JPH10251003A - オゾン発生器用電極リード線及びその製造方法 - Google Patents

オゾン発生器用電極リード線及びその製造方法

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JPH10251003A
JPH10251003A JP5752997A JP5752997A JPH10251003A JP H10251003 A JPH10251003 A JP H10251003A JP 5752997 A JP5752997 A JP 5752997A JP 5752997 A JP5752997 A JP 5752997A JP H10251003 A JPH10251003 A JP H10251003A
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JP
Japan
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alumina
electrode lead
lead wire
wire
ceramic
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JP5752997A
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English (en)
Inventor
Kenichi Miyazaki
兼一 宮崎
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐電圧特性に優れ、寸法精度が高く、且つ所
要の膜厚に制御できるオゾン発生器用電極リード線を得
る。 【解決手段】 白金線上にセラミックスを電着し、焼成
して被覆したオゾン発生器用電極リード線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾン発生器用電
極リード線及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オゾン発生器用電極リード線は、図6に
示すコロナ放電を起こす電極板10へ高圧電流を供給す
るためのワイヤー11で、このワイヤー11により電極
板10へ高電圧を印加し、コロナ放電を生じさせ、O2
→O3 の反応によりオゾンを発生させる。従って、ワイ
ヤー11は、シール部12で1kg/mm2のO2 をシールす
る強度を持ち、かつ局所放電を起こさないように15KV
の高電圧に耐えなければならない。
【0003】従来、オゾン発生器用電極リード線として
は、チタン線にエポキシ樹脂をコーティングしたもの
や、シリコンゴムチューブ、テフロンチューブにチタン
線を挿入したものを用いているが、これらは耐電圧特性
が悪く、局所放電が起こり易い。一度局所放電が起こる
と、エポキシ樹脂、シリコンゴム、テフロンは放電によ
り劣化し、内部のチタン線がむき出しとなり、さらに局
所放電が起こるようになる。そうなると、電極リード線
は取り換えなければならない。
【0004】また、耐電圧特性を良くするため、チタン
線にセラミックスをコーティングしようとしても、チタ
ンは真空中で焼成しても酸化しボロボロになるため、不
可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、耐電
圧特性に優れ、寸法精度が高く、且つ所要の膜厚に制御
できるオゾン発生器用電極リード線及びその製造方法を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のオゾン発生器用電極リード線は、白金線上
に、セラミックスが電着され、焼成されて被覆されてい
ることを特徴とするものである。前記セラミックスは、
電気絶縁性に優れたアルミナ(Al2 3 )、マグネシ
ア(MgO)アルミナとマグネシアの混合物(Al2
3 ・MgO)、ベリリヤ(BeO)、ジルコニア(Zr
2 )、ジルコン(ZrO2 ・SiO2 )、ホルステラ
イト(2MgO・SiO2 )、ステアタイト(MgO・
SiO2 )、ムライト(Al2 3 ・SiO2 )のいず
れかが好ましい。
【0007】本発明のオゾン発生器用電極リード線の製
造方法は、白金線をセラミックス粉末を含有する電着液
に浸漬し、電気泳動法によりセラミックス粉末を白金線
上に電着し、然る後その電着セラミックスを焼成するこ
とを特徴とするものである。前記セラミックス粉末は、
アルミナ、マグネシア、アルミナとマグネシアの混合
物、ベリリヤ、ジルコニア、ジルコン、ホルステライ
ト、ステアタイト、ムライトのいずれかの粉末であるこ
とが好ましい。
【0008】本発明のオゾン発生器用電極リード線の他
の1つは、前記の電極リード線がセラミックスチューブ
内に挿入され、セラミックスチューブの両端がセラミッ
クスペーストで封止されていることを特徴とするもので
ある。前記セラミックスチューブ及びセラミックスペー
ストは、アルミナ、マグネシア、アルミナとマグネシア
の混合物、ベリリヤ、ジルコニア、ジルコン、ホルステ
ライト、ステアタイト、ムライトのいずれかよりなるチ
ューブ及びペーストであることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のオゾン発生器用電極リー
ド線及びその製造方法の実施形態を説明する。本発明の
オゾン発生器用電極リード線の1つは、図1に示すよう
に直径 0.4mmの白金線1上に、アルミナ(Al2 3
2が 600〜 800μm電着され、焼成されて被覆されてい
る。アルミナの電着液としてはアルミナ粉末、ヨウ素、
エチルセルロースをアセチルアセトンに溶解分散したも
のなどが用いられる。このときアルミナ粉末10g/100ml
〜20g/100ml 、ヨウ素20mg/100ml〜40mg/100ml、エチル
セルロース50mg/100ml〜 100mg/100mlが望ましい。
【0010】
【実施例1】このオゾン発生器用電極リード線3を製造
するには、図2のように直径 0.4mm、長さ 150mmの白金
線の両端に内径 0.5mmのテフロンチューブ4をかぶせ、
白金線の中央部のみを30mm露出させた。その後この白金
線を電着液(中心粒径 0.4μmのアルミナ(Al
2 3 )粉末10g/100ml、ヨウ素20mg/100gおよびエチ
ルセルロース 100mg/100mlを溶媒としてのアセチルアセ
トンに分散させた液)に浸漬し、5〜 200V、1〜10分
間、本例の場合 100V、6分間電気泳動法によりアルミ
ナを白金線上に 600μm電着し、然る後両端のテフロン
チューブ4を抜き取り、1100℃の大気中で3時間焼成し
て、図1に示す電極リード線3を得た。
【0011】このようにして製造した電極リード線3
は、白金線1がアルミナ被膜2の中心に位置し、つまり
アルミナ被膜2の厚さが周方向、長手方向で均一にな
り、またこの電着、焼成によるアルミナ被膜2により耐
電圧特性が向上した。さらにこの電極リード線3は、電
着液のアルミナ粉末の濃度、電着時の電圧、時間を適宜
に選定することにより、アルミナ被膜2の膜厚制御が可
能である。
【0012】
【実施例2】次に本発明のオゾン発生器用電極リード線
の他の1つを説明する。実施例1において電気泳動電着
の条件を 100V3分間とした以外はすべて実施例1と同
様とし、図1に示すような白金線1上にアルミナを 350
μm電着させた電極リード線3が得られた。これをさら
に図3に示すように市販のセラミックスチューブ、本例
の場合外径2mm、内径 1.2mm、長さ30mmのアルミナチュ
ーブ内に挿入し、図4に示すようにアルミナチューブ4
の両端をアルミナペースト5で封止して電極リード線3
を固定したあと、1100℃の大気中で3時間アルミナペー
ストを焼成し、図5に示す断面構造の電極リード線6を
得た。
【0013】このように構成された電極リード線6は、
白金線1がアルミナチューブ4の中心に位置し、アルミ
ナ被膜の厚さが周方向、長手方向で均一になり、寸法精
度が良い。また、製造上歩留りが向上し、前記の電気泳
動法のみによるアルミナ電着による同じ厚さの被膜を有
する電極リード線の製造に比べれば、アルミナチューブ
4の使用により電着時間が短縮される。
【0014】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のオゾン
発生器用電極リード線は、白金線がセラミックス被膜の
中心に位置し、セラミックス被膜の厚さが周方向、長手
方向で均一となって、寸法精度が高く、また電着、焼成
によるセラミックス被膜により耐電圧特性に優れる。
【0015】また、本発明のオゾン発生器用電極リード
線の製造方法によれば、上記の優れた電極リード線を容
易に製造できるばかりではなく、電着液のセラミックス
粉末の濃度、電着時の電圧、時間を適宜に選定すること
により、セラミックス被膜の膜厚を制御できる。
【0016】さらに本発明のオゾン発生器用電極リード
線の他の1つは、白金線がセラミックスチューブの中心
に位置し、セラミックス被膜の厚さが周方向、長手方向
で均一となって、寸法精度が高く、また製造上歩留りが
向上する。さらにセラミックスチューブを使用したもの
ではセラミックス電着のみによる被膜の形成に比べ電着
時間が短縮され、能率よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオゾン発生器用電極リード線の1つを
示す図である。
【図2】図1の電極リード線を作る工程を示す図であ
る。
【図3】図1の電極リード線を市販のアルミナチューブ
に挿通する状態を示す図である。
【図4】アルミナチューブに電極リード線を挿通し、ア
ルミナチューブの両端をアルミナペーストで封止し焼成
して得た電極リード線を示す図である。
【図5】図3の電極リード線の拡大横断面図である。
【図6】オゾン発生器の概念図である。
【符号の説明】
1 白金線 2 セラミックス(アルミナ)被膜 3 オゾン発生器用電極リード線 4 セラミックス(アルミナ)チューブ 5 アルミナペースト 6 オゾン発生器用電極リード線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金線上に、セラミックスが電着され、
    焼成されて被覆されていることを特徴とするオゾン発生
    器用電極リード線。
  2. 【請求項2】 セラミックスが、アルミナ、マグネシ
    ア、アルミナとマグネシアの混合物、ベリリヤ、ジルコ
    ニア、ジルコン、ホルステライト、ステアタイト、ムラ
    イトのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の
    オゾン発生器用電極リード線。
  3. 【請求項3】 白金線をセラミックス粉末を含有する電
    着液に浸漬し、電気泳動法によりセラミックスを白金線
    上に電着し、然る後その電着セラミックスを焼成するこ
    とを特徴とするオゾン発生器用電極リード線の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 セラミックス粉末が、アルミナ、マグネ
    シア、アルミナとマグネシアの混合物、ベリリヤ、ジル
    コニア、ジルコン、ホルステライト、ステアタイト、ム
    ライトのいずれかの粉末であることを特徴とする請求項
    3記載のオゾン発生器用電極リード線の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のオゾン発生器用電
    極リード線が、セラミックスチューブ内に挿入され、セ
    ラミックスチューブの両端がセラミックスペーストで封
    止され焼成されていることを特徴とするオゾン発生器用
    電極リード線。
  6. 【請求項6】 セラミックスチューブが、アルミナ、マ
    グネシア、アルミナとマグネシアの混合物、ベリリヤ、
    ジルコニア、ジルコン、ホルステライト、ステアタイ
    ト、ムライトのいずれかのチューブであることを特徴と
    する請求項5記載のオゾン発生器用電極リード線。
  7. 【請求項7】 セラミックスペーストが、アルミナ、マ
    グネシア、アルミナとマグネシアの混合物、ベリリヤ、
    ジルコニア、ジルコン、ホルステライト、ステアタイト
    のいずれかのペーストであることを特徴とする請求項5
    又は6記載のオゾン発生器用電極リード線。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015125289A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 ニプロ株式会社 熱線流速計およびそれを用いた血流速計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015125289A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 ニプロ株式会社 熱線流速計およびそれを用いた血流速計
JPWO2015125289A1 (ja) * 2014-02-24 2017-03-30 ニプロ株式会社 熱線流速計およびそれを用いた血流速計

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