JP2991326B2 - 車両の荷重測定装置 - Google Patents
車両の荷重測定装置Info
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- JP2991326B2 JP2991326B2 JP6273239A JP27323994A JP2991326B2 JP 2991326 B2 JP2991326 B2 JP 2991326B2 JP 6273239 A JP6273239 A JP 6273239A JP 27323994 A JP27323994 A JP 27323994A JP 2991326 B2 JP2991326 B2 JP 2991326B2
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- JP
- Japan
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- steering
- vehicle
- knuckle
- load
- sensing element
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の荷重測定装置に
係り、特に、測定精度の向上を図った荷重測定装置に関
する。
係り、特に、測定精度の向上を図った荷重測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両の荷重測定は、主としてトラック等
の大型車両を対象とし、例えば過積載による横転等の交
通事故や車両劣化の促進を防ぐ目的で行われている。在
来の車両の荷重測定は、俗に看貫(かんかん)と呼ばれ
る台秤に測定対象の車両を載せて行っていたが、施設が
大掛かりで広い設置スペースを必要とするため、設置で
きる台秤の台数が制限され多くの車両を測定することが
できない他、設置コストが嵩んでしまう。そこで、近年
では、車両自体に搭載される荷重測定装置が提供されて
いる。
の大型車両を対象とし、例えば過積載による横転等の交
通事故や車両劣化の促進を防ぐ目的で行われている。在
来の車両の荷重測定は、俗に看貫(かんかん)と呼ばれ
る台秤に測定対象の車両を載せて行っていたが、施設が
大掛かりで広い設置スペースを必要とするため、設置で
きる台秤の台数が制限され多くの車両を測定することが
できない他、設置コストが嵩んでしまう。そこで、近年
では、車両自体に搭載される荷重測定装置が提供されて
いる。
【0003】車両搭載型の従来の荷重測定装置の一例と
しては、実開平6−16826号公報に開示された荷重
測定装置があり、特に、その第4実施例には、操舵輪に
かかる荷重を測定対象とする荷重測定装置が開示されて
いる。図4は前記公報で開示された荷重測定装置を示す
車両の側面図であり、図中1は車両、3は車両1の荷台
フレーム、5は操舵輪(前輪)で、この操舵輪5のステ
アリングアクスル(車軸、図示せず)と荷台フレーム3
の間には、緩衝用のリーフスプリング7が介設されてい
る。前記リーフスプリング7は、帯状のバネ板を重ね合
わせて地上側に凸状の略円弧形に形成されており、その
長手方向を車両1の前後方向に沿わせて配置されてい
る。そして、前記リーフスプリング7の前端7aはブラ
ケット9を介して荷台フレーム3に取着されており、後
端7bはシャックル11及びブラケット13を介して荷
台フレーム3に取着されている。
しては、実開平6−16826号公報に開示された荷重
測定装置があり、特に、その第4実施例には、操舵輪に
かかる荷重を測定対象とする荷重測定装置が開示されて
いる。図4は前記公報で開示された荷重測定装置を示す
車両の側面図であり、図中1は車両、3は車両1の荷台
フレーム、5は操舵輪(前輪)で、この操舵輪5のステ
アリングアクスル(車軸、図示せず)と荷台フレーム3
の間には、緩衝用のリーフスプリング7が介設されてい
る。前記リーフスプリング7は、帯状のバネ板を重ね合
わせて地上側に凸状の略円弧形に形成されており、その
長手方向を車両1の前後方向に沿わせて配置されてい
る。そして、前記リーフスプリング7の前端7aはブラ
ケット9を介して荷台フレーム3に取着されており、後
端7bはシャックル11及びブラケット13を介して荷
台フレーム3に取着されている。
【0004】このような構成の車両1において、荷重測
定用のセンシング素子15は、図5(a),(b)にシ
ャックル11の正面図及び断面図で示すように、正面か
ら見たシャックル11の中央部に形成された肉薄部11
a(肉盗みと称される)に設けられている。詳しくは、
センシング素子15がひずみ式ゲージセンサの場合に
は、前記肉薄部11aの略々中央部に直接取着され、セ
ンシング素子15が磁歪型の場合には、前記肉薄部11
aの略々中央部に形成した収容孔(図示せず)に嵌合さ
れる。このように構成した従来の荷重測定装置では、セ
ンシング素子15を既存のシャックル11に付設するた
め、センシング素子15を設けることによる車高の上昇
がなく、従って、荷物の積み降ろしの作業性が悪化する
のを防ぐことができる。
定用のセンシング素子15は、図5(a),(b)にシ
ャックル11の正面図及び断面図で示すように、正面か
ら見たシャックル11の中央部に形成された肉薄部11
a(肉盗みと称される)に設けられている。詳しくは、
センシング素子15がひずみ式ゲージセンサの場合に
は、前記肉薄部11aの略々中央部に直接取着され、セ
ンシング素子15が磁歪型の場合には、前記肉薄部11
aの略々中央部に形成した収容孔(図示せず)に嵌合さ
れる。このように構成した従来の荷重測定装置では、セ
ンシング素子15を既存のシャックル11に付設するた
め、センシング素子15を設けることによる車高の上昇
がなく、従って、荷物の積み降ろしの作業性が悪化する
のを防ぐことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の荷重測定装置では、リーフスプリング7が荷台フレ
ーム3側に前端7a側と後端7b側の2箇所で結合され
ており、荷台フレーム3側からかかる荷重がリーフスプ
リング7の前端7a側と後端7b側に分散されるので、
このリーフスプリング7の後端7b側に配設されたセン
シング素子15にかかる荷重は、当然のことながら、分
散された荷重のうちの一方のみとなる。このため、従来
の荷重測定装置により正確な測定結果を得るためには、
例えば地面が傾斜していたり、積み荷が荷台の前後方向
や左右方向に片寄って積まれている等、リーフスプリン
グ7の前端7a側と後端7b側の荷重分散の比率に変化
が生じるような状態にならないように注意を払う必要が
生じる。
来の荷重測定装置では、リーフスプリング7が荷台フレ
ーム3側に前端7a側と後端7b側の2箇所で結合され
ており、荷台フレーム3側からかかる荷重がリーフスプ
リング7の前端7a側と後端7b側に分散されるので、
このリーフスプリング7の後端7b側に配設されたセン
シング素子15にかかる荷重は、当然のことながら、分
散された荷重のうちの一方のみとなる。このため、従来
の荷重測定装置により正確な測定結果を得るためには、
例えば地面が傾斜していたり、積み荷が荷台の前後方向
や左右方向に片寄って積まれている等、リーフスプリン
グ7の前端7a側と後端7b側の荷重分散の比率に変化
が生じるような状態にならないように注意を払う必要が
生じる。
【0006】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、ひずみ式ゲージセンサ等のセンシング
素子を用いて車両の操舵輪にかかる荷重を測定するに当
り、測定する場所や車両の状態を選ばず正確な測定結果
を常に得ることができる車両の荷重測定装置を提供する
ことにある。
本発明の目的は、ひずみ式ゲージセンサ等のセンシング
素子を用いて車両の操舵輪にかかる荷重を測定するに当
り、測定する場所や車両の状態を選ばず正確な測定結果
を常に得ることができる車両の荷重測定装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ステアリングアクスルの両端に設けたステア
リングナックルにより保持されると共にこのステアリン
グナックルから操舵用の回転動力が伝達される車両の操
舵輪にかかる荷重を、ひずみ式ゲージセンサ等のセンシ
ング素子を用いて測定する装置において、前記センシン
グ素子を前記ステアリングナックルのナックルスピンド
ル内部に配設したことを特徴とする。
本発明は、ステアリングアクスルの両端に設けたステア
リングナックルにより保持されると共にこのステアリン
グナックルから操舵用の回転動力が伝達される車両の操
舵輪にかかる荷重を、ひずみ式ゲージセンサ等のセンシ
ング素子を用いて測定する装置において、前記センシン
グ素子を前記ステアリングナックルのナックルスピンド
ル内部に配設したことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、前記ナックルスピンドル
の内部に前記センシング素子の収容用凹部が形成され、
該凹部には保持部材が移動不能に保持されており、前記
センシング素子は前記保持部材を介して前記凹部に収容
されているものとした。
の内部に前記センシング素子の収容用凹部が形成され、
該凹部には保持部材が移動不能に保持されており、前記
センシング素子は前記保持部材を介して前記凹部に収容
されているものとした。
【0009】
【作用】本発明によれば、ステアリングアクスルの両端
に、車両の操舵輪を保持し該操舵輪に操舵用の回転動力
を伝達するステアリングナックルを設けた車両におい
て、ステアリングナックルのナックルスピンドル内部に
センシング素子を配設したので、操舵輪にかかる全荷重
がナックルスピンドルを介して漏れなくセンシング素子
にかかり、その荷重がセンシング素子により測定され
る。従って、操舵輪にかかる荷重のうち一部の分散され
た荷重を測定する従来のように、地面の傾斜や積み荷の
片寄り等の荷重分散比率の変化により測定結果が影響を
受けることがなく、測定場所や車両の状態に関係なく常
に正確な荷重測定を行うことが可能となる。
に、車両の操舵輪を保持し該操舵輪に操舵用の回転動力
を伝達するステアリングナックルを設けた車両におい
て、ステアリングナックルのナックルスピンドル内部に
センシング素子を配設したので、操舵輪にかかる全荷重
がナックルスピンドルを介して漏れなくセンシング素子
にかかり、その荷重がセンシング素子により測定され
る。従って、操舵輪にかかる荷重のうち一部の分散され
た荷重を測定する従来のように、地面の傾斜や積み荷の
片寄り等の荷重分散比率の変化により測定結果が影響を
受けることがなく、測定場所や車両の状態に関係なく常
に正確な荷重測定を行うことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図3を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例に係る荷重測定
装置のセンシング素子が配設される車両のステアリング
ナックルの断面図、図2は図1のステアリングナックル
とその周辺部の構造を示す斜視図、図3はステアリング
ナックルで操舵輪を保持した状態を示す説明図である。
尚、図1乃至図3において図4及び図5で示したものと
同一の部材、箇所には図4及び図5で付したものと同一
の引用符号を付して説明する。
して説明する。図1は本発明の一実施例に係る荷重測定
装置のセンシング素子が配設される車両のステアリング
ナックルの断面図、図2は図1のステアリングナックル
とその周辺部の構造を示す斜視図、図3はステアリング
ナックルで操舵輪を保持した状態を示す説明図である。
尚、図1乃至図3において図4及び図5で示したものと
同一の部材、箇所には図4及び図5で付したものと同一
の引用符号を付して説明する。
【0011】図2において3は車両1の荷台フレームを
示し、この荷台フレーム3の下方には緩衝用のリーフス
プリング7が配設されている。前記リーフスプリング7
は、帯状のバネ板を重ね合わせて地上側に凸状の略円弧
形に形成されており、その長手方向を車両1の前後方向
に沿わせて配置されている。そして、前記リーフスプリ
ング7の前端7aはブラケット9を介して荷台フレーム
3に取着されており、後端7bはシャックル11及びブ
ラケット13を介して荷台フレーム3に取着されてい
る。また、前記リーフスプリング7の下方には、操舵輪
5(前輪、図3参照)のステアリングアクスル17(車
軸)が車両1の左右方向に延在して配設されており、リ
ーフスプリング7の長手方向略々中間部が止金具17a
により、ステアリングアクスル17の端部寄り箇所に取
着されている。
示し、この荷台フレーム3の下方には緩衝用のリーフス
プリング7が配設されている。前記リーフスプリング7
は、帯状のバネ板を重ね合わせて地上側に凸状の略円弧
形に形成されており、その長手方向を車両1の前後方向
に沿わせて配置されている。そして、前記リーフスプリ
ング7の前端7aはブラケット9を介して荷台フレーム
3に取着されており、後端7bはシャックル11及びブ
ラケット13を介して荷台フレーム3に取着されてい
る。また、前記リーフスプリング7の下方には、操舵輪
5(前輪、図3参照)のステアリングアクスル17(車
軸)が車両1の左右方向に延在して配設されており、リ
ーフスプリング7の長手方向略々中間部が止金具17a
により、ステアリングアクスル17の端部寄り箇所に取
着されている。
【0012】前記ステアリングアクスル17の両端に
は、前記操舵輪5を保持し該操舵輪5に操舵用の回転動
力を伝達するステアリングナックル19がそれぞれ設け
られている。前記ステアリングナックル19は、図1に
示すように、基部19aと、該基部19aから突設され
た略々円錐台状のナックルスピンドル19bからなる。
前記基部19aは、ステアリングアクスル17の両端を
上下方向に貫通するキングピン軸21により、該ステア
リングアクスル17に対して水平面内で回転可能に支持
されており、この基部19aには、図2に示すように、
ナックルアーム19cが突設されている。前記ナックル
スピンドル19bは、不図示のフリーホイールハブの軸
心箇所に取着され、このフリーホイールハブを介して前
記ナックルスピンドル19bに、図3に示すように、操
舵輪5が取着される。
は、前記操舵輪5を保持し該操舵輪5に操舵用の回転動
力を伝達するステアリングナックル19がそれぞれ設け
られている。前記ステアリングナックル19は、図1に
示すように、基部19aと、該基部19aから突設され
た略々円錐台状のナックルスピンドル19bからなる。
前記基部19aは、ステアリングアクスル17の両端を
上下方向に貫通するキングピン軸21により、該ステア
リングアクスル17に対して水平面内で回転可能に支持
されており、この基部19aには、図2に示すように、
ナックルアーム19cが突設されている。前記ナックル
スピンドル19bは、不図示のフリーホイールハブの軸
心箇所に取着され、このフリーホイールハブを介して前
記ナックルスピンドル19bに、図3に示すように、操
舵輪5が取着される。
【0013】図2に示すように、左右の操舵輪5のナッ
クルアーム19cは互いにタイロッド23で連結されて
おり、一方のナックルアーム19cは、該ナックルアー
ム19c等と共にクロスリンク式のステアリング装置A
を構成するドラッグリング25、ピットマンアーム2
7、ステアリングギア29、及びステアリングシャフト
31を介して不図示のステアリングホイールに連結され
ている。そして、前記ステアリングホイールを操作する
と、前記ステアリング装置Aを介してステアリングナッ
クル19がキングピン軸21を中心として回転し、これ
により、ナックルスピンドル19b及びフリーホイール
ハブを介して操舵輪5が操舵される。
クルアーム19cは互いにタイロッド23で連結されて
おり、一方のナックルアーム19cは、該ナックルアー
ム19c等と共にクロスリンク式のステアリング装置A
を構成するドラッグリング25、ピットマンアーム2
7、ステアリングギア29、及びステアリングシャフト
31を介して不図示のステアリングホイールに連結され
ている。そして、前記ステアリングホイールを操作する
と、前記ステアリング装置Aを介してステアリングナッ
クル19がキングピン軸21を中心として回転し、これ
により、ナックルスピンドル19b及びフリーホイール
ハブを介して操舵輪5が操舵される。
【0014】このように構成された車両1において、本
実施例では、前記ステアリングナックル19に、図1に
示すように、前記基部19aからナックルスピンドル1
9bの内部にかけて凹部19dが形成されており、この
凹部19d内には、保持部材33を介して荷重測定用の
センシング素子15が収容されている。前記保持部材3
3は、上下のフランジ33aとこれら両フランジ33a
間を連絡するウェブ33bにより、前記凹部19dに収
容した状態で上下のフランジ33aが凹部19dの上下
内壁にそれぞれ圧接し、該凹部19d内で移動不能に保
持されるように構成されている。前記センシング素子1
5は、例えばロードセルのようなひずみ式ゲージセンサ
等からなり、前記ウェブ33bに取着されている。尚、
前記センシング素子15が磁歪型の場合には、前記ウェ
ブ33bに形成した収容孔(図示せず)に嵌合される。
実施例では、前記ステアリングナックル19に、図1に
示すように、前記基部19aからナックルスピンドル1
9bの内部にかけて凹部19dが形成されており、この
凹部19d内には、保持部材33を介して荷重測定用の
センシング素子15が収容されている。前記保持部材3
3は、上下のフランジ33aとこれら両フランジ33a
間を連絡するウェブ33bにより、前記凹部19dに収
容した状態で上下のフランジ33aが凹部19dの上下
内壁にそれぞれ圧接し、該凹部19d内で移動不能に保
持されるように構成されている。前記センシング素子1
5は、例えばロードセルのようなひずみ式ゲージセンサ
等からなり、前記ウェブ33bに取着されている。尚、
前記センシング素子15が磁歪型の場合には、前記ウェ
ブ33bに形成した収容孔(図示せず)に嵌合される。
【0015】次に、作用について説明する。前記車両1
においては、荷台フレーム3からの荷重が、ブラケット
9、シャックル11、リーフスプリング7、及びステア
リングアクスル17を介してステアリングナックル19
にかかる。また、操舵輪5からは、フリーホイールハブ
を介してステアリングナックル19に前記荷重の反力が
かかる。
においては、荷台フレーム3からの荷重が、ブラケット
9、シャックル11、リーフスプリング7、及びステア
リングアクスル17を介してステアリングナックル19
にかかる。また、操舵輪5からは、フリーホイールハブ
を介してステアリングナックル19に前記荷重の反力が
かかる。
【0016】従って、前記荷重と反力によりナックルス
ピンドル19b及び凹部19d内のウェブ33bが上下
方向にひずみ、これにより前記センシング素子15がひ
ずみ、或は、センシング素子15の磁界が変化し、この
ひずみ或は磁界の変化に応じたセンシング素子15の出
力により荷重が測定される。この際、荷台フレーム3か
らの荷重はリーフスプリング7の前後両端7a,7bに
一端分散されてかかるが、分散された両荷重がステアリ
ングアクスル17において再び合わされるため、操舵輪
5にかかる全荷重がセンシング素子15にもかかること
となる。
ピンドル19b及び凹部19d内のウェブ33bが上下
方向にひずみ、これにより前記センシング素子15がひ
ずみ、或は、センシング素子15の磁界が変化し、この
ひずみ或は磁界の変化に応じたセンシング素子15の出
力により荷重が測定される。この際、荷台フレーム3か
らの荷重はリーフスプリング7の前後両端7a,7bに
一端分散されてかかるが、分散された両荷重がステアリ
ングアクスル17において再び合わされるため、操舵輪
5にかかる全荷重がセンシング素子15にもかかること
となる。
【0017】以上説明したように本実施例によれば、車
両1の操舵輪5にかかる荷重を測定する装置のセンシン
グ素子15を、操舵輪5を保持し該操舵輪5に操舵用の
回転動力を伝達するステアリングナックル19のナック
ルスピンドル19bの凹部19d内に、保持部材33を
介して配設した。このため、操舵輪5にかかる全荷重を
センシング素子15にもかかるようにすることができ、
従って、地面の傾斜や積み荷の片寄り等、リーフスプリ
ング7の前後両端にかかる荷重の分散比率に変化があっ
ても、それによる影響を受けず、測定場所や車両1の状
態に関係なく常に正確な荷重測定を行うことができる。
両1の操舵輪5にかかる荷重を測定する装置のセンシン
グ素子15を、操舵輪5を保持し該操舵輪5に操舵用の
回転動力を伝達するステアリングナックル19のナック
ルスピンドル19bの凹部19d内に、保持部材33を
介して配設した。このため、操舵輪5にかかる全荷重を
センシング素子15にもかかるようにすることができ、
従って、地面の傾斜や積み荷の片寄り等、リーフスプリ
ング7の前後両端にかかる荷重の分散比率に変化があっ
ても、それによる影響を受けず、測定場所や車両1の状
態に関係なく常に正確な荷重測定を行うことができる。
【0018】尚、本実施例では、クロスリンク式のステ
アリング装置Aを備える車両1を例にとって説明した
が、本発明はセンタアーム式や対称リンク式、ハルテン
ベルガ式等種々のステアリング装置を備えた車両にも適
用可能である。また、本実施例では、操舵輪5が1軸の
車両1について説明したが、本発明は2軸式の操舵輪5
を有する車両1にも当然適用可能であることは言うまで
もなく、その場合、リーフスプリング7が地上側と荷台
フレーム3側のどちら側に凸状となっているかは任意で
ある。
アリング装置Aを備える車両1を例にとって説明した
が、本発明はセンタアーム式や対称リンク式、ハルテン
ベルガ式等種々のステアリング装置を備えた車両にも適
用可能である。また、本実施例では、操舵輪5が1軸の
車両1について説明したが、本発明は2軸式の操舵輪5
を有する車両1にも当然適用可能であることは言うまで
もなく、その場合、リーフスプリング7が地上側と荷台
フレーム3側のどちら側に凸状となっているかは任意で
ある。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
テアリングアクスルの両端に設けたステアリングナック
ルにより保持されると共にこのステアリングナックルか
ら操舵用の回転動力が伝達される車両の操舵輪にかかる
荷重を、ひずみ式ゲージセンサ等のセンシング素子を用
いて測定する装置において、前記センシング素子を前記
ステアリングナックルのナックルスピンドル内部に配設
する構成とした。このため、操舵輪にかかる全荷重をセ
ンシング素子にもかかるようにすることができ、従っ
て、地面の傾斜や積み荷の片寄りによるリーフスプリン
グの前後両端にかかる荷重の分散比率の変化等、測定場
所や車両の状態による影響を受けず常に正確な荷重測定
を行うことができる等の効果を奏する。
テアリングアクスルの両端に設けたステアリングナック
ルにより保持されると共にこのステアリングナックルか
ら操舵用の回転動力が伝達される車両の操舵輪にかかる
荷重を、ひずみ式ゲージセンサ等のセンシング素子を用
いて測定する装置において、前記センシング素子を前記
ステアリングナックルのナックルスピンドル内部に配設
する構成とした。このため、操舵輪にかかる全荷重をセ
ンシング素子にもかかるようにすることができ、従っ
て、地面の傾斜や積み荷の片寄りによるリーフスプリン
グの前後両端にかかる荷重の分散比率の変化等、測定場
所や車両の状態による影響を受けず常に正確な荷重測定
を行うことができる等の効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例に係る荷重測定装置のセンシ
ング素子が配設される車両のステアリングナックルの断
面図である。
ング素子が配設される車両のステアリングナックルの断
面図である。
【図2】図1のステアリングナックルとその周辺部の構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【図3】図1のステアリングナックルで操舵輪を保持し
た状態を示す説明図である。
た状態を示す説明図である。
【図4】従来の荷重測定装置を示す車両の側面図であ
る。
る。
【図5】(a),(b)は図4に示すシャックルの正面
図及び断面図である。
図及び断面図である。
【符号の説明】 1 車両 3 荷台フレーム 5 操舵輪 7 リーフスプリング 15 センシング素子 17 ステアリングアクスル 19 ステアリングナックル 19b ナックルスピンドル 19d 凹部 33 保持部材
Claims (2)
- 【請求項1】 ステアリングアクスルの両端に設けたス
テアリングナックルにより保持されると共にこのステア
リングナックルから操舵用の回転動力が伝達される車両
の操舵輪にかかる荷重を、ひずみ式ゲージセンサ等のセ
ンシング素子を用いて測定する装置において、 前記センシング素子を前記ステアリングナックルのナッ
クルスピンドル内部に配設した、 ことを特徴とする車両の荷重測定装置。 - 【請求項2】 前記ナックルスピンドルの内部に前記セ
ンシング素子の収容用凹部が形成され、該凹部には保持
部材が移動不能に保持されており、前記センシング素子
は前記保持部材を介して前記凹部に収容されている請求
項1記載の車両の荷重測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273239A JP2991326B2 (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 車両の荷重測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273239A JP2991326B2 (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 車両の荷重測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08136332A JPH08136332A (ja) | 1996-05-31 |
JP2991326B2 true JP2991326B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=17525065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6273239A Expired - Lifetime JP2991326B2 (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 車両の荷重測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991326B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP6273239A patent/JP2991326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08136332A (ja) | 1996-05-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990907 |