JPH10252912A - 液圧制御弁 - Google Patents

液圧制御弁

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Publication number
JPH10252912A
JPH10252912A JP8330797A JP8330797A JPH10252912A JP H10252912 A JPH10252912 A JP H10252912A JP 8330797 A JP8330797 A JP 8330797A JP 8330797 A JP8330797 A JP 8330797A JP H10252912 A JPH10252912 A JP H10252912A
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JP
Japan
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spool
hydraulic pressure
pressure
valve body
housing
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Application number
JP8330797A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Matsumoto
賢次郎 松本
Takashi Nezu
隆 根津
Youichi Kumemura
洋一 久米村
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプール両端に同タイミングで液圧を加え、
制御性の向上を図る。 【解決手段】 入力ポート28、出力ポート29および
排出ポート30を有する弁本体22をハウジング21内
に納め、弁本体22内に嵌挿したスプール23をリニア
ソレノイド24の作動ロッド24aにより摺動させるこ
とにより、アクチュエータWCに結ぶ出力ポート29
を、液圧供給源AC側に結ぶ入力ポート28とリザーバ
REに結ぶ排出ポート30とに選択的に連通させるよう
にした液圧制御弁において、スプール23を、径の異な
る(D1 <D2 )第1の軸部材35と第2の軸部材36
とから形成し、出力ポート29側の液圧を、ハウジング
21内の出力流路26から分岐した制御圧流路47,4
8と弁本体22に設けた二つの制御圧ポート45,46
を通じて液圧室43,44に導き、スプール23の両端
の受圧面積差により、スプール23に反力を作用させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧制御弁に係
り、特に自動車のブレーキ液圧制御装置に用いて好適な
液圧制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキ液圧制御装置は、運転
者のブレーキ操作によるマスタシリンダの液圧を電子制
御ユニットに取込み、電子制御ユニットからの指令で液
圧制御弁を制御して、所定の倍力比をもって液圧供給源
からホイールシリンダ(アクチュエータ)へ液圧を供給
し、所定の制動力を発生させるようにしたもので、必要
に応じて、車輪の回転速度情報を電子制御ユニットに取
込み、車輪のスリップ状態を判定して前記液圧制御弁を
制御し、適宜車輪への制動力を加減することによって、
アンチロック制御およびトラクション制御を行うことが
できるようになっている。
【0003】従来、この種のブレーキ液圧制御装置に用
いられる液圧制御弁は、一般に図8に示すように、液圧
供給源ACに接続される入力ポート1、ホイールシリン
ダHCに接続される出力ポート2およびリザーバREに
接続される排出ポート3を有する弁本体4と、この弁本
体4の穴5内に摺動可能に嵌装されたスプール6と、弁
本体1の一端部に取付けられ作動ロッド7をスプール6
の一端に当接させたリニアソレノイド8と、穴5の底部
に配置されスプール6をリニアソレノイド8側へ付勢す
る戻しばね9と、スプール6に出力反力を加える反力機
構10とを備えている。反力機構10は、こゝでは出力ポー
ト2に制御圧流路11を介して連通する液圧室12と、この
液圧室12から前記穴5内まで摺動可能に延ばされた制御
ピン13と、この制御ピン13を付勢してその先端をスプー
ル6の他端に当接させるばね14とからなっている。
【0004】このような液圧制御弁においては、通常
は、同図に示すように戻しばね9のばね力によってスプ
ール6が戻り位置(減圧位置)にあり、入力ポート1が
閉じられると共に、出力ポート2は排出ポート3を介し
てリザーバRE側へ開かれている。この状態から、電子
制御ユニットECUによってリニアソレノイド8に通電
すると、その通電電流に応じて作動ロッド7がスプール
6を増圧位置へ移動させ、排出ポート3が閉じる一方で
入力ポート1が開かれて、液圧供給源ACの液圧が出力
ポート3からホイールシリンダHCへ供給される。この
とき、出力ポート3の液圧が制御圧流路11を介して液圧
室12に伝達され、制御ピン13がスプール6を図中右方へ
押圧してリニアソレノイド8に反力が作用し、リニアソ
レノイド8の推力と、制御室12の液圧および戻しばね9
のばね力とがバランスして、スプール6が入力ポート1
および排出ポート3を閉鎖するまで、出力ポート2の液
圧が上昇し、これにより、リニアソレノイド8への通電
電流に応じて出力ポート2の液圧が制御されるようにな
る。
【0005】ところで、上記液圧制御弁において、その
反力機構10を構成する制御ピン13の受圧面積を小さく
することにより、リニアソレノイド8の推力に対する出
力ポート2の圧力を大きくすることができ、リニアソレ
ノイド8への負荷を軽減して省電力化およびリニアソレ
ノイドの小型軽量化を図ることができる。しかしなが
ら、受圧面積を小さくするために制御ピン13の直径を小
さくすると、強度上、制御ピン13の全長が制限されて、
シール長を充分長くとれないようになり、制御ピン13の
摺動部からの油液のリークが多くなって液圧制御弁の作
動効率が低下するという問題を生じる。また、細径の制
御ピン13は、加工が困難であり製造コストが高くなると
いう問題も生じる。
【0006】そこで、例えば、特開平6−147349
号公報に記載の液圧制御弁では、ハウジング(弁本体)
内にスプールの両端に臨む前・後液圧室を設け、この前
・後液圧室に出力ポート側の液圧を加え、スプール両端
の受圧面積差によって該スプールを減圧方向へ付勢する
ようにした反力機構を設けており、このような反力機構
によれば、スプールの両端の受圧面積差によって反力を
発生させるので、上記した制御ピン13が不要になり、制
御ピン使用に伴う種々の不具合が解消されることとな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の液圧制御弁によれば、スプールの一端を臨ま
せた第1の液圧室が直接出力ポートに接続されているの
に対し、スプールの他端を臨ませた第2の液圧室が、ハ
ウジングに設けた流路および前記第1の液圧室を介して
間接的に出力ポートに接続されており、このため、両液
圧室における圧力発生にタイミングのずれが生じ、スプ
ールが異常動作して制御液圧が不安定になるという問題
があった。
【0008】本発明は、上記の従来の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、反力機構
としてスプール両端の受圧面積差を利用する液圧制御弁
において、スプール両端に同じタイミングで液圧を加え
ることができるようにし、もって制御性の向上を図るこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、液圧供給源に接続される入力ポート、
アクチュエータに接続される出力ポートおよびリザーバ
に接続される排出ポートを有する弁本体の段付孔内に、
前記出力ポートを前記入力ポートに連通させる増圧位置
と、前記出力ポートを前記排出ポートに連通させる減圧
位置との間で摺動可能にスプールを嵌装し、さらに、前
記スプールに増圧方向の推力を与えるリニアソレノイド
と、前記スプールの両端に臨む前・後液圧室に前記出力
ポート側の液圧を加え、かつスプールの両端の受圧面積
差によって該スプールを減圧方向へ付勢する反力機構と
を設けた液圧制御弁において、前記反力機構は、前記出
力ポート側から分岐した二つの制御圧流路と前記弁本体
に設けた二つの制御圧ポートとを経て、前記前・後液圧
室に出力ポート側の液圧を加えるようになっているもの
としたことを特徴とする。
【0010】このように構成したことにより、リニアソ
レノイドの推力によってスプールが増圧側へ移動して出
力ポートが入力ポート側に連通され、液圧供給源からの
液圧によって出力ポート側の液圧が上昇すると、その液
圧が二つの制御圧流路と二つの制御圧ポートとを介して
同時に前・後液圧室に分配され、スプールの受圧面積差
によってスプールが減圧側へ移動し、この結果、リニア
ソレノイドの推力と出力ポート側の液圧がバランスする
まで出力ポート側の液圧が上昇することになる。
【0011】本発明において、上記スプールは軸方向に
二分割して、それぞれを異なる径に形成し、その分割要
素を相互に当接させる構成とすることができる。このよ
うに構成することで、受圧面積の異なるスプール両端を
正確に同心に配置する必要がなくなると共に、弁本体の
段付孔の同軸度をそれほど高める必要がなくなる。
【0012】本発明は、上記弁本体をハウジング内に納
めるようにしても良いもので、この場合は、前記ハウジ
ングに、前記弁本体の入力ポート、出力ポートおよび排
出ポートにそれぞれ連通する入力流路、出力流路および
排出流路を設ける他、二つの制御圧流路を設けるように
する。このように構成することで、弁本体がハウジング
により保護され、安全性が向上する。
【0013】本発明また、弁本体に、スプールの分割要
素の当接部分に開口する第2の排出ポートを設け、ハウ
ジングに前記排出ポートに連通する第2の排出流路を設
けた構成とすることができ、これにより、スプールの分
割要素に相互に離間する方向の力が働かないので、その
作動が安定する。この場合、上記第2の排出流路を省略
して、弁本体の二つの排出ポートに対してハウジング内
の排出流路を共用する構成としても良く、排出流路を共
用する分、ハウジング内の流路構成は簡単となる。
【0014】本発明はまた、上記二つの制御圧流路を、
ハウジングに代えて弁本体に設けるようにしても、ある
いはハウジングを、外側のハウジング本体と内側の筒状
部材とから構成して、前記二つの制御圧流路をこの筒状
部材に設けるようにしても良く、この場合も、ハウジン
グ内の流路構成は簡単となる。
【0015】本発明はさらに、弁本体を、スプールの分
割要素に対応して軸方向に二分割した構成とすることが
でき、この場合は、弁本体に段付き穴の加工が不要にな
り、その製造が簡単となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0017】図1および2は、本発明の第1実施形態と
しての液圧制御弁を示したものである。両図において、
21はハウジング、22はこのハウジング21の嵌合穴21a内
に納められた中空の弁本体、23は弁本体22内に摺動可能
に嵌装されたスプール、24は、ハウジング21に取付けら
れ前記弁本体22内のスプール23に作動連結されたリニア
ソレノイドである。ハウジング21には、後述する液圧供
給源ACに接続される入力流路25、ホイールシリンダ
(アクチュエータ)HCに接続される出力流路26および
リザーバREに接続される排出流路27が設けられ、一
方、弁本体22には、前記ハウジング21の入力流路25、出
力流路26および排出流路27にそれぞれ連通する入力ポー
ト28、出力ポート29および排出ポート30が設けられてい
る。なお、ハウジング21の嵌合穴21aは、リニアソレノ
イド24側からその反対側へ階段状に小径となる段付穴と
して構成されており、弁本体22は、この段付きの嵌合穴
21aに丁度嵌合するようにその外面形状が多段に設定さ
れて、リニアソレノイド24によって抜け不能に嵌合穴21
a内に保持されている。
【0018】弁本体22は、ここではリニアソレノイド24
側に位置する第1の筒体31と、リニアソレノイド24と反
対側に位置する第2の筒体32とに二分割されており、両
筒体31と32は密に突き合されている。第1の筒体31の内
径D1 は、第2の筒体32の内径D2 よりわずか小さく設
定されており、第1の筒体32には前記した入力ポート2
8、出力ポート29および排出ポート30が設けられてい
る。また、第2の筒体32には、第1の筒体31との突合せ
部に近接して第2の排出ポート33が設けられており、こ
の第2の排出ポート33には、排出流路(第1の排出流
路)27から分岐してハウジング21内に形成された第2の
排出流路34が連通している。
【0019】上記スプール23も、上記弁本体22と同様に
リニアソレノイド24側に位置する第1の軸部材35と、リ
ニアソレノイド24と反対側に位置する第2の軸部材36と
に二分割されている。第1の軸部材35にはリニアソレノ
イド24の作動ロッド24aが当接させられ、一方、第2の
軸部材36は、ハウジング21内に設けたばね受け37に一端
を着座させた戻しばね38により常時は第1の軸部材35側
へ付勢されている。これにより、第1の軸部材35と第2
の軸部材36とは、リニアソレノイド24の作動ロッド24a
と戻しばね38との間に相互に当接する状態で浮動可能に
保持されている。なお、ばね受け37は、ハウジング21に
設けた取付穴21bに嵌合したブロック39に一体に設けら
れ、このブロック39はハウジング21に螺合したねじ部材
40によりその位置が固定されている。
【0020】ここで、スプール23を構成する第1の軸部
材35は、弁本体22の第1の筒体31に嵌合する二つのラン
ド部35aを小径軸部35bで連接してなっており、その小
径軸部35bの周りには環状液室41が形成されている。前
記二つのランド部35aは、環状液室41に対して入力ポー
ト28と第1の排出ポート30とを選択的に開放し得るよう
にその間隔が設定されており、したがって、スプール23
の位置に応じて、出力ポート29が入力ポート28と第1の
排出ポート30とに対して選択的に開かれるようになる。
【0021】一方、第2の軸部材36は、弁本体22の第2
の筒体32に嵌合する一つのランド部36aとそれより小径
の軸部36bとを有している。この第2の小径軸部36b
は、第1の軸部材35の先端に設けた小径軸部35cに当接
させられており、これにより小径軸部36bおよび35cの
周りには環状の液室42が形成され、この液室42には前記
第2の排出ポート33が常時開口するようになっている。
そして、これら第1および第2の軸部材35,36からなる
スプール23は、常時は第1の軸部材35の周りの環状液室
41に対して排出ポート30が開口するように位置決めされ
ている。
【0022】弁本体22内には、その一端側にリニアソレ
ノイド24とスプール23の第1の軸部材31とで囲まれた第
1の液圧室43が、その他端側にスプール23の第2の軸部
材36とばね受け37とで囲まれた第2の液圧室44がそれぞ
れ形成されている。しかして、弁本体22には前記第1、
第2の液圧室43,44にそれぞれ開口する第1、2の制御
圧ポート45,46が設けられており、こられ二つの制御圧
ポート45,46のそれぞれには、前記排出流路26から分岐
してハウジング21内に形成された制御圧流路47,48が連
通している。なお、これら、二つの液圧室43,44、制御
圧ポート45,46および制御圧流路47,48等は、スプール
23に減圧方向の力を加える反力機構を構成することにな
る。
【0023】以下、上記のように構成した液圧制御弁の
作用を説明する。増圧時は、リニアソレノイド24への通
電によって、その作動ロッド24aが伸長し、スプール23
を構成する第1および第2の軸部材35,36が、戻しばね
38のばね力に抗して、図中左方へ一体的に移動する。こ
の移動によって、出力ポート29と第1の排出ポート30と
の連通が遮断され、入力ポート28と出力ポート29とが環
状液室41を介して連通される。これにより、液圧供給源
ACからハウジング21の入力流路25および弁本体22の入
力ポート28を通じて環状液室41内に導入された液圧が、
弁本体22の出力ポート29およびハウジング21の出力流路
26を通じてホイールシリンダHCへ供給され、制動力が
発生する。
【0024】このとき、第1の制御圧室43と第2の制御
圧室44には、出力流路26から分岐した第1、第2の制御
圧流路47,48および第1、第2の制御圧ポート45、46を
経て出力側の液圧が同じタイミングで供給される。しか
して、第1の制御圧室43には、比較的小径(D1 )の第
1の軸部材35のランド部35aが、第2の制御圧室44に
は、比較的大径(D2 )の第2の軸部材36のランド部36
aがそれぞれ臨んでいるので、スプール23の両端の受圧
面積差によって、スプール23(第1、第2の軸部材35,
36)が、図中右方への力(反力)を受ける。そして、リ
ニアソレノイド24の推力と、前記反力および戻しばね38
のばね力とがバランスして、スプール23が入力ポート28
および第1の排出ポート30を閉鎖する中間位置で停止す
るまで、出力ポート29の液圧が上昇し、これにより、リ
ニアソレノイド24への通電電流に応じて出力ポート29の
液圧が制御されるようになる。
【0025】このように、増圧に際しては、スプール23
の両端が臨む二つの制御圧室43および44に同タイミング
で出力ポート側の液圧が供給されるので、スプール23が
異常動作して制御液圧が不安定になることはない。ま
た、弁本体22は、第1の筒体31と第2の筒体32との二分
割構成としたので、段付孔の加工が不要となり、その製
造コストは低減する。また、スプール23も、第1の軸部
材35と第2の軸部材36との二分割構成としたので、受圧
面積の異なるスプール両端を正確に同心に配置する必要
がなくなり、その加工が容易になる。さらに、第1の軸
部材35と第2の軸部材36との当接部周辺の液室42には、
第2の排出流路34および第2の排出ポート33を通じて
リザーバRE内の油液(ほぼ大気圧)が常時供給されて
いるので、上記作動中に第1の軸部材35と第2の軸部材
36とが分離することはない。
【0026】なお、上記増圧状態からリニアソレノイド
24への通電電流を低下させると、スプール23が、図中右
方へさらに移動し、入力ポート28が遮断されると共に、
第1の排出ポート30が開いて出力ポート29と排出ポート
30とが連通され、油液がホイールシリンダHC側からリ
ザーバREへ戻される。このとき、二つの制御圧室43,
44の液圧は、それぞれ第1、第2の制御圧ポート45、46
および第1、第2の制御圧流路47,48を経て、同じタイ
ミングで出力流路26(リザーバRE)へ逃がされ、円滑
に減圧が行われるようになる。
【0027】上記のように構成した液圧制御弁20は、一
例として図3に示したブレーキ液圧制御装置に組込まれ
て実用に供される。すなわち、このブレーキ液圧制御装
置は、液圧制御弁20の入力ポート28(入力流路25)に液
圧を供給する液圧供給源(AC)50と、液圧制御弁20の
出力ポート29(出力流路26)から液圧を受入れるホイー
ルシリンダ(HC)51と、液圧制御弁20の排出ポート30
(排出流路27)に接続されたリザーバ(RE)52と、ホ
イールシリンダ51に接続されたマスタシリンダ53と電子
制御ユニット(ECU)54とを備えている。
【0028】液圧供給源50は、液圧ポンプ55を駆動して
発生させた液圧をアキュムレータ56に蓄圧して、電磁式
開閉弁57を介して液圧制御弁20の入力ポート28へ供給す
るようになっている。一方、出力ポート29およびマスタ
シリンダ53はホイールシリンダ51に対してフェイルセー
フ弁58(パイロット型切換弁)により切換えられるよう
になっており、また、マスタシリンダ53にはパイロット
型開閉弁59を介してアキュムレータ60が接続されてい
る。
【0029】上記ブレーキ液圧制御装置はまた、ホイー
ルシリンダ51、マスタシリンダ53および液圧供給源50の
アキュムレータ56の液圧をそれぞれ検出する液圧センサ
61,62,63と、車輪の回転速度を検出する速度センサ64
とが設けられており、これらの出力信号が電子制御ユニ
ット54に送出されるようになっている。そして、電子制
御ユニット54は、前記した各センサからの信号に基づい
て、電磁式開閉弁57、液圧供給源50の液圧ポンプ55およ
び液圧制御弁20のリニアソレノイド24を制御する。
【0030】上記ブレーキ液圧制御装置においては、ブ
レーキペダル65を操作してマスタシリンダ53から液圧を
発生させると、この液圧を液圧センサ62が検知して液圧
信号を出力する。電子制御ユニット54は、液圧センサ62
からの信号を受けて電磁式開閉弁57を開いて、液圧供給
源50から液圧制御弁20の入力ポート28へ液圧を供給す
る。また、電子制御ユニット54は、液圧センサ62からの
信号に基づいて、液圧制御弁20のリニアソレノイド24に
マスタシリンダ53の液圧に応じた電流を通電する。この
通電により、液圧制御弁20内のスプール23が、上記した
ように増圧動作し、その出力ポート29からホイールシリ
ンダ51に所定の液圧が供給され、制動力が発生する。
【0031】ここで、液圧制御弁20の出力ポート29から
ホイールシリンダ51へ正常に液圧が供給される状態で
は、既にブレーキペダル65の操作を前記液圧センサ62の
出力に基づき電子制御ユニット54が検知した段階で、そ
の指令によってフェイルセーフ弁58およびパイロット型
開閉弁59が図示の位置とは異なる位置に切り換わってお
り、出力ポート29がホイールシリンダ51に接続される一
方、マスタシリンダ53がホイールシリンダ51から遮断さ
れてアキュムレータ60に接続されている。これによっ
て、マスタシリンダ53が発生した液圧はアキュムレータ
60に蓄圧されるので、ブレーキペダル65のストロークを
確保して適度な操作感を得ることができる。前記制動操
作をしても、液圧制御弁20の出力ポート29からホイール
シリンダ51への液圧が上昇しないのを電子制御ユニット
54が前記液圧センサ61の出力によって確認した場合、フ
ェイルセーフ弁58およびパイロット型開閉弁59を電子制
御ユニット54からの指令で図示の位置に復帰してフェイ
ルセーフ作動状態となる。この状態では、ホイールシリ
ンダ51が出力ポート29から遮断されると共にマスタシリ
ンダ53に直接接続され、また、マスタシリンダ53がアキ
ュムレータ60から遮断されるので、マスタシリンダ53で
発生した液圧は、直接ホイールシリンダ51へ供給され、
制動力を確保することができる。
【0032】その後、上記制動状態からブレーキペダル
65の操作を解除してマスタシリンダ53の液圧を低下させ
ると、この液圧の低下に応じて液圧センサ62が信号を出
力し、電子制御ユニット54は、液圧センサ62からの信号
に基づいてリニアソレノイド24への通電電流を低下させ
る。これにより、液圧制御弁20内のスプール23が、上記
したように減圧動作し、ブレーキ液がホイールシリンダ
51側からリザーバ52へ戻されて制動が解除される。そし
て、マスタシリンダ53の液圧の解除が液圧センサ62によ
って検知されると、電子制御ユニット54が電磁式開閉弁
57を閉じて、液圧供給源50から液圧制御弁20への供給路
を遮断する。さらに、液圧センサ61によりホイールシリ
ンダ51の液圧解除されたことが検知されると、電磁式開
閉弁58および59を切換える。
【0033】なお、上記ブレーキ液圧制御装置によれ
ば、電子制御ユニット54によって、速度センサ64の出力
信号に基づいて車輪のスリップ状態を判定し、これに基
づき液圧制御弁20のリニアソレノイド24への通電電流を
制御して、適宜車輪への制動力を加減することによっ
て、アンチロック制御およびトラクション制御を行うこ
とができる。
【0034】図4は、本発明の第2実施の形態としての
液圧制御弁を示したものである。なお、その基本構造は
前記第1実施の形態と同じであるので、ここでは、前出
図1および2に示した部分と同一部分には同一符号を付
することとする。本第2実施の形態の特徴とするところ
は、弁本体22およびスプール23のそれぞれを、軸方向の
ほぼ中間点付近で分割した点にある。この場合、スプー
ル23を構成する第2の軸部材36′は、第1の軸部材35と
同様に、二つのランド部36cを小径軸部35dで連接して
なる構成とされ、その小径軸部36dの周りには環状液室
70が形成されている。また、この第2の軸部材36′は、
その後端に設けた小径軸部36eを第1の軸部材35の先端
の小径軸部36cに当接させており、これにより第1およ
び第2の軸部材35と36′との当接部分には、前記弁本体
22の第2の排出ポート33が開口する環状の液室42が確保
されている。
【0035】また、ハウジング21内の排出流路27に連通
する、弁本体22の第1の排出ポート30は、弁本体22を構
成する第2の筒体32側に移されて、前記環状液室70に開
口可能となっている。この第1の排出ポート30と前記第
2の排出ポート33とは、弁本体22を構成する第2の筒体
32の外周に形成した環状溝71により相互に連通され、こ
れら二つの排出ポート30,33はハウジング21内の排出流
路27に共に連通されるものとなっている。一方、弁本体
22の第2の筒体32には、前記環状液室70に開口する連絡
ポート72が設けられ、この連絡ポート72には、ハウジン
グ21内の出力流路26から分岐した連絡流路73が連通し
ている。
【0036】本第2実施の形態においては、リニアソレ
ノイド24への通電によって、その作動ロッド24aが伸長
すると、スプール23を構成する第1および第2の軸部材
35,36′が、戻しばね38のばね力に抗して、図中左方へ
一体的に移動する。この移動によって、第1の排出ポー
ト30が第2の軸部材36′のランド部36cによって閉じら
れ、入力ポート28と出力ポート29とが、第1の軸部材3
1側の環状液室41を介して連通される。この結果、液圧
供給源ACからハウジング21の入力流路25および弁本体
22の入力ポート28を通じて環状液室41内に液圧が導入さ
れ、この液圧が、弁本体22の出力ポート29およびハウジ
ング21の出力流路26を通じてホイールシリンダHCへ供
給され、制動力が発生する。
【0037】このとき、前記第1実施の形態と同様に、
第1の制御圧室43と第2の制御圧室44には、出力流路26
から分岐した第1、第2の制御圧流路47,48および第
1、第2の制御圧ポート45,46を経て出力側の液圧が同
じタイミングで供給され、スプール23の両端の受圧面積
差によって、スプール23(第1、第2の軸部材35,3
6′)が、図中右方への力(反力)を受ける。そして、
リニアソレノイド24の推力と、前記反力および戻しばね
38のばね力とがバランスして、スプール23が入力ポート
28および第1の排出ポート30を閉鎖する中間位置で停止
するまで、出力ポート29の液圧が上昇し、これにより、
リニアソレノイド24への通電電流に応じて出力ポート29
の液圧が制御される。
【0038】一方、上記増圧状態からリニアソレノイド
24への通電電流を低下させると、スプール23が、図中右
方へさらに移動し、入力ポート28が遮断されると共に、
第1の排出ポート30が開く。これにより、スプール23を
構成する第2の軸部材36′の小径軸部36dの周りの環状
液室70が連絡ポート72および連絡流路73を介して出力流
路26に開通し、油液がホイールシリンダHC側からリザ
ーバREへ戻される。このとき、二つの制御圧室43,44
の液圧は、それぞれ第1、第2の制御圧ポート45,46お
よび第1、第2の制御圧流路47、48を経て、同じタイミ
ングで出力流路26(リザーバRE)へ逃がされ、円滑に
減圧が行われる。
【0039】図5は、本発明の第3実施の形態としての
液圧制御弁を示したものである。なお、本第3実施の形
態は、前記第1および第2実施の形態を合わせ態様とな
っているので、ここでは、前出図1〜3に示した部分と
同一部分には同一符号を付することとする。本第3実施
の形態の特徴とするところは、弁本体22およびスプール
23のそれぞれを、リニアソレノイド24側に寄った箇所で
分割した点にある。この場合、ハウジング21内の入力流
路25、出力流路26および排出流路27に連通する、弁本体
22の入力ポート28、出力ポート29および第1、第2の排
出ポート30,33は、弁本体22を構成する第2の筒体32側
に移されている。スプール23については、その第2の軸
部材36′として、前記第2実施の形態(図4)と同様の
ものが用いられ、一方、その第1の軸部材35′として、
一つのランド部35dと小径軸部35eとを連接した単純形
状のものが用いられている。第1および第2の軸部材3
5′,36′は、それぞれの小径軸部35eと36eとを当接
させており、その当接部分の周りには、前記第2の排出
ポート33が開口する環状の液室42が確保されている。な
お、第1の排出ポート30と第2の排出ポート33とが環状
溝71により相互に連通して、ハウジング21内の排出流路
27に共に連通されている点は、第2実施の形態と同様で
ある。
【0040】本第3実施の形態においては、リニアソレ
ノイド24への通電によって、その作動ロッド24aが伸長
すると、スプール23を構成する第1および第2の軸部材
35′,36′が、戻しばね38のばね力に抗して、図中左方
へ一体的に移動する。この移動によって、第1の排出ポ
ート30が第2の軸部材36′のランド部36cによって閉じ
られ、入力ポート28と出力ポート29とが環状液室70を介
して連通される。この結果、液圧供給源ACからハウジ
ング21の入力流路25および弁本体22の入力ポート28を通
じて環状液室70内に導入された液圧が、弁本体22の出力
ポート29およびハウジング21の出力流路26を通じてホイ
ールシリンダHCへ供給され、制動力が発生する。
【0041】このとき、第1および第2実施の形態と同
様に、第1の制御圧室43と第2の制御圧室44には、出力
流路26から分岐した第1、第2の制御圧流路47、48およ
び第1、第2の制御圧ポート45,46を経て出力側の液圧
が同じタイミングで供給され、スプール23の両端の受圧
面積差によって、スプール23(第1、第2の軸部材35、
36′)が、図中右方への力(反力)を受ける。そして、
リニアソレノイド24の推力と、前記反力および戻しばね
38のばね力とがバランスして、スプール23が入力ポート
28および第1の排出ポート30を閉鎖する中間位置で停止
するまで、出力ポート29の液圧が上昇し、これにより、
リニアソレノイド24への通電電流に応じて出力ポート29
の液圧が制御されるようになる。
【0042】一方、上記増圧状態からリニアソレノイド
24への通電電流を低下させると、スプール23が、図中右
方へさらに移動し、入力ポート28が遮断されると共に、
第1の排出ポート30が開く。これにより、スプール23を
構成する第2の軸部材36′側の環状液室70を介して、出
力ポート29と排出ポート30とが開通し、ホイールシリン
ダHC側からリザーバREへ油液が戻される。このと
き、二つの制御圧室43、44の液圧は、それぞれ第1、第
2の制御圧ポート45、46および第1、第2の制御圧
流路47、48を経て、同じタイミングで出力流路26(リザ
ーバRE)へ逃がされ、円滑に減圧が行われるようにな
る。
【0043】本第3の実施の形態においては、ハウジン
グ21内の排出流路27を二つの排出ポート30,33に共用す
るので、ハウジング21内の流路を簡略化することがで
き、その製造コストは低減する。
【0044】図6は、本発明の第4実施の形態としての
液圧制御弁を示したものである。なお、その基本構造は
前記第3の形態と同じであるので、ここでは、前出図5
に示した部分と同一部分には同一符号を付することとす
る。本第4実施の形態の特徴とするところは、排出流路
26から二つの制御圧室43,44に対して出力側の液圧を分
配する制御圧流路47,48を弁本体22内に設けた点にあ
る。この場合、弁本体22を構成する第1の筒体31と第2
の筒体32とを単に突合せると、この合せ部から液漏れ生
じることになる。そこで、本実施の形態では、弁本体22
を構成する第1の筒体31の先端に段付ボス部75を設け、
この段付きボス部75を第2の筒体32の後端部に設けた段
付穴76内に嵌合させて両筒体31,32を一体化し、さら
に、両筒体の段付きボス部75と76の嵌合部分に一対のシ
ール部材77を介装する構造としている。
【0045】このように構成することにより、一対のシ
ール部材77が第1の筒体31と第2の筒体32との合せ部か
らの液漏れを防止するので、円滑な作動が保証される。
しかも、本第4の実施の形態においては、ハウジング21
内から二つの制御圧流路47,48がなくなるので、ハウジ
ング21内の流路が簡略化され、例えば、四輪用の液圧制
御弁を一つのハウジング21内に一括して設ける場合に、
その小型化が可能になる。なお、この第4実施の形態の
作用は前記第3実施の形態と同じであるので、ここで
は、その説明を省略する。
【0046】図7は、本発明の第5実施の形態を示した
ものである。なお、本第5実施の形態は、前記第3実施
の形態を変形させたものであるので、ここでは、前出図
5に示した部分と同一部分には同一符号を付することと
する。本第5実施の形態の特徴とするところは、ハウジ
ング21を、外側のハウジング本体81と内側の筒状部材82
とから構成し、二つの制御圧流路47,48を前記筒状部材
82に設けた点にある。この場合、筒状部材82の内面に環
状溝83を設けて、この環状溝83を介して一方の制御圧ポ
ート45と制御圧流路47とを連通する。また、入力流路2
5、出力流路26および排出流路27はハウジング本体81と
筒状部材82とに共通に形成する。本第5実施の形態にお
いては、ハウジング本体81を四輪に共用する場合に、各
輪に専用の筒状部材82に二つの制御圧流路47,48を設け
れば良いので、ハウジング21は、全体としてその製造が
簡単になるばかりか、その小型化を達成できる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
液圧制御弁によれば、出力ポート側の液圧がスプールの
両端に臨む液圧室に同じタイミングで供給され、受圧面
積差によってスプールが遅滞なく移動して、良好な制御
性能が得られるようになる。
【0048】また、請求項2に記載の液圧制御弁によれ
ば、スプールは軸方向に二分割することで、受圧面積の
異なるスプール両端をスプール両端を正確に同心に配置
する必要がなくなるばかりか、弁本体に設ける段付孔の
同軸度をそれほど高める必要がなくなり、それらの製造
が簡単となって製造コストが低減する。また、請求項3
に記載の液圧制御弁によれば、弁本体を所定の流路を有
するハウジング内に納めるようにしたので、弁本体がハ
ウジングにより保護され、安全性が向上する。
【0049】また、請求項4に記載の液圧制御弁によれ
ば、弁本体に、スプールの分割要素の当接部分に開口す
る第2の排出ポートを設け、ハウジングに前記排出ポー
トに連通する第2の排出流路を設けたので、スプールの
分割要素に相互に離間する方向の力が働かないのでその
作動が安定し、スプールを分割しても制御性能が損なわ
れることはなくなる。この場合、請求項5に記載の液圧
制御弁のように、ハウジングに設ける第2の排出流路を
省略して、弁本体の二つの排出ポートに対してハウジン
グ内の一つの排出流路を共用することで、ハウジング内
の流路構成は簡単となり、その製造コストは低減する。
【0050】また、請求項6または請求項7に記載の液
圧制御弁によれば、二つの制御圧流路を、ハウジングに
代えて弁本体に設けるようにし、あるいはハウジング
を、外側のハウジング本体と内側の筒状部材とから構成
して、前記二つの制御圧流路をこの筒状部材に設けるよ
うにしたので、ハウジング内の流路構成はより簡単とな
り、ハウジングを多輪に供する場合に、その製造が簡単
になるばかりか、その小型化を達成できる。
【0051】さらに、請求項8に記載の液圧制御弁によ
れば、弁本体を、スプールの分割要素に対応して軸方向
に二分割した構成としたので、弁本体に段付孔の加工が
不要になり、その製造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての液圧制御弁の構
造を示す断面図である。
【図2】図1に示した液圧制御弁の要部構造を拡大して
示す断面図である。
【図3】本液圧制御弁を適用したブレーキ液圧制御装置
の全体的な構造を模式的に示す系統図である。
【図4】本発明の第2実施形態としての液圧制御弁の構
造を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態としての液圧制御弁の構
造を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態としての液圧制御弁の構
造を示す断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態としての液圧制御弁の構
造を示す断面図である。
【図8】従来の液圧制御弁の一般的構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
21 ハウジング、 81 ハウジング本体、 8
2 筒状部材 22 弁本体、 23 スプール 24 リニアソ
レノイド 25 入力流路、 26 出力流路、 27 排出流路 28 入力ポート、 29 出力ポート、 30 排出
ポート 31,32 弁本体の分割要素 33 第2の排出ポート 34 第2の排出流路 35,35′、36,36′ スプールの分割要素 43,44 制御圧ポート 45,46 制御圧流路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧供給源に接続される入力ポート、ア
    クチュエータに接続される出力ポートおよびリザーバに
    接続される排出ポートを有する弁本体の段付孔内に、前
    記出力ポートを前記入力ポートに連通させる増圧位置
    と、前記出力ポートを前記排出ポートに連通させる減圧
    位置との間で摺動可能にスプールを嵌装し、さらに、前
    記スプールに増圧方向の推力を与えるリニアソレノイド
    と、前記スプールの両端に臨む前・後液圧室に前記出力
    ポート側の液圧を加え、かつスプールの両端の受圧面積
    差によって該スプールを減圧方向へ付勢する反力機構と
    を設けた液圧制御弁において、前記反力機構は、前記前
    ・後液圧室に開口させて前記弁本体に設けられた二つの
    制御圧ポートと、該制御圧ポートのそれぞれを前記出力
    ポートに連通する二つの制御圧流路とを備えていること
    を特徴とする液圧制御弁。
  2. 【請求項2】 スプールを軸方向に二分割して、それぞ
    れを異なる径に形成し、その分割要素を相互に当接させ
    たことを特徴とする請求項1に記載の液圧制御弁。
  3. 【請求項3】 弁本体がハウジング内に納められ、前記
    ハウジングは、前記弁本体の入力ポート、出力ポートお
    よび排出ポートにそれぞれ連通する入力流路、出力流路
    および排出流路を有する他、二つの制御圧流路を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の液圧制御
    弁。
  4. 【請求項4】 弁本体に、スプールの分割要素の当接部
    分に開口する第2の排出ポートを設け、ハウジングに前
    記排出ポートに連通する第2の排出流路を設けたことを
    特徴とする請求項3に記載の液圧制御弁。
  5. 【請求項5】 弁本体に、スプールの分割要素の当接部
    分に開口する第2の排出ポートを設け、ハウジングに設
    けられた排出流路を、前記弁本体に設けられた二つの排
    出ポートに共用したことを特徴とする請求項3に記載の
    液圧制御弁。
  6. 【請求項6】 二つの制御圧流路を、ハウジングに代え
    て弁本体に設けたことを特徴とする請求項3、4または
    5に記載の液圧制御弁。
  7. 【請求項7】 ハウジングを、外側のハウジング本体と
    内側の筒状部材とから構成し、二つの制御圧流路を前記
    筒状部材に設けたことを特徴とする請求項3、4または
    5に記載の液圧制御弁。
  8. 【請求項8】 弁本体を、スプールの分割要素に対応し
    て軸方向に二分割したことを特徴とする請求項2乃至7
    の何れか1項に記載の液圧制御弁。
JP8330797A 1997-03-17 1997-03-17 液圧制御弁 Pending JPH10252912A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000142353A (ja) * 1998-11-02 2000-05-23 Denso Corp ブレーキ制御用電磁弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000142353A (ja) * 1998-11-02 2000-05-23 Denso Corp ブレーキ制御用電磁弁

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