JPH0814902A - 平板測量用三脚 - Google Patents

平板測量用三脚

Info

Publication number
JPH0814902A
JPH0814902A JP17028094A JP17028094A JPH0814902A JP H0814902 A JPH0814902 A JP H0814902A JP 17028094 A JP17028094 A JP 17028094A JP 17028094 A JP17028094 A JP 17028094A JP H0814902 A JPH0814902 A JP H0814902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
tripod
flat plate
fixed
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17028094A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Ono
徳郎 大野
Izumi Nakai
泉 仲井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORIYAMA GIKEN KK
S T S KK
Original Assignee
MORIYAMA GIKEN KK
S T S KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORIYAMA GIKEN KK, S T S KK filed Critical MORIYAMA GIKEN KK
Priority to JP17028094A priority Critical patent/JPH0814902A/ja
Publication of JPH0814902A publication Critical patent/JPH0814902A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平度の調節を容易に行うことができると共
に一旦水平度を調節した後の使用中に水平度の狂うこと
がない平板測量用三脚を提供する。 【構成】 脚頭31に連結される上部脚45と、該上部
脚45に対してスライド可能であり且つその下端に地面
に差し込まれる固定爪151を有する下部脚46と、上
部脚45の下端に固着され且つ上部脚45と下部脚46
の相互の位置を所望の位置で固定する固定装置120
と、からなり、上部脚45の上端部に上下方向の長さを
変更し得る微調節機構50を設けた。 【効果】 微調節機構50によって上下方向の長さを変
更することにより、脚頭31の水平度、即ち平板33の
水平度を容易に調節することができると共に、使用途中
において外部からの作用があっても設定した長さが変更
されることはないので、水平度を維持したまま平板測量
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アリダード等の測量機
器で平板測量する際に使用する平板測量用三脚に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平板測量用三脚の構成は、図12
及び図13に示すようになっている。そこで、従来の三
脚の構成について図12及び図13を参照して説明す
る。図12は、従来の平板測量用三脚の斜視図であり、
図3は、従来の三脚の固定爪部分の斜視図である。図に
おいて、三脚1は、円形筒状の脚頭2の周面から外側に
突設された取付片3を一対の筒状パイプによって構成さ
れる上部脚4の上端で挟んで締着ネジ3aで一体的に締
め付け、また、上部脚4の間には、角筒状パイプによっ
て構成され且つその下端に固定爪6を有する下部脚5を
スライド自在に設けると共に、上部脚4の下端に締着ネ
ジ10を有する固定装置9を装着している。なお、図1
3に示すように、固定爪6は、足踏台7が一体的に形成
されてボルト8及びナット8aで下部脚5に固着されて
いると共に、足踏台7の下方に補強用のフィン6aが一
体的に形成され、裏面側に凹部6bが形成されている。
【0003】また、前記脚頭2には、その上面が平板1
5を載置するように平面部12となりその下部が半球状
の球面部13となっている移動器11が載置されるよう
になっている。移動器11には、平板15に対して前後
左右に移動し得るように平板15内に設けられる移動板
16に連結されている連結ネジ17を貫通し得る貫通穴
が中心に形成されていると共に、その貫通穴を形成する
筒部が球面部13の下部中央に突設され、その筒部13
の外周に固定筒ネジ14が形成されている。しかして、
脚頭2に移動器11を載置し、その移動器11の上面に
平板15を載置した状態で、連結ネジ17が固定筒ネジ
14内を貫通して下方に突出した状態となっている。こ
のような状態で下部から連結蝶ナット18を連結ネジ1
7に螺合し、連結蝶ナット18を固定筒ネジ14の下端
に当接するまで回して締着することにより平板15を移
動器11の平面部12に当接固定した状態とする。これ
により、平板15の前後左右への移動ができなくなる。
一方、脚頭2に載置された移動器11は、脚頭2の内周
面に形成された円弧凹面2aと球面部13とが当接した
状態となっているが、下方から固定筒ネジ14に固定挟
持板20を遊嵌して移動器固定蝶ナット19を固定筒ネ
ジ14に螺合し、移動器固定蝶ナット19を固定挟持板
20が脚頭2の裏面に当接するまで回して締着すること
により移動器11を脚頭2に固定した状態とする。これ
により、平板15の傾斜角度(水平度)の調節ができな
くなる。
【0004】つまり、三脚1において、高さ方向の調節
は、固定装置9の締着ネジ10を緩めて下部脚5を上部
脚4に対してスライドさせて所望の位置にした後、締着
ネジ10を締め付けて行い、平板15の左右前後方向の
移動の調節は、連結蝶ナット18を緩めて平板15を移
動板16に対して所望の方向に移動した後、連結蝶ナッ
ト18を締め付けて行い、平板15の水平度の調節は、
移動器固定蝶ナット19を緩めて移動器11の球面部1
3を円弧凹面2aに対して上下左右に回して水平度を出
してから移動器固定蝶ナット19を締め付けて行う。こ
の場合、固定筒ネジ14の方向は、垂直方向から僅かに
ずれた斜めの状態となっており、したがって、移動器固
定蝶ナット19で固定挟持板20を押圧しても移動器固
定蝶ナット19の当接部の一部が固定挟持板20を押圧
した状態となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記した従
来の三脚1においては、平板測量において最も重要な平
板15の水平度を調節するときに、移動器11の球面部
13と脚頭2の円弧凹面2aとを所定の角度に調節し、
その状態で手を脚頭2の裏面側に回して移動器固定蝶ナ
ット19を締着して固定挟持板20を脚頭2の裏面に押
し付けるのであるが、球面部13と円弧凹面2aとが共
に曲面であるため、移動器固定蝶ナット19の締着操作
中に調節した位置からずれ易く、結果的に固定挟持板2
0を固定したときには、水平度が出ておらず、改めて調
節し直さなければならないという欠点があった。また、
平板15の水平度を保持した状態で締着作業が終了して
もアリダードの操作中に平板15のある部所に力が作用
したときに、移動器固定蝶ナット19の固定挟持板20
への押圧バランスが崩れて移動器11の球面部13と脚
頭2の円弧凹面2aとの当接状態が最も安定する固定筒
ネジ14が垂直方向となる状態に戻ってしまい、水平度
が狂うという欠点もあった。本発明は、上記した欠点を
解消すべくなされたもので、その目的とするところは、
水平度の調節を容易に行うことができると共に一旦水平
度を調節した後の使用中に水平度の狂うことがない平板
測量用三脚を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、外力が作用しても平板の振動を抑制することが
できる平板測量用三脚を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、脚頭に連結される上部脚
と、該上部脚に対してスライド可能であり且つその下端
に地面に差し込まれる固定爪を有する下部脚と、前記上
部脚の下端又は前記下部脚の上端に固着され且つ上部脚
と下部脚の相互の位置を所望の位置で固定する固定装置
と、からなる平板測量用三脚において、前記上部脚の上
端部に上下方向の長さを変更し得る微調節機構を設けた
ことを特徴とするものである。
【0007】前記微調節機構は、前記上部脚の上端に固
定される支持部材と、該支持部材に対して上下方向に摺
動自在であり且つ前記脚頭に対して着脱自在な連結部を
有する摺動部材と、からなり、前記支持部材と摺動部材
との間に摺動部材を上方に向けて付勢するスプリングを
介装すると共に、前記スプリングの付勢力に抗して押し
下げた摺動部材を所望の位置で支持部材に対して締着す
る締着装置を設けることにより、締着装置を緩めた状態
で脚頭に載置した平板を上方から押圧して水平度が出た
所望の位置で締着装置を締め付け、これによって速やか
に水平度を出す点で有利である。
【0008】前記微調節機構は、前記上部脚の上端に固
定される支持部材と、該支持部材に対して上下方向に摺
動自在であり且つ前記脚頭に対して着脱自在な連結部を
有する摺動部材と、からなり、前記支持部材には、調節
ネジを立設固定する一方、前記摺動部材には、前記調節
ネジと螺合し且つ外部から回動操作し得る回動操作部材
を設けたことにより、回動操作部材を回動して脚頭の上
下位置を調節して水平度を出すことができ、誰でも容易
に水平度出すことができる点で有利である。
【0009】前記調節ネジに対して前記回動操作部材を
所定の位置で操作終了したときに、その位置で前記摺動
部材と前記支持部材とを締着する締着ネジ部材を設けた
ことにより、製作する上で必然的に生じる摺動部材と支
持部材とのクリアランスを締着ネジ部材によってなくす
ことにより、脚頭の振動を抑制する点で有利である。
【0010】前記脚頭は、中央に平板の位置を調節し得
る調節用開口円が形成された平板によって構成されると
共に、該平板の裏面の任意の三角形の頂点位置に前記摺
動部材の連結部と着脱自在に連結する連結部材を設ける
ことにより、脚頭の最も安定性のある位置に脚を取り付
けることができる点で有利である。
【0011】前記連結部は、その両側面に嵌合凹部が形
成される一方、前記連結部材は、前記連結部を受け入れ
るべく側断面形状コ字状に形成され、その一側面に前記
嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を固着すると共に、その他
側面に前記嵌合凹部と嵌合する嵌合凸部を先端に固着し
た回動螺着部材を螺合したことにより、脚と脚頭との組
み付け及び取り外しが容易である点で有利である。
【0012】前記下部脚の上端部には、前記固定装置に
よって上部脚と下部脚との相互の位置を決めた後に、下
部脚と上部脚とを密着固定する密着固定装置を設けたこ
とにより、製作する上で必然的に生じる上部脚と下部脚
とのクリアランスを密着固定装置によってなくすことに
より、脚頭の振動を抑制する点で有利である。
【0013】前記上部脚は、所定の間隔を離して平行状
に設けられる一対の筒状パイプによって構成され、前記
下部脚は、前記一対の筒状パイプの間隔内に挟持される
ように摺動する角筒パイプで構成され、前記固定装置
は、前記一対の筒状パイプのうち一方の筒状パイプに挿
入し得且つその中心に遊嵌穴が形成されると共に上端面
が内側に向かって傾斜する傾斜面として形成される挿入
部と、他方の筒状パイプに対応し且つ且つその中心に遊
嵌穴が形成されると共に上端面が内側に向かって傾斜す
る傾斜面として形成される当接部とが一体的に形成され
る取付部材と、前記挿入部の遊嵌穴内を貫通する固定ネ
ジに螺着され且つ挿入部の傾斜面と当接する傾斜面を有
すると共に前記一方の筒状パイプの直径よりもやや小さ
い直径を有する第1圧着部材と、前記当接部の遊嵌穴内
を貫通する連結ネジに螺着され且つ当接部の傾斜面と当
接する傾斜面を有すると共に前記他方の筒状パイプの直
径よりもやや小さい直径を有する第2圧着部材と、前記
連結ネジの下端に固着され且つ前記一対の筒状パイプの
前面側に差し渡されるレバー部材と、からなり、前記固
定ネジを締着することにより第1圧着部材を一方の筒状
パイプの内周面に圧着して固定装置を上部脚に取付固定
する一方、前記レバー部材を前記一対の筒状パイプの前
面側に差し渡した状態で第2圧着部材を他方の筒状パイ
プの内周面に圧着させてその他方の筒状パイプを内側に
向かって押圧し、もって下部脚を上部脚で挟持固定し、
前記レバー部材を連結ネジを中心に回動して開放した状
態で第2圧着部材の他方の筒状パイプの内周面への圧着
を解除させてその他方の筒状パイプの内側への押圧を解
除し、もって下部脚を上部脚に対してスライド可能とし
たことにより、固定装置の上部脚への取り付けが容易で
あると共に、固定装置の一部が外側に突出しないように
構成できる点で有利である。
【0014】前記固定爪は、その上部が角筒状パイプの
下部脚の下端に挿入されると共に、前記下部脚の側面を
挟持し且つ下部脚の前面との間に貫通開口を有する足踏
台の側方から止着されるボルトによって足踏台と一体的
に下部脚に固着されることにより、固定爪に対する土の
付着を防止することができると共に、足踏台を操作する
ときにボルトの頭部が邪魔となることがない点で有利で
ある。
【0015】
【作用】脚頭に連結される上部脚と、該上部脚に対して
スライド可能であり且つその下端に地面に差し込まれる
固定爪を有する下部脚と、前記上部脚の下端又は前記下
部脚の上端に固着され且つ上部脚と下部脚の相互の位置
を所望の位置で固定する固定装置と、からなる平板測量
用三脚において、前記上部脚の上端部に上下方向の長さ
を変更し得る微調節機構を設けたので、微調節機構によ
って上下方向の長さを変更することにより、脚頭の水平
度、即ち平板の水平度を容易に調節することができると
共に、使用途中において外部からの作用があっても設定
した長さが変更されることはないので、水平度を維持し
たまま平板測量を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例に係る
平板測量用三脚について説明する。まず、図1を参照し
て、実施例に係る平板測量用三脚30の全体の構成につ
いて説明する。図1は、平板測量用三脚30の斜視図で
ある。図において、平板測量用三脚30は、平板33を
前後左右に移動可能に載置する脚頭31と、該脚頭31
に連結される3本の上部脚45と、各上部脚45に対し
てスライド可能であり且つその下端に地面に差し込まれ
る固定爪151を有する下部脚46と、上部脚45の下
端に固着され且つ上部脚45と下部脚46の相互の位置
を所望の位置で固定する固定装置120と、から構成さ
れている。3本の上部脚45の上端部には、上下方向の
長さを変更し得る微調節機構50が設けられていると共
に該微調節機構50と脚頭31とは、連結部材38によ
って着脱自在に取り付け得るようになっている。また、
各下部脚46の上端部には、前記固定装置120によっ
て上部脚45と下部脚46との相互の位置を決めた後
に、下部脚46と上部脚45とを密着固定するための密
着固定装置110も設けられている。以下、各部材毎に
構成を説明する。
【0017】(1)脚頭及び平板 脚頭31及び平板33の構成について図1、図11を参
照して説明する。図1は、前述した通りであり、図11
は、脚頭の変形例を示す斜視図・断面図である。図1に
おいて、脚頭31は、方形状のアルミ合金板によって成
型されていると共にその中央に調節用開口円32が開設
されている。この調節用開口円32には、平板33の中
心に下向きに立設固着される連結ネジ34が貫通するも
のであり、この連結ネジ34が移動し得る調節用開口円
32の範囲内で平板33を前後左右に移動し得るように
なっている。また、調節用開口円32を貫通した連結ネ
ジ34には、固定挟持板35が遊嵌されると共にワッシ
ャー36を介して固定ナット部材37が螺合される。し
たがって、平板33を脚頭31に対して固定する場合に
は、固定ナット部材37を締め付けることにより固定挟
持板35を脚頭31の裏面に押圧して平板33と固定挟
持板35とで脚頭31を挟持し、これによって平板33
を固定している。逆に、固定ナット部材37を緩めて固
定挟持板35の押圧状態を解除することにより、平板3
3を調節用開口円32の範囲内で移動することができ
る。
【0018】なお、平板33は、本実施例の場合にもア
ルミ合金板によって構成されているが、その表面にゴム
シート等を貼付することにより、アリダード等の測定機
器を平板33上で使用することができる。また、図11
に示すように、脚頭31Aの周囲に周縁リブ170を一
体的に成型すると共に平面部に任意の数の重量軽減穴1
71を開設し、更に内部にも補強用のリブ172を一体
的に形成することにより、脚頭31の剛性を高め、これ
によって平板33への外部からの作用による振動を抑制
することができる。
【0019】また、脚頭31には、その裏面に上部脚4
5の上端部に設けられる微調節機構に連結される連結部
材38が止着されるが、その止着方法は、脚頭31の表
面からビス39で止着するものである。また、その止着
位置は、方形状に形成される脚頭31の任意に描くこと
ができる三角形の頂点位置であればよい。しかして、図
示の実施例では、2個の連結部材38が後方隅角部に止
着され、1個の連結部材38が前方中央部に止着され
て、その止着位置を結ぶ三角形を比較的大きな三角形と
して構成しているので、脚45,46を取り付けたとき
の安定性が極めて良く、図12に示すような従来の脚頭
2に連結される三脚1と比較して、外部からの僅かな作
用力によっても平板33の振動を抑制することができ
る。なお、連結部材38の詳細な構成については、微調
節機構50の説明の項で説明する。
【0020】(2)上部脚及び下部脚 上部脚45は、一対の円形状パイプ45a,45bを平
行状に設けたもので、その上端部が微調節機構50によ
って連結され、その下端部が固定装置120によって連
結されている。また、下部脚46は、図7に示すよう
に、断面が角筒状のパイプで形成されて上部脚45の一
対の円形状パイプ45a,45bに挟持されるようにし
てスライド可能となっている。なお、円形状パイプ45
a,45bと接触する側面部は、円形状パイプ45a,
45bの一部を受け入れるように凹面部46aとなって
おり、これにより下部脚46が上部脚45から外れるこ
となくスムーズにスライド移動し得るようになってい
る。なお、下部脚46がスムーズに移動し得るために
は、円形状パイプ45a,45bと下部脚46側面との
間に僅かなクリアランスが必要となるが、上部脚45の
下端部分では、後述する固定装置120によりクリアラ
ンスがなくなるように円形状パイプ45a,45bと下
部脚46とが圧接されるが、下部脚46の上端部分で
は、上記クリアランスが生じたままとなるので、そのク
リアランスの影響で外部からの僅かな作用力によっても
平板33が振動してしまうという欠点がある。そのよう
な欠点を防止するために、本実施例においては、下部脚
46の上端部に密着固定装置110を設けている。ま
た、図示の実施例では、上部脚45を円形状パイプ45
a,45bで構成したものを示したが、角筒状パイプで
構成しても良い。
【0021】(3)第1実施例に係る微調節機構 図1に図示される微調節機構50の詳細な構成を図2及
び図3を参照して説明する。図2は、第1実施例に係る
微調節機構50の分解斜視図であり、図3は、微調節機
構50の中央部分での縦断面図である。図において、微
調節機構50は、前記上部脚45の上端に固定される支
持部材51と、該支持部材51に対して上下方向に摺動
自在であり且つ前記脚頭31の連結部材38に対して着
脱自在な連結部69を有する摺動部材58と、からな
り、支持部材51と摺動部材58との間に摺動部材58
を上方に向けて付勢するスプリング60a,60bを介
装すると共に、スプリング60a,60bの付勢力に抗
して押し下げた摺動部材58を所望の位置で支持部材5
1に対して締着する締着装置61,63を設けて構成さ
れるものである。
【0022】より詳細に説明すると、支持部材51の両
端部下方には、前記円形状パイプ45a,45bに挿入
し得る固着片52a,52bが突設されている。この固
着片52a,52bの側面には、止着穴54が穿設され
ており、固着片52a,52bを円形状パイプ45a,
45bに挿入した状態で円形状パイプ45a,45bの
側面に形成される止着穴53からビス55を螺着するこ
とにより、止着穴54も螺着されて支持部材51を円形
状パイプ45a,45bに連結固定する。また、支持部
材51の両端上部には、内部にスプリング60a,60
bを収納する円筒状の収納摺動筒56a,56bが突設
されている。この収納摺動筒56a,56bの外周面
は、摺動部材58の摺動当接部59a,59bの内周面
及び挟持板61の圧接面62a,62bが締着装置6
1,63を緩めた状態で摺動する一方、締着装置61,
63を締め付けた状態で圧接されるものである。また、
収納摺動筒56a,56bの内側は、板状部によって一
体的に連結成形されており、その板上部の中心に縦方向
の貫通長穴57が穿設されている。この貫通長穴57
は、締着装置を構成する締着部材63のネジ棒64が前
後に貫通するものである。なお、上部脚45を角筒状パ
イプで構成し、支持部材51の固着片52a,52bも
それに合致するように少なくとも3面有する断面コ字状
に形成することにより、固着片52a,52bの上部脚
45へのビス55での止着を3面から行うこととなるの
で、支持部材51の上部脚45への取付をより強固にす
ることができ、平板33への振動を抑制することができ
る。
【0023】一方、摺動部材58は、上記支持部材51
を包み込むように下方が開放したボックス状に形成され
るものであり、側面の一部が切り離されて挟持板61と
して形成されているものである。しかして、摺動部材5
8の本体側においては、前記収納摺動筒56a,56b
の外周面と摺動する摺動当接部59a,59bが形成さ
れると共に、摺動当接部59a,59bの内側に前記ス
プリング60a,60bが位置するようになる。なお、
摺動当接部59a,59bは、収納摺動筒56a,56
bの周囲の約3/4を包囲するように形成されるが、残
りの周囲は、挟持板61の圧接面62a,62bで包囲
されるようになっている。
【0024】ところで、摺動部材58の下部中央には、
ネジ穴67が形成され、挟持板61の対応する位置にも
ネジ穴68が形成されている。しかして、これらのネジ
穴67,68には、図3に示すように、締着装置の一部
を構成する締着部材63のネジ棒64が螺合するように
なっているが、ネジ棒64の先端部のネジが右ネジ部6
6として形成され、ネジ棒64の基部のネジが左ネジ部
65として形成されている。このため、摺動部材58本
体側のネジ穴67も左ネジが切られており、挟持板61
のネジ穴68も右ネジが切られている。したがって、締
着部材63を左回転せしめると、ネジ棒64は摺動部材
58内に侵入する方向に移動するが、挟持板61は、逆
に摺動部材58に対して近付く方向に移動してくるの
で、摺動当接部59a,59bの内周面と挟持板61の
圧接面62a,62bとによって収納摺動筒56a,5
6bの外周が圧接され、摺動部材58の支持部材51に
対する所望の位置を確定する。
【0025】また、摺動部材58の上部に突設される連
結部69は、上方が開放する空間部を有するかまぼこ状
に形成され、その両側面に円錐形状の嵌合凹部70a,
70bが形成され、該嵌合凹部70a,70bに真鍮製
の嵌合介在金具71a,71bが止着されている。この
嵌合介在金具71a,71bは、嵌合凹部70a,70
bの中心底部に穿設されたネジ穴に螺着されて前記空間
部内でEリングによって係止されることにより確実に嵌
合凹部70a,70bに固着されている。このように構
成される連結部69は、前記脚頭31の裏面に止着され
る連結部材38に着脱自在に装着されるものであるが、
その装着状態について説明する。前記連結部材38は、
下方が開放したボックス状に形成されるもので、そのボ
ックス状の内部に前記連結部69が挿入されるものであ
る。また、連結部材38の両側面には、ネジ穴40が形
成され、一方のネジ穴40には、嵌合凸部41が螺着固
定され、他方のネジ穴40(図2では図示しない)に
は、先端に嵌合凸部43が形成された回動螺着部材42
が螺合される。回動螺着部材42の一端部には、操作摘
み44が固着されている。
【0026】上記のように構成される連結部材38に連
結部69を装着するには、回動螺着部材42を緩めて嵌
合凸部41,43の間隔を連結部69の横幅寸法よりも
長くした状態で、連結部69を連結部材38内に挿入し
て一方の嵌合凹部70aを嵌合凸部41に嵌合させ、そ
の後、操作摘み44を回転操作して嵌合凸部43を他方
の嵌合凹部70bに嵌合させながら回動できなくなる位
置で操作摘み44の締着操作を終える。これによって、
脚45,46の脚頭31への装着を簡単に行うことがで
きる。なお、連結部69の横幅寸法を図2の一点鎖線で
示すように長く設計することにより、連結箇所における
剛性を高めることができる。
【0027】なお、図2に示す嵌合凸部41,43及び
嵌合凹部70a,70bは、先端がとがった円錐形状と
なっているため、締着力が若干劣る面があるため、例え
ば、図6に示すように、嵌合凸部41a,43aの断面
形状を台形状とし、これが嵌合する嵌合凹部70A,7
0Bも台形状とすることにより、締着力の強さを増すこ
とができる。この場合、真鍮製の嵌合介在金具71A,
71Bも台形状となっている。図2又は図6に示すいず
れの構造でも、脚頭31と脚45,46との脱着を簡単
に行うことができるので、運搬の際に分離して簡単に運
ぶことができると共に脚頭31と脚45,46の組み付
けも簡単且つ短時間に行うことができる。また、図示の
実施例では、脚頭31の裏面に取り付けられる連結部材
38は、ビス39で止着されるものを示したが、脚頭3
1と連結部材38とを一体成型して構成したものでも良
い。
【0028】以上のように構成される微調節機構50に
おいては、脚45,46を脚頭31に連結した状態で平
板33の水平度を出すために、締着部材63を緩めて摺
動部材58が支持部材51に対して摺動可能な状態と
し、その状態で平板33表面に載置した水準器が水平と
なるように平板33を上方からスプリング60a,60
bの付勢力に抗して押圧し、水準器が水平を指し示した
状態で締着部材63を締着することにより挟持板61に
よって摺動部材58が支持部材51に固定されるので、
極めて簡単に且つ短時間に水平度を調節することができ
る。また、締着部材63と挟持板61との挟持状態は、
外部からの作用力に対しても容易に影響を受けないの
で、平板33上でのアリダード等の測量操作中に高さが
変化することもなく、正確な測量作業を行うことができ
る。
【0029】(4)第2実施例に係る微調節機構 上記した第1実施例に係る微調節機構50は、平板33
を押圧操作することにより、長さを調節するものを示し
たが、押圧する際に多少の経験も必要となることが予測
される。この点を考慮して初心者でも容易に操作できる
微調節機構80(以下、第2実施例という)について図
4及び図5を参照して説明する。図4は、第2実施例に
係る微調節機構80の分解斜視図であり、図5は、微調
節機構80の中央部分での縦断面図である。図におい
て、微調節機構80は、前記上部脚45の上端に固定さ
れる支持部材81と、該支持部材81に対して上下方向
に摺動自在であり且つ前記脚頭31の連結部材38に対
して着脱自在な連結部103を有する摺動部材89と、
からなり、支持部材81には、調節ネジ86を立設固定
する一方、摺動部材89には、調節ネジ86と螺合し且
つ外部から回動操作し得る回動操作部材95を設けて構
成されるものである。
【0030】より詳細に説明すると、支持部材81の両
端部下方には、前記円形状パイプ45a,45bに挿入
し得る固着片82a,82bが突設されている。この固
着片82a,82bの側面には、止着穴83が穿設され
ており、固着片82a,82bを円形状パイプ45a,
45bに挿入した状態で円形状パイプ45a,45bの
側面に形成される止着穴53からビス84を螺着するこ
とにより、止着穴83も螺着されて支持部材81を円形
状パイプ45a,45bに連結固定する。また、支持部
材81の両端上部には、摺動案内棒85a,85bが立
設されている。更に、摺動案内棒85a,85bの中間
部に調節ネジ86が立設固着されている。調節ネジ86
は、支持部材81の中央に凹設された固定凹部87にそ
の頭部を埋設し、その裏面から固定ネジ88で螺着する
ことにより立設固着されるものである。
【0031】一方、摺動部材89は、上記支持部材81
を包み込むように下方が開放したボックス状に形成され
るものであり、側面の一部が切り離されてカバー体98
として形成されているものである。しかして、摺動部材
89の本体側においては、そのほぼ中央に内部支持部9
0が一体的に成型され、その内部支持部の両端部に前記
摺動案内棒85a,85bを貫通する摺動穴91a,9
1bと、円盤状に形成される回動操作部材95を挿入す
る回動操作部材挿入部93とが形成されている。摺動穴
91a,91bには、摺動筒92a,92bが嵌着さ
れ、この摺動筒92a,92bが摺動案内棒85a,8
5bに摺動するようになっている。また、回動操作部材
挿入部93の上下には、貫通穴94が穿設され、この貫
通穴94に前記調節ネジ86が貫通されるようになって
いる。また、回動操作部材95の中心には、調節ネジ8
6と螺合するネジが切られていると共に回動操作部材挿
入部93に挿入する際には、上下にワッシャ96が介装
される。しかして、回動操作部材挿入部93に回動操作
部材95を挿入した状態で支持部材81の摺動案内棒8
5a,85bに摺動部材89の摺動穴91a,91bを
挿入しつつ回動操作部材95を回転させて調節ネジ86
に回動操作部材95を螺合させ、調節ネジ86が上部貫
通穴94から先端部を出した状態でEリング97を調節
ネジ86の上端に装着する。そして、その後、カバー体
98をビス99で摺動部材89に取り付けることによ
り、支持部材81が摺動部材89によってほぼ被覆され
た状態となる。また、摺動部材89の側面中央及びカバ
ー体98の中央には、操作穴100が開設され、この操
作穴100から回動操作部材95の外周の一部が外側に
突出するようになっている。
【0032】なお、摺動部材89の上部には、第1実施
例の微調節機構50の連結部69と全く同じ構造の連結
部103が一体成型され、その連結部103に嵌合凹部
104a,104b、嵌合介在金具105a,105b
が形成されている点は、第1実施例と全く同じである。
また、第1実施例と異なる点は、上記した摺動案内棒8
5a,85bと摺動穴91a,91bの摺動筒92a,
92bとの間には、僅かなクリアランスが形成される
が、このクリアランスが平板33のガタ付きに影響を及
ぼすので、このガタ付きをなくすために、内部支持部9
0に対応する側面位置から締着ネジ部材101が螺着で
きるようになっている。締着ネジ部材101の先端は、
摺動筒92bに形成される止め穴102を貫通して摺動
案内棒85bを押圧するようになっている。
【0033】上記のように構成される第2実施例に係る
微調節機構80においては、脚45,46を脚頭31に
連結した状態で平板33の水平度を出すために、締着ネ
ジ部材101を緩めた状態で平板33表面に載置した水
準器が水平となるように操作穴100から外に出ている
回動操作部材95をいずれか一方向に回転することによ
り、回動操作部材95と調節ネジ86との螺合により摺
動部材89が上又は下のいずれかに移動し、水準器が水
平を指し示した状態で締着ネジ部材101を締着するこ
とにより摺動部材89が支持部材81にガタ付きのない
状態で固定されるので、極めて簡単に且つ誰でも水平度
を調節することができる。また、回動操作部材95と調
節ネジ86との螺合状態は、外部からの作用力に対して
も容易に影響を受けないので、平板33上でのアリダー
ド等の測量操作中に高さが変化することもなく、正確な
測量作業を行うことができる。
【0034】(5)密着固定装置 密着固定装置110は、前記したように下部脚46の上
端部分での上部脚45と下部脚46との間のクリアラン
スをなくすためのものであり、その構成について図7を
参照して説明する。図7は、密着固定装置100を装着
した状態での断面図である。図において、密着固定装置
100は、一方の円形状パイプ45bの方向から下部脚
46の前後に二股状に形成される挟持部材111の前方
部を止着ネジ112で下部脚に固定し、他方、挟持部材
111の後方曲折部には、先端に円形状パイプ45bの
側面を押圧する押圧部材114を固着した固定ネジ11
3を螺合して構成される。このように構成される密着固
定装置110においては、上部脚45と下部脚46との
相対的な位置が次に説明する固定装置120によって固
定された後に、固定ネジ113を締着することにより、
下部脚46と上部脚45の一方の円形状パイプ45bと
を密着固定するため、下部脚46の上端部分でのガタ付
きをなくすことができ、これによって測量操作中に平板
33が振動することを抑制することができる。なお、図
示の実施例では、円形状パイプ45bが当接面が円弧状
の押圧部材114によって押されているので、長期間の
使用によって円形状パイプ45bが押しつぶされるおそ
れがあるが、このようなことを配慮して、上部脚45の
パイプ形状を、下部脚46と当接する左右両端当接部で
角状に形成し、この角状部と対称の位置であって押圧部
材114側の部分も角状とし、この角状部に当接するよ
うに前方両端部だけが突出するような構造の押圧部材1
14を固定ネジ113で押圧することにより、パイプ状
の上部脚45がつぶれることはない。
【0035】(6)固定装置 固定装置120は、上部脚45と下部脚46の相互の位
置を所望の位置で固定するものであり、その構成につい
て図8及び図9を参照して説明する。図8は、固定装置
120の分解斜視図であり、図9は、固定装置の断面図
である。図において、固定装置120は、一対の円形状
パイプ45a,45bのうち一方の円形状パイプ45b
に挿入し得且つその中心に遊嵌穴123が形成されると
共に上端面が内側に向かって傾斜する傾斜面124とし
て形成される挿入部122と、他方の円形状パイプ45
aに対応し且つ且つその中心に遊嵌穴131が形成され
ると共に上端面が内側に向かって傾斜する傾斜面132
として形成される当接部130とが一体的に形成される
取付部材121と、挿入部122の遊嵌穴123内をワ
ッシャー129を介して貫通する固定ネジ128に螺着
される螺着穴127を有し且つ挿入部122の傾斜面1
24と当接する傾斜面126を有すると共に一方の円形
状パイプ45bの直径よりもやや小さい直径を有する第
1圧着部材125と、当接部130の遊嵌穴131内を
貫通する連結ネジ138に螺着される螺着穴135を有
し且つ当接部130の傾斜面132と当接する傾斜面1
34を有すると共に他方の円形状パイプ45aの直径よ
りもやや小さい直径を有する第2圧着部材133と、連
結ネジ138の下端にワッシャー140を介して固着さ
れ且つ一対の円形状パイプ45a,45bの前面側に差
し渡されるレバー部材136と、から構成されている。
なお、レバー部材136の連結ネジ138への固定は、
レバー部材136の支持穴137に貫通された連結ネジ
138に対して、支持穴137の側面に穿設されるネジ
穴に位置決めネジ139を螺着することにより行われ
る。
【0036】しかして、図9に示すように、挿入部12
2を円形状パイプ45bに挿入した状態で固定ネジ12
8を締着することにより第1圧着部材125の傾斜面1
26が挿入部122の傾斜面124に沿って内側に移動
して円形状パイプ45bの内周面に圧着するので、固定
装置120を上部脚45に取付固定することができる。
一方、レバー部材136を一対の円形状パイプ45a,
45bの前面側に差し渡した状態で連結ネジ138を締
着することにより第2圧着部材133の傾斜面134が
当接部130の傾斜面132に沿って移動して円形状パ
イプ45aの内周面に圧着させてその円形状パイプ45
aを内側に向かって押圧し、もって下部脚46を上部脚
45で挟持固定してスライドできないようにしている。
一方、レバー部材136を連結ネジ138を中心に回動
して開放した状態で第2圧着部材133も回動するの
で、第2圧着部材133の円形状パイプ45aの内周面
への圧着が解除され、その結果、円形状パイプ45aの
内側への押圧が解除されるので、下部脚46を上部脚4
5に対してスライド可能とすることができる。なお、前
記位置決めネジ139の固定は、レバー部材136の閉
じた状態で行えば良い。
【0037】上記のように構成される固定装置120に
おいては、固定装置120の上部脚45への取り付けが
容易であると共に、固定状態において固定装置120の
一部が外側に突出しないように構成できるので、図12
に示す従来の固定装置9の締着ネジ10のように外部に
突出している場合と比較して、服等に引っかけて三脚を
倒したりすることがないことに加えて、意匠的にもスッ
キリとした印象を与えることができる。なお、図示の実
施例では、固定装置120を上部脚45の下端に設けた
ものを示したが、下部脚46を一対のパイプ(円形でも
角状でも良い)で構成し、上部脚45を角筒状パイプで
構成して下部脚46の上端に上記した固定装置120を
設けても良い。
【0038】(7)固定爪 固定爪151は、前記したように下部脚46の下端に取
り付けられるものであり、その詳細な構成について図1
0を参照して説明する。図10は、固定爪151の分解
斜視図である。図において、固定爪151は、逆四角錐
状に形成され、その先端に焼き入れ処理を施した鋼製の
尖頭部152が固着される一方、上部に角筒状パイプの
下部脚46に挿入する挿入部153が一体的に形成され
ている。挿入部153は、断面コ字状に形成され、その
側面に止め貫通穴154が穿設されている。また、固定
爪151の上部には、下部脚46の側面を挟持し且つ下
部脚46との間に貫通開口157を有する足踏台155
が固着されている。この足踏台155は、挟持する部分
の内側に下部脚46の凹面部46aに対応する嵌合凸部
158a,158bが形成され、その嵌合凸部158
a,158bの上下に止めネジ穴159が形成される。
しかして、固定爪151の挿入部153を下部脚46に
挿入して足踏台155を下部脚46の所定の位置に挟持
装着したときに、足踏台155の止めネジ穴159、下
部脚46の止め貫通穴46b、及び固定爪151の止め
貫通穴154とが同一直線上に並び、その状態でボルト
160をワッシャー161を介して止めネジ穴159に
螺着することにより、固定爪151と足踏台155とが
同時に下部脚46に装着固定される。なお、止めネジ穴
159部分は、凹部162が形成されているので、ボル
ト160を螺着したときにボルト160の頭部が凹部1
62内に隠れて外側に突出しないようになっている。ま
た、足踏台155の上面であって前記貫通開口157の
前方には、足を載置したときに滑らないように滑り止め
部156となっている。
【0039】上記のように構成される固定爪151にお
いては、図13に示す従来の固定爪6と比較して、足踏
台155の下部に土が付着し難く、仮に付着した場合で
も貫通開口157から棒切れを差し込んで簡単に落とす
ことができ、また、固定爪151の裏面側に凹部6bが
形成されていないので、裏側にも土が付着し難い。更
に、固定爪151や足踏台155を固着するボルト16
0の頭部やナットが足踏台155の直上にないので、過
って足踏台155部分を踏みはずすこともないことに加
えて、ボルト160の頭部やナットが外側に突出してい
ないので、意匠的にシンプルな印象を与えることもでき
る。
【0040】なお、微調節機構50,80を備えた脚4
5,46を平板測量用の脚頭31に装着したものを示し
たが、このような微調節機構50,80を備えた脚4
5,46を通常の測定器を載置する三脚に応用しても良
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、脚頭に連結される上部脚と、該
上部脚に対してスライド可能であり且つその下端に地面
に差し込まれる固定爪を有する下部脚と、前記上部脚の
下端又は前記下部脚の上端に固着され且つ上部脚と下部
脚の相互の位置を所望の位置で固定する固定装置と、か
らなる平板測量用三脚において、前記上部脚の上端部に
上下方向の長さを変更し得る微調節機構を設けたので、
微調節機構によって上下方向の長さを変更することによ
り、脚頭の水平度、即ち平板の水平度を容易に調節する
ことができると共に、使用途中において外部からの作用
があっても設定した長さが変更されることはないので、
水平度を維持したまま平板測量を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る平板測量用三脚の斜視図である。
【図2】第1実施例に係る微調節機構の分解斜視図であ
る。
【図3】その微調節機構の中央部分で切断した縦断面図
である。
【図4】第2実施例に係る微調節機構の分解斜視図であ
る。
【図5】その微調節機構の中央部分で切断した縦断面図
である。
【図6】脚頭と上部脚との連結部分の異なる実施例を示
す断面図である。
【図7】密着固定装置の断面図である。
【図8】固定装置の分解斜視図である。
【図9】固定装置の断面図である。
【図10】固定爪の分解斜視図である。
【図11】脚頭の異なる実施例を示す斜視図・断面図で
ある。
【図12】従来の三脚の斜視図である。
【図13】従来の固定爪の斜視図である。
【符号の説明】
30 平板測量用三脚 31 脚頭 33 平板 38 連結部材 41 嵌合凸部 42 回動螺着部材 43 嵌合凸部 45 上部脚 45a,45b 円形状パイプ 46 下部脚 46a 凹面部 50 微調節機構 51 支持部材 56a,56b 収納摺動筒 58 摺動部材 60a,60b スプリング 61 挟持板 63 締着部材 69 連結部 70a,70b 嵌合凹部 80 微調節機構 81 支持部材 85a,85b 摺動案内棒 86 調節ネジ 89 摺動部材 90 内部支持部 91a,91b 摺動穴 95 回動操作部材 100 操作穴 101 締着ネジ部材 103 連結部 104a,104b 嵌合凹部 110 密着固定装置 111 挟持部材 112 止着ネジ 113 固定ネジ 114 押圧部材 120 固定装置 121 取付部材 122 挿入部 123 遊嵌穴 124 傾斜面 125 第1圧着部材 126 傾斜面 127 螺着穴 128 固定ネジ 130 当接部 131 遊嵌穴 132 傾斜面 133 第2圧着部材 134 傾斜面 135 螺着穴 136 レバー部材 138 連結ネジ 139 位置決めネジ 151 固定爪 153 挿入部 155 足踏台 157 貫通開口 159 止めネジ穴 160 ボルト 162 凹部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚頭に連結される上部脚と、該上部脚に
    対してスライド可能であり且つその下端に地面に差し込
    まれる固定爪を有する下部脚と、前記上部脚の下端又は
    前記下部脚の上端に固着され且つ上部脚と下部脚の相互
    の位置を所望の位置で固定する固定装置と、からなる平
    板測量用三脚において、 前記上部脚の上端部に上下方向の長さを変更し得る微調
    節機構を設けたことを特徴とする平板測量用三脚。
  2. 【請求項2】 前記微調節機構は、前記上部脚の上端に
    固定される支持部材と、該支持部材に対して上下方向に
    摺動自在であり且つ前記脚頭に対して着脱自在な連結部
    を有する摺動部材と、からなり、 前記支持部材と摺動部材との間に摺動部材を上方に向け
    て付勢するスプリングを介装すると共に、前記スプリン
    グの付勢力に抗して押し下げた摺動部材を所望の位置で
    支持部材に対して締着する締着装置を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の平板測量用三脚。
  3. 【請求項3】 前記微調節機構は、前記上部脚の上端に
    固定される支持部材と、該支持部材に対して上下方向に
    摺動自在であり且つ前記脚頭に対して着脱自在な連結部
    を有する摺動部材と、からなり、 前記支持部材には、調節ネジを立設固定する一方、前記
    摺動部材には、前記調節ネジと螺合し且つ外部から回動
    操作し得る回動操作部材を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の平板測量用三脚。
  4. 【請求項4】 前記調節ネジに対して前記回動操作部材
    を所定の位置で操作終了したときに、その位置で前記摺
    動部材と前記支持部材とを締着する締着ネジ部材を設け
    たことを特徴とする請求項3記載の平板測量用三脚。
  5. 【請求項5】 前記脚頭は、中央に平板の位置を調節し
    得る調節用開口円が形成された平板によって構成される
    と共に、該平板の裏面の任意の三角形の頂点位置に前記
    摺動部材の連結部と着脱自在に連結する連結部材を設け
    たことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに
    記載の平板測量用三脚。
  6. 【請求項6】 前記連結部は、その両側面に嵌合凹部が
    形成される一方、前記連結部材は、前記連結部を受け入
    れるべく側断面形状コ字状に形成され、その一側面に前
    記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を固着すると共に、その
    他側面に前記嵌合凹部と嵌合する嵌合凸部を先端に固着
    した回動螺着部材を螺合したことを特徴とする請求項5
    記載の平板測量用三脚。
  7. 【請求項7】 前記下部脚の上端部には、前記固定装置
    によって上部脚と下部脚との相互の位置を決めた後に、
    下部脚と上部脚とを密着固定する密着固定装置を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の平板測量用三脚。
  8. 【請求項8】 前記上部脚は、所定の間隔を離して平行
    状に設けられる一対の筒状パイプによって構成され、前
    記下部脚は、前記一対の筒状パイプの間隔内に挟持され
    るように摺動する角筒状パイプで構成され、 前記固定装置は、 前記一対の筒状パイプのうち一方の筒状パイプに挿入し
    得且つその中心に遊嵌穴が形成されると共に上端面が内
    側に向かって傾斜する傾斜面として形成される挿入部
    と、他方の筒状パイプに対応し且つ且つその中心に遊嵌
    穴が形成されると共に上端面が内側に向かって傾斜する
    傾斜面として形成される当接部とが一体的に形成される
    取付部材と、 前記挿入部の遊嵌穴内を貫通する固定ネジに螺着され且
    つ挿入部の傾斜面と当接する傾斜面を有すると共に前記
    一方の筒状パイプの直径よりもやや小さい直径を有する
    第1圧着部材と、 前記当接部の遊嵌穴内を貫通する連結ネジに螺着され且
    つ当接部の傾斜面と当接する傾斜面を有すると共に前記
    他方の筒状パイプの直径よりもやや小さい直径を有する
    第2圧着部材と、 前記連結ネジの下端に固着され且つ前記一対の筒状パイ
    プの前面側に差し渡されるレバー部材と、からなり、 前記固定ネジを締着することにより第1圧着部材を一方
    の筒状パイプの内周面に圧着して固定装置を上部脚に取
    付固定する一方、 前記レバー部材を前記一対の筒状パイプの前面側に差し
    渡した状態で第2圧着部材を他方の筒状パイプの内周面
    に圧着させてその他方の筒状パイプを内側に向かって押
    圧し、もって下部脚を上部脚で挟持固定し、前記レバー
    部材を連結ネジを中心に回動して開放した状態で第2圧
    着部材の他方の筒状パイプの内周面への圧着を解除させ
    てその他方の筒状パイプの内側への押圧を解除し、もっ
    て下部脚を上部脚に対してスライド可能としたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の平板
    測量用三脚。
  9. 【請求項9】 前記固定爪は、その上部が角筒状パイプ
    の下部脚の下端に挿入されると共に、前記下部脚の側面
    を挟持し且つ下部脚の前面との間に貫通開口を有する足
    踏台の側方から止着されるボルトによって足踏台と一体
    的に下部脚に固着されることを特徴とする請求項8記載
    の平板測量用三脚。
JP17028094A 1994-06-28 1994-06-28 平板測量用三脚 Pending JPH0814902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17028094A JPH0814902A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 平板測量用三脚

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17028094A JPH0814902A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 平板測量用三脚

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0814902A true JPH0814902A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15902025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17028094A Pending JPH0814902A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 平板測量用三脚

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0814902A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071591A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Shinko Sangyo Kk トランシット用三脚及びそれを用いたトランシットの設置方法
CN109578772A (zh) * 2019-01-05 2019-04-05 深圳市勘察研究院有限公司 一种工程测绘用旋转式支架
CN109578775A (zh) * 2019-01-17 2019-04-05 广东百诺影像科技工业有限公司 一种可反折和倒置使用的三脚架
CN111140620A (zh) * 2018-11-02 2020-05-12 河南省豫石地质勘查技术有限公司 一种便携式测绘装置
CN113091786A (zh) * 2021-04-08 2021-07-09 麻承冰 一种基于bim的智慧建造现场施工的精准测量装置
CN113124302A (zh) * 2021-04-21 2021-07-16 中国建筑第八工程局有限公司 用于高层建筑测量放样的仪器支架及其使用方法
CN113623502A (zh) * 2021-07-05 2021-11-09 吴强 一种户外遥感式多功能测绘仪
CN113958834A (zh) * 2021-10-12 2022-01-21 袁犁 一种基于地理信息的坐标获取装置及其使用方法
CN115218071A (zh) * 2022-07-13 2022-10-21 西华县审计局 一种用于工程造价的测绘装置
CN115999196A (zh) * 2023-03-27 2023-04-25 湖南省水产科学研究所 一种便携式水体污染物富集装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071591A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Shinko Sangyo Kk トランシット用三脚及びそれを用いたトランシットの設置方法
CN111140620A (zh) * 2018-11-02 2020-05-12 河南省豫石地质勘查技术有限公司 一种便携式测绘装置
CN109578772A (zh) * 2019-01-05 2019-04-05 深圳市勘察研究院有限公司 一种工程测绘用旋转式支架
CN109578775A (zh) * 2019-01-17 2019-04-05 广东百诺影像科技工业有限公司 一种可反折和倒置使用的三脚架
CN113091786A (zh) * 2021-04-08 2021-07-09 麻承冰 一种基于bim的智慧建造现场施工的精准测量装置
CN113124302B (zh) * 2021-04-21 2023-02-24 中国建筑第八工程局有限公司 用于高层建筑测量放样的仪器支架及其使用方法
CN113124302A (zh) * 2021-04-21 2021-07-16 中国建筑第八工程局有限公司 用于高层建筑测量放样的仪器支架及其使用方法
CN113623502A (zh) * 2021-07-05 2021-11-09 吴强 一种户外遥感式多功能测绘仪
CN113958834A (zh) * 2021-10-12 2022-01-21 袁犁 一种基于地理信息的坐标获取装置及其使用方法
CN115218071A (zh) * 2022-07-13 2022-10-21 西华县审计局 一种用于工程造价的测绘装置
CN115218071B (zh) * 2022-07-13 2023-11-03 西华县审计局 一种用于工程造价的测绘装置
CN115999196A (zh) * 2023-03-27 2023-04-25 湖南省水产科学研究所 一种便携式水体污染物富集装置
CN115999196B (zh) * 2023-03-27 2023-06-27 湖南省水产科学研究所 一种便携式水体污染物富集装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5655814A (en) Adjustable chair-armrest assembly
US5645253A (en) Universal support for drums
US5590934A (en) Adjustable chair-armrest assembly
US6394403B1 (en) Supporting device for a liquid crystal display
JP4020130B2 (ja) ドラム用フットペダル
US10082242B1 (en) Multidirectional fast tube-attachable frame
JPH0814902A (ja) 平板測量用三脚
US20030167980A1 (en) Folding structure
JP2012500373A (ja) 支持装置
JPH0159598B2 (ja)
US20040144233A1 (en) Musical instrument display stand
US20130174711A1 (en) Steplessly adjustable cymbal locating device
US4158981A (en) Drum holder
US20030094089A1 (en) High hat cymbal stand
KR100659389B1 (ko) 다용도 거치대
JP2559420Y2 (ja) ハイハットスタンドのシンバル受け機構
US20080245210A1 (en) Musical instrument stand having a height adjusting function
KR101946819B1 (ko) 앞받침대와 낚시대받침구가 일체로 구비된 관절형 낚시받침대
US7078606B2 (en) Cup member for high hat stand
JPH0741592U (ja) バスドラムの支持脚構造
US10597102B2 (en) Adjustable structure for rear seat of bicycle
KR200413146Y1 (ko) 다용도 거치대
EP3643590B1 (en) Adjustable structure for rear seat of bicycle
US5588701A (en) Device for mounting baby chair to bicycle
KR20100004474U (ko) 거치대