JPH10246674A - 温度記録装置 - Google Patents

温度記録装置

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Publication number
JPH10246674A
JPH10246674A JP9065526A JP6552697A JPH10246674A JP H10246674 A JPH10246674 A JP H10246674A JP 9065526 A JP9065526 A JP 9065526A JP 6552697 A JP6552697 A JP 6552697A JP H10246674 A JPH10246674 A JP H10246674A
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JP
Japan
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temperature
recording
data
measurement
data writing
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JP9065526A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kodate
秀明 古立
Nobuyuki Yamazoe
信行 山添
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用・作業性及び機能性を向上させた温度記
録装置を提供する。 【解決手段】 温度記録装置1は、温度センサ6、7
と、この温度センサ6、7にて測定した温度データを記
録するメモリ22と、送信受信用ターミナル23、24
と、電池4と、受信用ターミナル23を介して書き込ま
れたプログラムに基づいて温度の測定記録を実行するマ
イクロコンピュータ21とを内蔵して成るものであっ
て、各種データを表示可能とされた表示器14と、各ス
イッチ10〜13とを備えており、マイクロコンピュー
タ21は、データを表示器14に表示すると共に、スイ
ッチ10〜13の操作に基づいて受信用ターミナル23
を介して書き込まれたプログラムを変更し、温度の測定
記録を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍・冷蔵運搬
車、冷凍・冷蔵ショーケース、冷凍・冷蔵倉庫などの食
品貯蔵装置、或いは、食品製造・加工工場などにおい
て、冷凍・冷蔵食品、或いは、食品調理の際などの温度
測定・管理に用いられる温度記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より冷凍・冷蔵ショーケースなどに
おいては、例えば特開平5−264149号公報(F2
5D11/00)に示される如く、内部に収納した食品
などの温度管理が行われているが、これらの冷凍・冷蔵
装置において長期的に温度を測定する場合には、記録紙
にデータを打点する温度記録計や、データロガと称され
るデータ記憶(メモリ)装置が用いられていた。
【0003】しかしながら、これらの測定器は装置の配
線や電源の配線、及び、設置スペースが必要となると共
に、設置に手間を要する。また、これらの測定器を、例
えば旅客機の機内食の温度管理(調理後から搭載に至る
移動期間)に用いる場合、電源の確保が容易ではなかっ
た。特に、打点式の温度記録計では温度管理の経緯を目
で追って確認しなければならず、警報などを出す機能も
無かった。
【0004】そこで、近年では電源とメモリ及びセンサ
ーなどを備えた携帯用の温度測定器が開発されて来てい
る。そして、これらの温度測定器は前記機内食などの内
部に直接投入されて、移動期間中の温度推移を記録する
ために用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、係る携帯用
の温度測定器の場合、従来では温度の測定記録の開始・
終了日時などに関するプログラムを予めパソコンなどに
より外部から書き込むと共に、記録したデータもパソコ
ンに読み込んで保存・確認する方式が採られていた。
【0006】しかしながら、例えば食品の製造・加工工
場の場合、一日の時間の経過と共に加工・調理する食品
が変わるために、その都度記録したデータをパソコンに
読み込んで保存し、再度記録開始・終了に関するプログ
ラムをパソコンにより書き込まなければならず、極めて
作業性の悪いものであった。
【0007】また、温度の測定記録のみでは無く、食品
の加工工程における調理時間や温度警報などの情報をも
提供できれば、更に利便性が増すことが考えられる。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、使用・作業性及び機能性
を向上させた温度記録装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の温度記録装置
は、温度検出手段と、この温度検出手段にて測定した温
度データを記録する記憶手段と、データの書込手段及び
読出手段と、電源と、データの書込手段を介して書き込
まれたプログラムに基づいて温度の測定記録を実行する
制御手段とを内蔵して成るものであって、各種データを
表示可能とされた表示手段と、操作スイッチとを備えて
おり、制御手段は、データを表示手段に表示すると共
に、操作スイッチの操作に基づいてデータの書込手段を
介して書き込まれたプログラムを変更し、温度の測定記
録を実行するものである。
【0010】本発明によれば、温度検出手段と、この温
度検出手段にて測定した温度データを記録する記憶手段
と、データの書込手段及び読出手段と、電源と、データ
の書込手段を介して書き込まれたプログラムに基づいて
温度の測定記録を実行する制御手段とを内蔵した温度記
録装置に、各種データを表示可能とされた表示手段と、
操作スイッチとを設け、制御手段は、データを表示手段
に表示すると共に、操作スイッチの操作に基づいてデー
タの書込手段を介して書き込まれたプログラムを変更
し、温度の測定記録を実行するように構成したので、温
度記録対象が順次変更される場合にも、一々外部にデー
タを読み出し、或いは、プログラムを書き込むこと無
く、表示手段にデータを表示し、且つ、操作スイッチに
てプログラムを変更しながら連続して測定記録を実行で
きるようになる。
【0011】これにより、パソコンなどの外部のデータ
書込・読出装置の無いところにおいても、データの確認
やプログラムの変更が可能となり、温度管理上の使用性
及び作業性が極めて向上するものである。
【0012】請求項2の発明の温度記録装置は、上記に
おいて制御手段は、操作スイッチの操作により、データ
の書込手段を介して書き込まれたプログラムに拘わら
ず、温度の測定記録を開始すると共に、記録を終了さ
せ、記憶手段の容量の範囲内で再度記録を開始するもの
である。
【0013】請求項2の発明によれば、上記に加えて制
御手段は、操作スイッチの操作により、データの書込手
段を介して書き込まれたプログラムに拘わらず、温度の
測定記録を開始すると共に、記録を終了させ、記憶手段
の容量の範囲内で再度記録を開始するようにしたので、
前述の如く温度記録対象が順次変更されるような場合に
も、順次記録されたデータを確実に保持しつつ、記憶手
段の容量内で効率的な温度測定記録を実行することが可
能となるものである。
【0014】請求項3の発明の温度記録装置は、上記各
発明において制御手段は、操作スイッチの操作により設
定された測定日時、測定場所、測定対象、測定担当者な
どの外部情報を、温度データに対応させて記憶手段に記
録するものである。
【0015】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて制御手段は、操作スイッチの操作により設定された
測定日時、測定場所、測定対象、測定担当者などの外部
情報を、温度データに対応させて記憶手段に記録するよ
うにしたので、製造・加工過程における調理温度や輸送
過程における立ち寄り先などと対応したデータの加工・
解析が行えるようになり、温度データの管理・分析作業
の一層の正確化、円滑化を実現することができるように
なるものである。
【0016】請求項4の発明の温度記録装置は、上記各
発明において制御手段は時計機能を備えると共に、デー
タの書込手段を介して、或いは、操作スイッチの操作に
より設定された食品加工プロセスを記憶手段に保持し、
当該食品加工プロセスと時計機能による時間情報及び温
度検出手段からの温度データなどに基づいて、所定の食
品加工に関する情報を出力するものである。
【0017】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて制御手段は時計機能を備えると共に、データの書込
手段を介して、或いは、操作スイッチの操作により設定
された食品加工プロセスを記憶手段に保持し、当該食品
加工プロセスと時計機能による時間情報及び温度検出手
段からの温度データなどに基づいて、所定の食品加工に
関する情報を出力するようにしたので、食品加工の際調
理者は、この食品加工に関する情報に従って、最適な温
度と調理時間を確認しながら作業することができるよう
になる。
【0018】これにより、調理者は風味を損なわない的
確且つ効率の良い調理作業を行うことが可能となると共
に、データの読み込み時には食品加工プロセスごと温度
データを確認、解析、編集などすることができるように
なるので、調理者による調理法の最適化にも役立てるこ
とが可能となるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の温度記録装置1の斜視
図、図2は温度記録装置1の電気回路のブロック図であ
る。各図において、温度記録装置1は携帯(手のひらサ
イズ)可能な小型矩形状ケース2から構成されており、
このケース2内に後述する如き電気部品が取り付けられ
たプリント基板3と、電源としての電池4、温度検出手
段としての内蔵温度センサ6や警報装置としての警報ブ
ザー8などが内蔵されている。
【0020】また、ケース2の表面下部には何れも操作
スイッチを構成する瞬時復帰式の記録開始スイッチ1
0、表示切換スイッチ11、アップ(UP)スイッチ1
2、ダウン(DOWN)スイッチ13が配列されると共
に、中央部には例えば4桁の七セグメント液晶から成る
表示手段としての温度・情報表示器14が配設されてい
る。また、ケース2からはステンレス製の外部温度セン
サ7が引き出されている。
【0021】次に、図2において21は制御手段として
の汎用のマイクロコンピュータであり、このマイクロコ
ンピュータ21には記憶手段としての読み書き可能なメ
モリ(RAM)22と、前記警報ブザー8、記録開始ス
イッチ10、表示切換スイッチ11、アップスイッチ1
2、ダウンスイッチ13が接続されている。また、書込
手段としての受信用ターミナル23と、読出手段として
の送信用ターミナル24が通信ドライバ26を介してマ
イクロコンピュータ21に接続されると共に、前記表示
器14がマイクロコンピュータ21に接続されている。
【0022】また、前記内蔵温度センサ6及び外部温度
センサ7はセンサ入力部28を介してマイクロコンピュ
ータ21に接続されている。更に、マイクロコンピュー
タ21には警報外部出力端子31が設けられ、ケース2
の適所に配設されている。また、電池4は電源回路29
に接続され、この電源回路29によってマイクロコンピ
ュータ21や表示器14その他内蔵機器の駆動用電源が
生成される。
【0023】次に、本発明の温度記録装置1の動作を説
明する。この場合、温度記録装置1は、例えば旅客機の
機内食が加工工場にて調理され、保冷された当該機内食
(以下、食品と称する)の容器内に投入され、当該容器
が旅客機に搭載されるまでの間、機内食の温度推移を測
定記録するために用いるものとする。
【0024】このとき、マイクロコンピュータ21には
受信用ターミナル23及び通信ドライバ26を介してシ
リアルNo.、温度測定記録開始日時、測定間隔(例え
ば一分間隔)及び測定期間、記録データ数、鮮度警告設
定温度、警報温度、その遅延時間などの設定値(以下、
プログラムと云う)を外部のコンピュータ(パソコンな
ど)から入力設定し、メモリ22に書き込んで置く。
【0025】そして、マイクロコンピュータ21は内蔵
温度センサ6(或いは外部温度センサ7)の出力をセン
サ入力部28を介して取り込み、前記測定間隔の一分毎
に機内食の温度データを測定してメモリ22に記録して
行くと共に、表示器14に当該温度データを表示する。
この場合、表示器14には設定により最高温度、最低温
度や平均温度が表示可能とされている。
【0026】また、時間が経過して食品の温度が上昇
し、前記鮮度警告設定温度を越えると、設定温度を越え
た値と、越えている期間との乗算値を加算して行き、こ
の加算値が或値に達すると表示器14に鮮度警告を表示
する。ここで、急激な温度上昇ではないものの、定常的
に食品の温度が高くなっている場合にも鮮度は劣化す
る。従って、係る状況を監視することで食品の鮮度劣化
を未然に回避することが可能となる。
【0027】次に、温度記録装置1の警報処理動作を説
明する。マイクロコンピュータ21は内蔵温度センサ6
(或いは外部温度センサ7)の出力に基づいて、食品の
温度が所定の高い温度である前記警報温度に達している
か判断し、食品の温度が異常に上昇して警報温度に達す
ると、所定の遅延時間後に警報ブザー8を駆動(ON)
すると共に表示器14に警報表示を行う。
【0028】このように温度記録装置1は食品の温度が
異常に上昇した場合には、所定の遅延時間後に警報ブザ
ー8にて警報するので、急激な温度上昇に対しても的確
な異常報知を実現することができる。また、この温度警
報は警報外部出力端子31にも発生するので、ここに外
部ラインをつなぐことにより、警報を外部に伝達するこ
とができる。
【0029】メモリ22にはこれら前述の如く測定され
た温度データに加えて警報データ(警報履歴)も書き込
まれる。そして、送信用ターミナル24を介してこれら
のデータは外部のコンピュータ(パソコンなど)に出力
され、解析されることになる。
【0030】次ぎに、各スイッチ10〜13の操作によ
る温度記録装置1の動作を説明する。マイクロコンピュ
ータ21は表示切換スイッチ11が操作されると、表示
器14に表示する温度データを内蔵温度センサ6が検出
した温度を表示し、又は、外部温度センサ7が検出した
温度を表示し、或いは、双方の切換表示を行う。
【0031】更に、記録開始スイッチ10が操作される
と、前述の如く外部のパソコンから書き込まれたプログ
ラムの実行中であっても、温度の測定記録を中断する。
そして、アップ・ダウンスイッチ12、13の操作に基
づいてマイクロコンピュータ21は既に書き込まれたプ
ログラムに代えて、新たなプログラムをメモリ22に書
き込む。
【0032】その際、マイクロコンピュータ21は、各
スイッチ10〜13の操作に基づき、測定日時、測定場
所、測定対象、測定担当者などの外部情報を設定可能と
されている。この設定は例えば測定場所のグループ(加
工ライン、運搬車、保管倉庫など)、商品名グループ
(冷凍コロッケ、サラダ、缶詰など)、作業担当者グル
ープ(作業責任者名、イニシャルなど)のグループ毎に
表示器14上で選択して行われる。
【0033】そして、マイクロコンピュータ21は測定
された温度データに対応させて上記外部情報をメモリ2
2に記録して行く。
【0034】その後、再度記録開始スイッチ10が操作
されると、マイクロコンピュータ21はその時点から新
たな温度測定記録を開始する。以上の動作はメモリ22
の容量が満杯となるまで何回でも繰り返し実行可能であ
る。
【0035】このように、本発明ではマイクロコンピュ
ータ21が、温度データを表示器14に表示すると共
に、各スイッチ10〜13の操作に基づいて受信用ター
ミナル23を介して書き込まれたプログラムを変更し、
温度の測定記録を実行するように構成したので、例えば
一日の内で種々の食品を順次扱う場合にも、一々外部に
データを読み出し、或いは、プログラムを書き込むこと
無く、表示器14に温度データを表示し、且つ、各スイ
ッチ10〜13にてプログラムを変更しながら連続して
測定記録を実行できるようになる。
【0036】これにより、パソコンなどの外部のデータ
書込・読出装置の無いところにおいても、温度データの
確認やプログラムの変更が可能となり、温度管理上の使
用性及び作業性が極めて向上する。
【0037】また、マイクロコンピュータ21は、各ス
イッチ10〜13の操作により設定された測定日時、測
定場所、測定対象、測定担当者などの外部情報を、温度
データに対応させてメモリ22に記録するようにしたの
で、これを表示器14に表示させ、或いは、送信用ター
ミナル24から外部のパソコンに読み出して製造・加工
過程における調理温度や輸送過程における立ち寄り先な
どと対応したデータの加工・解析が行えるようになり、
温度データの管理・分析作業の一層の正確化、円滑化を
実現することができるようになる。
【0038】次ぎに、マイクロコンピュータ21による
食品加工プロセスに関する動作を説明する。マイクロコ
ンピュータ21には受信用ターミナル23を介して外部
のパソコンから、或いは、各スイッチ10〜13の操作
により前記旅客機の機内食が加工工場で調理される加工
段階における食品加工プロセス(以下、調理プロセスと
云う)を設定可能とされており、この設定された調理プ
ロセスはメモリ22に保持される。
【0039】この場合、メモり22には複数のプロセス
が設定可能であり、例えば或る食品の調理プロセスが、
解凍後10℃以上で5分間保存した後、100℃以上に
3分間加熱し、更に、−10℃で2時間冷凍すると云う
ものであった場合、この一連のプロセスは例えば調理プ
ロセス1:調理時間5分、10℃に達したときブザー音
A(5分のカウント開始)、警報は10℃未満若しくは
15℃以上、表示器14の表示は現在温度と1分毎に5
分のカウントしてからの最低温度をブザー音Bと共に表
示、調理プロセス2:調理時間3分、100℃に達した
ときにブザー音A(3分のカウント開始)、表示器14
は常に最高温度を表示、警報は100℃未満若しくは1
20℃以上、調理プロセス3:調理時間2時間、−10
℃に達したときブザー音A、警報無し、表示器14は現
在温度を表示と云うかたちで設定される。
【0040】また、マイクロコンピュータ21はこの設
定を表示器14に例えば5MIN−10℃などで表示す
る。そして、調理者が外部温度センサ7を調理器具内に
投入し、調理を開始すると、マイクロコンピュータ21
は自ら機能として有するタイマと温度センサ7からのデ
ータに基づき、各プロセスを管理し、プロセスから外れ
る場合には警報を発すると共に、プロセスが正常に終了
すれば調理終了ブザー(ブザー8の鳴り方などで区別す
る)を鳴らす。
【0041】また、マイクロコンピュータ11は調理中
の温度データを表示器14に表示し、残り時間なども表
示する。従って、各プロセスの調理を開始(温度記録測
定も開始)してから、警報が鳴らずに調理終了ブザーが
鳴れば次のプロセスへと云うように、調理者の作業を補
助することができる。
【0042】これによって、調理者は調理に専念するこ
とが可能となると共に、例えば食品衛生上或温度以上で
何分加熱しなければならないなどと規制がある場合に
は、この条件を設定して置くことによって、温度の上昇
不足や時間の不足を温度記録装置1が警報によって警告
するので、衛生上においても確実な温度管理が可能とな
る。
【0043】このように本発明ではマイクロコンピュー
タ21はタイマを備えると共に、設定された調理プロセ
スをメモリ22に保持し、当該調理プロセスとタイマに
よる時間情報及び温度センサ7からの温度データなどに
基づいて、終了ブザーや警報音、表示などを行うので、
調理の際調理者は、それらに従って、最適な温度と調理
時間を確認しながら作業することができるようになる。
【0044】これにより、調理者は風味を損なわない的
確且つ効率の良い調理作業を行うことが可能となると共
に、データの読み込み時には調理プロセスごと温度デー
タを確認、解析、編集などすることができるようになる
ので、調理者による調理法の最適化にも役立てることも
できる。
【0045】尚、係る温度記録装置1の使用方法とし
て、冷蔵庫の温度管理が考えられる。この場合、外部温
度センサ7は冷蔵庫の除霜ヒータ近傍に取り付け、ケー
ス2を庫内に設置する。そして、マイクロコンピュータ
21は、内蔵温度センサ6にて庫内温度の異常上昇を検
知し、ブザー8にて警報を発すると共に、外部温度セン
サ7にて除霜ヒータの発熱を検知して冷蔵庫の除霜中を
判断し、当該除霜中には前記ブザー8による警報を解除
する。
【0046】これによって、冷蔵庫の異常警報と、除霜
中の温度上昇による警報マスクの双方を実現することが
可能となる。
【0047】尚、実施例では温度センサ6、7にて温度
記録・管理のみを行ったが、湿度センサを付加して湿度
記録・管理を合わせて行っても良い。また、実施例の各
数値及び用途はこれに限られるものでは無く、適宜設定
可能であると共に、種々の用途にも使用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、温度
検出手段と、この温度検出手段にて測定した温度データ
を記録する記憶手段と、データの書込手段及び読出手段
と、電源と、データの書込手段を介して書き込まれたプ
ログラムに基づいて温度の測定記録を実行する制御手段
とを内蔵した温度記録装置に、各種データを表示可能と
された表示手段と、操作スイッチとを設け、制御手段
は、データを表示手段に表示すると共に、操作スイッチ
の操作に基づいてデータの書込手段を介して書き込まれ
たプログラムを変更し、温度の測定記録を実行するよう
に構成したので、温度記録対象が順次変更される場合に
も、一々外部にデータを読み出し、或いは、プログラム
を書き込むこと無く、表示手段にデータを表示し、且
つ、操作スイッチにてプログラムを変更しながら連続し
て測定記録を実行できるようになる。
【0049】これにより、パソコンなどの外部のデータ
書込・読出装置の無いところにおいても、データの確認
やプログラムの変更が可能となり、温度管理上の使用性
及び作業性が極めて向上するものである。
【0050】請求項2の発明によれば、上記に加えて制
御手段は、操作スイッチの操作により、データの書込手
段を介して書き込まれたプログラムに拘わらず、温度の
測定記録を開始すると共に、記録を終了させ、記憶手段
の容量の範囲内で再度記録を開始するようにしたので、
前述の如く温度記録対象が順次変更されるような場合に
も、順次記録されたデータを確実に保持しつつ、記憶手
段の容量内で効率的な温度測定記録を実行することが可
能となるものである。
【0051】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて制御手段は、操作スイッチの操作により設定された
測定日時、測定場所、測定対象、測定担当者などの外部
情報を、温度データに対応させて記憶手段に記録するよ
うにしたので、製造・加工過程における調理温度や輸送
過程における立ち寄り先などと対応したデータの加工・
解析が行えるようになり、温度データの管理・分析作業
の一層の正確化、円滑化を実現することができるように
なるものである。
【0052】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて制御手段は時計機能を備えると共に、データの書込
手段を介して、或いは、操作スイッチの操作により設定
された食品加工プロセスを記憶手段に保持し、当該食品
加工プロセスと時計機能による時間情報及び温度検出手
段からの温度データなどに基づいて、所定の食品加工に
関する情報を出力するようにしたので、食品加工の際調
理者は、この食品加工に関する情報に従って、最適な温
度と調理時間を確認しながら作業することができるよう
になる。
【0053】これにより、調理者は風味を損なわない的
確且つ効率の良い調理作業を行うことが可能となると共
に、データの読み込み時には食品加工プロセスごと温度
データを確認、解析、編集などすることができるように
なるので、調理者による調理法の最適化にも役立てるこ
とが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度記録装置の斜視図である。
【図2】本発明の温度記録装置の電気回路のブロック図
である。
【符号の説明】
1 温度記録装置 2 ケース 4 電池 6 内蔵温度センサ 7 外部温度センサ 8 警報ブザー 10 記録開始スイッチ 11 表示切換スイッチ 12 アップスイッチ 13 ダウンスイッチ 14 表示器 21 マイクロコンピュータ 22 メモリ 23 受信用ターミナル 24 送信用ターミナル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度検出手段と、この温度検出手段にて
    測定した温度データを記録する記憶手段と、データの書
    込手段及び読出手段と、電源と、前記データの書込手段
    を介して書き込まれたプログラムに基づいて温度の測定
    記録を実行する制御手段とを内蔵して成る温度記録装置
    において、 各種データを表示可能とされた表示手段と、操作スイッ
    チとを備え、前記制御手段は、データを前記表示手段に
    表示すると共に、前記操作スイッチの操作に基づいて前
    記データの書込手段を介して書き込まれたプログラムを
    変更し、温度の測定記録を実行することを特徴とする温
    度記録装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、操作スイッチの操作によ
    り、データの書込手段を介して書き込まれたプログラム
    に拘わらず、温度の測定記録を開始すると共に、記録を
    終了させ、記憶手段の容量の範囲内で再度記録を開始す
    ることを特徴とする請求項1の温度記録装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、操作スイッチの操作により
    設定された測定日時、測定場所、測定対象、測定担当者
    などの外部情報を、温度データに対応させて記憶手段に
    記録することを特徴とする請求項1又は請求項2の温度
    記録装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は時計機能を備えると共に、デ
    ータの書込手段を介して、或いは、操作スイッチの操作
    により設定された食品加工プロセスを記憶手段に保持
    し、当該食品加工プロセスと前記時計機能による時間情
    報及び温度検出手段からの温度データなどに基づいて、
    所定の食品加工に関する情報を出力することを特徴とす
    る請求項1、請求項2又は請求項3の温度記録装置。
JP9065526A 1997-03-03 1997-03-03 温度記録装置 Pending JPH10246674A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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