JPH10504930A - ラスタ歪みが低減された偏向ヨーク - Google Patents

ラスタ歪みが低減された偏向ヨーク

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JPH10504930A JP8501896A JP50189696A JPH10504930A JP H10504930 A JPH10504930 A JP H10504930A JP 8501896 A JP8501896 A JP 8501896A JP 50189696 A JP50189696 A JP 50189696A JP H10504930 A JPH10504930 A JP H10504930A
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Abstract

(57)【要約】 大きな扁平フェースプレートを有していて、4:3の縦横比の陰極線管用の偏向ヨークは、サドル型垂直偏向コイルを有している。リアエンド部分(14a,14c)での巻線ターンの殆どは、巻線のビーム入り口端の近くに集中されている。垂直偏向磁界のピーク(VPEAK,図6)の部分と垂直偏向の中心(Z(c),図6)との両者は、水平偏向磁界の相応のピーク(HPEAK,図6)と偏向の中心(H DEFLCTR,図6)に関して銃入り口端の方にシフトされている。その結果、N−S磁石は、N−Sピンクッション歪みを低減するために必要ない。従って、ピークがシフトされない場合よりも、非常に短縮されたヨークが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 ラスタ歪みが低減された偏向ヨーク 本発明は、カラーTV用受像管(CRT)表示装置に関する。 ほぼ扁平な89cm対角線のような、大きなスクリーンサイズのCRTは、扁 平でないフェースプレートのCRTよりも、幾何学的歪みに対して一層影響を受 けやすい。高いパフォーマンスを達成するためには、サドル−サドル(S−S) 偏向ヨークが利用される。S−S偏向ヨークは、サドル−トロイド(S−T)構 成では利用できない設計上のフレキシビリティが提供されるという利点がある。 ノース−サウスピン(NS−ピン)歪みは、真っ直ぐな水平線が放物線状に歪 んだ幾何学的歪みである。NS−ピン歪みは、16:9の縦横比のCRTの場合 よりも、4:3の縦横比のCRTの場合に補正するのが一層困難である。永久磁 石が、4:3の縦横比のCRTの場合にNS−ピン歪みを補正するのに使用され ている。これは、2つの小さな棒磁石を、垂直偏向巻線の前端の、それぞれ上下 に水平に取り付けることによって達成される(ピン磁石と呼ばれている)。永久 磁石を使わずに、4:3の縦横比のCRTでNS−ピン歪みを低減することが望 ましい。その理由は、永久 磁石での許容偏差が広範囲に亙って変化する傾向があるからである。更に、CR Tのスクリーンが89cm対角線のように大きい場合、磁石は適切に補正されな いことがある。付加的に、磁石は、例えば、コンバーゼンス又は色の純度に不所 望な作用を及ぼすことがある。本発明の要約 本発明の技術思想を実施した偏向ヨークは、垂直偏向磁界を形成するために、 コアの隣りに配設された垂直偏向巻線を有している。垂直偏向巻線は、一対のサ ドル型巻線を有しており、各サドル型巻線は、ヨークの長手方向に延在する第1 及び第2側面部分を形成する複数の巻線ターンを有している。垂直偏向巻線は、 フロントエンドターン部分(第1側面部分と第2側面部分との間のヨークのスク リーン端の隣りに配設されている)と、リアエンドターン部分(スクリーン端と は反対側に、各側面部分間に配設されている)を有している。リアエンドターン 部分は、その巻線ターンの大部分が銃端の近くに集中するように構成されている 。リアエンドターン部分の領域の長さ(銃端に最も近い巻線ターンを含むリアエ ンドターン部分内の巻線ターン全体の50%を含む)と、垂直磁界の有効長さと の間に、0.15よりも小さな比が維持される。その結果、垂直偏向の中心は、 水平偏向の中心に比較して前記ヨークの銃側の方向にシフトされる。各偏向の中 心を隔てる第1の長さと、垂直偏向磁界の有効長さとの比は、0.09よりも大 きく、それにより、ラスタ歪みが有効に減少されるようにすることができる。図面の簡単な説明 図1は、本発明の技術思想を実施した、陰極線管に取り付けられた偏向ヨーク の断面を示し; 図2は、図1のヨークの側面断面を一層詳細に示し; 図3は、図1のヨーク内に含まれている垂直偏向コイルを側面から見た図を示 し; 図4は、図1の垂直偏向コイルを上側から見た図を示し; 図5は、図1のヨーク内に含まれている分流器を示し; 図6は、図1のヨークの磁界分布関数V0(Z)及びH0(Z)を示し; 図7は、図1のヨークの磁界分布関数V2(Z)及びH2(Z)を示す。詳細な説明 図1では、CRT10は、スクリーン又はフェースプレート11を有しており 、このフェースプレート上には、赤、緑、青の三色蛍光体ドットの繰り返し群が 設けられている。CRT10は、タイプA89FDTのものであり、超扁平フェ ースプレートサイズ35V又は89cmの対角線方向長さである。最大偏向角度 は、108°である。ヨーク基準線からスクリーン中央のスクリーン内部までの 距離(偏心距離とも呼ばれる)は、366mmである。フェースプレート11は 、縦横比4:3である。 フェースプレート11の内部表面の輪郭は、以下の式によって定義される。 Zc= A1・X2+A2・X4+A3・Y2 + A4・X2・Y2+A5・X4・Y2+A6・Y4 + A7・X2・Y4+A8・X6・Y4+A9・Y6 その際: Zcは、面ターゲットから内部面輪郭の中心までの距離である。 X,Yは、長軸及び短軸の方向での、中心からの距離を示す。 A1〜A9は、フェースプレートの対角線方向の寸法に依存する各係数である。 対角線方向の寸法89cmのビュースクリーンのCRT10の管フェースプレ ートの場合、適切な係数A1〜A9が、テーブルIに示されている。これらの各 係数によって定義された輪郭のCRTは、後述のような発明の特徴要件を使用し た場合、NS−ピン歪特性の点で有利である。X及びY方向の寸法は、テーブル の各係数を使用するためには、ミリメータ単位でなければならない。 テーブル A1= 0.201580000 × 10-03 A2= 0.281067084 × 10-09 A3= 0.265056338 × 10-03 A4= -0.420000000 × 10-09 A5= -0.356545690 × 10-14 A6= 0.915000000 × 10-09 A7= -0.880800000 × 10-14 A8= 0.140253045 × 10-24 A9= 0.295636862 × 10-14 図1の電子銃アセンブリ15は、フェースプレートと反対側の管のネック部1 2に取り付けられている。銃アセンブリ15は、3つの水平インラインビームR ,G,Bを発生する。サドル−サドル偏向ヨークアセンブリ(全体的に16とし て示されている)は、ネックの周囲に、適切なヨークマウント又はプラスチック ライナ19による管のフレアを付けられた部分の周囲に取付けられている。それ 故、ヨーク16は、フレアがつけられたフェライトコア17、一対のサドル型垂 直偏向コイル18V(本発明の特徴を実現する)、一対のサドル型水平偏向コイ ル18Hを有している。偏向ヨーク16は、セルフコンバージェンス及びコマフ リー型のものである。 図2には、コア17を含むヨーク16の断面側面図 が示されている。図3には、側面図が示されており、図4には、コイル18Vを 一層詳細に示すために、コア17が取り除かれた状態のヨーク16の上面図が示 されている。図1−4での同じ記号及び数字は、同じ部分乃至機能を示す。 図2のプラスチックヨークマウント19は、サドル型水平偏向コイル18H及 びサドル型垂直偏向コイル18Vを、相互に且つ両コイル18V及び18Hを囲 む、フレアが付けられたフェライトコア17に関して適切に配向して保持するの に使用される。図3の各サドルコイル18Vは、コイルの巻線ターンを全て含む 巻線ターン70によって形成される。N70=126の巻線ターンを有している 巻線ターン70は、図1の電子銃15のビーム入り口端の隣りにリアエンドター ン部分14aを有している(銃側乃至端)。部分14aは、Na=120の巻線 導体を有している。また、図3のサドルコイル18Vは、Nc=6の巻線導体を 有しているリアエンドターン部分14cを有している。サドルコイル18Hは、 リアエンドターン部分14bを有している。図2−4の部分14a,14b,1 4cは、管のネックから離れて曲げられてはおらず、ここでは扁平リアエンドタ ーンとして言及されている。この型のサドルコイルによって、コア17は、単一 片として形成されている。 図1のヨーク16又はCRT10の長手軸又はZ− 軸は、通常のように定義されている。Z−軸に対して垂直な、相応の座標Zによ って定義されたヨーク16の各面において、相応のY−軸は、スクリーン11の 垂直又は短軸に平行方向に定義されている。同様に、相応のX−軸は、スクリー ン11の水平又は短軸に平行に定義されている。ヨーク16の各面の相応のX= Y=0は、Z−軸に配置されている。 巻線18Vの巻線ターンを全て含む図3の巻線ターン70は、相応のサドルコ イル18Vの一対の側部分71及びフロントエンドターン部分72を形成する。 また、巻線ターン70は、銃側に最も接近した巻線ターン80から巻線ターン8 1まで延在しているリアエンドターン部分14aを形成している。有利なことに 、部分14aの巻線ターン内に、即ち、部分14aの巻線ターン80と81との 間に巻線ターンが存在しない有効隙間はない。巻線ターン70の各巻線ターンの 大部分(Na=120)は、リアエンドターン部分14aを形成する。他方、巻 線70の有効に小さな数(Nc=6)は、リアエンドターン部分14cを形成す る。巻線内の隙間90は、部分14cを部分14aから隔てる。部分14cは、 部分14aよりもヨーク16のビーム入り口端から遠くに配設されている。 本発明によると、部分14cを形成する巻線ターン70の、これら巻線ターン は、内部トリレンマを低減するために使用される。 フロントエンドターン部分72及びリアエンドターン部分14a及び14cは 、全体的にZ−軸に対して垂直方向に配設されている。側部分71は、ヨーク1 6のビーム入り口端とビーム出口端との間に延在している。図2の部分14aを 形成するコイル18Vの実質数(Na=120)の巻線ターン70は、全体的に フェースプレート11から一層離されており、図2のコイル18Hのエンドター ン部分14bを形成する巻線ターンよりも図1の銃アセンブリ15に一層近い。 巻線ターン70によって形成されている図3の巻線ウインドウ75の偏向磁界の 影響は、各部分71間の距離WWによって決められる。 図5に示されたような台形状の、図1及び2の一対の分路22a及び22bの各 分路は、Y軸に関して対称に配設されている。図1及び2の分路22bは、6時 の位置に配設されており、分路22aは、12時の位置に配設されている(X軸 に関して対称的にY軸上で)。台形状の構成により、図5の分路22a及び22 bの夫々が、分路が位置している各X−Y面での同じ角度範囲を占有するように なる。 角度範囲、長さ、分路22a及び22bの夫々のZ軸での座標のような各パラ メータは、外部トリレンマ及び外部トリレンマと内部トリレンマとの間の符号反 転を補正するように選択されている。つまり、そのような各パラメータは、水平 及び垂直コマ放物線(軸と コーナーとの間のコマ符号の逆)を正し、イースト−ウェストピンを補正するよ うに選定されている。有利には、分路22a及び22bの単純な台形又は矩形幾 何形状によって、製造し易くなり、分路の設置箇所による影響が少なくなる。 図1−3のヨーク16のビーム入り口端の付近において、コイル18Vによっ て生じた垂直偏向磁界は、有利には、垂直コマ誤差の補正のためにピンクッショ ン形状である。6時及び12時の時間点でのオーバーコンバージェンスを低減す るために、垂直偏向コイル18Vによって生じた垂直偏向磁界は、ビーム入り口 とヨーク16の出口端との間で、ヨークの中間部分で樽型にされる。水平偏向コ イル18Hは、通常のS−Tヨークで使用されてるような通常の構成からなる。 図6には、実線で、磁界歪み関数H0(Z)が示されており、それにより、X 軸の方向での水平偏向磁界の大きさが提供され、破線で、磁界歪み関数V0(Z )が示されており、それにより、図1のヨーク16でのY軸の方向での垂直偏向 磁界の大きさが提供される。関数H0(Z)及びV0(Z)は、一次収差理論で使 用されている。同様に、図7には、磁界分布関数H2(Z)が示されており、そ れにより、X軸方向での水平偏向磁界の大きさの変化が提供され、そして、磁界 分布関数V2(Z)が示されており、それにより、Y方向での垂直偏向磁界での 変化が提供される。関数 H0(Z)及びV0(Z)は、3次収差理論で使用されている。図1−7での同様 の記号は、同様の箇所又は機能を示す。磁界の強度又は強さは、適当なプローブ で測定することができる図1の偏向コイル18Hによって形成される。そのよう な測定は、座標Y=0での所定座標Z=Z1及び所定座標X=X1の場合に実行 することができる。測定の目的のために、座標X1は、X−軸の方向(水平偏向 方向)で変化する。座標X=X1が変化する面によって、図2の上部サドルコイ ル18Hの底端は、下部サドルコイル18Hの底端から離される。 一定座標Z=Z1及び座標Y=0の場合、座標Xの関数として磁界強度の測定 結果は、公知のように、磁界分布関数又は係数H0(Z1),H2(Z1),H4 (Z1)及び冪級数H(X)=H0(Z1)+H2(Z1)X2+H4(Z1)X4 を計算するために使用することができる。項H(X)は、座標Z=Z1,Y=0 での、X座標の関数としての磁界の強度を示す。その際、グラフは、係数H0( Z),H2(Z),H4(Z)及び他の高次係数(座標Zの関数として)の夫々の 変化を示すようにプロットすることができる。アナログ形式で、係数V0(Z) ,V2(Z),V4(Z)及び他の高次係数は、垂直偏向コイル18Vに関して座 標Zの関数として評価することができる。図6及び7に示された関数を得るため に、座標X及び Yの夫々は、ミリメータで測定される。 垂直偏向の中心50は、垂直線の図6の座標Z=Z(c)として定義され、こ の垂直線は、関数V0(Z)の曲線によって境界付けられた領域を分離し、一方 は、その右側であり、他方は、その左側である。垂直偏向の中心Z(c)は、 ∫(V0(Z)・Z-dz)/∫(V0(Z)・dz) に等しい。水平偏向の中心座標51は、同様に定義される。 垂直偏向磁界の有効長さλは、Z=Z(0)から、ほぼ、実際のV0(Z)磁 界同様の画像磁界曲線を生じるZ=Z(0)+λに延在している一定大きさの垂 直偏向磁界として定義される。垂直偏向磁界は、Z=Z(c)=Z(0)+λ/ 2を中心に中心化されたと仮定される。長さλは、 (∫V0(Z)dz)2/∫V0(Z)2dz に等しい。 垂直偏向ピーク座標52は、関数V0(Z)のピークVPEAKが生じる座標 Zとして定義される。同様に、水平偏向ピーク座標53は、関数H0(Z)のピ ークHPEAKが生じる座標Zとして定義される。 本発明によると、図2のエンドターン部分14aを形成する巻線ターン70の 延在している大部分(図2のエンドターン部分14bよりも図1の銃アセンブリ 15に近い)によって、図6の垂直偏向の中心座標5 0は、図6の水平偏向の中心座標51に関して、図1の銃アセンブリ15の方向 に有効にシフトされている。図6では、各偏向の中心間の差DIFFは、14ミ リメータである。垂直偏向磁界の有効長さλは、107.1mmである。差DI FFとヨーク16の垂直偏向磁界の有効長さλは、14/107.1=.13に 等しい。 そのような0.13の比が用いられる場合、達成されるNS−ピン歪みの低減 の作用により、例えば、4:3の縦横比で、サイズ89cm又は35Vの図1の CRT10の扁平なフェースプレート11上のNS−ピン歪みを除去するのに、 NS−ピン磁石が、もはや必要ないようになる。 銃側又はビーム入り口端に近い垂直偏向の中心座標50のシフトにより、差D IFFと、0.09よりも大きなヨーク16の垂直偏向磁界の有効長さλとの比 になる。そのような構成によると、そのような比が0.09よりも小さい場合に 、NS−ピン歪みが有効に低減され、NS−ピン歪みの低減は、有効でないかも しれない。そのような比が0.11よりも大きい場合、フェースプレートCRT (図示していない;例えば、16:9の縦横比で、サイズが34Vに等しい)の NS−ピン歪みを除去するのに、NS−ピン磁石は、もはや必要ない。 他の、発明の特徴によると、垂直偏向の中心座標5 0と水平偏向の中心座標51との間の図6の差DIFFの前述の有効な大きさは 、図1の垂直偏向コイル18Vを有効に長くせずに形成される。図6に示されて いるように、関数曲線V0(Z)は、ビーム入り口端の方にシフトされた場合を 除いて、関数H0(Z)の曲線と同様の形状である。 図1の銃アセンブリ15の方への、垂直偏向の中心50のシフトは、図6の垂 直偏向ピーク座標52を、水平偏向ピーク座標53に関して、ほぼ差DIFFに 等しいDIFF2=13.4mmの長さだけシフトすることによって得られる。 座標52及び53との差DIFF2と垂直偏向磁界の有効長さλとの比は、0. 125に等しい。そのような比を、少なくとも0.06よりも大きく保持するこ とによって、Z−軸の方向での図3のヨーク16のコイル18Vの全長Lは、小 さく維持される。長さLは、フロントエンドターン部分72内のスクリーン端に 最も近い巻線ターン82と、部分14a内の銃側に最も近い巻線ターン80との 間で測定される。 そのような0.06よりも大きい比は、巻線ターン70のリア部分の主要部( この図では95%)から、エンドターン部分14aを形成することにより維持さ れる。有利には、巻線ターン70のリア部分の10%(この図では5%)よりも 小さな部分から、部分14cを形成することによって、内部トリレンマは、有効 に低減することができる。 長さL14a=11mmの部分は、ヨーク16の銃側に最も近い部分14aの巻 線ターン80から巻線ターン83に延在しているエンドターン部分14aの部分 として定義される。巻線ターン80と83との間で、組み合されたエンドターン 部分14a及び14cの各巻線ターンの巻線ターンの50%が配設されている。 従って、この図の長さL14aは、63回の巻線ターンを含む。長さL14aとヨーク 16のコイル18Vの有効長さλとの比は、ほぼ0.1に等しい。0.15より も小さい比を維持することによって、ヨーク16のコイル18Vの全長Lは、小 さく維持され、即ち、この図では、79.6mmである。図3のコイル18Vは 、銃側に最も近い巻線ターン80の部分と、スクリーン側に最も近い巻線ターン 82の部分との間に延在している。コイル18Vは、90mmよりも短く、従っ て、短いネックのCRT10を使用して装置構成でき、従って、テレビ受像機の 場合小さなサイズのキャビネットを使用して装置構成することができるという利 点がある。図1及び2の分路22a及び22bにより、図7の磁界分布関数V2 (Z)を強調することができる。 全体的に、垂直偏向の中心をシフトする場合、図3の垂直偏向コイル18Vの 巻線ターンの主要部を、水平偏向コイル18Hの巻線ターンよりもビーム入り口 に近い小さな領域内に集中することによって、短いヨークを使用することができ る。その結果、例えば、4:3の縦横比の大きな扁平スクリーンの場合に、N− S磁石は除くことができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年6月20日 【補正内容】 請求の範囲 1. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコアと; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線と; 一対のサドル型コイルを有する垂直偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに 配設された垂直偏向巻線とを有しており、前記コイルは、それぞれ複数の巻線タ ーンと、フロントエンドターン部分と、リアエンドターン部分とを有しており、 前記巻線ターンは、前記ヨークの長手方向に延在している第1側部分及び第2側 部分を形成しており、前記フロントエンドターン部分は、前記第1側部分と第2 側部分との間の前記ヨークのスクリーン端の隣りに配設されており、前記リアエ ンドターン部分は、前記スクリーン端から離れて、前記各側部分間に配設されて おり、前記リアエンドターン部分は、その巻線ターンの大部分が前記銃端の近く に集中しているように構成されており、その際、前記銃端に最も近い巻線ターン を含む前記リアエンドターン部分内の巻線ターン全ての50%を含む前記リアエ ンドターン部分の領域の長さと、前記垂直偏向磁界の前記有効長さとの間で0. 15よりも小さな比を維持するようにされ、その結果、垂直偏向の中心は、水平 偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側にシフトされているようになり、その際 、前記各偏向の中心を隔てる第1の長さと、前記垂直偏向磁界の前記有効長さと の比は、0.09よりも大きいようにされ、それにより、ラスタ歪みが有効に低 減されるようになることを特徴とする偏向ヨーク。 2. 前記垂直偏向磁界のシフトにより、N−S歪みが低減されて、N−S磁 石が用いられないようになる請求の範囲第1項記載の偏向ヨーク。 3. 前記ヨークのY軸の反対側の各端に一対の分路を有していて、磁界分布 関数V2(Z)が強調されるようになる請求の範囲第1項記載の偏向ヨーク。 4. 前記リアエンドターン部分は、前記銃端の近くの第1の部分と、前記銃 端から遠い第2の部分とを有しており、それらの間に隙間を有しており、前記巻 線ターンの大部分は、前記第1の部分に含まれるようになる請求の範囲第1項記 載の偏向ヨーク。 5. 前記第2の部分の前記各巻線ターンは、内部トリレンマを低減するため に使用される請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。 6. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコアと; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線と; 水平偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側に変位された垂直偏向の中心を有す る垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された垂直偏向巻線と を有しており、比は、磁界分布関数V0(Z)のピークの大きさが生じる長手軸 線上の点と、磁界分布関数H0(Z)のピークの大きさが生じる点とを隔てる距 離と、前記垂直偏向磁界の有効長さとの間の0.06よりも大きいようにされて いることを特徴とする偏向ヨーク。 7. 前記垂直偏向磁界の変位により、N−S歪みが低減されて、N−S磁石 は、使用されないようになる請求の範囲第6項記載の偏向ヨーク。 8. 35V又はそれ以上の扁平フェースプレート及び4:3の縦横比を有し ている陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコアと; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線と; 垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された垂直偏向巻線とを 有しており、前記各偏向磁界は、水平偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側に 変位された垂直偏向の中心を有しており、前記各偏向の中心を隔てる長さと、前 記垂直偏向磁界の前記有効長さとの比は、N−S磁石を使用しないで、35V又 はそれ以上の前記扁平フェースプレート及び4:3の 縦横比の、N−Sラスタ歪みを生じる傾向を補償するように有効であることを特 徴とする偏向ヨーク。 9. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコアと; 水平偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線と; 水平偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側に変位された垂直偏向の中心を有し ている垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された垂直偏向巻 線とを有しており、前記各偏向の中心を隔てる長さと、前記垂直偏向磁界の前記 有効長さとの比は、ラスタ歪みが有効に低減されるように0.09よりも大きい ようにし、前記垂直偏向巻線は、一対のサドル型コイルを有しており、前記コイ ルは、それぞれ複数の巻線ターンを有しており、前記巻線ターンは、前記ヨーク の長手方向に延在している第1側部分と第2側部分とフロントエンドターン部分 とリアエンドターン部分を形成しており、前記フロントエンドターン部分は、前 記第1側部分と第2側部分との間の前記ヨークのスクリーン端の近くに延在して おり、前記リアエンドターン部分は、前記スクリーン端から離れて、前記各側部 分間に配設されており、前記リアエンドターン部分の巻線ターンの大部分は、前 記フロントエンドターン部分の極端での巻線ターンとリアエンドターン部分の極 端での巻線ターンとの間の、前記垂直偏向巻線の長さを維持するために、前記銃 端の近くに配設されていることを特徴とする偏向ヨーク。 10. 前記垂直偏向磁界のシフトによって、N−S歪みが低減されて、N− S磁石が除去されるようになる請求の範囲第9項記載の偏向ヨーク。 11. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコアと; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線と; 水平偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側に変位された垂直偏向の中心を有し ている垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された垂直偏向巻 線とを有しており、前記各偏向の中心を隔てる長さと、前記垂直偏向磁界の有効 長さとの比は、ラスタ歪みが有効に低減されるように0.09よりも大きいよう にし、前記垂直偏向巻線は、一対のサドル型コイルを有しており、前記コイルは 、それぞれ複数の巻線ターンを有しており、前記巻線ターンは、前記ヨークの長 手方向に延在している第1側部分及び第2側部分とフロントエンドターン部分と リアエンドターン部分とを形成しており、前記フロントエンドターン部分は、前 記第1側部分と第2側部分との間の、前記ヨークのスクリーン端の隣りに配設さ れており、前記リアエンド ターン部分は、前記長手方向を横断する方向に前記スクリーン端から離れて、前 記各側部分間に配設されており、前記リアエンドターン部分は、巻線部分を有し ており、前記巻線部分は、巻線端から前記銃側の最も近くに延在しており、且つ 、前記リアエンドターン部分の前記巻線ターンの大部分を含んでおり、前記巻線 部分は、各隣り合ったターン間に全く隙間がないように形成されていることを特 徴とする偏向ヨーク。 12. 前記垂直偏向磁界のシフトによって、N−S歪みが低減されて、 N −S磁石が使用されないようになる請求の範囲第11項記載の偏向ヨーク。 13. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコアと; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線と; 垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された、一対のサドル型 コイルを有している垂直偏向巻線とを有しており、前記コイルは、それぞれ複数 の巻線ターンを有しており、該複数の巻線ターンは、前記ヨークの長手方向に延 在している第1側部分及び第2側部分とフロントエンドターン部分とリアエンド ターン部分とを形成しており、前記フロントエンドターン部分は、前記第1側部 分と第2側部分との間の、前記ヨークのスクリーン端の隣りに配設されており、 前記リアエンドターン部分は、前記スクリーン端から離れて、前記各側部分間に 配設されており、前記リアエンドターン部分は、その巻線ターンが前記銃端の近 くに集中するように構成されていて、それにより、水平偏向の中心に関して、垂 直偏向の中心を前記ヨークの銃側の方にシフトするようにされており、その際、 前記各偏向の中心を隔てる長さと、前記垂直偏向磁界の有効長さとの比は、ラス タ歪みが有効に低減されるように0.11よりも大きいようにされていることを 特徴とする偏向ヨーク。 14. 前記垂直偏向磁界のシフトによって、N−S歪みが低減されて、 N −S磁石が使用されていないようになる請求の範囲第13項記載の偏向ヨーク。 15. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコアと; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線と; 垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された、一対のサドル型 コイルを有している垂直偏向巻線とを有しており、前記コイルは、それぞれ複数 の巻線ターンとフロントエンドターン部分とリアエンドターン部分とを有してお り、前記複数の巻線ターンは、前記ヨークの長手方向に延在している第1側部分 及び第2側部分を形成しており、前記フロントエンド ターン部分は、前記第1側部分と第2側部分との間の、前記ヨークのスクリーン 端の隣りに配設されており、前記リアエンドターン部分は、前記スクリーン端か ら離れて、前記各側部分間に配設されており、前記リアエンドターン部分は、そ の巻線ターンの90%以上が、前記リアエンドターン部分の第1の部分内の前記 銃端の近くに集中するように構成されており、その巻線ターンの10%以下が、 前記リアエンドターン部分の第2の部分内の前記スクリーン端の近くに集中する ように構成されており、Z−軸に沿った隙間は、前記第1部分と第2部分との間 に形成されていることを特徴とする偏向ヨーク。 16. 前記第2部分によって、内部トリレンマ補正が提供される請求の範囲 第15項記載の偏向ヨーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),A M,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH ,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB, GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L K,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW ,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD, SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA,US,U Z,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコア(17)と; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線(18 H)と; 一対のサドル型コイルを有する垂直偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに 配設された垂直偏向巻線(18V)とを有しており、前記コイルは、それぞれ複 数の巻線ターンと、フロントエンドターン部分(72)と、リアエンドターン部 分(14a,14c)とを有しており、前記巻線ターンは、前記ヨークの長手方 向(Z)に延在している第1側部分及び第2側部分(71)を形成しており、前 記フロントエンドターン部分(72)は、前記第1側部分と第2側部分との間の 前記ヨークのスクリーン端の隣りに配設されており、前記リアエンドターン部分 (14a,14c)は、前記スクリーン端から離れて、前記各側部分間に配設さ れており、前記リアエンドターン部分は、その巻線ターンの大部分が前記銃端の 近くに集中しているように構成されており、その際、前記銃端に最も近い巻線タ ーン(80)を含む前記リアエンドターン部分内の巻線ターン全ての50%を含 む前記リアエンドターン部分の領域(80と83との間)の長さと、前記垂直偏 向磁界(λ=107mm)の前記有効長さとの間で0.15よりも小さな比(0 .1)を維持するようにされ、その結果、垂直偏向の中心(Z(c))は、水平 偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側にシフトされているようになり、その際 、前記各偏向の中心を隔てる第1の長さ(DIFF)と、前記垂直偏向磁界の前 記有効長さとの比は、0.09よりも大きい(0.13)ようにされ、それによ り、ラスタ歪みが有効に低減されるようになることを特徴とする偏向ヨーク。 2. 前記垂直偏向磁界のシフトにより、N−S歪みが低減されて、N−S磁 石が用いられないようになる請求の範囲第1項記載の偏向ヨーク。 3. 前記ヨークのY軸の反対側の各端に一対の分路(22a,22b)を有 していて、磁界分布関数V2(Z)が強調されるようになる請求の範囲第1項記 載の偏向ヨーク。 4. 前記リアエンドターン部分(14a,14c)は、前記銃端の近くの第 1の部分(14a)と、前記銃端から遠い第2の部分(14c)とを有しており 、それらの間に隙間(90)を有しており、前記巻線ターンの大部分は、前記第 1の部分に含まれるようになる請求の範囲第1項記載の偏向ヨーク。 5. 前記第2の部分(14c)の前記各巻線ターンは、内部トリレンマを低 減するために使用される請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。 6. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコア(17)と; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線(18 H)と; 水平偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側に変位された垂直偏向の中心(Z( c))を有する垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された垂 直偏向巻線(18V)とを有しており、比(0.125)は、磁界分布関数V0 (Z)のピークの大きさが生じる長手軸線上の点と、磁界分布関数H0(Z)の ピークの大きさが生じる点とを隔てる距離(DIFF2)と、前記垂直偏向磁界 の有効長さ(λ=107mm)との間の0.06よりも大きいようにされている ことを特徴とする偏向ヨーク。 7. 前記垂直偏向磁界の変位(DIFF)により、N−S歪みが低減されて 、N−S磁石は、使用されないようになる請求の範囲第6項記載の偏向ヨーク。 8. 35V又はそれ以上の扁平フェースプレート及び4:3の縦横比を有し ている陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコア(17)と; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線(18 H)と; 垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配 設された垂直偏向巻線(18V)とを有しており、前記各偏向磁界は、水平偏向 の中心に関して、前記ヨークの銃側に変位された垂直偏向の中心(Z(c))を 有しており、前記各偏向の中心を隔てる長さ(DIFF)と、前記垂直偏向磁界 の前記有効長さ(λ=107mm)との比(0.13)は、N−S磁石を使用し ないで、35V又はそれ以上の前記扁平フェースプレート及び4:3の縦横比の 、N−Sラスタ歪みを生じる傾向を補償するように有効であることを特徴とする 偏向ヨーク。 9. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコア(17)と; 水平偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線(1 8H)と; 水平偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側に変位された垂直偏向の中心(Z( c))を有している垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設され た垂直偏向巻線(18V)とを有しており、前記各偏向の中心を隔てる長さ(D IFF)と、前記垂直偏向磁界の前記有効長さ(λ=107mm)との比(0. 13)は、ラスタ歪みが有効に低減されるように0.09よりも大きいようにし 、前記垂直偏向巻線(18V)は、一対のサドル型コイルを有しており、前記コ イルは、それぞれ複数の巻線ターン(70)を有して おり、前記巻線ターンは、前記ヨークの長手方向(Z)に延在している第1側部 分と第2側部分(71)とフロントエンドターン部分(72)とリアエンドター ン部分(14a,14c)を形成しており、前記フロントエンドターン部分(7 2)は、前記第1側部分と第2側部分との間の前記ヨークのスクリーン端の近く に延在しており、前記リアエンドターン部分(14a,14c)は、前記スクリ ーン端から離れて、前記各側部分間に配設されており、前記リアエンドターン部 分の巻線ターンの大部分は、前記フロントエンドターン部分の極端(80)での 巻線ターンとリアエンドターン部分の極端(82)での巻線ターンとの間の、前 記垂直偏向巻線(79.6mm)の長さを維持するために、前記銃端の近くに配 設されていることを特徴とする偏向ヨーク。 10. 前記垂直偏向磁界のシフト(DIFF)によって、N−S歪みが低減 されて、N−S磁石が除去されるようになる請求の範囲第9項記載の偏向ヨーク 。 11. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコア(17)と; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線(18 H)と; 水平偏向の中心に関して、前記ヨークの銃側に変位さ れた垂直偏向の中心(Z(c))を有している垂直偏向磁界を発生するために、 前記コアの隣りに配設された垂直偏向巻線(18V)とを有しており、前記各偏 向の中心を隔てる長さ(DIFF)と、前記垂直偏向磁界の有効長さ(λ=10 7mm)との比は、ラスタ歪みが有効に低減されるように0.09よりも大きい ようにし、前記垂直偏向巻線は、一対のサドル型コイルを有しており、前記コイ ルは、それぞれ複数の巻線ターン(70)を有しており、前記巻線ターンは、前 記ヨークの長手方向(Z)に延在している第1側部分及び第2側部分(71)と フロントエンドターン部分(72)とリアエンドターン部分(14a,14c) とを形成しており、前記フロントエンドターン部分(72)は、前記第1側部分 と第2側部分との間の、前記ヨークのスクリーン端の隣りに配設されており、前 記リアエンドターン部分(14a,14c)は、前記長手方向を横断する方向に 前記スクリーン端から離れて、前記各側部分間に配設されており、前記リアエン ドターン部分は、巻線部分(L14a)を有しており、前記巻線部分(L14a )は、巻線端から前記銃側(80)の最も近くに延在しており、且つ、前記リア エンドターン部分の前記巻線ターンの大部分を含んでおり、前記巻線部分は、各 隣り合ったターン間に全く隙間がないように形成されていることを特徴とする偏 向ヨーク。 12. 前記垂直偏向磁界のシフト(DIFF)によって、N−S歪みが低減 されて、 N−S磁石が使用されないようになる請求の範囲第11項記載の偏向 ヨーク。 13. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコア(17)と; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線(18 H)と; 垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された、一対のサドル型 コイルを有している垂直偏向巻線(18V)とを有しており、前記コイルは、そ れぞれ複数の巻線ターン(70)を有しており、該複数の巻線ターンは、前記ヨ ークの長手方向に延在している第1側部分及び第2側部分(71)とフロントエ ンドターン部分(72)とリアエンドターン部分(14a,14c)とを形成し ており、前記フロントエンドターン部分(72)は、前記第1側部分と第2側部 分との間の、前記ヨークのスクリーン端の隣りに配設されており、前記リアエン ドターン部分(14a,14c)は、前記スクリーン端から離れて、前記各側部 分間に配設されており、前記リアエンドターン部分は、その巻線ターンが前記銃 端の近くに集中するように構成されていて、それにより、水平偏向の中心に関し て、垂直偏向の中心を前記ヨークの銃側の方にシフト するようにされており、その際、前記各偏向の中心を隔てる長さ(DIFF)と 、前記垂直偏向磁界の有効長さ(λ=107mm)との比は、ラスタ歪みが有効 に低減されるように0.11よりも大きいようにされていることを特徴とする偏 向ヨーク。 14. 前記垂直偏向磁界のシフト(DIFF)によって、N−S歪みが低減 されて、N−S磁石が使用されていないようになる請求の範囲第13項記載の偏 向ヨーク。 15. 陰極線管のネック上に取り付けられた偏向ヨークにおいて: 磁石材料からなるコア(17)と; 水平偏向磁界を発生するために前記コアの隣りに配設された水平偏向巻線(18 H)と; 垂直偏向磁界を発生するために、前記コアの隣りに配設された、一対のサドル型 コイルを有している垂直偏向巻線(18V)とを有しており、前記コイルは、そ れぞれ複数の巻線ターン(70)とフロントエンドターン部分(72)とリアエ ンドターン部分(14a,14c)とを有しており、前記複数の巻線ターンは、 前記ヨークの長手方向に延在している第1側部分及び第2側部分(71)を形成 しており、前記フロントエンドターン部分(72)は、前記第1側部分と第2側 部分との間の、前記ヨークのスクリーン端の隣りに配設されており、前記リアエ ンドターン部分(14a, 14c)は、前記スクリーン端から離れて、前記各側部分間に配設されており、 前記リアエンドターン部分は、その巻線ターンの90%以上が、前記リアエンド ターン部分の第1の部分(14a)内の前記銃端の近くに集中するように構成さ れており、その巻線ターンの10%以下が、前記リアエンドターン部分の第2の 部分(14a)内の前記スクリーン端の近くに集中するように構成されており、 Z−軸に沿った隙間(90)は、前記第1部分と第2部分との間に形成されてい ることを特徴とする偏向ヨーク。 16. 前記第2部分(14c)によって、内部トリレンマ補正が提供される 請求の範囲第15項記載の偏向ヨーク。
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