JPH10252136A - 公共桝用閉塞装置 - Google Patents

公共桝用閉塞装置

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JPH10252136A
JPH10252136A JP9063338A JP6333897A JPH10252136A JP H10252136 A JPH10252136 A JP H10252136A JP 9063338 A JP9063338 A JP 9063338A JP 6333897 A JP6333897 A JP 6333897A JP H10252136 A JPH10252136 A JP H10252136A
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Akio Baba
暁夫 馬場
Naoshi Shimoda
直志 霜田
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Maezawa Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公共桝本体の排水管接続口部を容易に閉塞で
き、この閉塞状態を簡単に解除することを防止できる。 【解決手段】 公共桝用閉塞装置11は、公共桝本体1の
流出口部4を閉塞する閉塞部材12を有する。この閉塞部
材12と離間対向して位置する締付け受け部材51を有す
る。この締付け受け部材51と閉塞部材12との間に、略環
状の締付け部材65を配設する。締付け機構44の回動軸31
に適合する工具にて、締付け機構44を操作し、締付け部
材65を締め付ける。締付け部材65が流出口部4の内周面
に圧接して、流出口部4が容易に閉塞状態となる。締付
け機構44の操作部31に適合しない工具にて締付け機構44
を操作できず、流出口部4の閉塞状態が簡単に無断で解
除されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公共桝本体に着脱
可能に取り付けて、公共桝本体の排水管接続口部を閉塞
する公共桝用閉塞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、宅地内の排水管の末端は、公共
桝本体に接続されている。そして、この公共桝本体に
は、取付管を介して下水本管が接続され、宅地内の排水
は、宅地内の排水管から公共桝本体を経て、下水本管に
流れ、最終的に下水処理場に流れ込むようになってい
る。
【0003】そして、この排水管系の敷設は、宅地造成
時に、宅地外の公道下に下水本管を敷設し、この下水本
管から取付管を分岐し、この取付管を宅地内の公共桝本
体の流出口部に接続した後、この公共桝本体の掃除口に
立上がり管を介して開閉蓋を地表に面して設置し、この
公共桝本体の流入口部を着脱可能な閉塞具で閉塞して埋
設する。次いで、宅地造成が完成し建造物が建築された
後に、前記閉塞具を流入口部から取り外し、建造物から
の排水を流す宅地内の排水管の末端を公共桝本体の流入
口部に接続する。
【0004】しかしながら、上記排水管系において、下
水本管に連通した公共桝本体の埋設後、下水の供用開始
前に、宅地内の排水管の末端が、公共桝本体に接続され
た場合には、宅地内の排水が、宅地内の排水管から公共
桝本体を経て、下水本管に流れ、最終的に、未だ稼働し
ていない下水処理場に流れ込んでしまうおそれがある問
題を有している。
【0005】また、下水処理場が稼働している場合で
も、下水道事業者に無断で宅地内の排水管の末端が公共
桝本体に接続されて、下水道が無断で利用されることが
ある。
【0006】そして、従来、この問題を解決する手段と
しては、例えば、実公平3−32617号公報に記載さ
れているように、公共桝本体の流出口部を閉塞する排水
桝用栓体が知られている。この実公平3−32617号
公報に記載の排水桝用栓体は、公共桝本体の流出口部に
嵌挿される挿入管部を有し、この挿入管部の外周に弾性
シール材を嵌着した環状の嵌合凹部を形成するととも
に、この挿入管部の開口部を外面に把手部を形成した底
蓋部にて閉塞する。
【0007】そして、公共桝本体の流出口部に、公共桝
本体の内側から、弾性シール材を外周に嵌着した挿入管
部を嵌挿することにより、公共桝本体を閉塞して、供用
開始前の下水本管に宅地内の排水が流れることを防止し
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公平3−32617号公報に記載の排水桝用栓体のよう
に、弾性シール材を外周に嵌着した挿入管部を、単に公
共桝本体の流出口部に嵌挿して公共桝本体を閉塞するの
みでは、排水桝用栓体の底蓋部の把手部を把持すること
により、この排水桝用栓体を簡単に引き抜くことができ
るため、簡単に閉塞状態が解除され、結局、宅地内の排
水が、供用開始前の下水本管を流れ、未だ稼働していな
い下水処理場に流れ込んでしまう問題を有している。
【0009】また、簡単に閉塞状態が解除されるため、
結局、下水処理場が稼働している場合でも、地方自治体
等の下水道事業者に無断で宅地内の排水管の末端が公共
桝本体に接続されて、下水道が無断で利用される問題を
有している。
【0010】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、公共桝本体の流出口部、流入口部などの排水管接
続口部を容易に閉塞でき、この閉塞状態が簡単に解除さ
れることを防止できる公共桝用閉塞装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の公共桝用
閉塞装置は、排水管接続口部を側部に突設し、かつ、こ
の排水管接続口部とほぼ等しい径か或いは大径の掃除口
を上部に形成した公共桝本体内に着脱可能に取り付け、
公共桝本体の排水管接続口部を閉塞する公共桝用閉塞装
置であって、前記公共桝本体の排水管接続口部の内周に
移動可能に嵌合されこの排水管接続口部を閉塞する閉塞
部材と、この閉塞部材と離間対向して前記公共桝本体内
に配設される締付け受け部材と、この締付け受け部材と
前記閉塞部材との間に配設される略環状の締付け部材
と、この締付け部材を前記閉塞部材と前記締付け受け部
材とで締め付けて、この締付け部材をこの閉塞部材の周
縁にて前記公共桝本体の排水管接続口部の内周面に圧接
させる締付け機構とを具備したものである。
【0012】そして、締付け機構による閉塞部材と締付
け受け部材との締付けが解除された状態では、これら閉
塞部材と締付け受け部材との間に配設する締付け部材
は、公共桝本体の排水管接続口部の内周に圧接していな
いため、締付け部材による抵抗が少なく、容易に排水管
接続口部の内周に挿入される。
【0013】また、排水管接続口部の内周に挿入された
状態で、締付け機構にて締付け部材を閉塞部材と締付け
受け部材とで締め付けて、この締付け部材をこの閉塞部
材の周縁で排水管接続口部の内周面に圧接させると、こ
の閉塞部材の周縁は、締付け部材を介して、排水管接続
口部の内周面に圧接した状態で固定されるため、公共桝
本体の排水管接続口部が容易に閉塞される。
【0014】そして、この排水管接続口部の閉塞状態
は、締付け機構にて締付け部材が閉塞部材と締付け受け
部材とで締め付けられているため、簡単に解除されな
い。
【0015】請求項2記載の公共桝用閉塞装置は、請求
項1記載の公共桝用閉塞装置において、公共桝本体の排
水管接続口部の内周に、締付け部材が係合するストッパ
ー部を突設したものである。
【0016】そして、ストッパー部が公共桝本体の排水
管接続口部の内周に突設しているため、締付け部材を閉
塞部材と締付け受け部材とで締め付けた状態で、この締
付け部材がこのストッパー部に係合し、閉塞部材の周縁
が締付け部材を介して排水管接続口部の内周面に圧接し
た状態で確実に固定されるので、公共桝本体の排水管接
続口部が確実に閉塞され、しかも、簡単にはこの閉塞状
態は解除されない。
【0017】請求項3記載の公共桝用閉塞装置は、請求
項1または2記載の公共桝用閉塞装置において、公共桝
本体の掃除口から操作可能な位置に、締付け機構の操作
部を設けたものである。
【0018】そして、締付け機構の操作部が公共桝本体
の掃除口から操作可能な位置に設けられるため、操作ス
ペースが確保され、締付け機構の操作部に適合する工具
によって締付け機構の操作が容易に行われる。その一
方、締付け機構の操作部に適合しない工具によって締付
け機構の操作が行われず、排水管接続口部の閉塞状態が
簡単に無断で解除されない。
【0019】請求項4記載の公共桝用閉塞装置は、請求
項3記載の公共桝用閉塞装置において、締付け機構の操
作部を回動軸にて形成し、この回動軸を含む前記締付け
機構のほぼ全体を覆うカバー体を有したものである。
【0020】そして、締付け機構の操作部が回動軸にて
形成され、この回動軸を含む締付け機構のほぼ全体を覆
うカバー体を有するため、締付け機構の回動軸を把持し
て閉塞装置が引抜かれることがなく、排水管接続口部の
閉塞状態は簡単に解除されない。
【0021】請求項5記載の公共桝用閉塞装置は、請求
項1ないし4のいずれかに記載の公共桝用閉塞装置にお
いて、閉塞部材および締付け受け部材の下部に、通流孔
を形成したものである。
【0022】そして、通流孔が閉塞部材および締付け受
け部材の下部に形成されるため、公共桝本体内に結露し
た水滴などが溜まらない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の公共桝用閉塞装置
の一実施の形態の構成を図1ないし図3を参照して説明
する。
【0024】図1ないし図3において、1は公共桝本体
で、この公共桝本体1は、例えば、塩化ビニル樹脂など
の合成樹脂にて成形され、この公共桝本体1の上部に
は、インバート部2の上方に位置して、略円筒状の掃除
口3が開口して形成されている。
【0025】また、この公共桝本体1の一側部には、略
円筒状の排水管接続口部としての流出口部4がインバー
ト部2に連続して突設されている。そして、この流出口
部4には、図示しない取付管を介して下水本管が接続さ
れ、この下水本管は、最終的に下水処理場に連通され
る。また、流出口部4の基端の内周面のほぼ上半分に、
ストッパー部5が突設されている。
【0026】一方、この公共桝本体1の他側部には、略
円筒状の排水管接続口部としての流入口部6がインバー
ト部2に連続して突設されている。そして、この流入口
部6には、図示しない宅地内の排水管の末端が接続され
る。
【0027】なお、前記掃除口3は、前記流出口部4ま
たは流入口部6の径とほぼ等しい径か或いは大径に形成
されている。また、前記インバート部2は、公共桝本体
1の一端側から他端側に向かって上方に傾斜した形状で
あり、前記流入口部6が流出口部4に比べて一段高い位
置に形成されている。さらに、このインバート部2の下
部には、下縁がほぼ水平状の脚部7,8が形成されてい
る。
【0028】また、図1および図2において、11は公共
桝用閉塞装置で、この公共桝用閉塞装置11は、公共桝本
体1の流出口部4の内周面に着脱可能に取り付けられて
この流出口部4を閉塞する。なお、この図1および図2
に示す公共桝用閉塞装置11は、公共桝本体1の流出口部
4の内周面に、挿入された状態であり、流出口部4が閉
塞される前の状態である。また、図3は公共桝用閉塞装
置11にて流出口部4を閉塞した状態を示す。
【0029】この公共桝用閉塞装置11は、公共桝本体1
の流出口部4の内周に移動可能に嵌合される閉塞部材12
を有している。この閉塞部材12は、流出口部4の内径よ
り小さい外径の略円板状の閉塞部13を有している。そし
て、この閉塞部13の周縁の外周面には、流出口部4の内
側から外側に向かって、拡径状に傾斜した環状の押圧面
14が形成されている。また、この閉塞部13の下部には、
一端面15から他端面16に貫通した略円形の通流孔17が形
成されている。
【0030】次に、締付け機構について説明する。前記
閉塞部材12の閉塞部13の他端面16の中央近傍には、公共
桝本体1の流出口部4の管軸方向である水平方向に長手
方向を有する軸部18が一体に形成されている。また、こ
の軸部18の先端部には、水平方向に嵌合凹部22が形成さ
れ、垂直方向にこの嵌合凹部22を貫通してピン孔21が形
成されている。
【0031】そして、この嵌合凹部22には、略平板状の
連結体25の一端部が嵌合され、この連結体25の一端に位
置する垂直方向に貫通したピン孔26および前記閉塞部材
12の軸部18のピン孔21にピン27が嵌挿されて、連結体25
が軸部18を中心として水平方向に揺動するように連結さ
れている。
【0032】また、前記連結体25の他端部にも、垂直方
向に貫通したピン孔28が形成され、この連結体25のピン
孔28には、操作部となる回動軸31の下端部に形成した抜
止め部32に上着したピン29が嵌挿されている。そして、
このピン29の先端部は、前記抜止め部32の偏心位置に取
り付けられ、前記回動軸31を回動させると、回動方向に
よって連結体25を介して閉塞部材12が、公共桝本体1の
流出口部4を進退往復する。なお、この抜止め部32のピ
ン29が中心から偏心した側である一側部には、前記回動
軸31の回動範囲を規制する突出部32a が突設されてい
る。
【0033】また、前記回動軸31は、垂直方向に軸支さ
れ、この回動軸31の外周面の上部には、軸方向に沿った
複数のローレット状の凹凸部33が形成されている。この
回動軸31は、複数の凹凸部33に対応した形状の凸凹部を
有し回動軸31に適合する図示しない工具にて操作され
る。また、この回動軸31の上端部は、前記公共桝本体1
の掃除口3の近くに位置しており、この回動軸31は掃除
口3から容易に適合工具にて操作できるようになってい
る。さらに、この回動軸31の上部には回動軸31より径大
の環状の突出部35が嵌合固定されている。
【0034】また、前記回動軸31は、横断面略三角形状
の板状の上側支持体41および下側支持体42にて回転可能
に支持されている。この上側支持体41および下側支持体
42の先端部に形成された貫通孔41a ,42a に回動軸31が
回転自在に嵌挿され、これら上側支持体41の上部および
下側支持体42の下部に位置する前記抜止め部32および突
出部35にて垂直方向に移動しないよう支持されている。
【0035】さらに、前記下側支持体42の先端部の下部
には、断面略逆L字状の回動ストッパー部43が取り付け
られている。この回動ストッパ部43の先端部は前記抜止
め部32の近傍に位置し、この抜止め部32が約180°回
動することにより前記突出部32a がこの回動ストッパ部
43に当接する。
【0036】なお、連結体25、ピン27,29、回動軸31、
上側支持体41、下側支持体42などにて、締付け機構44が
構成されている。
【0037】一方、前記上側支持体41および下側支持体
42のそれぞれの両側に形成した取付けねじ孔45,46に、
ねじ48,48が螺合されて、これら上側支持体41および下
側支持体42が締付け受け部材51に取り付けられている。
【0038】この締付け受け部材51は、流出口部4の内
径より小さい外径の略円板状の締付受部55を有し、この
締付受部55の一端面は、前記閉塞部材12の閉塞部13の他
端面16と離間対向している。そして、この締付受部55の
他側上部には、被取付部56が突設されている。この被取
付部56の一側面は、公共桝本体1の掃除口3の内周面に
係止される形状となっている。
【0039】また、前記締付け受け部材51の締付受部55
のほぼ中央部分には、一端面57から他端面58に貫通した
貫通孔59が形成されている。この貫通孔59には、前記閉
塞部材12の軸部18が摺動可能に嵌挿されている。さら
に、この締付受部55の下部で前記閉塞部材12の通流孔17
に対応する位置には、一端面57から他端面58に貫通した
略円形の通流孔60が形成されている。さらに、前記締付
受部55の流出側である一端側の周縁の外周面には、流出
口部4の内側から外側に向かって、前記閉塞部材12の押
圧面14に対向して、縮径状に傾斜した環状の押圧面62が
形成されている。
【0040】一方、前記締付け受け部材51と閉塞部材12
との間には、流出口部4の内径より小さい外径の略環状
のシール性を有する弾性材にて成形した締付け部材65が
配設されている。この締付け部材65の内周面66は、締付
け受け部材51の押圧面62と、閉塞部材12の押圧面14とに
圧接されるように対向して、中央に向かって縮径した被
押圧面となっている。そして、この内周面66の一部は、
前記締付け受け部材51の押圧面62および閉塞部材12の押
圧面14に接触している。なお、この締付け部材65の外周
面は、締付け機構44により締め付けられる前の状態で
は、流出口部4の内周面には圧接していないが、締付け
機構44により締め付けられると、図3に示すように、締
付け部材65の外周面は、流出口部4の内周に圧接するよ
うになっている。
【0041】次に、上記一実施の形態の作用を説明す
る。
【0042】排水管系の敷設は、例えば、宅地造成時
に、宅地外の公道下に敷設した下水本管から取付管を分
岐接続する。
【0043】そして、公共桝本体1を埋め戻す前に、公
共桝用閉塞装置11で、公共桝本体1の流出口部4を閉塞
する。すなわち、まず、締付け機構44による締付け受け
部材51と閉塞部材12との締付けを解除した状態で、締付
け受け部材51と閉塞部材12との間に、締付け部材65を装
着して配設させる。
【0044】そして、この公共桝用閉塞装置11を、公共
桝本体1の掃除口3から、公共桝本体1内に容易に位置
させ、その後、閉塞部材12、締付け受け部材51および締
付け部材65を、流出口部4に挿入する。この際、締付け
部材65の外周面は、流出口部4の内周面に圧接してない
ため、締付け部材65による抵抗が少なく、容易に、流出
口部4の内周に挿入できる。
【0045】この閉塞部材12、締付け受け部材51および
締付け部材65を、流出口部4に挿入した状態で、公共桝
本体1の掃除口3から、締付け機構44の回動軸31に適合
する工具を用いて、締付け機構44の操作を行う。つま
り、適合工具を締付け機構44の回動軸31に嵌合させて、
回動軸31を抜止め部32の突出部32a が回動ストッパ部43
に当接するまで回動させると、回動軸31と連結体25と
が、抜止め部32の偏心位置に取り付けたピン29にて連結
されているため、回動軸31の回転運動が連結体25を介し
て、閉塞部材12の往復運動に変換され、閉塞部材12が公
共桝本体1の流出口部4に対して進退往復する。
【0046】したがって、例えば、回動軸31を右回りに
約180°回すと、閉塞部材12が、中心から偏心位置ま
での長さに関連した距離分、締付け受け部材51側に移動
し、閉塞部材12の押圧面14と、締付け受け部材51の押圧
面62とで、締付け部材65が締め付けられる。
【0047】この状態で、図3に示すように、締付け部
材65が圧縮されて、外周方向に伸び、この締付け部材65
の外周面が流出口部4の内周面に圧接する。
【0048】特に、流出口部4の先端の内周のほぼ上半
分に、ストッパー部5が突設されているため、この締付
け部材65がこのストッパー部5に係合するため、流出口
部4から公共桝本体1の内方への引張力に対する、締付
け部材65の抵抗が確実に大きくなり、確実に取り外され
ない。
【0049】また、締付け受け部材51の被取付部56の一
側面は、公共桝本体1の掃除口3の内周面に係止される
形状となっているため、締付け機構44の操作の際に、締
付け受け部材51を公共桝本体1に対し係止させることが
でき、この締付け機構44の操作を容易に行うことができ
る。
【0050】こうして、公共桝用閉塞装置11を適合工具
にて閉塞部材12の押圧面14が締付け部材65を介して流出
口部4の内周面に圧接した状態で確実に固定し、公共桝
本体1の流出口部4を確実に閉塞する。
【0051】さらに、公共桝本体1の流入口部6に着脱
可能な閉塞具を取り付けて、この流入口部6を閉塞す
る。
【0052】そして、この公共桝本体1の掃除口3に立
上がり管を接続し、この立上がり管の上部に開閉蓋を地
表に面して設置する。
【0053】次いで、宅地造成が完成し建造物が建築さ
れた後に、公共桝本体1を掘り起こし、前記閉塞具を流
入口部6から取り外し、建造物からの排水を流す宅地内
の排水管の末端をこの流入口部6に接続する。
【0054】そして、下水道事業者等の許可を得た者
が、公共桝本体1の流出口部4の閉塞状態を解除して、
公共桝用閉塞装置11を公共桝本体1外に取り出し、公共
桝本体1を下水本管に連通させる。すなわち、開閉蓋を
開けて、公共桝本体1の掃除口3から、締付け機構44の
回動軸31に適合する工具を用いて、例えば、回動軸31を
左回りに約180°回すと、閉塞部材12が、中心から偏
心位置までの長さの2倍の距離分、締付け受け部材51か
ら離反する側に移動する。この移動により、閉塞部材12
の押圧面14と締付け受け部材51の押圧面62とによる締付
け部材65の締付けが解除され、公共桝用閉塞装置11を流
出口部4から公共桝本体1外に容易に取り出せる。
【0055】ここで、公共桝本体1を埋め戻した後、下
水の供用が開始になる前の間に、公共桝本体1が掘り起
こされ宅地内の排水管の末端が公共桝本体1の流入口部
6に接続される場合がある。また、下水施設の供用開始
後に、宅地内の排水管の末端が公共桝本体1の流入口部
6に接続される場合も含めて、下水道事業者の許可を得
ずに無断で、下水道が利用される場合がある。
【0056】しかし、公共桝用閉塞装置11で公共桝本体
1の流出口部4が閉塞されていると、締付け機構44の回
動軸31に適合しない工具によって、締付け機構44の操作
が行われず、流出口部4の閉塞状態が無断で簡単に解除
されない。従って、許可を得た者だけが回動軸31に適合
する工具を所有できるのであれば、無断で公共桝本体1
の流出口部4の閉塞状態が解除されることが防止され
る。
【0057】このようにして、上記一実施の形態によれ
ば、適合工具を用いて公共桝本体1の流出口部4を容易
に閉塞でき、しかも、無断で簡単にこの閉塞状態が解除
されることを防止でき、宅地内の排水が下水本管を流れ
未だ稼働していない下水処理場に流れ込んでしまうこ
と、下水道が無断で利用されること等を確実に防止でき
る。
【0058】さらに、公共桝本体1の流出口部4が閉塞
状態にあっても、閉塞部材12および締付け受け部材51
は、下部に貫通した通流孔17,60を有するため、公共桝
本体1内に結露した水滴などが溜まることがない。
【0059】また、締付け機構44の回動軸31が、公共桝
本体1の掃除口3から操作可能な位置に設けられている
ため、操作スペースを確保でき、締付け機構44を容易に
操作でき、よって、公共桝用閉塞装置11を公共桝本体1
へ容易に着脱でき、公共桝本体1の流出口部4を容易に
開閉できる。
【0060】また、締付け部材65が係合するストッパー
部5が、公共桝本体1の流出口部4の内周面に突設して
いるため、流入口部6から閉塞状態が解除されることを
確実に防止できる。
【0061】なお、上記実施の形態においては、公共桝
用閉塞装置11は、公共桝本体1の流出口部4に取り付け
られ、この流出口部4を閉塞するとして説明したが、公
共桝本体1の流入口部6に取り付け、この流入口部6を
閉塞するようにもできる。
【0062】また、上記実施の形態においては、締付け
機構44は、連結体25、ピン27,29、回動軸31、上側支持
体41、下側支持体42などにて構成されるとして説明した
が、この構成に限定されない。
【0063】また、締付け機構44の回動軸31を回すと、
閉塞部材12が締付け受け部材51側に移動して閉塞状態と
なる構造として説明したが、締付け受け部材51が閉塞部
材12側に移動して閉塞状態となる構造とすることもでき
る。
【0064】さらに、上記実施の形態においては、締付
受部55の上部には、被取付部56が突設されている構成と
して説明したが、被取付部56を形成することなく、排水
管接続口部内で締付け部材65を締付けるようにすること
もできる。
【0065】また、上記実施の形態においては、締付け
部材65は、流出口部4の内径より小さい外径の略環状の
シール性を有する弾性材にて成形した構造について説明
したが、この構造に限られるものではない。例えば、塩
化ビニル樹脂などの合成樹脂、あるいは、金属材料にて
成形した構造でもよい。また、切欠部を有する略環状の
締付け部材であって、締付け機構44の締付けにより、外
周方向に変形し、この締付け部材の外周面が排水管接続
口部の内周面に圧接する構造でもよい。なお、この場合
において、排水管接続口部の液密性は、確保されない
が、多少の漏洩は問題とならない。
【0066】上記実施の形態においては、操作部となる
回動軸31の上部外周面は、軸方向に沿ったローレット状
の凹凸部33を形成した構成について説明したが、操作部
となる回動軸31の上部は専用工具に適合する適宜の形状
とすることができる。なお、この操作部の回動軸31の上
部形状を複雑な形状とすることにより公共桝本体1の流
出口部4または流入口部6を閉塞している閉塞装置の解
除が簡単にできないようにすることが好ましい。
【0067】次に、本発明の公共桝用閉塞装置の他の実
施の形態の構成を図4および図5を参照して説明する。
なお、上記実施の形態の構成と略同一構成部分について
は同一符号を付して、その説明を省略する。
【0068】図4および図5において、71は公共桝用閉
塞装置で、この公共桝用閉塞装置71は、締付け機構44の
操作部となる回動軸31を備え、この回動軸31を含む締付
け機構44のほぼ全体を覆うカバー体72を有する。このカ
バー体72は、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂などにて、
湾曲した薄板状に形成する。
【0069】また、このカバー体72の両端部には、取付
けねじ挿通孔73を形成する。そして、この取付けねじ挿
通孔73に挿通したねじ74を、上側支持体41および下側支
持体42の被取付面部に螺合して、カバー体72を上側支持
体41および下側支持体42に取り付ける。
【0070】そして、公共桝用閉塞装置71が、回動軸31
を含む締付け機構44のほぼ全体を覆うカバー体72を有す
るため、例えば、この回動軸31を把持してこの公共桝用
閉塞装置71を引き抜くことは困難であり、流出口部4の
閉塞状態が無断で簡単に解除されることを防止できる。
【0071】なお、上記他の実施の形態においては、カ
バー体72は塩化ビニル樹脂などの合成樹脂などにて湾曲
した薄板状に形成すると説明したが、この形状には限定
されず、また、合成樹脂以外のもので成形したものであ
ってもよい。
【0072】また、上記実施の形態においては、公共桝
本体1の流入口部6は、公共桝本体1の他側部に突設し
た一つの構成として説明したが、複数の構成でもよい。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、公共桝本
体の排水管接続口部の内周に挿入された状態で、締付け
機構にて締付け部材を閉塞部材と締付け受け部材とで締
め付けて、この締付け部材をこの閉塞部材の周縁で排水
管接続口部の内周面に圧接させると、この閉塞部材の周
縁が締付け部材を介して排水管接続口部の内周面に圧接
した状態で固定されるため、公共桝本体の排水管接続口
部を容易に閉塞でき、しかも、簡単にこの閉塞状態が解
除されることを防止できる。
【0074】請求項2記載の発明によれば、ストッパー
部が公共桝本体の排水管接続口部の内周に突設している
ため、締付け部材を閉塞部材と締付け受け部材とで締め
付けた状態で、この締付け部材がこのストッパー部に係
合し、閉塞部材の周縁が締付け部材を介して排水管接続
口部の内周面に圧接した状態で確実に固定されるので、
公共桝本体の排水管接続口部を確実に閉塞でき、しか
も、簡単にこの閉塞状態が解除されることを確実に防止
できる。
【0075】請求項3記載の発明によれば、締付け機構
の操作部が公共桝本体の掃除口から操作可能な位置に設
けられるため、操作スペースが確保され、締付け機構の
操作部に適合する工具によって締付け機構を容易に操作
できる。その一方、締付け機構の操作部に適合しない工
具によって締付け機構の操作が行われず、排水管接続口
部の閉塞状態が簡単に無断で解除されることを防止でき
る。
【0076】請求項4記載の発明によれば、締付け機構
の操作部は回動軸にて形成され、この回動軸を含む締付
け機構のほぼ全体を覆うカバー体を有するため、例えば
締付け機構の回動軸が把持され閉塞装置が引抜かれるこ
とがなく、排水管接続口部の閉塞状態が簡単に解除され
ることを防止できる。
【0077】請求項5記載の発明によれば、通流孔が閉
塞部材および締付け受け部材の下部に形成されるため、
公共桝本体内に結露した水滴などが溜まらないようにで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の公共桝用閉塞装置の一実施の形態を示
す縦断正面図である。
【図2】同上公共桝用閉塞装置を示す一部を切り欠いた
平面図である。
【図3】同上公共桝用閉塞装置の締付け部材が締付け機
構により締め付けられた状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の公共桝用閉塞装置の他の実施の形態を
示す縦断正面図である。
【図5】同上公共桝用閉塞装置を示す一部を切り欠いた
平面図である。
【符号の説明】
1 公共桝本体 3 掃除口 4 排水管接続口部としての流出口部 5 ストッパー部 6 排水管接続口部としての流入口部 11,71 公共桝用閉塞装置 12 閉塞部材 17,60 通流孔 31 操作部となる回動軸 44 締付け機構 51 締付け受け部材 65 締付け部材 72 カバー体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水管接続口部を側部に突設し、かつ、
    この排水管接続口部とほぼ等しい径か或いは大径の掃除
    口を上部に形成した公共桝本体内に着脱可能に取り付
    け、公共桝本体の排水管接続口部を閉塞する公共桝用閉
    塞装置であって、 前記公共桝本体の排水管接続口部の内周に移動可能に嵌
    合されこの排水管接続口部を閉塞する閉塞部材と、 この閉塞部材と離間対向して前記公共桝本体内に配設さ
    れる締付け受け部材と、 この締付け受け部材と前記閉塞部材との間に配設される
    略環状の締付け部材と、 この締付け部材を前記閉塞部材と前記締付け受け部材と
    で締め付けて、この締付け部材をこの閉塞部材の周縁に
    て前記公共桝本体の排水管接続口部の内周面に圧接させ
    る締付け機構とを具備したことを特徴とする公共桝用閉
    塞装置。
  2. 【請求項2】 公共桝本体の排水管接続口部の内周に、
    締付け部材が係合するストッパー部を突設したことを特
    徴とする請求項1記載の公共桝用閉塞装置。
  3. 【請求項3】 公共桝本体の掃除口から操作可能な位置
    に、締付け機構の操作部を設けたことを特徴とする請求
    項1または2記載の公共桝用閉塞装置。
  4. 【請求項4】 締付け機構の操作部を回動軸にて形成
    し、この回動軸を含む前記締付け機構のほぼ全体を覆う
    カバー体を有したことを特徴とする請求項3記載の公共
    桝用閉塞装置。
  5. 【請求項5】 閉塞部材および締付け受け部材の下部
    に、通流孔を形成したことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の公共桝用閉塞装置。
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