JPH10253278A - フィン付熱交換器 - Google Patents

フィン付熱交換器

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Publication number
JPH10253278A
JPH10253278A JP6352197A JP6352197A JPH10253278A JP H10253278 A JPH10253278 A JP H10253278A JP 6352197 A JP6352197 A JP 6352197A JP 6352197 A JP6352197 A JP 6352197A JP H10253278 A JPH10253278 A JP H10253278A
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JP
Japan
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fin
edge
cut
fin plate
windward
Prior art date
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Pending
Application number
JP6352197A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yamada
賢一 山田
Kunihiko Kaga
邦彦 加賀
Takayuki Yoshida
孝行 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着霜による能力低下が少なくフィン板の伝熱
性能がよく、通風閉塞までの着霜保持量が多く熱交換性
能のよいフィン付熱交換器を得る。 【解決手段】 多数のフィン板2を空隙を形成して平行
に配置し、フィン板2の板面を貫通して伝熱管1を設け
る。また、切り起こし部8を次のように形成する。すな
わち、フィン板2に設けてフィン板に対する風向3の風
下側縁部7寄りに配置し、長手を風下側縁部7と平行に
配置して長手に沿う縁部の両側のフィン板2を切断し、
長手の中間部を上昇してフィン板2相互の空隙内に配置
する。これによって、切り起こし部8における伝熱性能
がフィン板2の平面部よりも向上し、フィン板2の風下
側における伝熱性能が向上する。このため、フィン板2
に対する着霜が風上側から風下側の間に均一化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和装置等
に設けられて空気と冷媒などの流体間で熱を授受するフ
ィン付熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】図15〜図17は、例えば特開昭61−
153493号公報に示された従来のフィン付熱交換器
を示す図で、図15は斜視図、図16は図15のフィン
付熱交換器のフィン板部の平面図、図17は図15のフ
ィン付熱交換器の着霜状態を説明する図15の要部平面
図である。
【0003】図において、1は伝熱管、2はフィン板
で、多数が互いに対面して配置されると共に相互間に図
17に示す空隙Aを形成して配置され、板面を貫通して
伝熱管1が設けられて、流通する空気の風向3に対する
風上側の縁部4に連続した打抜き孔5が設けられてい
る。6は風上側の縁部4に付着した霜である。従来のフ
ィン付熱交換器は上記のように構成され、フィン板2に
打抜き孔5が設けられて、付着する霜6の保持量が増加
するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のフ
ィン付熱交換器において、フィン板2の風上側の縁部4
に付着する霜6の保持量の増加が図られているものの、
着霜が風上側の縁部4に集中する。このため、フィン板
2を通過する風量が低下し、ときには縁部4の着霜によ
ってフィン付熱交換器が閉塞されて熱交換不能となって
空気調和装置等の運転ができなくなるという問題点があ
った。また、打抜き孔5付近に付着した霜のために除霜
動作時に、風上側の縁部4への温風流入が阻害されて除
霜時間が長くかかることになる。
【0005】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、着霜による障害が少なくフィン
板の伝熱性能がよいフィン付熱交換器を得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフィン付
熱交換器においては、空隙を介して対面し互いに平行に
配置された多数のフィン板の板面を貫通して設けられた
伝熱管と、フィン板に設けられてこのフィン板に対する
風向の風下側の縁部寄りに配置され、長手が風下側縁部
と平行に配置され長手に沿う縁部の両側におけるフィン
板が切断されて、長手の中間部が上昇して形成されて上
記空隙内に配置された切り起こし部とが設けられる。
【0007】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、切り起こし部が、長手の中間部の風上側縁部
がフィン板面の一側に突出して傾斜し、風下側縁部はフ
ィン板面の他側に突出して形成された傾斜切り起こし部
によって構成される。
【0008】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、フィン板に設けられてこのフィン板に対する
風向の風上側の縁部寄りに配置され、長手が風上側縁部
と平行に配置され長手に沿う縁部の両側におけるフィン
板が切断されて、長手の中間部が上昇して形成されてフ
ィン板相互の空隙内に配置され、中間部が切り起こし部
の幅よりも幅広に形成された風上側の切り起こし部が設
けられる。
【0009】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、フィン板に設けられてこのフィン板に対する
風向の風上側の縁部寄りに配置され、長手が風上側縁部
と平行に配置され長手に沿う縁部の両側におけるフィン
板が切断されて、長手の中間部の風上側縁部がフィン板
面の一側に突出して傾斜し、風下側縁部はフィン板面の
他側に突出して形成された風上側の傾斜切り起こし部が
設けられる。
【0010】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、フィン板に設けられてこのフィン板に対する
風向の風上側の縁部寄りに配置され、長手が風上側縁部
と平行に配置され長手に沿う縁部の両側におけるフィン
板が切断されて、長手の中間部が上昇して形成されてフ
ィン板相互の空隙内に配置された風上側の切り起こし部
と、切り起こし部及び風上側の切り起こし部の両者の中
間に上記両者と平行に配置され、中間部が上記両者の幅
よりも狭幅に形成された中間の切り起こし部とが設けら
れる。
【0011】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、切り起こし部を、長手の中間部の風上側縁部
がフィン板面の一側に突出して傾斜し風下側縁部はフィ
ン板面の他側に突出して形成された傾斜切り起こし部と
し、フィン板に設けられてこのフィン板に対する風向の
風上側の縁部寄りに配置され、傾斜切り起こし部と同様
に形成された風上側の傾斜切り起こし部と、傾斜切り起
こし部及び風上側の傾斜切り起こし部の両者の中間に上
記両者と平行に配置された中間の切り起こし部とが設け
られる。
【0012】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、空隙を介して対面し互いに平行に配置された
多数のフィン板の板面を貫通して設けられた伝熱管と、
フィン板面を貫通して設けられてこのフィン板に対する
風向の風上側の縁部寄りに配置され、この風上側縁部と
平行に配置されると共に、伝熱管に対向する位置に配置
されて伝熱管の直径相当長さに形成された切断線とが設
けられる。
【0013】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、空隙を介して対面し互いに平行に配置された
多数のフィン板の板面を貫通して設けられた伝熱管と、
フィン板面を貫通して設けられて溝穴状をなしフィン板
に対する風向の風上側の縁部寄りに配置され、この風上
側縁部と長手が平行に配置されると共に、伝熱管の相互
間に対応する位置に配置されて、風上側縁部と溝穴縁部
との間隔Bと溝穴幅Cとが、C/B≧2の関係に形成さ
れた開口部とが設けられる。
【0014】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、フィン板面を貫通して設けられて溝穴状をな
しフィン板に対する風向の風上側の縁部寄りに配置さ
れ、この風上側縁部と長手が平行に配置されると共に、
伝熱管の相互間に対応する位置に配置され開口部と、フ
ィン板に設けられてこのフィン板に対する風向の風下側
の縁部寄りに配置され、長手が風下側縁部と平行に配置
され長手に沿う縁部の両側におけるフィン板が切断され
て、長手の中間部が上昇して形成されてフィン板相互の
空隙内に配置された切り起こし部とが設けられる。
【0015】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、フィン板面を貫通して設けられて溝穴状をな
しフィン板に対する風向の風上側の縁部寄りに配置さ
れ、この風上側縁部と長手が平行に配置されると共に、
伝熱管の相互間に対応する位置に配置され開口部と、フ
ィン板に設けられてこのフィン板に対する風向の風下側
の縁部寄りに配置され、長手が風下側縁部と平行に配置
され長手に沿う縁部の両側におけるフィン板が切断され
て、長手の中間部の風上側縁部がフィン板面の一側に突
出して傾斜し風下側縁部はフィン板面の他側に突出して
形成されてフィン板相互の空隙内に配置された傾斜切り
起こし部とが設けられる。
【0016】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、フィン板相互間の空隙の1/2相当の空間を
形成して互いに対面して配置された複数のフィン列によ
ってフィン付熱交換器が構成される。
【0017】また、この発明に係るフィン付熱交換器に
おいては、空隙を介して対面し互いに平行に配置された
多数のフィン板の板面を貫通して設けられた伝熱管と、
上記フィン板相互間の空隙の1/2相当の空間を形成し
て受風面を互いに対面して配置された複数のフィン列と
が設けられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図3は、この発明の実施の形態の
一例を示す図で、図1(a)はフィン板の平面図、図1
(b)は図1(a)の要部断面図、図2は図1のフィン
板の斜視図、図3は図1のフィン付熱交換器の着霜状態
を説明する前述の図15相当図である。
【0019】図において、1は伝熱管、2はフィン板
で、多数が互いに対面して配置されると共に相互間に図
3に示す空隙Aを形成して配置され、板面を貫通して伝
熱管1が設けられている。3はフィン付熱交換器を流通
する空気の風向、4は風向3に対するフィン板2の風上
側縁部、6は風上側縁部4に付着した霜、7は風向3に
対するフィン板2の風下側縁部である。
【0020】8は切り起こし部で、フィン板2に設けら
れて風向3の風下側縁部7寄りに配置され、長手が風下
側縁部7と平行に配置され長手に沿う縁部の両側におけ
るフィン板2が切断されて、長手の中間部が上昇して形
成されて空隙A内に配置されている。9は切り起こし部
8の突出部に付着した霜である。
【0021】上記のように構成されたフィン付熱交換器
において、空気が風向3によって流通して空気と冷媒な
どの流体間で熱交換が行われる。そして、フィン板2の
平面部に比較して切り起こし部8を通過する空気の温度
境界層が薄く保持される。このため、フィン板2の平面
部よりも伝熱性能が向上する。また、このようにフィン
板2の風下側における伝熱性能が向上することによって
フィン板2の風上側から風下側に到る範囲で伝熱性能が
向上する。
【0022】このため、フィン板2の風上側に比べて空
気との温度差が生じ難い切り起こし部8の風上側端部に
も図3に示すように霜9が付着する。また、フィン板2
に対する着霜が風上側から風下側の間に均一化するの
で、フィン付熱交換器が着霜によって空気流通不能、す
なわち着霜によって閉塞するまでの着霜保持量が増大す
る。
【0023】したがって、除霜動作するまでの間の空気
調和装置等を運転可能時間が長くなる。さらに、フィン
板2の平均熱伝達率が向上するので、熱交換能力も向上
して効率のよいフィン付熱交換器が得られる。また、除
霜動作時に、フィン板2に除霜用送風が流入し易くなっ
て除霜時間が短くなる。
【0024】実施の形態2.図4及び図5は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図4(a)はフィ
ン板の平面図、図4(b)は図4(a)の要部断面図、
図5は図4のフィン板の斜視図である。なお、図4及び
図5の他は前述の図1〜図3と同様にフィン付熱交換器
が構成されている。
【0025】図において、図1〜図3と同符号は相当部
分を示し、10は傾斜切り起こし部で、フィン板2に設
けられて風向3の風下側縁部7寄りに配置され、長手が
風下側縁部7と平行に配置されて、長手に沿う縁部の両
側におけるフィン板2が切断されて、長手の中間部の風
上側縁部4がフィン板2面の一側に突出して傾斜し、風
下側縁部はフィン板2面の他側に突出して形成されて空
隙A内に配置されている。
【0026】上記のように構成されたフィン付熱交換器
においても、フィン板2に設けられて空隙A内に配置さ
れた傾斜切り起こし部10が配備される。したがって、
詳細な説明を省略するが図4及び図5の実施の形態にお
いても図1〜図3の実施の形態と同様な作用が得られ
る。
【0027】また、図4及び図5の実施の形態において
は傾斜切り起こし部10が、長手に直交した断面におい
てフィン板2面に対して傾斜して形成されされている。
このため、傾斜切り起こし部10の屈折部における剛性
が増し、量産性を向上することができ製作費を低減する
ことができる。
【0028】実施の形態3.図6も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、図6(a)はフィン板の平
面図、図6(b)は図6(a)の要部断面図である。な
お、図6の他は前述の図1〜図3と同様にフィン付熱交
換器が構成されている。図において、図1〜図3と同符
号は相当部分を示す。
【0029】11は風上側の切り起こし部で、フィン板
2の風上側縁部4寄りに配置され、風下側縁部7寄りに
設けられた切り起こし部8と同様に構成されて、長手直
交方向、すなわち幅方向が切り起こし部8よりも幅広に
形成されている。
【0030】上記のように構成されたフィン付熱交換器
においても、フィン板2に設けられて空隙A内に配置さ
れた切り起こし部8が配備される。したがって、詳細な
説明を省略するが図6の実施の形態においても図1〜図
3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0031】なお、フィン板2に形成された切り起こし
部の幅は、狭ければ狭いほど通過する空気の温度境界層
の平均厚さを薄くできるので、フィン板2の伝熱性能が
高くなる。そして、図6の実施の形態ではフィン板2
に、風下側縁部7寄りの切り起こし部8よりも幅広の風
上側の切り起こし部11が配置される。このため、フィ
ン板2の風上側縁部4から風下側縁部7に向かって伝熱
性能が向上する。
【0032】このため、フィン板における風上側よりも
空気との温度差が生じ難い風下側にも霜9が付着する。
そしてフィン板2に対する着霜が風上側から風下側の間
に均一化するので、フィン付熱交換器が着霜によって空
気流通不能、すなわち着霜によって閉塞するまでの着霜
保持量が増大する。したがって、除霜動作するまでの間
の空気調和装置等を運転可能時間が長くなる。また、フ
ィン板2の平均熱伝達率が向上するので、熱交換能力も
向上して効率のよいフィン付熱交換器が得られる。
【0033】実施の形態4.図7も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、図7(a)はフィン板の平
面図、図7(b)は図7(a)の要部断面図である。な
お、図7の他は前述の図1〜図3と同様にフィン付熱交
換器が構成されている。図において、図1〜図3と同符
号は相当部分を示す。
【0034】12は風上側の傾斜切り起こし部で、フィ
ン板2の風上側縁部4寄りに設けられ、前述の図4にお
ける切り起こし部10と同様に形成されて風上側縁部4
寄りの縁部が、風下側縁部7寄りに配置された切り起こ
し部8とフィン板2面の同側に配置され、風下側縁部7
寄りの縁部はフィン板2面の他側に傾斜して形成されて
いる。
【0035】上記のように構成されたフィン付熱交換器
においても、フィン板2に設けられて空隙A内に配置さ
れた切り起こし部8が配備される。したがって、詳細な
説明を省略するが図7の実施の形態においても図1〜図
3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0036】なお、発明者の実験によれば、風上側の傾
斜切り起こし部12においては温度境界層を薄く保つ作
用が少なく、伝熱性能が切り起こし部8よりも低い。こ
れによって、フィン板2の風上側縁部4から風下側縁部
7に向かって伝熱性能が向上する。したがって、詳細な
説明を省略するが図7の実施の形態においても図6の実
施の形態と同様な作用が得られる。
【0037】実施の形態5.図8も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、図8(a)はフィン板の平
面図、図8(b)は図8(a)の要部断面図である。な
お、図8の他は前述の図1〜図3と同様にフィン付熱交
換器が構成されている。図において、図1〜図3と同符
号は相当部分を示す。
【0038】11は風上側の切り起こし部で、前述の図
6の風上側の切り起こし部11と同様に構成されてい
る。8は切り起こし部で、前述の図1の切り起こし部8
と同様に構成されて風上側の切り起こし部11と同幅に
構成されている。13は中間の切り起こし部で、切り起
こし部8と同様に構成されて切り起こし部8及び風上側
の切り起こし部11の両者よりも狭幅に形成され、上記
両者の中間にこれらと平行に設けられている。
【0039】上記のように構成されたフィン付熱交換器
においても、フィン板2に設けられて空隙A内に配置さ
れた切り起こし部8等が配備される。したがって、詳細
な説明を省略するが図8の実施の形態においても図1〜
図3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0040】なお、フィン板2に形成された切り起こし
部の幅は、狭ければ狭いほど通過する空気の温度境界層
の平均厚さを薄くできるので、フィン板2における伝熱
性能が高くなる。このため、フィン板2の風上側縁部4
から風下側縁部7に向かって伝熱性能が向上する。そし
て、フィン板における風上側よりも空気との温度差が生
じ難いフィン板2の中間部、すなわち中間の切り起こし
部13にも霜9が付着する。したがって、詳細な説明を
省略するが図8の実施の形態においても図6の実施の形
態と同様な作用が得られる。
【0041】実施の形態6.図9も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、図9(a)はフィン板の平
面図、図9(b)は図9(a)の要部断面図である。な
お、図9の他は前述の図1〜図3と同様にフィン付熱交
換器が構成されている。図において、図1〜図3と同符
号は相当部分を示す。
【0042】10は傾斜切り起こし部で、前述の図4の
傾斜切り起こし部10と同様に構成されている。12は
風上側の傾斜切り起こし部で、前述の図7の風上側の傾
斜切り起こし部12と同様に構成されている。13は中
間の切り起こし部で、前述の図8の中間の切り起こし部
13と同様に構成されている。
【0043】上記のように構成されたフィン付熱交換器
においても、フィン板2に設けられて空隙A内に配置さ
れた切り起こし部10が配備される。したがって、詳細
な説明を省略するが図9の実施の形態においても図1〜
図3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0044】なお、風上側の傾斜切り起こし部12等の
傾斜した切り起こし部においては温度境界層を薄く保つ
作用が少なく、伝熱性能が中間の切り起こし部13より
も低い。これによって、これによって、フィン板におけ
る風上側よりも空気との温度差が生じ難いフィン板2の
中間部、すなわち中間の切り起こし部13にも霜9が付
着する。したがって、詳細な説明を省略するが図9の実
施の形態においても図8の実施の形態と同様な作用が得
られる。
【0045】実施の形態7.図10も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、図10(a)はフィン板
の平面図、図10(b)は図10(a)の要部断面図で
ある。なお、図10の他は前述の図1〜図3と同様にフ
ィン付熱交換器が構成されている。図において、図1〜
図3と同符号は相当部分を示す。
【0046】14はフィン板2面を貫通して設けられた
切断線で、フィン板2の風上側縁部4寄りにこの縁部と
平行に配置されると共に、伝熱管1に対向する位置に配
置されて伝熱管1の直径よりもやや長く形成されてい
る。
【0047】互いに離れた伝熱管1相互間におけるフィ
ン板2の風上側縁部4では、伝熱管1との熱流経路が長
くなる。このため、伝熱管1相互間のフィン板2風上側
縁部4では、空気との温度差が伝熱管1に対向した風上
側縁部4に比べて少なくなる。このため、伝熱管1に対
向した風上側縁部4の着霜6が多くなる。
【0048】しかし、上記のように構成されたフィン付
熱交換器において、切断線14によって伝熱管1に対向
した風上側縁部4の空気との温度差が、伝熱管1相互間
のフィン板2風上側縁部4と平均化するので、フィン板
2風上側縁部4の全長にわたっての着霜6も平均化す
る。
【0049】このように、フィン板2風上側縁部4の全
長において着霜が均一化するので、フィン付熱交換器が
着霜によって空気流通不能、すなわち着霜によって閉塞
するまでの着霜保持量が増大する。したがって、除霜動
作するまでの間の空気調和装置等を運転可能時間が長く
なる。さらに、フィン板2の平均熱伝達率が向上するの
で、熱交換能力も向上して効率のよいフィン付熱交換器
が得られる。
【0050】実施の形態8.図11も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、図11(a)はフィン板
の平面図、図11(b)は図11(a)の要部断面図で
ある。なお、図11の他は前述の図1〜図3と同様にフ
ィン付熱交換器が構成されている。図において、図1〜
図3と同符号は相当部分を示す。
【0051】15はフィン板2面を貫通して設けられて
溝穴状をなす開口部で、フィン板2の風上側縁部4寄り
にこの縁部と平行に溝穴の長手が配置されると共に、伝
熱管1の相互間に対応する位置に配置されて、風上側縁
部4と溝穴縁部との図11に示す間隔Bと図11に示す
溝穴幅Cとが、C/B≧2の関係に形成されている。な
お、開口部15の長手の少なくとも1/2の範囲がC/
B≧2の関係に形成されている。
【0052】上記のように構成されたフィン付熱交換器
において、発明者の実験によれば伝熱管1の相互間にお
ける開口部15のフィン板2の風上側縁部4における伝
熱性能が向上する。すなわち、互いに離れた伝熱管1相
互間におけるフィン板2の風上側縁部4では、伝熱管1
との熱流経路が長くなる。このため、伝熱管1相互間の
フィン板2風上側縁部4では空気との温度差が、伝熱管
1に対向した風上側縁部4に比べて少なくなる。このた
め、伝熱管1に対向した風上側縁部4の着霜6が多くな
る。
【0053】しかし、開口部15によって伝熱管1相互
間におけるフィン板2の風上側縁部4の伝熱性能が向上
するので、フィン板2風上側縁部4の全長にわたって着
霜6が平均化する。これによって、フィン付熱交換器が
着霜によって空気流通不能、すなわち着霜によって閉塞
するまでの着霜保持量が増大する。したがって、除霜動
作するまでの間の空気調和装置等を運転可能時間が長く
なる。さらに、フィン板2の平均熱伝達率が向上するの
で、熱交換能力も向上して効率のよいフィン付熱交換器
が得られる。
【0054】実施の形態9.図12も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、図12(a)はフィン板
の平面図、図12(b)は図12(a)の要部断面図で
ある。なお、図12の他は前述の図1〜図3と同様にフ
ィン付熱交換器が構成されている。図において、図1〜
図3、図11と同符号は相当部分を示す。
【0055】図12に示すように構成されか実施の形態
においても、図1〜図3の実施の形態と同様な切り起こ
し部8及び図11の実施の形態と同様な開口部15が設
けられている。したがって、詳細な説明を省略するが図
12の実施の形態においても図1〜図3の実施の形態及
び図11の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0056】実施の形態10.図13も、この発明の他
の実施の形態の一例を示す図で、図13(a)はフィン
板の平面図、図13(b)は図13(a)の要部断面図
である。なお、図13の他は前述の図1〜図3と同様に
フィン付熱交換器が構成されている。図において、図1
1及び図4と同符号は相当部分を示す。
【0057】図13に示すように構成されか実施の形態
においても、図4及び図5の実施の形態と同様な傾斜切
り起こし部10及び図11の実施の形態と同様な開口部
15が設けられている。したがって、詳細な説明を省略
するが図13の実施の形態においても図4及び図5の実
施の形態並びに図11の実施の形態と同様な作用が得ら
れる。
【0058】実施の形態11.図14も、この発明の他
の実施の形態の一例を示す図で、フィン付熱交換器の斜
視図である。なお、図14の他は前述の図1〜図3と同
様にフィン付熱交換器が構成されている。図において、
図1〜図3と同符号は相当部分を示し、16はフィン列
で、多数のフィン板2が互いに対面して配置されて構成
される。そして、フィン列16の相互間には、フィン板
2相互間の前述の図3に示す空隙Aの1/2以上又は相
当の図14に示す空間Dが形成されている。
【0059】上記のように構成されたフィン付熱交換器
においても、フィン板2等が前述の図1〜図3の実施の
形態と同様に設けられている。したがって、詳細な説明
を省略するが図14の実施の形態においても図1〜図3
の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0060】また、フィン列16の相互間には空間Dが
構成されているので、フィン列16の相互間における霜
保持量が増す。このため、除霜動作するまでの間の空気
調和装置等を運転可能時間が長くなる。さらに、フィン
板2の平均熱伝達率が向上するので、熱交換能力も向上
して効率のよいフィン付熱交換器が得られる。
【0061】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、空隙を
介して対面し互いに平行に配置された多数のフィン板の
板面を貫通して設けられた伝熱管と、フィン板に設けら
れてこのフィン板に対する風向の風下側の縁部寄りに配
置され、長手が風下側縁部と平行に配置され長手に沿う
縁部の両側におけるフィン板が切断されて、長手の中間
部が上昇して形成されて上記空隙内に配置された切り起
こし部とを設けたものである。
【0062】これによって、フィン板平面部に比較して
切り起こし部を通過する空気の温度境界層が薄く保持さ
れて、フィン板の平面部よりも伝熱性能が向上する。ま
た、フィン板の風下側における伝熱性能が向上する。こ
のため、フィン板の風上側から風下側に到る範囲で伝熱
性能が向上して、切り起こし部にも霜が付着する。
【0063】また、フィン板に対する着霜が風上側から
風下側の間に均一化するので、フィン付熱交換器が着霜
によって閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したが
って、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可
能時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向
上するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する
効果がある。
【0064】また、この発明は以上説明したように、切
り起こし部を、長手の中間部の風上側縁部がフィン板面
の一側に突出して傾斜し形成され、風下側縁部はフィン
板面の他側に突出して形成された傾斜切り起こし部によ
って構成したものである。
【0065】これによって、フィン板平面部に比較して
傾斜切り起こし部を通過する空気の温度境界層が薄く保
持されて、フィン板の平面部よりも伝熱性能が向上す
る。また、フィン板の風下側における伝熱性能が向上す
る。このため、フィン板の風上側から風下側に到る範囲
で伝熱性能が向上して、傾斜切り起こし部にも霜が付着
する。
【0066】また、フィン板に対する着霜が風上側から
風下側の間に均一化するので、フィン付熱交換器が着霜
によって閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したが
って、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可
能時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向
上するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する
効果がある。
【0067】また、この発明は以上説明したように、フ
ィン板に設けられてこのフィン板に対する風向の風上側
の縁部寄りに配置され、長手が風上側縁部と平行に配置
され長手に沿う縁部の両側におけるフィン板が切断され
て、長手の中間部が上昇して形成されてフィン板相互の
空隙内に配置され、中間部が切り起こし部の幅よりも幅
広に形成された風上側の切り起こし部を設けたものであ
る。
【0068】これによって、風上側の切り起こし部より
も風下側の切り起こし部を通過する空気の温度境界層が
薄く保持されて伝熱性能が高くなる。そして、フィン板
の風下側における伝熱性能が向上する。このため、フィ
ン板の風上側から風下側に到る範囲で伝熱性能が向上し
て、風下側の切り起こし部にも霜が付着する。
【0069】また、フィン板に対する着霜が風上側から
風下側の間に均一化するので、フィン付熱交換器が着霜
によって閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したが
って、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可
能時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向
上するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する
効果がある。
【0070】また、この発明は以上説明したように、フ
ィン板に設けられてこのフィン板に対する風向の風上側
の縁部寄りに配置され、長手が風上側縁部と平行に配置
され長手に沿う縁部の両側におけるフィン板が切断され
て、長手の中間部の風上側縁部がフィン板面の一側に突
出して傾斜し、風下側縁部はフィン板面の他側に突出し
て形成された風上側の傾斜切り起こし部を設けたもので
ある。
【0071】これによって、風上側の傾斜切り起こし部
よりも風下側の切り起こし部を通過する空気の温度境界
層が薄く保持されて伝熱性能が高くなる。そして、フィ
ン板の風下側における伝熱性能が向上する。このため、
フィン板の風上側から風下側に到る範囲で伝熱性能が向
上して、風下側の切り起こし部にも霜が付着する。
【0072】また、フィン板に対する着霜が風上側から
風下側の間に均一化するので、フィン付熱交換器が着霜
によって閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したが
って、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可
能時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向
上するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する
効果がある。
【0073】また、この発明は以上説明したように、フ
ィン板に設けられてこのフィン板に対する風向の風上側
の縁部寄りに配置され、長手が風上側縁部と平行に配置
され長手に沿う縁部の両側におけるフィン板が切断され
て、長手の中間部が上昇して形成されてフィン板相互の
空隙内に配置された風上側の切り起こし部と、風下側の
切り起こし部及び風上側の切り起こし部の両者の中間に
上記両者と平行に配置され、中間部が上記両者の幅より
も狭幅に形成された中間の切り起こし部とを設けたもの
である。
【0074】これによって、上記両者位置よりも中間の
切り起こし部を通過する空気の温度境界層が薄く保持さ
れて伝熱性能が高くなる。そして、フィン板の風向に沿
う中間位置における伝熱性能が向上する。このため、フ
ィン板の風上側から風下側に到る範囲で伝熱性能が向上
して、中間の切り起こし部にも霜が付着する。
【0075】また、フィン板に対する着霜が風上側から
風下側の間に均一化するので、フィン付熱交換器が着霜
によって閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したが
って、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可
能時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向
上するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する
効果がある。
【0076】また、この発明は以上説明したように、切
り起こし部を、長手の中間部の風上側縁部がフィン板面
の一側に突出して傾斜し風下側縁部はフィン板面の他側
に突出して形成された傾斜切り起こし部とし、フィン板
に設けられてこのフィン板に対する風向の風上側の縁部
寄りに配置され、傾斜切り起こし部と同様に形成された
風上側の傾斜切り起こし部と、傾斜切り起こし部及び風
上側の傾斜切り起こし部の両者の中間に上記両者と平行
に配置された中間の切り起こし部とを設けたものであ
る。
【0077】これによって、上記両者位置よりも中間の
切り起こし部を通過する空気の温度境界層が薄く保持さ
れて伝熱性能が高くなる。そして、フィン板の風向に沿
う中間位置における伝熱性能が向上する。このため、フ
ィン板の風上側から風下側に到る範囲で伝熱性能が向上
して、中間の切り起こし部にも霜が付着する。
【0078】また、フィン板に対する着霜が風上側から
風下側の間に均一化するので、フィン付熱交換器が着霜
によって閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したが
って、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可
能時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向
上するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する
効果がある。
【0079】また、この発明は以上説明したように、空
隙を介して対面し互いに平行に配置された多数のフィン
板の板面を貫通して設けられた伝熱管と、フィン板面を
貫通して設けられてこのフィン板に対する風向の風上側
の縁部寄りに配置され、この風上側縁部と平行に配置さ
れると共に、伝熱管に対向する位置に配置されて伝熱管
の直径相当長さに形成された切断線とを設けたものであ
る。
【0080】これによって、互いに離れた伝熱管相互間
におけるフィン板の風上側縁部では、伝熱管との熱流経
路が長いため、空気との温度差が伝熱管に対向した風上
側縁部よりも少なくなるので、伝熱管に対向した風上側
縁部の着霜が多くなる。しかし、切断線によって伝熱管
に対向した風上側縁部の空気との温度差が、伝熱管相互
間の風上側縁部と平均化するので、フィン板の風上側縁
部の全長にわたって着霜が平均化する。
【0081】また、フィン板の風上側縁部の全長にわた
って着霜が均一化するので、フィン付熱交換器が着霜に
よって閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したがっ
て、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可能
時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向上
するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する効
果がある。
【0082】また、この発明は以上説明したように、空
隙を介して対面し互いに平行に配置された多数のフィン
板の板面を貫通して設けられた伝熱管と、フィン板面を
貫通して設けられて溝穴状をなしフィン板に対する風向
の風上側の縁部寄りに配置され、この風上側縁部と長手
が平行に配置されると共に、伝熱管の相互間に対応する
位置に配置されて、風上側縁部と溝穴縁部との間隔Bと
溝穴幅Cとが、C/B≧2の関係に形成された開口部と
を設けたものである。
【0083】これによって、伝熱管の相互間における開
口部のフィン板の風上側縁部では、開口部によって伝熱
性能が向上するので着霜が増加する。そして、伝熱管に
対向したフィン板の風上側縁部における着霜と併せて、
フィン板風上側縁部の全長にわたって着霜が平均化す
る。
【0084】また、フィン板風上側縁部の全長にわたっ
て着霜が均一化するので、フィン付熱交換器が着霜によ
って閉塞するまでの着霜保持量が増大する。したがっ
て、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可能
時間が長くなり、さらにフィン板の平均熱伝達率が向上
するので、フィン付熱交換器の熱交換能力を向上する効
果がある。
【0085】また、この発明は以上説明したように、フ
ィン板面を貫通して設けられて溝穴状をなしフィン板に
対する風向の風上側の縁部寄りに配置され、この風上側
縁部と長手が平行に配置されると共に、伝熱管の相互間
に対応する位置に配置され開口部と、フィン板に設けら
れてこのフィン板に対する風向の風下側の縁部寄りに配
置され、長手が風下側縁部と平行に配置され長手に沿う
縁部の両側におけるフィン板が切断されて、長手の中間
部が上昇して形成されてフィン板相互の空隙内に配置さ
れた切り起こし部とを設けたものである。
【0086】これによって、伝熱管の相互間における開
口部のフィン板の風上側縁部では、開口部によって伝熱
性能が向上するので着霜が増加する。そして、伝熱管に
対向したフィン板の風上側縁部における着霜と併せて、
フィン板風上側縁部の全長にわたって着霜が平均化す
る。
【0087】また、切り起こし部によってフィン板に対
する着霜が風上側から風下側の間に均一化するので、フ
ィン付熱交換器が着霜によって閉塞するまでの着霜保持
量が増大する。したがって、除霜動作するまでの間の空
気調和装置等の運転可能時間が長くなり、さらにフィン
板の平均熱伝達率が向上するので、フィン付熱交換器の
熱交換能力を向上する効果がある。
【0088】また、この発明は以上説明したように、フ
ィン板面を貫通して設けられて溝穴状をなしフィン板に
対する風向の風上側の縁部寄りに配置され、この風上側
縁部と長手が平行に配置されると共に、伝熱管の相互間
に対応する位置に配置され開口部と、フィン板に設けら
れてこのフィン板に対する風向の風下側の縁部寄りに配
置され、長手が風下側縁部と平行に配置され長手に沿う
縁部の両側におけるフィン板が切断されて、長手の中間
部の風上側縁部がフィン板面の一側に突出して傾斜し風
下側縁部はフィン板面の他側に突出して形成されてフィ
ン板相互の空隙内に配置された傾斜切り起こし部とを設
けたものである。
【0089】これによって、伝熱管の相互間における開
口部のフィン板の風上側縁部では、開口部によって伝熱
性能が向上するので着霜が増加する。そして、伝熱管に
対向したフィン板の風上側縁部における着霜と併せて、
フィン板風上側縁部の全長にわたって着霜が平均化す
る。
【0090】また、傾斜切り起こし部によってフィン板
に対する着霜が風上側から風下側の間に均一化するの
で、フィン付熱交換器が着霜によって閉塞するまでの着
霜保持量が増大する。したがって、除霜動作するまでの
間の空気調和装置等の運転可能時間が長くなり、さらに
フィン板の平均熱伝達率が向上するので、フィン付熱交
換器の熱交換能力を向上する効果がある。
【0091】また、この発明は以上説明したように、フ
ィン板相互間の空隙の1/2相当の空間を形成して互い
に対面して配置された複数のフィン列によってフィン付
熱交換器を構成したものである。
【0092】これによって、フィン列の相互間の空間に
よりフィン列の相互間における霜保持量が増す。このた
め、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可能
時間が長くなる。さらに、フィン板の平均熱伝達率が向
上するので、熱交換能力も向上してフィン付熱交換器の
効率を向上する効果がある。
【0093】また、この発明は以上説明したように、空
隙を介して対面し互いに平行に配置された多数のフィン
板の板面を貫通して設けられた伝熱管と、上記フィン板
相互間の空隙の1/2相当の空間を形成して受風面を互
いに対面して配置された複数のフィン列とを設けたもの
である。
【0094】これによって、フィン列の相互間の空間に
よりフィン列の相互間における霜保持量が増す。このた
め、除霜動作するまでの間の空気調和装置等の運転可能
時間が長くなる。さらに、フィン板の平均熱伝達率が向
上するので、熱交換能力も向上してフィン付熱交換器の
効率を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、図1
(a)はフィン板の平面図、図1(b)は図1(a)の
要部断面図。
【図2】 図1のフィン板の斜視図。
【図3】 図1のフィン付熱交換器の着霜状態を説明す
る図で、後述する図15相当図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す図で、図4
(a)はフィン板の平面図、図4(b)は図4(a)の
要部断面図。
【図5】 図4のフィン板の斜視図。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す図で、図6
(a)はフィン板の平面図、図6(b)は図6(a)の
要部断面図。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す図で、図7
(a)はフィン板の平面図、図7(b)は図7(a)の
要部断面図。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す図で、図8
(a)はフィン板の平面図、図8(b)は図8(a)の
要部断面図。
【図9】 この発明の実施の形態6を示す図で、図9
(a)はフィン板の平面図、図9(b)は図9(a)の
要部断面図。
【図10】 この発明の実施の形態7を示す図で、図1
0(a)はフィン板の平面図、図10(b)は図10
(a)の要部断面図。
【図11】 この発明の実施の形態8を示す図で、図1
1(a)はフィン板の平面図、図11(b)は図11
(a)の要部断面図。
【図12】 この発明の実施の形態9を示す図で、図1
2(a)はフィン板の平面図、図12(b)は図12
(a)の要部断面図。
【図13】 この発明の実施の形態10を示す図で、図
13(a)はフィン板の平面図、図13(b)は図13
(a)の要部断面図。
【図14】 この発明の実施の形態11を示す図で、フ
ィン付熱交換器の斜視図。
【図15】 従来のフィン付熱交換器を示す斜視図。
【図16】 図15のフィン付熱交換器のフィン板部の
平面図。
【図17】 図15のフィン付熱交換器の着霜状態を説
明する図15の要部平面図。
【符号の説明】
1 伝熱管、2 フィン板、3 風向、4 風上側縁
部、7 風下側縁部、8切り起こし部、10 傾斜切り
起こし部、11 切り起こし部、12 傾斜切り起こし
部、13 切り起こし部、14 切断線、15 開口
部、16 フィン列。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙を介して対面し互いに平行に配置さ
    れた多数のフィン板の板面を貫通して設けられた伝熱管
    と、上記フィン板に設けられてこのフィン板に対する風
    向の風下側の縁部寄りに配置され、長手が上記風下側縁
    部と平行に配置され上記長手に沿う縁部の両側における
    上記フィン板が切断されて、上記長手の中間部が上昇し
    て形成されて上記空隙内に配置された切り起こし部とを
    備えたフィン付熱交換器。
  2. 【請求項2】 切り起こし部を、長手の中間部の風上側
    縁部がフィン板面の一側に突出して傾斜し風下側縁部は
    上記フィン板面の他側に突出して形成された傾斜切り起
    こし部としたことを特徴とする請求項1記載のフィン付
    熱交換器。
  3. 【請求項3】 フィン板に設けられてこのフィン板に対
    する風向の風上側の縁部寄りに配置され、長手が上記風
    上側縁部と平行に配置され上記長手に沿う縁部の両側に
    おける上記フィン板が切断されて、上記長手の中間部が
    上昇して形成されて空隙内に配置され、上記中間部が切
    り起こし部の幅よりも幅広に形成された風上側の切り起
    こし部を備えたことを特徴とする請求項1記載のフィン
    付熱交換器。
  4. 【請求項4】 フィン板に設けられてこのフィン板に対
    する風向の風上側の縁部寄りに配置され、長手が上記風
    上側縁部と平行に配置され上記長手に沿う縁部の両側に
    おける上記フィン板が切断されて、長手の中間部の風上
    側縁部がフィン板面の一側に突出して傾斜し風下側縁部
    は上記フィン板面の他側に突出して形成された風上側の
    傾斜切り起こし部を備えたことを特徴とする請求項1記
    載のフィン付熱交換器。
  5. 【請求項5】 フィン板に設けられてこのフィン板に対
    する風向の風上側の縁部寄りに配置され、長手が上記風
    上側縁部と平行に配置され上記長手に沿う縁部の両側に
    おける上記フィン板が切断されて、上記長手の中間部が
    上昇して形成されて空隙内に配置された風上側の切り起
    こし部と、切り起こし部及び上記風上側の切り起こし部
    の両者の中間に上記両者と平行に配置され、中間部が上
    記両者の幅よりも狭幅に形成された中間の切り起こし部
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載のフィン付熱
    交換器。
  6. 【請求項6】 切り起こし部を、長手の中間部の風上側
    縁部がフィン板面の一側に突出して傾斜し風下側縁部は
    上記フィン板面の他側に突出して形成された傾斜切り起
    こし部とし、上記フィン板に設けられてこのフィン板に
    対する風向の風上側の縁部寄りに配置され、上記傾斜切
    り起こし部と同様に形成された風上側の傾斜切り起こし
    部と、上記傾斜切り起こし部及び上記風上側の傾斜切り
    起こし部の両者の中間に上記両者と平行に配置された中
    間の切り起こし部とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載のフィン付熱交換器。
  7. 【請求項7】 空隙を介して対面し互いに平行に配置さ
    れた多数のフィン板の板面を貫通して設けられた伝熱管
    と、上記フィン板面を貫通して設けられてこのフィン板
    に対する風向の風上側の縁部寄りに配置され、この風上
    側縁部と平行に配置されると共に、上記伝熱管に対向す
    る位置に配置されて上記伝熱管の直径対応長さに形成さ
    れた切断線とを備えたフィン付熱交換器。
  8. 【請求項8】 空隙を介して対面し互いに平行に配置さ
    れた多数のフィン板の板面を貫通して設けられた伝熱管
    と、上記フィン板面を貫通して設けられて溝穴状をなし
    上記フィン板に対する風向の風上側の縁部寄りに配置さ
    れ、この風上側縁部と長手が平行に配置されると共に、
    上記伝熱管の相互間に対応する位置に配置されて、上記
    風上側縁部と上記溝穴縁部との間隔Bと上記溝穴幅Cと
    が、C/B≧2の関係に形成された開口部とを備えたフ
    ィン付熱交換器。
  9. 【請求項9】 フィン板に設けられてこのフィン板に対
    する風向の風下側の縁部寄りに配置され、長手が上記風
    下側縁部と平行に配置され上記長手に沿う縁部の両側に
    おける上記フィン板が切断されて、上記長手の中間部が
    上昇して形成されて空隙内に配置された切り起こし部を
    備えたことを特徴とする請求項8記載のフィン付熱交換
    器。
  10. 【請求項10】 フィン板に設けられてこのフィン板に
    対する風向の風下側の縁部寄りに配置され、長手が上記
    風下側縁部と平行に配置され上記長手に沿う縁部の両側
    における上記フィン板が切断されて、上記長手の中間部
    の風上側縁部がフィン板面の一側に突出して傾斜し風下
    側縁部は上記フィン板面の他側に突出して形成されて空
    隙内に配置された傾斜切り起こし部を備えたことを特徴
    とする請求項8記載のフィン付熱交換器。
  11. 【請求項11】 フィン板相互間の空隙の1/2相当の
    空間を形成して互いに対面して配置された複数のフィン
    列によって構成したことを特徴とする請求項1〜請求項
    10のいずれか一つに記載のフィン付熱交換器。
  12. 【請求項12】 空隙を介して対面し互いに平行に配置
    された多数のフィン板の板面を貫通して設けられた伝熱
    管と、上記フィン板相互間の空隙の1/2相当の空間を
    形成して受風面を互いに対面して配置された複数のフィ
    ン列とを備えたフィン付熱交換器。
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