JPH1024816A - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

パーキングブレーキ操作装置

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JPH1024816A
JPH1024816A JP17809596A JP17809596A JPH1024816A JP H1024816 A JPH1024816 A JP H1024816A JP 17809596 A JP17809596 A JP 17809596A JP 17809596 A JP17809596 A JP 17809596A JP H1024816 A JPH1024816 A JP H1024816A
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parking brake
threshold
value
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inclination angle
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JP17809596A
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Yoshiki Shibayama
佳樹 柴山
Koichi Yamada
幸一 山田
Junichi Miyagi
淳一 宮城
Isao Shimazu
勲 島津
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Toyota Motor Corp
Mannoh Industrial Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Mannoh Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が駐車している路面の傾斜角に応じて、
パーキングブレーキを増し引きするか否かの基準になる
を閾値を変更することである。 【解決手段】 ブレーキ装置40を操作する操作力を2
系統式張力センサ38により検出し、検出された操作力
が予め設定された閾値よりも小さい場合に、電動機64
を駆動させて補助的にパーキングブレーキ40を増し引
きするパーキングブレーキ操作装置において、車両が駐
車している路面の傾斜角を検出する傾斜センサ88と、
この傾斜センサ88により検出された傾斜角に応じて前
記閾値を設定する閾値設定手段86とを備えることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーキングブレ
ーキを増し引きする動力装置を備えたパーキングブレー
キ操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーキングブレーキ操作装置に
は、動力装置を備えこの動力装置の動力によりパーキン
グブレーキを増し引きする補助ブレーキ装置を備えるパ
ーキングブレーキ操作装置が存在する(特開平6−48
290号公報参照)。
【0003】このパーキングブレーキ操作装置において
は、パーキングブレーキの引き力を検出し、この引き力
が予め設定されている閾値に達しない場合には、補助ブ
レーキ装置を作動させて、引き力が閾値に達するまでパ
ーキングブレーキを増し引きしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このパーキ
ングブレーキ操作装置における閾値は、安全性を考慮
し、最大勾配の路面傾斜角を想定しかつ最大積載の状態
を前提として設定されている。つまり、駐車時に車両を
確実に停止させるためのパーキングブレーキ装置による
制動力は、車両が最大勾配路面に駐車しかつ最大積載時
に最も大きな力が必要とされるのである。
【0005】従って、平坦路に駐車する場合のように、
車両を停止させておくために十分な制動力がパーキング
ブレーキの引き力により発生している場合、言い換えれ
ば補助ブレーキが必要でない場合であっても頻繁に補助
ブレーキ装置が作動してしまい、また、この場合には、
補助ブレーキ装置の作動により必要以上の引き力でパー
キングブレーキ装置が引かれることとなっていたため、
パーキングブレーキ装置及び補助ブレーキ装置等の耐久
性を高めることが必要になり、コストの増加を招くとい
う問題を有していた。
【0006】この発明の課題は、車両が駐車している路
面の傾斜角に応じて、パーキングブレーキを増し引きす
るか否かの基準となる閾値を変更することが可能なパー
キングブレーキ操作装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のパーキン
グブレーキ操作装置は、パーキングブレーキを引く引き
力を検出し、検出された引き力が予め設定された閾値よ
りも小さい場合に、動力装置を駆動させて補助的にパー
キングブレーキを増し引きするパーキングブレーキ操作
装置において、車両が駐車している路面の傾斜角を検出
する検出手段と、この検出手段により検出された傾斜角
に応じて前記閾値を設定する閾値設定手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0008】従って、この請求項1記載のパーキングブ
レーキ操作装置によれば、検出手段により検出された路
面の傾斜角に応じた閾値が閾値設定手段により設定され
るため、必要以上にパーキングブレーキが増し引きされ
ることを防止することができる。尚、パーキングブレー
キを引く引き力とは、後述の発明の実施の形態に記載の
ステッキタイプのパーキングブレーキ装置の場合は乗員
がステッキを引く力をいい、ハンドブレーキタイプのパ
ーキングブレーキ装置の場合は乗員がハンドブレーキレ
バーを引く力、ペダルタイプのパーキングブレーキ装置
の場合は乗員がペダルを踏む力をいうものとする。
【0009】また、請求項2記載のパーキングブレーキ
操作装置は、請求項1記載のパーキングブレーキ操作装
置の前記閾値設定手段は、前記検出手段により検出され
た前記傾斜角が所定値以上のときは、設定する前記閾値
を第1の値とし、前記傾斜角が所定値よりも小さいとき
は、設定する前記閾値を前記第1の値よりも小さい第2
の値とすることを特徴とする。
【0010】従って、この請求項2記載のパーキングブ
レーキ操作装置によれば、検出手段により検出された路
面の傾斜角が所定値以上のとき、即ち坂路の場合には、
閾値設定手段により第1の値が設定され、傾斜角が所定
値よりも小さい場合、即ち平坦路の場合には、閾値設定
手段により第1の値より小さい第2の値が設定されるた
め、平坦路の駐車の時に、パーキングブレーキが増し引
きされる頻度を少なくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態にかかるパーキングブレーキ操作装置の説
明を行う。
【0012】図1は、この発明の実施の形態にかかるス
ティックタイプのパーキングブレーキ操作装置の構成図
である。
【0013】パーキングブレーキ操作部10は、車体1
1に取り付けられた取り付け金具12,14,16によ
り支持されている。このパーキングブレーキ操作部10
は、支持部材20に支持された操作レバー部22と回動
体部24とを備え、ワイヤ26を介して動力源28と接
続されている。
【0014】操作レバー部22は、操作レバー30とレ
バーガイド32及びセンサ類から構成されている。操作
レバー30は、レバーガイド32に摺動可能に支持され
ており、レバーガイド32は、ピン34で支持部材20
に揺動可能に取り付けられている。
【0015】レバーガイド32には、パーキングブレー
キスイッチ36と2系統式張力センサ38が取り付けら
れている。パーキングブレーキスイッチ36では、操作
レバー30に取り付けられたピン32aとパーキングブ
レーキスイッチ36との接触の有無から操作レバー30
が初期位置にあるか否かが判断される。2系統式張力セ
ンサ38では、ブレーキ装置40が作動させられるとき
のワイヤ26の張力の大きさが測定される。
【0016】操作レバー30には、下端にスリーブ42
がはめ込まれており、ピン44により回動体部24と連
結される。スリーブ42には、窓(図示せず)があり、
操作レバー30がその軸線回りに回転させられてブレー
キ装置40が解除される際、操作レバー30に備えられ
たピン(図示せず)の回動範囲を規制する。
【0017】回動体部24は、支持部材20にボルト4
6で支持されており、共通軸線の回りに回動可能な第一
回動部材48と第二回動部材50とを備えている。第一
回動部材48の一端には、ピン44により操作レバー3
0のスリーブ42が回動自在に取り付けられており、他
端にはピン52によりワイヤ54の一端が接続金具56
を介して揺動自在に連結されている。
【0018】なお、ワイヤ54の他端は、トランスミッ
ション56とプロペラシャフト58との間に設置されて
いるブレーキ装置40に接続されている。
【0019】第二回動部材50の一端にはボルト60に
よりプーリ62が自由回動できるように取り付けられ、
ワイヤ26が巻きかけられている。ワイヤ26は、一端
が2系統式張力センサ38に接続され、他端が電動機6
4により駆動されるワイヤ巻き取り装置66に巻きかけ
られている。
【0020】ワイヤ巻き取り装置66から引き出された
ワイヤ26は、このワイヤ26の弛みを取るためのアイ
ドラプーリ68に巻きかけられ、更に、取り付け金具1
2に回動自由に取り付けられたプーリ70に巻きかけら
れて反転した後、プーリ62に巻きかけられて再度反転
し、2系統式張力センサ38に接続されている。
【0021】アイドラプーリ68は、支持部材20に設
けられた金具72にボルト74を介して取り付けられて
いる。即ち、金具72には長穴72aが設けられてお
り、ボルト74が長穴72aの中を移動可能に取り付け
られている。ボルト74には、一端を支持部材20に接
続されたバネ76の他端が取り付けられている。このバ
ネ76の収縮力の作用でアイドラプーリ68は下向きの
力を与えられ、ワイヤ26の弛みが除去される。
【0022】第一回動部材48にはラチェット爪80が
設けられると共に、第二回動部材50にはラチェット歯
82が設けられている。ラチェット爪80とラチェット
歯82とは係合しており、第二回動部材50がブレーキ
装置40を作動状態とする方向に操作される時、その回
動が第一回動部材48に伝達され、第一回動部材48が
同方向に操作される時、その回動が第二回動部材50に
伝達されないように取り付けられている。
【0023】なお、操作レバー30に備えられたピンと
ラチェット爪80とは、ケーブル90で接続されてお
り、ブレーキ装置40が解除される際に操作レバー30
がその軸線回りに回動させられることによりケーブル9
0が引かれる。これによりラチェット爪80が回動して
ラチェット歯82との係合が解除され、第一回動部材4
8の回動が自由になり、ブレーキ装置40の解除動作が
行える。
【0024】また、原位置検出スイッチ84が取り付け
金具14に取り付けられており、第二回動部材50が原
位置にあるか否かが判断される。
【0025】上述のパーキングブレーキスイッチ36、
2系統式張力センサ38および原位置検出スイッチ84
から出力される出力信号は、制御手段86に入力され
る。また、この制御手段86には、傾斜センサ88から
の出力信号も入力される。一方、制御手段86は、これ
らの入力信号の基づき電動機64を作動させるための作
動信号を出力する。
【0026】次に、図2〜図5を参照して傾斜センサ8
8を詳細に説明する。図2は、傾斜センサ88の垂直方
向の断面を示す概略図である。傾斜センサ88は、光セ
ンサ100と、ハウジング102に軸104によって回
動自在に支持された振子部材106を備えている。振子
部材106には、光センサ100の発光素子100aか
らの光を通過させるスリット106aが設けられてい
る。
【0027】光センサ100は、図3に示すように、発
光素子100a及び受光素子100bを備えて構成され
ている。この発光素子100a及び受光素子100b
は、振子部材106がこれらの間を通過するように配置
されている。
【0028】この光センサ100においては、端子B−
端子Y間に電圧をかけることにより発光素子100aに
電流が流れ、電流量に応じて発光素子100aが発光す
る。また、受光素子100bにより受光が行われた場合
には、端子P−端子Y間に受光量に応じた光電流が流れ
る。
【0029】図4は、傾斜センサ88の振子部材106
の傾斜角度と相対光電流の関係を示すグラフである。こ
のグラフは、振子部材106が垂直状態にあるとき、即
ち、スリット106aの左側の縁が−αの位置にあると
き(図5において実線で示す)、スリット106aを通
過した発光素子100aの光により受光素子100bに
生じる相対光電流が100%であることを示している。
【0030】傾斜センサ88が路面の傾斜に対応して傾
斜した場合には、振子部材106の重心は垂直状態を保
つため、相対的に振子部材106のスリット106aが
光センサ100に対し回動した状態になる。これにより
発光素子100aの光は、振子部材106によって遮光
された状態になる。発光素子100aの光が遮光された
場合には、受光素子100bに生じる相対光電流が減少
することから、相対光電流の減少率により路面の傾斜角
度を検出することができる。
【0031】例えば、路面の傾斜角度がθである場合に
は、スリット106aの左側の縁が路面が水平状態であ
る場合に比較してθだけ右側に移動することになる(図
5において2点鎖線で示す)。図4に示すように、この
時の相対光電流は20%であることから、相対光電流が
20%になったことを検出することにより、路面の傾斜
角度がθであることを検出することができる。
【0032】次に、図6〜図10を参照して、2系統式
張力センサ38を詳細に説明する。図6は、2系統式張
力センサ38の部分断面図である。図6において、符号
110で示すものはハウジングである。このハウジング
110は内筒部110aを有し、この内筒部110aに
ケーブル26の一端が接続されるケーブルエンド部材1
12が挿入されている。
【0033】ケーブルエンド部材112の外周部には、
ケーブル26の引き量に応じた変位を発生するスプリン
グ114が備えられる。また、ケーブルエンド部材11
2の一端には、スプリング114にケーブル26の引き
力を伝達するためのスライダ116がネジ嵌合されてい
る。
【0034】更に、ケーブルエンド部材112の中間部
には、ケーブルエンド部材112の端部とスイッチ11
8のスライダ120との接触位置を調整する調整部材1
22がネジ嵌合されている。スライダ116及び調整部
材122は、ハウジング110の内筒部110aの壁面
により摺動自在に支持されている。
【0035】スイッチ118は、図7に示すように、ス
ライダ120の動きに連動し基板122にプリントされ
た接点P1,P2(図示せず)に接する可動コンタクト1
24と、ケーブルエンド部材112とスライダ120を
連動可能とするためのリターンスプリング126から構
成されている。
【0036】ブレーキ装置40の引き力は、ケーブル2
6により2系統式張力センサ38のケーブルエンド部材
112に伝えられ、、このケーブルエンド部材112か
らスプリング114に伝えられる。これによりスプリン
グ114は、その引き力に対応した変位を発生する。な
お、図8にスプリング114の荷重−変位特性を示す。
【0037】スプリング114の変位に応じてケーブル
エンド部材112がハウジング110の内筒部110a
内を摺動すると、ケーブルエンド部材112の端部に圧
接されているスイッチ118の可動コンタクト124も
同量摺動する。従って、この可動コンタクト124の摺
動により、スイッチ118が切り替わる。
【0038】図9はスイッチ118の回路図であり、図
10はスイッチ118の切替え特性を示す図である。即
ち、ブレーキ装置40が引かれていない場合の引き力は
0であり、この引き力F0は、スプリング変位L0に変
換される(図8参照)。この場合にスライダ120は、
ケーブルエンド部材112に連動するため、スライダ1
20の先端部の位置が、図7に示すl3の位置となり、
スイッチ118の可動コンタクト124のP1 接点がO
N状態になると共にP2 接点がOFF状態になる。
【0039】ブレーキ装置40の引き力を増し、引き力
がF1に達すると、この引き力F1は、スプリング変位L
1に変換される(図8参照)。従って、スイッチ118
のスライダ120の先端部の位置が、図7に示すl3
らl2へ移動し、可動コンタクト124のP1 接点及び
2 接点がON状態になる。これにより張力の第1段階
の判定信号、即ち、ワイヤ26の張力がF1以上である
との判定信号が発せられる。
【0040】また、ブレーキ装置40の引き力を更に増
し、引き力がF2に達すると、この引き力F2は、スプリ
ング変位L2に変換される(図8参照)。この場合にス
ライダ120の先端部の位置が、図7に示すl1へ移動
し、可動コンタクト124のP1 接点が0FF状態にな
ると共にP2接点がON状態となる。これにより張力の
第2段階の判定信号、即ち、ワイヤ26張力がF2以上
であるとの判定信号が発せられる。
【0041】図11は、この実施の形態にかかるパーキ
ングブレーキ操作装置のブロック構成図である。このパ
ーキングブレーキ操作装置の制御手段86には、上述の
駐車ブレーキスイッチ36、2系統式張力センサ38、
原位置検出スイッチ84及び傾斜センサ88からの出力
信号以外に、シートセンサ92からの出力信号が入力さ
れる。また、制御手段86から、電動機64以外に警告
手段94に対して制御信号が出力される。
【0042】次に、図12を参照してパーキングブレー
キ操作装置の作動について説明する。
【0043】ドライバが運転席から離れたことがシート
センサ92により検出され、この検出信号が制御手段8
6に入力されると(ステップ1)、パーキングブレーキ
スイッチ36によりパーキングブレーキ40を作動させ
るために操作レバー30が引かれたか否かが検出される
(ステップ2)。
【0044】ここで、操作レバー30が引かれていない
場合には、制御手段86が警告手段94に対して制御信
号を出力し、警告手段94により警報を発する(ステッ
プ3)。 一方、操作レバー30が引かれている場合に
は、車両に取付けられた傾斜センサ88からの検出信号
により、車両を駐車している路面傾斜角θを検知する
(ステップ4)。
【0045】このステップ4の処理により検知した路面
傾斜角θの絶対値が設定値よりも小さい場合(平坦路で
ある場合)には、閾値FSとしてF1を設定する(FS
1)と共に、電動機による増し引き力fをf=f1に設
定する(ステップ5)。
【0046】一方、路面傾斜角θの絶対値が設定値以上
の場合(坂路である場合)には、閾値FSとしてF2を設
定する(FS=F2)と共に、電動機による増し引き力f
をf=f2に設定する(ステップ6)。なお、ここで設
定される値はF1<F2、1<f2の関係を有する値であ
る。
【0047】次に、レバーガイド32に取付けられた2
系統式張力センサ38により、操作レバー30の引き力
Fを検出する(ステップ7)。ここで、操作レバー30
の引き力FがF>=FSの場合には、制御手段86から
電動機64への作動信号は送られず、パーキングブレー
キ40はその作用状態が維持される。
【0048】一方、操作レバー30の引き力FがF<F
Sの場合には、制御手段86から電動機64に作動信号
が送られ(ステップ8)、電動機64が駆動されてワイ
ヤ巻取装置66により、増し引き力fでケーブル26が
巻取られる。
【0049】ワイヤ26が巻き取られることにより、第
二回動部材50が回動させられ、その回動はラチェット
歯82とラチェット爪80を介して第一回動部材48に
伝えられる。第一回動部材48が回動させられることに
よりワイヤ26が引き上げられ、ブレーキ装置40が増
し引きされ引き力が増大させられる。ブレーキ装置40
の引き力が増大させられると同時にワイヤ26の張力F
も増大される。
【0050】張力Fの増加は、増し引き操作中常に、2
系統式張力張力センサ38によって検出され制御手段8
6に送られる。引き力FがF>=FSとなったと制御手
段86により判定された場合、即ち、閾値としてF1
設定されている場合には、2系統式張力センサ38から
第1段階の判定信号が発せられた場合であり、閾値とし
てF2が設定されている場合には、2系統式張力センサ
38から第2段階の判定信号が発せられた場合には、電
動機64への作動信号の出力を停止する。
【0051】これによりブレーキ装置40の作動状態を
維持する。即ち、電動機64は逆入力防止機構としての
内歯揺動機構を介してワイヤ巻き取り装置66に連結さ
れているため、電動機64が停止させられた後、第二回
動部材50がワイヤ26の張力によって逆方向に回動さ
せられることはなく、ブレーキ装置40の作動状態が維
持される。
【0052】なお、ブレーキ装置40の解除は手動操作
によって行われる。即ち、引き上げられた操作レバー3
0が反時計回りに回転させられると、スリーブ42に取
り付けられたピンが回動してワイヤ90が引かれ、ラチ
ェット爪80とラチェット歯82との噛み合いが解除さ
れる。操作レバー30が押し込まれることにより、第一
回動部材48が初期位置に戻されると同時に操作レバー
30に取り付けられたピン32aがレバーガイド32上
のパーキングスイッチ36を押すことにより、操作レバ
ー30の初期位置復帰の信号が制御手段86に送られ
る。
【0053】制御手段86では、パーキングスイッチ3
6の信号と原位置検出スイッチ84との信号とが比較さ
れて、操作レバー30が初期位置に復帰したにもかかわ
らず第二回動部材50が初期位置に復帰していないとき
は、電動機64に引き上げ時とは反対方向の作動信号が
送られる。この作動信号により電動機64が逆回転し、
ワイヤ巻き取り装置66が逆回転することによりワイヤ
26が送りだされる。第二回動部材50は、ワイヤ26
の送り出しにより初期位置に戻され、原位置検出スイッ
チ84が押される。第二回動部材50が初期位置に復帰
した信号を制御手段86が受け取ると電動機64に作動
信号の出力が停止され、ブレーキ装置40の解除操作が
終了する。
【0054】この実施の形態にかかるパーキングブレー
キ操作装置によれば、平坦路において電動機64の駆動
時間が短くなるため、電力消費量を抑えることができバ
ッテリーへの負荷を小さくすることができる。
【0055】また、平坦路において電動機64による引
き増し力fを小さくすることができるため、各部品への
荷重負担を減少させることができ、パーキングブレーキ
操作装置の軽量化を図ることができる。
【0056】また、平坦路において電動機64による引
き増し力fを小さくすることができるため、乗員が、パ
ーキングブレーキ操作装置の作動を解除するための操作
力を小さくすることができる。従って、乗員の負担を軽
減できることができる。
【0057】更に、電動機64の過熱を防止でき周辺部
品への熱影響を小さくすることができるため、周辺部品
の熱対策を簡略化でき設計自由度を広げることができ
る。
【0058】また、電動機64への負担を抑制すること
ができるため、電動機64の回転数の向上を図ることが
できパーキングブレーキ操作装置の作動時間を短縮化す
ることができる。
【0059】また、路面の傾斜に応じて2系統式張力セ
ンサ38の閾値(ワイヤ巻き取り装置66を作動させる
か否かを決める閾値)を2種類もつので、従来よりもワ
イヤ巻き取り装置66の作動頻度を低減することができ
る。
【0060】
【発明の効果】この発明によれば、検出手段により検出
された路面の傾斜角に応じた閾値が閾値設定手段により
設定されるため、必要以上にパーキングブレーキが増し
引きされることを防止することができる。
【0061】また、検出手段により検出された路面の傾
斜角が所定値以上のとき、即ち坂路の場合に、閾値設定
手段により第1の値が設定され、傾斜角が所定値よりも
小さい場合、即ち平坦路の場合に、閾値設定手段により
第1の値より小さい第2の値が設定される場合には、平
坦路の駐車の時にパーキングブレーキが増し引きされる
頻度を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるスティックタイ
プのパーキングブレーキ操作装置の構成図である。
【図2】この発明の実施の形態に用いられる傾斜センサ
の垂直方向の断面を示す概略図である。
【図3】この発明の実施の形態に用いられる光センサの
回路図である。
【図4】この発明の実施の形態に用いられる傾斜センサ
の振子部材の傾斜角度と相対光電流の関係を示すグラフ
である。
【図5】この発明の実施の形態に用いられる傾斜センサ
の振子部材のスリット部分の拡大図である。
【図6】この発明の実施の形態に用いられる2系統式張
力センサの部分断面図である。
【図7】この発明の実施の形態に用いられる2系統式張
力センサのスイッチ部分の断面図である。
【図8】この発明の実施の形態に用いられる2系統式張
力センサのスプリングの荷重−変位特性を示すグラフで
ある。
【図9】この発明の実施の形態に用いられる2系統式張
力センサのスイッチの回路図である。
【図10】この発明の実施の形態に用いられる2系統式
張力センサのスイッチの切り替え特性を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態にかかるパーキングブ
レーキ操作装置のブロック構成図である。
【図12】この発明の実施の形態にかかるパーキングブ
レーキ操作装置の作動時のフローチャートである。
【符号の説明】
10…パーキングブレーキ操作部、20…支持部材、2
2…操作レバー部、24…回動体部、26…ワイヤ、2
8…動力源、30…操作レバー、32…レバーガイド、
36…パーキングブレーキスイッチ、38…2系統式張
力センサ、40…ブレーキ装置、48…第一回転部材、
50…第二回転部材、86…制御手段、88…傾斜セン
サ、92…シートセンサ、94…警告手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮城 淳一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 島津 勲 愛知県安城市今本町4丁目14番24号 万能 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーキングブレーキを引く引き力を検出
    し、検出された引き力が予め設定された閾値よりも小さ
    い場合に、動力装置を駆動させて補助的にパーキングブ
    レーキを増し引きするパーキングブレーキ操作装置にお
    いて、 車両が駐車している路面の傾斜角を検出する検出手段
    と、 この検出手段により検出された傾斜角に応じて前記閾値
    を設定する閾値設定手段とを備えることを特徴とするパ
    ーキングブレーキ操作装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値設定手段は、前記検出手段によ
    り検出された前記傾斜角が所定値以上のときは、設定す
    る前記閾値を第1の値とし、前記傾斜角が所定値よりも
    小さいときは、設定する前記閾値を前記第1の値よりも
    小さい第2の値とすることを特徴とする請求項1記載の
    パーキングブレーキ操作装置。
JP17809596A 1996-07-08 1996-07-08 パーキングブレーキ操作装置 Pending JPH1024816A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6139117A (en) * 1998-03-26 2000-10-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrically operated parking brake apparatus having braking force changing device operable while drive power source switch is off
JP2007106307A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Advics:Kk 車両の制動力保持装置、及び車両の制動力保持方法
US8220877B2 (en) 2005-08-08 2012-07-17 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Electric parking brake system

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