JPH07330050A - エアゾール缶用キャップ - Google Patents
エアゾール缶用キャップInfo
- Publication number
- JPH07330050A JPH07330050A JP6130582A JP13058294A JPH07330050A JP H07330050 A JPH07330050 A JP H07330050A JP 6130582 A JP6130582 A JP 6130582A JP 13058294 A JP13058294 A JP 13058294A JP H07330050 A JPH07330050 A JP H07330050A
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- Japan
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- resin
- cap
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種内容物からなるエアゾール缶に使用で
き、特に酸性の強い内容物でも問題なく使用できるエア
ゾール缶用キャップを提供する。 【構成】 アルミニウム板の少なくとも片面にエポキシ
樹脂、脂肪酸又はヒドロキシ置換フェノールからなる薄
膜を３５０℃以上の温度で熱処理した熱変性被膜を介し
てポリアミド樹脂、接着性樹脂、ポリオレフィン樹脂層
の順に被覆したアルミニウム複合材を樹脂層が内面とな
るように絞り加工してなるエアゾール缶用キャップ。 【効果】 各種内容物からなるエアゾール缶に使用で
き、特に酸性の強い内容物でも腐食や樹脂の剥離がなく
使用できる。
き、特に酸性の強い内容物でも問題なく使用できるエア
ゾール缶用キャップを提供する。 【構成】 アルミニウム板の少なくとも片面にエポキシ
樹脂、脂肪酸又はヒドロキシ置換フェノールからなる薄
膜を３５０℃以上の温度で熱処理した熱変性被膜を介し
てポリアミド樹脂、接着性樹脂、ポリオレフィン樹脂層
の順に被覆したアルミニウム複合材を樹脂層が内面とな
るように絞り加工してなるエアゾール缶用キャップ。 【効果】 各種内容物からなるエアゾール缶に使用で
き、特に酸性の強い内容物でも腐食や樹脂の剥離がなく
使用できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ジメチルエーテル（Ｄ
ＭＥ）や液化石油ガス（ＬＰＧ）を噴射剤として内容物
を霧状もしくはムース状で散布するエアゾール缶の上部
に嵌着して使用するキャップに関するものであり、特に
酸性の強い内容物でも問題なく使用できるキャップに関
する。
ＭＥ）や液化石油ガス（ＬＰＧ）を噴射剤として内容物
を霧状もしくはムース状で散布するエアゾール缶の上部
に嵌着して使用するキャップに関するものであり、特に
酸性の強い内容物でも問題なく使用できるキャップに関
する。
【０００２】
【従来技術とその課題】ジメチルエーテル（ＤＭＥ）や
液化石油ガス（ＬＰＧ）を噴射剤として内容物を霧状も
しくはムース状で散布して使用するエアゾール製品は、
その使用の容易性から殺虫剤、塗料、各種クリーナ、洗
濯糊等の家庭用品、ヘアースプレー、泡状ヘアーケア
剤、育毛トニック剤等の人体用品や水虫薬、筋肉疲労回
復剤等の医薬品等があり、その用途は多岐に渡ってい
る。
液化石油ガス（ＬＰＧ）を噴射剤として内容物を霧状も
しくはムース状で散布して使用するエアゾール製品は、
その使用の容易性から殺虫剤、塗料、各種クリーナ、洗
濯糊等の家庭用品、ヘアースプレー、泡状ヘアーケア
剤、育毛トニック剤等の人体用品や水虫薬、筋肉疲労回
復剤等の医薬品等があり、その用途は多岐に渡ってい
る。
【０００３】通常、エアゾール缶本体はブリキやアルミ
ニウム等の金属単体から形成されているが、使用する噴
射剤によってはその影響を減少するために缶内面にエポ
キシフェノール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂ゾル、ポリア
ミドイミド等の塗料をスプレーコーティングしたり、プ
ラスチック製の袋を内装した２重容器が使用されてい
る。
ニウム等の金属単体から形成されているが、使用する噴
射剤によってはその影響を減少するために缶内面にエポ
キシフェノール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂ゾル、ポリア
ミドイミド等の塗料をスプレーコーティングしたり、プ
ラスチック製の袋を内装した２重容器が使用されてい
る。
【０００４】同様に噴射剤の影響を受けにくいエアゾー
ル缶の上部に嵌着されるキャップとして、本発明者はア
ルミニウム板の少なくとも片面にエポキシ樹脂又は脂肪
酸又はヒドロキシ置換フェノールからなる薄膜を３５０
℃以上の温度で熱処理した熱変性被膜を介してポリアミ
ド樹脂層を被覆した積層体または、ポリアミド樹脂層と
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層を順次被覆
した積層体を樹脂層が内面になるように絞り加工してな
るキャップを提案した（特開平５−３０５９８０号）。
ル缶の上部に嵌着されるキャップとして、本発明者はア
ルミニウム板の少なくとも片面にエポキシ樹脂又は脂肪
酸又はヒドロキシ置換フェノールからなる薄膜を３５０
℃以上の温度で熱処理した熱変性被膜を介してポリアミ
ド樹脂層を被覆した積層体または、ポリアミド樹脂層と
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層を順次被覆
した積層体を樹脂層が内面になるように絞り加工してな
るキャップを提案した（特開平５−３０５９８０号）。
【０００５】しかしながら、上記キャップを使用したも
のでは噴射剤の影響を受けにくいが、内容物のＰＨによ
り影響を受けやすく、特に強酸性の染毛剤等では内面が
剥離したり膨脹するという問題があり、エアゾール化さ
れていなかった。
のでは噴射剤の影響を受けにくいが、内容物のＰＨによ
り影響を受けやすく、特に強酸性の染毛剤等では内面が
剥離したり膨脹するという問題があり、エアゾール化さ
れていなかった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消し耐食性に優れたキャップを見出したものでありその
要旨とするところは、アルミニウム板の少なくとも片面
にエポキシ樹脂、脂肪酸又はヒドロキシ置換フェノール
からなる薄膜を３５０℃以上の温度で熱処理した熱変性
被膜を介してポリアミド樹脂、接着性樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂層の順に被覆したアルミニウム複合材を樹脂層
が内面となるように絞り加工してなるエアゾール缶用キ
ャップにある。
消し耐食性に優れたキャップを見出したものでありその
要旨とするところは、アルミニウム板の少なくとも片面
にエポキシ樹脂、脂肪酸又はヒドロキシ置換フェノール
からなる薄膜を３５０℃以上の温度で熱処理した熱変性
被膜を介してポリアミド樹脂、接着性樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂層の順に被覆したアルミニウム複合材を樹脂層
が内面となるように絞り加工してなるエアゾール缶用キ
ャップにある。
【０００７】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用するアルミニウム板は、加工性や強度面からアルミ
ニウムとマグネシウムとの合金（ＪＩＳＨ０００１によ
る５０００系）が好適に使用できる。またアルミニウム
板の表面には通常のクロメート処理、ジルコニウム処理
やチタネート処理等の化成処理や電解エッチング等の物
理的表面処理を施してもよい。板厚は、０．２〜０．７
ｍｍ、好ましくは０．３〜０．６ｍｍのものが好適に使
用できる。
使用するアルミニウム板は、加工性や強度面からアルミ
ニウムとマグネシウムとの合金（ＪＩＳＨ０００１によ
る５０００系）が好適に使用できる。またアルミニウム
板の表面には通常のクロメート処理、ジルコニウム処理
やチタネート処理等の化成処理や電解エッチング等の物
理的表面処理を施してもよい。板厚は、０．２〜０．７
ｍｍ、好ましくは０．３〜０．６ｍｍのものが好適に使
用できる。
【０００８】上記アルミニウム板の少なくとも片面には
特定の熱変性被膜を介してポリアミド樹脂層、接着性樹
脂層、ポリオレフィン樹脂層を順次被覆する必要があ
る。熱変性被膜は、エポキシ樹脂、脂肪酸またはヒドロ
キシ置換フェノールからなる薄膜を３５０℃以上の温度
で熱処理して得られるものであり、熱処理温度が３５０
℃未満ではポリアミド樹脂層との接着性の改良がみられ
ない。ここで、薄膜に使用するエポキシ樹脂としては、
ビスフェノールＡとエピクロルヒドリンからなるビスフ
ェノール型エポキシ樹脂で分子量が３３０〜３０００の
ものが好適に使用でき、脂肪酸としては、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヒドロキシメチルクレ
ゾール等が挙げられる。薄膜は通常のロールコーターに
より塗布すればよい。
特定の熱変性被膜を介してポリアミド樹脂層、接着性樹
脂層、ポリオレフィン樹脂層を順次被覆する必要があ
る。熱変性被膜は、エポキシ樹脂、脂肪酸またはヒドロ
キシ置換フェノールからなる薄膜を３５０℃以上の温度
で熱処理して得られるものであり、熱処理温度が３５０
℃未満ではポリアミド樹脂層との接着性の改良がみられ
ない。ここで、薄膜に使用するエポキシ樹脂としては、
ビスフェノールＡとエピクロルヒドリンからなるビスフ
ェノール型エポキシ樹脂で分子量が３３０〜３０００の
ものが好適に使用でき、脂肪酸としては、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヒドロキシメチルクレ
ゾール等が挙げられる。薄膜は通常のロールコーターに
より塗布すればよい。
【０００９】本発明で使用するポリアミド樹脂として
は、ナイロン６、ナイロン１１、ナイロン１２、ナイロ
ン６６、ナイロン６１０、ナイロン６１２、ナイロン６
とナイロン６６との共重合体等が好適に使用でき、さら
にポリアミド系エラストマー、耐衝撃性ナイロン等も使
用できる。ここで、噴射剤であるＤＭＥやＬＰＧに対す
る耐食性の点からナイロン６またはナイロン６６の使用
が好ましい。
は、ナイロン６、ナイロン１１、ナイロン１２、ナイロ
ン６６、ナイロン６１０、ナイロン６１２、ナイロン６
とナイロン６６との共重合体等が好適に使用でき、さら
にポリアミド系エラストマー、耐衝撃性ナイロン等も使
用できる。ここで、噴射剤であるＤＭＥやＬＰＧに対す
る耐食性の点からナイロン６またはナイロン６６の使用
が好ましい。
【００１０】接着性樹脂としては、無水マレイン酸等の
酸成分で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、エチレン
とアクリル酸コポリマー樹脂、エチレンとメタクリル酸
コーポリマー樹脂、エチレンとメタクリル酸の共重合体
をナトリウム・亜鉛等の金属イオンで部分的に架橋した
いわゆるアイオノマー樹脂、エチレンとエチルアクリレ
ートの共重合樹脂、エチレンとエチルアクリレートと無
水マレイン酸との共重合樹脂等が挙げられるがこれらに
限定されるものではない。接着性樹脂の厚みは５〜１５
μｍの範囲とすることが好ましく、５μｍ未満では十分
な接着力がでにくい。
酸成分で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、エチレン
とアクリル酸コポリマー樹脂、エチレンとメタクリル酸
コーポリマー樹脂、エチレンとメタクリル酸の共重合体
をナトリウム・亜鉛等の金属イオンで部分的に架橋した
いわゆるアイオノマー樹脂、エチレンとエチルアクリレ
ートの共重合樹脂、エチレンとエチルアクリレートと無
水マレイン酸との共重合樹脂等が挙げられるがこれらに
限定されるものではない。接着性樹脂の厚みは５〜１５
μｍの範囲とすることが好ましく、５μｍ未満では十分
な接着力がでにくい。
【００１１】最外層のポリオレフィン樹脂は、ポリプロ
ピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリブテン等があげられる。
ストレスクラッキングに対する耐久性の点から直鎖状低
密度ポリエチレンの使用が好ましい。
ピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリブテン等があげられる。
ストレスクラッキングに対する耐久性の点から直鎖状低
密度ポリエチレンの使用が好ましい。
【００１２】上記樹脂層の厚みとしては、総厚として２
０〜１５０μｍの範囲、好ましくは１０〜１００μｍの
ものが好適に使用でき、各層の厚み比率としてはポリア
ミド樹脂層とポリオレフィン樹脂層との厚み比率をポリ
アミド樹脂層：ポリオレフィン樹脂層＝１．５：１．０
〜０．７：１．０とすればよく、ポリアミド樹脂層の比
率が１．５を超えるものでは耐酸性に劣り、逆に０．７
未満では噴射剤に対する耐食性に劣り易いという問題が
ある。
０〜１５０μｍの範囲、好ましくは１０〜１００μｍの
ものが好適に使用でき、各層の厚み比率としてはポリア
ミド樹脂層とポリオレフィン樹脂層との厚み比率をポリ
アミド樹脂層：ポリオレフィン樹脂層＝１．５：１．０
〜０．７：１．０とすればよく、ポリアミド樹脂層の比
率が１．５を超えるものでは耐酸性に劣り、逆に０．７
未満では噴射剤に対する耐食性に劣り易いという問題が
ある。
【００１３】上記樹脂層は、熱変性被膜を介してアルミ
ニウム板表面に被覆されるが、被覆方法は通常の溶融ラ
ミネート法によればよい。また、樹脂層は、予め共押出
し製膜装置にて３層にしたフイルムを用いてもよく、ラ
ミネートする際に順次ラミネートし３層化してもよい。
ニウム板表面に被覆されるが、被覆方法は通常の溶融ラ
ミネート法によればよい。また、樹脂層は、予め共押出
し製膜装置にて３層にしたフイルムを用いてもよく、ラ
ミネートする際に順次ラミネートし３層化してもよい。
【００１４】得られた積層体は樹脂層がキャップの内面
となるように絞り加工する必要がある。絞り加工はキャ
ップ形状に応じて通常の冷間加工法により行えばよい。
本発明のキャップとしてはエアゾール缶上部に嵌着させ
るものであり、噴射用バルブを取り付けるための最上部
のキャップや本体との中間部分の肩部にも使用できる。
以下、本発明を実施例により説明する。
となるように絞り加工する必要がある。絞り加工はキャ
ップ形状に応じて通常の冷間加工法により行えばよい。
本発明のキャップとしてはエアゾール缶上部に嵌着させ
るものであり、噴射用バルブを取り付けるための最上部
のキャップや本体との中間部分の肩部にも使用できる。
以下、本発明を実施例により説明する。
【００１５】
実施例１ 表面をクロメート処理したアルミニウム板（Ａ５０５２
−Ｏ 厚み ０．４３ｍｍ）の片面に１，１，１−トリ
クロロエタンで溶解したビスフェノール型エポキシ樹脂
（分子量３８０、エポキシ当量１８０〜２００）をロー
ルコーターにて、塗布乾燥後の厚みが１μｍとなるよう
に塗布した。上記アルミニウム板を４００℃で熱処理し
てエポキシ樹脂を変性させた後、ナイロン６樹脂／酸変
性直鎖状低密度ポリエチレン樹脂／直鎖状低密度ポリエ
チレン樹脂（３０μｍ／１０μｍ／４０μｍ）からなる
複合フイルム（総厚；８０μｍ）を溶融ラミネートし
た。
−Ｏ 厚み ０．４３ｍｍ）の片面に１，１，１−トリ
クロロエタンで溶解したビスフェノール型エポキシ樹脂
（分子量３８０、エポキシ当量１８０〜２００）をロー
ルコーターにて、塗布乾燥後の厚みが１μｍとなるよう
に塗布した。上記アルミニウム板を４００℃で熱処理し
てエポキシ樹脂を変性させた後、ナイロン６樹脂／酸変
性直鎖状低密度ポリエチレン樹脂／直鎖状低密度ポリエ
チレン樹脂（３０μｍ／１０μｍ／４０μｍ）からなる
複合フイルム（総厚；８０μｍ）を溶融ラミネートし
た。
【００１６】得られた積層体を用いて樹脂が内面となる
ように最終製品形状のキャップを絞り成形した。ついで
このキャップにバルブを取り付けた後、エアゾール缶本
体（４０ｍｍ径×９６ｍｍ高、インパクト成形法により
成形後、内面にポリアミドイミド塗料をスプレーコーテ
ィングしたもの）の上部に嵌着させた。このエアゾール
缶に各種内容物を充填した後、倒立状態で雰囲気温度４
５℃×３カ月保存し、キャップ内面の状態を観察した。
その結果、腐食性の強い酸性染毛剤（ＰＨ３．２ 噴射
剤 ＬＰＧ）を内容物とするもの、強アルカル性の除毛
剤（ＰＨ１２．６ 噴射剤 ＬＰＧ）を内容物とするも
のとも腐食等の異常は全くなかった。
ように最終製品形状のキャップを絞り成形した。ついで
このキャップにバルブを取り付けた後、エアゾール缶本
体（４０ｍｍ径×９６ｍｍ高、インパクト成形法により
成形後、内面にポリアミドイミド塗料をスプレーコーテ
ィングしたもの）の上部に嵌着させた。このエアゾール
缶に各種内容物を充填した後、倒立状態で雰囲気温度４
５℃×３カ月保存し、キャップ内面の状態を観察した。
その結果、腐食性の強い酸性染毛剤（ＰＨ３．２ 噴射
剤 ＬＰＧ）を内容物とするもの、強アルカル性の除毛
剤（ＰＨ１２．６ 噴射剤 ＬＰＧ）を内容物とするも
のとも腐食等の異常は全くなかった。
【００１７】比較例１ アルミニウム板表面に被覆する樹脂層が、ナイロン６か
らなるフイルム（厚み８０μ）であること以外は実施例
１と同一内容でエアゾール缶を構成した後実施例１と同
様に保存テストを行った。この結果、除毛剤（ＰＨ１
２．６ 噴射剤ＬＰＧ）を内容物とするものでは異常が
なかったが、酸性染毛剤（ＰＨ３．２ 噴射剤ＬＰＧ）
を内容物とするものでは、内面の全面に膨れが見られ樹
脂が剥離していた。
らなるフイルム（厚み８０μ）であること以外は実施例
１と同一内容でエアゾール缶を構成した後実施例１と同
様に保存テストを行った。この結果、除毛剤（ＰＨ１
２．６ 噴射剤ＬＰＧ）を内容物とするものでは異常が
なかったが、酸性染毛剤（ＰＨ３．２ 噴射剤ＬＰＧ）
を内容物とするものでは、内面の全面に膨れが見られ樹
脂が剥離していた。
【００１８】比較例２ アルミニウム板表面に被覆する樹脂層が、酸変性直鎖状
低密度ポリエチレン樹脂／直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂からなるフイルム（厚み１０μｍ／７０μｍ）をクロ
メート処理したアルミニウム板表面に直接溶融ラミネー
トした以外は実施例１と同一内容でエアゾール缶を製造
した。キャップを絞り成形する際、樹脂層とアルミニウ
ム板の間で剥離が見られた。
低密度ポリエチレン樹脂／直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂からなるフイルム（厚み１０μｍ／７０μｍ）をクロ
メート処理したアルミニウム板表面に直接溶融ラミネー
トした以外は実施例１と同一内容でエアゾール缶を製造
した。キャップを絞り成形する際、樹脂層とアルミニウ
ム板の間で剥離が見られた。
【００１９】比較例３ アルミニウム板表面に被覆する樹脂層が、ポリアミド樹
脂フイルム（ナイロン６ 厚み６０μｍ）を熱融着させ
た後、さらにその上エチレン含量が３２モル％のＥＶＯ
Ｈ（厚み２０μｍ）を溶融ラミネートした以外は実施例
１と同一内容でエアゾール缶を構成した後実施例１と同
様に保存テストを行った。この結果、除毛剤（ＰＨ１
２．６ 噴射剤ＬＰＧ）を内容物とするものでは異常な
かったが、酸性染毛剤（ＰＨ３．２ 噴射剤ＬＰＧ）を
内容物とするものでは、内面の全面に膨れが見られ樹脂
が剥離していた。
脂フイルム（ナイロン６ 厚み６０μｍ）を熱融着させ
た後、さらにその上エチレン含量が３２モル％のＥＶＯ
Ｈ（厚み２０μｍ）を溶融ラミネートした以外は実施例
１と同一内容でエアゾール缶を構成した後実施例１と同
様に保存テストを行った。この結果、除毛剤（ＰＨ１
２．６ 噴射剤ＬＰＧ）を内容物とするものでは異常な
かったが、酸性染毛剤（ＰＨ３．２ 噴射剤ＬＰＧ）を
内容物とするものでは、内面の全面に膨れが見られ樹脂
が剥離していた。
【００２０】
【発明の効果】上述したように本発明のエアゾール缶用
キャップによれば、各種内容物からなるエアゾール缶に
使用でき、特に酸性の強い内容物でも問題なく使用でき
るという利点がある。
キャップによれば、各種内容物からなるエアゾール缶に
使用でき、特に酸性の強い内容物でも問題なく使用でき
るという利点がある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ３２Ｂ 15/08 Ｆ
Claims (2)
- 【請求項１】 アルミニウム板の少なくとも片面にエポ
キシ樹脂、脂肪酸又はヒドロキシ置換フェノールからな
る薄膜を３５０℃以上の温度で熱処理した熱変性被膜を
介してポリアミド樹脂層、接着性樹脂層、ポリオレフィ
ン樹脂層の順に被覆したアルミニウム複合材を樹脂層が
内面となるように絞り加工してなるエアゾール缶用キャ
ップ。 - 【請求項２】 ポリアミド樹脂層がナイロン６またはナ
イロン６６、ポリオレフィン樹脂層が直鎖状低密度ポリ
エチレン樹脂層からなるとともに、ポリアミド樹脂層と
ポリオレフィン樹脂層との厚み比率がポリアミド樹脂
層：ポリオレフィン樹脂層＝１．５：１．０〜０．７：
１．０であることを特徴とする請求項１記載のエアゾー
ル缶用キャップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6130582A JPH07330050A (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | エアゾール缶用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6130582A JPH07330050A (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | エアゾール缶用キャップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07330050A true JPH07330050A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15037666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6130582A Pending JPH07330050A (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | エアゾール缶用キャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07330050A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02501639A (ja) * | 1987-10-15 | 1990-06-07 | シーエムビー パッケイジング（ユーケー） リミテド | 積層金属シート |
| JPH05270563A (ja) * | 1992-03-30 | 1993-10-19 | Showa Alum Corp | アルミニウム箔積層体及び食品包装用容器 |
| JPH05305980A (ja) * | 1992-04-21 | 1993-11-19 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | エアゾール缶用キャップ |
-
1994
- 1994-06-13 JP JP6130582A patent/JPH07330050A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02501639A (ja) * | 1987-10-15 | 1990-06-07 | シーエムビー パッケイジング（ユーケー） リミテド | 積層金属シート |
| JPH05270563A (ja) * | 1992-03-30 | 1993-10-19 | Showa Alum Corp | アルミニウム箔積層体及び食品包装用容器 |
| JPH05305980A (ja) * | 1992-04-21 | 1993-11-19 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | エアゾール缶用キャップ |
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