JPH10253535A - 曲面を有する被検査物の表面検査装置 - Google Patents

曲面を有する被検査物の表面検査装置

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JPH10253535A
JPH10253535A JP6093897A JP6093897A JPH10253535A JP H10253535 A JPH10253535 A JP H10253535A JP 6093897 A JP6093897 A JP 6093897A JP 6093897 A JP6093897 A JP 6093897A JP H10253535 A JPH10253535 A JP H10253535A
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reflection component
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threshold
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Hajime Yoshida
肇 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源の光量変動や被検査物表面の曲面に違い
が生じることがあっても、光沢の度合いを正確且つ確実
に検査することのできる表面検査装置を得る。 【解決手段】 曲面を有する被検査物表面の光沢の度合
いによって被検査物の良否を判別する装置において、被
検査物1に照射した光の反射成分に基づき、予め設定し
た第1のしきい値より高い正反射成分の値と、第1のし
きい値より低く設定した第2のしきい値より高い正反射
成分及びその周辺の拡散反射成分を加えた値とを積算
し、双方の積算値の比率を算出し、算出された数値に基
づいて良品度を決め、この良品度の度合いにより被検査
物1の良否を判別するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲面を有する各種
工業製品や食品等の被検査物表面の光沢の度合いにより
良否を判別するようにした表面検査装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、被検査物表面の光沢等の表面状態
を測定する検査装置は多くのものが提案され市販されて
いる。このような検査装置は平板状の被検査物の一部に
光を投射し、その正反射光成分を測定することで被検査
物表面の光沢等の表面状態を識別するようにしている。
【0003】図1は上述した検査装置の一例の概要を示
したもので、符号1が被検査物であり、この例では球状
の検査物を示している。2はこの被検査物1に光を照射
する光源、3は被検査物1に反射した光源2からの反射
光を画像処理するビデオカメラ、4はビデオカメラ3で
捕えた反射光を画像処理して識別する検査機である。
【0004】上述した検査装置で被検査物表面の光沢を
検査する場合には、被検査物1の表面に照射した光の正
反射成分を測定し、複数の被検査物の測定した正反射成
分を比較することにより、その差により被検査物表面の
光沢状態の良否を判別していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た検査方法によれば、正反射成分1aは光源2の光量の
変動により誤差が生じ、正確な光沢状態を検査すること
が困難であった。また、被検査物が平坦面でなく曲面を
有する場合の検査では、被検査物表面に照射した光の正
反射成分がその表面の曲率の違いにより変動し誤差が生
じるため光沢の判別検査は困難であった。しかも、曲面
形状が場所によって異なるような表面形状の複雑な被検
査物の表面検査は一層困難であった。
【0006】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、光源の光量変動や被検査物表面
の曲面に違いが生じることがあっても、光沢の度合いを
正確且つ確実に検査することのできる表面検査装置を得
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による曲面を有する表面検査装置は、正反射
成分の面積Sと、正反射成分とその周辺の拡散反射成分
とを加えた面積S′との比率を算出することで、光沢の
度合いの判別を行うものである。
【0008】これによって、光源の光量変化や曲面形状
の変化に対してS/S′の比率は比例して変化するの
で、測定が安定し正確な検査が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による曲面を有する
表面検査装置の実施例を図面を参照して説明する。
【0010】表面検査装置としては図1に示した検査装
置と同様であるが、本発明では光源2から投射した光が
被検査物1に反射してビデオカメラ3に画像処理される
反射光として正反射部分1aと、その周辺の拡散反射部
分1bも測定するようにしたものである。
【0011】まず、本発明の測定原理について説明す
る。図2A、Bは平坦面である被検査物の表面が光沢度
の高い場合と、光沢度が低い場合の反射成分の分布曲線
を示し、図3A、Bは光源の光量が低下した条件におい
て平坦面である被検査物の表面が光沢度の高い場合と、
光沢度が低い場合の反射成分の分布曲線を示したもので
ある。
【0012】Sは正反射部分1aで反射した正反射成分
をしきい値1を基準として測定したそれぞれの面積であ
り、S′は正反射成分に拡散反射部分1bを反射した拡
散反射成分を含めた面積を検査範囲とし、この検査範囲
をしきい値1より低く設定したしきい値2を基準として
測定したそれぞれの面積である。この場合、Sの面積
(正反射成分の面積)が大きいものを光沢度が高いと判
定し、S′の面積(正反射成分を加えた拡散反射成分の
面積)が大きいものを光沢度が低いと判定することとす
る。
【0013】ここで、Sのみ又はS′のみの面積の大き
さで光沢度を判定すると、いずれの場合も光を照射した
場合の光源の光量の変動が判定に影響を及ぼし不都合を
生じる。すなわち、図2により明らかなようにしきい値
1を基準として場合のAとBのSの値の比と、図3のよ
うに光源の光量が低下した場合のAとBのSの値の比は
大きく異なってくる。同様にしきい値2を基準とした場
合のSとS′の値の比も大きく変動する。従って、この
ような検査方法では光沢度の差により被検査物を細かく
判別することは困難となる。
【0014】図4A、Bは曲率が異なる被検査物におけ
る反射成分の分布曲線であり、図4Aは曲率の大きい被
検査物、図4Bは曲率の小さい被検査物である。この図
から判るように被検査物の曲率の相違によっても、しき
い値1における正反射成分の面積Sあるいは、しきい値
2における正反射成分を加えた拡散反射成分の面積S′
の大きさが変化し検査に不都合が生じることが判る。
【0015】そこで、本発明ではしきい値1における正
反射成分の面積Sと、しきい値2における正反射成分を
加えた拡散反射成分の面積S′とし、S/S′の比率を
算出することで光沢の度合いを正確に判別することがで
きるものである。
【0016】図5は本発明による検査機4のブロック回
路図である。ビデオカメラ3からのアナログ映像信号は
A/Dコンバータ5によりデジタル信号に変換される。
このデジタル信号は測定範囲設定回路6によって定めら
れた検査範囲の面積内の正反射成分と拡散反射成分を含
めた信号がコンパレータ7,7aに出力される。コンパ
レータ7は予めしきい値1に設定されたしきい値設定回
路8と測定範囲設定回路6からの正反射成分の信号と比
較し、この正反射成分がしきい値設定回路8のしきい値
1より大きい場合には信号を積算器9に出力する。同様
にコンパレータ7aは予めしきい値1より低い値のしき
い値2に設定したしきい値設定回路8aと測定範囲設定
回路6aからの正反射成分と拡散反射成分を含めた信号
と比較し、この信号がしきい値設定回路8aのしきい値
2より大きい場合に信号を積算器9aに出力する。
【0017】ビデオカメラ3は検査範囲をエリアスキャ
ンする機能を有しているので、コンパレータ7からの信
号は積算器9によって検査範囲の面積にわたって積算さ
れる。同様にコンパレータ7aからの信号は積算器9a
によって検査範囲の面積にわたって積算される。そし
て、積算器9,9aからの信号は比率算出器10に出力
され、積算器9,9aによって積算された双方の信号の
比率を算出する。
【0018】かくして、算出された比率の値によって被
検査物の光沢の良品度が決定され、この良品度が予め定
められた範囲内にあれば良品として判定し、定められた
範囲外の場合には良品から除外する。
【0019】本例の表面検査装置では、被検査物の光沢
の度合いを確実に検査することができるものであり、検
査対象物としては多くの工業製品あるいは果実、野菜等
の食品の光沢度の検査に広く適用可能である。
【0020】また、被検査物の良品度は光沢のあるもの
を良品とし、そうでないものを不良品とする場合があっ
たり、逆に光沢度のないものを良品とし、そうでないも
のを不良品とすることは比率算出器の算出結果に基づい
て自由に設定可能である。
【0021】本発明は、上述しかつ図面に示した実施例
に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形実施が可能である。
【0022】実施例では、検査機4として良品度をS/
S′の比率により算出し光沢の良否を判別するようにし
たが、その他、CPU(コンピユータの中央処理装置)
を用いて光沢の良否を判定することも本発明の範囲内で
ある。
【0023】また、被検査物の良否の判定後に各種処理
を行ったり、被検査物を分別処理する機能も回路の追加
によって容易に実施することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の曲面を有す
る表面検査装置は、光源の光量が変動する場合であって
も被検査物表面の光沢の正確な測定及び検査を確実に行
うことができ、特に曲面を有する被検査物表面の光沢の
検査を可能にしたことでその効果は大きい。また、被検
査物の対象として各種工業製品の他、果実、野菜等の食
品の複雑な曲面形状を有する表面の光沢の検査に誠に好
適であり、信頼性の高い表面検査装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面検査装置の概要図である。
【図2】A 光沢度の高い反射分布曲線図である。 B 光沢度の低い反射分布曲線図である。
【図3】A 光源の低い場合の光沢度の高い反射分布曲
線図である。 B 光源の低い場合の光沢度の低い反射分布曲線図であ
る。
【図4】A 曲面を有する被検査物における光沢度の高
い反射分布曲線図である。 B 曲面を有する被検査物における光沢度の低い反射分
布曲線図である。
【図5】検査機のブロック回路図である。
【符号の説明】
1 被検査物、1a 正反射部分、1b 拡散反射部
分、2 光源、3 ビデオカメラ、4 検査機、5 A
/Dコンパータ、6,6a 測定範囲設定回路、7,7
a コンパレータ、8 しきい値1設定回路、8a し
きい値2設定回路、9,9a 積算器、10 比率算出

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面を有する被検査物表面の光沢の度合
    いによって被検査物の良否を判別する装置において、 上記被検査物に照射した光の反射成分に基づき、予め設
    定した第1のしきい値より高い正反射成分の値と、上記
    第1のしきい値より低く設定した第2のしきい値より高
    い正反射成分及びその周辺の拡散反射成分を加えた値と
    を積算し、上記双方の積算値の比率を算出し、算出され
    た数値に基づいて良品度を決め、この良品度の度合いに
    より被検査物の良否を判別するようにしたことを特徴と
    する曲面を有する被検査物の表面検査装置。
JP6093897A 1997-03-14 1997-03-14 曲面を有する被検査物の表面検査装置 Expired - Lifetime JP2929096B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003149148A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 East:Kk テカリ計測方法及びテカリ計測装置
JP2015175821A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 凸版印刷株式会社 防眩性検査装置、方法、及びプログラム
JP2021092433A (ja) * 2019-12-10 2021-06-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および光沢測定方法
JP2021139650A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 マツダ株式会社 照り評価装置および該方法

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JP2021139650A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 マツダ株式会社 照り評価装置および該方法

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