JPH0343682A

JPH0343682A - 複動式プランジャーポンプ

Info

Publication number: JPH0343682A
Application number: JP1176252A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Numata; 沼田　和幸
Original assignee: Anest Iwata Corp
Current assignee: Anest Iwata Corp
Priority date: 1989-07-07
Filing date: 1989-07-07
Publication date: 1991-02-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、塗料等の粘性液体を間断なく吐出するプラン
ジャーポンプに関し、特に比較的粘性が高く、流動しに
くい液状材料を円滑に圧送できる複動式のプランジャー
ポンプに係るものである。

［従来の技術］ポンプは、その圧送流体の種類、圧送圧力の他。

圧送量、圧送状態によって種々の構造のものがあるが、
塗料等の粘性材料あるいはスラリー状の材料等を高圧で
圧送するポンプとしては、往復動式のプランジャーポン
プが適しており、広く利用されている。その中で塗装用
の如き、常時圧送する必要がある場合は特公昭４１−８
２７８に示されるような複動式のポンプが用いられる。

このポンプは単シリンダであるが、ポンプピストンの働
きをするロッド内に吐出弁を設けた構造であって、ロッ
ドの上昇時には下端の吸込弁を開いて、シリンダ内に吸
い込むと同時に、ポンプピストンの上部に形成された吐
出通路中の材料を排出す羞鋤きをし、下降時には吐出弁
を開いて、材料を吐出通路側へ排出する構造となってい
る。したがって常に材料は圧送されることになり、しか
もシリンダ内径の断面積とロッドの断面積、いいかえる
とシリンダとロッドとの空隙の断面積とは２：１の大き
さになっていて、常に同量の材料が圧送される仕組みと
なっている。

［発明が解決しようとする問題点］これらのプランジャーポンプでは、シリンダ内を移動す
るロッドの内部に吐出弁が設けられており、前述のよう
にシリンダの半分の断面積しかないロッドの内部に吐出
弁を設けるため、吐出弁は吸込弁に比べ著しく小さいも
のになってしまう。

したがって流通面積が小さいために流速が速くなり、弁
及び弁シート部等の摩耗が著しく、また粘性の高い材料
、固形物を含む材料等の通過に抵抗が大きく、詰まりや
すい結果をもたらすことになる。

［問題点を解決するための手段］本発明は上記の問題点を解決するため、複動式のプラン
ジャーポンプの吐出弁をロッド内から削除し、シリンダ
の外側に設けたものである。

すなわち、シリンダの吸込弁側と吐出通路側とを連通ず
る通路をシリンダの外側に別途設け、この通路に吐出弁
を設けたことを特徴とするものである。

特に吸込弁と吐出弁は同一とし、また吐出弁通過後の流
体が、シリンダを経由して吐出されるよう構成している
。

［作用］以上の構成により、吸込弁を経てシリンダ内に流入した
材料は、ロッドの下降によって、吸込側と吐出側を結ん
だ外側通路に設けた吐出弁より吐出通路側に送りだされ
る。この外側通路はシリンダ内とは別に設けた通路であ
り、シリンダの大きさに関係なく寸法を決めることがで
きる。したがって流通量、流通圧力に応じた適正な寸法
にすることができ、摩耗の減少、詰まりの防止をはかる
ことができる。

［実施例］より詳細については、以下の塗料用ポンプとしての実施
例により説明をする。

第１図は、本発明のプランジャーポンプを断面にて表わ
したものである。図示されていない駆動装置の往復動作
動部と接続され駆動するのはロッド１であり、上端にそ
の接続ねじ２が形成されている。

ロッド１の下端には、シリンダ３の内径と密接摺動して
漏洩を防止するシール装置４が、ホルダー５によって取
付けられている。このシール装置４は、上方より下方へ
の洩れを防止するメカニカルシールが使用される。シリ
ンダ３は本体６に袋ナツト７によって緊密に固定されて
おり、前記シール装Ｗ４を下端にもつロッド１が、上下
動を繰り返してポンプ作用を行う。本体６の他端上部に
は、ロッドｌを緊密に保持漏洩を防止するパツキン８、
パツキン押し９が組み込まれている。

また、シリンダ３の上端と前記パツキン８との間には吐
出口ｌＯが設けられている。

シリンダの下端部には、吸込弁となるボール１２を収納
しシート１３を形成したバルブアダプター１４が、パツ
キン１５を挾んで袋ナツト１６により固定されている。

バルブアダプター１４にはシート■３を間に、下方が吸
込通路１８が、またシリンダ側は、側方に通孔１９を設
け、アウターバルブ２０の流入側通路２１と連通させて
いる。連通方法はこれに限定する必要はないが、組付け
の自由度をもたせるため実施例においては、第２図に示
す如く、バルブアダプター１４の外周に嵌め込まれた接
続リング２２と、その内径部に設けたシールリング２３
によって漏洩を防止している。

アウターバルブ２０の通路は、下流側がコネクター２４
、ジヨイント２５を介して、前記本体６のシリンダ３と
パツキン８との中間部に連通されている。

内部に設けられたボール２５は、吸込と同様シート２６
に着座し、吸込側への逆流を防ぐ吐出弁となっている。

ボールガイド１７は吸込弁部のものと同じである。

ロッドｌの上昇によってシリンダ３千部の吸込弁室Ａに
吸込まれた塗料は、ロッドｌの下降によってアウターバ
ルブ２０側に流入、ボール２５を押し上げ吐出弁室Ｂ内
に入り込む。吐出弁室Ｂと連通ずる吐出通路内容積は、
ロッド１の下降によって拡大するが、吸込弁室Ａ側より
押し出される量が倍の量であるため、過剰分が吐出口Ｉ
Ｏより排出されることになる。

また、吐出通路内に流入した塗料は、ボール２５によっ
て逆流が防止されるため、ロッドｌが上昇するとシリン
ダ３内の塗料が吐出口１０より排出され、ロッド１の上
昇・下降に伴って常時吐出が維持されることになる。吐
出口ｌＯは、吐出弁となるボール２５の下流であれば、
いずれの箇所に設けてもその作用は同一であるが、シリ
ンダ３内の滞流を防止するためにジヨイント２５の取付
位置の反対側に設け、塗料がシリンダ３１本体６を介し
て吐出されるよう構成するのが望ましい。

［発明の効果コ以上の如く本発明によれば、ｌｉ動式のプランジャーポ
ンプにおいて吐出弁の大きさ、流通面積を格段と大きく
構成することができ、特に流動性の悪い材料、高粘度の
塗料において、流通がよく、詰まりを無くし、流動抵抗
を大幅に低下させることができる。このことは機械の動
力低下、耐久性の向上にもつながり、一般の材料でも効
果をあげることができるが、更に前記特別の高粘度材料
たとえば、建築外装用塗装材のごとき吹付材の圧送を可
能とし、その作業性向上に大きな効果をもたらすことに
なる。

また取扱いの面でも、独立した吐出弁として外部に取付
けられるので、保守点検、清掃、洗浄においても個別に
実施でき、その容易化がはかれる等、多くの効果を得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すプランジャーポンプの断
面図である。第２図は、第１図の■−■断面を示す。１・・・ロッド３・・・シリンダ４・・・シール装置６・・・本体１０・・・吐出口１２、２５・・・ボール

Claims

【特許請求の範囲】１）サクションシリンダの内径部に密接摺動するパッキ
ン部材を、前記シリンダ内径に対し、略２分の１の断面
積を有するロッドの先端に設け、該ロッドの往復動によ
り塗料を常時吐出するよう構成した複動式プランジャポ
ンプにおいて、前記シリンダの下端側に吸込弁を設け、
該シリンダの吸込弁側内部と前記シリンダの上端側とを
連通する通路をシリンダの外側に別途設け、該通路間に
吐出弁を設けてなるプランジャーポンプ。２）吐出弁より下流の吐出通路が、シリンダ内を経て吐
出口へ連通するようにした、前記特許請求の範囲第１項
記載のプランジャーポンプ。３）吸込弁と吐出弁とがほぼ同一の大きさ、形状で形成
された、前記特許請求の範囲第１項記載のプランジャー
ポンプ。