JPH10253484A - バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具 - Google Patents

バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具

Info

Publication number
JPH10253484A
JPH10253484A JP9054817A JP5481797A JPH10253484A JP H10253484 A JPH10253484 A JP H10253484A JP 9054817 A JP9054817 A JP 9054817A JP 5481797 A JP5481797 A JP 5481797A JP H10253484 A JPH10253484 A JP H10253484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
fluid
measuring jig
internal pressure
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9054817A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Arita
正和 有田
Toshimichi Shiromizu
利通 白水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP9054817A priority Critical patent/JPH10253484A/ja
Publication of JPH10253484A publication Critical patent/JPH10253484A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルーンの流体漏れを比較的短時間でかつ精
度よく検査しうる。 【解決手段】 バルーンAの形状に合わせた内腔2を有
する測定治具1の前記内腔2に、バルーンAを収容しか
つ前記内腔2の内壁面3にて膨張を規制させつつバルー
ンAに内圧を付与して流体漏れを検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルーンの流体漏
れを比較的短時間でしかも精度よく検査しうるバルーン
の流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】流
体、例えば空気の充填により膨張するゴム製のバルーン
を使用した多くの製品があるが、そのいずれについても
ピンホール、あるいはジョイント部からの空気漏れは致
命的な欠陥となる。とくに、医療用に用いられる止血ベ
ルト等に関しては、空気漏れは絶対に許されない欠陥の
ひとつである。従って、これらのゴム製のバルーンの製
造にあたっては、空気漏れの有無の検査が不可欠であ
る。
【0003】たとえば、前記止血ベルトに用いられるゴ
ム製のバルーンの場合、その空気漏れを検査するために
は、空気を一定の圧力まで注入し、一定時間後の圧力変
化から漏れを測定する放置法と呼ばれる方法で検査され
ている。
【0004】しかし、ゴム製のバルーンの場合には、内
圧によりバルーンが膨張するため、空気の漏れが無い場
合でも加圧した直後から数時間にわたって圧力が低下す
る。この圧力低下はピンホール等からの空気漏れに起因
する圧力低下よりもはるかに大きい場合があり、加圧後
短時間では、圧力低下により空気漏れの有無を判定する
ことは難しい。しかし、数時間経過後には、バルーンの
膨張が収まり、図5に示すように、空気漏れがある場合
と無い場合との内圧差が出てくるため空気漏れを検査す
ることが可能になる。
【0005】この方法により微少な空気漏れを検出する
ことは可能であるが、結果で出るまでに長時間かかると
いう問題点がある。実際には24時間程度放置して圧力
変化を調べるというようなケースもあり、不良品を出荷
しないという意味では役立っているが製造工程に起因す
る不良を早期に発見し、工程にフィードバックすること
により不良を最小限にとどめる、という目的のためには
役に立たない検査法である。
【0006】また、一般的な漏れ試験の方法としては、
ヘリウム等のガスを充填した後、周囲をセンサによりチ
ェックしガスが検出されたら漏れがあると判断する方法
もあるが、薄いゴム製のバルーンの場合はガスが透過し
てしまうため不適当である。一方、ピンホールを検査す
る方法として電気の導通により検査する方法も一般的に
利用されているが、止血ベルト用バルーンの様にジョイ
ント部からの空気漏れも検査する必要がある場合には不
適当である。
【0007】本発明は、このようなバルーンの空気漏れ
を比較的短時間にかつ精度良く検査しうるバルーンの流
体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具の提供を目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、流
体の充填により膨張するバルーンの流体漏れを検査する
バルーンの流体漏れ検査方法であって、バルーンの形状
に合わせた内腔を有する測定治具の前記内腔に、バルー
ンを収容しかつ前記内腔の内壁面にて膨張を規制させつ
つバルーンに内圧を付与して流体漏れを検査することを
特徴としている。
【0009】又本願の第2の発明は、流体の充填により
膨張するバルーンの流体漏れを検査するバルーンの流体
漏れ検査方法に用いる測定治具であって、バルーンの形
状に合わせた内腔を有することを特徴としている。
【0010】なお前記内腔の内壁面が、漏れた流体が通
過するための流体通過部を具えることが、バルーンと測
定治具との接触圧によってピンホールが塞がれ、流体の
通路が遮られるのを防止しうる観点から望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図1〜2において本発明のバル
ーンの流体漏れ検査方法は、バルーンAの形状に合わせ
た内腔2を有する測定治具1の前記内腔2に、バルーン
Aを収容しかつ前記内腔2の内壁面3にて膨張を規制さ
せつつバルーンAに内圧を付与して流体漏れを検査する
方法である。
【0012】なおバルーンAは、本例ではゴム製であ
り、かつ流体の充填により膨張するバルーン本体A1
と、流体充填用のホースBが接続される接続部A2とを
一体に具える。
【0013】前記測定治具1は、接合面10、10での
ねじ11、シリンダ等による接合(図示例は矩形の接合
面10、10の四隅近傍をねじ11…によって接合す
る)によりバルーンAの前記バルーン本体A1の形状に
合わせた内腔2を形成する凹部12、12を該接合面1
0、10に夫々設けた一対の治具部材13、13を具え
る。
【0014】又前記治具部材13、13の各接合面10
には、前記接合によって、前記バルーンAの接続部A
2、および該接続部A2と前記ホースBとのジョイント
部Cを収容する孔状の収容部14を形成する溝部15が
凹設されている。
【0015】なお「バルーンAの形状に合わせた内腔
2」とは、流体の充填により膨張したゴム製のバルーン
本体A1の外周面が、内腔2の内壁面3に略当接するこ
とを意味するものとする。さらにここで言う「膨張」
は、バルーン本体A1のゴム自体が伸びていても良く、
又全く伸びていなくとも良い。
【0016】又「流体」とは、空気、窒素ガス、炭酸ガ
ス等の気体の他、ゲル状も含む液体を意味するものとす
る。
【0017】又前記収容部14は、少なくとも前記バル
ーンAの前記接続部A2を前記接合面10、10間で挟
みこまない程度に該接続部A2を収容できれば良く、こ
のため接続部A2よりもやや大径にしておくことが作業
性の面からも望ましいが、前記バルーン本体A1を収容
しうる前記内腔2を有していれば、接続部A2、前記ジ
ョイント部Cを測定治具1から突出させるように、即ち
該収容部14を設けない測定治具1でも良い。
【0018】ごく小さいピンホールも非常に狭い隙間か
らの空気漏れを放置法で検出するためには、加圧する内
圧が高ければ高いほど精度良く検出できるが、対象物が
ゴムの様な弾性体でできている場合には、内圧を上げて
いくと膨張してゆき、最終的には破裂してしまう。ま
た、内圧を一定にしておいてもゴムの膨張により内圧が
低下することは前述のとおりである。
【0019】本発明では、測定治具1の前記内腔2に、
前記治具部材13、13を接合することにより前記バル
ーンAのバルーン本体A1を収容し、該バルーン本体A
1に流体を充填してその外周面を内腔2の内壁面3に略
当接させる。
【0020】さらにバルーン本体A1に流体を充填し、
前記内壁面3にて膨張を規制させつつ該バルーン本体A
1に従来の放置法よりも大きな内圧を付与する。
【0021】これによって、バルーンAのバルーン本体
A1のゴムの膨張が前記内壁面3にて起こらないこと
と、高い内圧が付与されたことから、内圧をかけた直後
から、図4に示すように、流体漏れのあるバルーンと正
常な(流体漏れのない)バルーンとの内圧低下に差が生
じ、1時間前後の比較的短時間でしかも精度良く良品と
不良品との判別が可能となる。
【0022】なお正常なバルーンの内圧低下の経時的な
変化は、本発明の検査方法にて得られたパターンを、適
宜の公知の方法で予め記憶させておけば良い。
【0023】又バルーンAの極めて微小なピンホール
は、バルーンAと前記内壁面3との接触圧によって塞が
れる危険があるので、該内壁面3に、図3に示すように
漏れた流体が通過するための流体通過部4を設けておく
ことが好ましい。
【0024】前記流体通過部4は、前記内壁面3にロー
レット加工される細かい凹溝、凸条等、又は内壁面3に
目の細かいメッシュを貼着することにより形成される。
【0025】なお前記メッシュとして、合成樹脂繊維を
からませてシート状などとした流体濾過用の合成樹脂、
フィルタ材などの多孔質合成樹脂シート材、金属粉、2
〜30μm径程度の金属繊維乃至金属短繊維を焼結等に
より結合した金属製フィルタ材、その他セラミックフィ
ルタ材など、緻密に分布した連続微細孔を有する各種通
気材を用いることができる。
【0026】
【発明の効果】本願の第1の発明のバルーンの流体漏れ
検査方法は、バルーンの形状に合わせた内腔を有する測
定治具の前記内腔に、バルーンを収容しかつ内腔の内壁
面にて膨張を規制させつつバルーンに内圧を付与するも
のであるため、バルーンをほとんど膨張させることなく
高い内圧を付与でき、内圧付与の直後から流体漏れの有
るバルーンと無いバルーンとの間で内圧低下に差が生
じ、比較的短時間でしかも精度良く流体漏れを検査しう
る。
【0027】又本願の第2の発明は、前記検査方法に用
いられる測定治具であり、請求項3のように、内腔が、
その内壁面に、漏れた流体が通過するための流体通過部
を具えるときには、極めて微小なピンホールでも塞がれ
ることなく確実に流体通路を確保でき、検査精度を向上
しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定治具を例示する断面図である。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】流体通過部を例示する平面図である。
【図4】本発明の検査方法による作用を説明するための
線図である。
【図5】従来の検査方法(放置法)を説明するための線
図である。
【符号の説明】
2 内腔 3 内壁面 4 流体通過部 A バルーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の充填により膨張するバルーンの流体
    漏れを検査するバルーンの流体漏れ検査方法であって、 バルーンの形状に合わせた内腔を有する測定治具の前記
    内腔に、バルーンを収容しかつ前記内腔の内壁面にて膨
    張を規制させつつバルーンに内圧を付与して流体漏れを
    検査することを特徴とするバルーンの流体漏れ検査方
    法。
  2. 【請求項2】流体の充填により膨張するバルーンの流体
    漏れを検査するバルーンの流体漏れ検査方法に用いる測
    定治具であって、バルーンの形状に合わせた内腔を有す
    ることを特徴とするバルーンの流体漏れ検査方法に用い
    る測定治具。
  3. 【請求項3】前記内腔は、その内壁面に、漏れた流体が
    通過するための流体通過部を具えたことを特徴とする請
    求項2記載の測定治具。
JP9054817A 1997-03-10 1997-03-10 バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具 Pending JPH10253484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9054817A JPH10253484A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9054817A JPH10253484A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10253484A true JPH10253484A (ja) 1998-09-25

Family

ID=12981257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9054817A Pending JPH10253484A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10253484A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108568A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Fabrica Toyama Corp パウチの洩れ検出方法及び装置
CN105067204A (zh) * 2015-08-04 2015-11-18 丹阳市车船装饰件有限公司 一种检测气囊罐的密性装置
JP2018179821A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 株式会社カネカ エアリークテスト装置
CN111745608A (zh) * 2020-07-08 2020-10-09 中建四局安装工程有限公司 一种制冷机房管道设备集成组轨道式安装装置及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108568A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Fabrica Toyama Corp パウチの洩れ検出方法及び装置
CN105067204A (zh) * 2015-08-04 2015-11-18 丹阳市车船装饰件有限公司 一种检测气囊罐的密性装置
JP2018179821A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 株式会社カネカ エアリークテスト装置
CN111745608A (zh) * 2020-07-08 2020-10-09 中建四局安装工程有限公司 一种制冷机房管道设备集成组轨道式安装装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mohan et al. Failure properties of passive human aortic tissue. II—Biaxial tension tests
CA2104218C (en) Leak testing of condoms by pressure differential
US20090223301A1 (en) Method and Apparatus for Testing Tubular Objects
JP4809674B2 (ja) 透気度試験機
JP6857179B2 (ja) リークテスト方法およびリークテスト用疑似漏れ器
JPS5837495B2 (ja) 洩れの検査方法及び装置
CN105806762A (zh) 真三轴煤岩三向变形及渗透率夹持器
KR20000062357A (ko) 여과막의 누출 검출 장치 및 방법
JPH10253484A (ja) バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具
JP2006177810A (ja) 検査装置及び検査方法
JPS5944637A (ja) 密封容器の密封不良検査方法とその装置
US5209103A (en) Apparatus for monitoring the quality of the surface state of a part
JP3210163B2 (ja) リーク検査装置
JPH10253485A (ja) バルーンの流体漏れ検査方法及びそれに用いる測定治具
JPH09192457A (ja) 中空糸膜の検査方法及び中空糸膜モジュールの検査方法
JP2859553B2 (ja) 医薬用プラスチック成形品の成形不良を検査する方法
JP2020076592A (ja) リークテスト用疑似漏れ器および疑似漏れ用ワーク
JPS6258127A (ja) エアリ−クテスタ
JPH0972817A (ja) エアリークテスタ用微小漏れ装置
JPH11118658A (ja) 円筒状被検査体の気密検査装置
JPH08219961A (ja) ブレーキホースの耐圧試験装置
JPH0886715A (ja) 予防器具の有孔検査用装置及び方法
JP2003028746A (ja) エアーリークテスタ
JPH02309064A (ja) シール方法及びこのシール方法を用いた洩れ検査用治具
JP3372521B2 (ja) 配管の貫通欠陥検知装置