JPH10250413A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JPH10250413A
JPH10250413A JP9057591A JP5759197A JPH10250413A JP H10250413 A JPH10250413 A JP H10250413A JP 9057591 A JP9057591 A JP 9057591A JP 5759197 A JP5759197 A JP 5759197A JP H10250413 A JPH10250413 A JP H10250413A
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displaying
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reflecting mirror
vehicle
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JP9057591A
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Yasumitsu Yamanaka
康充 山中
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の外形形状、および装置周辺のエアダク
トおよびインストゥルメントパネルの形状等を変更する
ことなく、車両速度および各種警告表示等を遠視点に虚
像表示できる車両用表示装置を提供する。 【解決手段】 この表示装置では、右側面部に設けられ
た虚像表示用の第1の表示パネル21から発せられる表
示光L1が、半透鏡27を透過して装置内を左方向に進
み、左側面部に設けられた凹面鏡29で反射されてその
光路が反転され、続いて半透鏡27の反射面27aで運
転者方向に反射されて、運転者に到達するようになって
いる。また、装置内の背面部の左右両側に設けられた実
像表示用の第2および第3の表示パネル23,25から
発せられた表示光L2,L3は、半透鏡27の両側を通
過して直接運転者に到達するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両速度および各
種警告表示などの情報を遠視点に虚像表示する車両用表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8および図9は、本発明の背景技術で
ある典型的な車両用表示装置を示している。この表示装
置は、車両速度や各種警告表示等の運転に必要な情報を
表示するための左右方向に配列された例えば3つの表示
部1,3,5を有しており、その形状は、一般的に左右
方向に沿って細長い長手形状となっている。このような
表示装置では、運転者は、各表示部1,3,5の表示面
を直接見て必要な情報を視認するようになっている。
【0003】これに対して、近年、車両速度等の運転に
必要な情報を、遠視点に虚像表示する車両表示装置が提
供されている。このような表示装置の従来例としては、
図10および図11に示されるものがあり、装置内の下
端部に配置された液晶表示パネル等からなる表示パネル
11から上方に発せられた表示光が、その上方に傾けて
配置された半透鏡13を透過して、装置内の上端部に配
置された凹面鏡15で下方に反射された後、半透鏡13
で運転者方向に反射されて運転者に到達するようになっ
ている。このように、表示パネル11からの表示光を、
半透鏡13および凹面鏡15で反射させた後、運転者方
向に導くことにより、表示パネル11から運転者までの
光路長が拡大され、その結果、運転者が表示パネル11
の表示を見るときの焦点の位置が遠くなり、運転中に前
方を見ている状態から表示装置の表示を見るときの目の
焦点調節が容易になるいう効果が得られるようになって
いる。
【0004】車両速度等の情報を遠視点に表示させるた
めの従来の他の車両用表示装置としては、特開昭62−
91984号公報に開示されたものがある。この表示装
置では、液晶表示パネルの表示像を、反射鏡および凸レ
ンズによって、インストゥルメントパネルの上面からフ
ロントガラスに投影し、このフロントガラスに投影され
た表示像を運転者に視認させるようになっている。この
表示装置でも、表示パネルからの表示光をフロントガラ
ス等で反射させて運転者方向に導くことにより、表示パ
ネルから運転者までの光路長が拡大されるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1
0,11の表示装置では、表示パネル11からの表示光
を半透鏡13および反射鏡15によって上下方向に反射
させることによって、表示パネル11と運転者との間の
光路長を拡大するようにしてあるので、十分な光路長を
得ようとすると、図8,9に示す典型的な表示装置に比
して装置の上下方向の高さHが大型化するという問題が
ある。
【0006】また、特開昭62−91984号公報の表
示装置では、表示像をフロントガラスで反射させて運転
者に視認させるようにしてあるので、光路長の拡大に伴
って装置が大型化することはないが、表示像をインスト
ゥルメントパネルの上面からフロントガラスに投影する
構造であるため、図8,9に示す典型的な表示装置と構
造が大きく異なっており、この表示装置を車両に搭載し
ようとすると、装置周辺のエアダクトやインストゥルメ
ントパネルの形状等を大きく変更する必要があるという
問題がある。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、装置
の外形形状、および装置周辺のエアダクトおよびインス
トゥルメントパネルの形状等を変更することなく、車両
速度および各種警告表示等を遠視点に虚像表示できる車
両用表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、車両速度等の運転に必要な情報を表示
する表示手段の表示面からの表示光の光路を、その表示
光が運転者に到達するまでの過程で反射鏡等によって変
換することにより、前記表示手段から運転者までの光路
長を変化させ、前記情報を遠視点に虚像として表示する
車両用表示装置であって、虚像表示用の前記表示手段
を、前記表示面が左右方向内方を向くように前記車両用
表示装置の左または右端部に設け、前記表示手段の前記
表示面から左右方向に沿って進む前記表示光の光路を前
記運転者方向に変換する光路変換手段を、前記車両用表
示装置内の前記表示手段の前記表示面に対向する位置に
設けることを特徴とする。
【0009】好ましくは、虚像表示用の前記表示手段を
その表示面が左方向を向くように前記車両用表示装置の
右端部に設け、前記光路変換手段に反射鏡と半透鏡とを
具備させるとともに、前記反射鏡を虚像表示用の前記表
示手段と対向するように前記車両用表示装置の左端部に
配置し、前記半透鏡を、前記反射鏡が反射した虚像表示
用の前記表示手段からの表示光がこの半透鏡によって運
転者方向に反射されるように、その前記反射鏡側の反射
面が前記反射鏡に対向する方向から前記運転者方向に所
定角度だけ傾いた状態で前記反射鏡と虚像表示用の前記
表示手段との間に配置し、表示像を実像として表示する
実像表示用の表示手段を前記半透鏡の左右両側にさらに
設けるのがよい。
【0010】また、好ましくは、虚像表示用の前記表示
手段をその表示面が左方向を向くように前記車両用表示
装置の右端部に設け、前記光路変換手段に反射鏡と半透
鏡とを具備させるとともに、前記反射鏡を虚像表示用の
前記表示手段と対向するように前記車両用表示装置の左
端部に配置し、前記半透鏡を、前記反射鏡が反射した虚
像表示用の前記表示手段からの表示光がこの半透鏡によ
って運転者方向に反射されるように、その前記反射鏡側
の反射面が前記反射鏡に対向する方向から前記運転者方
向に所定角度だけ傾いた状態で前記反射鏡と虚像表示用
の前記表示手段との間に配置し、表示像を実像として表
示する実像表示用の表示手段を、この表示手段の表示領
域のうちの少なくとも一部の領域からの表示光が前記半
透鏡を透過するように前記半透鏡の背面側にさらに設
け、実像表示用の前記表示手段の表示像と虚像表示用の
前記表示手段の表示像とを組み合わせて所定の表示像を
構成するとともに、虚像表示用の前記表示手段の表示像
の周辺部に実像表示用の前記表示手段の表示像を表示す
るようにするのがよい。
【0011】さらに、好ましくは、前記光路変換手段の
前記反射鏡が凹面鏡であるのがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態の車
両用表示装置の斜視図であり、図2はその平面的構成を
示す図である。この表示装置は、虚像表示用の第1の表
示パネル21(表示手段)と、実像表示用の第2および
第3の表示パネル23,25(表示手段)と、光路変換
手段としての半透鏡27および凹面鏡29と、これら表
示パネル21,23,25、半透鏡27、および凹面鏡
29を保持する箱形のケーシング31とを備えて構成さ
れている。
【0013】また、表示装置は、左右方向に沿って細長
い長手形状を有しており、ケーシング31の前面に設け
られたカバーガラス33が運転席の運転者に対向するす
るようにインストゥルメントパネルに取付けられる。な
お、図1,2の図示例では、表示装置の形状が直方体形
状となっているが、直方体形状に限定するものはなく、
図8,9に示される典型的な表示装置と同様な外形形状
および大きさであればよい。
【0014】第1の表示パネル21は、車両速度等を表
示するためのものであり、装置内の右側面部にその表示
面21aを左方向に向けて配置されている。第2および
第3の表示パネル23,25は、各種の警告表示を行う
ためのものであり、装置内の背面部にその各表示面23
a,25aを正面、即ち運転者方向に向けて配置されて
いる。
【0015】これら第1ないし第3の表示パネル21,
23,25は、液晶表示パネルによって構成され、その
各表示面21a,23a,25aに各種の表示像が表示
されうようになっている。なお、ここでは表示パネル2
1,23,25を液晶表示パネルによって構成したが、
蛍光表示管、エレクトロ・ルミネッセンス、または白熱
バルブ等を利用した表示パネルによって構成してもよ
く、或いは指針を機械的に円弧運動させて車両速度等を
表示する機械式メータによって構成してもよい。
【0016】凹面鏡29は、第1の表示パネル21と対
向するようにその反射面29aを右方向に向けて装置内
の左側面部に配置されている。半透鏡27は、板状の形
状であり、凹面鏡29と第1の表示パネル21との中間
に、その凹面鏡29側の反射面27aが左右方向に対し
て運転者方向に45度傾いた状態で配置されている。
【0017】このように構成される表示装置では、第1
の表示パネル21の表示面21aから発せられた表示光
L1は、半透鏡27を透過して装置内を左方向に進み、
凹面鏡29で反射されてその光路が180度反転され、
装置内を右方向に沿って進み、半透鏡27の反射面27
aでその光路が運転者方向に向く方向に反射され、カバ
ーガラス33を透過し、運転者に到達するようになって
いる。これによって、表示パネル21と運転者との間の
光路長さが拡大され、運転者が表示パネル21の表示を
見た際、第1の表示パネル21の表示像が、表示装置の
実際の奥行きよりも奥深い位置(遠視点)に虚像として
表示されるようになっている。
【0018】これに対し、第2および第3の表示パネル
23,25の各表示面23a,25aから発せられた表
示光L2,L3は、装置内を運転者方向に進み、カバー
ガラス33を透過して運転者に到達するようになってお
り、運転者が直接各表示パネル23,25の表示面23
a,25aを見て表示像を視認するようになっている。
また、第2および第3の表示パネル23,25は、半透
鏡27の左右両側に配置されており、各表示パネル2
3,25の表示像は、第1の表示パネル21の虚像とし
ての表示像の左右両側に表示される。
【0019】図3はこの表示装置の表示例を示す図であ
る。図中、中央部の車両速度を表示するスピードメータ
表示41、および総走行距離を表示するオドメータ表示
43が第1の表示パネル21による表示像である。本実
施例では、運転中の確認頻度が高いスピードメータ表示
41を遠視点に虚像表示して、運転者が車両速度を確認
し易くしてある。
【0020】また、図3中、左側の水温計表示45、シ
フトレバーの位置を示すシフト・インジケータ表示4
7、フューエル・ゲージ表示49、および左側のウイン
カーに対応するウインカー・インジケータ表示51が第
2の表示パネル23による表示像である。そして、右側
のアンチロックブレーキシステム(ABS)の作動を知
らせるABSインジケータ表示53、エア・バッグ・シ
ステムの作動を知らせるSRSインジケータ表示55、
バッテリの状態を表示する充電警告表示57、エンジン
オイルの状態を知らせる油圧警告表示59、右側のウイ
ンカーに対応したウインカー・インジケータ表示61、
ブレーキ警告表示63、およびパーキングランプ表示6
5が第3の表示パネル25による表示像である。
【0021】以上のように本実施形態によれば、虚像表
示用の第1の表示パネル21からの表示光L1を、上下
方向ではなく、左右方向、即ち表示装置の長手方向に導
くことにより光路長を拡大するようにしてあるので、表
示装置を大型化することなく、図8,9の典型的な表示
装置と同様な外形形状および大きさを維持しつつ、十分
な光路長を確保して車両速度等を遠視点に虚像表示する
ことができる。また、表示装置の外形形状を、図8,9
の従来の通常の表示装置と同様な形状にすることができ
るので、装置周辺のエアダクトおよびインストゥルメン
トパネルの形状等を変更する必要がなく、容易に車両に
搭載することができる。
【0022】また、装置内の右側面部に設けられた第1
の表示パネル21からの表示光L1を、装置内の左側面
部に設けられた凹面鏡29で反射した後、装置内の中央
部に設けられた半透鏡27で運転者方向に反射するよう
にしてあるので、表示パネル21からの表示光L1が表
示装置内から出射するまでに、表示装置の左右方向の長
さAの約1.5倍の光路長を確保することができる。
【0023】さらに、表示装置の表示構成が、第1の表
示パネル21による表示像が中央部に虚像として遠視点
表示され、その両側に第2および第3の表示パネル2
3,25による表示像が表示される構成であるので、図
3に示されるように、スピードメータ表示41等の運転
中の確認頻度が高い表示を中央部に虚像表示し、水温計
表示45およびフューエル・ゲージ表示49等の比較的
確認頻度の低い表示を左右に表示することができ、表示
像をその確認頻度や重要度等に応じて適切な位置に表示
することができる。
【0024】また、表示パネル21からの表示光L1の
光路を変換する手段に凹面鏡29を用いているので、運
転者が表示パネル21の表示を見るときの焦点の位置が
より遠くなり、運転者が表示パネル21の表示をより容
易に視認できるようにすることができる。
【0025】なお、本実施例では、光路変換手段に凹面
鏡29を用いたが、凹面鏡を用いる必要がない場合には
凹面鏡29に代えて平面鏡を用いてもよい。
【0026】図4は、本発明の第2実施形態の車両用表
示装置の平面的な構成を示す図であり、図1,2の車両
用表示装置と対応する部分には同一の参照符号を付して
説明を省略する。
【0027】本実施形態の特徴とする点は、前述の第2
および第3の表示パネル23,25の代わりとして実像
表示用の第4の表示パネル71を備える点である。この
表示パネル71は、第1ないし第3の表示パネル21,
23,25と同様に液晶パネル等により実現され、左右
に細長い長尺状の表示面71aを有しており、その表示
面71aが運転者方向に向くように装置内の背面部に、
その背面部全体を覆うように配置されている。
【0028】この配置状態では、第4の表示パネル71
の表示領域のうちの中央部の表示領域が半透鏡27と前
後方向に重なって配置されており、表示パネル71の表
示領域のうちの左右の表示領域から発せられる表示光L
4は、半透鏡27の両側を通過して直接運転者に到達
し、中央部の表示領域から発せられた表示光L4は、半
透鏡27を透過して運転者に到達するようになってい
る。
【0029】本実施形態では、このように表示パネル7
1の表示領域のうちの一部の表示領域からの表示光L4
が半透鏡27を透過して運転者に到達するようにするこ
とにより、第1の表示パネル21によって表示される虚
像と、第4の表示パネル71によって表示される実像と
を組み合わせ、或いは重ね合わせて後述する所定の表示
像を形成するようにしてある。
【0030】図5は、本実施形態の車両用表示装置の表
示例を示す。図中、中央部に表示されたタコメータ表示
73およびスピードメータ表示75が、実像と虚像とを
組み合わせて形成された表示像であり、各メータ表示7
3,75中の指針部分73a,75aが第1の表示パネ
ル21によって表示された虚像であり、指針部分73
a,75a以外の文字盤部分73b,75bが第4の表
示パネル71によって表示された実像である。
【0031】図5中、メータ表示73,75の指針部分
73a,75a以外の表示像は、全て第4の表示パネル
71による実像表示であり、タコメータ表示73および
スピードメータ表示75の周囲に、各種警告表示が実像
として表示されている。
【0032】なお、図中、77,79は左右のウインカ
ー・インジケータ表示であり、81は水温計表示であ
り、83はフューエル・ゲージ表示であり、85はオド
メータ表示であり、87はシフト・インジケータ表示で
あり、89はABSインジケータ表示であり、91はブ
レーキ警告表示であり、93はパーキングランプ表示で
あり、95はその他の各種警告表示である。
【0033】本実施形態によれば、装置の外形形状、お
よび装置周辺のエアダクトおよびインストゥルメントパ
ネルの形状等を変更することなく、遠視点表示が行える
という第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、
運転中の確認頻度が高いタコメータ表示73およびスピ
ードメータ表示75が、実像である文字盤部分73b,
75bと虚像である指針部分73a,75aとを組み合
わせて形成されているので、指針部分73a,75aの
位置および動きが視認し易くなり、エンジンの回転数お
よび車両速度の確認をより容易に行うことができる。
【0034】また、装置内の背面部に、この背面部の全
面を覆うサイズの表示面を有する第4の表示パネル71
が設けられているので、各種の警告表示を、第1の表示
パネル21により表示される表示像の左右だけでなく、
上下にも表示することができ、表示の自由度が拡大する
という効果が得られる。
【0035】図6は、本発明の第3実施形態の車両用表
示装置の平面的な構成を示す図であり、図1,2の車両
用表示装置と対応する部分には同一の参照符号を付して
説明を省略する。
【0036】本実施形態では、前述の半透鏡27および
凹面鏡29に代えて反射鏡101が用いられており、こ
の反射鏡101は、第2および第3の表示パネル23,
25の表示光L2,L3が反射鏡101の左右両側を通
過するように装置内の中央部に備えられている。また、
反射鏡101は、凹面鏡であり、第1の表示パネル21
に面する反射面101aが左右方向に対して運転者方向
に45度傾いた状態で配置されている。
【0037】第1の表示パネル21から発せられた表示
光L1は、左方向に装置内を進み、反射鏡101でその
光路が運転者方向に向く方向に反射され、運転者に到達
する。この表示装置でも、図3の表示例と同様な表示例
が得られるようになっている。
【0038】本実施形態でも、装置の外形形状、および
装置周辺のエアダクトおよびインストゥルメントパネル
の形状等を変更することなく、遠視点表示が行える等の
第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0039】また、表示パネル21からの表示光L1の
光路を変換する反射鏡101に凹面鏡を用いているの
で、運転者が表示パネル21の表示を見るときの焦点の
位置がより遠くなり、運転者が表示パネル21の表示を
より容易に視認できるようにすることができる。
【0040】なお、本実施形態では、反射鏡101に凹
面鏡を用いたが、凹面鏡を用いる必要がない場合には平
面鏡を用いてもよい。
【0041】図7は、本発明の第4実施形態の車両用表
示装置の平面的な構成を示す図であり、図1,2の車両
用表示装置と対応する部分には同一の参照符号を付して
説明を省略する。
【0042】本実施形態では、前述の半透鏡27および
凹面鏡29に代えて反射鏡111および凸レンズ113
が用いられており、この反射鏡111および凸レンズ1
13は、第2および第3の表示パネル23,25の表示
光L2,L3が反射鏡111および凸レンズ113の左
右両側を通過するように装置内の中央部に備えられてい
る。反射鏡111は、平面鏡であり、第1の表示パネル
21に面する反射面111aが左右方向に対して運転者
方向に45度傾いた状態で配置されている。凸レンズ1
13は、その中心軸が左右方向と平行になるように第1
の表示パネル21と反射鏡111との間に配置されてい
る。
【0043】第1の表示パネル21から発せられた表示
光L1は、左方向に装置内を進み、凸レンズ113を透
過し、反射鏡111でその光路が運転者方向に向く方向
に反射され、運転者に到達する。この表示装置でも、図
3の表示例と同様な表示例が得られるようになってい
る。
【0044】本実施形態でも、装置の外形形状、および
装置周辺のエアダクトおよびインストゥルメントパネル
の形状等を変更することなく、遠視点表示が行える等の
第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0045】また、表示パネル21からの表示光L1の
光路に凸レンズ113を設けているので、運転者が表示
パネル21の表示を見るときの焦点の位置がより遠くな
り、運転者が表示パネル21の表示をより容易に視認で
きるようにすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、虚像表示用の表示手段からの表示光を、上下方向
ではなく、左右方向、即ち一般的に長手形状を有する車
両用表示装置の長手方向に導くことにより光路長を拡大
するようにしてあるので、装置を大型化することなく、
図8,9の典型的な表示装置と同様な外形形状および大
きさを維持しつつ、十分な光路長を確保して車両速度等
を遠視点に虚像表示することができる。また、表示装置
の外形形状を、図8,9の従来の通常の表示装置と同様
な形状にすることができるので、装置周辺のエアダクト
およびインストゥルメントパネルの形状等を変更する必
要がなく、容易に車両に搭載することができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、車両用表示
装置の右端部に設けられた虚像表示用の表示手段からの
表示光を、表示装置の左端部に設けられた反射鏡で反射
した後、半透鏡で運転者方向に反射するようにしてある
ので、一般的に長手形状を有する表示装置内のスペース
を有効に利用して、虚像表示用の表示光の光路長を拡大
することができる。
【0048】また、車両用表示装置の表示構成が、虚像
表示用の表示手段による表示像が中央部に虚像として遠
視点表示され、その両側に実像表示用の表示手段による
表示像が表示される構成であるので、例えば、スピード
メータ表示等の運転中の確認頻度が高い表示を中央部に
虚像表示し、水温計表示およびフューエル・ゲージ表示
等の比較的確認頻度の低い表示を左右に表示することが
でき、表示像をその確認頻度や重要度等に応じて適切な
位置に表示することができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、表示装置内
のスペースを有効に利用して、虚像表示用の表示光の光
路長を拡大することができる等の請求項2記載の発明と
同様な効果が得られるとともに、実像と虚像とを組み合
わせて所定の表示像、例えばスピードメータ表示を構成
するので、その表示像の高い視認性が要求される特定の
部分、例えば指針部分を虚像表示してその表示像の視認
性を向上させることができる。
【0050】また、虚像表示用の前記表示手段の表示像
の周辺部に実像表示用の前記表示手段の表示像を表示す
ることができるので、各種の警告表示等を、虚像表示用
の表示手段による表示像の左右だけでなく、上下にも表
示することができ、表示の自由度を拡大させることがで
きる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、虚像表示用
の表示手段からの表示光の光路を変換する光路変換手段
に凹面鏡が用いられるので、運転者が虚像表示用の表示
手段の表示を見るときの焦点の位置がより遠くなり、運
転者がその表示をより容易に視認できるようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両用表示装置の斜視
図である。
【図2】図1の車両用表示装置の平面的構成を示す図で
ある。
【図3】図1の車両用表示装置の表示例を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態の車両用表示装置の平面
的構成を示す図である。
【図5】図4の車両用表示装置の表示例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第3実施形態の車両用表示装置の平面
的構成を示す図である。
【図7】本発明の第4実施形態の車両用表示装置の平面
的構成を示す図である。
【図8】本発明の背景技術である典型的な車両用表示装
置の斜視図である。
【図9】図8の車両用表示装置の模式的な断面図であ
る。
【図10】従来の車両用表示装置の斜視図である。
【図11】図10の車両用表示装置の模式的な断面図で
ある。
【符号の説明】
21 第1の表示パネル 23 第2の表示パネル 25 第3の表示パネル 27 半透鏡 29 凹面鏡 71 第4の表示パネル 101,111 反射鏡 113 凸レンズ L1ないしL4 表示光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両速度等の運転に必要な情報を表示す
    る表示手段の表示面からの表示光の光路を、その表示光
    が運転者に到達するまでの過程で反射鏡等によって変換
    することにより、前記表示手段から運転者までの光路長
    を変化させ、前記情報を遠視点に虚像として表示する車
    両用表示装置であって、 虚像表示用の前記表示手段を、前記表示面が左右方向内
    方を向くように前記車両用表示装置の左または右端部に
    設け、 前記表示手段の前記表示面から左右方向に沿って進む前
    記表示光の光路を前記運転者方向に変換する光路変換手
    段を、前記車両用表示装置内の前記表示手段の前記表示
    面に対向する位置に設けることを特徴とする車両用表示
    装置。
  2. 【請求項2】 虚像表示用の前記表示手段をその表示面
    が左方向を向くように前記車両用表示装置の右端部に設
    け、 前記光路変換手段に反射鏡と半透鏡とを具備させるとと
    もに、前記反射鏡を虚像表示用の前記表示手段と対向す
    るように前記車両用表示装置の左端部に配置し、前記半
    透鏡を、前記反射鏡が反射した虚像表示用の前記表示手
    段からの表示光がこの半透鏡によって運転者方向に反射
    されるように、その前記反射鏡側の反射面が前記反射鏡
    に対向する方向から前記運転者方向に所定角度だけ傾い
    た状態で前記反射鏡と虚像表示用の前記表示手段との間
    に配置し、 表示像を実像として表示する実像表示用の表示手段を前
    記半透鏡の左右両側にさらに設けることを特徴とする請
    求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 【請求項3】 虚像表示用の前記表示手段をその表示面
    が左方向を向くように前記車両用表示装置の右端部に設
    け、 前記光路変換手段に反射鏡と半透鏡とを具備させるとと
    もに、前記反射鏡を虚像表示用の前記表示手段と対向す
    るように前記車両用表示装置の左端部に配置し、前記半
    透鏡を、前記反射鏡が反射した虚像表示用の前記表示手
    段からの表示光がこの半透鏡によって運転者方向に反射
    されるように、その前記反射鏡側の反射面が前記反射鏡
    に対向する方向から前記運転者方向に所定角度だけ傾い
    た状態で前記反射鏡と虚像表示用の前記表示手段との間
    に配置し、 表示像を実像として表示する実像表示用の表示手段を、
    この表示手段の表示領域のうちの少なくとも一部の領域
    からの表示光が前記半透鏡を透過するように前記半透鏡
    の背面側にさらに設け、 実像表示用の前記表示手段の表示像と虚像表示用の前記
    表示手段の表示像とを組み合わせて所定の表示像を構成
    するとともに、虚像表示用の前記表示手段の表示像の周
    辺部に実像表示用の前記表示手段の表示像を表示するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記光路変換手段の前記反射鏡が凹面鏡
    であることを特徴とする請求項2または3に記載の車両
    用表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005297962A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Ford Global Technologies Llc 車両のインストルメントパネル、ブレーキ・システム・インジケーターの制御方法および車両
JP2010186101A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Nippon Seiki Co Ltd 表示装置
CN103770709A (zh) * 2012-10-24 2014-05-07 通用汽车环球科技运作有限责任公司 具有显示器和校正透镜的车辆组件
WO2022176371A1 (ja) * 2021-02-16 2022-08-25 本田技研工業株式会社 メーター構造

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