JPH10250661A - 施錠機能を有する自転車用傘装着具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡易に施錠を施した状態で、自転
車の側方に傘を立起させて保持することができ、しかも
構造が簡単であるので、安価に製造することができる施
錠機能を有する自転車用傘装着具を提供しようとするも
のである。 【解決手段】 本発明は、傘５の先端部を収納しうる筒
状のホルダー本体３に、自転車７の前フォーク８への取
付部４を設けた傘ホルダー１と；傘柄部16を外嵌しうる
大きさの一対の円弧状の挟持部材12，12の基端部を、回
動自在に枢着し、この一対の挟持部材12，12の先端部同
士を突き合わせた状態で、簡易施錠を可能とした施錠部
13を設けるとともに、自転車７のハンドル15への取付部
14を挟持部材12，12に設けた保持リング２とよりなる施
錠機能を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の側方に傘
を立起させた状態で保持することができ、しかも簡易な
施錠機能を有する自転車用傘装着具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、使わない傘を持って自転車に乗る
時には、例えば、自転車の前フォークに取り付けた筒状
の傘立て用のホルダーに、先端から挿入した傘を立起し
て保持した状態に装着するものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の傘立て
用ホルダーであると、単に傘を自転車の側方に立起させ
た状態で保持するだけであるので、買い物等の間に、傘
が盗まれるおそれがあるといった問題点があった。ま
た、傘立て用ホルダーにて立起させた状態の傘を、別の
施錠具で固定することも考えられるが、構造が複雑にな
り、価格的にも高価なものとならざるおえなかった。

【０００４】そこで、本発明は、簡易に施錠を施した状
態で、自転車の側方に傘を立起させて保持することがで
き、しかも構造が簡単であるので、安価に製造すること
ができる施錠機能を有する自転車用傘装着具を提供しよ
うとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明者は前述の課題解
決のために鋭意研究を行った結果、傘の先端部を収納し
うる筒状のホルダー本体に、自転車の前フォークへの取
付部を設けた傘ホルダーと；傘柄部を外嵌しうる大きさ
の一対の円弧状の挟持部材の基端部を、回動自在に枢着
し、この一対の挟持部材の先端部同士を突き合わせた状
態で、簡易施錠を可能とした施錠部を設けるとともに、
自転車のハンドルへの取付部を挟持部材に設けた保持リ
ングとよりなる施錠機能を有する自転車用傘装着具を提
供しようとするものである。

【０００６】更に、傘柄部を外嵌しうる大きさの一対の
円弧状の挟持部材の基端部を、回動自在に枢着し、それ
ぞれの挟持部材の先端部に、施錠ケース及び施錠片を設
け、一対の挟持部材を閉じると、施錠片が施錠ケース内
に位置するように施錠ケースに開口部を設け、また先端
部が突出するように施錠ケースに対して少なくも２個以
上のダイヤル筒を回動自在に設けるとともに、これらの
ダイヤル筒下端に切欠部を設け、該切欠部を通過しうる
係止ピンを施錠片に設け、ダイヤル筒の操作により、簡
易施錠を可能とした施錠部を設ける方が好ましい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の施錠機能を有する自転車用傘装着具を具体化し
た実施の形態について説明する。

【０００８】図１〜図６は、本発明に係る代表的実施例
の施錠機能を有する自転車用傘装着具に関する図面であ
る。

【０００９】施錠機能を有する自転車用傘装着具Ａ（以
下、単に傘装着具Ａという）は、図１に示すように、自
転車の前フォークに取り付ける傘ホルダー１と、自転車
のハンドルに取り付ける保持リング２とで構成されてい
る。

【００１０】傘ホルダー１は、図６に示すように、ホル
ダー本体３と、第１取付部４とで構成されている。ホル
ダー本体３は、上下を開放した筒形状であり、傘５の先
端部の形状に合わせて先端に向かうにつれて縮径させて
おり、上端における両側面を波形状に切り欠いたもので
ある。第１取付部４は、ホルダー本体３側面に設けた突
片６と、自転車７の前フォーク８に外嵌しうる略Ｕ状の
固定部材９とで構成され、この固定部材９を自転車の前
フォーク８に外嵌するとともに、ホルダー本体３に設け
た突片６を、固定部材９先端部内に位置させ、ボルト10
を貫通してナット11にて螺合固定することにより、傘ホ
ルダー１を自転車７の前フォーク８に沿って取り付ける
ことができる。

【００１１】次に、保持リング２は、図４に示すよう
に、一対の挟持部材12，12に、施錠部13を設けることに
より施錠機能を持たせるとともに、第２取付部14にて自
転車７のハンドル15に取り付けて固定するようにしたも
のであり、実施品は、部品を合成樹脂にて成形し、組み
立てたものである。

【００１２】保持リング２は、傘柄部16を外嵌して挟持
する一対の円弧状の挟持部材12，12の基端部同士を、先
端から延設した枢着片17を交互に配設し、ボルト10或い
はピンにて枢着することにより、一対の挟持部材12，12
を回動自在に枢着している。

【００１３】更に、一方の挟持部材12は、先端部を開拡
させて支持部18を形成し、この支持部18の側面から外方
に向けて垂直に施錠片19を延設し、この施錠片19上面の
両側に円柱状の係止ピン20を立設したものである。

【００１４】他方の挟持部材12は、先端に基板21を延設
し、この基板21上に側板22を立設するとともに、蓋体23
とで施錠ケース24を形成し、前記一方の挟持部材12の施
錠片19を内部に移動させうる開口部25を、施錠ケース24
の側板22に穿設し、一対のダイヤル筒26，26を、先端部
のつまみ部27が施錠ケース24から突出するように回動自
在に収納されている。

【００１５】ダイヤル筒26は、図５に示すように、下面
を開放した筒体であり、先端部のつまみ部27が縮径され
るように段部28を形成しており、ダイヤル筒26側面に、
所定間隔ごとに、縦溝29が設けられており、その中の１
つの縦溝29の下端には、前記係止ピン20を内部に案内し
うる第１切欠部30ａを設け、ダイヤル筒26下面の略中央
から押圧杆31を突出させたものであり、ダイヤル筒26上
面には縦溝29に合わせて１〜８の数字を記入したもので
ある。

【００１６】更に、ダイヤル筒26のつまみ部27を突出さ
せる貫通孔32を、施錠ケース24の蓋体23に穿設するとと
もに、ダイヤル筒26下部を位置させて動きを規制する案
内筒23を蓋体23下面に設け、該案内筒33前面に、前記第
１切欠部30ａと重なり合う同じ大きさの第２切欠部33ｂ
を設けている。

【００１７】また、同様にこれらの第１切欠部33ａ及び
第２切欠部33ｂと、重なり合う同じ大きさの第３切欠部
33ｃを両側に有するように、施錠ケース24の開口部25に
前板34を設け、また図５に示すように、ダイヤル筒26を
下方から貫通孔32内に収納した状態で、蓋体23を嵌合さ
せて施錠ケース24を組み立てると、ダイヤル筒26の押圧
杆31先端に当接して上方に持ち上げ、上方に弾性附勢し
た状態に保持される弾片36を、他方の施錠ケース24の基
板21上面に設けている。

【００１８】即ち、２個のダイヤル筒26を回動させ、設
定位置（図５では、数字１と数字８を突起37を合わせた
位置になる。）では、第１切欠部30ａと他の切欠部30
ｂ，30ｃが重なり合っているため、他方の挟持部材12に
対して、一方の挟持部材12を回動させると、一方の挟持
部材12の施錠片19が開口部25から施錠ケース24内に移動
され、係止ピン20がダイヤル筒26内に位置する。そし
て、ダイヤル筒26を施錠ケース24に対して回動させる
と、係止ピン20がダイヤル筒26内に位置した状態で、第
２切欠部30ｂが閉じられるので、他方の挟持部材12に対
して一方の挟持部材12が閉じられた状態となり、簡易に
施錠されることとなる。

【００１９】第２取付部14は、図５に示すように、自転
車７のハンドル15に外嵌可能な大きさのリング状の取付
本体38の一部を高さ方向に切り欠くとともに、一対の取
付片39，39を外方に向けて並行配設し、これらの取付片
39，39をボルト10とナット11にて固定するようにしたも
のである。

【００２０】そして、図５に示すように、一方の挟持部
材12と、第２取付部14を、ボルト10とナット11にて固定
することにより、保持リング２を組み立てることがで
き、図２及び図３に示すように、第２取付部14の取付本
体38を、自転車７のハンドル15に外嵌し、一対の取付片
39，39にボルト10を貫通してナット11にて螺合固定する
ことにより、保持リング２を自転車のハンドル15に取り
付けることができる。

【００２１】尚、上述した保持リング２では、シリンダ
ー筒26上面に数字を記入しているが、これらの数字を記
入したシールを後から貼着するようにしたものであって
もよい。そうした場合には、シールを貼る位置を変える
ことにより、購入後に、設定する数字を自分で決定する
ことが可能となる。

【００２２】そして、本実施例の傘受け具Ａによれば、
図１に示すように、傘ホルダー１を自転車の前フォーク
８に取り付け、この傘ホルダー１に先端部を収納して立
起させた傘５を支持する位置に合わせて、保持リング２
を自転車７のハンドル15に取り付ける。更に、図１に示
すように、傘５の先端部を傘ホルダー１内に収納して立
起させるとともに、図４に示すように、解錠した保持リ
ング２内に傘柄部16を位置させ、他方の挟持部材12に対
して一方の挟持部材12を、図４中矢印方向に閉じると、
解錠した施錠ケース24に対して、一方の挟持部材12の施
錠片19が開口部25から施錠ケース24内に移動され、係止
ピン20が切欠部30を通ってダイヤル筒26内に位置し、施
錠ケース24に対してダイヤル筒26を回動させると、係止
ピン20がダイヤル筒26内に位置した状態で、第２切欠部
30ｂが閉じられるので、簡易に施錠されることとなる。

【００２３】このように傘装着具Ａによれば、傘５の先
端部を傘ホルダー１内に収納するとともに、傘柄部16を
保持リング２内に位置させて固定することができ、しか
も保持リング２の施錠部13における２個のシリンダー筒
26，26を回動して設定位置からずらすことにより、簡易
に施錠を施した状態で、自転車の側方に傘を立起させて
保持することができるのであり、しかも、保持リング２
は、係止ピン20を有する挟持部材12と、施錠ケース24に
対してシリンダー筒26を回動自在とした挟持部材12を、
枢着したものであるので、構造が簡単となり、安価に製
造することが可能となる。

【００２４】また、上述した傘装着具Ａでは、保持リン
グ２を傘柄部16を保持するのに用いているが、例えば長
い取手を有する鞄、又は買い物袋を、自転車の前の籠内
に入れ、鞄の取手等を、保持リング２の挟持部材12，12
内に位置させた状態で施錠部13で施錠することにより、
盗難防止を行うこともできる。

【００２５】尚、上述した傘装着具Ａは、自転車を対象
としているのであるが、当然バイクに取り付けることも
可能である。また、上述した傘装着具Ａでは、傘ホルダ
ー１と保持リング２に、２組のダイヤル筒26，26及び係
止ピン20，20を設けているが、特に２組に限定されるも
のでもなく、２組以上であればよい。

【００２６】

【発明の効果】以上の記載より明らかなように、次に記
載する作用及び効果を奏する。請求項１の施錠機能を有
する自転車用傘装着具によれば、傘ホルダーを自転車の
前フォークに取り付け、この傘ホルダーに先端部を収納
して立起させた傘を支持する位置に合わせて、保持リン
グを自転車のハンドルに取り付ける。

【００２７】更に、請求項２の施錠機能を有する自転車
用傘装着具によれば、傘の先端部を傘ホルダー内に収納
して立起させるとともに、解錠した保持リング内に傘柄
部を位置させ、他方の挟持部材に対して一方の挟持部材
を閉じると、解錠した施錠ケースに対して、一方の挟持
部材の施錠片が開口部から施錠ケース内に移動され、係
止ピンが切欠部を通ってダイヤル筒内に位置し、施錠ケ
ースに対してダイヤル筒を回動させると、係止ピンがダ
イヤル筒内に位置した状態で、切欠部が閉じられるの
で、簡易に施錠されることとなる。従って、傘の先端部
を傘ホルダー内に収納するとともに、傘柄部を保持リン
グ内に位置させて固定することができ、しかも保持リン
グの施錠部における２個以上のシリンダー筒を回動して
設定位置からずらすことにより、簡易に施錠を施した状
態で、自転車の側方に傘を立起させて保持することがで
きるのであり、しかも、保持リングは、係止ピンを有す
る挟持部材と、施錠ケースに対してシリンダー筒を回動
自在とした挟持部材を、枢着したものであるので、構造
が簡単となり、安価に製造することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】代表的実施例の施錠機能を有する自転車用傘装
着具の使用状態を示す自転車の側面図

【図２】保持リングの使用状態を示す平面図

【図３】保持リングの使用状態を示す側面図

【図４】開放した状態の保持リングの縦断面図

【図５】保持リングの分解斜視図

【図６】傘ホルダーの分解斜視図

【符号の説明】

Ａ 施錠機能を有する自転車用傘装着具 １ 傘ホルダー ２ 保持
リング ３ ホルダー本体 ４ 第１
取付部 ５ 傘 ６ 突片 ７ 自転車 ８ 前フ
ォーク ９ 固定部材 10 ボル
ト 11 ナット 12 挟持
部材 13 施錠部 14 第２
取付部 15 ハンドル 16 柄部 17 枢着片 18 支持
部 19 施錠片 20 係止
ピン 21 基板 22 側板 23 蓋体 24 施錠
ケース 25 開口部 26 ダイ
ヤル筒 27 つまみ部 28 段部 29 縦溝 30 切欠
部 31 押圧杆 32 貫通
孔 33 案内筒 34 前板 36 弾片 37 突起 38 取付
本体 39 取付片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 傘の先端部を収納しうる筒状のホルダー
   本体に、自転車の前フォークへの取付部を設けた傘ホル
   ダーと、 傘柄部を外嵌しうる大きさの一対の円弧状の挟持部材の
   基端部を、回動自在に枢着し、この一対の挟持部材の先
   端部同士を突き合わせた状態で、簡易施錠を可能とした
   施錠部を設けるとともに、自転車のハンドルへの取付部
   を挟持部材に設けた保持リングと、 よりなる施錠機能を有する自転車用傘装着具。
2. 【請求項２】 傘柄部を外嵌しうる大きさの一対の円弧
   状の挟持部材の基端部を、回動自在に枢着し、それぞれ
   の挟持部材の先端部に、施錠ケース及び施錠片を設け、
   一対の挟持部材を閉じると、施錠片が施錠ケース内に位
   置するように施錠ケースに開口部を設け、また先端部が
   突出するように施錠ケースに対して少なくも２個以上の
   ダイヤル筒を回動自在に設けるとともに、これらのダイ
   ヤル筒下端に切欠部を設け、該切欠部を通過しうる係止
   ピンを施錠片に設け、ダイヤル筒の操作により、簡易施
   錠を可能とした施錠部を有する請求項１記載の施錠機能
   を有する自転車用傘装着具。