JPH10250674A - 電気自転車とその制御方法 - Google Patents
電気自転車とその制御方法Info
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- JPH10250674A JPH10250674A JP9064065A JP6406597A JPH10250674A JP H10250674 A JPH10250674 A JP H10250674A JP 9064065 A JP9064065 A JP 9064065A JP 6406597 A JP6406597 A JP 6406597A JP H10250674 A JPH10250674 A JP H10250674A
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- transmission
- electric bicycle
- electric
- current
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 手動の変速操作なしで快適に、かつ補助駆動
用電動機と充電式電池とを効率よく動作させながら運転
できる電気自転車とその制御方法を提供する。 【解決手段】 変速機5を動力伝達機構に設けるととも
に、変速機5の変速比を切り換える変速機コントローラ
4を設ける。補助駆動用電動機2Bを備えた電動駆動装
置の動作を制御する制御回路2Eは、変速機5の最適な
変速比を人力トルクと走行速度とに対応した変速機状態
データとしてあらかじめ記憶した変速機状態データテー
ブルを記憶手段に備え、走行時の人力トルクと走行速度
とに基づいて補助駆動トルクを決定し、補助駆動用電動
機2Bを制御するとともに、前記人力トルクと走行速度
とを前記変速機状態データテーブルと参照して変速機5
の最適な変速比を決定し、変速機コントローラ4に指示
して変速機5を前記決定した変速比に切り換えさせるよ
うに制御する。
用電動機と充電式電池とを効率よく動作させながら運転
できる電気自転車とその制御方法を提供する。 【解決手段】 変速機5を動力伝達機構に設けるととも
に、変速機5の変速比を切り換える変速機コントローラ
4を設ける。補助駆動用電動機2Bを備えた電動駆動装
置の動作を制御する制御回路2Eは、変速機5の最適な
変速比を人力トルクと走行速度とに対応した変速機状態
データとしてあらかじめ記憶した変速機状態データテー
ブルを記憶手段に備え、走行時の人力トルクと走行速度
とに基づいて補助駆動トルクを決定し、補助駆動用電動
機2Bを制御するとともに、前記人力トルクと走行速度
とを前記変速機状態データテーブルと参照して変速機5
の最適な変速比を決定し、変速機コントローラ4に指示
して変速機5を前記決定した変速比に切り換えさせるよ
うに制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力によって発生
させたトルクに応じて電動駆動装置を作動させ、走行速
度に対応して規定の範囲内で補助駆動をする電気自転車
に関する。
させたトルクに応じて電動駆動装置を作動させ、走行速
度に対応して規定の範囲内で補助駆動をする電気自転車
に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電気自転車について説明す
る。電気自転車は人力による駆動力と電動機による駆動
力とを並列に設け、運転者によって発生させた人力トル
クと走行速度とに応じて規定範囲内で電動機により駆動
力を補助する機能を有する自転車であり、坂道の多い場
所や向い風の強い条件での運転が容易であり、脚力の弱
い運転者でも快適に運転できると言う長所を備えてい
る。また、深夜や早朝に運転する場合に運転音が静かで
あるために周囲の迷惑にならず、排気ガスも出さないな
ど、自転車本来の長所も十分に残している。
る。電気自転車は人力による駆動力と電動機による駆動
力とを並列に設け、運転者によって発生させた人力トル
クと走行速度とに応じて規定範囲内で電動機により駆動
力を補助する機能を有する自転車であり、坂道の多い場
所や向い風の強い条件での運転が容易であり、脚力の弱
い運転者でも快適に運転できると言う長所を備えてい
る。また、深夜や早朝に運転する場合に運転音が静かで
あるために周囲の迷惑にならず、排気ガスも出さないな
ど、自転車本来の長所も十分に残している。
【0003】この電気自転車は、運転者および歩行者の
安全を確保するために電動駆動装置による駆動補助率が
つぎのように定められている。すなわち、走行速度が1
5km/h以下では50%以内、15km/hから24km/h
の間では走行速度に応じて漸次減少せしめ、24km/h
において0%となるように制御せねばならない。
安全を確保するために電動駆動装置による駆動補助率が
つぎのように定められている。すなわち、走行速度が1
5km/h以下では50%以内、15km/hから24km/h
の間では走行速度に応じて漸次減少せしめ、24km/h
において0%となるように制御せねばならない。
【0004】そのため電気自転車に登載される電動駆動
装置は、補助駆動トルクを発生する補助駆動用電動機、
前記補助駆動用電動機の出力を減速して人力駆動装置に
伝達する減速機構、人力駆動装置に発生した人力トルク
を検出するトルク検出器、電気自転車の走行速度を検出
する速度検出器、およびマイクロコンピュータを内蔵す
る制御回路により構成されており、トルク検出器および
速度検出器から得られる情報により、制御回路に内蔵さ
れているマイクロコンピュータが補助駆動用電動機の運
転条件を決定し、前記規定内で駆動力を補助している。
装置は、補助駆動トルクを発生する補助駆動用電動機、
前記補助駆動用電動機の出力を減速して人力駆動装置に
伝達する減速機構、人力駆動装置に発生した人力トルク
を検出するトルク検出器、電気自転車の走行速度を検出
する速度検出器、およびマイクロコンピュータを内蔵す
る制御回路により構成されており、トルク検出器および
速度検出器から得られる情報により、制御回路に内蔵さ
れているマイクロコンピュータが補助駆動用電動機の運
転条件を決定し、前記規定内で駆動力を補助している。
【0005】また、電動駆動装置を最適の条件で動作さ
せながら機能を広範囲に発揮する目的で、電動駆動装置
で補助駆動される人力駆動装置と駆動輪との間に手動で
変速操作される変速機を備えた電気自転車が提案され実
用化されている。この変速機は駆動輪の回転軸に同軸固
定された径の異なる複数の歯車を備え、人力駆動装置の
動力を伝達するチェーンを前記歯車の任意の1つに切り
換えて係合するようにしたものであり、ハンドル部など
に設けられたレバーによりワイヤを引いたり戻したりし
て前記チェーンが係合する歯車を切り換えるように構成
されている。この変速機は従来の人力駆動装置のみで走
行する自転車にも一般的に採用されているものと同じで
あり、その変速段数は、通常、3段ないし4段であっ
て、坂道や向い風などのように、特に大きな駆動トルク
を必要とする場合、前記レバーを手動で操作して変速比
を大きい減速比側に切り換えることにより、運転者の負
担と電動駆動装置および充電式電池の負担とを軽減する
ことができる。
せながら機能を広範囲に発揮する目的で、電動駆動装置
で補助駆動される人力駆動装置と駆動輪との間に手動で
変速操作される変速機を備えた電気自転車が提案され実
用化されている。この変速機は駆動輪の回転軸に同軸固
定された径の異なる複数の歯車を備え、人力駆動装置の
動力を伝達するチェーンを前記歯車の任意の1つに切り
換えて係合するようにしたものであり、ハンドル部など
に設けられたレバーによりワイヤを引いたり戻したりし
て前記チェーンが係合する歯車を切り換えるように構成
されている。この変速機は従来の人力駆動装置のみで走
行する自転車にも一般的に採用されているものと同じで
あり、その変速段数は、通常、3段ないし4段であっ
て、坂道や向い風などのように、特に大きな駆動トルク
を必要とする場合、前記レバーを手動で操作して変速比
を大きい減速比側に切り換えることにより、運転者の負
担と電動駆動装置および充電式電池の負担とを軽減する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
自転車において、その運転者には高齢者や女性が多く、
体力的に弱い運転者が運転しながらレバーを操作して路
面状況や気象状況に対応して変速比を切り換える操作は
運転者にとってかなりの負担となり、結局、変速機が有
効に使われない場合が多い。また、通常の体力を有する
運転者にとっても走行状態に応じて常に最適の変速比と
なるように変速機を頻繁に操作することは非常に面倒で
ある。
自転車において、その運転者には高齢者や女性が多く、
体力的に弱い運転者が運転しながらレバーを操作して路
面状況や気象状況に対応して変速比を切り換える操作は
運転者にとってかなりの負担となり、結局、変速機が有
効に使われない場合が多い。また、通常の体力を有する
運転者にとっても走行状態に応じて常に最適の変速比と
なるように変速機を頻繁に操作することは非常に面倒で
ある。
【0007】また、電気自転車の補助駆動用電動機とし
て一般的に直流電動機が使用されるが、この補助駆動用
電動機には効率が最大となる固有の回転数があり、走行
中に変速比を切り換えて常に補助駆動用電動機の回転数
を最大効率となる回転数で運転させることにより最小の
電力消費で走行することができる。このことは充電式電
池にとっても過大な電流を放電することなく、常に適正
な放電電流を維持することになるので、負担が少なく、
ひいては電池寿命を大きく伸ばすことにもなる。
て一般的に直流電動機が使用されるが、この補助駆動用
電動機には効率が最大となる固有の回転数があり、走行
中に変速比を切り換えて常に補助駆動用電動機の回転数
を最大効率となる回転数で運転させることにより最小の
電力消費で走行することができる。このことは充電式電
池にとっても過大な電流を放電することなく、常に適正
な放電電流を維持することになるので、負担が少なく、
ひいては電池寿命を大きく伸ばすことにもなる。
【0008】しかし、手動による変速操作では補助駆動
用電動機の回転数などを検出して運転者に知らせる手段
と、運転者が前記補助駆動用電動機の回転数に応じて変
速比を頻繁に切り換える操作とが必要であり、この操作
は運転者にとってかなり煩雑な操作となるので結果とし
て補助駆動用電動機が効率の悪い回転数で運転している
場合でもそのまま運転される場合が多くなり、変速機は
十分にその機能を発揮しないと言う問題点があった。
用電動機の回転数などを検出して運転者に知らせる手段
と、運転者が前記補助駆動用電動機の回転数に応じて変
速比を頻繁に切り換える操作とが必要であり、この操作
は運転者にとってかなり煩雑な操作となるので結果とし
て補助駆動用電動機が効率の悪い回転数で運転している
場合でもそのまま運転される場合が多くなり、変速機は
十分にその機能を発揮しないと言う問題点があった。
【0009】本発明は上記の課題を解決するもので、変
速機の機能を十分に発揮させ、快適な乗り心地と、効率
的な電力利用とを実現できる電気自転車とその制御方法
を提供することを目的とする。
速機の機能を十分に発揮させ、快適な乗り心地と、効率
的な電力利用とを実現できる電気自転車とその制御方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、人力駆動装置および電動駆動装置のトルクを駆動輪
に伝達する動力伝達機構に変速機を備えるとともに、前
記変速機の変速比を切り換える変速機コントローラを備
え、制御回路は人力トルクと走行速度とに対応する前記
変速機の最適な変速比を変速機状態データとしてあらか
じめ記憶した変速機状態データテーブルを備え、走行時
の人力トルクと走行速度とを前記変速機状態データテー
ブルと参照して前記変速機の変速比を決定し、前記変速
機コントローラにより前記変速機を前記決定した変速比
に切り換えるように制御する電気自転車である。
は、人力駆動装置および電動駆動装置のトルクを駆動輪
に伝達する動力伝達機構に変速機を備えるとともに、前
記変速機の変速比を切り換える変速機コントローラを備
え、制御回路は人力トルクと走行速度とに対応する前記
変速機の最適な変速比を変速機状態データとしてあらか
じめ記憶した変速機状態データテーブルを備え、走行時
の人力トルクと走行速度とを前記変速機状態データテー
ブルと参照して前記変速機の変速比を決定し、前記変速
機コントローラにより前記変速機を前記決定した変速比
に切り換えるように制御する電気自転車である。
【0011】これにより、変速機の変速比を人力トルク
と走行速度とに対応した最適な変速比に自動的に切り換
えることができ、運転者の面倒な変速操作を不要にする
とともに、電動駆動装置と充電式電池とを効率的に使用
することができる。
と走行速度とに対応した最適な変速比に自動的に切り換
えることができ、運転者の面倒な変速操作を不要にする
とともに、電動駆動装置と充電式電池とを効率的に使用
することができる。
【0012】請求項2に係わる本発明は、制御回路は運
転者が選択できる複数個の変速機状態データテーブルを
備え、運転者が選択した変速機状態データテーブルを参
照して変速比を決定し、変速機コントローラにより変速
機を前記決定した変速比に切り換えるように制御する請
求項1に係わる電気自転車である。
転者が選択できる複数個の変速機状態データテーブルを
備え、運転者が選択した変速機状態データテーブルを参
照して変速比を決定し、変速機コントローラにより変速
機を前記決定した変速比に切り換えるように制御する請
求項1に係わる電気自転車である。
【0013】これにより、運転者が坂道運転や向い風運
転などの運転状況に対応した変速機状態データテーブル
を選択することにより、運転状況に適した変速機状態デ
ータを用いて自動的に変速機を切り換えながら快適かつ
効率的に運転することができる。
転などの運転状況に対応した変速機状態データテーブル
を選択することにより、運転状況に適した変速機状態デ
ータを用いて自動的に変速機を切り換えながら快適かつ
効率的に運転することができる。
【0014】請求項3に係わる本発明は、充電式電池の
放電電流または補助駆動用電動機の駆動電流のいずれか
の電流値が所定範囲になるように変速比を切り換え制御
する請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気自
転車である。
放電電流または補助駆動用電動機の駆動電流のいずれか
の電流値が所定範囲になるように変速比を切り換え制御
する請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気自
転車である。
【0015】これにより、充電式電池の放電電流を所定
範囲に保ちながら運転でき、充電式電池の過電流を防止
しながら、快適かつ効率的に運転することができる。
範囲に保ちながら運転でき、充電式電池の過電流を防止
しながら、快適かつ効率的に運転することができる。
【0016】請求項4に係わる本発明は、走行速度が所
定の値以下であるとき、変速比を強制的に大きい減速比
に切り換え制御する請求項3に係わる電気自転車であ
る。
定の値以下であるとき、変速比を強制的に大きい減速比
に切り換え制御する請求項3に係わる電気自転車であ
る。
【0017】これにより、始動運転を容易にすることが
できる。請求項5に係わる本発明は、走行速度が所定の
値以下であるときに強制的に切り換えられる減速比の値
を、運転者が選択できるようにした請求項4に係わる電
気自転車である。
できる。請求項5に係わる本発明は、走行速度が所定の
値以下であるときに強制的に切り換えられる減速比の値
を、運転者が選択できるようにした請求項4に係わる電
気自転車である。
【0018】これにより、運転者が体力などに合わせて
選択した減速比で始動運転することができる。
選択した減速比で始動運転することができる。
【0019】請求項6に係わる本発明は、充電式電池が
放電末期状態であるとき、変速機の変速比を強制的に最
大減速比に切り換え、かつ放電末期状態が解消するまで
前記最大減速比を保持し続けるように制御する請求項1
ないし請求項5のいずれかに係わる電気自転車である。
放電末期状態であるとき、変速機の変速比を強制的に最
大減速比に切り換え、かつ放電末期状態が解消するまで
前記最大減速比を保持し続けるように制御する請求項1
ないし請求項5のいずれかに係わる電気自転車である。
【0020】これにより、充電式電池が放電末期状態で
あって電動駆動装置が作動しない場合でも軽い人力トル
クで運転することができる。
あって電動駆動装置が作動しない場合でも軽い人力トル
クで運転することができる。
【0021】請求項7に係わる本発明は、充電式電池の
電圧が所定時間以上にわたって所定値以下であったとき
に放電末期状態であると判断するようにした請求項6に
係わる電気自転車である。
電圧が所定時間以上にわたって所定値以下であったとき
に放電末期状態であると判断するようにした請求項6に
係わる電気自転車である。
【0022】これにより、充電式電池の放電末期状態を
容易に判断することができる。請求項8に係わる本発明
は、変速機コントローラが変速機の変速比を機械的に切
り換える制御電動機に流れる電流の値が所定時間以上に
わたって所定値以上であったときに前記制御電動機への
電流供給を停止するように制御する請求項1ないし請求
項7のいずれかに係わる電気自転車である。
容易に判断することができる。請求項8に係わる本発明
は、変速機コントローラが変速機の変速比を機械的に切
り換える制御電動機に流れる電流の値が所定時間以上に
わたって所定値以上であったときに前記制御電動機への
電流供給を停止するように制御する請求項1ないし請求
項7のいずれかに係わる電気自転車である。
【0023】これにより、変速機コントローラまたは変
速機が不具合で変速機の切り換えが不可能になっている
場合に変速機コントローラが損傷する事態を防止するこ
とができる。
速機が不具合で変速機の切り換えが不可能になっている
場合に変速機コントローラが損傷する事態を防止するこ
とができる。
【0024】請求項9に係わる本発明は請求項1ないし
請求項8のいずれかに記載の電気自転車を駆動する制御
方法であり、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載
した電気自転車の効用を発揮できるものである。
請求項8のいずれかに記載の電気自転車を駆動する制御
方法であり、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載
した電気自転車の効用を発揮できるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】請求項1に係わる本発明におい
て、制御回路は、電動駆動装置の動作を制御する手段を
意味し、ペダル・クランク機構で発生する人力トルクは
トルク検出器により検出し、また、補助駆動用電動機の
回転数などに基づく速度検出器により走行速度を検出す
るように構成する。また、記憶手段を有するマイクロコ
ンピュータにより補助駆動トルクを演算するとともに、
人力トルクと走行速度とに対応する最適な変速比を変速
機状態データとして前記記憶手段にあらかじめ記憶させ
て変速機状態データテーブルとし、走行時における前記
トルク検出器の出力と前記速度検出器の出力とを読み込
んで前記変速機状態データテーブルと参照し、該当する
変速比を最適な変速比として決定する。なお、変速機状
態データは、補助駆動用電動機の特性と充電式電池の特
性とに基づいて運転状況に対応して、補助駆動用電動機
および充電式電池が最も効率よく動作できる減速比とし
て決定すればよい。これらは補助駆動用電動機および充
電式電池の特性データからも、実験からも求めることが
できる。
て、制御回路は、電動駆動装置の動作を制御する手段を
意味し、ペダル・クランク機構で発生する人力トルクは
トルク検出器により検出し、また、補助駆動用電動機の
回転数などに基づく速度検出器により走行速度を検出す
るように構成する。また、記憶手段を有するマイクロコ
ンピュータにより補助駆動トルクを演算するとともに、
人力トルクと走行速度とに対応する最適な変速比を変速
機状態データとして前記記憶手段にあらかじめ記憶させ
て変速機状態データテーブルとし、走行時における前記
トルク検出器の出力と前記速度検出器の出力とを読み込
んで前記変速機状態データテーブルと参照し、該当する
変速比を最適な変速比として決定する。なお、変速機状
態データは、補助駆動用電動機の特性と充電式電池の特
性とに基づいて運転状況に対応して、補助駆動用電動機
および充電式電池が最も効率よく動作できる減速比とし
て決定すればよい。これらは補助駆動用電動機および充
電式電池の特性データからも、実験からも求めることが
できる。
【0026】また、変速機コントローラは変速機の変速
比を前記制御回路の制御により前記決定した変速比に機
械的に切り換える手段を意味し、実施例では変速機の変
速比を切り換えるワイヤの曳き量を制御電動機の回転量
で制御する。
比を前記制御回路の制御により前記決定した変速比に機
械的に切り換える手段を意味し、実施例では変速機の変
速比を切り換えるワイヤの曳き量を制御電動機の回転量
で制御する。
【0027】請求項2に係わる本発明において、複数個
の変速機状態データテーブルは、運転状態、たとえば坂
道運転,向い風運転などの運転状況ごとに設けた変速機
状態データテーブルを意味する。これらは前記記憶手段
にあらかじめ記憶させておく。
の変速機状態データテーブルは、運転状態、たとえば坂
道運転,向い風運転などの運転状況ごとに設けた変速機
状態データテーブルを意味する。これらは前記記憶手段
にあらかじめ記憶させておく。
【0028】なお、請求項3以降に係わる本発明におけ
る電流検出器,電圧検出器,制御電流検出器,電流遮断
器などは通常手段により実現できる。
る電流検出器,電圧検出器,制御電流検出器,電流遮断
器などは通常手段により実現できる。
【0029】
【実施例】以下、実施例について説明する。
【0030】(実施例1)以下、本発明の電気自転車の
第1の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項1に係わる。
第1の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項1に係わる。
【0031】図1は本実施例の構成を示す外観図であ
る。図において、1は人力駆動装置であり、運転者の踏
力を回転力に変換するペダル・クランク機構1Aと、ペ
ダル・クランク機構1Aの回転力を駆動輪1Bに伝達す
る動力伝達機構1Cと、動力伝達機構1Cから回転力を
受けて電気自転車を推進させる駆動輪1Bとを備えてい
る。なお、動力伝達機構1Cは、通常はチェーンまたは
ベルトが使用されている。2は人力駆動装置1を補助駆
動する電動駆動装置、3は電動駆動装置2に電力を供給
する充電式電池、4は変速機5を切り換え制御する変速
機コントローラである。変速機5は基本的には従来の技
術で説明したものと同様な変速機であり、人力駆動装置
1の動力伝達機構1Cと駆動輪1Bとの間に挿入されて
いる。本実施例における変速機5が従来例と異なる点
は、変速機コントローラ4によりワイヤ4Aを引いたり
戻したりすることで自動的に変速比を切り換えることに
ある。なお、ワイヤ4Aは変速機コントローラ4の構成
要素の1つである。
る。図において、1は人力駆動装置であり、運転者の踏
力を回転力に変換するペダル・クランク機構1Aと、ペ
ダル・クランク機構1Aの回転力を駆動輪1Bに伝達す
る動力伝達機構1Cと、動力伝達機構1Cから回転力を
受けて電気自転車を推進させる駆動輪1Bとを備えてい
る。なお、動力伝達機構1Cは、通常はチェーンまたは
ベルトが使用されている。2は人力駆動装置1を補助駆
動する電動駆動装置、3は電動駆動装置2に電力を供給
する充電式電池、4は変速機5を切り換え制御する変速
機コントローラである。変速機5は基本的には従来の技
術で説明したものと同様な変速機であり、人力駆動装置
1の動力伝達機構1Cと駆動輪1Bとの間に挿入されて
いる。本実施例における変速機5が従来例と異なる点
は、変速機コントローラ4によりワイヤ4Aを引いたり
戻したりすることで自動的に変速比を切り換えることに
ある。なお、ワイヤ4Aは変速機コントローラ4の構成
要素の1つである。
【0032】図2は本実施例における電動駆動装置2の
構成を示す断面図であり、図2(a)は軸方向の断面、
図2(b)は径方向の断面を示す。図において、2Aは
演算制御を行うマイクロコンピュータ、2Bは補助駆動
の動力源である補助駆動用電動機、2Cは人力駆動装置
1のトルクを検出するトルク検出器、2Dは人力駆動装
置1の回転数から電気自転車の走行速度を検出する速度
検出器であり、マイクロコンピュータ2Aとトルク検出
器2Cと速度検出器2Dとで制御回路2Eを構成する。
制御回路2Eにおいて、マイクロコンピュータ2Aはト
ルク検出器2Cおよび速度検出器2Dが出力する情報を
読み込んで補助駆動率を決定するとともに、変速機コン
トローラ4を制御して変速機5を切り換えさせる。ま
た、電動駆動装置2は減速機構を備え、制御回路2Eが
指示する補助駆動率となるように補助駆動用電動機2B
の出力を減速して人力駆動装置1に伝達する。
構成を示す断面図であり、図2(a)は軸方向の断面、
図2(b)は径方向の断面を示す。図において、2Aは
演算制御を行うマイクロコンピュータ、2Bは補助駆動
の動力源である補助駆動用電動機、2Cは人力駆動装置
1のトルクを検出するトルク検出器、2Dは人力駆動装
置1の回転数から電気自転車の走行速度を検出する速度
検出器であり、マイクロコンピュータ2Aとトルク検出
器2Cと速度検出器2Dとで制御回路2Eを構成する。
制御回路2Eにおいて、マイクロコンピュータ2Aはト
ルク検出器2Cおよび速度検出器2Dが出力する情報を
読み込んで補助駆動率を決定するとともに、変速機コン
トローラ4を制御して変速機5を切り換えさせる。ま
た、電動駆動装置2は減速機構を備え、制御回路2Eが
指示する補助駆動率となるように補助駆動用電動機2B
の出力を減速して人力駆動装置1に伝達する。
【0033】図3は本実施例における変速機コントロー
ラ4の構成を示す断面図である。図において、4Eは変
速機コントローラ4のケース、4Aは変速機5の変速比
を機械的に切り換えるためのワイヤ、4Cは制御電動
機、4Dは制御電動機4Cの出力軸に設けたウォームギ
ヤ、4Eはウォームギヤ4Dに係合して回転する歯車、
4Fは歯車4Eに係合して回転する歯車、4Gは歯車4
Fに係合して移動するピニオンギヤ、4Hはピニオンギ
ヤ4Gと一体に移動する可動子、4Jは切り換え段数に
対応して可動子4Hに設けた凹部、4Kは接触子4Lを
凹部4Jに押し付けるばねである。
ラ4の構成を示す断面図である。図において、4Eは変
速機コントローラ4のケース、4Aは変速機5の変速比
を機械的に切り換えるためのワイヤ、4Cは制御電動
機、4Dは制御電動機4Cの出力軸に設けたウォームギ
ヤ、4Eはウォームギヤ4Dに係合して回転する歯車、
4Fは歯車4Eに係合して回転する歯車、4Gは歯車4
Fに係合して移動するピニオンギヤ、4Hはピニオンギ
ヤ4Gと一体に移動する可動子、4Jは切り換え段数に
対応して可動子4Hに設けた凹部、4Kは接触子4Lを
凹部4Jに押し付けるばねである。
【0034】制御電動機4Cは、制御回路2Eの制御の
もとに回転して変速機5の変速比が走行状態に応じた最
適変速比になるようにワイヤ4Aを引いたり戻したりす
る。このとき、制御回路2Eはマイクロコンピュータ2
Aにより最適変速比を走行状態に対応して決定して制御
電動機4Cを回転させるが、マイクロコンピュータ2A
は走行状態に対応する最適変速比を記憶した変速機状態
データテーブルを記憶手段に備え、トルク検出器2Cお
よび速度検出器2Dの出力情報から得られる走行状態に
対応する最適変速比(以下、変速機状態と称す)を前記
変速機状態データテーブルから求める。
もとに回転して変速機5の変速比が走行状態に応じた最
適変速比になるようにワイヤ4Aを引いたり戻したりす
る。このとき、制御回路2Eはマイクロコンピュータ2
Aにより最適変速比を走行状態に対応して決定して制御
電動機4Cを回転させるが、マイクロコンピュータ2A
は走行状態に対応する最適変速比を記憶した変速機状態
データテーブルを記憶手段に備え、トルク検出器2Cお
よび速度検出器2Dの出力情報から得られる走行状態に
対応する最適変速比(以下、変速機状態と称す)を前記
変速機状態データテーブルから求める。
【0035】上記構成において、その動作を説明する。
図4は電気自転車の構成を示すブロック図である。ま
た、(表1)はマイクロコンピュータ2Aが内蔵する記
憶手段が記憶している変速機状態データテーブルの内容
を示す表であり、補助駆動用電動機2Bの特性と充電式
電池3の特性とに基づいて、トルクと走行速度とに対応
して補助駆動用電動機2Bと充電式電池3とが常に効率
の高い動作領域で動作できる変速機状態を3段階に設定
してあらかじめ記憶させてある。
図4は電気自転車の構成を示すブロック図である。ま
た、(表1)はマイクロコンピュータ2Aが内蔵する記
憶手段が記憶している変速機状態データテーブルの内容
を示す表であり、補助駆動用電動機2Bの特性と充電式
電池3の特性とに基づいて、トルクと走行速度とに対応
して補助駆動用電動機2Bと充電式電池3とが常に効率
の高い動作領域で動作できる変速機状態を3段階に設定
してあらかじめ記憶させてある。
【0036】
【表1】
【0037】図4において、トルク検出器2Cは運転者
がペダル・クランク機構1Aに踏力を加えることにより
発生したトルクを検出し、速度検出器2Dはそのときの
走行速度を検出する。マイクロコンピュータ2Aはトル
ク検出器2Cと速度検出器2Dの出力を読み込んで必要
な補助駆動トルクを決定するとともに、(表1)に示し
た変速機状態データテーブルからトルクと走行速度とに
対応した変速機状態を読み出す。その結果に基づいて補
助駆動用電動機2Bおよび変速機コントローラ4に所定
の状態となるように充電式電池3から電流が制御供給さ
れる。
がペダル・クランク機構1Aに踏力を加えることにより
発生したトルクを検出し、速度検出器2Dはそのときの
走行速度を検出する。マイクロコンピュータ2Aはトル
ク検出器2Cと速度検出器2Dの出力を読み込んで必要
な補助駆動トルクを決定するとともに、(表1)に示し
た変速機状態データテーブルからトルクと走行速度とに
対応した変速機状態を読み出す。その結果に基づいて補
助駆動用電動機2Bおよび変速機コントローラ4に所定
の状態となるように充電式電池3から電流が制御供給さ
れる。
【0038】以上のように本実施例によれば、変速機5
の変速比が常に最適の状態となるように自動的に切り換
えられるので、手動による変速操作が不要になるととも
に、補助駆動用電動機2Bと充電式電池3とを常に効率
の高い状態で運転することができる。
の変速比が常に最適の状態となるように自動的に切り換
えられるので、手動による変速操作が不要になるととも
に、補助駆動用電動機2Bと充電式電池3とを常に効率
の高い状態で運転することができる。
【0039】なお、本実施例では変速段数を3段として
説明したが、より多段の変速段数として、さらにきめ細
かく制御できることは言うまでもない。
説明したが、より多段の変速段数として、さらにきめ細
かく制御できることは言うまでもない。
【0040】(実施例2)以下、本発明の電気自転車の
第2の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項2に係わる。
第2の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項2に係わる。
【0041】図6は本実施例の構成を示すブロック図で
ある。なお、図4と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる
点は、制御回路2Eにおいて、マイクロコンピュータ2
Aの記憶手段が複数の変速機状態データテーブルを備
え、運転者が変速機状態データテーブルを複数の運転モ
ード、たとえば高速運転・登坂運転・向い風運転・のん
びり運転などに対応して選択使用できるようにしたこと
にある。なお、変速機状態データテーブルの選択は、た
とえば、ハンドル部などに設けた選択スイッチを運転者
が切り換えるようにすればよい。
ある。なお、図4と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる
点は、制御回路2Eにおいて、マイクロコンピュータ2
Aの記憶手段が複数の変速機状態データテーブルを備
え、運転者が変速機状態データテーブルを複数の運転モ
ード、たとえば高速運転・登坂運転・向い風運転・のん
びり運転などに対応して選択使用できるようにしたこと
にある。なお、変速機状態データテーブルの選択は、た
とえば、ハンドル部などに設けた選択スイッチを運転者
が切り換えるようにすればよい。
【0042】以上のように本実施例によれば、電気自転
車の使用状況に応じた様々な運転モードごとに変速機状
態データテーブルを設定しておき、運転者がその1つを
選択するようにしたことにより、運転者の体調,体力や
様々な運転状況に適合して電気自転車の能力を最大限に
発揮させることができる。
車の使用状況に応じた様々な運転モードごとに変速機状
態データテーブルを設定しておき、運転者がその1つを
選択するようにしたことにより、運転者の体調,体力や
様々な運転状況に適合して電気自転車の能力を最大限に
発揮させることができる。
【0043】(実施例3)以下、本発明の電気自転車の
第3の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項3に係わる。
第3の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項3に係わる。
【0044】図6は本実施例の構成を示すブロック図で
ある。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる
点は、マイクロコンピュータ2Aに変速機状態データテ
ーブルを記憶した記憶手段を備えないとともに、補助駆
動用電動機2Bの駆動電流値を検出する電流検出器2F
を備え、マイクロコンピュータ2Aは電流検出器2Fの
出力を読み込んで駆動電流値が所定の範囲内となるよう
に変速比を決定するようにしたことにある。したがっ
て、トルク検出器2Cおよび速度検出器2Dの出力は補
助駆動用電動機2Bの補助駆動トルクの決定のみに用い
られ、変速比の決定には用いられない。
ある。なお、図1と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる
点は、マイクロコンピュータ2Aに変速機状態データテ
ーブルを記憶した記憶手段を備えないとともに、補助駆
動用電動機2Bの駆動電流値を検出する電流検出器2F
を備え、マイクロコンピュータ2Aは電流検出器2Fの
出力を読み込んで駆動電流値が所定の範囲内となるよう
に変速比を決定するようにしたことにある。したがっ
て、トルク検出器2Cおよび速度検出器2Dの出力は補
助駆動用電動機2Bの補助駆動トルクの決定のみに用い
られ、変速比の決定には用いられない。
【0045】上記構成においてその動作を説明する。電
流検出器2Fは補助駆動用電動機2Bの駆動電流を検出
し、マイクロコンピュータ2Aに出力する。マイクロコ
ンピュータ2Aはその電流値が所定の範囲にあるか否か
をチェックし、所定の範囲の上限を超えたときには変速
比を大きい減速側に、また所定の範囲の下限より小さく
なったときには変速比を小さい減速側に設定し、変速機
コントローラ4を制御する。この動作により、坂道や向
い風などの大きいトルクを必要とするときに変速比を小
さくし、その結果、補助駆動用電動機2Bの負荷が軽く
なって駆動電流が小さくなり、電流値が所定の範囲内に
なって運転を続ける。したがって、補助駆動用電動機2
Bの負荷が大きくなったときに変速比を大きくするよう
に設定し、充電式電池3の電流が好ましい値の範囲を超
えて過大にならないように制御することができる。
流検出器2Fは補助駆動用電動機2Bの駆動電流を検出
し、マイクロコンピュータ2Aに出力する。マイクロコ
ンピュータ2Aはその電流値が所定の範囲にあるか否か
をチェックし、所定の範囲の上限を超えたときには変速
比を大きい減速側に、また所定の範囲の下限より小さく
なったときには変速比を小さい減速側に設定し、変速機
コントローラ4を制御する。この動作により、坂道や向
い風などの大きいトルクを必要とするときに変速比を小
さくし、その結果、補助駆動用電動機2Bの負荷が軽く
なって駆動電流が小さくなり、電流値が所定の範囲内に
なって運転を続ける。したがって、補助駆動用電動機2
Bの負荷が大きくなったときに変速比を大きくするよう
に設定し、充電式電池3の電流が好ましい値の範囲を超
えて過大にならないように制御することができる。
【0046】以上のように本実施例によれば、制御回路
2Eは補助駆動用電動機2Bの駆動電流値が所定の範囲
になるように変速比を決定して変速機5を自動的に切り
換えるようにしたことにより、補助駆動用電動機2Bを
最も効率のよい範囲の電流で常に動作させて効率よく運
転できるとともに、また、充電式電池3が出力する駆動
電流が過大にならないように、適切な値の範囲で使用で
きる。さらに、マイクロコンピュータ2Aは記憶手段を
備える必要がなく、規模の小さいマイクロコンピュータ
2Aで制御して構成を簡単にすることができる。
2Eは補助駆動用電動機2Bの駆動電流値が所定の範囲
になるように変速比を決定して変速機5を自動的に切り
換えるようにしたことにより、補助駆動用電動機2Bを
最も効率のよい範囲の電流で常に動作させて効率よく運
転できるとともに、また、充電式電池3が出力する駆動
電流が過大にならないように、適切な値の範囲で使用で
きる。さらに、マイクロコンピュータ2Aは記憶手段を
備える必要がなく、規模の小さいマイクロコンピュータ
2Aで制御して構成を簡単にすることができる。
【0047】なお、本実施例では補助駆動用電動機2B
の駆動電流を検出する場合について説明したが、充電式
電池3の放電電流を検出するようにしてもよいことは言
うまでもない。
の駆動電流を検出する場合について説明したが、充電式
電池3の放電電流を検出するようにしてもよいことは言
うまでもない。
【0048】(実施例4)以下、本発明の電気自転車の
第4の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項4ないし請求項5に係わる。
第4の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項4ないし請求項5に係わる。
【0049】図7は本実施例の構成を示すブロック図で
ある。なお、図6と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる
点は、制御回路2Eにおいてマイクロコンピュータ2A
は速度検出器2Dの出力を読み込み、その値が停止状態
に近い低速度であったとき、電流検出器2Fが検出した
駆動電流に関係なく、強制的に変速比が最大減速比とな
るように変速機コントローラ4を制御する始動時優先変
速比制御機能を備えたことにある。他の動作は実施例3
と同じである。この動作により、走行速度が低い始動時
に変速比を最大減速比に強制的に切り換え、常に小さい
人力トルクで始動することができる。
ある。なお、図6と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる
点は、制御回路2Eにおいてマイクロコンピュータ2A
は速度検出器2Dの出力を読み込み、その値が停止状態
に近い低速度であったとき、電流検出器2Fが検出した
駆動電流に関係なく、強制的に変速比が最大減速比とな
るように変速機コントローラ4を制御する始動時優先変
速比制御機能を備えたことにある。他の動作は実施例3
と同じである。この動作により、走行速度が低い始動時
に変速比を最大減速比に強制的に切り換え、常に小さい
人力トルクで始動することができる。
【0050】以上のように本実施例によれば、走行速度
が所定値より低いとき、補助駆動用電動機の駆動電流に
関係なく強制的に変速比を最大減速比に自動的に切り換
えるようにしたことにより、電気自転車を軽いペダリン
グで始動することができる。
が所定値より低いとき、補助駆動用電動機の駆動電流に
関係なく強制的に変速比を最大減速比に自動的に切り換
えるようにしたことにより、電気自転車を軽いペダリン
グで始動することができる。
【0051】なお、本実施例では最大減速比に切り換え
るように説明したが、単に大きい減速比に切り換えても
よく、また、その減速比の値を運転者が選択できるよう
にして、運転者の体力に適合して始動できるようにして
もよい。
るように説明したが、単に大きい減速比に切り換えても
よく、また、その減速比の値を運転者が選択できるよう
にして、運転者の体力に適合して始動できるようにして
もよい。
【0052】(実施例5)以下、本発明の電気自転車の
第5の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項6ないし請求項7に係わる。
第5の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項6ないし請求項7に係わる。
【0053】図8は本実施例の構成を示すブロック図で
ある。なお、図6と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる
点は、制御回路2Eは充電式電池3の出力電圧を監視す
る電圧検出器2Gを備えるとともに、マイクロコンピュ
ータ2Aは電圧検出器2Gの出力を読み込んで充電式電
池3が放電末期状態であると判断したときには変速機コ
ントローラ4を制御して変速比を強制的に最大減速比に
切り換え、その状態を保持するようにする充電式電池放
電時優先変速比制御機能を備えたことにある。
ある。なお、図6と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる
点は、制御回路2Eは充電式電池3の出力電圧を監視す
る電圧検出器2Gを備えるとともに、マイクロコンピュ
ータ2Aは電圧検出器2Gの出力を読み込んで充電式電
池3が放電末期状態であると判断したときには変速機コ
ントローラ4を制御して変速比を強制的に最大減速比に
切り換え、その状態を保持するようにする充電式電池放
電時優先変速比制御機能を備えたことにある。
【0054】上記構成においてその動作を説明する。電
圧検出器2Gは充電式電池3の電圧を検出してマイクロ
コンピュータ2Aに出力する。マイクロコンピュータ2
Aは、電圧検出器2Gの出力により充電式電池3が放電
し切った状態であるか否かを判断し、たとえば充電式電
池3の電圧が所定値以下であるときには放電末期状態で
あると判断し、変速比を最大減速比に切り換えるように
変速機コントローラ4を制御する。この動作により、充
電式電池3が放電末期状態にあって電動駆動装置2の補
助駆動なしで運転する場合に、比較的軽いペダリングで
運転することができる。
圧検出器2Gは充電式電池3の電圧を検出してマイクロ
コンピュータ2Aに出力する。マイクロコンピュータ2
Aは、電圧検出器2Gの出力により充電式電池3が放電
し切った状態であるか否かを判断し、たとえば充電式電
池3の電圧が所定値以下であるときには放電末期状態で
あると判断し、変速比を最大減速比に切り換えるように
変速機コントローラ4を制御する。この動作により、充
電式電池3が放電末期状態にあって電動駆動装置2の補
助駆動なしで運転する場合に、比較的軽いペダリングで
運転することができる。
【0055】以上のように本実施例によれば、充電式電
池3が放電末期状態である場合には変速比を強制的に最
大減速比に切り換えるようにしたことにより、充電式電
池3が放電末期状態にあって補助駆動が機能しないとき
でも比較的軽いペダリングで運転することができる。
池3が放電末期状態である場合には変速比を強制的に最
大減速比に切り換えるようにしたことにより、充電式電
池3が放電末期状態にあって補助駆動が機能しないとき
でも比較的軽いペダリングで運転することができる。
【0056】(実施例6)以下、本発明の電気自転車の
第6の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項8に係わる。
第6の実施例について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項8に係わる。
【0057】図9は本実施例の構成を示すブロック図で
ある。なお、図6と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる
点は、制御回路2Eは制御電動機4Cの電流を検出する
制御電流検出器2Hと、制御電動機の駆動電流を遮断す
る電流遮断器2Jとを、充電式電池3から変速機コント
ローラ4への電流供給経路に直列に挿入して備えるとと
もに、マイクロコンピュータ2Aが制御電流検出器2H
の出力を読み込み、制御電流検出器2Hの出力により制
御電動機4Cに所定時間以上にわたって所定値以上の電
流が流れ続けていることを検出したとき、電流遮断器2
Jを動作させて変速機コントローラ4への電流供給を停
止させる変速機コントローラ強制停止機能を備えたこと
にある。
ある。なお、図6と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる
点は、制御回路2Eは制御電動機4Cの電流を検出する
制御電流検出器2Hと、制御電動機の駆動電流を遮断す
る電流遮断器2Jとを、充電式電池3から変速機コント
ローラ4への電流供給経路に直列に挿入して備えるとと
もに、マイクロコンピュータ2Aが制御電流検出器2H
の出力を読み込み、制御電流検出器2Hの出力により制
御電動機4Cに所定時間以上にわたって所定値以上の電
流が流れ続けていることを検出したとき、電流遮断器2
Jを動作させて変速機コントローラ4への電流供給を停
止させる変速機コントローラ強制停止機能を備えたこと
にある。
【0058】上記構成においてその動作を説明する。変
速機コントローラ4または変速機5に異物が挟まった場
合などで変速機5が正常に作動せず、変速機コントロー
ラ4に内蔵された制御電動機4Cが拘束状態となって過
大な電流が流れ続ける場合、制御回路2Eは制御電流検
出器2Hによりその状態を検出し、電流遮断器2Jによ
り変速機コントローラ4への給電を停止する。
速機コントローラ4または変速機5に異物が挟まった場
合などで変速機5が正常に作動せず、変速機コントロー
ラ4に内蔵された制御電動機4Cが拘束状態となって過
大な電流が流れ続ける場合、制御回路2Eは制御電流検
出器2Hによりその状態を検出し、電流遮断器2Jによ
り変速機コントローラ4への給電を停止する。
【0059】以上のように本実施例によれば、変速機コ
ントローラ4または変速機5が不具合になって正常に切
り換え動作しなくなったときに、変速機コントローラへ
の給電を停止して変速機コントローラ4が損傷する事態
を防止することができる。
ントローラ4または変速機5が不具合になって正常に切
り換え動作しなくなったときに、変速機コントローラへ
の給電を停止して変速機コントローラ4が損傷する事態
を防止することができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明は、人力駆動装
置および電動駆動装置のトルクを駆動輪に伝達する動力
伝達機構に変速機を備えるとともに、前記変速機の変速
比を切り換える変速機コントローラを備え、制御回路は
人力トルクと走行速度とに対応する前記変速機の最適な
変速比を変速機状態データとしてあらかじめ記憶した変
速機状態データテーブルを備え、走行時の人力トルクと
走行速度とを前記変速機状態データテーブルと参照して
前記変速機の変速比を決定し、前記変速機コントローラ
により前記変速機を前記決定した変速比に切り換えるよ
うに制御する電気自転車である。
置および電動駆動装置のトルクを駆動輪に伝達する動力
伝達機構に変速機を備えるとともに、前記変速機の変速
比を切り換える変速機コントローラを備え、制御回路は
人力トルクと走行速度とに対応する前記変速機の最適な
変速比を変速機状態データとしてあらかじめ記憶した変
速機状態データテーブルを備え、走行時の人力トルクと
走行速度とを前記変速機状態データテーブルと参照して
前記変速機の変速比を決定し、前記変速機コントローラ
により前記変速機を前記決定した変速比に切り換えるよ
うに制御する電気自転車である。
【0061】これにより、変速機の変速比を人力トルク
と走行速度とに対応した最適な変速比に自動的に切り換
えることができ、運転者の面倒な変速操作を不要にして
負担を軽減するとともに、手動操作よりもきめ細かい変
速比の切り換えにより、電動駆動装置と充電式電池とを
常に効率的に使用することができる。
と走行速度とに対応した最適な変速比に自動的に切り換
えることができ、運転者の面倒な変速操作を不要にして
負担を軽減するとともに、手動操作よりもきめ細かい変
速比の切り換えにより、電動駆動装置と充電式電池とを
常に効率的に使用することができる。
【0062】請求項2に係わる本発明は、制御回路は運
転者が選択できる複数個の変速機状態データテーブルを
備え、運転者が選択した変速機状態データテーブルを参
照して変速比を決定し、変速機コントローラにより変速
機を前記決定した変速比に切り換えるように制御する請
求項1に係わる電気自転車である。
転者が選択できる複数個の変速機状態データテーブルを
備え、運転者が選択した変速機状態データテーブルを参
照して変速比を決定し、変速機コントローラにより変速
機を前記決定した変速比に切り換えるように制御する請
求項1に係わる電気自転車である。
【0063】これにより運転者の体調・体力や、風など
の気象条件、坂道の多い場所で使用するか平地で使用す
るか、重い荷物を載せて運転するかどうかなど、様々な
運転状況に適した変速機状態データを用いて自動的に変
速機を切り換えながら快適かつ効率的に運転することが
できるとともに、補助駆動用電動機をさらにきめ細かく
効率的に動作させることができる。
の気象条件、坂道の多い場所で使用するか平地で使用す
るか、重い荷物を載せて運転するかどうかなど、様々な
運転状況に適した変速機状態データを用いて自動的に変
速機を切り換えながら快適かつ効率的に運転することが
できるとともに、補助駆動用電動機をさらにきめ細かく
効率的に動作させることができる。
【0064】請求項3に係わる本発明は、充電式電池の
放電電流または補助駆動用電動機の駆動電流のいずれか
の電流値が所定範囲になるように変速比を切り換え制御
する請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気自
転車である。
放電電流または補助駆動用電動機の駆動電流のいずれか
の電流値が所定範囲になるように変速比を切り換え制御
する請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気自
転車である。
【0065】これにより、補助駆動用電動機の電流を効
率のよい所定範囲に保ちながら運転でき、1充電当りの
走行距離を大きくすることができるとともに、過大な電
流を流さないので充電式電池の負担を軽減し、電池寿命
を長くすることができる。また、変速機状態データテー
ブルを用いないので、構成を簡単にすることができる。
率のよい所定範囲に保ちながら運転でき、1充電当りの
走行距離を大きくすることができるとともに、過大な電
流を流さないので充電式電池の負担を軽減し、電池寿命
を長くすることができる。また、変速機状態データテー
ブルを用いないので、構成を簡単にすることができる。
【0066】請求項4に係わる本発明は、走行速度が所
定の値以下であるとき、変速比を強制的に大きい減速比
に切り換え制御する請求項3に係わる電気自転車であ
る。
定の値以下であるとき、変速比を強制的に大きい減速比
に切り換え制御する請求項3に係わる電気自転車であ
る。
【0067】これにより、始動運転を容易にすることが
でき、運転者の体力に合わせた快適なペダリングで始動
することができる。
でき、運転者の体力に合わせた快適なペダリングで始動
することができる。
【0068】請求項5に係わる本発明は、走行速度が所
定の値以下であるときに強制的に切り換えられる減速比
の値を、運転者が選択できるようにした請求項4に係わ
る電気自転車である。
定の値以下であるときに強制的に切り換えられる減速比
の値を、運転者が選択できるようにした請求項4に係わ
る電気自転車である。
【0069】これにより、運転者が体力などに合わせて
選択した減速比で始動運転することができる。
選択した減速比で始動運転することができる。
【0070】請求項6に係わる本発明は、充電式電池が
放電末期状態であるとき、変速機の変速比を強制的に最
大減速比に切り換え、かつ放電末期状態が解消するまで
前記最大減速比を保持し続けるように制御する請求項1
ないし請求項5のいずれかに係わる電気自転車である。
放電末期状態であるとき、変速機の変速比を強制的に最
大減速比に切り換え、かつ放電末期状態が解消するまで
前記最大減速比を保持し続けるように制御する請求項1
ないし請求項5のいずれかに係わる電気自転車である。
【0071】これにより、充電式電池が放電末期状態、
いわゆる「バッテリー上がり」の状態のとき、補助駆動
なしで充電可能な場所まで移動する場合に、軽い人力ト
ルクで運転することができる。
いわゆる「バッテリー上がり」の状態のとき、補助駆動
なしで充電可能な場所まで移動する場合に、軽い人力ト
ルクで運転することができる。
【0072】請求項7に係わる本発明は、充電式電池の
電圧が所定時間以上にわたって所定値以下であったとき
に放電末期状態であると判断するようにした請求項6に
係わる電気自転車である。
電圧が所定時間以上にわたって所定値以下であったとき
に放電末期状態であると判断するようにした請求項6に
係わる電気自転車である。
【0073】これにより、充電式電池の放電末期状態を
容易に判断することができる。請求項8に係わる本発明
は、変速機コントローラが変速機の変速比を機械的に切
り換える制御電動機に流れる電流の値が所定時間以上に
わたって所定値以上であったときに前記制御電動機への
電流供給を停止するように制御する請求項1ないし請求
項7のいずれかに係わる電気自転車である。
容易に判断することができる。請求項8に係わる本発明
は、変速機コントローラが変速機の変速比を機械的に切
り換える制御電動機に流れる電流の値が所定時間以上に
わたって所定値以上であったときに前記制御電動機への
電流供給を停止するように制御する請求項1ないし請求
項7のいずれかに係わる電気自転車である。
【0074】これにより、変速機が異物の挟み込みや機
械的な故障で変速比の切り換えが不可能になっている場
合、充電式電池を過放電から保護するとともに、変速機
コントローラが損傷する事態を防止することができる。
械的な故障で変速比の切り換えが不可能になっている場
合、充電式電池を過放電から保護するとともに、変速機
コントローラが損傷する事態を防止することができる。
【0075】請求項9に係わる本発明は、請求項1ない
し請求項8のいずれかに記載した電気自転車を駆動する
制御方法であり、上記各請求項に係わる発明の電気自転
車の効用を発揮するものである。
し請求項8のいずれかに記載した電気自転車を駆動する
制御方法であり、上記各請求項に係わる発明の電気自転
車の効用を発揮するものである。
【図1】本発明の実施例1の構成を示す外観図
【図2】(a)同実施例における電動駆動装置の構成を
示す軸方向断面図 (b)同実施例における電動駆動装置の構成を示す径方
向断面図
示す軸方向断面図 (b)同実施例における電動駆動装置の構成を示す径方
向断面図
【図3】同実施例における変速機コントローラの構成を
示す断面図
示す断面図
【図4】同実施例の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施例2の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施例3の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施例4の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施例5の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施例6の構成を示すブロック図
1 人力駆動装置 1A ペダル・クランク機構 1B 駆動輪 1C 動力伝達機構 2 電動駆動装置 2A マイクロコンピュータ 2B 補助駆動用電動機 2C トルク検出器 2D 速度検出器 2E 制御回路 2F 電流検出器 2G 電圧検出器 2H 制御電流検出器 2J 電流遮断器 3 充電式電池 4 変速機コントローラ 4A ワイヤ 4B ケース 4C 制御電動機 4D ウォームギヤ 4E,4F 歯車 4G ピニオンギヤ 4H 可動子 4J 凹部 4K ばね 4L 接触子 5 変速機
Claims (9)
- 【請求項1】運転者が発生させる人力トルクにより動力
伝達機構を介して駆動輪を駆動する人力駆動装置と、前
記人力駆動装置による駆動を補助する電動駆動装置と、
前記電動駆動装置に電力を供給する充電式電池とを備
え、前記電動駆動装置は補助電動トルクを発生する補助
駆動用電動機と、前記人力トルクと走行速度とに基づい
て前記補助電動トルクを決定し、その補助電動トルクを
発生するように前記補助駆動用電動機を制御する制御回
路とを備えている電気自転車において、変速機を前記動
力伝達機構に設けるとともに、前記変速機の変速比を切
り換える変速機コントローラを設け、前記制御回路は、
前記人力トルクと走行速度とに対応した最適な変速比を
変速機状態データとしてあらかじめ記憶した変速機状態
データテーブルを備え、走行時の前記人力トルクと走行
速度とを前記変速機状態データテーブルと参照して前記
変速機の変速比を決定し、前記変速機コントローラによ
り前記変速機を前記決定した変速比に切り換え制御する
機能を有する回路であることを特徴とする電気自転車と
その制御方法。 - 【請求項2】制御回路は運転者が選択できる複数個の変
速機状態データテーブルを備え、運転者が選択した変速
機状態データテーブルを参照して変速機の変速比を決定
し、その変速比に切り換えるように制御する機能を有す
る回路であることを特徴とする請求項1記載の電気自転
車。 - 【請求項3】制御回路は充電式電池の放電電流または補
助駆動用電動機の駆動電流のいずれかを検出する電流検
出器を備え、前記電流検出器の出力が示す電流値が所定
範囲になるように変速機の変速比を切り換え制御する機
能を有する回路であることを特徴とする請求項1ないし
請求項2のいずれかに記載の電気自転車。 - 【請求項4】制御回路は走行速度が所定の値以下である
とき電流検出器の出力に関係なく変速機の変速比を強制
的に大きい減速比に切り換えるように制御する機能を有
する回路であることを特徴とする請求項3記載の電気自
転車。 - 【請求項5】走行速度が所定の値以下であるときに強制
的に切り換える減速比の値を運転者が選択できるように
した請求項4記載の電気自転車。 - 【請求項6】制御回路は充電式電池の電圧を検出する電
圧検出器を備え、前記電圧検出器の出力により前記充電
式電池が放電末期状態であるか否かを判断し、放電末期
状態であると判断したとき変速機の変速比を強制的に最
大減速比に切り換え、かつ放電末期状態が解消するまで
前記最大減速比を保持し続けるように制御する機能を有
する回路であることを特徴とする請求項1ないし請求項
5のいずれかに記載の電気自転車。 - 【請求項7】制御回路は電圧検出器の出力により充電式
電池の電圧が所定時間以上にわたって所定値以下であっ
たとき充電式電池は放電末期状態にあると判断するよう
にした請求項6記載の電気自転車。 - 【請求項8】変速機コントローラは変速機の変速比を機
械的に切り換える動力源として制御電動機を備え、制御
回路は前記制御電動機に流れる電流を検出する制御電流
検出器と、前記制御電動機の駆動電流を遮断する電流遮
断器とを備え、前記制御電動機の電流値が所定時間以上
にわたって所定値以上であったときに前記制御電動機へ
の電流供給を停止するように制御する機能を有する変速
機コントローラであることを特徴とする請求項1ないし
請求項7のいずれかに記載の電気自転車。 - 【請求項9】請求項1ないし請求項8のいずれかに記載
したことを特徴とする電気自転車の駆動を制御する電気
自転車の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06406597A JP3327162B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 電気自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06406597A JP3327162B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 電気自転車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250674A true JPH10250674A (ja) | 1998-09-22 |
JP3327162B2 JP3327162B2 (ja) | 2002-09-24 |
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ID=13247331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06406597A Expired - Fee Related JP3327162B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 電気自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3327162B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015173212A1 (de) * | 2014-05-16 | 2015-11-19 | Conti Temic Microelectronic Gmbh | Verfahren und vorrichtung zum betreiben eines elektrofahrrads |
JP2015209200A (ja) * | 2015-03-20 | 2015-11-24 | 株式会社シマノ | 変速制御装置 |
JP2016147669A (ja) * | 2016-04-12 | 2016-08-18 | 株式会社シマノ | 自転車用制御装置 |
JP2019089517A (ja) * | 2017-11-16 | 2019-06-13 | 株式会社シマノ | 人力駆動車両用制御装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0733070A (ja) * | 1993-07-23 | 1995-02-03 | Yamaha Motor Co Ltd | 電動モータ付き乗り物 |
JPH07251786A (ja) * | 1991-11-18 | 1995-10-03 | Soc Italiana Catene Calibrate Regina Spa | 自転車の自動変速器 |
JPH08244671A (ja) * | 1995-03-15 | 1996-09-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 電動自転車 |
-
1997
- 1997-03-18 JP JP06406597A patent/JP3327162B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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US10336402B2 (en) | 2014-05-16 | 2019-07-02 | Cpt Zwei Gmbh | Method and device for operating an electric bicycle |
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JP2019089517A (ja) * | 2017-11-16 | 2019-06-13 | 株式会社シマノ | 人力駆動車両用制御装置 |
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