JPH10252596A - 車両用燃料タンク - Google Patents
車両用燃料タンクInfo
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- JPH10252596A JPH10252596A JP9056544A JP5654497A JPH10252596A JP H10252596 A JPH10252596 A JP H10252596A JP 9056544 A JP9056544 A JP 9056544A JP 5654497 A JP5654497 A JP 5654497A JP H10252596 A JPH10252596 A JP H10252596A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フュエルポンプの騒音を低減できて品質感を
高められる車両用燃料タンクの提供を図る。 【解決手段】 サブタンク6内のフュエルポンプ9の作
動により、該フュエルポンプ9の底面のベーパ解放孔1
5から放出されるベーパの噴出流によって、ジェットポ
ンプ16がエゼクタ作用でタンク本体1の底部側から燃
料を吸引してサブタンク1内へ供給するようになり、ベ
ーパ解放孔15からのポンプ吐出圧がジェットポンプ1
6で緩やかに圧力変化することと、高圧の噴出流がタン
ク本体1の底部に打ち当らないため、ベーパ解放孔15
からのポンプ吐出圧の吐出に起因する騒音の発生を回避
することができる。
高められる車両用燃料タンクの提供を図る。 【解決手段】 サブタンク6内のフュエルポンプ9の作
動により、該フュエルポンプ9の底面のベーパ解放孔1
5から放出されるベーパの噴出流によって、ジェットポ
ンプ16がエゼクタ作用でタンク本体1の底部側から燃
料を吸引してサブタンク1内へ供給するようになり、ベ
ーパ解放孔15からのポンプ吐出圧がジェットポンプ1
6で緩やかに圧力変化することと、高圧の噴出流がタン
ク本体1の底部に打ち当らないため、ベーパ解放孔15
からのポンプ吐出圧の吐出に起因する騒音の発生を回避
することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両に搭
載される車両用燃料タンク、とりわけ、フュエルポンプ
をタンク本体内に配設した車両用燃料タンクに関する。
載される車両用燃料タンク、とりわけ、フュエルポンプ
をタンク本体内に配設した車両用燃料タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】フュエルポンプをタンク本体内に配設し
た車両用燃料タンクとしては、例えば特開平2−286
865号公報、特開平3−50372号公報に示されて
いるように、リターン燃料の噴出流を利用したジェット
ポンプによりタンク本体内の燃料を吸引して、この燃料
を該タンク本体内に配設したサブタンクに供給し、該サ
ブタンク内に配設したフュエルポンプでこのサブタンク
内から燃料を吸引してエンジン側の燃料供給装置へ圧送
するようにしたものや、特開平3−57873号公報に
示されているように、サブタンク内に配設したフュエル
ポンプによりタンク本体内の底部側から燃料を吸引し、
この燃料をエンジン側の燃料供給装置へ圧送すると共
に、該フュエルポンプで吸引した燃料の一部をリターン
燃料と共にサブタンク内に貯留するようにしたもの等が
知られている。
た車両用燃料タンクとしては、例えば特開平2−286
865号公報、特開平3−50372号公報に示されて
いるように、リターン燃料の噴出流を利用したジェット
ポンプによりタンク本体内の燃料を吸引して、この燃料
を該タンク本体内に配設したサブタンクに供給し、該サ
ブタンク内に配設したフュエルポンプでこのサブタンク
内から燃料を吸引してエンジン側の燃料供給装置へ圧送
するようにしたものや、特開平3−57873号公報に
示されているように、サブタンク内に配設したフュエル
ポンプによりタンク本体内の底部側から燃料を吸引し、
この燃料をエンジン側の燃料供給装置へ圧送すると共
に、該フュエルポンプで吸引した燃料の一部をリターン
燃料と共にサブタンク内に貯留するようにしたもの等が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記何れの車両用燃料
タンクにあっても、フュエルポンプはその底面にベーパ
解放孔を開設して、ランナーの回転によって燃料を吸引
したときに発生するベーパをこのベーパ解放孔から放出
するようにしてあるが、このベーパ解放孔からポンプ吐
出圧がサブタンク内又はタンク本体内に噴出することか
ら、このポンプ吐出圧の急激な減圧変化によって生じる
膨脹音や、ベーパ解放孔から噴出する液流又は気液混合
流がサブタンク底壁又はタンク本体底壁に打ち当って生
じる打撃音およびベーパの破裂音等、ベーパ解放孔から
のポンプ吐出圧の噴出に起因して騒音が生じる不具合が
ある。
タンクにあっても、フュエルポンプはその底面にベーパ
解放孔を開設して、ランナーの回転によって燃料を吸引
したときに発生するベーパをこのベーパ解放孔から放出
するようにしてあるが、このベーパ解放孔からポンプ吐
出圧がサブタンク内又はタンク本体内に噴出することか
ら、このポンプ吐出圧の急激な減圧変化によって生じる
膨脹音や、ベーパ解放孔から噴出する液流又は気液混合
流がサブタンク底壁又はタンク本体底壁に打ち当って生
じる打撃音およびベーパの破裂音等、ベーパ解放孔から
のポンプ吐出圧の噴出に起因して騒音が生じる不具合が
ある。
【0004】また、サブタンクの底壁にはフュエルポン
プのプライミング確保のため、あるいは、タンク本体内
の燃料の低残量時におけるフュエルポンプの燃料吸引性
確保のためチェック弁を設ける必要があって、部品点数
が嵩んでコスト的に不利となってしまう。
プのプライミング確保のため、あるいは、タンク本体内
の燃料の低残量時におけるフュエルポンプの燃料吸引性
確保のためチェック弁を設ける必要があって、部品点数
が嵩んでコスト的に不利となってしまう。
【0005】そこで、本発明はフュエルポンプ底面のベ
ーパ解放孔からのポンプ吐出圧の噴出による騒音を回避
できると共に、サブタンク底壁のチェック弁を不要とす
ることができてコスト的に有利に得ることができる車両
用燃料タンクを提供するものである。
ーパ解放孔からのポンプ吐出圧の噴出による騒音を回避
できると共に、サブタンク底壁のチェック弁を不要とす
ることができてコスト的に有利に得ることができる車両
用燃料タンクを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、タ
ンク本体と、タンク本体内に配設したサブタンクと、サ
ブタンク内に配設されて該サブタンク内の燃料を吸引し
てエンジン側の燃料供給装置へ圧送するフュエルポンプ
と、フュエルポンプの底面に開設したベーパ解放孔に接
続され該ベーパ開放孔から放出するベーパの噴出流によ
り、タンク本体内の底部側から該タンク本体内の燃料を
吸引してサブタンク内へ供給するジェットポンプと、を
備えたことを特徴としている。
ンク本体と、タンク本体内に配設したサブタンクと、サ
ブタンク内に配設されて該サブタンク内の燃料を吸引し
てエンジン側の燃料供給装置へ圧送するフュエルポンプ
と、フュエルポンプの底面に開設したベーパ解放孔に接
続され該ベーパ開放孔から放出するベーパの噴出流によ
り、タンク本体内の底部側から該タンク本体内の燃料を
吸引してサブタンク内へ供給するジェットポンプと、を
備えたことを特徴としている。
【0007】請求項2にあっては、請求項1に記載のジ
ェットポンプは、その燃料吸込口に所要の容積に保形さ
れてタンク本体底面に接するフィルタを備えていること
を特徴としている。
ェットポンプは、その燃料吸込口に所要の容積に保形さ
れてタンク本体底面に接するフィルタを備えていること
を特徴としている。
【0008】請求項3にあっては、請求項2に記載のサ
ブタンクはその底部にトンネル部を凹設してあり、フィ
ルタをこのトンネル部に配設する一方、フュエルポンプ
の燃料吸込口にはトンネル部をまたぐようにフィルタを
配設したことを特徴としている。
ブタンクはその底部にトンネル部を凹設してあり、フィ
ルタをこのトンネル部に配設する一方、フュエルポンプ
の燃料吸込口にはトンネル部をまたぐようにフィルタを
配設したことを特徴としている。
【0009】請求項4にあっては、請求項2,3に記載
のフィルタを、サブタンクの径外へ突出するように拡張
したことを特徴としている。
のフィルタを、サブタンクの径外へ突出するように拡張
したことを特徴としている。
【0010】請求項5にあっては、請求項1〜4に記載
のジェットポンプは、一端がフュエルポンプ底面のベー
パ解放孔に接続され、他端がサブタンクの底壁を貫通し
てタンク本体内に突出したベーパ導出パイプと、燃料吸
込口を有し前記ベーパ導出パイプの他端のノズル開口部
を囲繞して設けた燃料流入室と、一端が該燃料流入室に
開口して前記ベーパ導出パイプの他端のノズル開口部と
所要の間隔をおいて対峙して配置され、他端開口部がサ
ブタンクを貫通して該サブタンク内に突出配置された燃
料導入パイプとを備えていることを特徴としている。
のジェットポンプは、一端がフュエルポンプ底面のベー
パ解放孔に接続され、他端がサブタンクの底壁を貫通し
てタンク本体内に突出したベーパ導出パイプと、燃料吸
込口を有し前記ベーパ導出パイプの他端のノズル開口部
を囲繞して設けた燃料流入室と、一端が該燃料流入室に
開口して前記ベーパ導出パイプの他端のノズル開口部と
所要の間隔をおいて対峙して配置され、他端開口部がサ
ブタンクを貫通して該サブタンク内に突出配置された燃
料導入パイプとを備えていることを特徴としている。
【0011】請求項6にあっては、請求項1〜5に記載
のジェットポンプのサブタンク内への燃料供給は、サブ
タンク内の上方にて開放されていることを特徴としてい
る。
のジェットポンプのサブタンク内への燃料供給は、サブ
タンク内の上方にて開放されていることを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1によれば、車両組立てのオフラ
イン後にタンク本体内に所要量の燃料を供給してフュエ
ルポンプを作動させるが、この状態ではサブタンクの底
部外側に設けたジェットポンプはタンク本体内の燃料中
に浸漬するがサブタンク内は空の状態である。
イン後にタンク本体内に所要量の燃料を供給してフュエ
ルポンプを作動させるが、この状態ではサブタンクの底
部外側に設けたジェットポンプはタンク本体内の燃料中
に浸漬するがサブタンク内は空の状態である。
【0013】従って、フュエルポンプを作動すると該フ
ュエルポンプのランナーは空転するが、該ランナーの周
りに微負圧が発生することによりこの微負圧がベーパ解
放孔を介してジェットポンプに作用し、ジェットポンプ
内に滞留している燃料がフュエルポンプ内に流入してフ
ュエルポンプのプライミングが可能となる。
ュエルポンプのランナーは空転するが、該ランナーの周
りに微負圧が発生することによりこの微負圧がベーパ解
放孔を介してジェットポンプに作用し、ジェットポンプ
内に滞留している燃料がフュエルポンプ内に流入してフ
ュエルポンプのプライミングが可能となる。
【0014】フュエルポンプのプライミングが行われる
とベーパ解放孔から吐出圧の高い空気が吐出され、この
高圧の噴出空気流がジェットポンプに作用して、該ジェ
ットポンプのエゼクタ作用によりタンク本体内の底部側
から該タンク本体内の燃料を吸引してサブタンン内に供
給し、該サブタンク内に供給された燃料はフュエルポン
プの燃料吸込口から吸引され、圧力が高められてエンジ
ン側の燃料供給装置へ圧送される。
とベーパ解放孔から吐出圧の高い空気が吐出され、この
高圧の噴出空気流がジェットポンプに作用して、該ジェ
ットポンプのエゼクタ作用によりタンク本体内の底部側
から該タンク本体内の燃料を吸引してサブタンン内に供
給し、該サブタンク内に供給された燃料はフュエルポン
プの燃料吸込口から吸引され、圧力が高められてエンジ
ン側の燃料供給装置へ圧送される。
【0015】フュエルポンプが正常に作動するとベーパ
解放孔からベーパ又は気流混合流が高圧で放出され、以
後、この噴出流によるエゼクタ作用でジェットポンプに
よりタンク本体内の燃料がサブタンク内へ供給され、サ
ブタンク内が燃料で満されるようになる。
解放孔からベーパ又は気流混合流が高圧で放出され、以
後、この噴出流によるエゼクタ作用でジェットポンプに
よりタンク本体内の燃料がサブタンク内へ供給され、サ
ブタンク内が燃料で満されるようになる。
【0016】この結果、サブタンク底部にフュエルポン
プのプライミング確保の目的で、タンク本体内からサブ
タンク内への燃料の流入を許容し、サブタンク内からタ
ンク本体内への燃料の流出を阻止するチェック弁を設け
なくてもフュエルポンプのプライミングを適正に行わせ
ることができる。
プのプライミング確保の目的で、タンク本体内からサブ
タンク内への燃料の流入を許容し、サブタンク内からタ
ンク本体内への燃料の流出を阻止するチェック弁を設け
なくてもフュエルポンプのプライミングを適正に行わせ
ることができる。
【0017】また、フュエルポンプの作動によってその
底面のベーパ解放孔からはベーパあるいは気流混合流が
高圧で放出されるが、この高圧の噴出流を有効利用して
ジェットポンプのエゼクタ作用によりタンク本体内の底
部側からサブタンク内へ燃料の供給を行わせるため、ベ
ーパ解放孔から噴出するポンプ吐出圧の圧力変化が緩や
かになることと、高圧の噴出流がタンク本体底壁に打ち
当らないためベーパ解放孔からのポンプ吐出圧の噴出に
起因する騒音の発生を回避することができる。
底面のベーパ解放孔からはベーパあるいは気流混合流が
高圧で放出されるが、この高圧の噴出流を有効利用して
ジェットポンプのエゼクタ作用によりタンク本体内の底
部側からサブタンク内へ燃料の供給を行わせるため、ベ
ーパ解放孔から噴出するポンプ吐出圧の圧力変化が緩や
かになることと、高圧の噴出流がタンク本体底壁に打ち
当らないためベーパ解放孔からのポンプ吐出圧の噴出に
起因する騒音の発生を回避することができる。
【0018】更に、ジェットポンプはサブタンクの底部
外側に設けてあって、タンク本体内の底部側から該タン
ク本体内の燃料を吸引してサブタンク内へ供給するよう
にしてあるため、タンク本体内の燃料残量が少なくなっ
てもサブタンク内への燃料供給を継続できて、タンク本
体内の無効燃料残量を少なくすることができる。
外側に設けてあって、タンク本体内の底部側から該タン
ク本体内の燃料を吸引してサブタンク内へ供給するよう
にしてあるため、タンク本体内の燃料残量が少なくなっ
てもサブタンク内への燃料供給を継続できて、タンク本
体内の無効燃料残量を少なくすることができる。
【0019】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、ジェットポンプの燃料吸込口にはタンク本体底面に
接する所要の容積のフィルタを備えているため、ジェッ
トポンプがタンク本体内の燃料液面から露出しても、該
フィルタ内に燃料が流入、捕捉されている状態の間はジ
ェットポンプによる燃料吸引作用を継続できるため、タ
ンク本体内の無効燃料残量をより一層少なくすることが
できる。
て、ジェットポンプの燃料吸込口にはタンク本体底面に
接する所要の容積のフィルタを備えているため、ジェッ
トポンプがタンク本体内の燃料液面から露出しても、該
フィルタ内に燃料が流入、捕捉されている状態の間はジ
ェットポンプによる燃料吸引作用を継続できるため、タ
ンク本体内の無効燃料残量をより一層少なくすることが
できる。
【0020】請求項3によれば、請求項2の効果に加え
て、ジェットポンプの燃料吸込口に設けたフィルタをサ
ブタンク底部のトンネル部に配設してあるため、このト
ンネル部がフィルタのプロテクタとして機能し、フュエ
ルポンプ、ジェットポンプをサブアッセンブリしたサブ
タンクをタンク本体内に組込む際に、フィルタがタンク
本体と干渉して変形してジェットポンプの燃料吸込み性
能に支障を来すのを回避することができる。一方、サブ
タンク内の燃料はトンネル部をまたぐように配設された
フィルタにより、燃料の表面張力を利用して、フュエル
ポンプにより吸引することができる。
て、ジェットポンプの燃料吸込口に設けたフィルタをサ
ブタンク底部のトンネル部に配設してあるため、このト
ンネル部がフィルタのプロテクタとして機能し、フュエ
ルポンプ、ジェットポンプをサブアッセンブリしたサブ
タンクをタンク本体内に組込む際に、フィルタがタンク
本体と干渉して変形してジェットポンプの燃料吸込み性
能に支障を来すのを回避することができる。一方、サブ
タンク内の燃料はトンネル部をまたぐように配設された
フィルタにより、燃料の表面張力を利用して、フュエル
ポンプにより吸引することができる。
【0021】請求項4によれば、請求項2,3の効果に
加えて、ジェットポンプの燃料吸込口に設けたフィルタ
は、サブタンクの径外へ突出するように拡張してあるた
め、ジェットポンプによるタンク本体底部での燃料吸込
面積を拡大でき、従って、タンク本体内の燃料残量が少
ない状態での車両の傾斜地走行時や急加速時、あるいは
コーナリング時等にタンク本体内の燃料がタンク本体の
片側に移動してしまうような場合でも、ジェットポンプ
によるサブタンク内への燃料供給を持続することができ
る。
加えて、ジェットポンプの燃料吸込口に設けたフィルタ
は、サブタンクの径外へ突出するように拡張してあるた
め、ジェットポンプによるタンク本体底部での燃料吸込
面積を拡大でき、従って、タンク本体内の燃料残量が少
ない状態での車両の傾斜地走行時や急加速時、あるいは
コーナリング時等にタンク本体内の燃料がタンク本体の
片側に移動してしまうような場合でも、ジェットポンプ
によるサブタンク内への燃料供給を持続することができ
る。
【0022】請求項5によれば、請求項1〜4の効果に
加えて、ジェットポンプをベーパ導出パイプ、燃料流入
室、および燃料導入パイプ等で構成しているため、これ
らジェットポンプ構成部材のサブタンクへの組付けの自
由度を高めることができ、サブタンクへのジェットポン
プのサブアッセンブリを容易に行うことができる。
加えて、ジェットポンプをベーパ導出パイプ、燃料流入
室、および燃料導入パイプ等で構成しているため、これ
らジェットポンプ構成部材のサブタンクへの組付けの自
由度を高めることができ、サブタンクへのジェットポン
プのサブアッセンブリを容易に行うことができる。
【0023】請求項6によれば、請求項1〜5の効果に
加えて、ジェットポンプの燃料供給はサブタンク上方に
て開放されるため、ベーパ又は気流混合となって燃料の
気液分離がスムーズに行なわれる。
加えて、ジェットポンプの燃料供給はサブタンク上方に
て開放されるため、ベーパ又は気流混合となって燃料の
気液分離がスムーズに行なわれる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
と共に詳述する。
【0025】図1において、1はタンク本体でその上壁
1aの略中央部には後述するサブタンクアッセンブリを
組込むための開口2を形成してある。
1aの略中央部には後述するサブタンクアッセンブリを
組込むための開口2を形成してある。
【0026】この開口2はリッド3によってシールリン
グ4を介して気液密度的に閉塞するようにしてあり、該
リッド3にはその中央部を貫通して図外のフィードパイ
プを後述するフュエルポンプの燃料吐出パイプとを継ぐ
コネクタパイプ5を固設してある。
グ4を介して気液密度的に閉塞するようにしてあり、該
リッド3にはその中央部を貫通して図外のフィードパイ
プを後述するフュエルポンプの燃料吐出パイプとを継ぐ
コネクタパイプ5を固設してある。
【0027】6は前記タンク本体1の上壁1aの開口2
から該タンク本体1内に挿入されて、タンク本体1の底
壁1b面上に定置固定した上部開放のサブタンクを示
し、その底部中央には一方向に向けてトンネル部7を凹
設してある。尚、トンネル部は、三方が開放したひさし
状に覆うものも含むものである。
から該タンク本体1内に挿入されて、タンク本体1の底
壁1b面上に定置固定した上部開放のサブタンクを示
し、その底部中央には一方向に向けてトンネル部7を凹
設してある。尚、トンネル部は、三方が開放したひさし
状に覆うものも含むものである。
【0028】トンネル部7の両側部には窪設部8を設け
て、後述するジェットポンプから空のサブタンク6のト
ンネル部上壁7aの部分に燃料が供給されると、この燃
料が窪設部8に集流するようにしてある。尚、トンネル
部が三方に開放したものの場合は窪設部は一側部のみに
なる。
て、後述するジェットポンプから空のサブタンク6のト
ンネル部上壁7aの部分に燃料が供給されると、この燃
料が窪設部8に集流するようにしてある。尚、トンネル
部が三方に開放したものの場合は窪設部は一側部のみに
なる。
【0029】9はサブタンク6内に上方から挿入配置し
たフュエルポンプを示し、該フュエルポンプ9の底部に
設けた燃料吸込口10にはトンネル部7をまたぐように
したメッシュのフィルタ11を装着してあり、該フィル
タ11を前記窪設部8の底面に当接して収容配置してあ
る。
たフュエルポンプを示し、該フュエルポンプ9の底部に
設けた燃料吸込口10にはトンネル部7をまたぐように
したメッシュのフィルタ11を装着してあり、該フィル
タ11を前記窪設部8の底面に当接して収容配置してあ
る。
【0030】フュエルポンプ9の上面に突出して設けた
燃料吐出パイプ12にはリッド13を固設してあり、該
リッド13をサブタンク6の上部周縁に嵌合して、該サ
ブタンク6の上部開放部分を閉塞してある。
燃料吐出パイプ12にはリッド13を固設してあり、該
リッド13をサブタンク6の上部周縁に嵌合して、該サ
ブタンク6の上部開放部分を閉塞してある。
【0031】このリッド13にはベーパ抜き孔14を設
けてあり、サブタンク6内にベーパが発生すると、この
ベーパ抜き孔14からタンク本体1の上側空間Sに逃が
すようにしてある。
けてあり、サブタンク6内にベーパが発生すると、この
ベーパ抜き孔14からタンク本体1の上側空間Sに逃が
すようにしてある。
【0032】このフュエルポンプ9は、既存のフュエル
ポンプと同様にその底面には、図外のランナーの回転に
よって燃料を吸引した時に発生するベーパを放出させる
ためのベーパ解放孔15を設けてある。
ポンプと同様にその底面には、図外のランナーの回転に
よって燃料を吸引した時に発生するベーパを放出させる
ためのベーパ解放孔15を設けてある。
【0033】サブタンク6の底部外側、例えば本実施形
態にあってはトンネル部7の上壁7aの下側には、フュ
エルポンプ9のベーパ解放孔15から放出するベーパの
噴出流を利用して、エゼクタ作用によりタンク本体1内
の燃料を該タンク本体1の底部側から吸引してサブタン
ク6内に供給するジェットポンプ16を配設してある。
態にあってはトンネル部7の上壁7aの下側には、フュ
エルポンプ9のベーパ解放孔15から放出するベーパの
噴出流を利用して、エゼクタ作用によりタンク本体1内
の燃料を該タンク本体1の底部側から吸引してサブタン
ク6内に供給するジェットポンプ16を配設してある。
【0034】このジェットポンプ16は、一端がフュエ
ルポンプ9の底面のベーパ解放孔15に接続され、他端
がサブタンク6のトンネル部7の上壁7aを貫通してト
ンネル部7内に突出すると共に、ノズル開口部18を略
水平方向に曲折成形したL字状のベーパ導出パイプ17
と、下向きに突出し燃料吸込口20を有し前記ベーパ導
出パイプ17の他端のノズル開口部18を囲繞して設け
た燃料流入室19と、一端が該燃料流入室19に開口し
て前記ベーパ導出パイプ17の他端のノズル開口部18
と所要の間隔をおいて対峙して配置され、他端がトンネ
ル部7の上壁7aを貫通してサブタンク6内に直立状態
に突出して、該他端の開口部がサブタンク6内の上方に
開放された燃料導入パイプ21とを備えている。
ルポンプ9の底面のベーパ解放孔15に接続され、他端
がサブタンク6のトンネル部7の上壁7aを貫通してト
ンネル部7内に突出すると共に、ノズル開口部18を略
水平方向に曲折成形したL字状のベーパ導出パイプ17
と、下向きに突出し燃料吸込口20を有し前記ベーパ導
出パイプ17の他端のノズル開口部18を囲繞して設け
た燃料流入室19と、一端が該燃料流入室19に開口し
て前記ベーパ導出パイプ17の他端のノズル開口部18
と所要の間隔をおいて対峙して配置され、他端がトンネ
ル部7の上壁7aを貫通してサブタンク6内に直立状態
に突出して、該他端の開口部がサブタンク6内の上方に
開放された燃料導入パイプ21とを備えている。
【0035】この実施形態では燃料流入室19と燃料導
入パイプ21とを一体成形してあり、また、ベーパ導出
パイプ17および該燃料導入パイプ21を一体成形した
燃料流入室19は、サブタンク6と同様に適宜の合成樹
脂材で形成してある。
入パイプ21とを一体成形してあり、また、ベーパ導出
パイプ17および該燃料導入パイプ21を一体成形した
燃料流入室19は、サブタンク6と同様に適宜の合成樹
脂材で形成してある。
【0036】前記燃料流入室19の燃料吸込口20に
は、所要の容積に保形されたメッシュのフィルタ22を
装着してある。
は、所要の容積に保形されたメッシュのフィルタ22を
装着してある。
【0037】このフィルタ22はサブタンク6の底部の
トンネル部7内に配置され、タンク本体1の底壁1b面
に当接して配設してある。
トンネル部7内に配置され、タンク本体1の底壁1b面
に当接して配設してある。
【0038】この実施形態ではフィルタ22はその一側
部がサブタンク6の径外へ突出するようにして拡張して
あるが、図1の鎖線で示すように該フィルタ22の他側
部もサブタンク6の径外へ突出するように大きく拡張す
るようにしてもよい。
部がサブタンク6の径外へ突出するようにして拡張して
あるが、図1の鎖線で示すように該フィルタ22の他側
部もサブタンク6の径外へ突出するように大きく拡張す
るようにしてもよい。
【0039】フュエルポンプ9の燃料吐出パイプ12
と、タンク本体上壁1aの開口2を閉塞するリッド3の
コネクタパイプ5とは、予め耐油、耐熱性のゴム、合成
樹脂等の弾性材からなる可撓性パイプ23と接続する
か、あるいは、サブタンク6のアッセンブリをタンク本
体1内に挿入配設した後、リッド3を装着する際に該可
撓性パイプ23で接続される。
と、タンク本体上壁1aの開口2を閉塞するリッド3の
コネクタパイプ5とは、予め耐油、耐熱性のゴム、合成
樹脂等の弾性材からなる可撓性パイプ23と接続する
か、あるいは、サブタンク6のアッセンブリをタンク本
体1内に挿入配設した後、リッド3を装着する際に該可
撓性パイプ23で接続される。
【0040】以上の実施形態の構造によれば、車両組立
てのオフライン後にタンク本体1内に所要量の燃料を供
給してフュエルポンプ9を作動させるが、この状態では
サブタンク6の底部外側に設けたジェットポンプ16は
タンク本体1内の燃料中に浸漬するがサブタンク6内は
空の状態である。
てのオフライン後にタンク本体1内に所要量の燃料を供
給してフュエルポンプ9を作動させるが、この状態では
サブタンク6の底部外側に設けたジェットポンプ16は
タンク本体1内の燃料中に浸漬するがサブタンク6内は
空の状態である。
【0041】この状態でフュエルポンプ9を作動すると
該フュエルポンプ9の図外のランナーは空転するが、該
ランナーの周りに微負圧が発生することによってこの微
負圧がベーパ解放孔15からジェットポンプ16のベー
パ導出パイプ17を経由して燃料流入室19内に作用
し、該燃料流入室19内に滞留している燃料が負圧の作
用によりフュエルポンプ9内に吸引されて該フュエルポ
ンプ9のプライミングが行われる。
該フュエルポンプ9の図外のランナーは空転するが、該
ランナーの周りに微負圧が発生することによってこの微
負圧がベーパ解放孔15からジェットポンプ16のベー
パ導出パイプ17を経由して燃料流入室19内に作用
し、該燃料流入室19内に滞留している燃料が負圧の作
用によりフュエルポンプ9内に吸引されて該フュエルポ
ンプ9のプライミングが行われる。
【0042】フュエルポンプ9のプライミングが継続さ
れると圧縮作用によりベーパ解放孔15から吐出圧の高
い燃料混じりの空気が噴出され、この高圧の噴出空気流
が前記ベーパ導出パイプ17を通ってその端部のノズル
開口部18から燃料流入室19内に噴出され、ここにエ
ゼクタ作用が生じて該燃料流入室19内の燃料が燃料導
入パイプ21に圧送されるのと連動して、タンク本体1
内の燃料が該燃料流入室19の燃料吸込口20から吸引
され、燃料導入パイプ21を通ってサブタンク6内の上
方に供給される。
れると圧縮作用によりベーパ解放孔15から吐出圧の高
い燃料混じりの空気が噴出され、この高圧の噴出空気流
が前記ベーパ導出パイプ17を通ってその端部のノズル
開口部18から燃料流入室19内に噴出され、ここにエ
ゼクタ作用が生じて該燃料流入室19内の燃料が燃料導
入パイプ21に圧送されるのと連動して、タンク本体1
内の燃料が該燃料流入室19の燃料吸込口20から吸引
され、燃料導入パイプ21を通ってサブタンク6内の上
方に供給される。
【0043】燃料導入パイプ21からサブタンク6内に
燃料が供給されると、この燃料はフュエルポンプ9の燃
料吸込口10から吸引され、圧力が高められて燃料吐出
パイプ12,可撓性パイプ23,コネクタパイプ5,お
よび該コネクタパイプ5に接続されるフィードパイプを
経由してエンジン側の燃料供給装置(フィードパイプ、
燃料供給装置は何れも図示省略)へ圧送される。
燃料が供給されると、この燃料はフュエルポンプ9の燃
料吸込口10から吸引され、圧力が高められて燃料吐出
パイプ12,可撓性パイプ23,コネクタパイプ5,お
よび該コネクタパイプ5に接続されるフィードパイプを
経由してエンジン側の燃料供給装置(フィードパイプ、
燃料供給装置は何れも図示省略)へ圧送される。
【0044】フュエルポンプ9がこのようにして正常に
作動するとベーパ解放孔15からベーパ又は気液混合流
が高圧で放出され、以後、この噴出流によるエゼクタ作
用でジェットポンプ16によってタンク本体1内の底部
側から燃料がサブタンク6内の上方に供給され、そこで
気液が分離されサブタンク6内が燃料で満されるように
なると共に、該サブタンク6内からフュエルポンプ9に
よってエンジン側燃料供給装置への燃料供給が継続され
る。
作動するとベーパ解放孔15からベーパ又は気液混合流
が高圧で放出され、以後、この噴出流によるエゼクタ作
用でジェットポンプ16によってタンク本体1内の底部
側から燃料がサブタンク6内の上方に供給され、そこで
気液が分離されサブタンク6内が燃料で満されるように
なると共に、該サブタンク6内からフュエルポンプ9に
よってエンジン側燃料供給装置への燃料供給が継続され
る。
【0045】以上のようにサブタンク6内が空の状態で
あってもフュエルポンプ9のプライミングを適切に行わ
せることができるため、サブタンク6の底部にフェエル
ポンプ9のプライミング確保の目的で、タンク本体1内
からサブタンク6内への燃料の流入を許容し、サブタン
ク6内からタンク本体1内への燃料の流出を阻止するチ
ェック弁を設ける必要がなく、従って、部品点数を削減
できてコスト的に有利に得ることができる。
あってもフュエルポンプ9のプライミングを適切に行わ
せることができるため、サブタンク6の底部にフェエル
ポンプ9のプライミング確保の目的で、タンク本体1内
からサブタンク6内への燃料の流入を許容し、サブタン
ク6内からタンク本体1内への燃料の流出を阻止するチ
ェック弁を設ける必要がなく、従って、部品点数を削減
できてコスト的に有利に得ることができる。
【0046】また、フュエルポンプ9の作動によってそ
の底面のベーパ解放孔15からはベーパあるいは気液混
合流が高圧で放出されるが、この高圧の噴出流を有効利
用してジェットポンプ16のエゼクタ作用によってタン
ク本体1内の底部側からサブタンク6内へ燃料の供給を
行わせるため、ベーパ解放孔15から噴出するポンプ吐
出圧の圧力変化が緩やかになることと、高圧の噴出流が
タンク本体1の底壁1bに打ち当らないため、ベーパ解
放孔15からのポンプ吐出圧の噴出に起因する騒音の発
生を回避することができる。
の底面のベーパ解放孔15からはベーパあるいは気液混
合流が高圧で放出されるが、この高圧の噴出流を有効利
用してジェットポンプ16のエゼクタ作用によってタン
ク本体1内の底部側からサブタンク6内へ燃料の供給を
行わせるため、ベーパ解放孔15から噴出するポンプ吐
出圧の圧力変化が緩やかになることと、高圧の噴出流が
タンク本体1の底壁1bに打ち当らないため、ベーパ解
放孔15からのポンプ吐出圧の噴出に起因する騒音の発
生を回避することができる。
【0047】更に、ジェットポンプ16は、タンク本体
1内の底部側から該タンク本体1内の燃料を吸引してサ
ブタンク6内へ供給するようにしてあるため、タンク本
体1内の燃料残量が少なくなってもサブタンク6内への
燃料供給を継続できて、タンク本体1内の無効燃料残量
を少なくすることができる。
1内の底部側から該タンク本体1内の燃料を吸引してサ
ブタンク6内へ供給するようにしてあるため、タンク本
体1内の燃料残量が少なくなってもサブタンク6内への
燃料供給を継続できて、タンク本体1内の無効燃料残量
を少なくすることができる。
【0048】特に、本実施形態ではジェットポンプ16
の燃料吸込口20には、タンク本体1の底壁1b面に接
する所要の容積のフィルタ22を装着してあるため、ジ
ェットポンプ6がタンク本体1内の燃料液面から露出し
ても、該フィルタ22内に燃料が流入、捕捉されている
状態の間はジェットポンプ6による燃料吸込作用を継続
できるため、タンク本体1内の無効燃料残量をより一層
少なくすることができる。尚、メッシュのフィルタは、
その一部が燃料に接触していれば、表面張力によりフィ
ルタ全面がリキッドシールされることになるので、フィ
ルタの一部が燃料中から空気中に露出していてもポンプ
は燃料を吸込むことができる。
の燃料吸込口20には、タンク本体1の底壁1b面に接
する所要の容積のフィルタ22を装着してあるため、ジ
ェットポンプ6がタンク本体1内の燃料液面から露出し
ても、該フィルタ22内に燃料が流入、捕捉されている
状態の間はジェットポンプ6による燃料吸込作用を継続
できるため、タンク本体1内の無効燃料残量をより一層
少なくすることができる。尚、メッシュのフィルタは、
その一部が燃料に接触していれば、表面張力によりフィ
ルタ全面がリキッドシールされることになるので、フィ
ルタの一部が燃料中から空気中に露出していてもポンプ
は燃料を吸込むことができる。
【0049】しかも、このフィルタ22はサブタンク6
の径外へ突出するように拡張してあるため、ジェットポ
ンプ6によるタンク本体1の底部での燃料吸引面積を拡
大でき、従って、タンク本体1内の燃料残量が少ない状
態での車両の傾斜地走行時や急加速時、あるいはコーナ
リング時等にタンク本体1内の燃料がタンク本体1の片
側に移動してしまうような場合でも、ジェットポンプ1
6によるサブタンク6内への燃料供給を持続することが
できる。
の径外へ突出するように拡張してあるため、ジェットポ
ンプ6によるタンク本体1の底部での燃料吸引面積を拡
大でき、従って、タンク本体1内の燃料残量が少ない状
態での車両の傾斜地走行時や急加速時、あるいはコーナ
リング時等にタンク本体1内の燃料がタンク本体1の片
側に移動してしまうような場合でも、ジェットポンプ1
6によるサブタンク6内への燃料供給を持続することが
できる。
【0050】また、サブタンク6の底部にはトンネル部
7を形成してあって、このトンネル部7に前記フィルタ
22を配設してあるため、該トンネル部7がフィルタ2
2のプロテクタとして機能し、フュエルポンプ9,ジェ
ットポンプ16等をサブアッセンブリしたサブタンク6
を、タンク本体1の上壁1aの開口2からタンク本体1
内に組込む際に、フィルタ22がタンク本体1と干渉し
ても、フィルタ22の変形を防止できてジェットポンプ
16の燃料吸込み性能に些かも支障を来すことはない。
7を形成してあって、このトンネル部7に前記フィルタ
22を配設してあるため、該トンネル部7がフィルタ2
2のプロテクタとして機能し、フュエルポンプ9,ジェ
ットポンプ16等をサブアッセンブリしたサブタンク6
を、タンク本体1の上壁1aの開口2からタンク本体1
内に組込む際に、フィルタ22がタンク本体1と干渉し
ても、フィルタ22の変形を防止できてジェットポンプ
16の燃料吸込み性能に些かも支障を来すことはない。
【0051】更に、前記トンネル部7の両側部には窪設
部8を形成して、該窪設部8内にフュエルポンプ9の底
部の燃料吸込口10に設けたフィルタ11を収納配置し
て、フュエルポンプ9のプライミング時にジェットポン
プ16によってトンネル部上壁7aを貫通した燃料導入
パイプ21から空のサブタンク6内へ燃料が供給される
と、該トンネル部上壁7aから窪設部8に供給燃料が集
流して、所要の容積に保形されたフィルタ11内に流
入、捕捉されてフュエルポンプ9の燃料吸引作動を速や
かに行わせることができるから、該フュエルポンプ9の
プライミングからポンプ作動の立上がり性能を高めるこ
とができる。
部8を形成して、該窪設部8内にフュエルポンプ9の底
部の燃料吸込口10に設けたフィルタ11を収納配置し
て、フュエルポンプ9のプライミング時にジェットポン
プ16によってトンネル部上壁7aを貫通した燃料導入
パイプ21から空のサブタンク6内へ燃料が供給される
と、該トンネル部上壁7aから窪設部8に供給燃料が集
流して、所要の容積に保形されたフィルタ11内に流
入、捕捉されてフュエルポンプ9の燃料吸引作動を速や
かに行わせることができるから、該フュエルポンプ9の
プライミングからポンプ作動の立上がり性能を高めるこ
とができる。
【0052】一方、このような燃料吸込性能上の効果と
は別に、前述のようにジェットポンプ16はベーパ導出
パイプ17,燃料流入室19,および燃料導入パイプ2
1等で構成しているため、これらジェットポンプ構成部
材のサブタンク6への組付けの自由度を高めることがで
き、サブタンク6へのジェットポンプ16のサブアッセ
ンブリを容易に行うことができる。
は別に、前述のようにジェットポンプ16はベーパ導出
パイプ17,燃料流入室19,および燃料導入パイプ2
1等で構成しているため、これらジェットポンプ構成部
材のサブタンク6への組付けの自由度を高めることがで
き、サブタンク6へのジェットポンプ16のサブアッセ
ンブリを容易に行うことができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す略示的断面説明図。
1 タンク本体 6 サブタンク 7 トンネル部 8 窪設部 9 フュエルポンプ 10 フュエルポンプの燃料吸込口 15 ベーパ解放孔 16 ジェットポンプ 17 ベーパ導出パイプ 18 ノズル開口部 19 燃料流入室 20 ジェットポンプの燃料吸込口 21 燃料導入パイプ 22 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 37/10 B60K 15/02 J M
Claims (6)
- 【請求項1】 タンク本体と、タンク本体内に配設した
サブタンクと、サブタンク内に配設されて該サブタンク
内の燃料を吸引してエンジン側の燃料供給装置へ圧送す
るフュエルポンプと、フュエルポンプの底面に開設した
ベーパ解放孔に接続され該ベーパ開放孔から放出するベ
ーパの噴出流により、タンク本体内の底部側から該タン
ク本体内の燃料を吸引してサブタンク内へ供給するジェ
ットポンプと、を備えたことを特徴とする車両用燃料タ
ンク。 - 【請求項2】 ジェットポンプは、その燃料吸込口に所
要の容積に保形されてタンク本体底面に接するフィルタ
を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用燃
料タンク。 - 【請求項3】 サブタンクはその底部にトンネル部を凹
設してあり、フィルタをこのトンネル部に配設する一
方、フュエルポンプの燃料吸込口にはトンネル部をまた
ぐようにフィルタを配設したことを特徴とする請求項2
記載の車両用燃料タンク。 - 【請求項4】 フィルタをサブタンクの径外へ突出する
ように拡張したことを特徴とする請求項2,3記載の車
両用燃料タンク。 - 【請求項5】 ジェットポンプは、一端がフュエルポン
プ底面のベーパ解放孔に接続され、他端がサブタンクの
底壁を貫通してタンク本体内に突出したベーパ導出パイ
プと、燃料吸込口を有し前記ベーパ導出パイプの他端の
ノズル開口部を囲繞して設けた燃料流入室と、一端が該
燃料流入室に開口して前記ベーパ導出パイプの他端のノ
ズル開口部と所要の間隔をおいて対峙して配置され、他
端開口部がサブタンクを貫通して該サブタンク内に突出
配置された燃料導入パイプとを備えていることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の車両用燃料タン
ク。 - 【請求項6】 ジェットポンプのサブタンク内への燃料
供給は、サブタンク内の上方にて開放されていることを
特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両用燃料タ
ンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05654497A JP3572434B2 (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 車両用燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05654497A JP3572434B2 (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 車両用燃料タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252596A true JPH10252596A (ja) | 1998-09-22 |
JP3572434B2 JP3572434B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=13030044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05654497A Expired - Fee Related JP3572434B2 (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 車両用燃料タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3572434B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083977A1 (en) * | 2000-05-03 | 2001-11-08 | Orbital Engine Company (Australia) Pty Limited | In tank fuel pump |
JP2006029317A (ja) * | 2004-06-14 | 2006-02-02 | Aisan Ind Co Ltd | リターンレスシステムにおける燃料供給装置 |
KR101042855B1 (ko) * | 2008-12-31 | 2011-06-20 | 현담산업 주식회사 | 베이퍼 홀 필터를 구비하는 자동차용 터빈형 전동기식 연료펌프 |
JP2018031343A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社デンソー | フィルタモジュール、および、これを用いた燃料ポンプモジュール |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7182869B2 (en) * | 2004-10-07 | 2007-02-27 | Ti Group Automotive Systems, L.L.C. | Fuel filter arrangement |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP05654497A patent/JP3572434B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083977A1 (en) * | 2000-05-03 | 2001-11-08 | Orbital Engine Company (Australia) Pty Limited | In tank fuel pump |
CN1309953C (zh) * | 2000-05-03 | 2007-04-11 | 轨道工程有限公司 | 内置式燃料泵 |
JP2006029317A (ja) * | 2004-06-14 | 2006-02-02 | Aisan Ind Co Ltd | リターンレスシステムにおける燃料供給装置 |
KR101042855B1 (ko) * | 2008-12-31 | 2011-06-20 | 현담산업 주식회사 | 베이퍼 홀 필터를 구비하는 자동차용 터빈형 전동기식 연료펌프 |
JP2018031343A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社デンソー | フィルタモジュール、および、これを用いた燃料ポンプモジュール |
WO2018038237A1 (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社デンソー | フィルタモジュール、および、これを用いた燃料ポンプモジュール |
CN109642526A (zh) * | 2016-08-26 | 2019-04-16 | 株式会社电装 | 过滤器模块以及使用该过滤器模块的燃料泵模块 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3572434B2 (ja) | 2004-10-06 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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