JPH10252593A - 燃料供給ポンプ - Google Patents

燃料供給ポンプ

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JPH10252593A
JPH10252593A JP7913297A JP7913297A JPH10252593A JP H10252593 A JPH10252593 A JP H10252593A JP 7913297 A JP7913297 A JP 7913297A JP 7913297 A JP7913297 A JP 7913297A JP H10252593 A JPH10252593 A JP H10252593A
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JP
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suction
plunger
fuel
single cylinder
cylinder pump
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JP7913297A
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English (en)
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Akira Kunishima
旭 國島
Tomiaki Hasebe
富昭 長谷部
Shigeru Kashiba
茂 柏葉
Fusuo Aoki
富寿雄 青木
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M55/00Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
    • F02M55/04Means for damping vibrations or pressure fluctuations in injection pump inlets or outlets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/02Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps of reciprocating-piston or reciprocating-cylinder type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/02Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively
    • F02M63/0225Fuel-injection apparatus having a common rail feeding several injectors ; Means for varying pressure in common rails; Pumps feeding common rails

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  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧送室の反対側に吸入室を設けた単気筒
ポンプ1を単気筒ポンプユニット1として2個以上用い
る場合に、各単気筒ポンプユニット1の取付け角度差
(プランジャリフトの位相差)を最適に設定することに
より、低圧側の脈動を効果的に低減することができる燃
料供給ポンプを提供すること。 【解決手段】 単気筒ポンプユニット1のそれぞれの取
付け角度差(プランジャリフトの位相差)を所定値にす
ることに着目し、プランジャの圧送室とは反対側に、燃
料供給通路23に連通する吸入室を設けた単気筒ポンプ
ユニット1をm個使用するとともに、駆動軸一回転あた
りのカムのカム山数をnとしたときに、各単気筒ポンプ
ユニット1のプランジャリフト位相差△θを、△θ≒
(360/n)×(1/2)×(1/m)、となるよう
に設定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料供給ポンプにか
かるもので、とくに筒内直接噴射式燃料噴射装置などに
装備される単気筒ポンプを複数個用いた場合にその吸入
脈動を低減することができる燃料供給ポンプに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえばエンジンのシリンダー内にガソ
リンなどの燃料を直接噴射する筒内直接噴射式燃料噴射
装置については、そのエンジンへの搭載性の向上のた
め、およびコストが比較的高い多気筒ポンプに代わって
そのコスト低減を図るため、単気筒の高圧ポンプが考案
されている。しかしながら、この単気筒ポンプは、燃料
の吸入および吐出が間欠的であるため、その吸入側(低
圧側)および吐出側(高圧側)ともに大きな圧力脈動を
発生させるという問題がある。この圧力脈動は、ポンプ
の運転にあたって騒音を発生することはもとより、吸入
圧力の安定化に悪影響を及ぼすとともに、噴射装置への
供給圧力の不安定化からエンジンの安定運転に支障があ
るという問題がある。
【0003】この単気筒ポンプの高圧側である吐出側に
は、アキュムレータ(蓄圧器)を装備することにより、
吐出側の高圧脈動を吸収することは可能である。しかし
ながら、単気筒ポンプの低圧側である吸入側にもアキュ
ムレータを装備することはコストアップにつながるとい
う問題がある。
【0004】この種のポンプに関する公知資料として
は、特開昭55−125373号、特開昭59−121
85号、特開昭61−265364号、特開平3−43
682号、特開平7−77160号などがある。
【0005】上述のように単気筒ポンプは、そのポンプ
作用にともなって吸入側も間欠状態になるために、吸入
弁の急な開閉によるいわゆる「水撃現象」により、低圧
吸入側に圧力脈動が発生し、エンジン回転数およびこれ
にともなう燃料噴射量の増加にともない、この圧力脈動
が増加することになる。こうした問題を解決するために
本出願人は、単気筒ポンプの吸入脈動低減装置を提供し
ている(特願平8−311261号)。
【0006】図1ないし図4にもとづき、この単気筒ポ
ンプ1について概説する。図1は、単気筒ポンプ1の断
面図であって、単気筒ポンプ1は、ポンプハウジング2
と、ベローズハウジング3と、ベローズ4と、プランジ
ャバレル5と、と、プランジャ6と、プランジャスプリ
ング7と、カム当接シュー8と、吸入弁9および吐出弁
10を形成したリーフバルブ11と、吸入脈動低減装置
12と、を有する。なおポンプハウジング2には、アキ
ュムレータ13を一体的に構成してある。
【0007】ベローズ4は、これをベローズハウジング
3とカム当接シュー8との間に固定し、その内部のベロ
ーズ室14(リーク燃料)と外部のカム室15(潤滑
油)とを互いに分離している。
【0008】プランジャバレル5には、プランジャ摺動
孔16を形成してある。カム当接シュー8に当接すると
ともにエンジンなどにより駆動軸17を介して駆動する
カム18の駆動力およびプランジャスプリング7の付勢
力によって、プランジャ摺動孔16内部をプランジャ6
が往復動して、吸入弁9および吐出弁10と共働し、ポ
ンプ作用を行う。
【0009】プランジャ6によるポンプ作用は、吸入脈
動低減装置12による吸入脈動低減作用を受ける。すな
わち、図2は、吸入脈動低減装置12を説明するための
等価燃料回路を示す概略説明図であって、図2および図
1に示すように、吸入脈動低減装置12においては、プ
ランジャ6の図中上方の圧送室19(プランジャ室)
と、圧送室19とは反対側の下方の吸入室20と、をプ
ランジャバレル5内に形成する。
【0010】プランジャ6は、これを二体構造(高圧油
密部6Aおよび低圧油密部6B)とし、それぞれ必要な
精度で加工することができるようにしてある。すなわ
ち、プランジャ6の大径部を高圧油密部6Aとし、さら
に小径部を低圧油密部6Bとした二体構造としてある。
したがって、これらの同軸度に関係なく、高圧油密部6
Aおよび低圧油密部6Bのクリアランスをそれぞれ独立
に最適にすることができるようにした。
【0011】ただし高圧油密部6Aは、その下部に高圧
油密部6Aより小径の小径連続部6Cを形成することに
より吸入室20の容積を設計し易くしている。なお、小
径連続部6Cの下端面と低圧油密部6Bの上端面とは接
触し合っているだけで一体に固定構造とする必要はな
い。
【0012】燃料タンク21からフィードポンプ22
(電動ポンプ)により燃料供給通路23を介して単気筒
ポンプ1に供給される燃料は、分岐点24において圧送
側燃料通路25(吸入通路)および吸入側燃料通路26
(流入通路)に分岐しており、圧送側燃料通路25が圧
送室19に、吸入側燃料通路26が吸入室20にそれぞ
れ連通する。なお、フィードポンプ22には低圧レギュ
レータ27を接続してある。
【0013】つまり、圧送室19は吸入弁9を介してフ
ィードポンプ22にこれを接続し、吸入室20は吸入側
燃料通路26を介してフィードポンプ22にこれを接続
してある。
【0014】さらに吸入脈動低減装置12においては、
圧送室19の圧送容積19S(単気筒ポンプ1の吐出容
量)を吸入室20の容積20Sの2倍としてある。すな
わち、プランジャ6はその高圧油密部6Aのみがプラン
ジャ摺動孔16に摺動可能に嵌合し、その低圧油密部6
Bは吸入室20に臨んでプランジャバレル5に摺動可能
に嵌合している。換言すれば、高圧油密部6Aの外直径
部分による燃料の押退け量が、高圧油密部6Aの外直径
部分と低圧油密部6Bの外直径部分との差による環状部
分による押退け量の2倍となっている。もちろん、この
比は、これを任意に設定することができる。
【0015】吐出弁10が連通する燃料吐出通路28に
は、分岐点29からアキュムレータ13、および逆止弁
30を介してコモンレール31を接続し、燃料圧力を蓄
圧したコモンレール31から燃料噴射弁32を介して、
所定のタイミングで燃料をたとえばエンジンのシリンダ
ー内に直接噴射する。
【0016】前記アキュムレータ13は、その内部にダ
イヤフラム33(図1)を有し、単気筒ポンプ1の駆動
にともなう高圧側の圧力変動(脈動)を吸収可能として
いる。する。
【0017】こうした構成の単気筒ポンプ1および吸入
脈動低減装置12において、カム18の駆動により、プ
ランジャ6をプランジャ摺動孔16内で往復動させ、リ
ーフバルブ11における吸入弁9および吐出弁10の作
用により燃料の吸入作用および圧送作用を行う。ただ
し、このポンプ作用において、プランジャ6の下死点へ
の下降運動および上死点への上昇運動にともない、その
吸入側(低圧側)の脈動を低減させることができる。
【0018】すなわち、図3は、プランジャ6の往復動
(下降運動および上昇運動)にともなう圧送室19およ
び吸入室20への吸入量および戻し量さらに単気筒ポン
プ1全体としての吸入量を示す図表であって、この図表
に示すように、プランジャ6がプランジャ摺動孔16内
において下降することにより吸入弁9を開放して圧送室
19内に燃料を吸入する際には、圧送室19に吸入する
量を「2」とすると、吸入室20から吸入側燃料通路2
6を通して燃料タンク21側に戻す戻し量は「1」であ
る。したがって単気筒ポンプ1全体としての吸入量は、
「2」−「1」=「1」となる。
【0019】プランジャ6が下死点から上昇を開始し、
吸入弁9を閉鎖して圧送室19における燃料圧縮を開始
すると、圧送室19における吸入量は「0」であるが、
吸入室20には燃料タンク21から「1」の量の燃料が
吸入される(つまり戻し量としては「−1」となる)。
つまり、単気筒ポンプ1全体としての吸入量は、「0」
−「−1」=「1」となって、プランジャ6の下降時と
同量の燃料が単気筒ポンプ1に吸い込まれることにな
る。
【0020】図4は、プランジャ6の下降および上昇に
ともなう吸込み側の吸入流量変動を表したグラフであっ
て、上側のグラフが圧送室19における吸入流量を示
し、中央のグラフが吸入室20における戻しおよび吸入
の流量を示し、下側のグラフがこれらを重ね合わせた合
計の吸入流量を示している。図示のように、吸入脈動低
減装置12を装備することにより、プランジャ6の下部
における吸入室20へも燃料が吸入されるとともに、燃
料供給通路23に戻されるので、吸入流量を平準化、連
続化することにより、単気筒ポンプ1全体としては吸入
流量が平準化されていることがわかる。
【0021】また、当該単気筒ポンプ1は一般的には、
エンジン側の吸排気弁駆動用のカムシャフト(駆動軸1
7)により同時に駆動される。たとえばV型エンジンな
どの場合、コモンバックレール(コモンレール31)が
2列に配置され、各コモンバックレール31ごとに燃料
供給ポンプを配置する構成では、この単気筒ポンプ1を
2個使用することが考えられる。
【0022】図5は、当該単気筒ポンプ1を単気筒ポン
プユニット1として2個使用した燃料供給ポンプ40の
概略図であり、燃料供給ポンプ40においては、一対の
コモンレール31にそれぞれ単気筒ポンプユニット1お
よび高圧レギュレータ41を連結し、それぞれの燃料噴
射弁32に高圧燃料を供給する。
【0023】なお、燃料供給通路23にフィルター42
を設けてあるとともに、圧力センサー43を実験用に設
けて、単気筒ポンプユニット1の低圧側の圧力脈動を計
測可能としてある。
【0024】こうした構成の燃料供給ポンプ40におい
て、圧送室19のみを設けてあって吸入室20を設けて
いない通常の燃料供給ポンプ(単気筒ポンプ)の場合に
は、それぞれの単気筒ポンプ1の取付け角度差(プラン
ジャリフトの位相差)△θは、それぞれの単気筒ポンプ
1における圧送室19内への吸入作用のみが連続となる
ように(つまり吸入脈動を低減するように)、駆動軸1
7一回転あたりのカム18のカム山数をn、単気筒ポン
プの使用個数をmとしたときに、△θ≒(360/n)
×(1/m)、としている。たとえば、n=3(トリプ
ルカムの場合)、m=2個の場合、△θ≒60度とな
る。
【0025】具体的に図示すると、図6は、図4と同様
の、プランジャ6の下降および上昇にともなう吸込み側
の吸入流量変動を表したグラフであって、上側の2本の
グラフが一方の単気筒ポンプユニット1の圧送室19お
よび吸入室20の吸入流量を示し、中央の2本のグラフ
が他方の単気筒ポンプユニット1の圧送室19および吸
入室20の吸入流量を示し、下側のグラフがこれらを重
ね合わせた合計の吸入流量を示している。図示のよう
に、それぞれの単気筒ポンプユニット1における吸入室
20の吸入流量の位相が合って相殺されてしまうため、
単気筒ポンプ1を2個ないし複数個設けた場合には脈動
が低減されることにはならず、吸入室20を設けたこと
による単気筒ポンプユニット1の低圧脈動低減機能を発
揮することができないという問題がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、筒内直接噴射式燃料
噴射装置などに装備される単気筒ポンプを複数個用いた
場合に低圧吸入脈動を効率的に低減することができる燃
料供給ポンプを提供することを課題とする。
【0027】また本発明は、圧送室の反対側に吸入室を
設けた単気筒ポンプを単気筒ポンプユニットとして2個
以上用いる場合に、各単気筒ポンプユニットの取付け角
度差(プランジャリフトの位相差)を最適に設定するこ
とにより、低圧側の脈動を効果的に低減することができ
る燃料供給ポンプを提供することを課題とする。
【0028】また本発明は、特別に複雑な構造を採用す
ることなく、低圧側の脈動を低減することができる燃料
供給ポンプを提供することを課題とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、単気
筒ポンプユニットのそれぞれの取付け角度差(プランジ
ャリフトの位相差)を所定値にすること、つまりそれぞ
れの単気筒ポンプユニットにおける圧送室および吸入室
の吸入流量を平準化可能とすることに着目したもので、
燃料タンクからの燃料供給通路に吸入弁を介して連通す
る圧送室を形成したプランジャバレルと、駆動軸に設け
たカムの作用でこのプランジャバレル内を往復動するこ
とにより上記圧送室内に上記燃料を吸入するとともに該
燃料を燃料吐出通路に圧送可能なプランジャと、を有
し、上記プランジャバレルにおいて、上記プランジャの
上記圧送室とは反対側に、上記燃料供給通路に連通する
吸入室を設けた単気筒ポンプユニットをm個使用すると
ともに、上記駆動軸一回転あたりの上記カムのカム山数
をnとしたときに、上記各単気筒ポンプユニットのプラ
ンジャリフト位相差△θを、△θ≒(360/n)×
(1/2)×(1/m)、となるように設定したことを
特徴とする燃料供給ポンプである。
【0030】この取付け角度差は、これを駆動軸に対す
るカムの取付け角度で調整することもできるし、駆動軸
自体の取付け角度をずらせてもよい。また、図5に示す
ように単気筒ポンプユニットを取り付けることもできる
し、2個の単気筒ポンプユニットを1個のコモンレール
に接続するようにしてもよい。
【0031】なお、△θ≒(360/n)×(1/2)
×(1/m)における、(1/2)の項は、圧送室19
と吸入室20との容積比「2」を考慮したもので、個々
の数値自体は、設計における微調整の範囲も含むものと
する。
【0032】本発明による燃料供給ポンプにおいては、
各単気筒ポンプユニットのプランジャリフト位相差△θ
を、△θ≒(360/n)×(1/2)×(1/m)、
となるように、そのプランジャに対するカムの取付け角
度を設定する。たとえば、2個の単気筒ポンプユニット
1の場合には、m=2、トリプルカムでは、n=3であ
るため、△θ≒30度となる。
【0033】したがって、たとえば2個の単気筒ポンプ
ユニットを使用した場合、一方の単気筒ポンプユニット
における圧送室および吸入室の吸入流量変動、ならびに
他方の単気筒ポンプユニットにおける圧送室および吸入
室の吸入流量変動が重ね合わせの結果平準化され、低圧
脈動を低減することができる。もちろん、2個以上の単
気筒ポンプユニットを使用した場合も同様である。
【0034】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
燃料供給ポンプ50を図5、および図7ないし図9にも
とづき説明する。燃料供給ポンプ50において、単気筒
ポンプユニット1の構成自体は燃料供給ポンプ40(図
5)と事実上同一であるが、それぞれの単気筒ポンプユ
ニット1におけるプランジャ6のリフトの位相差△θ
が、△θ≒(360/n)×(1/2)×(1/m)と
なるように、駆動軸17に対してそれぞれのカム18の
取付け角度を変えてある。ただし、nは、駆動軸17一
回転あたりのカム18のカム山数、mは単気筒ポンプユ
ニット1の使用個数である。
【0035】図7は、図4および図6と同様の、プラン
ジャ6の下降および上昇にともなう吸込み側の吸入流量
変動を表したグラフであり、上側の2本のグラフが一方
の単気筒ポンプユニット1の圧送室19および吸入室2
0の吸入流量を示し、中央の2本のグラフが他方の単気
筒ポンプユニット1の圧送室19および吸入室20の吸
入流量を示し、下側のグラフがこれらを重ね合わせた合
計の吸入流量を示している。ただし、n=3およびm=
2、したがって、△θ≒30度の場合、すなわち、プラ
ンジャ6による吸入のタイミングを1/4周期だけずら
せた場合を示している。
【0036】図示のように、単気筒ポンプユニット1の
低圧側(吸入側)における吸入流量変動が、図6の場合
に比較して効率的に低減されていることがわかる。すな
わち、プランジャ6の上部(圧送室19)および下部
(吸入室20)の両方の吸入流量変動を考慮して、最適
な連続吸入化つまり圧力平準化を可能としている。
【0037】図8は、フィードポンプ22としてタービ
ン式フィードポンプを用いた場合の、カム18としてト
リプルカム(n=3)を用いて、単気筒ポンプユニット
1を単体として用いた場合(m=1)、2個使用した場
合で、位相差△θが0度、30度および60度の場合に
ついて、それぞれの場合における低圧脈動を圧力センサ
ー43(図5)により計測したグラフである。本発明に
よる燃料供給ポンプ50の場合が、広い範囲のポンプ回
転数にわたって低圧脈動低減効果が最良であることがわ
かる。
【0038】図9は、フィードポンプ22としてローラ
ーベーン式フィードポンプを用いた場合の、カム18と
してトリプルカムを用いて、図8と同様のそれぞれの場
合における低圧脈動を圧力センサー43(図5)により
計測したグラフである。同じく、本発明による燃料供給
ポンプ50の場合が、広い範囲のポンプ回転数にわたっ
て低圧脈動低減効果が最良であることがわかる。
【0039】かくして、低圧吸入脈動を効率的に低減す
ることができるとともに、低圧配管系(燃料供給通路2
3)の振動音の低減を図り、信頼性を向上させることが
できる。しかも、とくにポンプ高回転域における低圧吸
入効率を改善することができるので、必要な吐出量を確
保することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、単気筒ポ
ンプユニットどうしの間のプランジャリフトの位相差を
所定角度(△θ≒(360/n)×(1/2)×(1/
m))にしたので、複数個の単気筒ポンプユニットを用
いた場合に、低圧側の脈動を効率的に低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人による単気筒ポンプ1(特願平8−3
11261号)であるとともに、本発明による燃料供給
ポンプ50(図5)における単気筒ポンプユニット1の
断面図である。
【図2】同、単気筒ポンプ1の吸入脈動低減装置12を
説明するための等価燃料回路である。
【図3】同、プランジャ6の往復動(下降運動および上
昇運動)にともなう、圧送室19および吸入室20への
吸入量および戻し量さらに単気筒ポンプ1全体としての
吸入量を示す図表である。
【図4】同、プランジャ6の下降および上昇にともなう
吸込み側の吸入流量変動を表したグラフである。
【図5】単気筒ポンプ1を単気筒ポンプユニット1とし
て2個使用した燃料供給ポンプ40、および本発明の実
施の形態による燃料供給ポンプ50の概略図である。
【図6】同、プランジャ6の下降および上昇にともなう
吸込み側の吸入流量変動を表したグラフである。
【図7】本発明の実施の形態による燃料供給ポンプ50
におけるプランジャ6の下降および上昇にともなう吸込
み側の吸入流量変動を表したグラフである。
【図8】同、フィードポンプ22としてタービン式フィ
ードポンプを用いた場合の、ポンプ回転数に対する低圧
脈動のグラフである。
【図9】同、フィードポンプ22としてローラーベーン
式フィードポンプを用いた場合の、ポンプ回転数に対す
る低圧脈動のグラフである。
【符号の説明】
1 単気筒ポンプ(図1)(単気筒ポンプユニット)
(図5) 2 ポンプハウジング 3 ベローズハウジング 4 ベローズ 5 プランジャバレル 6 プランジャ 6A プランジャ6の高圧油密部(大径部) 6B プランジャ6の低圧油密部(小径部) 6C 高圧油密部6Aの小径連続部 7 プランジャスプリング 8 カム当接シュー 9 吸入弁 10 吐出弁 11 リリーフバルブ 12 単気筒ポンプ1の吸入脈動低減装置 13 アキュムレータ 14 ベローズ室 15 カム室 16 プランジャ摺動孔 17 駆動軸 18 カム 19 圧送室(プランジャ室) 19S 圧送室19の圧送容積(単気筒ポンプ1の吐出
容量) 20 吸入室 20S 吸入室20の容積 21 燃料タンク 22 フィードポンプ(電動ポンプ) 23 燃料供給通路 24 分岐点 25 圧送側燃料通路(吸入通路) 26 吸入側燃料通路(流入通路) 27 低圧レギュレータ 28 燃料吐出通路 29 分岐点 30 逆止弁 31 コモンレール(コモンバックレール) 32 燃料噴射弁 33 ダイヤフラム 40 燃料供給ポンプ(図5) 41 高圧レギュレータ 42 フィルター 43 圧力センサー 50 燃料供給ポンプ(実施の形態、図5) m 単気筒ポンプユニット1を使用する個数 n 駆動軸17一回転あたりのカム18のカム山数 △θ 各単気筒ポンプユニット1のプランジャリフト位
相差
フロントページの続き (72)発明者 青木 富寿雄 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクからの燃料供給通路に吸入
    弁を介して連通する圧送室を形成したプランジャバレル
    と、 駆動軸に設けたカムの作用でこのプランジャバレル内を
    往復動することにより前記圧送室内に前記燃料を吸入す
    るとともに該燃料を燃料吐出通路に圧送可能なプランジ
    ャと、を有し、 前記プランジャバレルにおいて、前記プランジャの前記
    圧送室とは反対側に、前記燃料供給通路に連通する吸入
    室を設けた単気筒ポンプユニットをm個使用するととも
    に、 前記駆動軸一回転あたりの前記カムのカム山数をnとし
    たときに、 前記各単気筒ポンプユニットのプランジャリフト位相差
    △θを、 △θ≒(360/n)×(1/2)×(1/m)、 となるように設定したことを特徴とする燃料供給ポン
    プ。
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