JPH10250052A - Uvインクを用いた記録方法および、この記録方法を用いた記録装置 - Google Patents

Uvインクを用いた記録方法および、この記録方法を用いた記録装置

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JPH10250052A
JPH10250052A JP9056454A JP5645497A JPH10250052A JP H10250052 A JPH10250052 A JP H10250052A JP 9056454 A JP9056454 A JP 9056454A JP 5645497 A JP5645497 A JP 5645497A JP H10250052 A JPH10250052 A JP H10250052A
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light
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JP9056454A
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Yuuji Nagahamaya
祐二 長浜谷
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の中間転写式のホットメルトインクジェ
ット記録装置Sを用いて、用紙等に画像記録する場合、
ワックス等からなるインクは常温では固体の状態なの
で、ヒータ等で加熱し溶融して液体になった状態でない
と、前記装置Sは記録開始できなかった。そのために、
ヒータの電源ONしてからインクが溶融するまでの待ち
時間が長く掛かる問題があった 【解決手段】 UV光線を照射すると硬化するUVイン
ク1を用いて中間転写体3に記録された一次画像にUV
照射部材4のUV光線を照射することで、一次画像を形
成するUVインク1を増粘させて、一次画像を記録媒体
である用紙6等に転写して、記録媒体に二次画像を短時
間に記録することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、UV光線を照射す
ると硬化する液体状のUVインクを飛翔させて、中間転
写体に一次画像を記録し、この中間転写体に記録された
一次画像を、記録媒体に転写して、記録媒体に二次画像
を形成する方法、およびこの方法を用いた記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に液体インクを使って用紙等に記
録する方式として、液体インクを飛翔させて記録媒体に
記録するインクジェット方式が知られている。このよう
な一般的なインクジェット方式に使用する液体インク
は、油性インクだと溶剤等を使用しなければならないの
で、臭気等が発生して環境問題等から、水性インクを使
わざるをえなかった。そのために、水性インクだと、記
録媒体がOHP等のプラスチックフィルム等に対して親
和性がないので、水性インクをはじいて記録することが
できなかった。 また、水性インクのために、用紙等に
記録すると、インクの量が多いと、インクが乾燥する前
に、インクが用紙ににじんだりして、記録した画像が不
鮮明になる問題があった。また、水性インクを使って記
録した用紙等を、例えば屋外に放置して雨等にあたる
と、記録した文字あるいは図形等が、にじんで読めなく
なる等の、耐水性に問題があった。
【0003】そこで、前記インクジェット方式の問題点
を解決する方法として、主成分がワックスからなる固形
インクを使って、この固形インクを熱で液体状に溶融さ
せてから、前記インクジェット方式と同様に、溶融した
インクを飛翔させて記録媒体に記録する、ホットメルト
インクジェット方式がある。このホットメルトインクジ
ェット方式により、中間転写体に一次画像を記録して、
この中間転写体に記録された一次画像を、用紙等の記録
媒体に転写して記録を行う、中間転写式のホットメルト
インクジェット記録装置が用いられている。
【0004】図3は前記中間転写式のホットメルトイン
クジェット記録装置(以下装置Sと称する)を示す概略
図で、この装置Sに使用されるインク11は、主成分が
ワックスから成り、常温では固体で熱によって溶融する
ようになっている。また、前記インク11を溶融して外
部に飛翔させるインク飛翔部材12は、内部に前記イン
ク11を収納する耐熱性の容器から成るインクタンク1
2aと、このインクタンク12aの下部に、前記インク
11を加熱して溶融するためのヒータ12bと、インク
タンク12aの側面上方には、ヒータ12bの加熱によ
り溶融されたインク11を、外部に飛翔させるインク飛
翔部12cが形成されて、このインク飛翔部12cには
ノズル12dが取り付けられて構成されている。
【0005】また、中間転写体13は、円筒状で内部に
中空部13aが形成されて、前記インク飛翔部12cの
ノズル12d先端と、所定の隙間が形成されて配置され
ている。また、この中間転写体13の中空部13aには
ヒータ14が内蔵されて、中間転写体13を加熱できる
ようになっている。また、中間転写体13の下方の外周
には、ゴム等から成るプラテンローラ5が圧接されて配
置されている。そして、中間転写体13が回転すると、
プラテンローラ5も追従して回転して、用紙6が矢印B
方向に搬送されるような構成になっている。
【0006】そして、前記装置Sを用いて用紙6等に記
録するには、まず、インク飛翔部材12のヒータ12b
により、略70゜Cに熱せられて溶融したインク11
が、インクタンク12a内に収納されている。そして、
この溶融したインク11が、インク飛翔部12cに送ら
れて、インク飛翔部12c内のインク圧縮手段(図示せ
ず)でインク11を圧縮すると、インク11がノズル1
2dから中間転写体13の表面に向かって飛翔する。
【0007】そして、この飛翔したインク11が、ヒー
タ14で熱せられた中間転写体13の外周表面に被着し
て、中間転写体13の外周表面に一次画像を記録する。
そして、中間転写体13が矢印A方向に回転して、中間
転写体13の表面に被着しているインク11は、溶融状
態でプラテンローラ5側に移動する。このとき、中間転
写体13とプラテンローラ5との間に、用紙6が狭持さ
れているので、中間転写体13の一次画像は用紙6に転
写されて、用紙6の表面に二次画像を形成し、用紙6は
矢印B方向に搬送される。そして、所望の画像記録が用
紙6にすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な中間転写式のホットメルトインクジェット記録装置S
を用いて、用紙6等に画像記録する場合、インク11は
常温では固体の状態なので、ヒータ12b等で加熱し溶
融して液体になった状態でないと、前記装置Sは記録開
始できなかった。そのために、ヒータ12bの電源ON
してからインク11が溶融するまでの待ち時間が長く掛
かる問題があった。
【0009】また、前記インク11が溶融するまでの待
ち時間をなくするためには、ヒータ13cの電源を常に
ONしてインク11を溶融していなければならないの
で、消費電力が大きくなる問題があった。また、中間転
写体13の外周の表面温度が、周囲の温度に左右されや
すく、中間転写体13を加熱するヒータ13cは、中間
転写体13のほぼ中心部に内蔵されているため、周囲の
温度が低い場合には、中間転写体13に記録した一次画
像のインク11が固まって、用紙6に適正に転写を行う
ことができなかった。
【0010】また、逆に外部温度が高いと中間転写体1
3の表面温度も高くなって、インク11が中間転写体1
3の表面で水のように溶解するので、前記一次画像を形
成するインク11が流れたりして変形し、用紙6に転写
した二次画像が確認できなくなることがあった。そのた
めに、中間転写体13の表面温度の管理が大変で、表面
温度検知センサ等で常に表面温度を監視して、ヒータ1
3cの温度コントロールを自動的に行うようにしていた
ので、装置Sが高価になっていた。また、前記ホットメ
ルトインクジェット方式で、用紙6等に記録された二次
画像等は、夏季等の周囲環境が高温になる時期には、前
記二次画像を形成するインク11が溶け出して、二次画
像が不鮮明になる問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する第1
の手段として、UV光線を照射すると硬化するUVイン
クを飛翔させて、中間転写体に一次画像を記録し、この
一次画像にUV光線を照射し、このUV光線が照射され
た一次画像を前記中間転写体から記録媒体に転写して、
記録媒体に二次画像を記録する構成とした。また、前記
課題を解決する第2の手段として、前記一次画像に照射
するUV光線を、前記中間転写体の外部の一次画像の表
面から照射する構成とした。また、前記課題を解決する
第3の手段として、前記一次画像に照射するUV光線
を、前記中間転写体の中空内部の前記一次画像の背面か
ら照射する構成とした。また、前記課題を解決する第4
の手段として、前記記録媒体に記録された二次画像を加
熱、あるいは、UV光線を再度照射する構成とした。ま
た、前記課題を解決する第5の手段として、前記一次画
像を形成するUVインクに、波長が約310nmで、光
量が約200mj/cmー2のUV光線を照射する構成
とした。また、前記課題を解決する第6の手段として、
前記UVインクはUV光線を照射するとカチオン重合す
るモノマーと、着色剤と、開始剤とを配合し、この配合
比は前記モノマーを60〜95部とし、残りを着色剤、
開始剤等にした構成とした。また、前記課題を解決する
第7の手段として、UV光線を照射すると硬化するUV
インクを、画像処理手段からの指示に従って飛翔させて
中間転写体に一次画像を記録し、この一次画像を前記中
間転写体から記録媒体に転写して、この記録媒体に二次
画像を記録し、この二次画像にUV光線を照射する構成
とした。また、前記課題を解決する第8の手段として、
UV光線を照射すると硬化するUVインクと、このUV
インクを外部に飛翔させるインク飛翔部材と、このイン
ク飛翔部材から飛翔させたUVインクで回転表面に一次
画像を記録する中間転写体と、この中間転写体に圧接す
るプラテンローラと、このプラテンローラで前記中間転
写体に記録された一次画像を転写して、二次画像を記録
する記録媒体とを備えて、前記一次画像にUV光線を照
射するUV光線照射部材を配置した構成とした。また、
前記課題を解決する第9の手段として、前記UV光線照
射部材を、前記中間転写体の外部に配設して、前記記録
部材に記録された一次画像の表面からUV光線を照射す
る構成とした。また、前記課題を解決する第10の手段
として、前記UV光線照射部材を、前記中間転写体の内
部に配設して、前記記録部材に記録された一次画像の背
面側からUV光線を照射する構成とした。また、前記課
題を解決する第11の手段として、前記中間転写体は、
内部が中空の円筒状に形成されて、該円筒部を石英ガラ
スで形成し、該石英ガラスの表面にポリフロロアルキル
ビニールを被覆した構成とした。また、前記課題を解決
する第12の手段として、前記記録媒体に記録した二次
画像を加熱する加熱部材を、前記プラテンローラの下流
側に配設した構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1・図2をもとに説明する。まず、図1は本発明
のUVインクを用いた記録装置(以下装置Pと称する)
を示す概略図で、この装置Pに使用されるUVインク1
は、主成分がエポキシあるいはビニルエーテル等のカチ
オンUV硬化樹脂が主成分であるモノマーと、その他
に、例えばUVインク1の色が黒色ならばカーボンブラ
ック等の顔料または染料等からなる着色剤と、UV光線
を受光したときに重合等の連鎖反応を開始させる開始剤
等が配合されて、UV光線を受光すると増粘して硬化す
る性質がある。そして、このUVインク1を構成するそ
れぞれの材料の配合比は、モノマーが60〜95部で、
60部以下では重合阻害物が多く硬化が遅くなり、95
部以上では開始剤の比率が少なくなって硬化が遅くなる
ので、好ましくは65〜90部がよい。また、着色剤は
1〜25部で、1以下では着色力不足になり、25以上
では硬化後のインクが脆くなるので、好ましくは3〜2
0部がよい。そして、その他に分散剤、増感剤等が配合
されている。
【0013】また、前記UVインク1を外部に飛翔する
インク飛翔部材2には、内部にUVインク1を収納する
樹脂等の容器から成るインクタンク2aが配置されてい
る。また、このインクタンク2aの側面上方には、前記
UVインク1を、外部に飛翔するインク飛翔部2cが形
成されて、このインク飛翔部2cには、通常のインクジ
ェットプリンタに用いられているインク圧縮手段である
ピエゾ等が配置されて、前記UVインク1に圧力を加え
てノズル2dの先端から外部に飛翔できるようになって
いる。また、前記インク飛翔部2cのノズル2d先端が
対向する位置に、所定の隙間を形成して、金属等からな
る円筒状の中間転写体3の表面に、シリコンゴム等を被
膜したゴム部3aが形成されて配置されている。そし
て、この中間転写体3は図示しない駆動源で、矢印A方
向に回転されるようになっている。
【0014】また、前記中間転写体3とインク飛翔部材
2のノズル2d先端とが対向する位置から、矢印A方向
に回転する下流側の外周に、所定の間隔をもって、反射
部4aを有するUV照射部材4が配置されて、中間転写
体3のゴム部3a表面にUVランプ4のUV光線が照射
することがでるようになっている。このUV照射部材4
は高圧水銀灯あるいはエキシマランプ等の紫外線放射が
高いもので構成されている。そして、中間転写体3が矢
印A方向に回転している、回転表面であるゴム部材3a
の表面に、UVインク1を飛翔させて記録した一次画像
を形成するUVインク1に、UV照射部材4のUV光線
を照射すると、UVインク1が増粘し所定時間がたつと
硬化するようになっている。また、中間転写体3の下方
の外周表面には、ゴム等から成るプラテンローラ5が圧
接されて、中間転写体3が回転すると、プラテンローラ
5も追従して回転するようになっている。そして、中間
転写体3とプラテンローラ5との間に記録媒体である用
紙6が狭持されて、中間転写体3の回転により、用紙6
が矢印Bの方向に搬送されるような構成されている。
【0015】また、前記装置Pを用いて記録部材である
用紙6等に、画像を記録するには、まず、インク飛翔部
材2のインクタンク2a内に収納している、液体状のU
Vインク1を、図示しないインクポンプ等でインク飛翔
部2cに送る。すると、インク飛翔部2c内のインク圧
縮手段(図示せず)であるピエゾ等により、送られてき
たUVインク1を加圧して、画像処理手段(図示せず)
から送られてくる画像信号に従って、ノズル2dから水
平方向の、中間転写体3のゴム部3aの回転表面に向か
ってUVインク1を飛翔させる。
【0016】次に、この飛翔させたUVインク1で、中
間転写体3の回転表面に、所望パターンの鏡像である一
次画像を記録する。次に、ゴム部3aの回転表面の前記
一次画像が、UV照射部材であるUV照射部材4の位置
まで回転して、前記一次画像のUVインク1に、UV照
射部材4からのUV光線を所定の光量だけ照射すると、
一次画像を形成するUVインク1の重合が開始して、U
Vインク1の増粘が始まる。そして、中間転写体3を、
更に矢印A方向に回転させて、前記増粘が始まったUV
インク1からなる一次画像をプラテンローラ5まで移動
させる。すると、中間転写体3とプラテンローラ5との
間に、記録媒体である用紙6等が圧接狭持されているの
で、中間転写体3側の一次画像は、前述のような増粘し
たUVインク1が用紙6の表面に粘着されて、中間転写
体3のゴム部3aの表面から剥離されて用紙6側に転写
されて、用紙6に実像である二次画像が形成される。
【0017】そして、用紙6は中間転写体3の回転によ
って、順次用紙6に所望の二次画像が転写されて記録さ
れながら、矢印Bの搬送方向に送られる。そして、矢印
Bの搬送方向の下流側には、前記用紙6に転写された二
次画像の硬化時間を短縮するために、略70゜Cの温度
で二次画像を加熱するヒートローラ等からなる加熱部材
7が配置されているので、短時間に二次画像を形成する
UVインク1を硬化させることができる。以上のような
UVインク1で記録媒体に形成された画像は、UV硬化
樹脂の本来もっている、擦過性、耐熱性、耐水性、耐光
性に優れている。
【0018】また、UVインク1を用いた記録装置Pの
その他の実施の形態として、中間転写体8の中空内部に
UV照射部材であるランプ4を配置して、一次画像の背
面側からUV光線を照射する方法がある。図1で説明し
た構成と異なる部分についてのみ説明すると、円筒状の
中間転写体8は、表面が透明なポリフロロアルキルビニ
ール(PAF)等からなる被膜部8aが形成され、該被
膜部8aの内部に石英硝子等からなる透明なローラ8b
が配置されている。また、ローラ8b内部に中空部8c
が形成されて、前記ノズル2dが対向する位置から、中
間転写体8が矢印A方向に回転する下流側の位置の中空
部8c内部に、反射部4aを有するUV照射部材である
UV照射部材4が配置された構成になっている。
【0019】このような図2に示すような構成の装置P
を用いて、記録部材である用紙6等に、画像を記録する
には、まず、インク飛翔部材2からUVインク1を飛翔
させ、中間転写体8の被膜部8aの回転表面に、所望パ
ターンの鏡像である一次画像を記録する。そして、この
一次画像の背面側から、中間転写体8の中空部8cに配
置されている反射部4aを有するUV照射部材4のUV
光線を照射して、一次画像を形成するUVインク1の重
合が開始して、UVインク1の増粘が始まる。そして、
増粘した一次画像のUVインク1を図1で説明した方法
と同様に、用紙6に転写して、用紙6に実像である二次
画像を記録し、加熱部材7で加熱して、二次画像を形成
するUVインク1を短時間で硬化させることができる。
【0020】以上のようなUVインク1を用いた装置P
で、例えば、カチオンUV硬化樹脂が主成分であるモノ
マーが90部、カーボンブラック等の着色剤が5部、開
始剤が5部の配合比で配合した前記UVインクを使用し
て、中間転写体3の表面に一次画像を記録し、この一次
画像に、UV照射部材4で、波長が310nm、光量が
200mj/cmー2のUV光線を照射する。すると、
一次画像を形成するUVインク1が、徐々に重合が進ん
で増粘する。そして、この増粘した一次画像のUVイン
ク1を用紙6にプラテンローラ3dで圧接して、一次画
像を転写して、用紙6に二次画像を得る実験を行った結
果、用紙6に良好な二次画像を形成することができた。
このとき用紙6に転写された直後の二次画像を形成する
UVインク1は、増粘はしているが未硬化状態である。
この未硬化状態のUVインク1は、所定の時間がたつと
硬化が完了して、用紙6に良好な印字品質の画像を得る
ことができる。また、前記用紙6に転写された二次画像
の硬化時間を早めるには、前述のような、略70゜Cの
温度で二次画像を加熱するだけでなく、UV照射部材4
のUV光線を再度照射しても、短時間に二次画像を形成
するUVインクを硬化させることができる。
【0021】また、前述した実施の形態では、一次画像
にUV照射部材4のUV光線を照射したが、用紙6に転
写された二次画像のUVインク1に、UV光線を照射す
る方法でも、用紙6に良好な画像を形成することができ
る。また、記録媒体は用紙6に限定されるものではな
く、OHPシートや、その他のプラスチックフィルム類
にも良好な画像を形成することができる。また、中間転
写体3は形状がローラ状だけでなく、ベルト状のもので
もよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明におけるUV
インクを用いた記録方法によれば、中間転写体にUVイ
ンクで記録された一次画像にUV光線を照射して、この
一次画像を記録媒体に転写して二次画像を記録するの
で、擦過性、耐熱性、耐水性、耐光性に優れた画像を記
録媒体に形成することができる。また、記録媒体がプラ
スチックフィルム等にでも、確実に前記一次画像を転写
して、二次画像を記録することができる。
【0023】また、一次画像に照射するUV光線を、前
記中間転写体の外部の前記一次画像の表面から照射する
ので、UVインクに確実にUV光線を照射することがで
き、UVインクを確実に増粘させることができる。
【0024】また、一次画像に照射するUV光線を、前
記中間転写体の内部の前記一次画像表面から照射するの
で、中間転写体の表面と接している部分の一次画像を形
成するUVインクの背面側が先に増粘して、UVインク
の表面側が粘度が小さく、UVインクが記録媒体に粘着
しやすく、且つ、UVインクを記録媒体に転写したとき
の、中間転写体からの剥離性がよい。
【0025】また、記録媒体に記録された二次画像を加
熱、あるいは、UV光線を再度照射することで、二次画
像を短時間で硬化させることができる。
【0026】また、一次画像を形成するUVインクに、
波長が310nmで、光量が約200mj/cmー2の
UV光線を照射するので、一次画像を形成するUVイン
クは適度な粘度に増粘して、記録媒体に最適な二次が増
を転写することができる。
【0027】また、UVインクはUV光線を照射すると
カチオン重合するモノマーと、着色剤と、開始剤等とを
配合し、この配合比は前記モノマーを60〜95部と
し、残りを着色剤、開始剤等にしたので、擦過性、耐熱
性、耐水性、耐光性に優れた画像を記録媒体に形成する
ことができる。また、記録媒体がプラスチックフィルム
等にでも、確実に前記一次画像を転写して、二次画像を
記録することができる。
【0028】また、UV光線を照射すると硬化するUV
インクを、画像処理手段からの指示に従って吐出し、こ
の吐出されたUVインクで中間転写体に一次画像を記録
し、この一次画像を前記中間転写体から記録媒体に転写
して、この記録媒体に二次画像を記録し、この二次画像
にUV光線を照射することでも、UVインクを硬化させ
ることができるので、UV光線を照射するランプの位置
が制限されずに、周囲の状況によって、最適の位置を選
ぶことができる。
【0029】また、UV光線を照射すると硬化するUV
インクと、このUVインクを外部に飛翔させるインク飛
翔部材と、このインク飛翔部材から飛翔させたUVイン
クで表面に一次画像を記録する中間転写体と、この中間
転写体に圧接するプラテンローラと、このプラテンロー
ラで前記中間転写体に記録された一次画像を転写して、
二次画像を記録する記録媒体とを備えて、前記一次画像
にUV光線を照射するUV光線照射部材を配置したの
で、擦過性、耐熱性、耐水性、耐光性に優れた画像を記
録媒体に形成することができる記録装置を提供すること
ができる。また、UVインクにUV光線照射部材からU
V光線を照射するだけで、UVインクを硬化させること
ができるので、従来のような、中間転写体を一定の温度
に熱するために表面温度検知センサ等が不要になるので
低コストの記録装置を提供できる。また、記録媒体がプ
ラスチックフィルム等にでも、確実に前記一次画像を転
写して、二次画像を記録することができる記録装置を提
供できる。
【0030】また、UV光線照射部材を、前記中間転写
体の外部に配設して、前記中間転写体に記録された一次
画像の表面からUV光線を照射することができるので、
一次画像のUVインクに確実にUV光線を照射すること
ができる記録装置を提供できる。
【0031】また、UV光線照射部材を、前記中間転写
体の内部に配設して、前記中間転写体に記録された一次
画像の背面側からUV光線を照射することことができる
ので、中間転写体の表面と接している部分の、一次画像
を形成するUVインクの背面側が先に増粘して、UVイ
ンクの表面側が粘度が小く、UVインクが記録媒体に粘
着しやすく、且つ、UVインクを記録媒体に転写したと
きの、中間転写体からの剥離性がよい記録装置を提供で
きる。
【0032】また、中間転写体は、内部が中空の円筒状
に形成されて、該円筒部を石英ガラスで形成し、該石英
ガラスの表面にPFAを被覆したので、どちらもUV光
線の透過性がよいので、UV光線を確実に一次画像を形
成するUVインクの背面側を照射することができる。
【0033】また、記録媒体に記録した二次画像を加熱
する加熱部材を、前記プラテンローラの下流側に配設し
たので、短時間に擦過性、耐熱性、耐水性、耐光性に優
れた画像を記録媒体に形成する記録装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のUVインクを用いた記録装置の概略側
面図。
【図2】本発明のUVインクを用いた記録装置のその他
の実施の形態の概略側面図。
【図3】従来の中間転写式のホットメルトインクジェッ
ト記録装置の概略側面図。
【符号の説明】
1 UVインク 2 インク飛翔部材 2a インクタンク 2d ノズル 3 中間転写体 4 UV照射部材 5 プラテンローラ 6 用紙 7 加熱部材 8 中間転写体 11 インク 12 インク飛翔部材 13 中間転写体 14 ヒータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UV光線を照射すると硬化するUVイン
    クを飛翔させて、中間転写体に一次画像を記録し、この
    一次画像にUV光線を照射し、このUV光線が照射され
    た一次画像を前記中間転写体から記録媒体に転写して、
    記録媒体に二次画像を記録することを特徴とするUVイ
    ンクを用いた記録方法。
  2. 【請求項2】 前記一次画像に照射するUV光線を、前
    記中間転写体の外部の一次画像の表面から照射すること
    を特徴とする請求項1記載のUVインクを用いた記録方
    法。
  3. 【請求項3】 前記一次画像に照射するUV光線を、前
    記中間転写体の中空内部の前記一次画像の背面から照射
    することを特徴とする請求項1記載のUVインクを用い
    た記録方法。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体に記録された二次画像を加
    熱、あるいは、UV光線を再度照射することを特徴とし
    た請求項1、あるいは2、あるいは3記載のUVインク
    を用いた記録方法。
  5. 【請求項5】 前記一次画像を形成するUVインクに、
    波長が約310nmで、光量が約200mj/cmー2
    のUV光線を照射することを特徴とする請求項1、ある
    いは2、あるいは3記載のUVインクを用いた記録方
    法。
  6. 【請求項6】 前記UVインクはUV光線を照射すると
    カチオン重合するモノマーと、着色剤と、開始剤等とを
    配合し、この配合比は前記モノマーを60〜95部と
    し、残りを着色剤、開始剤等にしたことを特徴とするU
    Vインクを用いた記録方法。
  7. 【請求項7】 UV光線を照射すると硬化するUVイン
    クを、画像処理手段からの指示に従って飛翔させて中間
    転写体に一次画像を記録し、この一次画像を前記中間転
    写体から記録媒体に転写して、この記録媒体に二次画像
    を記録し、この二次画像にUV光線を照射することを特
    徴とするUVインクを用いた記録方法。
  8. 【請求項8】 UV光線を照射すると硬化するUVイン
    クと、このUVインクを外部に飛翔させるインク飛翔部
    材と、このインク飛翔部材から飛翔させたUVインクで
    回転表面に一次画像を記録する中間転写体と、この中間
    転写体に圧接するプラテンローラと、このプラテンロー
    ラで前記中間転写体に記録された一次画像を転写して、
    二次画像を記録する記録媒体とを備えて、前記一次画像
    にUV光線を照射するUV光線照射部材を配置したこと
    を特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記UV光線照射部材を、前記中間転写
    体の外部に配設して、前記記録部材に記録された一次画
    像の表面からUV光線を照射することを特徴とする請求
    項8記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記UV光線照射部材を、前記中間転
    写体の内部に配設して、前記記録部材に記録された一次
    画像の背面側からUV光線を照射することを特徴とする
    請求項8記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記中間転写体は、内部が中空の円筒
    状に形成されて、該円筒部を石英ガラスで形成し、該石
    英ガラスの表面にポリフロロアルキルビニールを被覆し
    たことを特徴とする請求項10記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体に記録した二次画像を加
    熱する加熱部材を、前記プラテンローラの下流側に配設
    したことを特徴とする請求項8あるいは9、あるいは1
    0記載の記録装置
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