JPH10252465A - 空冷式エンジンの冷却ファン配置構造 - Google Patents

空冷式エンジンの冷却ファン配置構造

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Publication number
JPH10252465A
JPH10252465A JP8324697A JP8324697A JPH10252465A JP H10252465 A JPH10252465 A JP H10252465A JP 8324697 A JP8324697 A JP 8324697A JP 8324697 A JP8324697 A JP 8324697A JP H10252465 A JPH10252465 A JP H10252465A
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JP
Japan
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cooling
engine
air
cooling fan
balancer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8324697A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Iguchi
繁 井口
Takahisa Hosoya
隆久 細谷
Masataka Nishigaki
昌登 西垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP8324697A priority Critical patent/JPH10252465A/ja
Publication of JPH10252465A publication Critical patent/JPH10252465A/ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空冷式エンジンにおいて、冷却ファン用の回
転軸や連動機構を別途に設けることでコストアップを招
くようなことなく、冷却風の流れをスムーズなものとし
て、冷却効率を向上させる。 【解決手段】 クランク軸20の振動を打ち消すための
バランサー36が設置されている空冷式エンジン1にお
いて、エンジン1を空冷するための冷却ファン37を、
バランサー36の回転軸先端部に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強制空冷のための
冷却ファンを設けた空冷式エンジンに関し、特に、クラ
ンク軸の振動を打ち消すためのバランサーが設置されて
いるような空冷式エンジンにおける冷却ファンの配置構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】低コストで製造される空冷式2気筒の自
動車用エンジンでは、ピストンの往復動慣性力を打ち消
すために設けられているクランク軸のバランスウエイト
の遠心力によりクランク軸に発生する横方向の振動が大
きくなるのに対応して、該振動を打ち消すためのバラン
サーを設置するということが行われている一方、エンジ
ンを強制空冷するための冷却ファンについては、別に冷
却ファン用の回転軸を設けて、該回転軸をクランク軸に
連動させるような構造を採用するとコストアップを招く
ことから、クランク軸の先端部に直接冷却ファンを取り
付けるということが多く行われている。
【0003】その場合、エンジン前面からの風では後側
の気筒の冷却が充分できないため、エンジンの側方にシ
ュラウド(エアダクト)を設けることによって、前後に
位置するエンジン各気筒の冷却が均一となるように冷却
風を導くということが従来から行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にシュラウドにより前後の各気筒に冷却風を導く従来の
空冷式エンジンでは、冷却ファンがクランク軸の先端部
に取り付けられていることにより、シュラウドによって
後側の気筒にまで導かれる冷却風の流れに無駄が多く、
冷却の効率が悪いものとなっている。
【0005】本発明は、上記のような従来の空冷式エン
ジンの冷却ファン配置構造の持つ不都合を解消すること
を課題とするものであり、具体的には、冷却ファン用の
回転軸や連動機構を別途に設けることでコストアップを
招くようなことなく、冷却風の流れをスムーズなものと
して、冷却効率を向上させることを課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、クランク軸の振動を打ち消すためのバランサーが設
置されている空冷式エンジンにおいて、エンジンを空冷
するための冷却ファンが、バランサーの回転軸先端部に
取り付けられていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の空冷式エンジンの
冷却ファン配置構造の実施形態について図面に基づいて
説明する。
【0008】図1〜図5は、本発明の冷却ファン配置構
造の一実施形態に係る自動車用の空冷式エンジンを示す
もので、図1は、冷却ファンが配置されているエンジン
の前側を示し、図2は、エンジンの前後方向(クランク
軸の軸線方向)に沿った断面を示し、図3は、エンジン
の幅方向(クランク軸と直交する方向)に沿ったそれぞ
れの部分についての断面を示し、図4は、バランサーお
よびバルブ駆動用カム軸が見えるようにエンジンケーシ
ングの一部を切断したエンジンの右側(向かって左側)
を示し、図5は、トランスミッションの各軸に沿ってエ
ンジンケーシングの一部を切断したエンジンの左側(向
かって右側)を示すものである。
【0009】本実施形態の空冷式エンジン1は、2つの
気筒が車体の前後方向に沿って直列的に配置されている
直列2気筒で空冷式の自動車用4サイクルエンジンであ
って、上面がヘッドカバー2で覆われたシリンダヘッド
3には、図2に示すように、各気筒毎に一つの吸気ポー
ト4と一つの排気ポート5が形成されていて、各気筒の
燃焼室天井部に開口する吸気ポート4と排気ポート5の
それぞれの燃焼室側開口部は、混合気の流れがターンフ
ロー(カウンターフロー)となるように、気筒の配列方
向に沿って並ぶように配置されている。
【0010】各気筒において吸気ポート4と排気ポート
5の燃焼室側開口部をそれぞれ開閉するために設置され
ている吸気バルブ6と排気バルブ7は、何れも、図3に
示すように、シリンダブロック側から延びる長いプッシ
ュロッド8の上下動に応じて、ロッカーアーム9を介し
て上下方向に開閉駆動されるものである。
【0011】シリンダヘッド3における吸気ポート4と
排気ポート5の外側(燃焼室側とは反対側)の開口部
は、図5に示すように、何れもシリンダヘッド3の一側
面(左側面)に開口されていて、各吸気ポート4と排気
ポート5の外側開口部には、図3に示すように、それぞ
れ吸気管10と排気管11が接続されている。
【0012】上記のようなシリンダヘッド3の下端面に
連結されているシリンダブロックは、本実施形態では、
図3に示すように、前後方向に各気筒のシリンダを配列
したシリンダ部13から一体的に下方に続くクランクケ
ースの部分が、クランク室15を画成するクランクケー
スと、トランスミッション室16を画成するミッション
ケースと、オイルパン17とを一体化したケース本体1
4として形成されているものである。
【0013】シリンダブロックのケース本体14は、そ
の前面側が開放された状態で、シリンダ部13の下方に
一体的に形成されているものであって、ケース本体14
の前側開放面は、該ケース本体14に対してボルトで固
着されるフロントカバー19によって、密閉状態に閉鎖
されている。
【0014】そして、ケース本体14の内部には、シリ
ンダ部13の下方に位置するクランク室15の部分に、
図2に示すように、ケース本体14の後側壁部とフロン
トカバー19により、軸受部を介してクランク軸20が
軸支されていて、該クランク室15の部分をオイルパン
17から部分的に遮蔽するように、ケース本体14の内
面からバッフルプレート18が一体的に形成されてい
る。
【0015】クランク軸20は、各気筒におけるクラン
クアームの位相が同じものであって、ケース本体14の
後側壁部から外方に突出したクランク軸20の後端部に
は、フライホイール21が取り付けられており、該フラ
イホイール21は、ケース本体14にボルトで固着され
るカーバー22によって覆われている。
【0016】クランク軸20の前端部には、フロントカ
バー19の前面側で、オイルポンプ23が形成されてい
て、該オイルポンプ23から吐出される潤滑オイルを各
気筒のコンロッド大端部に供給するためのオイル通路2
4が、クランク軸20自体に形成されている。
【0017】また、フロントカバー19の前面側に形成
されたオイルポンプ23に対応して、オイルパン17か
らオイルポンプ23にオイルを送り込むためのオイル通
路25がフロントカバー19自体に形成されていると共
に、該オイル通路25の途中に設けられるオイルフィル
ター26が、フロントカバー19の前面側に一体的に固
着されている。
【0018】上記のようにオイルポンプ23やオイルフ
ィルター26がフロントカバー19に設置され、オイル
ポンプ23から各気筒に潤滑オイルを供給するためのオ
イル通路24がクランク軸20自体に形成されている本
実施形態のエンジン1では、シリンダブロック(ケース
本体14)に対して、その側面に、エンジン前面のオイ
ルポンプ23から各気筒に潤滑オイルを供給するための
長いオイル通路を形成したり、オイルフィルターを取り
付けたりする必要がない。
【0019】そのため、シリンダ部13とケース本体1
4を一体化した大きくて取扱いが面倒なシリンダブロッ
クに対して加工を施すことなく、小さくて取扱いが簡単
なフロントカバー19やクランク軸20に加工を施すこ
とで、オイル通路を容易に加工して形成することができ
ると共に、オイルフィルター26がフロントカバー19
に取り付けられているため、本実施形態のような縦置き
のエンジン1では、オイルフィルター26の着脱を前側
で容易に行うことができる。
【0020】一方、上記のようなエンジン1において、
ケース本体14の左側に位置するトランスミッション室
16の部分には、図5に示すように、メイン軸31,カ
ウンター軸32,リバース軸33が、ケース本体14と
は別体に形成された中間プレート部材30と、ケース本
体14の後側壁部とにより、軸受部を介して軸支されて
いて、中間プレート部材30の前側には、メイン軸31
の前端部にクラッチ機構34が取り付けられている。
【0021】ケース本体14とは別体に形成された中間
プレート部材30は、図3に示すように、ケース本体1
4から一体的に立ち上げられて形成された複数の取付ボ
ス14aに対して、ボルトで一体的に固定されるもので
あって、そのような中間プレート部材30を介してトラ
ンスミッションの各軸31〜33が収納固定された状態
のトランスミッション室16の前面は、フロントカバー
19によって密閉状態に覆られている。
【0022】上記のように一体的に形成されたケース本
体14の前面が開放され、該ケース本体14の一側部
(左側、即ち向かって右側)がトランスミッション室1
6とされ、該トランスミッション室16内に、中間プレ
ート部材30を介してトランスミッションの各軸31〜
33が収納固定されている本実施形態のエンジン1で
は、トランスミッションの各軸31〜33の配置に自由
度があり、該各軸31〜33をコンパクトにレイアウト
することができるため、クランクケースとミッションケ
ースとオイルパンをケース本体14として一体化して
も、エンジン1の全体が、その幅方向でそれ程長くなる
ことがなく、自動車の車体に搭載するのに適当なコンパ
クトなものとなっている。
【0023】また、トランスミッションの各軸31〜3
3を、予め中間プレート部材30によってサブ組みした
状態で、開放された前面側からケース本体14内に収納
して組み付けることができるため、ケース本体14に対
するトランスミッションの各軸31〜33の組み付けを
容易に行うことができる。
【0024】また、ケース本体14から一体的に立ち上
げて形成した複数の取付ボス14aにより中間プレート
部材30を一体的に固定しているため、該取付ボス14
aを形成することでケース本体14自体の剛性が向上す
ると共に、該取付ボス14aに中間プレート部材30を
一体的に固着することによって、更にケース本体14の
剛性が向上することとなる。
【0025】さらに、本実施形態では、上記のようなケ
ース本体14の外側のトランスミッション室16の上方
位置で、図3に示すように、各気筒の吸気管10と排気
管11が、シリンダヘッド3の一側面(左側面)に接続
するように配管されているため、キャブレター付きのエ
ンジンで燃料霧化のための排気ガスによるライザー加熱
が必要となって、吸気管10と排気管11を一体化した
大きなマニホールドとしても、エンジン全体をコンパク
トにパッケージングすることができる。
【0026】上記のような本実施形態のエンジン1にお
いて、ケース本体14内のクランク室15よりも右側
(即ち、向かって左側)の部分には、図3および図4に
示すように、吸・排気バルブ6,7を駆動するためのカ
ム軸35や、クランク軸20の振動を打ち消すためのバ
ランサー36が、ケース本体14の後端壁とフロントカ
バー19により軸支された状態で、クランク軸20の回
転にギアを介して連動してするように、それぞれ設置さ
れている。
【0027】バルブ駆動用カム軸35は、該カム軸35
上に形成された各カムノーズの回転に応じてそれぞれの
プッシュロッド8を上下動させるものであり、各プッシ
ュロッド8の上下動によって、ロッカーアーム9を介し
て、各吸・排気バルブ6,7のそれぞれが開閉駆動され
る。
【0028】バランサー36については、各気筒におけ
るクランクアームの位相が同じクランク軸20では、ピ
ストンの往復動慣性力を打ち消すためにクランク軸20
自体に設けられているバランスウエイトの遠心力により
発生する横方向の振動が大きいため、そのようなクラン
ク軸20の横方向の振動を打ち消すために、その回転軸
がクランク軸20と平行であって、且つ、クランク軸2
0から側方に離れて配置されているものである。
【0029】上記のようにクランク軸20から側方(右
側)に離れて配置されているバランサー36に対して、
本実施形態では、フロントカバー19から外側に突出し
たバランサー36の回転軸の先端(前端)部に、エンジ
ン1を強制空冷するための冷却ファン37が一体的に固
着されている。
【0030】そして、クランク軸20から横方向(右
側)に離れて配置された冷却ファン37に対して、該冷
却ファン37からの冷却風を導くためのシュラウド(エ
アダクト)38が、エンジン1の側面(右側面)に沿っ
て設けられている。
【0031】上記のような本実施形態の空冷式エンジン
の冷却ファン配置構造によれば、クランク軸20の先端
部に冷却ファン37を設けたようなものと比べて、後側
の気筒にまで導く冷却風の流れをスムーズなものとし
て、冷却効率を良くすることができると共に、既存のバ
ランサー36の回転軸を冷却ファン37の回転軸として
兼用しているため、新たに冷却ファン専用の回転軸や連
動機構を設けることによるコストアップを招くようなこ
ともない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したような本発明の空冷式エン
ジンの冷却ファン配置構造によれば、冷却ファン用の回
転軸や連動機構を別途に設けることでコストアップを招
くようなことなく、後側の気筒にまで導く冷却風の流れ
をスムーズなものとして、冷却効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空冷式エンジンの冷却ファン配置構造
の一実施形態に係る自動車用の空冷式2気筒4サイクル
エンジンを示す前面図。
【図2】図1に示したエンジンの前後方向(クランク軸
の軸線方向)に沿った断面による断面側面説明図。
【図3】図1に示したエンジンの幅方向(クランク軸と
直交する方向)に沿ったそれぞれの部分の断面を示す断
面正面説明図。
【図4】図1に示したエンジンの、バランサーおよびバ
ルブ駆動用カム軸が見えるようにケーシングの一部を切
断した一部断面右側面図。
【図5】図1に示したエンジンの、トランスミッション
の各軸に沿ってケーシングの一部を切断した一部断面左
側面図。
【符号の説明】
1 空冷式エンジン 20 クランク軸 36 バランサー 37 冷却ファン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の振動を打ち消すためのバラ
    ンサーが設置されている空冷式エンジンにおいて、エン
    ジンを空冷するための冷却ファンが、バランサーの回転
    軸先端部に取り付けられていることを特徴とする空冷式
    エンジンの冷却ファン配置構造。
JP8324697A 1997-03-17 1997-03-17 空冷式エンジンの冷却ファン配置構造 Pending JPH10252465A (ja)

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JP8324697A JPH10252465A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 空冷式エンジンの冷却ファン配置構造

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JPH10252465A true JPH10252465A (ja) 1998-09-22

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JP8324697A Pending JPH10252465A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 空冷式エンジンの冷却ファン配置構造

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