JPH10248793A - 処置具 - Google Patents

処置具

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JPH10248793A
JPH10248793A JP9061362A JP6136297A JPH10248793A JP H10248793 A JPH10248793 A JP H10248793A JP 9061362 A JP9061362 A JP 9061362A JP 6136297 A JP6136297 A JP 6136297A JP H10248793 A JPH10248793 A JP H10248793A
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tomographic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】断層観察装置による観察下で、モニタ画面上に
表示される断層診断画像に細径な処置具先端が明瞭に描
出される処置具を提供すること。 【解決手段】穿刺針システム50は、金属製で細長な管
状の細径パイプ51で形成された針部50aと、この針
部50aの先端部に高弾性の金属部材で形成したコイル
52を配置させたコイル部50bとで主に構成されてい
る。コイル52の先端部は、半田などで細径パイプ51
に固定され、後端部はパイプ部材56に接着剤などで固
定されている。パイプ部材56は、細径パイプ51に対
して摺動自在であり、コイルハンドル57を回転操作す
ることによって、パイプ部材56が回転して、コイル5
2にパイプ部材56の回転が伝達される。このことによ
って、コイル52の外径寸法が大きくなる外方に拡開し
ていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用の処置具に
関し、断層観測装置による観察下での描出能を向上させ
る処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穿刺針を用いて体腔内組織より生
体組織を採取しているが、その際に穿刺針先端の体内で
の位置を確認する必要がある。そこで、超音波診断装
置、コンピュータトモグラフィー(CT)観測装置ある
いは磁気共鳴(MRI)観測装置など体腔内の断層像を
撮影できる装置(以下断層観測装置とも記載する)で断
層像中に穿刺針のエコー像を描出して確認していた。
【0003】前記穿刺針は、生体内への侵襲を低減する
ため極力細径化が望まれているが、細径化を実践するこ
とにより、モニタ画面上の超音波診断画像中に表示され
る穿刺針のエコー像が不鮮明に描出されていたので、穿
刺針を的確に目的部位に穿刺することが難しかった。
【0004】このため、実開昭63−93940号公報
には鮮明な超音波エコー像を得るために針体の先端部外
周に沿って凹凸を形成した穿刺針が開示されている。ま
た、特開平6−327671号公報には体内に挿入され
る細長のプローブと、このプローブに配置された少なく
とも1つの超音波反射性材料の付着分とを設けたもの
で、超音波反射性材料として気泡を内部に含んだ超音波
画像診断用医療器具が開示されている。さらに、特開平
8−206118号公報には人体に穿刺した際に、超音
波撮像装置を用いて穿刺針の鮮明な像を得ることができ
るように、外針と内針とを備えた医療用穿刺針の内針の
外周面に凹部を延在または点在させて、この凹部のエア
ー層で超音波を反射させることで、その穿刺箇所を容易
に認識することを可能にする医療用穿刺針が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開昭63−93940号公報に示した穿刺針、特開平6
−327671号公報に示した超音波画像診断用医療器
具及び特開平8−206118号公報に示した医療用穿
刺針では、細径の穿刺針または医療器具の外周に凹凸を
設けていたので、前記穿刺針自体が細径で、超音波を反
射する表面積が小さかったことにより、結果的に穿刺針
を明瞭に描出することは困難であった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、断層観察装置による観察下で、モニタ画面上に表
示される断層診断画像中に少なくとも細径な先端部が明
瞭に描出される処置具を提供することを目的にしてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の処置具は、体腔
内の断層像を断層画像として表示する断層観測装置と共
に使用する処置具であって、前記処置具手元側の操作に
より前記処置具先端側で外方に拡開する拡開表示手段を
具備し、前記断層観測装置による観察下で前記処置具先
端部を断層診断画像中に明瞭に表示させる。
【0008】この構成によれば、前記断層観測装置のモ
ニタ画面上に表示された断層診断画像中に、処置具が鮮
明に表示される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図4は本発明の第1実
施形態に係り、図1は超音波内視鏡の概略構成を示す説
明図、図2は超音波内視鏡の先端部の構成を示す説明
図、図3は超音波内視鏡に挿通される処置具の1例であ
る穿刺針システムの構成を示す説明図、図4は穿刺針シ
ステムの作用を説明する図である。
【0010】図1に示すように本実施形態の超音波内視
鏡(以下内視鏡と略記する)1は、体腔内に挿入される
可撓性を有する挿入部2と、この挿入部2の基端部に連
結された把持部を兼ねる操作部3と、この操作部3の後
端部に設けられ接眼部4bを備えた副操作部4とで主に
構成されている。
【0011】前記挿入部2は、先端側から順に、先端部
5、湾曲部6、可撓管部7を連設して構成されており、
前記操作部3の側部からは図示しない光源装置に着脱自
在な光源用コネクタを基端部に備えた光源ケーブル3a
が延出し、前記副操作部4の側部からは図示しない超音
波診断装置に着脱自在な超音波用コネクタを基端部に備
えた超音波コード4aが延出している。また、前記操作
部3には後述する処置具を内視鏡1の挿入部2を介して
体腔内に案内するための処置具挿入口3bが設けられて
いる。
【0012】前記操作部3には湾曲操作ノブ8が設けら
れている。この湾曲操作ノブ8は操作部3内部に設けら
れている湾曲機構に連結されており、この湾曲機構に図
示しないワイヤの一端部が接続され、このワイヤの他端
部が前記先端部5に接続されている。したがって、湾曲
操作ノブ8を回転操作することによって、図示しないワ
イヤを牽引して、湾曲部6を所望の方向に湾曲させるこ
とができるようになっている。この湾曲操作によって、
術者は、先端部5を管腔内の目的方向に、適宜移動させ
ることが可能である。
【0013】図2に示すように前記先端部5の先端面に
は体腔内の光学観察を行う観察光学系11、照明光学系
12及び前記処置具挿入口3bに連通する鉗子突出口1
3が設けられている。
【0014】前記観察光学系11の後端面には図示しな
いイメージファイバ束の一端が臨まれている。このイメ
ージファイバ束は、挿入部2、操作部3、副操作部4の
内部を挿通して接眼部4bまで延出しており、前記観察
光学系11で取得した被検査部位の光学像を接眼部4b
まで伝達している。
【0015】また、前記照明光学系12の後端面には図
示しないライトガイドファイバ束の一端が臨まれてお
り、このライトガイドファイバ束は、挿入部2、操作部
3、光源ケーブル3aの内部を挿通して光学コネクタの
内部まで延出している。この光源コネクターを図示しな
い光源装置に接続することによって、光源装置で発せら
れた照明光がこのライトガイドファイバ束を介して照明
光学系12まで伝達されて、体腔内に照射されるように
なっている。
【0016】前記先端部5の先端側には超音波プローブ
部(以下プローブ部と略記する)30が設けられてい
る。この超音波プローブ部30にはフレキシブルシャフ
ト31が突出している。このフレキシブルシャフト31
は、前記副操作部4の内部に設けられている回転駆動装
置(不図示)の駆動力を伝達するためのものであり、回
転駆動装置の駆動力が操作部3、挿入部2内を挿通して
いるフレキシブルシャフトを介してプローブ部30まで
伝達されている。
【0017】前記フレキシブルシャフト31の先端部に
は駆動ベベルギア32が設けられている。この駆動ベベ
ルギア32の一端部側には前記駆動ベベルギア32に直
交する方向に配置されている従動ベベルギア33の一端
部側が噛合している。この従動ベベルギア33の駆動軸
34の先端部には反射ミラー35が固定されている。し
たがって、この反射ミラー35は、前記フレキシブルシ
ャフト31の長手軸方向に対して直交する向きに回転す
るようになっている。
【0018】前記反射ミラー35を保持する駆動軸34
の先端面前方側には振動子36が配設されており、この
振動子36から発せられる超音波の音軸の中心と前記反
射ミラー35を回転させる駆動軸34の中心線とが一致
している。なお、この振動子36には超音波コード4
a、副操作部4、操作部3及び挿入部2内を挿通して超
音波診断装置で発生されたパルス状の電気信号を伝送す
る信号線(不図示)の一端が接続されている。また、こ
のプローブ部30は水密キャップ37によって覆われて
おり、この水密キャップ37の内部には水などの音響媒
体が充満されている。
【0019】超音波の送受信方法について説明する。超
音波診断装置で発生されたパルス状の電気信号は、前記
信号線によって振動子36に送信され、この振動子36
の圧電効果によって超音波が発生する。すると、この振
動子から発せられた超音波の一部は走査面内の反射体に
反射して再度振動子36に受信されて電気信号に変換さ
れる。この電気信号は、図示しない超音波診断装置にて
その大きさを記録されると同時に、受信タイミングを処
理することによって、振動子36から反射体までの距離
が計算される。
【0020】この超音波の送受信は、反射ミラー35の
回転によって、この反射ミラー35の駆動軸34に対し
て直交する面内で走査的に行われる。そして、超音波の
受信信号の大きさを明るさに変換し、振動子36から反
射体までの距離に応じた超音波画像を図示しないモニタ
ー画面上に表示することによって、断層像を観察するこ
とができるようになっている。
【0021】図3を参照して処置具の1例を説明する。
図に示すように前記処置具挿入口3bから挿入されて鉗
子突出口13から突出する処置具である、例えば、穿刺
針システム50は、金属製で細長な管状の細径パイプ5
1で形成された針部50aと、この針部50aの先端部
に高弾性の金属部材で形成した拡開表示手段であるコイ
ル52を配置させたコイル部50bとで主に構成されて
いる。
【0022】前記針部50aの先端部には、この針部5
0aが容易に被検査部位に刺入されるように先端が尖る
ように先細で斜めに切断して形成した傾斜面部53aを
有する穿刺部53が設けられ、この針部50aの後端部
には後端面側から順に口金54及び把持ハンドル55が
設けられる。
【0023】前記コイル部50bは、先端側から順に前
記針部50aの傾斜面部53aの後方側の先端部分外周
面に配置されるコイル52と、このコイル52の後方側
に配置されて前記細径パイプ51を覆う管状の金属パイ
プで形成されたパイプ部材56と、このパイプ部材56
の後端部に一体的に設けられたコイルハンドル57とで
構成されている。
【0024】前記コイル52の先端部は、前記針部50
aの傾斜面部53aよりわずかに後方の細径パイプ51
の外周面に例えば半田などの固定手段で一体的に固定さ
れ、このコイル52の後端部は前記パイプ部材56の先
端面部に例えば接着剤などの固定手段で一体的に固定さ
れている。
【0025】そして、前記コイル52の内径寸法を、自
然状態のとき前記針部50aの外径寸法よりやや小さく
設定している。このことにより、自然状態のとき、この
コイル52が弾性力によって細径パイプ51の外周面に
密着した状態になる。
【0026】また、前記パイプ部材56の内径寸法を、
前記針部50aの細径パイプ51外径寸法より大きく設
定してこのパイプ部材56を細径パイプ51に対して摺
動自在にしている。このことにより、コイルハンドル5
7を前記細径パイプ51に対して回動操作することによ
って、このコイルハンドル57の操作に対応してパイプ
部材56が前記細径パイプ51に対して回動動作してパ
イプ部材56の先端面部に固定されているコイル52に
パイプ部材56の回転が伝達される。
【0027】したがって、図4に示すように例えば、前
記コイルハンドル57を先端方向に押し込みながら矢印
A方向に回転させることによって、前記コイル52がコ
イル巻き方向とは反対方向の矢印B方向に捻られて、コ
イル52全体が外周方向に発生するねじれによって外径
寸法を大きくさせる外方に拡開していく。なお、前記穿
刺針システム50には、針部50a全体を十分に覆う長
さの保護シース(不図示)が被せられる。
【0028】上述のように構成した穿刺針システム50
の作用を説明する。まず、内視鏡1を体腔内に挿入して
超音波を走査して検査部位を特定する。次に、検査部位
の生体組織が悪性か否かを診断するため、試料採取用の
穿刺針システム50を図示しない保護シースと共に処置
具挿入口3bから挿入する。
【0029】すると、前記穿刺針システム50の細形の
針部50aが鉗子突出口13から突出する。しかしこの
とき、前記針部50aの外形が細径で超音波を反射させ
る表面積が小さいため、鉗子突出口13から突出した針
部50aの映像が、モニタ画面上に表示されている断層
診断画像中で明瞭に描出されない。このため、針部50
aと検査部位との位置関係を正確に把握することができ
ない。
【0030】ここで、前記針部50aをモニタ画面上の
断層診断画像中に表示させるため、把持ハンドル55を
固定した状態でコイルハンドル57を先端方向に押し込
みながら矢印A方向に回転させていく。すると、前記コ
イルハンドル57の回転に応じて、パイプ部材56及び
コイル52が矢印B方向に回転してコイル52にねじれ
が生じて、コイル52が拡開していく。
【0031】前記コイル52が拡開していくことによっ
て、超音波を反射する表面積が拡大されるので、モニタ
画面上の断層診断画像中に針部50aの先端部分が表示
される。このことにより、検査部位と針部50aとの位
置関係を把握することができるので、検査部位に針部5
0aの穿刺部53を正確に穿刺させて試料の採取を行え
る。
【0032】このように、穿刺針システムの細径の針部
の先端部に術者の操作によって拡開自在なコイルを設け
たことにより、必要に応じてコイルを拡開させて、超音
波を反射させる針部の表面積を拡大して、超音波画像下
でモニタ画面上に表示される断層診断画像中に針部の先
端部を明瞭に表示することができる。
【0033】なお、コイルの代わりに強反射体のワイヤ
や板ばねなどを配設するようにしてもよい。また、本実
施形態では、断層観察装置として、超音波診断装置を用
いた実施形態を記載したが、断層観察装置は超音波診断
装置に限定されるものではなく例えば、磁気共鳴画像診
断装置やコンピュータトモグラフィーを用いた観測装置
等と穿刺針とを組み合わせる場合などであってもよい。
さらに、本実施形態では、処置具として穿刺針を用いた
穿刺針システムを実施形態として記載したが、処置具は
穿刺針に限定されるものではなく例えば、先端に金属チ
ップを備え、金属チップに高周波電流を通電することに
よって組織を焼灼する細径の高周波処置具などにおいて
その断層観察装置で反射できる表面積を拡大するため
に、本実施形態に示したコイル部の構成を設ける例など
であってもよい。
【0034】図5ないし図8は本発明の第2実施形態に
係り、図5は穿刺針システムの他の構成を示す説明図、
図6は穿刺針システムの針部先端の長手方向拡大断面
図、図7は図6の針部先端の長手方向に対して直交する
周A−A、周B−B、周C−Cにおける拡大断面図、図
8は針部の後端部とシリンジ部との接合部分の拡大図で
ある。
【0035】図5に示すように本実施形態の穿刺針シス
テム60は、先端が尖った細長な針部61と、この針部
61の基端側に設けられたシリンジ部62と、このシリ
ンジ部62に配設されるピストン部63とで構成されて
いる。
【0036】図5及び図6に示すように前記針部61
は、パイプ形状で全長にわたって細長で先端部に先細で
先端が尖った穿刺部64aを備えた金属性の外針64
と、この外針64の内孔に挿通され全長にわたって中実
で先端部を半球状に形成した金属性の内針65とで構成
されている。この内針65の後端部には図5に示すよう
な例えば円板形状の突き当て部65aが設けられてい
る。なお、外針64の先端部にはこの外針64が容易に
被検査部位に刺入されるように先細で斜めに切断して形
成した傾斜面部を設けている。
【0037】図6に示すように針部61を構成する外針
64の先端部外周面の周A−A,周B−B,周C−Cの
例えば3箇所には図7に示すように外針64の内孔に連
通する貫通穴67が周上に等間隔で4つ形成されてい
る。即ち、外針64の先端部外周面には前記外針64の
内孔に連通する貫通穴67を本実施形態では12個設け
ている。
【0038】一方、図7に示すように内針65の外周面
には、前記外針64の周上に等間隔で4つ形成した貫通
穴67に連通する4本の溝68が形成されている。図6
に示すように4本の溝68の先端部分は、前記外針64
の周A−Aに形成した貫通穴67に連通するように始ま
って後端側の突き当て部65aの手前まで、内針65の
全長にわたって一直線に形成されている。なお、前記外
針64と内針65とは前記貫通穴67と前記溝68とが
連通する位置関係で配置されている。
【0039】図5に示すようにシリンジ部62は、一端
側が開口した筒状のシリンジ71と、このシリンジ71
の底部側に形成した内部と外部とを連通する透孔71a
に着脱自在なゴム栓72とで構成されている。なお、前
記シリンジ71の底部には外針64の基端部64bが一
体的に固定されている。このため、外針64の内孔とシ
リンジ71の内部とは連通状態になっている。
【0040】図5に示すようにピストン部63は、棒状
部63aと基端側の把持部63bとで断面形状が略T字
形状に形成されており、前記棒状部63aの先端部には
前記シリンジ71の内周面部に摺接する略円柱形状の水
密部材であるピストンゴム66が配設されている。この
ピストンゴム66の先端部側面には糸69が固設されて
おり、この糸69の先端側が前記内針65の突き当て部
65a近傍に固定されている(図8参照)。なお、前記
ピストンゴム66は、シリンジ71の内周面に対して水
密を保ちながら、長手方向に対してスライド自在に接し
ている。
【0041】上述のように構成した穿刺針システム60
の作用を図9ないし図13を参照して説明する。まず、
図9に示すようにシリンジ71の底部側に形成されてい
る透孔71aにゴム栓72を取り付けた状態で、穿刺針
システム60の針部61を超音波造影剤が貯溜されてい
る容器内に浸し、ピストン部63を手元側に引っ張る。
すると、シリンジ71内部に引圧がかかって容器内の超
音波造影剤がシリンジ71側に吸入されて、このシリン
ジ71内部に超音波造影剤75が貯溜されていく。
【0042】次に、このシリンジ71内部に超音波造影
剤75を貯溜した穿刺針システム60を処置具挿入口3
bから挿入して、針部61を鉗子突出口13から突出さ
せ、モニタ画面上の超音波画像を観察しながら針部61
を生体内部の目的部位まで刺入する。そして、図10に
示すようにピストン部63を押し込んでいくと、シリン
ジ71内部が加圧されて、このシリンジ71の内部に貯
溜されている超音波造影剤75が内針65の外周面に形
成した溝68を介して針部61の先端部に送り込まれて
いく。すると、外針64の先端部外周面に形成されてい
る12個の貫通穴67を通って超音波造影剤75が生体
内に注入されていく。このことにより、針部61の音響
反射に加えて、針部61の外周面から生体内に広がって
いく超音波造影剤75の音響反射によって、モニタ画面
上の断層診断画像中に針部61のみならず針部61周辺
部の像が表示されるので、術者は検査部位と針部61と
の位置関係を把握することができる。そして、超音波画
像で針部61が生体内部の目的部位に到達したことを確
認後、図11に示すようにゴム栓72をシリンジ71の
透孔71aから抜き取っておく。そして、ピストン部6
3を手元側に引いて、ピストンゴム66をシリンジ71
から引き抜く。ここで、さらにピストン部63を矢印方
向に引っ張っていく。すると、ピストン部63に固定さ
れている糸69に引っ張られて内針65が外針64から
徐々に引き抜かれていく。完全に内針65が外針64か
ら引き抜かれるまでピストン部63を手元側に引っ張っ
ていく。
【0043】次いで、前記内針65を外針64から完全
に引き抜いた後、ピストン部63に固定されていた糸6
9をこのピストンゴム66から切り離して、図12に示
すようにピストン部63を再びシリンジ71の内周部に
挿入してピストン部63を矢印方向に押し込んでいく。
このとき、シリンジ71内部の空気は透孔71aから外
部に排出されていく。
【0044】次に、図13に示すように前記シリンジ7
1の透孔71aにゴム栓72を取り付ける。そして、ピ
ストン部63を矢印方向に引き戻していく。すると、シ
リンジ71内部に引圧がかかって生体組織76がシリン
ジ71内部に引き込まれて組織採取が行える。
【0045】このように、穿刺針システムを構成する外
針と内針との間に設けた空間部を介して超音波造影剤を
生体内に注入することによって、針部先端部から超音波
造影剤が生体内に広がり、この超音波造影剤が音響反射
してモニタ画面上に表示されることによって、超音波画
像上で針部先端部の位置を容易に確認することできる。
【0046】また、針部の穿刺部を目的部位に穿刺する
際、外針の内孔に中実部材で形成されている内針が挿通
されているので、この内針が外針を補強するスタイレッ
トの役割をするので、穿刺部を確実に目的部位に穿刺す
ることができる。
【0047】さらに、穿刺針システムから生体内に注入
された超音波造影剤によって生体内の超音波画像も得る
ことができるので、針部を検査部位の目的部位により確
実に到達させることができる。
【0048】又、ピストン部をシリンジから引き抜いて
内針を外針から取り外して、ピストン部を再びシリンジ
に挿入し、シリンジの透孔を塞いだ状態で、ピストン部
を手元側に引き戻すことによって、シリンジ内に引圧が
かかって確実に生体組織の採取を行うことができる。そ
の他の作用及び効果は前記第1実施形態と同様である。
【0049】ところで、図1に示した超音波内視鏡1で
は、操作部3に湾曲部6を湾曲させる湾曲機構などを設
けると共に、副操作部4にプローブ部30内の反射ミラ
ーを回転駆動させるための回転駆動装置などを設けてい
たため、操作部3周辺の重量が重く、長時間の操作を行
う場合、操作性を低下させる要因になっていた。このた
め、回転駆動装置を有する副操作部を超音波コネクタ内
部に設けることなどが提案されている。
【0050】しかし、回転駆動装置を超音波コネクタ内
部に設けた場合、前記回転駆動装置の駆動力をプローブ
部30まで伝達するためのフレキシブルシャフトの全長
が大幅に長くなってしまう。すると、フレキシブルシャ
フトの回転追従性が低下する。このため、回転追従性に
優れ、且つ操作性のよい超音波内視鏡装置が望まれてい
た。
【0051】図14に示すように本実施形態の超音波内
視鏡1Aは、副操作部40を操作部3から取り外したも
のであり、術者の腰にバンド41によって取り付けるよ
うになっている。即ち、本実施形態の超音波内視鏡1A
では挿入部2内を挿通されていたフレキシブルシャフト
が鉗子挿入口3bの近傍から分岐している駆動ケーブル
42内を挿通して副操作部40まで延出している。その
他の構成は前記第1実施形態と同様であり、同部材には
同符号を付して説明を省略する。
【0052】このように、超音波内視鏡の副操作部を操
作部に対して別に設ける一方、この副操作部をバンドに
よって術者の腰に取り付けることによって、操作部の重
さを軽量化させて、術者が腕で支える部分の総重量が軽
くして、長時間の診断による疲労を軽減することができ
る。
【0053】また、フレキシブルシャフトの全長を大幅
に長くすることなく、副操作部を操作部に対して別体に
して回転追従性を確保することができる。
【0054】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0055】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0056】(1)体腔内の断層像を断層画像として表
示する断層観測装置と共に使用する処置具において、前
記処置具手元側の操作により前記処置具先端側で外方に
拡開する拡開表示手段を具備し、前記断層観測装置によ
る観察下で前記処置具先端部を断層診断画像中に前記処
置具を明瞭に表示させる処置具。
【0057】(2)前記拡開表示手段は、穿刺部を備え
た処置具先端部を構成する細径パイプに密着するように
設けられ、先端部分を前記穿刺部後方の細径パイプの先
端部外周面に一体的に固定したコイルバネと、このコイ
ルバネの後端部を一体的に固定して、前記細径パイプに
対して摺動自在なパイプ部材とを具備する付記1記載の
処置具。
【0058】(3)生体内に注入される拡開表示手段で
ある超音波造影剤を貯溜する筒状のシリンジを有するシ
リンジ部と、前記シリンジの内周面対して水密を保ち、
かつ長手方向に移動可能な水密部材を先端に有するピス
トン部と、前記シリンジの内周面に連通する内孔を有
し、先端に穿刺部を備えると共に、先端部分に前記内孔
に連通する貫通穴を複数設けた細長な外針と、この外針
の内孔に挿抜自在で、前記水密部材の長手方向への移動
によって前記超音波造影剤を外針先端部分に送り込む溝
部を形成した細長な内針と、を具備する処置具。
【0059】(4)前記シリンジの底部に外部に連通す
る透孔を形成し、この透孔に着脱自在な栓を設けた付記
3記載の処置具。
【0060】(5)前記ピストン部に設けた水密部材と
内針とは接続部材で接続されている付記3記載の処置
具。
【0061】(6)挿入部先端部に反射ミラーを内蔵し
たプローブ部を有する超音波内視鏡において、前記反射
ミラーにフレキシブルシャフトを介して回転駆動力を供
給する回転駆動装置を、操作部に対して別体の副操作部
に設けた超音波内視鏡。
【0062】(7)前記副操作部を術者の体の一部に取
り付ける付記6記載の超音波内視鏡。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、断
層観察装置による観察下で、モニタ画面上に表示される
断層診断画像に細径な処置具先端が明瞭に描出される処
置具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施形態に係
り、図1は超音波内視鏡の概略構成を示す説明図
【図2】超音波内視鏡の先端部の構成を示す説明図
【図3】超音波内視鏡に挿通される処置具の1例である
穿刺針システムの構成を示す説明図
【図4】穿刺針システムの作用を説明する図
【図5】図5ないし図8は本発明の第2実施形態に係
り、図5は穿刺針システムの他の構成を示す説明図
【図6】穿刺針システムの針部先端の長手方向拡大断面
【図7】図6の針部先端の長手方向に対して直交するA
−A、B−B、C−Cにおける拡大断面図
【図8】針部の後端部とシリンジ部との接合部分の拡大
【図9】穿刺針システムのシリンジ内部に超音波造影剤
を吸引した状態を示す説明図
【図10】針部を生体内部の目的部位に刺入して超音波
造影剤が穿刺針外方に拡開している状態を示す説明図
【図11】内針を外針から引き抜く状態を示す説明図
【図12】ピストン部を再びシリンジに挿入した状態を
示す説明図
【図13】組織を採取している状態を示す説明図
【図14】操作性を向上させた超音波内視鏡の概略構成
を示す説明図
【符号の説明】
50…穿刺針システム 50a…針部 50b…コイル部 51…細径パイプ 52…コイル 56…パイプ部材 57…コイルハンドル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内の断層像を断層画像として表示す
    る断層観測装置と共に使用する処置具において、 前記処置具手元側の操作により前記処置具先端側で外方
    に拡開する拡開表示手段を具備し、前記断層観測装置に
    よる観察下で前記処置具先端部を断層診断画像中に明瞭
    に表示させることを特徴とする処置具。
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