JPH1024924A - 包装箱 - Google Patents

包装箱

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JPH1024924A
JPH1024924A JP20134696A JP20134696A JPH1024924A JP H1024924 A JPH1024924 A JP H1024924A JP 20134696 A JP20134696 A JP 20134696A JP 20134696 A JP20134696 A JP 20134696A JP H1024924 A JPH1024924 A JP H1024924A
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pieces
bent
folded
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Tokikazu Kobayashi
時一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体的に装飾された装飾箱の提供。 【解決手段】 中差込片21の上に上面片20を折り重ねて
施蓋する包装箱10であって、上面片に、第1抜き起し片
22が上方に抜き起こされると共に略コ字形状に反対側に
折り曲げられて設けられ、第1抜き起し片が抜き起こさ
れることにより上面片に形成された開口に、中差込片か
ら上方に抜き起こされて略コ字形状に反対側に折り曲げ
られた第2抜き起し片23が差し込まれ、第1抜き起し片
と第2抜き起し片の各立ち上り部が重ね合わされて施蓋
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、商品や景品等を
装飾的に包装する包装箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種商品や景品等は、直方体形状
の箱に収納されたり、包装紙で包まれたりして包装され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、包装箱や包装紙に付される模様を変化させた
り、包装紙の包み方を変化させたりして装飾するしかな
く、面白味に欠けるものであった。この発明は、これら
の課題を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の包装箱は、中差込片の上に、上面
片を折り重ねて施蓋する包装箱であって、前記上面片
に、第1抜き起し片が上方に抜き起こされると共に、略
コ字形状に反対側に折り曲げられて設けられ、第1抜き
起し片が抜き起こされることにより前記上面片に形成さ
れた開口に、前記中差込片から上方に抜き起こされて略
コ字形状に反対側に折り曲げられた第2抜き起し片が差
し込まれ、前記第1抜き起し片と前記第2抜き起し片の
各立ち上り部が重ね合わされて施蓋されることを特徴と
する。また、請求項2に記載の包装箱は、中差込片の上
に、上面片を折り重ねて施蓋する包装箱であって、前記
中差込片に、抜き起し片が一端部を残して上方に抜き起
こされ、前記上面片には、前記抜き起し片の前記一端部
と対応する位置に、前記抜き起し片が差し通される挿通
溝が形成され、この挿通溝を通された前記抜き起し片
は、前記上面片から上方に離間して配置されるよう両端
部を下方に折り曲げられ、前記一端部と対向する他端部
が前記上面片に形成された係止溝に係止されることを特
徴とする。
【0005】請求項3に記載の包装箱は、上部開口を左
右の上面片と前後の折込片とで施蓋する包装箱であっ
て、施蓋状態で左右の上面片の対向する端縁に、略コ字
に折り返されてなる起し片が連設され、これら起し片の
立ち上り部が重ね合わされた状態で、前側折込片が一方
の上面片の上面に重ね合わされて他方の上面片の下方に
差し込まれると共に、後側折込片が他方の上面片の上面
に重ね合わされて一方の上面片の下方に差し込まれて施
蓋されることを特徴とする。請求項4に記載の包装箱
は、多角柱形状の箱の上部開口を多角錐形状の蓋で施蓋
する包装箱であって、前記多角錐は、側端部同士が順に
連設された複数個の三角形状の傾斜片を折って構成さ
れ、前記傾斜片の一つの下端部は、前記多角柱を構成す
る一側面片の上端部に連設され、傾斜片が連設された前
記一側面片以外の側面片の上端部には、側面片に対して
内側に折り曲げられる折込片が連設されると共に、各側
面片と折込片との連設部には、傾斜片の下端部に連設さ
れた差込片が差し込まれる差込溝が形成されてなること
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の包装箱10,1
0A,30,50,70について、さらに詳細に説明す
る。図1から図4は、この発明の包装箱の第1実施例
(10)を示す図であり、図1は展開斜視図、図2は組
立途中の状態を示す斜視図、図3は組立完成状態を示す
斜視図、図4は図3におけるA−A断面図である。この
実施例の包装箱10は、ボール紙が打抜加工されてな
り、折目線を介して略矩形状の紙片が連続に形成されて
なるものである。すなわち、図1に示すように、矩形状
の底面片11を中心として、その前後左右の側端部にそ
れぞれ矩形状の側面片(前側面片12、後側面片13、
左側面片14、右側面片15)が折目線を介して連設さ
れており、これらの側面片12〜15は底面片11に対
して垂直上方に折り曲げられて使用される。前後の側面
片12,13は、互いに同一形状の矩形状に形成されて
なり、左右方向寸法が底面片11の左右方向寸法と同一
とされてなる。また、左右の側面片14,15は、互い
に同一形状の矩形状に形成されてなり、前後方向寸法が
底面片11の前後方向寸法と同一とされている。なお、
組立時における各側面片12〜15の上下方向寸法は同
一とされている。ところで、底面片11と右側面片15
との間の連設部の中央部には、後述する差込片25が差
し込まれる差込溝26が、折目線より僅かに右側面片1
5側に離間しつつ折目線と平行して形成されており、そ
の両端部は折目線側に折曲して形成されている。なお、
差込溝26が形成された中央部には、折目線は形成され
ていない。
【0007】また、前後の側面片12,13には、底面
片11が連設された側辺と対向する上端部に、略矩形状
の折込片(前側折込片16、後側折込片17)が連設さ
れており、これら折込片16,17は側面片12,13
に対して垂直に内側に折り曲げられて使用される。さら
に、前後の各側面片12,13の左右両端部には、それ
ぞれ舌片18,18,19,19が連設されており、側
面片12,13に対して垂直に内側に折り曲げられて使
用される。一方、左右の側面片14,15には、底面片
11が連設された側辺と対向する側端部に、底面片11
と略同一形状の上面片20と中差込片21が連設されて
いる。なお、中差込片21の左右方向寸法は、底面片1
1の左右方向寸法より僅かに小さく形成されている。ま
た、上面片20には、左側面片14が連設された側辺と
対向する側端部に、右側面片15と略同一形状の外側面
片24が折目線を介して連設されており、この外側面片
24には、上面片20が連設された側辺と対向する側端
部の前後方向中央部に、略台形状の差込片25が折目線
を介して連設されている。差込片25は、先端側に行く
に従ってやや幅寸法が小さくなるよう形成されており、
差込片25と外側面片24との連設部には、前後方向両
端部から略三角形状の切込みが形成されている。なお、
差込片25の基端側の最大幅寸法は、底面片11と右側
面片15との間に形成された差込溝26の長さと略同一
とされている。
【0008】上面片20と中差込片21には、左右対称
形状の第1抜き起し片22と第2抜き起し片23とが左
右対称位置に形成されている。すなわち、この実施例で
は全体として蝶型を形成するために、上面片20の中央
部から一側部に、蝶の片側の羽の形状に切込みを入れら
れて第1抜き起し片22が形成されており、この第1抜
き起し片22は上面片20との連設部に、前後方向に延
びる2本の折目線22a,22bが左右に離間して形成
されている。そして、この内の基端側の折目線22a
は、上面片20の左右方向中央部に位置するよう形成さ
れている。一方、中差込片21の中央部から前記一側部
と左右対称位置となる他側部には、蝶の片側の羽の形状
に切込みを入れられて第2抜き起し片23が形成されて
おり、この第2抜き起し片23は中差込片21との連設
部に、前後方向に延びる2本の折目線23a,23bが
左右に離間して形成されている。そして、この内の基端
側の折目線23aは、上面片20(中差込片21)の左
右方向中央部に位置するよう形成されている。
【0009】次に、この実施例の包装箱10の使用(組
立)状態について説明する。この実施例の包装箱10
は、図1において、2つの抜き起し片22,23に形成
された各2本の折目線22a,22b,23a,23b
で山折りして、上面片20或いは中差込片21に対して
抜き起し片22,23を抜き起こすと共にこれら抜き起
し片22,23を抜き起し側と反対側に略コ字形状に折
り曲げる一方、その他の折目線を谷折りして製作され
る。すなわち、前後の側面片12,13の左右両端部に
連設された舌片18,19を前後の側面片12,13に
対して垂直に折り曲げた後、前後の側面片12,13を
底面片11に対して垂直上方に折り曲げると共に、これ
ら側面片12,13に連設された折込片16,17を側
面片12,13に対して、互いに近接する方向に垂直に
折り曲げる。次に、底面片11に対して右側面片15を
垂直上方に折り曲げ、さらに、この右側面片15に対し
て中差込片21を垂直に折り曲げて、底面片11の上部
に中差込片21を配置する。これにより、中差込片21
の下面が前後の折込片16,17の上面に当接されて重
ね合わされる。その後、底面片11に対して左側面片1
4を垂直上方に折り曲げ、さらに、この左側面片14に
対して上面片20を垂直に折り曲げて、中差込片21の
上に上面片20を重ね合わせる。この際、中差込片21
から上方に抜き起こされた第2抜き起し片23を、第1
抜き起し片22を抜き起こしたことにより上面片20に
形成された開口に差し込む。そして、外側面片24を右
側面片15の外面に沿って重ね合わせるよう上面片20
に対して外側面片24を垂直下方に折り曲げた後、外側
面片24に対して差込片25を垂直に折り曲げて、差込
溝26に差込片25を差し込んで係合する。これによ
り、第1抜き起し片22と第2抜き起し片23とが、上
方に浮いて蝶型を形成して装飾的効果を発揮した包装箱
10が完成する。なお、この包装箱10には、内部に商
品や景品等を入れて組み立てられて使用される。
【0010】図5から図7は、前記第1実施例の包装箱
10の変形例を示す図であり、図5は展開斜視図、図6
は組立途中の状態を示す斜視図、図7は組立完成状態を
示す斜視図である。この実施例の包装箱10Aは、前記
実施例と比べて、上面片20と中差込片21に形成され
た抜き起し片22,23の形状が木の形状とされてなる
点が相違する。すなわち、左右対称形状の木を左右二分
割し、それぞれを上面片20と中差込片21とに、左右
対称位置に配置したものである。よって、図6に示すよ
うに、上面片20や中差込片21から抜き起し片22,
23を抜き起して略コ字形状に折り曲げ、第1抜き起し
片22を抜き起したことにより上面片20にできた開口
に、第2抜き起し片23を差し込んで組み立てることに
より、図7に示すように、箱の上部に2つの抜き起し片
によって全体として木の形状が浮き上がって形成される
こととなる。このように、前記第1実施例の包装箱10
は、左右対称形状の任意の形状を第1抜き起し片22と
第2抜き起し片23とによって形成することができるの
であり、その形状は蝶や木に限られず適宜変更可能であ
る。なお、この実施例の包装箱10Aは、組立時におけ
る箱の上下方向の厚さを大きくするために、前後左右の
側面片12〜15の大きさを前記第1実施例10よりも
大きくしている。
【0011】図8から図10は、この発明の包装箱の第
2実施例(30)を示す図であり、図8は展開斜視図、
図9は組立途中の状態を示す斜視図、図10は組立完成
状態を示す斜視図である。この実施例の包装箱30は、
上面片40と、中差込片41及びこれに形成される抜き
起し片43を除いて、前記第1実施例の包装箱10と略
同一の構成とされている。すなわち、図8に示すよう
に、矩形状の底面片31を中心として、その前後左右の
側端部にそれぞれ矩形状の側面片(前側面片32、後側
面片33、左側面片34、右側面片35)が連設され、
前後の側面片32,33には、左右に舌片38,38,
39,39が連設されると共に底面片31と対向する端
縁に折込片(前側折込片36、後側折込片37)が連設
され、左右の側面片34,35には、底面片31と対向
する端縁に底面片31と略同一形状の上面片40と中差
込片41が連設され、さらに、上面片40には、左側面
片34と対向する端縁に外側面片44が連設されてい
る。また、外側面片44の前後方向中央部に、差込片4
5が連設される一方、底面片31と右側面片35との間
の連設部に、この差込片45が差し込まれる差込溝46
が形成されている。さらに、中差込片41に抜き起し片
43が形成される一方、上面片40に前記抜き起し片4
3を差し通すことができる挿通溝42Aと、抜き起し片
43の先端部を係止するため係止溝42Bが形成されて
なる。
【0012】抜き起し片43は、一側端部を残してキャ
ラクター等の図形に沿って中差込片41と切り離されて
なる。すなわち、抜き起し片43は、一側端部において
中差込片41に連設されており、この連設部には、前後
方向に沿う2本の折目線43a,43bが互いに離間し
て形成されると共に、先端側にも前記離間距離に略等し
い間隔で2本の折目線43c,43dが前後方向に沿っ
て形成されている。これにより、抜き起し片43の基端
側の第1折目線43aから先端側の第4折目線43dの
4本の折目線が形成される。なお、図8において、抜き
起し片43の裏面側には、図10に示すような図形が印
刷されている。上面片40に形成される挿通溝42A
は、組立時に、前記抜き起し片43の最も基端側の第1
折目線43aと対応する位置に、前後方向に沿って形成
されている。なお、挿通溝42Aの長さは、抜き起し片
43の前後方向の最大寸法よりも大きく形成されてい
る。また、係止溝42Bは、抜き起し片43の第2折目
線43bと第3折目線43cとの離間距離に等しい距離
だけ前記挿通溝42Aと離間した位置に、前後方向に沿
って形成されている。なお、係止溝42Bの長さは、抜
き起し片43の第4折目線43dから先端側の幅寸法と
略等しく形成されている。
【0013】次に、この実施例の包装箱30の使用(組
立)状態について説明する。この実施例の包装箱30
は、図8において、抜き起し片43の第1折目線43a
を山折りして、中差込片41から抜き起し片43を抜き
起こすと共に、その他の折目線を谷折りして製作され
る。すなわち、前後の側面片32,33を底面片31に
対して垂直上方に折り曲げると共に、これら前後の側面
片32,33に連設された舌片38,39と折込片3
6,37を互いに近接する方向に、前後の側面片32,
33に対して垂直に折り曲げる。次に、底面片31に対
して右側面片35を垂直上方に折り曲げた後、この右側
面片35に対して中差込片41を垂直に折り曲げて、底
面片31の上部に中差込片41を配置する。これによ
り、中差込片41の下面が前後の折込片36,37の上
面に当接されて重ね合わされる。その後、底面片31に
対して左側面片34を垂直上方に折り曲げ、さらに、こ
の左側面片34に対して上面片40を垂直に折り曲げ
て、中差込片41の上に上面片40を重ね合わせる。こ
の際、図9に示すように、中差込片41から上方に抜き
起こされた抜き起し片43を、上面片40に形成された
挿通溝42Aに差し込んで、抜き起し片43の第1折目
線43aを挿通溝42Aと一致するまで完全に抜き起し
片43を上面片41に差し込む。それから、外側面片4
4を右側面片35の外面に沿って重ね合わせるよう上面
片40に対して外側面片44を垂直下方に折り曲げた
後、外側面片44に対して差込片45を垂直に折り曲げ
て、差込溝46に差込片45を差し込んで係合する。一
方、上面片40から引き出された抜き起し片43は、第
2、第3、第4の各折目線43b,43c,43dを折
って、上面片40の係止溝42Bに第4折目線43dか
ら先端側を差し込む。これにより、図10に示すよう
に、抜き起し片43が、上面片40から上方に浮いて配
置されることとなり、装飾的効果を発揮した包装箱30
が完成する。
【0014】図11から図13は、この発明の包装箱の
第3実施例(50)を示す図であり、図11は展開斜視
図、図12は組立途中の状態を示す斜視図、図13は組
立完成状態を示す斜視図である。この実施例の包装箱5
0は、図11に示すように、矩形状の底面片51を中心
として、その前後左右の側端部にそれぞれ矩形状の側面
片(前側面片52、後側面片53、左側面片54、右側
面片55)が折目線を介して連設されている。前後の側
面片52,53は、同一形状の矩形状に形成されてな
り、左右方向寸法が底面片51の左右方向寸法と同一と
されてなる。また、左右の側面片54,55は、同一形
状の矩形状に形成されてなり、前後方向寸法が底面片5
1の前後方向寸法と同一とされると共に、組立時におい
て上下方向寸法が前後の側面片52,53の上下方向寸
法と同一となるよう構成されている。なお、左右の側面
片54,55の前後方向両端部には、それぞれ舌片5
8,58,59,59が連設されている。
【0015】前後の側面片52,53には、底面片51
が連設された側辺と対向する側端部に、略台形状の折込
片(前側折込片56、後側折込片57)が連設されてい
る。前側面片52に連設された前側折込片56は、前後
方向長さが底面片51の前後方向寸法の二分の一よりも
若干大きな寸法とされている。また、前側折込片56
は、左側端辺56aが前側面片52や底面片51の左側
端辺と平行に前後方向に延びて形成されており、前側面
片52と対向する先端辺56bが前側面片52との間の
折目線56cと平行に且つ底面片51の左右方向寸法の
二分の一の寸法だけ左側端辺56aから右側に延びて形
成されており、その右端部と前側面片52側の基端辺5
6cの右端部とが傾斜して結ばれている。すなわち、こ
の傾斜辺56dは、組立時に底面片51の対角線と一致
するよう形成されている。一方、後側面片53に連設さ
れた後側折込片57は、前側折込片56と略対称形状に
形成されている。すなわち、右側端辺57aが後側面片
53や底面片51の右側端辺と平行に前後方向に延びて
形成され、後側面片53と対向する先端辺57bが後側
面片53との間の折目線57cと平行に形成され、その
左端部と後側面片53側の基端辺57cの左端部とが傾
斜辺57dで結ばれている。なお、先端辺57bと右側
端辺57aとの間は、第2傾斜辺57eによって面取り
されている。
【0016】左右の側面片54,55には、底面片51
が連設された側辺と対向する側端部に、略三角形状の上
面片(左側上面片60、右側上面片61)が連設されて
おり、さらにこれら各上面片60,61には、組立時に
おいて対向する端縁60c,61cに、略半ハート形状
の起し片62,63が連設されている。左側面片54に
連設された左側上面片60は、後端辺60aが左側面片
54の後端辺と連続に形成されており、その延出長さ
は、底面片51の左右方向寸法よりやや小さくされてい
る。また、左側上面片60の後端辺60aの先端部は、
前後方向と平行に僅かに前方に延びてカット辺60bが
形成されており、このカット辺60bの前端縁と左側面
片54の前端部とが傾斜辺60cによって結ばれた形状
に形成されてなる。なお、この傾斜辺60cは、組立時
に底面片51の対角線と一致するよう形成されている。
左側上面片60の前後方向中央部の傾斜辺60cには、
略半ハート形状の左側起し片62が略矩形状の連設部を
介して連設されている。連設部の左右の側端辺、すなわ
ち左側上面片60の傾斜辺60cと、起し片62を構成
するハート形の中心線とが折目線62a,62bとされ
ており、また、起し片62の基端側の折目線62a上に
は、左側上面片60の傾斜辺60cと連続に、後方から
起し片62の略半分の長さだけ切込み62cが形成され
ている。右側面片55に連設された右側上面片61は、
底面片51の中心に対して前記左側上面片60と点対称
形状に形成されている。すなわち、前端辺61aが左右
方向に延びると共に、右側面片55の後端部から右側面
片55から離間するに従って前方に傾斜する傾斜辺61
cが形成され、この先端部に前後方向に延びるカット辺
61bが形成されてなる。また、傾斜辺61cには、前
記左側起し片62と左右対称形状の半ハート形の右側起
し片63が連設部を介して連設されており、この連設部
には、傾斜辺61cと連続に前方から切込み63cが形
成されている。
【0017】次に、この実施例の包装箱50の使用(組
立)状態について説明する。この実施例の包装箱50
は、図11において、左右の起し片62,63の連設部
に形成された各2本の折目線62a,62b,63a,
63bを山折りする他、その他の折目線を谷折りして製
作される。すなわち、左右の側面片54,55の前後両
端部に連設された舌片58,59を垂直に折り曲げた
後、右側面片55を底面片51に対して垂直上方に折り
曲げると共に、右側面片55に対して右側上面片61を
垂直に折り曲げて底面片51の上方に配置する。そし
て、この状態で、右側上面片61に対して右側起し片6
3の連設部を垂直上方に折り曲げると共に、この連設部
に対して右側起し片63を折り曲げて右側上面片61の
上に右側起し片63を配置する。次に、底面片51に対
して前側面片52を垂直上方に折り曲げ、さらに、この
前側面片52に対して前側折込片56を垂直に折り曲げ
て、右側上面片61の上に重ね合わせる。この際、図1
2に示すように、前側折込片56の傾斜辺56dを右側
起し片63の連設部に形成された切込み63cに差し込
む。その後、底面片51に対して左側面片54を垂直上
方に折り曲げ、さらに、この左側面片54に対して左側
上面片60を垂直に折り曲げて、前側折込片56の上に
左側上面片60を重ね合わせる。また、左側上面片60
に対して左側起し片62の連設部を垂直上方に折り曲げ
ると共に、この連設部に対して左側起し片62を折り曲
げて左側上面片60の上に左側起し片62を配置する。
さらに、底面片51に対して後側面片53を垂直上方に
折り曲げ、この後側面片53に対して後側折込片57を
垂直に折り曲げて、左側上面片60の上に後側折込片5
7を重ね合わせる。この際、後側折込片57の第2傾斜
辺57e側を右側上面片61の下方に差し込むと共に、
傾斜辺57dの側を左側起し片62の連設部に形成され
た切込み63cに差し込む。これにより、図13に示す
ように、左右の起し片62,63が、上方に浮いてハー
ト型を形成して装飾的効果を発揮した包装箱50が完成
する。
【0018】図14から図16は、この発明の包装箱の
第4実施例(70)を示す図であり、図14は展開斜視
図、図15は組立途中の状態を示す斜視図、図16は組
立完成状態を示す斜視図である。この実施例の包装箱7
0は、図14に示すように、矩形状の後側面片73を中
心として、その他の片が折目線を介して連設されてな
る。すなわち、図14に基づいて説明すると、後側面片
73の右側端部には、後側面片73と同一形状の右側面
片75、前側面片72、左側面片74が順に連設されて
いる。また、後側面片73の左側端部には、組立時に前
記左側面片74の端部に接着される糊代片82が連設さ
れている。さらに、後側面片73の下端部には、一辺の
長さが前後左右の各側面片72〜75の幅寸法に等しい
正方形状の底面片71が連設されており、この底面片7
1には、後側面片73と対向する端部に、略矩形状の差
込片81が形成されている。また、後側面片73の上端
部には、一辺の長さが後側面片73の左右方向寸法に等
しい正三角形状の後側傾斜片83が連設されており、こ
の後側傾斜片83の左側端部には、後側傾斜片83と同
一形状の正三角形状の左側傾斜片84、前側傾斜片8
5、右側傾斜片86が順に連設されている。
【0019】左側傾斜片84、前側傾斜片85及び右側
傾斜片86には、それぞれ下端部の幅方向中央部に、下
方に行くに従ってやや幅寸法が小さくなると共に基端側
左右両端部に切込みが入れられた略矩形状の差込舌片9
1,93,95が連設されている。また、これらの差込
舌片91,93,95の左右両端部には、それぞれ下方
に行くに従って幅寸法が小さくなる略台形状の折込舌片
92,92,94,94,96,96がそれぞれ連設さ
れている。後側傾斜片83には、右側端部の中央部に略
矩形状の傾斜差込舌片87が連設されると共に、その上
下両端部に、略台形状の傾斜折込舌片88,88が連設
されている。右側傾斜片86には、前側傾斜片85が連
設された辺と対向する側端部に、略台形状の傾斜舌片8
9が連設されており、この傾斜舌片89と右側傾斜片8
6との連設部の中央部には、ほぼ折目線に沿って前記後
側傾斜片83の傾斜差込舌片87が差し込まれる傾斜差
込溝90が形成されている。また、右側傾斜片86と前
側傾斜片85との連設部の下方には、半円と半円とを直
線で結んだような略長円形状の差込穴97が形成されて
いる。
【0020】右側面片75、前側面片72及び左側面片
74には、それぞれ上端部に、これら側面片75,7
2,74と略同一形状の略矩形状の折込片(右側折込片
78、前側折込片76、左側折込片77)が連設されて
おり、各連設部には、折目線にほぼ沿って、前記傾斜片
86,85,84の下端部に形成された差込舌片95,
93,91が差し込まれる差込溝103,101,10
2が形成されている。また、右側折込片78の右側端部
には、円形状の挿通穴98が形成されている。一方、前
側折込片76には、右側傾斜片78との間の切込みから
左右対称位置に、小穴99aが形成され、この小穴99
aには、前記挿通穴98の径と対応して放射状に複数本
の割れ溝99bが形成されている。さらに、右側面片7
5と左側面片74の下端部には、それぞれ略矩形状の舌
片80,79が連設されている。なお、前側面片72に
は、下向き略コ字形状のミシン目100が入れられてい
る。
【0021】次に、この実施例の包装箱70の使用(組
立)状態について説明する。この実施例の包装箱70
は、図14における各折目線を谷折りして製作される。
すなわち、後側面片73に対して右側面片75を垂直前
方に折り曲げた後、この右側面片75に対して前側面片
72を垂直左側に折り曲げ、さらにこの前側面片72に
対して左側面片74を垂直後方に折り曲げて、その左側
面片74の後端部の内面に、後側面片73に対して垂直
前方に折り曲げられた糊代片82の外面を接着して固定
して、図15に示すような状態とする。その後、左右の
側面片74,75に対して左右の折込片77,78を互
いに近接する方向に、左右の折込片77,78に対して
垂直に折り曲げると共に、前側面片72に対して前側折
込片76を垂直後方に折り曲げる。これにより、右側折
込片78の挿通穴98と前側折込片76の割れ溝99b
中心の小穴99aとが同心に配置される。次に、後側傾
斜片83に対して傾斜折込舌片88,88を折り込むと
共に、右側傾斜片86に対して傾斜舌片89を折り込ん
だ後、後側面片73に連設の4つの傾斜片83〜86を
折り曲げて、後側傾斜片73の傾斜差込舌片83を右側
傾斜片86の傾斜差込溝90に差し込んで略正四角錐形
状を形成する。なお、好ましくは、傾斜折込舌片88,
88と傾斜舌片89とを接着して固定する。
【0022】さらに、左側傾斜片84、前側傾斜片85
及び右側傾斜片86に連設された折込舌片92,94,
96をこれら傾斜片84〜86に対して垂直内側に折り
込んだ後、各傾斜片84〜86の下端部に連設された差
込舌片91,93,95を側面片74,72,75と折
込片77,76,78との間に形成された差込溝10
2,101,103に差し込む。なお、好ましくは、各
折込舌片92,94,96と折込片77,76,78と
を接着して固定する。そして、左右の側面片74,75
に対して左右の舌片79,80を互いに近接する方向
に、左右の側面片74,75に対して垂直に折り曲げ
る。その後、後側面片73に対して底面片71を垂直前
方に折り曲げると共に、底面片71に対して差込片81
を垂直上方に折り曲げて前側面片72の後面に重ね合わ
せるよう差込片81を差し込んで組み立てる。これによ
り、図16に示すように、下部が四角柱で上部が四角錐
形状の包装箱70が完成する。この包装箱70は、図1
6に示すように、前後左右の傾斜片83〜86にカレン
ダー等を印刷して使用すると好適である。また、前側傾
斜片85と右側傾斜片86との間に形成された差込穴9
7が、右側折込片78の挿通穴98や前側折込片76の
割れ溝99a中心と同心になるので、図16に示すよう
に、差込穴99bから鉛筆110等を差して使用するこ
とができる。この際、割れ溝99bの作用により、鉛筆
110の太さに関係なく鉛筆110を安定して立ててお
くことができるので、便利である。さらに、前側面片7
2に形成されたミシン目100を切り離して折り込むこ
とにより、前面に略矩形状の開口を形成し、その開口に
メモ用紙120やティッシュ等を入れて使用することも
できる。
【0023】なお、この発明の包装箱は、上記各実施例
の構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、第1実
施例の包装箱10において、第1抜き起し片22と第2
抜き起し片23とは、蝶や木の形状に限らず、左右対称
形状の他の図形であってもよいことは勿論であるが、左
右対称形状でない他の図形を両方の立ち上り部で連続に
なるよう形成してもよい。また、これらは、上面片20
の中央に配置する必要はなく、任意の位置にずらして形
成してもよい。さらに、上面片20と中差込片21との
対応する位置に開口を作って、収納される商品の模様等
を外部から視認できるようにしてもよい。また、上面片
20に外側面片24や差込片25を連設しないで、上面
片20の端部を中差込片21に形成した切込溝に差し込
んで施蓋する構成であってもよい。また、第2実施例の
包装箱30において、抜き起し片43の基端側の第2折
目線43bを省略し、抜き起し片43を三角形状に傾斜
して配置する構成であってもよい。さらに、第3実施例
の包装箱50において、左右の起し片62,63によっ
て形成される形状は、ハート形に限らず任意の形状とす
ることができる。また、第4実施例の包装箱70におい
て、四角柱形状の箱を四角錐形状の蓋で施蓋する構成
は、断面四角形に限らず任意の多角形に変更することが
できる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の包装箱に
よれば、抜き起し片等によって箱を立体的に装飾するこ
とができ、内部に入れられる商品の付加価値を高めるこ
とができる。しかも、いずれの装飾箱も、一枚の紙を折
ってできているので、製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の包装箱の第1実施例を示す展開斜視
図である。
【図2】図1の包装箱の組立途中の状態を示す斜視図で
ある。
【図3】図1の包装箱の組立完成状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】図1の包装箱の変形例を示す展開斜視図であ
る。
【図6】図5の包装箱の組立途中の状態を示す斜視図で
ある。
【図7】図5の包装箱の組立完成状態を示す斜視図であ
る。
【図8】この発明の包装箱の第2実施例を示す展開斜視
図である。
【図9】図8の包装箱の組立途中の状態を示す斜視図で
ある。
【図10】図8の包装箱の組立完成状態を示す斜視図で
ある。
【図11】この発明の包装箱の第3実施例を示す展開斜
視図である。
【図12】図11の包装箱の組立途中の状態を示す斜視
図である。
【図13】図11の包装箱の組立完成状態を示す斜視図
である。
【図14】この発明の包装箱の第4実施例を示す展開斜
視図である。
【図15】図14の包装箱の組立途中の状態を示す斜視
図である。
【図16】図14の包装箱の組立完成状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10,10A,30,50,70 包装箱 11,31,51,71 底面片 12,32,52,72 前側面片 13,33,53,73 後側面片 14,34,54,74 左側面片 15,35,55,75 右側面片 16,36,56,76 前側折込片 17,37,57 後側折込片 18,19,38,39,58,59,79,80
舌片 20,40 上面片 21,41 中差込片 22 第1抜き起し片 23 第2抜き起し片 24,44 外側面片 25,45,81 差込片 26,46 差込溝 42A 挿通溝 42B 係止溝 43 抜き起し片 43a 第1折目線 43b 第2折目線 43c 第3折目線 43d 第4折目線 60 左側上面片 61 右側上面片 62 左側起し片 63 右側起し片 77 左側折込片 78 右側折込片 83 後側傾斜片 84 左側傾斜片 85 前側傾斜片 86 右側傾斜片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中差込片の上に、上面片を折り重ねて施
    蓋する包装箱であって、 前記上面片に、第1抜き起し片が上方に抜き起こされる
    と共に、略コ字形状に反対側に折り曲げられて設けら
    れ、 第1抜き起し片が抜き起こされることにより前記上面片
    に形成された開口に、前記中差込片から上方に抜き起こ
    されて略コ字形状に反対側に折り曲げられた第2抜き起
    し片が差し込まれ、 前記第1抜き起し片と前記第2抜き起し片の各立ち上り
    部が重ね合わされて施蓋されることを特徴とする包装
    箱。
  2. 【請求項2】 中差込片の上に、上面片を折り重ねて施
    蓋する包装箱であって、 前記中差込片に、抜き起し片が一端部を残して上方に抜
    き起こされ、 前記上面片には、前記抜き起し片の前記一端部と対応す
    る位置に、前記抜き起し片が差し通される挿通溝が形成
    され、 この挿通溝を通された前記抜き起し片は、前記上面片か
    ら上方に離間して配置されるよう両端部を下方に折り曲
    げられ、前記一端部と対向する他端部が前記上面片に形
    成された係止溝に係止されることを特徴とする包装箱。
  3. 【請求項3】 上部開口を左右の上面片と前後の折込片
    とで施蓋する包装箱であって、 施蓋状態で左右の上面片の対向する端縁に、略コ字に折
    り返されてなる起し片が連設され、 これら起し片の立ち上り部が重ね合わされた状態で、前
    側折込片が一方の上面片の上面に重ね合わされて他方の
    上面片の下方に差し込まれると共に、後側折込片が他方
    の上面片の上面に重ね合わされて一方の上面片の下方に
    差し込まれて施蓋されることを特徴とする包装箱。
  4. 【請求項4】 多角柱形状の箱の上部開口を多角錐形状
    の蓋で施蓋する包装箱であって、 前記多角錐は、側端部同士が順に連設された複数個の三
    角形状の傾斜片を折って構成され、 前記傾斜片の一つの下端部は、前記多角柱を構成する一
    側面片の上端部に連設され、 傾斜片が連設された前記一側面片以外の側面片の上端部
    には、側面片に対して内側に折り曲げられる折込片が連
    設されると共に、各側面片と折込片との連設部に、傾斜
    片の下端部に連設された差込片が差し込まれる差込溝が
    形成されてなることを特徴とする包装箱。
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GB2488285B (en) * 2009-11-04 2014-02-19 Dong Hwan Chung Packaging material having a three-dimensional decorative property
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