JPH10253430A - 連結車用積載荷重測定装置 - Google Patents

連結車用積載荷重測定装置

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JPH10253430A
JPH10253430A JP7076497A JP7076497A JPH10253430A JP H10253430 A JPH10253430 A JP H10253430A JP 7076497 A JP7076497 A JP 7076497A JP 7076497 A JP7076497 A JP 7076497A JP H10253430 A JPH10253430 A JP H10253430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カプラの支持軸に作用する荷重を検出してセ
ミトレーラの荷重を測定すると共に、カプラのストッパ
が機能した際には測定精度異常処理を実行して異常を把
握する連結車用積載荷重測定装置を提供する。 【解決手段】 セミトレーラ4を牽引するトラクタ1に
装着されて上記セミトレーラ1が連結されるカプラ3の
カプラベース6を揺動自在に支持する支持軸(ローリン
グシャフト8,ビームシャフト7)に作用する荷重を検
出する荷重検出手段(荷重センサ16)と、上記カプラ
ベース6の過大揺動変位を規制するために上記カプラ3
に設けられるストッパ13が機能した状態を検知するス
トッパ当たり検知手段15と、上記荷重検出手段の検出
出力に基づいて上記トラクタ1に負荷される荷重又は上
記セミトレーラ4の積載荷重を演算すると共に、上記ス
トッパ当たり検知手段15の検知出力に基づいて上記ス
トッパ13が機能した状態を検知すると測定精度異常処
理を実行する制御手段(コントローラ46)とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は連結車用積載荷重測
定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の積載荷重を測定する装置として
は、例えば、実開昭63−168838号に、トラクタ
にカプラを介してセミトレーラを連結する車両におい
て、トラクタの後軸にエアサスペンションを備え、前記
エアサスペンションのエア圧を荷重に換算して表示する
表示装置を設けた提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案のように構成
すると、トラクタの駆動車軸における軸荷重を一応検出
することができるが、エアサスペンションはトラクタ側
の荷重の影響を受けるため、トレーラの積載荷重を正確
に計測することができない問題がある。このため本発明
者は、カプラに負荷される荷重を検知してセミトレーラ
の積載荷重を検知することを検討した。
【0004】検討の結果、カプラベースを揺動支持する
支持軸の荷重を検出すれば、比較的精度の良い測定が可
能となることが判明したが、カプラベースが過大に揺動
してストッパ当たりを生じると、支持軸だけではなくス
トッパ側にも荷重が分散してしまうため、荷重検出の際
の測定精度が悪化してしまう問題があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、カプラの支持軸に作用する荷重を検出
してセミトレーラの荷重を測定すると共に、カプラのス
トッパが機能した際には測定精度異常処理を実行して異
常を把握することができるようにした連結車用積載荷重
測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は次の手段によ
り達成される。
【0007】請求項1に記載の発明は、セミトレーラを
牽引するトラクタに装着されて上記セミトレーラが連結
されるカプラのカプラベースを揺動自在に支持する支持
軸に作用する荷重を検出する荷重検出手段と、上記カプ
ラベースの過大揺動変位を規制するために上記カプラに
設けられるストッパが機能した状態を検知するストッパ
当たり検知手段と、上記荷重検出手段の検出出力に基づ
いて上記トラクタに負荷される荷重又は上記セミトレー
ラの積載荷重を演算すると共に、上記ストッパ当たり検
知手段の検知出力に基づいて上記ストッパが機能した状
態を検知すると測定精度異常処理を実行する制御手段
と、を備えたことを特徴とする。このように請求項1に
記載の発明にあって、荷重検出手段は、カプラのカプラ
ベースを揺動自在に支持する支持軸に作用する荷重を検
出して出力し、制御手段は、上記荷重検出手段の検出出
力に基づいてトラクタに負荷される荷重又は上記セミト
レーラの積載荷重を正しく演算する。また、制御手段
は、上記ストッパ当たり検知手段の検知出力に基づいて
上記ストッパが機能した状態を検知したとき測定精度異
常処理を実行する。すなわち、ストッパ当たり検知手段
によりカプラベースが過大に揺動して正しい検出値が出
力されないときを検知し、このときに測定精度異常処理
を実行することにより、検出精度の低下を防止する。こ
のため、トラクタに負荷される荷重又はセミトレーラの
積載荷重の正確な測定が可能となり、ストッパ当たりに
起因した精度低下状態に適切に対処できる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記演算結果を表示する表示手段を更
に有し、上記制御手段は、上記ストッパ当たりが生じた
場合は、上記測定精度異常処理として演算結果の表示を
中止してストッパ当たりが生じたこと上記表示手段に警
報表示することを特徴とする。係る請求項2に記載の発
明にあっては、ストッパ当たりが生じていることを容易
に認識することができるようになる。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、上記演算結果を記録する記録手段
を更に有し、上記制御手段は、上記ストッパ当たりが生
じた場合は、上記測定精度異常処理として上記記録手段
にストッパ当たりが生じたこと記録することを特徴とす
る。請求項3記載の発明では、記録手段にストッパ当た
りが生じたことを記録するので、記録の信頼性が増す。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る連結車用積
載荷重測定装置の一実施形態を添付図面を参照して詳細
に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成
部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定
的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定
する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0011】まず、図1を参照しつつ連結車両の連結構
造について詳述するに、トラクタ1のシャシフレーム2
後部にはカプラ3が装着され、このカプラ3を介してト
ラクタ1にセミトレーラ4が連結されている。カプラ3
には、図2(A),(B)に示されるように、主として
トラクタ1のシャシフレーム2に固定されたベースプレ
ート5と、このベースプレート5に車体のピッチング及
びローリング方向に対して揺動自在にカプラベース6を
軸支するための支持軸を備えている。
【0012】上記支持軸は、具体的には、車体ピッチン
グ方向への揺動を許容するビームシャフト7と、車体ロ
ーリング方向への揺動を許容するローリングシャフト8
からなり、ビームシャフト7は、ベースプレート5に固
定された一対のブラケット9,9に設けられた軸受に、
ローリングシャフト8は、ビームシャフト7中央部に形
成された軸支孔10にそれぞれ軸支されている。そして
このカプラベース6には、その下面前後に相対峙させて
形成された一対のボス11,11に上記ローリングシャ
フト8を通す嵌合孔12が形成され、これら嵌合孔12
と上記ローリングシャフト8中央部の軸支孔10とに、
ローリングシャフト8を挿通するようになっている。
【0013】また、上記カプラ3には、更に、カプラベ
ース6の揺動範囲をトレーラ4の偏積載を防止する範囲
内に規制すべくストッパ13,13が設けられ、走行時
の振動の緩衝や、連結・積載時の衝撃力の緩和のため緩
衝手段14が設けられると共に、更に、上記カプラベー
ス6の過大揺動変位を規制するため、上記ストッパ13
が機能した状態を検知するストッパ当たり検知手段15
が設けられている。
【0014】上記ストッパ13,13は、例えば、カプ
ラベース6からベースプレート5側へ突出させて、その
先端が、例えば、上記ブラケット9,9の上面と当接す
るように形成され、上記緩衝手段14はビームシャフト
7とカプラベース6下面との間に介設され、コイルバ
ネ、引張りばね、ゴム等から構成されている。
【0015】また、上記ストッパ当たり検知手段15
は、内部接点(図示せず)を有する筒状の本体15a
と、この本体15aに対して出没自在に収容され、その
没時に内部接点をOFFからONに切換え、出時に、O
NからOFFに切換えるスプリングリターン式の入力部
材15bから構成され、上記ベースプレート5に対して
は車幅方向の両側に、また必要に応じてフロントとリヤ
とに一対配設される。
【0016】各ストッパ当たり検知手段15は、各入力
部材15bがストッパ13の下面からブラケット9側へ
突出してその上面と当接するように、且つ、ブラケット
9がストッパ13の先端と当接する適宜手前から当接す
るまでの間で、内部接点をOFFからONに切換えるよ
うに、例えば、本体15aをストッパ13内に埋没させ
て設けられ、上記ブラケット9,9の押圧により入力部
材15bがON/OFF作動するよう構成される。
【0017】そして、上記トラクタ1又は上記セミトレ
ーラ4の積載荷重を高い精度で検出するため、負荷を剪
断力として検出し得るピン/シャフト、具体的には、図
1に示されるように、上記カプラ3のカプラベース6を
軸支する支持軸、例えばローリングシャフト8、及び、
セミトレーラ4の後部を支持するレイコ式サスペンショ
ン26のイコライザピン32にそれぞれ荷重センサ16
が取付られる。
【0018】一方、セミトレーラ4においては、後輪3
軸の車輪構成のためレイコ式サスペンション26が採用
されている。
【0019】一般にレイコ式サスペンション26では、
荷台フレーム29の車軸30a,30b,30cの前方
と後方とにそれぞれブラケット31a,31b,31
c,30dが固設される。そして図3に示すように、そ
の中間のブラケット31bにイコライザピン32を介し
てイコライザビーム33が軸支され図示しない中間のブ
ラケット31cにも同様にイコライザピン32を介して
イコライザビーム33が軸支される。そして、中間のブ
ラケット31b,31cの前後に位置するイコライザビ
ーム33両端にそれぞれ支持される。また、各リーフス
プリング34の両端部上面と各ブラケット31a…との
間にはこれらに摺接させてスライドシート37が設けら
れる。そして各リーフスプリング34の中央部はUボル
ト19及び固定板38を介してアクスル39に固定さ
れ、前部側の固定板38と各アクスル39より前方のブ
ラケット31a〜31cとはラジアスロッド40で連結
されている。
【0020】図4(a),(b)は上記各イコライザピ
ン32、ローリングシャフト8に対する荷重センサ16
の取付構造の一実施の形態を示している。図示されるよ
うに、イコライザピン32、ローリングシャフト8の軸
芯部には、それぞれシャフト端面より開口してセンサ取
付孔41が形成され、これらセンサ取付孔41に荷重セ
ンサ16が嵌合され固定されている。
【0021】これら荷重センサ16…は、例えば、パー
ライト等の強磁性材料から成る板状のセンサ本体に、駆
動コイルと出力コイルとを互いに直交させて巻き付けた
もので、上記センサ取付孔41内にそのセンサ本体の板
面が沿うように配設される。この場合、センシングの感
度を良くし、ゲインの向上を図るため、各荷重センサ1
6…は、各イコライザピン32、ローリングシャフト8
の剪断応力線図に基づく最大剪断力の範囲内にその検出
中心を位置させて配置される。また、偏荷重による測定
精度の低下を防ぐため、各荷重センサ16…は各イコラ
イザピン32、ローリングシャフト8に対してその両端
部内に一対配設されるが、このような偏心による測定精
度の低下の虞がない場合は、一方の端部側のみに配設し
ても構わない。また、カプラ3において、ローリングシ
ャフト8に荷重センサ16を配設したのは、車両の駆動
及び制動時に作用する車両前後方向荷重の影響、ベース
プレート5等の捩りの影響がほとんどなく、荷重センサ
16を組込んでも充分な強度を維持することができるか
らである。従って、ビームシャフト7の強度が充分であ
れば、ビームシャフト7内に組込んで積載荷重を検出す
ることも可能である。
【0022】次に、上記荷重センサ16の検出出力を演
算処理し連結車両の積載重量を表示するシステムを図
1,図6を参照して説明すれば、上記センサ取付孔41
から引出された信号線は増幅のため必要に応じて個々に
アンプ45に接続される。そして各アンプ45はコント
ローラ46にその増幅信号を入力するよう信号線を介し
て接続されている。
【0023】このコントローラ46は、CPU等の演算
処理部、入出力部、メモリ等を有し、キャブ内に設置さ
れたLCD等の表示装置47、上記ストッパ当たり検知
手段15に対してそれぞれ信号線を介して接続される。
【0024】そして、このコントローラ46の演算処理
部は、基本的には、上記各アンプ45…で増幅された各
荷重センサ16…の検出出力に基づいて上記セミトレー
ラ4の積載荷重を演算した後、この演算値を、図5に示
したトラクタ1の繰舵角を検出する繰舵角センサ48、
トラクタ1の車体傾斜角を検出する車体傾斜角検出セン
サ49、上記各イコライザピン32、ローリングシャフ
ト8の熱膨張、熱収縮に関与する温度(気温等)を検出
する温度センサ50、トラクタ1とセミトレーラ4との
連結角を検出する連結角センサ51、トレーラ4の傾斜
角を検出する傾斜角検出センサ52等の運転状態を示す
各入力情報に基づく補正値により補正し、これを真の荷
重値として上記表示装置47に出力して表示させるよう
構成されている。もちろん、この補正は、予め、試験に
より求められ、マップとしてメモリに書込まれている。
【0025】なお、コントローラ46の詳細は図5のよ
うにトラクタECUとトレーラECUとにより構成され
ており、トレーラ4側の荷重センサ出力に基づく測定値
をトレーラECU内で一旦演算した後、この情報をトラ
クタECUに送り、トラクタECU内でトレーラECU
からの情報とローリングシャフト8に設けた荷重センサ
16の出力とからセミトレーラ4の積載荷重を演算する
ものとなっている。そしてこのようにトラクタECUと
トレーラECUとを設けることにより、トラクタ1とト
レーラ4との間の配線数を減少させている。
【0026】そして、上記ストッパ当たり検知手段15
の検知出力に基づいて上記ストッパ13が機能した状態
を検知すると測定精度異常処理を実行するよう構成され
ている。このように、測定精度異常信号を出力するの
は、図7に示したように、セミトレーラ4の荷台に右積
み、あるいは左積みした場合と、中央積みの場合とを比
べると測定誤差が生じ、予定した積載量の積載ができな
くなる結果に基づく。上記コントローラ46の実行する
測定精度異常処理としては、上記ストッパ当たりが検知
された場合、表示装置47に対する荷重信号の入力を禁
止して荷重表示を停止し、この表示切換えによって、積
載者、管理者に対してセミトレーラ4の偏積載を警告す
るものである。
【0027】勿論、測定精度異常処理として、表示停止
と共に、表示装置47に出力して偏積載表示を表示させ
る処理、警報ブザー,警告ランプ等に作動信号を出力し
て偏積載を警告する処理、及び、ストッパ当たりとこの
時の演算情報を偏積載の情報としてメモリ等の固定記録
装置(記録手段)48又は着脱可能な固定記憶装置に記
録し、履歴として保存するようにして積荷管理の改善が
喚起されるようにしても構わない。
【0028】次に、上記コントローラ46の基本的な制
御を図5のブロック図と図6のフローチャートを参照し
て説明する。
【0029】まず、コントローラ46は、ステップS1
でカウンタを0に初期化してステップS2に進み、積載
荷重測定のためのスイッチ60(図5参照)がONかO
FFかを判断する。OFFのときは、ONとなるまでル
ーチンを繰返す。ステップS2でスイッチ60がONと
なると次のステップS3に進み、ここで車速センサ56
の信号に基づいて、車速は0Kmか否か、また車速0K
mの状態が10sec続いたか否かを検出して、セミト
レーラ連結車が停止しているかどうかを確認する。
【0030】このステップS3により連結車の停止が確
認されると、ステップS4a,ステップS4bに分れて
それぞれトラクタ1及びセミトレーラ4の車体傾斜角セ
ンサ49,52の検出信号からトラクタ1の車体傾斜角
θ1,及びセミトレーラ4の車体傾斜角θ2を得、その
後、ステップS5a,ステップS5bに進んでトラクタ
1の荷重センサ16の検出出力(W1)、セミトレーラ
4の荷重センサ16の検出出力(W2)を得る。そし
て、この後、ステップS6a,S6bに進む。
【0031】ステップS6aでは、トラクタ1及びセミ
トレーラ4の車体傾斜角θ1,θ2及びトラクタ1の荷重
センサ16の検出出力(W1)、セミトレーラ4の荷重
センサ16の検出出力(W2)を下式(1),(2)に
代入してまずトラクタ1側(カプラ3側)の荷重(W
f),セミトレーラ4側(イコライザピン32側)の荷
重(Wr)を求め、次にこれらトラクタ1側の荷重(W
f),セミトレーラ4側の荷重(Wr)を下式(3)に
代入して、セミトレーラの積載荷重(W)を演算する。
【0032】 トラクタ側の荷重(Wf)=W1/cosθ1 …(1) セミトレーラ側の荷重(Wr)=W2/cosθ2 …(2) セミトレーラの積載荷重(W)=Wf+Wr …(3)
【0033】一方、ステップS6bでは、ストッパ当た
り検知手段15のON/OFFにより、カプラ3でスト
ッパ当たりが生じているか否か、すなわち、セミトレー
ラ4の荷台が車体ローリング方向に異常に傾いているか
否かを検出し、上記ストッパ当たり検知手段15がON
でストッパ当たりが生じている場合は、ステップ7に進
んで、表示装置47に対して異常処理信号を出力して荷
重表示の禁止信号と共に偏積載の警報表示信号を入力し
て偏積載の表示を行わせる。また、同時に、運行記録
計、すなわち上記固定記録装置48に、ストッパ当たり
と、このときの積載荷重を記録し、履歴を保存する。勿
論、この場合、警報表示と共にブザー、警告ランプに作
動信号を出力して警報及び警告ランプの点灯を行い運転
者、作業管理者に一層の注意を喚起することも可能であ
る。
【0034】ステップ7後、ステップ8に進んで経過時
間の計算(t=t+1)を行い、ステップ9に進んで経
過時間が2sec以上か否かを判定し、2sec以上の
ときは、ステップ10に進んでカウンタを0とした後、
ステップ2に進んで再度、連結車の積載荷重を測定す
る。つまり、2sec毎に積載荷重の値を更新し、かつ
偏積載の有無を監視することにより、信頼性の高い積載
を行うのである。尚、積載荷重を測定する場合は荷台が
空の状態で荷重設定装置52(図1参照)で”0”較正
すれば良い。
【0035】なお、本発明は上記実施形態に何等、限定
されるものでなく、カプラ3側にのみ荷重センサ16を
設けてトレーラ4側からトラクタ1側に負荷される荷重
(第5輪荷重)を測定するものとしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したことから明らかなように
本発明によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
【0037】(1)カプラの支持軸に作用する荷重に基
づいてトラクタに負荷される荷重又はセミトレーラの積
載荷重を演算するように構成したので、正確な測定が可
能となる。また、カプラにストッパ当たりが生じた際に
は測定精度異常を実行して正しい状態での測定がなされ
るよう構成したので、測定の精度及び信頼性を可及的に
向上することができる(請求項1)。
【0038】(2)ストッパ当たりが生じた場合は、上
記測定精度異常処理として演算結果の表示を中止してス
トッパ当たりが生じたことを上記表示手段に警報表示す
るよう制御手段を構成したので、ストッパ当たりが生じ
ていることを容易に認識して、正しい状態での測定を行
うことができる(請求項2)。
【0039】(3)更に、上記演算結果を記録する記録
手段を有し、上記制御手段が上記ストッパ当たりが生じ
た場合は、上記測定精度異常処理として記録手段にスト
ッパ当たりが生じたこと記録するように構成したので、
正しい状態での測定を促すことができ、その測定に対す
る信頼性を可及的に高めることができる(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る連結車と荷重測定装置との関係
を示すシステム構成図である。
【図2】 本発明に係る連結車のカプラを示し、図2
(A)はトレーラ後方から見たカプラの断面図、図2
(B)はトレーラ側方から見たカプラの一部破断側面図
である。
【図3】 トレーラのレイコ式サスペンションを示す要
部詳細側面図である。
【図4】 本発明に係るカプラのローリングシャフト及
びレイコ式サスペンションのイコライザピンに対する荷
重センサの取付位置を示す図である。
【図5】 本発明に係る荷重測定装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 本発明に係るコントローラの制御内容の一実
施形態を示すフローチャート図である。
【図7】 トレーラの荷台に対する積荷位置に対する測
定荷重の変化を示す比較図である。
【符号の説明】
1 トラクタ 3 カプラ 4 セミトレーラ 6 カプラベース 7 ビームシャフト(支持軸) 8 ローリングシャフト(支持軸) 13 ストッパ 15 ストッパ当たり検知手段 16 荷重センサ(荷重検出手段) 46 コントローラ(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セミトレーラを牽引するトラクタに装着
    されて上記セミトレーラが連結されるカプラのカプラベ
    ースを揺動自在に支持する支持軸に作用する荷重を検出
    する荷重検出手段と、 上記カプラベースの過大揺動変位を規制するために上記
    カプラに設けられるストッパが機能した状態を検知する
    ストッパ当たり検知手段と、 上記荷重検出手段の検出出力に基づいて上記トラクタに
    負荷される荷重又は上記セミトレーラの積載荷重を演算
    すると共に、上記ストッパ当たり検知手段の検知出力に
    基づいて上記ストッパが機能した状態を検知すると測定
    精度異常処理を実行する制御手段と、 を備えたことを特徴とする連結車用積載荷重測定装置。
  2. 【請求項2】 上記演算結果を表示する表示手段を更に
    有し、 上記制御手段は、上記ストッパ当たりが生じた場合は、
    上記測定精度異常処理として演算結果の表示を中止して
    ストッパ当たりが生じたこと上記表示手段に警報表示す
    ることを特徴とする請求項1記載の連結車用積載荷重測
    定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の連結車用積載荷重測定装
    置において、 上記演算結果を記録する記録手段を更に有し、 上記制御手段は、上記ストッパ当たりが生じた場合は、
    上記測定精度異常処理として上記記録手段にストッパ当
    たりが生じたこと記録することを特徴とする請求項1記
    載の連結車用積載荷重測定装置。
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