JPH10251688A - 漂白剤組成物 - Google Patents

漂白剤組成物

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JPH10251688A
JPH10251688A JP9054622A JP5462297A JPH10251688A JP H10251688 A JPH10251688 A JP H10251688A JP 9054622 A JP9054622 A JP 9054622A JP 5462297 A JP5462297 A JP 5462297A JP H10251688 A JPH10251688 A JP H10251688A
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JP
Japan
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bleaching
acid
weight
nonionic surfactant
amount
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JP9054622A
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Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Kazuyoshi Ozaki
和義 尾崎
Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白活性化剤を少量使用しても効率よい漂白
効果が得られる漂白剤組成物の提供。 【解決手段】 過酸化水素 0.1〜10重量%、非イオン界
面活性剤 5.0〜50重量%、及び漂白活性化剤(I)0.01
重量%以上0.5 重量%未満を含有し、非イオン界面活性
剤が、その25℃における1重量%水溶液のn−ヘプタン
最大可溶化量が0.1g/リットル以上であり、かつ漂白
活性化剤の配合量が非イオン界面活性剤のn−ヘプタン
可溶化容量の1/2以下である液体漂白剤組成物。 【化1】 〔式中、R1は炭素数5〜9の分岐を有していてもよいア
ルキル基を示し、M はHまたはアルカリ金属もしくはア
ルカリ土類金属を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は漂白剤組成物に関す
るものであり、より詳細には親油性汚れに対して高い漂
白力を有する液体漂白剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色・柄物には使
用できず、また特有の臭いを有していることから、これ
らの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及してい
る。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウムや過ほ
う酸ナトリウムが粉末酸素系漂白剤として使用されてお
り、また、過酸化水素が液体酸素系漂白剤として使用さ
れている。しかしながら、これら酸素系漂白剤は塩素系
漂白剤に比べ漂白力が低いため、その改善が求められて
いる。
【0003】これらの欠点を補うために漂白活性化剤を
併用して漂白力を高めることが行われている。そのよう
な漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジア
ミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩類、テトラアセ
チルグリコリル、グルコースペンタアセテートなどが代
表的なものである。しかしながら、これらの漂白活性化
剤は洗濯浴中でヒドロペルアニオンと反応し過酢酸を生
成するものであり、親水性の汚れには効果が高いが、親
油性汚れには効果を示さないという欠点を持っている。
【0004】この欠点を改善した漂白活性化剤として本
発明者らは特開昭63−233969号公報、特開昭63−31566
号公報、特開昭64−68347 号公報、特開平1−190654号
公報に開示しているように、過酸化水素と反応して第4
級アンモニウム基を有する有機過酸を生成する化合物が
優れていることを見出した。また、親油基を分子内に導
入した陰イオン基を有する漂白活性化剤の例が特公昭63
−12520 号公報、特開平8−143894号公報、特開平8−
143896号公報、特開平8−143898号公報、特開平7−82
592 号公報に開示されている。
【0005】これらの漂白活性化剤のうち、本発明者ら
は特開平7−82592 号公報にp−ヒドロキシベンゼンカ
ルボン酸の脂肪酸エステルを非イオン界面活性剤に可溶
化してなる、貯蔵安定性に優れ、高い漂白効果を有する
液体漂白剤組成物を開示しているが、このものは界面活
性剤を5重量%以上配合したとき、漂白活性化剤を0.5
重量%以上配合しなければ効率よく漂白効果が得られな
いという問題があり、少量の漂白活性化剤で高い漂白効
果を得る事が望まれていた。
【0006】そこで本発明の目的はp−ヒドロキシベン
ゼンカルボン酸の脂肪酸エステルを漂白活性化剤とした
液体漂白剤組成物において漂白活性化剤を少量使用して
も効率よい漂白効果が得られる漂白剤組成物を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
行った結果、少量のp−ヒドロキシベンゼンカルボン酸
の脂肪酸エステル型漂白活性化剤を特定の非イオン界面
活性剤に可溶化させることにより上記目的を達成できる
ことを見出し本発明を完成させるに至った。
【0008】すなわち本発明は、過酸化水素 0.1〜10重
量%、非イオン界面活性剤 5.0〜50重量%、及び一般式
(I)で表される漂白活性化剤0.01重量%以上0.5 重量
%未満を含有し、非イオン界面活性剤の25℃における1
重量%水溶液のn−ヘプタン最大可溶化量が 0.1g/リ
ットル以上であり、かつ漂白活性化剤の配合量が非イオ
ン界面活性剤のn−ヘプタン可溶化容量の1/2以下で
あることを特徴とする液体漂白剤組成物を提供するもの
である。
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1は炭素数5〜9の分岐を有して
いてもよいアルキル基を示し、M はHまたはアルカリ金
属もしくはアルカリ土類金属を示す。〕
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0012】本発明で用いられる漂白活性化剤は上記一
般式(I)で表されるが、一般式(I)において、R1
炭素数5〜9の分岐を有していてもよいアルキル基であ
り、炭素数7〜9のものが好ましい。また、M はH 、も
しくはNa, K 等のアルカリ金属、Ca, Ba等のアルカリ土
類金属を示すが、 Hが好ましい。
【0013】上述したように、本発明者らはこのような
漂白活性化剤を0.5 重量%以上含有し、更に非イオン界
面活性剤を 5.0重量%以上含有した液体漂白剤組成物が
貯蔵安定性に優れ高い漂白効果を有することを見出し特
開平7−82592 号公報に開示した。しかしながら漂白活
性化剤の含有量が 0.5重量%未満では漂白効果が著しく
低下し、望まれる漂白効果を得ることができないという
問題があった。この原因としては明らかではないが、お
そらく多量の非イオン界面活性剤が存在していることか
ら、実際の洗濯場面においても漂白活性化剤が界面活性
剤に可溶化し有効に有機過酸が生成しないためではない
かと考えられる。
【0014】本発明者らは一般式(I)で表される漂白
活性化剤の含有量が 0.5重量%未満でも効果的に漂白性
能を示すような漂白剤組成物を得るべく鋭意検討を行っ
た結果、特定の非イオン界面活性剤を用い、しかも漂白
活性化剤と非イオン界面活性剤とを特定の配合割合で配
合することにより上記問題が解決できることを見出した
のである。
【0015】すなわち、本発明においては、非イオン界
面活性剤として、25℃における1重量%水溶液のn−ヘ
プタン最大可溶化量(以下、単にn−ヘプタン最大可溶
化量と略記する)が 0.1g/リットル以上、好ましくは
0.5g/リットル以上、より好ましくは 0.5〜5g/リ
ットルのものを使用し、かつ、一般式(I)で表される
漂白活性化剤の配合量を、非イオン界面活性剤のn−ヘ
プタン可溶化容量の1/2以下とすることが必要であ
る。このような範囲以外では漂白活性化剤が0.5重量%
未満の配合量で効果的に漂白効果を得ることはできな
い。
【0016】なお、本発明において、非イオン界面活性
剤のn−ヘプタン最大可溶化量とは次のような方法で測
定した値である。25℃の非イオン界面活性剤1重量%水
溶液1リットルに所定量のn−ヘプタンを添加し、マグ
ネティックスターラで攪拌しながら30分間溶解させ、そ
の後、光散乱強度を測定する。この操作をn−ヘプタン
の量を変化させて測定し、光散乱強度が増加しはじめる
点を最大可溶化量とする。この方法は「界面活性剤の分
析と試験法」、第4刷、北原文雄ら著、講談社サイエン
ティフィック社に記載されている方法に準じた。
【0017】上記のようにして測定したn−ヘプタン最
大可溶化量が 0.1g/リットル以上の非イオン界面活性
剤としては表1に示す化合物を具体例として挙げること
ができる。
【0018】
【表1】
【0019】本発明の液体漂白剤組成物中の漂白活性化
剤の配合量は、0.01重量%以上0.5重量%未満であり、
かつ漂白剤組成物1リットル当たり、非イオン界面活性
剤のn−ヘプタン可溶化容量(25℃)(以下単にn−ヘ
プタン可溶化容量と略記する)の1/2以下である。こ
こで非イオン界面活性剤のn−ヘプタン可溶化容量と
は、下記の式で示される値である。
【0020】n−ヘプタン可溶化容量=漂白剤組成物中
の非イオン界面活性剤の重量%×n−ヘプタン最大可溶
化量 本発明の漂白活性化剤の配合量が 0.5重量%未満の範囲
内で、n−ヘプタン可溶化容量の1/2を超えて配合さ
れると漂白効果が著しく低下する。
【0021】本発明の漂白剤組成物中の上記非イオン界
面活性剤の含有量は 5.0〜50重量%、好ましくは 5.0〜
30重量%、より好ましくは 5.0〜20重量%である。非イ
オン界面活性剤の含有量が5.0 重量%未満であると十分
な漂白性能が得られず、50重量%を超えると粘度が上昇
し取り扱いにくくなる。
【0022】また本発明の漂白剤組成物中の過酸化水素
の含有量は 0.1〜10重量%、好ましくは1〜7重量%で
ある。過酸化水素の含有量が0.1 重量%未満であると十
分な漂白性能が得られず、10重量%を超えると組成物の
貯蔵安定性が低下する。
【0023】本発明の漂白剤組成物は所望によりアニオ
ン界面活性剤またはカチオン界面活性剤を配合してもよ
い。本発明で用いられるアニオン界面活性剤としてはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキル又はアルケニ
ルエーテル硫酸塩類、アルキル又はアルケニル硫酸塩
類、オレフィンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩
類、飽和又は不飽和脂肪酸塩類、アルキル又はアルケニ
ルエーテルカルボン酸塩類、α−スルホ脂肪酸塩類、又
はα−スルホ脂肪酸エステル類などを挙げることができ
る。またカチオン界面活性剤としては第4級アンモニウ
ム塩類などを挙げることができる。
【0024】これらの内、特にアルキル(C10〜C20)ベン
ゼンスルホン酸塩類、アルキルまたはアルケニル(C10
C20)硫酸塩類、アルキルまたはアルケニル(C10〜C20)エ
ーテル硫酸塩類、炭素数10〜20のアルキル基を少なくと
も1つ有する第4級アンモニウム塩類が特に好ましい。
また、これらのアニオン又はカチオン界面活性剤は本発
明の液体漂白剤組成物中に0.01〜50重量%、好ましくは
0.1〜10重量%配合することが望ましい。
【0025】更に、本発明の漂白剤組成物には、所望に
より金属イオン封鎖剤を配合してもよい。本発明に用い
られる金属イオン封鎖剤としては、 (1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカ
リ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −ト
リホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホス
ホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2 −
トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −
ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホ
ン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (3) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (4) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (5) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカ
ノールアミン塩 (6) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (7) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩又はアルカノールアミン塩 (8) アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又はポリ
エチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしく
はそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 等が挙げられる。これらの中で上記(2) 、(5) 、(6) 及
び(7) からなる群より選ばれる少なくとも1種が好まし
く、上記(2) からなる群より選ばれる少なくとも1種が
さらに好ましい。このような金属イオン封鎖剤の配合量
は、本発明の液体漂白剤組成物に対し、0.0005〜5重量
%、好ましくは0.01〜1重量%が望ましい。
【0026】本発明の液体漂白剤組成物は、上記成分の
他に通常添加される公知の成分を添加することができ
る。例えば、ビルダーとして、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩、珪酸塩、燐酸塩などの水溶性無機ビルダー等を用い
ることができる。また、過酸化水素の安定剤として公知
の硫酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウム、ケイフッ化マグネシウム、酸化マグネシウム、水
酸化マグネシウムなどのマグネシウム塩及び珪酸ソーダ
のような珪酸塩類を用いることができる。さらに必要に
応じてカルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリエチレングリコールのような再汚染防止剤な
どを添加することができる。
【0027】また、本発明の液体漂白剤組成物には、低
温での液の安定化及び凍結復元性を改善したり、高温で
の液分離を防止する目的でハイドロトロープ剤を配合し
ても差し支えない。このようなハイドロトロープ剤とし
ては、一般的には、トルエンスルホン酸塩、キシレンス
ルホン酸塩などに代表される短鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、エタノール、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンなど
に代表されるアルコール及び多価アルコール等が挙げら
れる。ハイドロトロープ剤は本発明の液体漂白剤組成物
中0〜30重量%程度配合することができる。
【0028】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに種々の化合物を含有させることができる。例えば、
過酸化水素の安定化剤として知られているリン酸、バル
ビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンや
フェナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸
類、及び、DL−α−トコフェロール、没食子酸誘導
体、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6 −
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)な
どを添加することができる。これらの安定化剤の添加量
は過酸化水素の濃度にもよるが、本発明の組成物中に通
常0〜5重量%程度、好ましくは0.01〜3重量%含有さ
せるのがよい。
【0029】さらに、本発明の液体漂白剤組成物は、変
褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。この
ような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ
酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイ
ミド化合物、さらにはアクリロニトリルと第四級アンモ
ニウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノ
マーの一種又は二種以上とのコポリマー等である。な
お、アミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効
果においては光学異性体は関与しない。従って、化学的
に合成したアミノ酸を使用することも可能である。ま
た、本発明の液体漂白剤組成物には、白物繊維に対する
漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール(T
inopal) CBS〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、
チノパールSWN〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・イ
ンデックス蛍光増白剤28,40,61,71などのよ
うな蛍光増白剤を0〜5重量%添加しても良い。
【0030】更に、本発明の液体漂白剤組成物には、組
成物の粘度を高め使い勝手を向上させる目的で増粘剤を
0〜20重量%添加することが可能である。増粘剤として
は、一般的には、ポリアクリル酸塩、アクリル酸マレイ
ン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース誘導体、メ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといった
合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザンと
いった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムといっ
た水膨潤性粘土鉱物などが用いられる。
【0031】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに、染料や顔料のような着色剤、香料、殺菌剤、紫外
線吸収剤、無機電解質(例えばNaCl、Na2SO4、CaCl2
等の種々の微量添加物を適量(各々0〜約2重量%程
度)配合することができる。なお、染料としては、酸性
溶液で耐過酸化水素性を有する酸性染料が特に好まし
い。また、本発明組成物において、漂白性能を向上させ
るため、従来公知の酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プ
ロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、配合すること
ができる。
【0032】本発明の液体漂白剤組成物は過酸化水素の
貯蔵安定性の点からpHを6以下、好ましくは 3.5以下
とすることが望ましい。pHを調整するためには、硫
酸、リン酸のような無機酸や、トルエンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸のような有機酸を使用したり、前述の
金属封鎖剤やアニオン界面活性剤を酸の形で添加した
り、必要に応じて水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの
ような苛性アルカリを用いて調整するのが良い。
【0033】本発明の液体漂白剤組成物は、衣料に直接
塗布して10〜30分放置後、水洗するか、あるいは水道水
に予め本発明の液体漂白剤組成物を溶解させた水溶液に
衣料を浸漬させて漂白することができる。また、本発明
の液体漂白剤組成物は、従来公知の衣料用洗剤と混合し
て使用することもできる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば漂白活性化剤を少量配合
しても高い漂白効果が得られる液体漂白剤組成物を提供
することができた。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0036】実施例1〜8及び比較例1〜6 過酸化水素、本発明に係わる漂白活性化剤として下記成
分(b-1) 〜(b-3) 、比較の漂白活性化剤として(b'-1)、
本発明に係わる非イオン界面活性剤として下記成分(c-
1) 〜(c-5) 、比較の非イオン界面活性剤として下記成
分(c'-1)〜(c'-2)、カチオン又はアニオン界面活性剤と
してラウリルベンゼンスルホン酸(LAS-S)又はN−テト
ラデシル−N,N−ジメチル−N−エチルアンモニウム
エチルサルフェート(TDMEAS)、及び金属イオン封鎖剤
としてディクエスト2010CS(D2010CS, 日本モンサント
社製)を用いて表2及び表3に示す組成を有する液体漂
白剤組成物を調製した。尚、これらの組成物はN/10硫
酸もしくはN/10NaOH水溶液でpH=2.5 に調整した。
【0037】これらの液体漂白剤組成物の漂白性能を下
記に示す方法で評価した。結果を表2及び表3に示す。
【0038】
【化3】
【0039】(c-1) :ソルビタンモノラウレート(n−
ヘプタン最大可溶化量=1.3g/リットル) (c-2) :ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト(EO=6モル)(n−ヘプタン最大可溶化量=0.7g/リッ
トル) (c-3) :ラウリン酸モノグリセライド(n−ヘプタン最
大可溶化量=2.0g/リットル) (c-4) :ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=8モ
ル)(n−ヘプタン最大可溶化量=1.2g/リットル) (c-5) :ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=18モ
ル)(n−ヘプタン最大可溶化量= 0.15g/リットル) (c'-1):ポリオキシエチレンステアリルエーテル(EO=20
モル)(n−ヘプタン最大可溶化量= 0.09g/リットル) (c'-2):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=20モ
ル)(n−ヘプタン最大可溶化量= 0.07g/リットル) <漂白性能の評価法>0.0833%市販洗剤液(pH=10.2) の
入った2リットル水溶液に表2及び表3に示した液体漂
白剤組成物40mlを添加し、下記の通り調製した紅茶汚染
布(親水性汚れ)及びカレー汚染布(親油性汚れ)を5
枚ずつ15分間浸漬させた。その後水道水ですすぎ、乾燥
させて、次式により漂白率を算出した。
【0040】
【数1】
【0041】反射率は日本電色工業(株)製NDR-10DPで
460nmフィルターを使用して測定した。
【0042】・紅茶汚染布の調製 日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン
交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿で濾
し、この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸し
た。そのまま火からおろし約2時間程度放置し、その後
取り出して自然乾燥させ、洗液に色がつかなくなるまで
水洗し、脱水、プレス後、10×10cmの試験片として実験
に供した。
【0043】・カレー汚染布の調製 ハウス食品製レトルトカレー(カレーマルシェ)の固形
分をメッシュで除去した後、得られた液を煮沸するまで
加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮
沸した。そのまま火からおろし約2時間程度放置し室温
まで放置した後、布を取り出し、余分に付着しているカ
レー液をへらで除去し、自然乾燥させた。その後プレス
し、10×10cmの試験片として実験に供した。
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3:39 1:66 3:395) (C11D 10/02 3:39 1:66 3:395 1:38 1:02) (72)発明者 青柳 宗郎 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化水素 0.1〜10重量%、非イオン界
    面活性剤 5.0〜50重量%、及び一般式(I)で表される
    漂白活性化剤0.01重量%以上0.5 重量%未満を含有し、
    非イオン界面活性剤の25℃における1重量%水溶液のn
    −ヘプタン最大可溶化量が 0.1g/リットル以上であ
    り、かつ漂白活性化剤の配合量が非イオン界面活性剤の
    n−ヘプタン可溶化容量の1/2以下であることを特徴
    とする液体漂白剤組成物。 【化1】 〔式中、R1は炭素数5〜9の分岐を有していてもよいア
    ルキル基を示し、M はHまたはアルカリ金属もしくはア
    ルカリ土類金属を示す。〕
  2. 【請求項2】 更にカチオン界面活性剤あるいはアニオ
    ン界面活性剤の少なくとも1種を含有する請求項1記載
    の液体漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に金属イオン封鎖剤を含有する請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の液体漂白剤組成物。
JP9054622A 1997-03-10 1997-03-10 漂白剤組成物 Pending JPH10251688A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9054622A JPH10251688A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 漂白剤組成物

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