JPH0972817A - エアリークテスタ用微小漏れ装置 - Google Patents

エアリークテスタ用微小漏れ装置

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JPH0972817A
JPH0972817A JP25016795A JP25016795A JPH0972817A JP H0972817 A JPH0972817 A JP H0972817A JP 25016795 A JP25016795 A JP 25016795A JP 25016795 A JP25016795 A JP 25016795A JP H0972817 A JPH0972817 A JP H0972817A
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JP
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leakage
leak
casing
air
micro
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JP25016795A
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Ryo Fukuda
僚 福田
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Fukuda Co Ltd
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Fukuda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目詰まりしにくく温度に対しても安定した疑
似洩れ量を発生させることができるエアリークテスタ用
微小洩れ装置を提供する。 【解決手段】 微小漏れ装置9は、疑似漏れ用弁を介し
てエアリークテスタのエア通路に接続されている。微小
漏れ装置は、筒形状のケーシング90と、このケーシン
グ90に収容されたノズル管92とを備えている。ノズ
ル管92は断面円形のガラス管からなり、径の大きなボ
デイ部92aと、径の小さなキャピラリ部92bと、両
者の境のテーパ部92cとを、同一直線上に有してい
る。ボデイ部92aとテーパ部92bは、弾性リング9
5,93を介してケーシング90に支持されている。キ
ャピラリ部92bは、ケーシングの内周面から離れてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアリークテスタ
の疑似漏れに用いられる微小漏れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容器(ワーク)の密閉性(孔やヒ
ビの有無)を検査するためにエアリークテスタが利用さ
れていた。このエアリークテスタでは、一端に洩れの有
無を検査すべきワークが接続され、他端にテスト圧を供
給するテスト圧源が接続されているエア通路と、このエ
ア通路に設けられたワーク用弁と、上記ワーク用弁の下
流側のエア通路に接続された圧力センサと、を備えてい
た。さらに、このエアリークテスタは、圧力センサを診
断したり、ワークの容積が変化したときでも大気圧換算
洩れ量を正確に検出するために、疑似洩れ発生手段を備
えていた。
【0003】上記疑似洩れ発生手段の一つとして、ノズ
ル方式のものがある。すなわち、ワーク用弁より下流側
のエア通路に疑似漏れ用弁を介して微小漏れ装置が接続
されている。このエア通路にテスト圧が供給された状態
でこの疑似漏れ用弁を開くことにより、ワーク用弁で閉
じられたエア通路から微小漏れ装置を介して大気中に洩
れを発生させる。
【0004】上記微小漏れ装置は、例えば、金属製のブ
ロックの穴に金属製の針を差し込むことにより構成され
ている。この針と穴の内周面との間に形成される環状の
隙間が絞り部となり、エアの流通を許容する。また、絞
り部を有する金属管からなるノズル管を用いた装置もあ
る。このノズル管は、金属製の筒状ケーシング内に挿入
支持されている。このケーシングの周壁に螺合されたね
じでノズル管の中間部を潰すことにより、上記絞り部が
形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最初に述べた従来の微
小漏れ装置では、絞り部が環状の隙間からなるため、小
さな流通断面積を得るには、隙間を非常に狭くする必要
がある。その結果、微小な塵埃でもつまり易く、絞り部
の流通断面積を変化させてしまう。針が穴の中心から径
方向に偏っていると、環状の隙間のうち局部的に特に狭
くなるところが生じるので、この不都合はより一層顕著
になる。また、ブロックおよび針は金属製であるため熱
膨張率が大きく、流通断面積が温度に応じて変化してし
まう。このような流通断面積の変化は、単位時間当たり
のエア漏れ量を変化させるので、疑似漏れによって検出
すべき情報を不正確なものにする。
【0006】二番目に述べた従来の微小漏れ装置では、
絞り部の内部空間が偏平になっているため、小さな流通
断面積を得るには、対峙する内面間の隙間を狭くする必
要があること、金属管を用いているので熱膨張の影響が
あることにより、最初に述べた装置と同様の不都合が生
じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エア
リークテスタのエア通路に疑似漏れ用弁を介して接続さ
れ、疑似漏れに用いられる微小漏れ装置において、上記
微小漏れ装置は断面円形のガラス管からなるノズル管を
備え、このノズル管は、内径の大きなボデイ部と、内径
の小さなキャピラリ部と、両者の間に形成されボディ部
からキャピラリ部へと内径が徐々に減少するテーパ部と
を、同一直線上に有し、上記ボデイ部が上記疑似漏れ用
弁に連なり、上記キャピラリ部が大気に解放されている
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載のエア
リークテスタ用微小漏れ装置において、ガラス管の中間
部を熱して軟化させた状態でこのガラス管の両端部を軸
方向に引くことにより、両端部を延伸せずに中間部を細
径に延伸させ、次に、中間部の延伸部を切断し、この切
断により分離された一方のガラス管において、上記延伸
部を上記ノズル管のキャピラリ部とし、非延伸状態のま
ま残った端部を上記ボデイ部とし、これら延伸部と非延
伸部の境を上記テーパ部とすることを特徴とする。請求
項3の発明は、請求項1に記載のエアリークテスタ用微
小漏れ装置において、さらに、上記微小漏れ装置は、上
記ノズル管の他に、ノズル管を収容する筒状のケーシン
グと、このケーシングの内部に、軸方向に離れて配置さ
れた第1,第2の弾性リングとを備え、上記ノズル管の
ボディ部とテーパ部がそれぞれ上記第1,第2の弾性リ
ングを介して上記ケーシングに支持され、上記キャピラ
リ部はケーシング内周面から離れていることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリークテスタの一
形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1に示す
ように、エアリークテスタはエア通路1を備えている。
エア通路1は共通通路1xと、この共通通路1xから分
岐した一対の分岐通路1a,1bとを有している。共通
通路1xの上流端には圧縮エア源2が接続されている。
一方の分岐通路1aの下流端1mには、洩れがないこと
が確認されているマスタ容器Mが着脱可能に接続され、
他方の分岐通路1bの下流端1nには洩れの有無を判定
すべきワークWが着脱可能に接続されるようになってい
る。
【0010】上記共通通路1xには、上流側から順にレ
ギュレータ3,電磁三方弁4が設けられている。上記圧
縮エア源2とレギュレータ3によりテスト圧源20が構
成されている。また、分岐通路1aには上流から順に常
開の電磁二方弁5a(マスタ用弁)と常開の手動二方弁
6aが設けられている。同様に分岐通路1bにも上流側
から順に常開の電磁二方弁5b(ワーク用弁),手動二
方弁6bが設けられている。
【0011】上記分岐通路1a,1bには、電磁二方弁
5a,5bと手動二方弁6a,6bとの間において、圧
力センサ7の一対の入力ポートがそれぞれ接続されてい
る。圧力センサ7は、ダイアフラム71を有し、分岐通
路1a,1b間の差圧によるダイアフラム71の変形量
に応じた信号を出力する。
【0012】ワークW側の分岐通路1bにおいて、上記
電磁二方弁5bと手動二方弁6bとの間には、常閉の電
磁二方弁8(疑似漏れ用弁)を介して微小漏れ装置9が
接続されている。これら電磁二方弁8と微小漏れ装置9
により、疑似漏れ発生手段30が構成されている。
【0013】さらに、エアリークテスタは、制御部10
(制御手段)を有している。この制御部10は、マイク
ロコンピュータ,入出力インターフェイス,駆動回路等
を含む。制御部10には、圧力センサ7からの検出信号
が入力される。この制御部10は、電磁三方弁4、電磁
二方弁5a、5b,8の制御,表示器(図示しない)の
制御を行うとともに、後述する演算,判断等を行う。
【0014】次に本発明の特徴部分である微小洩れ装置
9について図2に基づいて以下に詳しく説明する。微小
洩れ装置9は、ケーシング90を備えている。このケー
シング90は略円筒形状であり、その内部を貫通する貫
通孔91を有している。この貫通孔91の右端部のねじ
穴91aには、継手および管を介して上記電磁二方弁8
が接続されており、左端部のねじ穴91bは大気に開放
されている。貫通孔91は、ねじ穴91a,91b間に
おいて、左に向かって段階的に内径が小さくなる第1,
第2,第3の収容孔91x,91y,91zを有してい
る。
【0015】上記微小漏れ装置9は、上記ケーシング9
0内に収容されたノズル管92を備えている。このノズ
ル管92は、図3に最も良く示されているように、断面
円形のガラス管により構成されている。このノズル管9
2は、内径の大きなボデイ部92aと、内径の小さなキ
ャピラリ部92bと、両者の間に形成されボディ部92
aからキャピラリ部92bへと向かうにつれて内径が徐
々に減少するテーパ部92cとを、同一直線上に有して
いる。
【0016】上記ノズル管92は例えば次のようにして
製造される。内径0.5mm、外径5.0mmのガラス管
の中間部を所定温度まで熱することにより軟化させ、一
端部を固定し、他端部を所定の力で軸方向に沿って所定
時間引っ張ることによりこのガラス管の中間部を延伸さ
せる。これにより、中間部に細い径の延伸部を形成す
る。次に、この延伸部を切断する。切断により分れた一
方のガラス管において、延伸部は上記ノズル管のキャピ
ラリ部92bとなり、非延伸状態のまま残った一方の端
部は上記ボデイ部92aとなり、両者の境部がテーパ部
92cとなる。キャピラリ部92bは例えば内径6μ
m、外径60μmのものを作ることができる。このよう
に細くしても、上記延伸によるので、断面円形を確保す
ることができる。
【0017】次に、上記構成のノズル管92をケーシン
グ90内で支持する構造について説明する。ケーシング
90の第2収容部91yの奥端部(左端部)にはゴムか
らなる弾性リング93(第2弾性リング)が収容されて
いる。また、ケーシング90の第1収容部91xには、
カラー94(ケーシング90の一部を構成する)が収容
されており、このカラー94の先端部(左端部)には、
ゴムからなる弾性リング95(第1弾性リング)が装着
されている。したがって、この弾性リング95は、第1
収容孔91xの奥端部に配置されている。
【0018】上記ノズル管92は、上記ケーシング90
の収容孔91x〜91zに収容されている。詳述する
と、ノズル管92のボデイ部92aは、第1収容孔91
x,第2収容孔91yに収容され、テーパ部92cは第
2収容孔91yに収容され、キャピラリ部92bは第2
収容孔91yの奥端部から第3収容孔91zにわたって
収容されている。ボデイ部92aは弾性リング95に挿
入されて弾性的に支持され、テーパ部92cは弾性リン
グ93に挿入されて弾性的に支持されている。キャピラ
リ部92bは、第3収容孔91zに挿入されているが、
この第3収容孔91zの内周面には接しておらず、両者
の間には環状の隙間が形成されている。
【0019】上記ノズル管92のケーシング90への組
み込みは次のようにして行う。予め、弾性リング93を
第2収容孔91yの奥端部に押し込んでおく。他方、カ
ラー94には弾性リング95を装着し、この状態でノズ
ル管92のボデイ92aを弾性リング95およびカラー
94に差し込む。その後、カラー94に取り付けられた
ノズル管92のキャピラリ部92bを弾性リング93に
通しながら第3収容孔92zに挿入する。ノズル92の
テーパ部92cが弾性リング93に当たることにより、
ノズル92の挿入が終了する。この後、ねじ穴91a
に、貫通孔96aを有するねじ96をねじ込む。このね
じ96のねじ込みに際して、カラー94はワッシャ97
を介して押されて若干量奥へ移動し、弾性リング95を
収容孔91x,91y間の段差面に押し付ける。このよ
うにして、ノズル管92の装着作業が終了する。
【0020】上記カラー94のねじ穴91a側の端部に
は、メッシュ98a,98bに挟まれたフィルタ98c
が装着されている。また、ケーシング90のねじ穴91
bにも貫通孔99aを有するねじ99がねじ込まれてお
り、このねじ99の奥端部にも、メッシュ98a,98
bに挟まれたフィルタ98cが装着されている。これに
より、ノズル管92のボデイ部92aはフィルタ98c
を介して電磁二方弁8に連なり、キャピラリ部92bも
フィルタ98cを介して大気に連なっている。
【0021】上記構成のリークテスタにより、以下のリ
ークテストが行われる。図1は初期状態を示す。マスタ
容器MとワークWを分岐通路1a,1bの下流端1m,
1nにそれぞれ接続した状態で、電磁三方弁4をオンす
ることによりテスト圧源20と分岐通路1a,1bを連
通させ、テスト圧PTをマスタ容器MとワークWに供給
する。この後で、電磁二方弁5a、5bを閉じ、マスタ
側回路とワーク側回路との差圧ΔPTを、圧力センサ7
で検出する。この時のマスタ側回路は、電磁二方弁5a
より下流側の分岐回路1aとマスタ容器Mを含む。また
ワーク側回路は、電磁二方弁5bより下流側の分岐回路
1bとワークWを含む。この差圧ΔPTは、ワーク側回
路での圧力変化を表している。ワークWに傷等がなくマ
スタ容器Mと同様にエアの漏れが生じない時には、差圧
すなわち上記ワーク側回路の圧力変化ΔPTはゼロであ
る。ワークWに傷等があり、エアの漏れが生じている時
には、圧力変化ΔPTが生じる。制御部10では、上記
圧力センサ7からの圧力変化ΔPTに基づいて大気圧換
算漏れ量VLを演算し、この大気圧換算漏れ量VLが閾値
未満の時に良品と判断し、閾値を越えた時に不良品と判
断する。
【0022】一般に、上記大気圧換算漏れ量VLは、ボ
イルの法則に基づいて次式で表すことができる。 VL=ΔPT・VW/P0 … (1) ただし、VWはワーク側回路の容積である。ところで、
ワークWが変わるとワーク側回路の容積VWも変化し、
上記式(1)から明らかなように、差圧ΔPTと大気圧
換算漏れ量VLとの関係も変化する。そこで、テスト対
象となるワークWが変わるたびに、容積VWに関する情
報を得る必要があり、そのために疑似漏れテストを行な
っている。
【0023】上記疑似漏れテストは、次のようにして実
行される。まず、分岐通路1bに洩れのないワークWを
接続し、分岐通路1aにマスタ容器Mを接続する。次
に、電磁三方弁4をオンして、分岐通路1a,1bにテ
スト圧Pを供給する。次に、電磁二方弁5a、5bを
閉じてワーク側回路とマスタ回路を閉鎖系にする。次
に、上記電磁二方弁8を開にして上記微小漏れ装置9を
分岐通路1bと連通させ、ワーク側回路から微小漏れ装
置9を介して圧縮エアの一部を大気へ流出させる(疑似
漏れ)。この場合、所定の大気圧換算の疑似漏れ量
L’を生じさせる時間(予め設定されている)を経過
した後の差圧ΔPX、すなわちこの設定時間内での疑似
漏れに伴うワーク側回路の圧力変化を、上記圧力センサ
7により検出する。この圧力変化ΔPXと大気圧換算の
疑似漏れ量VL’と上記ワーク側回路の容積VWとは、ボ
イルの法則により次の関係を有している。 VW=VL’・P0/ΔPX … (2)
【0024】上記(1)式に上記(2)式を代入するこ
とにより、次式が得られる。 VL=VL’・(ΔPT/ΔPX) … (3) 制御部10では、予め疑似漏れテストを実行し圧力変化
ΔPXを検出してこれを記憶しておき、リークテストに
際しては、検出された圧力変化ΔPTと、記憶されてい
る疑似漏れテストでの圧力変化ΔPXから、上記(3)
式に基づいて大気圧換算漏れ量VLを演算する。なお、
(3)式において、大気圧換算の疑似漏れ量VL’は既
知である。
【0025】次に、圧力センサ7を含むリークテスタの
診断について述べる。この診断時には、手動二方弁6
a,6bを閉じた状態で、上述した疑似洩れテストを行
い、その圧力変化ΔPXを検出する。この時の圧力変化
ΔPXは次式で表すことができる。 ΔPX=VL’・P0/(Vset+2・K・P) … (4) ここで、Vsetは、電磁二方弁5bと手動二方弁6b
の間のワーク側回路の容積である。Kは、圧力センサ7
のダイヤフラム71の変形に関する定数である。制御部
10では、上記(4)式で得られる圧力変化ΔPXと、
実際の検出値の偏差が、許容値より小さい場合には故障
なしと判断し、大きい場合には故障ありと判断する。
【0026】上記疑似漏れテストにおいて、ワーク側回
路からの圧縮エアは、開き状態の電磁二方弁8を通り、
微小漏れ装置9のケーシング90のねじ穴91aに至
り、ここから、ねじ96の貫通孔96a,フィルタ98
c,ノズル管92のボデイ部92a,テーパ部92c,
キャピラリ部92bを順に通り、さらに、ケーシング9
0の第3収容孔91z,フィルタ98c,ねじ99の貫
通孔99a,ケーシング90のねじ穴91bを経て大気
に放出される。
【0027】上記圧縮エアの放出量、ひいては大気圧換
算の疑似漏れ量は、ノズル管92のキャピラリ部92b
の流通断面積および長さと、疑似漏れ時間と、テスト圧
によって決まる。キャピラリ部92bの断面は円形なの
で、流通断面積を小さくしても、他の断面形状に比べて
対峙する内面間の間隙を大きくとることができ、微小な
塵埃が溜まりにくい。また、ガラス製なので熱膨張率が
小さく温度変化に対して流通断面積が安定している。こ
のように、キャピラリ部92bの流通断面積を一定に維
持できるので、疑似漏れ時間,テスト圧が一定であれ
ば、大気圧換算の疑似漏れ量を一定にできる。したがっ
て、この大気圧換算の疑似漏れ量の変動に起因して、疑
似漏れテストで得られる情報すなわち圧力変化ΔPX
不正確になるのを防止することができる。
【0028】上述したようにキャピラリ部92bが断面
円形をなし微小な塵埃が溜まりにくいので、ノズル管9
2の両側に配置されたフィルタ98cは、このような微
小な塵埃のサイズより大きめの塵埃を捕捉する機能を有
すれば足りる。そのため、目詰まりしにくく、また目詰
まりによるエア漏れ量の減少を招くこともない。
【0029】上記ガラス管からなるノズル管92は、ボ
デイ部92aとテーパ部92cで、それぞれ弾性リング
93,95により支持されており、この弾性リング9
3,95により外部からの衝撃を吸収できるので、ノズ
ル管92の損傷を防止できる。特にキャピラリ部92c
は非常に細くもろいが、ケーシング90の内周面に接触
していない状態でケーシング90に囲われているので、
その損傷を確実に防ぐことができる。
【0030】弾性リング93とテーパ部92cの接触
は、ノズル管92の軸方向位置決めの役割をも担うこと
ができる。また、弾性リング93,95は、ケーシング
90とノズル管92との間をシールする役割をも担って
いる。
【0031】なお、本発明は上記実施例に拘束されるこ
となく種々の態様が可能である。例えば、圧力センサ7
はマスタ側回路とワーク側回路の差圧を検出している
が、分岐通路1aおよび付属の弁を省略し、圧力センサ
7が上記分岐回路1bの圧力変化を検出するようにして
もよい。上述したすべての実施例の疑似漏れ手段を、マ
スタ側回路(電磁似方弁5aと手動電磁弁6aとの間)
に設けることも考えられるが、この場合には、疑似漏れ
手段は、診断のみに用いられる。また、圧縮エア源2の
代わりに負圧となる圧力源を用いてもよい。この場合に
は、エアの流れは上記実施例とは逆になる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、キャピラリ部
が断面円形であり他の形状に比べて対峙する内面間の間
隙が広いので、塵埃の付着による流通断面積の変化がな
いこと、およびガラス製なので熱膨張率が小さく、温度
変化による流通断面積の変化がないことにより、疑似漏
れ量の変動に起因して疑似漏れテストで得られる情報が
不正確になるのを、防止することができる。請求項2の
発明によれば、ガラス管を熱して延伸させることによ
り、断面円形の微細なキャピラリ部を容易に作ることが
できる。請求項3の発明によれば、ノズル管のボディ部
とテーパ部がそれぞれ弾性リングを介してケーシングに
支持されているので、外部の衝撃からガラス製のノズル
管を守ることができる。特にキャピラリ部はケーシング
の内周面に接していないので、その損傷を確実に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアリークテスタの一実施形態を示す
図である。
【図2】同エアリークテスタで用いられる微小洩れ装置
の断面図である。
【図3】同微小洩れ装置に用いられるノズル管の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 エア通路 5b ワーク用弁 8 電磁二方弁(疑似漏れ用弁) 9 微小漏れ装置 20 テスト圧源 90 ケーシング 92 ノズル管 92a ボディ部 92b キャピラリ部 92c テーパ部 93 第2弾性リング 95 第1弾性リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアリークテスタのエア通路に疑似漏れ用
    弁を介して接続され、疑似漏れに用いられる微小漏れ装
    置において、 上記微小漏れ装置は断面円形のガラス管からなるノズル
    管を備え、このノズル管は、内径の大きなボデイ部と、
    内径の小さなキャピラリ部と、両者の間に形成されボデ
    ィ部からキャピラリ部へと内径が徐々に減少するテーパ
    部とを、同一直線上に有し、上記ボデイ部が上記疑似漏
    れ用弁に連なり、上記キャピラリ部が大気に解放されて
    いることを特徴とするエアリークテスタ用微小漏れ装
    置。
  2. 【請求項2】ガラス管の中間部を熱して軟化させた状態
    でこのガラス管の両端部を軸方向に引くことにより、両
    端部を延伸せずに中間部を細径に延伸させ、次に、中間
    部の延伸部を切断し、この切断により分離された一方の
    ガラス管において、上記延伸部を上記ノズル管のキャピ
    ラリ部とし、非延伸状態のまま残った端部を上記ボデイ
    部とし、これら延伸部と非延伸部の境を上記テーパ部と
    することを特徴とする請求項1に記載のエアリークテス
    タ用微小漏れ装置。
  3. 【請求項3】さらに、上記微小漏れ装置は、上記ノズル
    管の他に、ノズル管を収容する筒状のケーシングと、こ
    のケーシングの内部に、軸方向に離れて配置された第
    1,第2の弾性リングとを備え、上記ノズル管のボディ
    部とテーパ部がそれぞれ上記第1,第2の弾性リングを
    介して上記ケーシングに支持され、上記キャピラリ部は
    ケーシング内周面から離れていることを特徴とする請求
    項1に記載のエアリークテスタ用微小漏れ装置。
JP25016795A 1995-09-04 1995-09-04 エアリークテスタ用微小漏れ装置 Pending JPH0972817A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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