JPH10247461A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH10247461A
JPH10247461A JP6545797A JP6545797A JPH10247461A JP H10247461 A JPH10247461 A JP H10247461A JP 6545797 A JP6545797 A JP 6545797A JP 6545797 A JP6545797 A JP 6545797A JP H10247461 A JPH10247461 A JP H10247461A
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JP
Japan
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correction
magnetic
misconvergence
deflection yoke
magnetic piece
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JP6545797A
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English (en)
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Hideo Hishijo
秀夫 菱城
Takao Watanabe
孝夫 渡辺
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミスコンバーゼンスを補正するための磁性片
に発生する渦電流を少なくすることができ、もって、ミ
スコンバーゼンスを良好に補正することができる偏向ヨ
ークを提供する。 【解決手段】 セパレータ1の後方筒状拡径部1Rの後
面1RPには、X軸上の左右に、ネック管9Nを挟むよ
うにして、ミスコンバーゼンスXH を補正する板状の補
正磁性片20を備える。この補正磁性片20として、ア
ミノキノン基を構成単位として有する化合物を含んだ表
面処理剤で表面処理した磁性粉体を、高分子樹脂をバイ
ンダとして加圧成形し、加熱硬化して得た磁性片を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
装着する偏向ヨークに係り、特に、ミスコンバーゼンス
を良好に補正することができるようミスコンバーゼンス
の補正磁性片を改良した偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の電子銃をインライン状に配列した
カラー陰極線管上に装着される偏向ヨークにおいては、
現在、水平偏向コイルによる水平偏向磁界分布を全体と
してピンクション形とし、垂直偏向コイルによる垂直偏
向磁界分布をバレル形となるように構成することによ
り、理論的にはミスコンバーゼンスを零とすることがで
きるセルフコンバーゼンス方式が主流として使われてい
る。しかしながら実際には、陰極線管の構造、偏向ヨー
クの構造上の制約や製造ばらつきがあり、理論通りの特
性を得ることは困難である。従って、現実には種々の態
様のミスコンバーゼンスが発生する。
【0003】このミスコンバーゼンスとしては、例え
ば、XH ,YH と称されているミスコンバーゼンスがあ
る。ここで、ミスコンバーゼンスXH とは、図5に示す
ように、画面のX軸(水平軸)方向の両端部において、
B(青)の電子ビームとR(赤)の電子ビームとが同一
点に収束せずに水平方向へ軸ずれを起こす現象を言う。
また、ミスコンバーゼンスYH とは、画面のY軸(垂直
軸)上の上下両端部において、各色の電子ビームが同一
点に収束せずに水平方向へ軸ずれを起こす現象を言う。
そこで、偏向ヨークの後方電子銃側端面の後方絶縁物
(セパレータ)上に、電子銃配列と直角方向(X軸方
向)または電子銃配列と平行方向(Y軸方向)に珪素鋼
板やパーマロイ等の板状の補正磁性片を取り付けること
によって、上記のミスコンバーゼンスXH ,YH を補正
している。
【0004】また、水平・垂直偏向コイルとして鞍型偏
向コイルを用いたセルフコンバーゼンス方式の鞍型偏向
ヨークにおいては、垂直偏向磁界がバレル磁界を形成し
ているために、図6に示すように、画面の上下端部でG
(緑)の電子ビームがR及びBの各電子ビームに対して
垂直偏向量が少なくなるVCRナローという現象が生じ
る。このミスコンバーゼンスは、陰極線管と偏向コイル
との組み合わせだけでは、構造上の制約から補正するこ
とはできない。そこで、VCR補正(コマ補正)コイル
に補正電流を流すことにより補正している。
【0005】ここで、従来の偏向ヨークの構成につい
て、図7及び図8を用いて詳細に説明する。図7はカラ
ー陰極線管(以下、CRTと略記することがある)に偏
向ヨークを装着した状態を示す一部破断の側面図、図8
はCRTに偏向ヨークを装着した状態を示す背面図であ
る。図7において、偏向ヨーク8は、プラスチック材料
(絶縁樹脂)よりなるセパレータ1の内面に一対の鞍型
水平偏向コイル2を垂直方向(Y軸方向)に互いに対向
させて組み込み、セパレータ1の外面に一対の鞍型垂直
偏向コイル3を水平方向(X軸方向)に互いに対向させ
て組み込み、その両コイル2,3の外部を覆うようにコ
ア4を装着することにより概略構成されている。
【0006】セパレータ1は、CRT9の後方ネック管
9N側から前方ファンネル9F側へと拡開しており、後
方ネック管9N側に形成された水平偏向コイル2の後方
ベンドアップ部を収納する後方筒状拡径部1Rと、ネッ
ク管9Nの管面に沿ってさらに後方に延設された後端締
め付け部1Pと、前方ファンネル9F側に形成された水
平偏向コイル2の前方ベンドアップ部を収納する前端拡
大部1Fとよりなる筒状に構成されている。この偏向ヨ
ーク8は、ネック管9Nの端部からファンネル9Fとネ
ック管9Nとの間の部位まで挿通され、その部位を上か
ら包むように装着され、後端締め付け部1PをCRT9
のネック管9Nに締め付けバンド5で締着することによ
り、CRT9に固定される。そして、ネック管9N内に
設けられた電子銃10から放出されるR,G,Bの各電
子ビームを偏向させる。
【0007】さらに図8において、セパレータ1の後方
筒状拡径部1Rの後面1RPには、X軸上の左右に、ネ
ック管9Nを挟むようにして、ミスコンバーゼンスXH
を補正する珪素鋼板やパーマロイ等の板状の補正磁性片
6を挿入する挿入溝11が設けられている。また、Y軸
上の上下には、ネック管9Nを挟むようにしてVCR補
正コイル7が取り付けられている。なお、補正磁性片6
は上記のように珪素鋼板やパーマロイ等よりなり、これ
は、いわゆる軟磁性体である。上述したミスコンバーゼ
ンスXH には、図9及び図10に示すような水平偏向磁
界分布の左右のアンバランスにより、図11及び図12
に示すような、画面のX軸方向両端部において、Bの電
子ビームとRの電子ビームとが同一点に収束せずにX軸
方向へ軸ずれを起こすものや両電子ビームのずれ量が左
右で異なるもの等がある。
【0008】図13に示すような形状の珪素鋼板やパー
マロイ等の板状の補正磁性片6を、X軸上に設けられた
挿入溝11に、図8に示すA方向またはB方向から、ま
たはA,Bの両方向から挿入し、補正磁性片6による補
正磁界を利用して水平偏向磁界の分布を局部的にキャン
セルもしくは変化させて水平偏向磁界分布の左右のアン
バランスを補正する。これによって、図14に示すよう
に、X軸方向両端部において、Bの電子ビームとRの電
子ビームとが同一点に収束するように補正している。
【0009】ここで、補正磁性片6により得られる補正
磁界は補正磁性片6の体積に依存し、体積が増加するほ
ど補正磁界が強まるという傾向がある。従って、補正磁
性片6の形状は、水平偏向磁界の分布を効率よく局部的
にキャンセルもしくは変化させることができるように、
図13に示すように、カラー陰極線管9のネック部9N
と略同一曲率の円弧面で形成された内周面6Aと、垂直
面で形成された外周面6Bと、水平面で形成された上下
端面6C,6Dとからなり、平板状に形成されたものが
多く用いられている。
【0010】一方、上述したミスコンバーゼンスYH
VCRナローは、VCR補正コイル7とVCR補正電気
回路(図示せず)との組み合わせにより、所定の補正電
流をVCR補正コイル7に流すことにより補正すること
ができる。また、ミスコンバーゼンスYH は、図8に示
すように、セパレータ1の後方筒状拡径部1Rの後面1
RPのY軸上の上部または下部の所定の位置に、珪素鋼
板等の軟磁性片12を設けることにより補正することも
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すようなミ
スコンバーゼンスXH が発生している場合を考えると、
その水平偏向磁界分布は、図9に示すように、Bの電子
ビーム側がRの電子ビーム側に比べよりピンクッション
形磁界になっている。この状態で中央電子銃のGの電子
ビームを含めた画面のX軸方向両端部のミスコンバーゼ
ンスパターンは、図15に示すような状態になる。
【0012】この図15のミスコンバーゼンスXH を補
正磁性片6を用いて補正する場合には、補正磁性片6を
セパレータ1の後方筒状拡径部1Rの後面1RPの右側
の挿入溝11にB方向から挿入する。すると、図16に
示すように、Bの電子ビーム側の水平偏向磁束φHの一
部が補正磁性片6の方へ分流し、Bの電子ビームとRの
電子ビームに対する水平偏向磁界分布が、偏向ヨーク8
後部のBの電子ビーム側の磁界分布がRの電子ビーム側
に対してややバレル形になる。そして、全体としてR/
Bの電子ビームの磁界分布がバランスし、R/Bのずれ
がなくなってミスコンバーゼンスXH を補正することが
できる。
【0013】この場合、中央電子銃であるGの電子ビー
ムとR/Bの電子ビームとの関係は、図17に示すよう
に、Gの電子ビームがX軸方向両端部(画面の左右端
部)で外側へずれるはずであるが、実際には、図18に
示すように、X軸方向両端部共にR/Bの電子ビームに
対してGの電子ビームが右側にずれ、しかも、画面の左
側ほど右側に比べてずれが大きくなる。これは、次のよ
うな理由による。
【0014】水平偏向コイル2には、図19に示すよう
な鋸歯状波電流が流れており、画面左端から右端へ電子
ビームを走査する走査期間tsと画面右端から左端へ電
子ビームを戻す帰線期間trとの組み合わせの繰り返し
周期Tになっている。この繰り返し周期Tは水平偏向周
波数で決まり、高精細表示のカラー陰極線管表示装置ほ
ど高い周波数になる。また、帰線期間trは、素速く電
子ビームを画面右端から左端へ戻す必要があるので走査
期間の1/5程度の期間、即ち、走査周波数(水平偏向
周波数)に対し5倍程度の高い周波数になっているた
め、帰線期間trの終わりから走査期間tsの始めの部
分で補正磁性片6に走査期間tsの他の部分よりも大き
な渦電流が生じ、図20に示すような渦電流による磁界
φeが発生する。
【0015】この渦電流による磁界φeは、図16の渦
電流を考慮していない場合の水平偏向磁界に重畳され、
補正磁性片6による補正を弱める方向に作用する。特
に、電子ビームの走査始まり部分の偏向ヨーク8の後方
部の水平偏向磁界が、前方部の磁界に比べピンクッショ
ン形になり、画面左端付近のGの電子ビームがR/Bの
電子ビームに対して右側にずれるという現象が生じるた
めである。従って、図18に示すようなGの電子ビーム
の右ずれを防ぐためには、補正磁性片6の渦電流の影響
をなくすか、補正磁性片6以外の方法でミスコンバーゼ
ンスXH を補正することが必要である。
【0016】補正磁性片6の渦電流による影響をなくす
手段として、使用周波数帯域での渦電流の発生が少ない
磁性片を用いればよく、この目的に適しているものとし
ては、例えば、偏向ヨークコア(図7中のコア4)に用
いているMg−Znフェライト等がある。ところが、フ
ェライトは機械的強度が弱く、パーマロイや珪素鋼板の
ような薄い磁性片として使用することができず、厚い形
状にならざるを得ず、形状的な制約を受け、使い勝手が
悪く、価格も高いという欠点がある。また、他の手段と
して、例えば、ミスコンバーゼンスを補正するコンバー
ゼンスヨークを設け、アナログまたはデジタルの補正電
流を流し、ミスコンバーゼンスを補正することも可能で
ある。しかしながら、この手段では、コンバーゼンスヨ
ーク及び補正回路が必要で価格が大幅にアップし、とて
も汎用の表示装置用の偏向ヨークに使える価格範囲のも
のでない。
【0017】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、ミスコンバーゼンスを補正するための磁性
片に発生する渦電流を少なくすることができ、もって、
ミスコンバーゼンスを良好に補正することができる偏向
ヨークを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、複数の電子銃をインライ
ン状に配列したカラー陰極線管上に装着される偏向ヨー
クであり、前記カラー陰極線管の画面上のミスコンバー
ゼンスを補正する補正磁性片を備えた偏向ヨークにおい
て、前記補正磁性片として、アミノキノン基を構成単位
として有する化合物を含んだ表面処理剤で表面処理した
磁性粉体を、高分子樹脂をバインダとして加圧成形し、
加熱硬化して得た磁性片を用いたことを特徴とする偏向
ヨークを提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨークについ
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の偏向
ヨークの一実施例を示す背面図、図2は本発明の偏向ヨ
ークで用いる補正磁性片を示す平面図、図3は図2に示
す補正磁性片にコイルを巻回した状態を示す図、図4は
本発明との比較に用いた補正磁性片を示す平面図であ
る。なお、図1において、図7,図8と同一部分には同
一符号が付してある。
【0020】図1において、本発明の偏向ヨーク80
は、プラスチック材料(絶縁樹脂)よりなるセパレータ
1の内面に一対の鞍型水平偏向コイル2(図7に図示)
を垂直方向(Y軸方向)に互いに対向させて組み込み、
セパレータ1の外面に一対の鞍型垂直偏向コイル3を水
平方向(X軸方向)に互いに対向させて組み込み、その
両コイル2,3の外部を覆うようにコア4を装着するこ
とにより概略構成されている。
【0021】セパレータ1は、図7で説明したように、
CRT9の後方ネック管9N側から前方ファンネル9F
側へと拡開しており、後方ネック管9N側に形成された
水平偏向コイル2の後方ベンドアップ部を収納する後方
筒状拡径部1Rと、ネック管9Nの管面に沿ってさらに
後方に延設された後端締め付け部1Pと、前方ファンネ
ル9F側に形成された水平偏向コイル2の前方ベンドア
ップ部を収納する前端拡大部1Fとよりなる筒状に構成
されている。この偏向ヨーク80は、ネック管9Nの端
部からファンネル9Fとネック管9Nとの間の部位まで
挿通され、その部位を上から包むように装着され、後端
締め付け部1PをCRT9のネック管9Nに締め付けバ
ンド5で締着することにより、CRT9に固定される。
そして、ネック管9N内に設けられた電子銃10から放
出されるR,G,Bの各電子ビームを偏向させる。
【0022】さらに、セパレータ1の後方筒状拡径部1
Rの後面1RPには、X軸上の左右に、ネック管9Nを
挟むようにして、ミスコンバーゼンスXH を補正する板
状の補正磁性片20を挿入する挿入溝11が設けられて
いる。また、Y軸上の上下には、ネック管9Nを挟むよ
うにしてVCR補正コイル7が取り付けられている。ま
た、セパレータ1の後方筒状拡径部1Rの後面1RPの
Y軸上の上部または下部の所定の位置(図1においては
下部)には、ミスコンバーゼンスYH を補正するための
軟磁性片24が装着されている。
【0023】本出願人は、先に、特願平8−21301
6号にて、特定構造のアミノキノン基を含む化合物を磁
性粉体に対して所定の含有率で添加することにより、所
定の磁化を維持しつつ(磁性体の充填密度を下げること
なく)、十分に大きな電気抵抗値を得ることができ、よ
って、渦電流損失が小さく、磁気特性が優れたボンド磁
性体を提案した。本発明は、高精細表示が要求されるカ
ラー陰極線管の偏向ヨークに装着するミスコンバーゼン
スの磁性片に、上記先願の磁性体を応用したものであ
る。即ち、図1に示す本発明の偏向ヨークにおいては、
ミスコンバーゼンスXH を補正する補正磁性片20やミ
スコンバーゼンスYH を補正する軟磁性片24が従来と
異なっている。
【0024】まず、本発明の偏向ヨーク80における補
正磁性片20あるいは軟磁性片24を得るための磁性粉
体の処理方法について説明する。なお、以下の説明で
は、補正磁性片20を中心として説明する。アミノキノ
ン基として、下記(1)式及び(2)式で示されるアミ
ノキノン基の内、少なくとも1つを構成単位として含有
する化合物を用い、この化合物を含んだ表面処理剤で磁
性粉体を表面処理する。
【0025】
【化1】
【0026】
【化2】
【0027】なお、式(1)中、Yは、水素原子、直鎖
状,環状もしくは分枝鎖を有するC1 〜C6 アルキル
基、アラルキル基またはフェニル基であり、Z1 はC2
〜C16アルキレン基またはフェニレン基、アラルキル
基、アルカリレン基または−(CH2 CH2 −O)n
CH2 −CH2 −(nは1〜50の整数)である。ま
た、式(2)中、Z2 は直鎖状もしくは分枝鎖を有する
1 〜C6 アルキレン基である。
【0028】具体的には、上記(1)式及び(2)式で
示されるアミノキノン基を含むジオールとイソシアネー
トとの反応により得られるポリウレタン等のポリマであ
ることが望ましい。アミノキノン基を含む化合物の磁性
粉体100重量%に対する含有率は、10重量%以下と
する。より好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ま
しくは、0.1〜5重量%である。
【0029】上記(1)式及び(2)式で示されるアミ
ノキノン基は、その一方のみを含んでいても、あるいは
両方を含んでいてもよく、その化合物中、アミノキノン
基の含有率は、モノマとして合計5重量%以上であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは、10重量%以上であ
る。このアミノキノン基モノマの含有率は多いほど効果
的であるが、多すぎるとポリマ化が困難になる。このた
め、含有率の上限は50%程度である。従って、より好
ましいアミノキノン基モノマの含有率は、5〜40重量
%である。
【0030】磁性粉体を表面処理するための表面処理剤
は、アミノキノン基を含む化合物を溶剤に溶かすことに
より調整される。上記(1)式及び(2)式で示される
アミノキノン基の両末端に水酸基を導入して得られたジ
オールモノマを他の各種ジオール類と共に、ジイソシア
ネート類と反応させてポリウレタンポリマを調整する。
上記の他のジオール類としては、ブタンジオール,ブチ
レンアジペート,カプロラクトン,ポリエステル,ポリ
エーテル,グリコール,ポリカプロラクトン,ポリエス
テルアミド,ポリアルカンジオール,ポリブタジエンジ
オール,ポリアセタール等を用いることができる。ま
た、ジイソシアネート類としては、メチレンジイソシア
ネート,トルエンジイソシアネート等を用いることがで
きる。そして、このポリウレタンポリマをアノン等の溶
剤に溶解させることにより、磁性粉体の表面処理剤が得
られる。
【0031】さらに具体的実施例について説明する。ア
ミノキノン(AQ)モノマとして、下記(3)式で示さ
れるジオールモノマ(AQ−01)、及び、下記(4)
式で示されるジオールモノマ(AQ−02)の内、少な
くとも1つを構成単位として含有する化合物を使用す
る。
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】この化合物に各種ジオール類(分子量50
0〜5000)及びジイソシアネート類を反応させて、
分子量約5000〜50000のポリウレタンポリマを
合成する。そして、磁性粉体100重量%に対するポリ
ウレタン重量%が0.1〜10.0重量%含有するよう
に溶剤濃度を調整し、表面処理剤を作成する。磁性粉体
1kgと上記のようにして得た表面処理剤250gを混
合分散させ、しかる後、表面処理剤中の溶剤を蒸発させ
る。このようにして、磁性粉体に前処理(表面処理)を
施す。
【0035】さらに、このようにして前処理された磁性
粉体を、バインダとなる熱硬化性高分子樹脂(一例とし
て、エポキシ樹脂)と混合し、所定粒径の顆粒を造る。
この顆粒を金型で加圧成形した後、加熱硬化し、所定形
状のボンド磁性体よりなる成形品を製作した。なお、こ
の場合、成形品を、150〜160℃前後の比較的低い
温度で1〜2時間程度硬化させる。
【0036】その結果、アミノキノン基を含有した表面
処理剤で表面処理したものは、従来の表面処理をしない
ものに比べ、磁気特性を落とすことなく、6〜2600
倍の比抵抗が得られることが明らかになった。また、ア
ミノキノン基を含有しない表面処理剤で表面処理をした
ものに比べても、アミノキノン基を含有した表面処理剤
で表面処理したものは、3〜1300倍の比抵抗が得ら
れることが明らかになった。
【0037】即ち、上述の表面処理技術を使ったボンド
磁性体は、軟磁性体の欠点であった比抵抗10〜100
[μΩ・cm]を108 〜109 [μΩ・cm]程度に
改善することができ、高周波領域においても軟磁性体の
優れた磁気特性を活かせることが明らかになった。
【0038】さらに、ボンド磁性体の比抵抗値を向上さ
せたり、機械的強度を向上させたい場合には、磁性粉体
を予めシランカップリング剤で表面処理し、さらに、ア
ミノキノン基を構成単位として有する化合物を含んだ表
面処理剤で表面処理する。磁性粉体をアミノキノン基を
構成単位として有する化合物を含んだ表面処理剤で表面
処理し、さらに、シランカップリング剤で表面処理して
もよい。また、上述の表面処理剤にシランカップリング
剤を0.1〜数%程度インテグラルブレンドした表面処
理剤で表面処理してもよい。このようにすると、アミノ
キノン基とシランカップリング剤との相互作用で、アミ
ノキノン基を含有した表面処理剤を磁性粉体に対して一
層均一に塗布することができ、比抵抗値を上述の値より
さらに1桁以上向上させることができる。
【0039】また、磁性粉体をアミノキノン基を構成単
位として有する化合物を含んだ表面処理剤で表面処理
し、シランカップリング剤を含有する高分子樹脂をバイ
ンダとして加圧成形し、加熱硬化してもよい。シランカ
ップリング剤を用いたものでは、シランカップリング剤
の作用により、磁性粉体と高分子樹脂との結合力が向上
し、機械的強度を向上させることができる。
【0040】そこで、磁性粉体として平均粒径70μm
の還元鉄粉を用い、この還元鉄粉1kgと、AQモノマ
を30%含むポリウレタンを還元鉄粉100重量%に対
し3.0重量%含有するように溶剤濃度を調整した表面
処理剤40gとを混合分散させ、しかる後、表面処理剤
中の溶剤を蒸発させることによって、還元鉄粉を前処理
(表面処理)した。次に、前処理済の還元鉄粉体1k
gに対し、20g(硬化剤を含む)のエポキシ樹脂を混
練分散させ、平均粒径74μmの顆粒体を得た。この顆
粒体を所定の金型にて加圧成形し、しかる後に、温度1
60℃の条件下にて2時間加熱して硬化させ、図2に示
すような形状のAQボンド磁性体よりなる補正磁性片2
0を作成した。
【0041】図3は、図2に示す補正磁性片20に、直
径0.3mmの2UEW(ポリウレタン・エナメル・ワ
イヤ)のマグネットワイヤ21を、20回、ほぼ等ピッ
チで15mm幅に巻き付けたコイル22を示している。
このコイル22について、周波数1kHzのインダクタ
ンスを測定し実効透磁率μeを算出した。また、比較例
として、図4に示す形状の珪素鋼板あるいはパーマロイ
よりなる軟磁性体の補正磁性片23を用いた。この補正
磁性片23にも、図3と同じ巻線を施し、周波数1kH
zでの実効透磁率μeを算出した。これらの結果を表1
に示す。なお、実効透磁率μeは、次に示す式で算出し
た。 実効透磁率μe=(補正磁性片にマグネットワイヤを巻
き付けたときのインダクタンス)/(補正磁性片のない
ときのインダクタンス)
【0042】
【表1】
【0043】表1には、AQボンド磁性体よりなる補正
磁性片20と比較例である補正磁性片23の長手方向両
端間の抵抗値を測定した結果も併せて示している。な
お、本実施例における補正磁性片20の抵抗値は、電圧
100Vを印加したときの測定値である。そして、図1
5に示すようなミスコンバーゼンスパターンのミスコン
バーゼンスXH を、本実施例のAQボンド磁性体よりな
る補正磁性片20、比較例1の珪素鋼板よりなる補正磁
性片23、比較例2のパーマロイよりなる補正磁性片2
3を用いて補正した場合の、画面左端部のR/Bの電子
ビームに対するGの電子ビームのずれ量と方向は、それ
ぞれ表1に示すような値となった。
【0044】AQボンド磁性体よりなる補正磁性片20
においては、磁性粉体表面に略一様なアミノキノン基を
構成単位として有する化合物を含んだ薄膜が形成される
ので、この表1より明らかなように、長手方向両端間の
抵抗値を、従来の珪素鋼板あるいはパーマロイよりなる
軟磁性体の補正磁性片23と比較して9桁程度向上させ
ることができる。
【0045】これによって、補正磁性片20では、高周
波領域での渦電流による磁界の発生は極めて少ないの
で、補正磁性片23を用いてミスコンバーゼンスXH
補正した場合よりも、画面左端部のR/Bの電子ビーム
に対するGの電子ビームの右側へのずれがほとんどなく
なる。しかも、画面左右端部でR/Bの電子ビームに対
しGの電子ビームがほぼ同じ程度外側へずれ、ミスコン
バーゼンスの対称性がよくなる。このため、たとえミス
コンバーゼンスが多少残ったとしても、そのミスコンバ
ーゼンスを種々の手段で容易に補正できるようになり、
短い調整時間で色ずれの少ない品位のよいカラー陰極線
管用偏向ヨークを得ることができる。しかも、工程歩留
まりもよくなるので生産コストも安くすることができ
る。
【0046】また、アミノキノン基を構成単位として有
する化合物を含んだ表面処理剤は、バインダとして使用
するエポキシ樹脂等の高分子材料との結合度も強いの
で、少ないバインダ量で強い機械的強度が得られ、耐衝
撃性にも優れている。従って、本発明の補正磁性片20
は、割れや欠け等の発生も少なく取り扱いも容易であ
り、少ないバインダ量でよいので磁性粉体の圧粉密度も
高くでき、補正磁性片20の薄型化や小型化も可能とな
る。
【0047】なお、AQボンド磁性体よりなる補正磁性
片20では、磁性粉体の平均粒径を大きく、かつ磁性粉
体の充填密度を多くすればするど、実効透磁率μeは大
きくなるが、渦電流も増えるし、薄い磁性片にすること
が機械的強度の面で困難になる。また、平均粒径が5μ
m位になると、反磁場がおおきくなり、実効透磁率μe
が小さくなり必要な補正量を確保することが困難とな
る。従って、補正磁性片20を成形する際の磁性粉体の
平均粒径は、10μm〜200μmの範囲内で補正磁性
片20の大きさと厚さに合わせて、最適なGの電子ビー
ムのずれ量と方向が得られるように適宜選択すればよ
い。
【0048】本実施例においては、補正磁性片20を成
形する磁性粉体として還元鉄粉を用いた場合について述
べたが、これに限定されるものでなく、パーマロイ(N
i−Fe合金)、珪素鋼や珪素鉄(Fe−Si合金)、
センダスト(Fe−Si−Al合金)、アルパーム(F
e−Al合金)等を用いることができ、それぞれの使い
方に応じて最適Gの電子ビームのずれ量と方向が得られ
るように、適宜磁性粉体の材質を選択すればよい。こら
れは軟磁性体と称されているものであり、ミスコンバー
ゼンスを補正する磁性片に用いる磁性体は、鉄粉または
鉄基合金磁性粉であればよい。
【0049】また、AQモノマの濃度及びバインダとな
る熱硬化性樹脂と磁性粉体の配合割合も本実施例に限定
されるものでない。ただ、磁性粉体の配合割合が60重
量%以下になると、透磁率が小さくなり必要な補正量が
確保できなくなるので、磁性粉体の配合割合は60重量
%以上、99.5重量%未満が好ましい。バインダにつ
いてもエポキシ樹脂に限定されるものでなく、また、液
状に限定されるものでなく粉末樹脂でもよく、形状につ
いても実施例に限定されるものでなく、作用効果を同じ
くするものは、全く同様に適用できる。
【0050】さらに、本実施例では、ミスコンバーゼン
スXH を補正する補正磁性片20及びミスコンバーゼン
スYH を補正するための軟磁性片24双方をAQボンド
磁性体により形成したが、勿論、いずれか一方であって
もよい。特に、ミスコンバーゼンスXH を補正する補正
磁性片20には、水平偏向磁束φHが影響を与えるの
で、少なくとも補正磁性片20をAQボンド磁性体によ
り形成することが望ましい。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨークは、ミスコンバーゼンスを補正する補正磁性片
として、アミノキノン基を構成単位として有する化合物
を含んだ表面処理剤で表面処理した磁性粉体を、高分子
樹脂をバインダとして加圧成形し、加熱硬化して得た磁
性片を用いたので、高周波領域での渦電流による磁界を
少なくすることができ、もって、ミスコンバーゼンスを
良好に補正することができる。よって、短い調整時間で
色ずれの少ない品位のよいカラー陰極線管用偏向ヨーク
を得ることができる。しかも、工程歩留まりもよくなる
ので生産コストも安くすることができる。また、アミノ
キノン基を構成単位として有する化合物を含んだ表面処
理剤は、バインダとして使用するエポキシ樹脂等の高分
子材料との結合度も強いので、少ないバインダ量で強い
機械的強度が得られ、耐衝撃性にも優れている。従っ
て、本発明の補正磁性片は、割れや欠け等の発生も少な
く取り扱いも容易であり、少ないバインダ量でよいので
磁性粉体の圧粉密度も高くでき、補正磁性片の薄型化や
小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す背面図である。
【図2】本発明で用いる補正磁性片を示す平面図であ
る。
【図3】図2に示す補正磁性片にコイルを巻回した状態
を示す図である。
【図4】本発明との比較に用いた補正磁性片を示す平面
図である。
【図5】ミスコンバーゼンスXH ,YH を示す図であ
る。
【図6】ミスコンバーゼンスVCRナローを示す図であ
る。
【図7】従来例を示す一部破断の側面図である。
【図8】従来例を示す背面図である。
【図9】水平偏向磁界分布が左右でアンバランスとなっ
ている状態を示す図である。
【図10】水平偏向磁界分布が左右でアンバランスとな
っている状態を示す図である。
【図11】図9の水平偏向磁界分布によるミスコンバー
ゼンスXH を示す図である。
【図12】図10の水平偏向磁界分布によるミスコンバ
ーゼンスXH を示す図である。
【図13】従来例で用いている補正磁性片を示す平面図
である。
【図14】ミスコンバーゼンスXH が補正された状態を
示す図である。
【図15】図9の水平偏向磁界分布によるR,G,Bの
ミスコンバーゼンスXH を示す図である。
【図16】Bの電子ビーム側に補正磁性片を挿入した場
合の水平偏向磁界分布を示す図である。
【図17】図15のミスコンバーゼンスXH を補正磁性
片によって補正したときの、渦電流による影響を無視し
た場合の状態を示す図である。
【図18】図15のミスコンバーゼンスXH を補正磁性
片によって補正したときの、渦電流による影響を考慮し
た場合の状態を示す図である。
【図19】水平偏向コイルに流れる鋸歯状波電流を示す
波形図である。
【図20】補正磁性片の渦電流による発生磁界を示す図
である。
【符号の説明】
1 セパレータ 2 水平偏向コイル 3 垂直偏向コイル 4 コア 5 締め付けバンド 7 VCR補正コイル 10 電子銃 11 挿入溝 20 補正磁性片 24 軟磁性片 80 偏向ヨーク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】本出願人は、先に、特願平8−21301
6号にて、特定構造のアミノキノン基を含む化合物を磁
性粉体に対して所定の含有率で添加することにより、所
定の磁化を維持しつつ(磁性体の充填密度を下げること
なく)、十分に大きな電気抵抗値を得ることができ、よ
って、渦電流損失が小さく、磁気特性が優れたボンド磁
性体を提案した。本発明は、高精細表示が要求されるカ
ラー陰極線管の偏向ヨークに装着するミスコンバーゼン
スの補正磁性片に、上記先願の磁性体を応用したもので
ある。即ち、図1に示す本発明の偏向ヨークにおいて
は、ミスコンバーゼンスXを補正する補正磁性片20
やミスコンバーゼンスYを補正する軟磁性片24が従
来と異なっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】磁性粉体を表面処理するための表面処理剤
は、アミノキノン基を含む化合物を溶剤に溶かすことに
より調される。上記(1)式及び(2)式で示される
アミノキノン基の両末端に水酸基を導入して得られたジ
オールモノマを他の各種ジオール類と共に、ジイソシア
ネート類と反応させてポリウレタンポリマを調する。
上記の他のジオール類としては、ブタンジオール,ブチ
レンアジペート,カプロラクトン,ポリエステル,ポリ
エーテル,グリコール,ポリカプロラクトン,ポリエス
テルアミド,ポリアルカンジオール,ポリブタジエンジ
オール,ポリアセタール等を用いることができる。ま
た、ジイソシアネート類としては、メチレンジイソシア
ネート,トルエンジイソシアネート等を用いることがで
きる。そして、このポリウレタンポリマをアノン等の溶
剤に溶解させることにより、磁性粉体の表面処理剤が得
られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】この化合物に各種ジオール類(分子量50
0〜5000)及びジイソシアネート類を反応させて、
分子量約5000〜50000のポリウレタンポリマを
合成する。そして、磁性粉体100重量%に対するポリ
ウレタン重量%が0 1〜10.0重量%含有するよう
に溶剤濃度を調し、表面処理剤を作成する。磁性粉体
1kgと上記のようにして得た表面処理剤250gを混
合分散させ、しかる後、表面処理剤中の溶剤を蒸発させ
る。このようにして、磁性粉体に前処理(表面処理)を
施す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】そこで、磁性粉体として平均粒径70μm
の還元鉄粉を用い、この還元鉄粉1kgと、AQモノマ
を30%含むポリウレタンを還元鉄粉100重量%に対
し3.0重量%含有するように溶剤濃度を調した表面
処理剤40gとを混合分散させ、しかる後、表面処理剤
中の溶剤を蒸発させることによって、還元鉄粉を前処理
(表面処理)した。次に、前処理済の還元鉄粉体1kg
に対し、20g(硬化剤を含む)のエポキシ樹脂を混練
分散させ、平均粒径74μmの顆粒体を得た。この顆粒
体を所定の金型にて加圧成形し、しかる後に、温度16
0℃の条件下にて2時間加熱して硬化させ、図2に示す
ような形状のAQボンド磁性体よりなる補正磁性片20
を作成した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電子銃をインライン状に配列したカ
    ラー陰極線管上に装着される偏向ヨークであり、前記カ
    ラー陰極線管の画面上のミスコンバーゼンスを補正する
    補正磁性片を備えた偏向ヨークにおいて、 前記補正磁性片として、アミノキノン基を構成単位とし
    て有する化合物を含んだ表面処理剤で表面処理した磁性
    粉体を、高分子樹脂をバインダとして加圧成形し、加熱
    硬化して得た磁性片を用いたことを特徴とする偏向ヨー
    ク。
  2. 【請求項2】前記磁性粉体の平均粒径を、10μm以上
    200μm以下としたことを特徴とする請求項1記載の
    偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】前記磁性粉体の配合割合を、前記補正磁性
    片の全体に対し、重量比で60%以上としたことを特徴
    とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】アミノキノン基を構成単位として有する前
    記化合物の配合割合を、前記磁性粉体に対し、重量比で
    0.1%以上としたことを特徴とする請求項1記載の偏
    向ヨーク。
JP6545797A 1997-02-17 1997-03-04 偏向ヨーク Pending JPH10247461A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6545797A JPH10247461A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 偏向ヨーク
US09/023,811 US6046538A (en) 1997-02-17 1998-02-13 Deflection yoke and yoke core used for the deflection yoke
EP98400362A EP0859397A3 (en) 1997-02-17 1998-02-16 Deflection yoke and yoke core used for the deflection yoke
KR1019980005852A KR100304755B1 (ko) 1997-02-17 1998-02-17 편향요크및편향요크코어
CN98107010A CN1196568A (zh) 1997-02-17 1998-02-17 偏转系统和用于偏转系统的偏转磁轭

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JP6545797A JPH10247461A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 偏向ヨーク

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030060627A (ko) * 2002-01-10 2003-07-16 삼성전기주식회사 편향요크

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