのトップ層のシリコンゴムとして
は、HTV(High Temperature Vo
lcanizing)よりも離型性のよいRTV(Ro
om Temperature Volcanizin
g)やLTV(LowTemperature Vol
canizing)が中間層並の厚さで被覆されてい
る。弾性層171dを設けることにより、熱線定着用回
転部材としての第1熱線定着ローラ17a及び第2熱線
定着ローラ17bが弾性の高いソフトローラとして構成
される。
【0060】熱線吸収層171bとしては、熱線照射部
材310より照射された熱線が第1熱線定着ローラ17
a及び第2熱線定着ローラ17b内で完全に吸収される
ように熱線吸収率を略100%にあたる80〜100
%、好ましくは90〜100%とし、照射された熱線を
熱線吸収層171bにより完全に吸収し即応的で瞬時加
熱が可能な熱線定着用回転部材を形成し、さらに離型層
を兼ねて離型性を有するように、樹脂バインダにカーボ
ンブラック,黒鉛,鉄黒(Fe34)や各種フェライト
及びその化合物、酸化銅,酸化コバルト,ベンガラ(F
23)等の粉末を混入した熱線吸収部材と、バインダ
と離型剤とを兼ねたフッ素樹脂(PFAまたはPTF
E)塗料とを混入して配合し、厚さ10〜200μm、
好ましくは20〜100μm厚の熱線吸収層171bを
弾性層171dの外側(外周面)に吹き付け或いは塗布
等により形成する。熱線吸収率が80%程度よりも低
く、例えば20〜70%程度であると不均一な発熱によ
り、表裏の熱線定着用回転部材としての第1熱線定着ロ
ーラ17a及び第2熱線定着ローラ17bがモノクロ画
像形成に用いられた場合、フィルミング等により第1熱
線定着ローラ17a及び第2熱線定着ローラ17bの特
定位置の表面に黒トナーが付着すると、付着部から発熱
が起き、その部分でさらに熱線吸収による発熱が重ねて
起こり熱線吸収層171bを破損する。またカラー画像
形成に用いられた場合、カラートナーの吸収効率が一般
に低く、かつカラートナー間に吸収効率の差があること
から定着不良となったり、定着ムラとなる。従って、熱
線照射部材310より発光された熱線が第1熱線定着ロ
ーラ17a及び第2熱線定着ローラ17b内で完全に吸
収されるように熱線吸収層171bの熱線吸収率を略1
00%にあたる80〜100%、好ましくは90〜10
0%とする。また、熱線吸収層171bの厚さが10μ
m未満で薄いと、熱線吸収層171bでの熱線の吸収に
よる加熱速度は速いが、薄膜による局所的な加熱による
熱線吸収層171bの破損や強度不足の原因となり、熱
線吸収層171bの厚さが200μmを越えて厚過ぎる
と、熱伝導不良となったり、熱容量が大きくなり瞬時加
熱が成しにくくなる。熱線吸収層171bの熱線吸収率
を略100%にあたる80〜100%、好ましくは90
〜100%としたり、熱線吸収層171bの厚さを10
〜200μm、好ましくは20〜100μmとすること
により、熱線吸収層171bでの局所的な発熱が防止さ
れ、均一な発熱が行われる。また、熱線吸収層171b
に投光される熱線の波長は0.1〜20μm、好ましく
は0.3〜3μmであるので、フィラーとして硬度や熱
伝導率の調整剤が加えられるが、粒径が熱線の波長の1
/2、好ましくは1/5以下の、1次、2次粒子を含め
て平均粒径が1μm以下、好ましくは0.1μm以下の
熱線透過性(主として赤外線或いは遠赤外線透過性)の
酸化チタン,酸化アルミニウム,酸化亜鉛,酸化シリコ
ン,酸化マグネシウム,炭酸カルシウム等の金属酸化物
の微粒子を樹脂バインダに5〜50重量%分散させたも
ので熱線吸収層171bを形成してもよい。このように
して、熱線吸収層171bは温度がすぐに上がるように
熱容量を小さくしてあるので、表裏の熱線定着用回転部
材としての第1熱線定着ローラ17a及び第2熱線定着
ローラ17bに温度低下が生じ、定着ムラが発生すると
いう問題を防止する。
【0061】図6によれば、表裏の熱線定着用回転部材
としての第1熱線定着ローラ17a及び第2熱線定着ロ
ーラ17bの熱線吸収層171bに前述した熱線吸収部
材の濃度分布を設けることにより、熱線吸収層171b
内部で熱を発生させることが好ましい。熱線吸収層17
1bの濃度分布はグラフ(イ)で示すように、内接する
弾性層171d側の界面を高濃度とし外周面側に向かっ
て傾斜をつけ順次低くし、外周面側の手前(熱線吸収層
171bの厚さtに対し、弾性層171d側から2/3
〜4/5程度の位置)で0%の吸収濃度となるようにす
る。これにより、熱線吸収層171bでの熱線の吸収に
よる発熱分布は、グラフ(ロ)に示すように、熱線吸収
層171bの中央部近傍に最大値を有し、熱線吸収層1
71bの界面や外周面近傍で最小値をとる放物線状に形
成される。これにより、前記界面での熱線の吸収による
発熱を小さくし、界面での接着層の破損や熱線吸収層1
71bの破損を防止する。また、外周面側の手前(熱線
吸収層171bの厚さtに対し、弾性層171d側から
2/3〜4/5程度の位置)より外周面までの濃度分布
を低レベルで推移するようにし、外周表面層が削れても
影響の無いようにする。なお点線で示すように、低レベ
ル推移層を形成してもよい。要するに、十分に内部で吸
収が行われれば外側での濃度の影響はなくなる。削れの
影響も生じない。また、濃度分布に傾斜を設け、傾斜角
の変更により発熱分布を調整することができる。
【0062】以下の熱線照射手段についての説明におい
ては、表面側の熱線照射手段についてのみ説明するが、
裏面側の熱線定着用回転部材に対応する熱線照射手段と
しても同様な構造のものが用いられる。
【0063】図7または図4によれば、主としてレーザ
光を用いた熱線定着用回転部材に対応する熱線照射手段
としての熱線照射部材310は、その発する熱線が熱線
照射光学系を介して熱線定着用回転部材の回動方向に直
交して熱線定着用回転部材表面の熱線吸収層171bを
走査し、第1熱線定着ローラ17aを加熱する。
【0064】熱線照射光学系としては光ビームを出射す
る熱線照射部材310と、コリメータレンズ311と、
光ビームを走査方向に偏向する偏向器であるポリゴンミ
ラー312と、fθレンズ313と、シリンドリカルレ
ンズ314とを有しており、前記図1にて説明した転写
材通過検知手段としてのフォトカプラPS1よりの検知
タイミングを受けて、熱線照射部材310から出射した
光ビームはコリメータレンズ311により集光され、矢
示の方向に回転するポリゴンミラー312によって偏
向、走査されて、fθレンズ313、シリンドリカルレ
ンズ314を経て、第1熱線定着ローラ17a表面の熱
線吸収層171bを走査し、第1熱線定着ローラ17a
を加熱する。
【0065】不図示の操作部よりの転写材選択或いは前
記転写材収納手段に設けられる検知により転写材として
の記録紙Pのサイズが選択される場合、熱線照射部材3
10による照射幅は記録紙Pのサイズ幅(定着装置17
に給送される転写材の進入方向に直交する方向の幅)に
相応する走査幅で熱線照射の制御を行う。記録紙Pのサ
イズ幅に応じて照射領域を変更して熱線照射を行う。ま
た、不図示の検知手段により記録紙Pの厚さ検知が行わ
れる場合、良好な定着が行われるよう、記録紙Pの厚さ
に応じて熱線照射部材310の出力(走査エネルギー強
度)を変更し熱線照射の制御を行う。また、不図示の操
作部よりの転写材選択によりOHT(オーバヘッドトラ
ンスペアレンシ)が選択された場合、熱線照射部材31
0の出力を高出力に変更し熱線照射の制御を行う。これ
により、透明なために不可能であったOHTの定着が可
能となり、また転写材の形状(サイズ)や厚さ或いはO
HT等の転写材の種類に応じた効率的な定着が可能とな
る。
【0066】さらに、熱線定着用回転部材としての第1
熱線定着ローラ17aの表面の温度センサTS1を複数
個設け、ベタ黒や孤立点等のトナー像による温度分布が
不均一な部分での局部的な走査エネルギー強度(出力)
の変更による熱線照射部材310の熱線照射により走査
方向の熱線定着用回転部材の温度制御を行う。これによ
り、走査点に応じて即応的な瞬時加熱の可能な定着装置
及び画像形成装置が提供される。
【0067】熱線照射手段の他の例としては図8に示す
ように、主として赤外線或いは遠赤外線等の熱線を発光
する例えばハロゲンランプやキセノンランプを用いた点
状光源の熱線照射部材320が用いられ、熱線照射部材
310を覆うパラボラ状の反射鏡321により集光、反
射され、反射鏡321に設けられる支軸322を回転さ
れて、第1熱線定着ローラ17aの回動方向に直交して
第1熱線定着ローラ17a表面の熱線吸収層171bを
走査し、第1熱線定着ローラ17aを加熱するようにし
てもい。走査速度が一定となるように反射鏡321の回
転速度を変化させる。また図9に示すように、主として
赤外線或いは遠赤外線等の熱線を発光する例えばハロゲ
ンランプやキセノンランプを用いた点状光源の熱線照射
部材320を内包する反射鏡321を固定とし、集光さ
れた熱線がポリゴンミラー312により第1熱線定着ロ
ーラ17aの回動方向に直交して第1熱線定着ローラ1
7a表面の熱線吸収層171bを走査し、第1熱線定着
ローラ17aを加熱するようにしてもい。上記ポリゴン
ミラー312の代わりにガルバノミラー312aを用い
て熱線を走査するようにしてもよい。図9における熱線
照射光学系では特に熱線定着用回転部材上に照射光が結
像する必要はなく、温度むらが出来ない様に複数回走査
する。従って、ビームは太い方が良く、ビーム径は1〜
10mmが好ましい。単位時間当たりの照射エネルギー
が等しくなるように走査速度を一様となるようにするこ
とが好ましい。図7にて説明したと同様な熱線照射光学
系を用いて熱線定着用回転部材上のビームの走査速度を
一定とすることも可能である。また、図8と同様に回転
速度を変動させて走査速度を一定とすることも可能であ
る。熱線定着用回転部材上での走査速度が不均一でも光
量調整(出力調整)による走査エネルギー強度(出力)
の変更により走査エネルギーを同一とさせることが可能
である。
【0068】上記の如く熱線照射の第1の例により、効
率的でエネルギー消費の無駄がなく、また、即応的な瞬
時加熱の可能な定着装置及び画像形成装置が提供され
る。
【0069】給送経路を横切って熱線を照射する熱線照
射手段の例について、図10ないし図12を用いて説明
する。図10は、給送経路を横切って熱線を照射する熱
線照射手段を示す図であり、図11は、図10の熱線照
射手段による熱線照射の第2の例を示す図であり、図1
2は、第2の例の変形例を示す図である。なお、以下の
熱線照射手段についての説明において、表面側の熱線定
着用回転部材に対応する熱線照射手段及び熱線照射光学
系と、裏面側の熱線定着用回転部材に対応する熱線照射
手段及び熱線照射光学系とは同様な構造のものが用いら
れ、さらに前記図7にて説明したと同様な機能、構造を
有する部材が用いられる。同様な機能、構造を有する部
材には同一番号を付す。
【0070】図10または図11、及び図4によれば、
主としてレーザ光を用いた表裏の熱線定着用回転部材に
対応する熱線照射手段としての熱線照射部材310は共
に給送経路である転写材搬送面PL1の片側(本実施形
態では表面側)に設けられ、フォトカプラPS1による
記録紙Pの通過検知信号を受けてそれぞれの発する熱線
が、それぞれの熱線照射光学系を介して表裏の熱線定着
用回転部材の回動方向に直交して表裏の熱線定着用回転
部材表面の熱線吸収層171bを走査し、第1熱線定着
ローラ17aと第2熱線定着ローラ17bとをそれぞれ
加熱する。熱線照射手段としては、その他、赤外線或い
は遠赤外線等の熱線を発光する例えばハロゲンランプや
キセノンランプ等が用いられる。
【0071】前述したと同様に、定着装置17は、表面
側の熱線照射部材310よりの熱線により加熱されて表
面画像(上面側の画像)のトナー像を定着するための上
側(表面側)のロール状の熱線定着用回転部材としての
第1熱線定着ローラ17aと、裏面側の熱線照射部材3
10よりの熱線により加熱されて裏面画像(下面側の画
像)のトナー像を定着するための下側(裏面側)のロー
ル状の熱線定着用回転部材としての第2熱線定着ローラ
17bとにより構成され、対となって回動する第1熱線
定着ローラ17aと第2熱線定着ローラ17bとの間で
形成される、幅2〜10mm程度のニップ部Nで記録紙
Pを挟持し、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上
のトナー像を定着する。
【0072】それぞれの熱線照射光学系としては前例と
同様に、光ビームを出射するそれぞれの熱線照射部材3
10と、コリメータレンズ311と、光ビームを走査方
向に偏向する偏向器であるポリゴンミラー312bと、
fθレンズ313と、シリンドリカルレンズ314とを
有している。ポリゴンミラー312bは同一のものが共
用して用いられる。両面画像形成時或いは裏面のみの片
面画像形成時は転写材は間欠的に1枚置きに給送される
ので、転写材通過検知手段としてのフォトカプラPS1
よりの検知タイミングを受けて、表面側の熱線定着用回
転部材に対応した熱線照射部材310から出射した光ビ
ームはコリメータレンズ311により集光され、矢示の
方向に回転するポリゴンミラー312bによって偏向、
走査されて、fθレンズ313、シリンドリカルレンズ
314を経て、第1熱線定着ローラ17a表面の熱線吸
収層171bを走査し、第1熱線定着ローラ17aを加
熱し、また、裏面側の熱線定着用回転部材に対応した熱
線照射部材310からは、間欠的に1枚置きに給送され
る転写材の紙間に給送経路を横切って熱線が出射され、
第2熱線定着ローラ17b表面の熱線吸収層171bを
走査し、第2熱線定着ローラ17bを加熱する。表面の
みの片面画像形成時は転写材は連続的に給送されるの
で、転写材通過検知手段としてのフォトカプラPS1よ
りの検知タイミングを受けて、表面側の熱線定着用回転
部材に対応した熱線照射部材310のみから熱線を照射
し、第1熱線定着ローラ17a表面の熱線吸収層171
bを走査し、第1熱線定着ローラ17aのみを加熱し、
転写材表面側のトナー像を定着する。
【0073】前例にて説明したと同様に、不図示の操作
部よりの転写材選択或いは前記転写材収納手段に設けら
れる検知により転写材としての記録紙Pのサイズが選択
される場合、熱線照射部材310による照射幅は記録紙
Pのサイズ幅(定着装置17に給送される転写材の進入
方向に直交する方向の幅)に相応する走査幅で熱線照射
の制御を行う。記録紙Pのサイズ幅に応じて照射領域を
変更して熱線照射を行う。また、不図示の検知手段によ
り記録紙Pの厚さ検知が行われる場合、良好な定着が行
われるよう、記録紙Pの厚さに応じて熱線照射部材31
0の出力(走査エネルギー強度)を変更し熱線照射の制
御を行う。また、不図示の操作部よりの転写材選択によ
りOHT(オーバヘッドトランスペアレンシ)が選択さ
れた場合、熱線照射部材310の出力を高出力に変更し
熱線照射の制御を行う。これにより、透明なために不可
能であったOHTの定着が可能となり、また転写材の形
状(サイズ)や厚さ或いはOHT等の転写材の種類に応
じた効率的な定着が可能となる。
【0074】さらに、熱線定着用回転部材としての第1
熱線定着ローラ17a及び第2熱線定着ローラ17bの
表面の温度センサTS1及びTS2を複数個設け、ベタ
黒や孤立点等のトナー像による温度分布が不均一な部分
での局部的な走査エネルギー強度(出力)の変更による
熱線照射部材310の熱線照射により走査方向の熱線定
着用回転部材の温度制御を行う。これにより、走査点に
応じて即応的な瞬時加熱の可能な定着装置及び画像形成
装置が提供される。
【0075】また、図12に示すように、回転して照射
方向の変更可能な反射鏡321aにより、反射鏡321
aに内包され、主として赤外線或いは遠赤外線等の熱線
を発光する例えばハロゲンランプやキセノンランプを用
いた点状光源の熱線照射部材320を給送経路である転
写材搬送面PL1の片側(本実施形態では表面側)に1
組設け、表裏の熱線定着用回転部材の回動方向に直交し
て、反射方向を切替えて熱線照射部材320よりの熱線
をそれぞれの熱線吸収層171bに照射し、第1熱線定
着ローラ17a及び第2熱線定着ローラ17bを加熱す
る。
【0076】両面画像形成時或いは裏面のみの片面画像
形成時は転写材は間欠的に1枚置きに給送されるので、
転写材通過検知手段としてのフォトカプラPS1よりの
検知タイミングを受けて、表面側の熱線定着用回転部材
としての第1熱線定着ローラ17aを照射加熱し、間欠
的に1枚置きに給送される転写材の紙間に給送経路を横
切って熱線が出射され、裏面側の熱線定着用回転部材と
しての第2熱線定着ローラ17bを照射加熱する。表面
のみの片面画像形成時は転写材は連続的に給送されるの
で、転写材通過検知手段としてのフォトカプラPS1よ
りの検知タイミングを受けて、表面側の熱線定着用回転
部材としての第1熱線定着ローラ17aのみを加熱す
る。
【0077】上記図12の実施形態において、図7にて
前述した主としてレーザ光を用いた熱線照射手段として
の熱線照射部材310と熱線照射光学系とを1組用い、
これを回転し照射方向を変更して表裏の熱線定着用回転
部材を加熱することも可能である。
【0078】上記の如く熱線照射の第2の例により、効
率的でエネルギー消費の無駄がなく、また、即応的な瞬
時加熱の可能な定着装置及び画像形成装置が提供され
る。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、転写材のサイズや厚さ
に応じた、特にOHT(オーバヘッドトランスペアレン
シ)にも対応した、エネルギー消費の無駄のない効率的
な瞬時加熱の可能な、また、トナー像の状態に応じて即
応的な瞬時加熱の可能な定着装置及び画像形成装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる定着装置及びそれを用いる画
像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断
面構成図である。
【図2】図1の画像形成装置におけるトナー像形成状態
を示す図である。
【図3】原稿画像読取手段の一例を示す図である。
【図4】画像形成装置の制御回路ブロック図である。
【図5】定着装置の構造を示す説明図である。
【図6】上下の熱線定着用回転部材の熱線吸収層の濃度
分布を示す図である。
【図7】熱線照射手段による熱線照射の第1の例を示す
図である。
【図8】図7の第1の変形例を示す図である。
【図9】図7の第2の変形例を示す図である。
【図10】給送経路を横切って熱線を照射する熱線照射
手段を示す図である。
【図11】図10の熱線照射手段による熱線照射の第2
の例を示す図である。
【図12】第2の例の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a 中間転写ベルト 14c 転写器 14g 裏面転写器 17 定着装置 17a 第1熱線定着ローラ 17b 第2熱線定着ローラ 171b 熱線吸収層 171d 弾性層 310,320 熱線照射部材 312,312b ポリゴンミラー 312a ガルバノミラー P 記録紙 PL1 転写材搬送面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する熱線定着用回転部材の加熱と加
    圧とにより転写材上のトナー像を前記転写材に固定する
    定着装置において、 前記熱線定着用回転部材に熱線吸収層を設けると共に、
    前記熱線定着用回転部材の回動方向に直交して前記熱線
    吸収層に熱線の照射走査を行う熱線照射手段を設け、 前記熱線吸収層の発熱により前記熱線定着用回転部材の
    加熱を行うことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記熱線定着用回転部材に弾性層を設け
    て弾性ローラとし、前記弾性ローラの表面に熱線吸収層
    を設けることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記熱線定着用回転部材により定着され
    る転写材サイズに応じて、前記熱線照射手段よりの熱線
    の照射領域を変更することを特徴とする請求項1または
    2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記熱線照射手段よりの熱線のエネルギ
    ーを変更し、前記熱線定着用回転部材の温度を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の定
    着装置。
  5. 【請求項5】 前記熱線定着用回転部材により定着され
    る転写材厚さに応じて、前記熱線照射手段よりの熱線の
    照射エネルギーを変更することを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 像形成体上に形成されたトナー像を転写
    材の表面に転写する第1工程と、前記像形成体上に形成
    されたトナー像を中間転写体を介して前記転写材の裏面
    に転写する第2工程とにより、前記転写材の表裏にトナ
    ー像を転写した後、前記転写材上の表裏のトナー像を対
    となって回動する熱線定着用回転部材の加熱と加圧とに
    より定着する画像形成装置において、 前記熱線定着用回転部材に熱線吸収層を設けると共に、 前記熱線定着用回転部材の回動方向に直交して前記熱線
    吸収層に熱線の照射走査を行う熱線照射手段を前記転写
    材の表面側に設け、 表面側からの熱線照射により、前記転写材の給送経路を
    横切って前記対となって回動する熱線定着用回転部材を
    加熱することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記熱線照射手段の熱線の照射方向を変
    更して、前記転写材の通紙間に裏面側の熱線定着用回転
    部材を照射することを特徴とする請求項6に記載の画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315365A (ja) * 2000-05-09 2001-11-13 Toshiba Corp 画像記録装置
JP2010102339A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Xerox Corp 定着用ナノ材料発熱体
JP2010224287A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Sharp Corp 定着装置、定着方法及びそれらを用いる画像形成装置

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