JPH1024973A - エアゾール缶用容器 - Google Patents

エアゾール缶用容器

Info

Publication number
JPH1024973A
JPH1024973A JP8181991A JP18199196A JPH1024973A JP H1024973 A JPH1024973 A JP H1024973A JP 8181991 A JP8181991 A JP 8181991A JP 18199196 A JP18199196 A JP 18199196A JP H1024973 A JPH1024973 A JP H1024973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
composite film
resin layer
resin
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8181991A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Yoshiga
法夫 吉賀
Yoshio Wakayama
芳男 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP8181991A priority Critical patent/JPH1024973A/ja
Publication of JPH1024973A publication Critical patent/JPH1024973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液化石油ガス等を噴射剤として内容物を霧状
もしくはムース状で散布するエアゾール缶の本体として
使用する容器を提供する。 【解決手段】 アルミニウムまたは鋼板の少なくとも片
面に、酸変性したポリオレフィン樹脂を介して、塩化ビ
ニリデン樹脂層の両面にポリエチレンまたはポリブロピ
レン樹脂層を積層した複合フイルムを被覆した金属積層
板を樹脂層が内面となるように絞り加工してなるエアゾ
ール缶用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアゾール缶用容
器に係り、特にジメチルエーテル(DME)や液化天然
ガス(LPG)を噴射剤として内容物を霧状もしくは泡
状で散布するエアゾール缶に好適に使用できる容器に関
する。
【0002】
【従来技術及びその課題】ジメチルエーテルや液化天然
ガスを噴射剤として内容物を霧状もしくはムース状で散
布して使用するエアゾール製品は、その使用しやすさか
ら殺虫剤、塗料、各種クリーム、洗剤等の家庭用品、ヘ
アースプレー、泡状ヘアーケアー剤、育毛トニック等の
化粧用品や水虫薬,筋肉疲労回復剤等の医薬品等、その
使用は多岐に渡っている。
【0003】これらに使用されるエアゾール缶用容器と
しては、容器本体としてブリキやアルミニウムの金属単
体から形成された後に、内容物に応じて容器内面側にエ
ポキシフェノ一ル、ポリ塩化ビニルゾル、ポリアミドイ
ミド等の塗料をスブレーコーテング等の方法により被覆
することがなされている。
【0004】しかしながら、強酸性の染毛剤について
は、内容液の腐食性問題からこのような方法ではエアゾ
ール化ができなかた。そのために、ブラスチック性の袋
を内袋とした二重容器、あるいはブロー成形法により作
られたPETボトルが使用されている。
【0005】しかしながら、上記二重容器については生
産性に劣り、またエアゾール缶用容器の容積に対して内
容物の充填量が少ない等の問題がある。PETボトルに
ついては、耐圧性の問題から容器の容積を大きくするこ
とが困難であり、さらにPET樹脂のガラス転移温度が
低いため環境温度が高いと変形しバルブとの嵌合部から
充填ガスが抜ける恐れがあるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解消したエアゾール缶容器を見出したものであり、その
要旨とするところは、アルミニウムまたは鋼板の少なく
とも片面に、酸変性したポリオレフィン樹脂を介して、
塩化ビニリデン樹脂層の両面にポリエチレンまたはポリ
ブロピレン樹脂層を積層した複合フイルムを被覆した金
属積層板を樹脂層が内面となるように絞り加工してなる
エアゾール缶用容器にある。
【0007】
【発明の実施の態様】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するアルミニウム板は、加工性や強度の点
からマンガンとの合金であるJISH0001による
3,000系、またはマグネシウムとの合金である5,
000系のものが好適に使用される。また、表面には通
常のクロメート処理、ジルコニウム処理やチタネート処
理などの化成処理したものや、電解エッチングなどの物
理的表面処理したものを使用してもよい。
【0008】アルミニウム板の厚みは、0.2mm〜
0.7mm、好ましくは0.3mm〜0.6mmの範囲
のものが使用でき、厚みが0.2mm未満のものでは、
絞り加工後の容器の耐内圧性に劣り、厚みが0.7mm
を越えるものでは絞り加工性に劣り易い。
【0009】また、本発明で使用する鋼板は、両面にめ
っき被膜を有する錫めっき鋼板、ニッケルめっき鋼板、
あるいはこれらの表面に化成処理を施した鋼板、下層が
金属クロム、上層がクロム水和酸化物の2層構造を有す
るティンフリースチール等が好適に使用される。鋼板の
厚みは、0.2mm〜0.7mm、好ましくは0.3m
m〜0.6mmの範囲のものが使用できる。
【0010】上記アルミニウムまたは鋼板の少なくとも
片面には酸変性したポリオレフィン樹脂を介して、複合
フイルムを被覆する必要があり、酸変性したポリオレフ
ィン樹脂としてはグラフト反応により酸成分で変性した
接着性樹脂であって三井石油化学(株)製の「アドマ
ー」や三菱化学(株)製の「モディック」フィルムなど
が好適に使用できる。厚みは、10μm〜100μm、
好ましくは20μm〜100μmの範囲のものが使用さ
れる。10μm未満では積層する際の作業性や密着性に
劣り、100μmを越えるものではエアゾール缶を成形
する冷間加工性に劣り易い。
【0011】上記酸変性したポリオレフィン樹脂を介し
て被覆する複合フイルムは、塩化ビニリデン樹脂層の両
面にポリエチレンまたはポリプロピレン樹脂層を積層し
た複合フイルムであり、塩化ビニリデン樹脂層の両面に
ポリエチレンまたはポリプロピレン樹脂層を積層する理
由は、エアゾール缶内に充填する内容物に多く含まれて
いるベンジルアルコール等が塩化ビニリデン樹脂との相
溶性が良いため被覆樹脂層を透過して金属面を腐食する
ことを防止するためである。
【0012】上記複合フイルムを得る方法については、
あらかじめ共押出装置により多層にしたフィルムを用い
てもよいし、アウトラインで塩化ビニリデン樹脂フイル
ムの両面にポリエチレンまたはポリプロピレン樹脂層を
ラミネートして多層化してもよい。
【0013】複合フイルム全体の厚みは、20μm〜2
00μmの範囲、好ましくは30μm〜150μmの範
囲がよい。20μm未満では、耐腐食性に劣り、200
μmを越えるとエアゾール缶を成形する際の冷間加工性
に劣り易い。
【0014】また、塩化ビニリデン樹脂層の厚みは、
0.5μm〜15μmの範囲、好ましくは1.0μm〜
10μmの範囲が良い。0.5μm未満では耐腐食性に
劣り、15μmを越えると成形性に劣る傾向がある。
【0015】[実施例1]表面をリン酸クロメート処理
したアルミニウム板(A−3004P−O 厚み0.4
mm)の片面に、酸変性処理をした接着性フィルム(モ
ディックP300M 厚み50μm(三菱化学(株)
製)を溶融ラミネートした上に、さらに厚みが10μm
の塩化ビニリデン樹脂層の両面をポリエチレン樹脂層に
より積層してなる厚みが100μmの複合フイルムを加
熱積層し、得られた金属積層体を樹脂層が内面となるよ
うに絞り加工し、45mm径×120mm高形状のエア
ゾール缶用容器を得た。
【0016】得られたエアゾール缶用容器の上部に、バ
ルブを取りつけたマウンティングキャッブ(成形後、ポ
リアミドイミド塗料をスブレーコーティングしたもの)
を嵌め合わすことにより構成されるエアゾール缶に各種
内容物を充填した後、正立状態で45℃、3ケ月間保管
し、容器の内面を目視により観察した。
【0017】その結果、噴射剤がLPGでグリコール
酸、クエン酸、ベンジルアルコール、水を主成分とする
酸性染毛剤では内面側の一部にわずかな被膜の膨れが観
察されたが、実用上問題ないレベルであった。他の内容
物でも問題なかった。
【0018】[実施例2]表面をリン酸クロメート処理
したアルミニウム板(A−3004P−O 厚み0.4
mm)の片面に、酸変性処理をした接着性フィルム(モ
ディックP300M 厚み50μm(三菱化学(株)
製)を溶融ラミネートした上に、さらに厚みが5μmの
塩化ビニリデン樹脂層の両面をポリプロピレン樹脂層に
より積層してなる厚みが40μmの複合フイルムを加熱
積層し、得られた金属積層体を樹脂層が内面となるよう
に絞り加工し、45mm径×120mm高形状のエアゾ
ール缶用容器を得た。 得られた容器を用いて実施例1
と同一内容で保管テストを行なった。その結果、噴射剤
がLPGとDMEの混合系で乳酸、クエン酸、ベンジル
アルコール、水を主成分とする酸性染毛剤では内面側に
ほとんど変化は起きていなかった。他の内容物でも問題
なかった。
【0019】[比較例1]アルミニウム板(A−300
4P−O 厚み0.40mm)の表面にリン酸、無水ク
ロム酸及びフッ化物を含む処理液にて40〜50℃の処
理温度にてクロメート処理して、クロメート被膜量が1
0mg/m2 を有する表面処理アルミニウム板が得られ
た。当該処理表面の片面にビスフェノ一ル型エポキシ樹
脂(分子量=380、エポキシ当量=180〜200)
を1,1,1 トリクロロエタンで溶解した後にロールコータ
ーにて塗布乾燥後の厚みが1μmとなるように塗布し
た。上記アルミニウム板を350℃以上で熱処理して塗
膜を変性させた後に、厚みが100μmの6ナイロンフ
ィルムを溶融ラミネートした。
【0020】得られた容器を用いて実施例1と同一内容
で保管テストを行なった。その結果、噴射剤がLPGと
DMEの混合系で乳酸、クエン酸、ベンジルアルコー
ル、水を主成分とする酸性染毛剤では内面の全面に渡っ
て、樹脂の膨れが観察された。
【0021】
【発明の効果】上述したように本発明のエアゾール缶容
器によれば耐腐食性に優れており、各種噴射剤を使用し
たエアゾール缶に好適に使用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたは鋼板の少なくとも片
    面に、酸変性したポリオレフィン樹脂を介して、塩化ビ
    ニリデン樹脂層の両面にポリエチレンまたはポリブロピ
    レン樹脂層を積層した複合フイルムを被覆した金属積層
    板を樹脂層が内面となるように絞り加工してなるエアゾ
    ール缶用容器。
JP8181991A 1996-07-11 1996-07-11 エアゾール缶用容器 Pending JPH1024973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8181991A JPH1024973A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 エアゾール缶用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8181991A JPH1024973A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 エアゾール缶用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1024973A true JPH1024973A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16110420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8181991A Pending JPH1024973A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 エアゾール缶用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1024973A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020947A1 (ja) 2005-08-12 2007-02-22 Jfe Steel Corporation 2ピース缶及びその製造方法、並びに2ピース缶用鋼板
WO2007020956A1 (ja) 2005-08-12 2007-02-22 Jfe Steel Corporation 2ピース缶及びその製造方法、並びに2ピース缶用鋼板
JP2015007588A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社タセト エアゾール型コンクリート中性化測定器
EP2825696B1 (en) 2012-03-16 2021-05-26 S.C. Johnson & Son, Inc. Compressed gas aerosol composition in steel can

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020947A1 (ja) 2005-08-12 2007-02-22 Jfe Steel Corporation 2ピース缶及びその製造方法、並びに2ピース缶用鋼板
WO2007020956A1 (ja) 2005-08-12 2007-02-22 Jfe Steel Corporation 2ピース缶及びその製造方法、並びに2ピース缶用鋼板
US8074483B2 (en) 2005-08-12 2011-12-13 JFE Steel Corrporation Two-piece can, method for manufacturing same, and steel sheet therefor
EP2799160A1 (en) 2005-08-12 2014-11-05 JFE Steel Corporation Two-piece can, method for manufacturing same, and steel sheet therefor
EP2825696B1 (en) 2012-03-16 2021-05-26 S.C. Johnson & Son, Inc. Compressed gas aerosol composition in steel can
JP2015007588A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社タセト エアゾール型コンクリート中性化測定器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2133645C (en) Composite material
US5213227A (en) Container having excellent preservability for content and heat-sealability
US20010031348A1 (en) Sterilisible composite film
JP7355485B2 (ja) ワイン用アルミニウム製容器
US4951841A (en) Dispensing container made from an ethylene vinyl alcohol containing laminated material and the material therefor
JPH1024973A (ja) エアゾール缶用容器
JP6523673B2 (ja) ブリスター包装体用成形容器およびブリスター包装体
WO2004113181A1 (ja) 流通時の破胴耐性およびフランジクラック耐性に優れた樹脂被覆アルミニウム・シームレス缶体
US20090123677A1 (en) Composite dough can recyclable as an all-paper product
JP2863389B2 (ja) エアゾール缶用容器及びエアゾール缶
JP2001059181A (ja) 表面処理された金属箔
JPS5823219B2 (ja) 被覆金属容器
JP2008162598A (ja) 複合容器
JPH1024974A (ja) エアゾール缶用キャップ
JPH07330050A (ja) エアゾール缶用キャップ
JPH09323774A (ja) エアゾール缶容器及びエアゾール缶のキャップ
JPS6294543A (ja) 深絞り成形容器
JPS61158439A (ja) ポリプロピレン含有基板とそれから作つた物品
JPH08282752A (ja) 耐食性エアゾール缶用キャップ
JPH05305980A (ja) エアゾール缶用キャップ
JPH01214433A (ja) エアゾール容器及びエアゾール製品
JPH1017043A (ja) エアゾール缶容器
JPH07156339A (ja) 紙容器用積層材
JPH0966925A (ja) 紙容器
JPS59225776A (ja) アルミニウム材料の表面処理法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060404